転生したらラスボスの孫で特典はラスボスでした 作:アイギウス
入学式から2日経過した夜。わたくし司波深雪は婚約者(夫)と一緒のベッドで目覚めた。
部屋は未だに昨夜の自分達の行為の名残が辺りにあり、あまり見ないようにする。
そうしないとまた自分を押さえられなくなるので隣で寝てる惣夜様に視線を移すと実に幸せそうに寝ていた。
彼の名は東堂惣夜。日本の政財界の裏のボスとも言うべきお方のお孫さんで、お互いの母親同士が学生時代からの親友ということもあり、わたくしと惣夜様は幼なじみで、最近聞いた話ではわたくしと惣夜様が会う前より許嫁の話は進んでいたというのを知った。
彼と会ったのは8才の時。お母様と一緒に本家に呼び出されて行くと彼がいた。
雪より深い銀色の髪にどこか暗い赤い目の少年だったが、彼はすぐわたくしを外へ連れ出し、普段は見ない外の世界を見せてくれた。
彼──惣夜君(当時はそう呼んでいた)は物怖じせずわたくしに普通に同年代に接するように話てくれた。
それから一日中彼と町を回った。彼が新しい物を見せてくれる度にわたくしには彼が魔法使いに見えた。
それからわたくしと惣夜君は時々お互いの家に遊びに行くようになり、何故か叔母上が惣夜君を母親のように世話を焼いてるのをみて、惣夜君に聞いてみたところ、
「俺の名の半分は真夜母さんと深夜さんからもらったから」
とのことで、お互い周りにいる親子より仲良くてわたくしも少し羨ましく思ったほどだ。
わたくしの中で惣夜君への思いが変化し確定したのは12才の時の事件で、彼の本当の姿を知った時はわたくしだけでなく、お母様も驚いたものだ。
そのあまりにも規格外の力、そして彼の目と、そのあとに伝えられた彼の素直な思いとともに玩具の指輪を送られて、わたくしは二つ返事で惣夜様の想いに応え、中学三年の夏に惣夜様のお祖父様と叔母上のお願いでわたくしと惣夜様の結婚式を静かに挙げてくれたのは驚いたは嬉しかったが、指輪交換の際出てきたのが、あの時の玩具の指輪で私は涙が止まらなかった。
そしてその夜、私の純潔を惣夜様に捧げた。私は幸せすぎて今日死んでしまうんじゃないか?と彼に言うとそれは困る。これからもっと幸せにするんだからと言われてもう一度惣夜様と繋がった。
それから3日3晩は惣夜様の隣にずっと寄り添い、お互いに時間さえあれば求めあった。気分は完全に新婚夫婦だった。この3日で私は惣夜様の子供を宿すのも良いと思っていたが惣夜様にもっと二人でいようと困ったように言われて、私はちょっと残念に思いつつも、彼を独占できることに嬉しさを感じていた。
まさに幸せの絶頂。それから家、ではなく本家の叔母上に呼び出されて、叔母上の私室で二人になると、惣夜様に穂波さんとその”従妹”の水波が彼のガーディアンになること、そして、それは惣夜様への愛人にするためという話だった。
苛立ちを必死で押さえながら叔母上の話を聞いて私は耳を疑った。
1に惣夜様の護衛。惣夜様なら誰にも負けはしない。それどころかこの世界を消すことだって出来る方だ。そのお力を有象無象に利用されない為。
2──これが重要だ。いずれ、私が四葉家の当主となった際に惣夜様は四葉当主の夫になるが。叔母上曰くそれだけでは惣夜様の表へ見せる、四葉縁者の楔としては決め手に欠ける。それ故に二人を愛人として惣夜様の分かりやすい内外への権力誇示。
尚、これは四葉真夜の判断ではなく、あの子の母親としての判断だと言われた時は私は何も言えなかった。
次いで叔母上は続ける。
「貴女にこう言っては酷だけど。惣夜の力は四葉や誰かがどうこうしていいモノじゃない。ましてや貴女一人でそれが抑えるなんて無理。一人で無理なら二人でやれば良い」
言うとお義母様は惣夜様の写真を眺めて言う。
「これは私の勘だけどあの子はそう遠くない内に時代のうねりに巻き込まれる。そして中心にいるのはあの子。その為にも”絶対に味方になってくれる人”が必要なの。それは”友情”では足りないのよ」
そう言われて私には自信がなかった。世界を敵にする覚悟はある。でも私が世界に勝てるかは別。お義母様は作ろうとしてるんだ。惣夜様に絶対に従い、脅威を排除する謂わば親衛隊──いや軍隊を──
それからお義母様は勿論自分も含めてと付け足した。その意味は分からなかったが、その日の夜。お義母様の私室に呼び出されて行くと、どう見ても殿方を誘うような薄いネグリジェ姿のお義母様を見て意味を悟った。
「私は謂わばあの子の止まり木。全て忘れて夢を見たいとき、惣夜に応えるだけよ」
それからあとから来た惣夜様に二人揃って抱かれた・・・・いや、あれは私が二人に抱かれたのだ。お義母様の母性に溺れ、惣夜様からも何度も何度も愛を注がれ目が覚めたら、お義母様に抱かれて小さな子供のように私は眠っていて、惣夜様の逞しく愛しいモノが私の膣内で脈打っていたので私はお義母様を起こして二人で惣夜様に奉仕した。それからは夫の求めに応じるのも妻の勤めだと以前にもまして強く想うようになり、いつの間にかお義母様や愛人を受け入れるのも苦にならなくなり、惣夜様の求めるままに身体を捧げた。もちろん、私が寂しそうにしてると構ってくれるし、”特別は私だけ”そう言われて私はアッサリ信じた。我ながらチョロい女と思うが・・・それこそ惚れた弱みという奴だ。
「ん?どうした深雪」
起きた彼をそのまま膝に乗せ。昨夜私を狂わせた惣夜様のたくましいモノを扱きあげる。
「いえ・・・その昔を思い出していて・・・」
「昔ってほどでもないが・・・確かにまぁ、濃い時間だったもんな・・・ッ!」
瞬間。惣夜のモノが膨れ上がり、先端から惣夜様の愛が吐き出され、私の手と惣夜様のお腹にかかるので、私は惣夜様についた液を舐めとると、惣夜は私の頭を撫でてくれるのでもっと丹念に舐めとり、最後に手に付いた液を念入りに舐めとると
よくできたな、と、また撫でて貰えた。
それから下着とバスローブだけを着けて私だけ一階リビングに降りて朝食の準備を水波ちゃん、穂波さんとしてると同じくバスローブ姿の惣夜がジェラルミンケースを持って来られて、テーブルの上に置いた。
「さて、と……深雪、これを」
そう言って開けたケースには惣夜様の持つエボルドライバーに似たドライバーとコブラロストボトルがあった。
「惣夜様、それは?」
「ルインドライバー・・・・・・深雪の専用に調整したドライバーだ」
言って懐からエボルトリガーに似た白いガジェットをテーブルに置く。
「こっちがルイントリガー・・・」
「惣夜様?これらをわたくしに?」
「そりゃそうだろ?深雪の為に作ったんだ。性能はエボルドライバーに劣るがフェーズ2ぐらいの力は出せる。もしもの備えだ」
「わたくしのため・・・」
「ですが旦那さま。ボトルが1つしかないのにどうやって?」
水波ちゃんが冷静に惣夜様に当たり前のことを問うと、惣夜様はニヤリといたずらっ子のように笑みを浮かべ天井を指すと───
「「───ドラゴン?」」
「あれにボトルを挿して2本分として使う」
惣夜様の言うアレとは手のひら大サイズの機械の赤いドラゴン。
「グレートクローズドラゴン。結婚記念日の祝いだ───これからもよろしく」
───覚えていてくれた!それだけで私の身体は歓喜に震える。
「こちらこそ!ありがとうございます!惣夜様!」
「ああ・・・穂波達のはまたの機会に・・・・・・さぁ、朝飯にしよう。俺腹減った!」
はい!私の旦那様・・・私の王