※この作品はR-18です。

転生者は平穏を望む ~ルートPINK~   作:白山葵

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はい。
今回からですが、来客ルートを正式名称「ルートPINK(壊)」とします。
はい、要はその人間関係のまま継続していきます。



※ルート壊※ ~平穏?(笑)~

 全校集会。

 

 体育館で行われた…全校生徒に向けて…戦車道全国大会 優勝の報告。

 

 暗い体育館の中。

 壇上の上で、私達は並び…全校生徒の注目を浴びる。

 一部は、熱狂したかの様に歓声を上げ…。

 一部は、ただ退屈な日常の一部として、時間が過ぎるの待っている。

 

 まぁ廃校が、かかっていたなんて…一般の生徒は知るよしもない。

 後日、それも知れ渡ってしまうのだけど…それはまた別の話だな。

 

 ある程度の発表が終わり、スクリーンに映し出された、各試合のダイジェストが流れ始めた。

 壇上から下りた後、また私達は元いた場所に戻り…他の生徒とその映像を眺める。

 

 …という予定だったが。

 

 ま。私はいつもの様にサボル。

 ボイコットだ。

 騒がしいのは嫌いだし…河嶋先輩がうるさい。

 

 暗い体育館の中、抜け出すのは簡単で、堂々と体育館を後にした。

 

 校内をブラブラと彷徨く。

 今日は、どこで寝ようか?

 校舎を何気なく見上げると、朝の事を少し思い出した。

 

 …決勝戦。

 私達の試合の裏での事。

 書記が小山先輩にした、その報告…。

 

 そうだ。

 途中、抜け出して…日本戦車道連盟の理事長とやらと、面会していると思われる書記を思い出した。

 体育館にはいなかったから、まだその理事長とやらと話でもしているのか?

 結局書記は、全校集会に現れなかった。

 

 

 …。

 

 ……あいつが、よく分からない。

 

 なんだろう…少し、モヤモヤする。

 

 書記…尾形 隆史。

 

 ほぼ初対面の私に、喧嘩を売ってきた奴。

 私に変なアダ名をつけてきた奴。

 ……。

 

 おばぁ…。

 

 ……私を助けてくれた奴。

 

 そして…西住さんの彼氏。

 

 西住さんと、付き合いだしたのでは無かったのか?

 フラフラと彷徨いてはいるが、変な所が生真面目で、不貞をする様な奴では、無いと思っていたのに。

 

 ……。

 

 五十鈴さんと関係を持っていた。

 しかもあれは、どう見ても五十鈴さんから誘っていた様に見える。

 でも、西住さんとの会話も、何時もと同じようにしていた。

 ごく自然に…。

 

 会話の中で、西住さんが五十鈴さんとの事を容認していると、二人は言っていた。

 

 …。

 

「ぅぅ…」

 

 ……気持ち悪い。

 

 痴情事など、今までに考えた事もなかった。

 縁なんて全くないと思っていた。

 変に考えすぎて…気持ちが悪くなってきた…。

 

 ……。

 

 気がついた時、例の宿直室の前に立っていた。

 フラフラと歩いて…体育場を抜けて…無意識にここへ来ていた。

 小さな小屋。

 本当に小さい…4畳の部屋。

 

 校内の雑記林の中に設置され、小汚い風貌からも、ここが宿直室だと誰も認識はできまい。

 見た目が、ただの倉庫か何かだ。

 だからここで寝ていたのに…。

 

 まぁいい。

 書記もいない。西住さん…五十鈴さんも全校集会に出ている。

 携帯を確認すると昼の1時か…。

 1時間か2時間くらいは寝れそうだな。

 

 窓のカーテンの隙間から室内を覗くと、誰もいない事が分かった。

 誰かがいた。もしくは、いる様な痕跡もない。

 

 もう今日は、誰も来ないだろう。

 ここでサボるか。

 

 いつもの様に、鍵の掛かっていないドアを開け、室内に入る。

 

 …小さな部屋。

 中途半端な生活感。

 

 …。

 

 押し入れが少し、開いている。

 襖を開くと、沙織に畳まれた布団。

 やはり前回の日から、誰もここに来たような痕跡が無いな。

 

 もう、布団を出すのも面倒だ。

 また、この中でいい。

 丁度暗くなるし…布団の上だし…。

 

 押し入れの中。

 畳まれた布団の上…頭を下げれば、私が座れる位のスペースに流れ込む。

 

 そのまま布団の上に寝転び、襖を閉める。

 襖を締切り、真っ暗くしてしまうと、本当に夜まで寝てしまいそうだから、少し開けておこう。

 狭まっていく、室内を何気なく見つめる。

 

 

「……」

 

 …そう。面倒くさいだけ。

 一瞬感じた、嫌悪感も気のせいだ。

 別に、書記と五十鈴さんがいた、あの畳の上にいたくないとかでは無い。

 

 

 違う…。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 …ッ。

 

 スカートのポケットの中で、携帯電話が振動している。

 全校集会の時から、マナーモードにしていた為だろう。

 元気よく、携帯が振動している。

 

 …おかげで目が覚めた。

 

 暗い中、ポケットを弄り携帯を探す。

 取り出して、画面を確認する前に着信が切れた…。

 

 どうせ沙織だろう。

 

 携帯の画面に映し出された、デジタル時計。

 …なんだ。

 寝に入って30分程しか経っていない。

 

 すぐにまた、携帯が振動した。

 メールか何か……やはり沙織だった。

 休憩時間に、私が見当たらなかった為、私がどこにいるか? その様なメール。

 

 …休憩時間って…どんだけ試合映像を上映するのだろうか?

 

 無視だな、無視…。

 

 ん?

 

 …あれ?

 

 襖が、締め切ってある…。

 室内が真っ暗だった。

 

 無意識に閉めてしまったのか?

 まぁいい…さっさと出よう。

 襖の端を、手探りで探る。

 

 あぁ…あった、あった。

 

 ん…なんか、音が聞こえる。

 

 何か…移動する様な音だとか…そんな感じでは無い。

 何かを叩きつける様な音と、人の声。

 

 まずい…誰か、この部屋に入ってきたのか?

 出れないじゃないか…。

 

 ……。

 

 !?

 

 一気に寝ぼけていた脳が、目を覚ました。

 

 声の正体に気がついた。

 というか、声質で分かった。

 

 …あの時と同じだ。

 甘ったるく、甲高い…。

 そして、変にリズミカルな…。

 

 …この場所を知っている人間は限られるし、ましてや…この全校集会をしている最中…休憩時間…。

 何となく正体が分かった…。

 もう来ないと思っていたのに、また来たのか?

 

 書記と…五十鈴さん…。

 

 恐る恐る…ゆっくりと少しだけ、襖を開けてみる…。

 確認するだけしたら…布団の中にでも潜って、やり過ごそう。

 

「!!」

 

 襖がしまっていた為に、外の音も遮断されていたのだろう。

 声が出てしまいそうなのを、なんとかこらえた…。

 

 

『はっ!! んっ!! んっ!!!』

 

 

 …五十鈴さんじゃ、なかった。

 

 二人いた。

 一人、あれは書記…だろう。

 

 その書記の下半身の上に、制服姿のまま、股がっている…。

 

 ……西住さんがいた。

 

 こちらに背を向けて、体全体で上下に動いている。

 顔は見えないが、あれは間違いなく西住さんだろう。

 

 腰部分は、スカートに隠れて見えないが、私でも分かる。

 情事という奴だろう…。

 

 こんな狭い小屋だ。

 ヘタをすれば、外にも聞こえるだろう。

 それが分かっているのか…声を出さない様に、片手で口を押さえているのが、体を傾けた時に少し見えた。

 

 ……やはり、西住さんだった。

 

 

 呆然としていると、書記は突然、動きを止めた。

 

 

『…あのさ、本当にいいのか? みほは今回、ある意味で主役だろ? 抜けていていいのか?』

『ぁ…んっ。だ…大丈夫』

『…変に勘ぐられそうだけど…特に華さんに…』

『はぁ…はぁ…。だ、だって隆史君、今日また…』

『あ~…うん、引越し完了もしてないけど…この後、陸に上がる予定だな』

『……だから…いいの。華さんも、一緒に住む事になりそうだし…今ぐらいしか…』

『……』

『……』

『あの…これ以上は正直、俺も止められなくなりそうだけど…』

『……』

 

 書記の手が、西住さんのお尻を鷲掴みした。

 

『んっ!?』

 

 掴んだ直後、西住さんの体が傾き、前に倒れ込んだ。

 そのまま、肌同士がぶつかり合う音が、大きく響きだした。

 下から書記が、突然激しく動きだした。

 足を踏ん張り、大きく…。

 

『やっ!? んぁ!! たっ! たかっ!! こっえ…でちゃんァ! はっ! あっ!』

 

 …。

 

 ……。

 

 聞いた事のない、西住さんの声が響く。

 

 西住さんが、書記の上に倒れこむ様になっている為…見えてしまった。

 西住さんの秘部部分。

 

 ……。

 

 え……。

 

 ナンダ、アレ。

 

「……ぁ」

 

 なんか物凄いモノが、西住さんの体内に入り込んで…出し入れを繰り返している。

 無意識に声がでてしまった。

 書記のモノが、テカテカと光ながら…西住さんの体ごと押し上げている。

 グチグチと、変な音が聞こえる…。

 

 い…痛くないのか…あんなに……。

 

 ……。

 

 ………何を言っている。私は。

 

 書記の手が、西住さんお尻の握り締める様に力をいれ、左右に開いた。

 おかげで秘部が、丸見えになり…なんだろう…肌がぶつかる度に、水滴が飛び散っていた。

 

 ……。

 

 …………。

 

 突然、書記の動きが止まった。

 そのまま、西住さんをお腰上げ…西住さんから…アレを抜い……ぃぃ!?

 な…なんだあれ?

 

 何なんだアレは!?

 

 あんなモノが、体内に入っていたのか!?

 

 は…初めてまともに見た。

 男の……。

 

 ……。

 

 

『……』

 

 そのまま、西住さんを四つん這いにし、後ろに回った。

 というか、西住さん正面の方向が、こちらを向いている…。

 少し離れた為に、気づきはしないと思うが……。

 

『なぁ…みほ』

 

『んひゃあ!? なに!? どこ触ってるのぉ!?』

 

 西住さんの悲鳴と共に、書記の動きが止まった。

 なんだ?

 書記が、西住さんのお尻を撫で回してる。

 

『…そのうち、ここでしてみていいか?』

 

『ふぇ!?』

 

 なんの事だろう…。

 

『まぁ…段々と慣らしていって…まぁ。うん、多分大丈夫』

 

『こ…怖いよ…それ…普通じゃないよ……』

 

『 我々の業界では至ってノーマルです 』

 

 

『はぇ!?』

 

『…今の時代、ネットになんでも載ってるしな…道具揃えて…』

 

『……』

 

 

 …………。

 

 私は何をしている。

 何を凝視しているのだろう…。

 やめよう…。

 さっさと、布団に…

 

『んあぁ…はぁ……ぁあ!!!』

 

 …書記の顔が完全に見えた。

 こちらを見ている訳ではないが…西住さんの腰を後ろから腰で押していた。

 

「!!??」

 

 西住さんの体が一度、大きく前に押された直後…また…溶けるような声と一緒に、体を震わせた。

 目を見開き、泣きそうな顔と共に…首を上げ、大きく背中を伸ばした。

 泣きそうな顔…といっても、目だけで…口元は笑っていた…。

 

 見た事が無い…顔をしていた…。

 

『ぁ…んっ! …はっ! あ……』

 

『みほさん…入れだけで…一人でイカないで下さい…』

 

『…ふっ!? そっ…いう事、言わ…っないで!』

 

『呂律が回っていないけど…というか、みほさん。何回イったのでしょう?』

 

『…………内緒』

 

 あ…書記が悪い顔した。

 

 体を倒し、西住さんの顔の横に頭を落とした。

 何か、耳元で囁いてるな…。

 

『ぅ…ぅぅううう』

 

 西住さんが、唸りだしたな。

 

『……さ…3回…ぃぃい!?』

 

 何か回数を言った瞬間…書記の体が少し震えた。

 直後に、また激しく動き出した。

 

 …バッツン、バッツン聞こえる…。

 西住さんは、両手両足を使い踏ん張っているが…顔がすごいなぁ…。

 段々と、嗚咽にも似たような声が、西住さんから聞こえてきた。

 西住さんの下半身が、少し宙に浮いてしまうように、書記は下半身を叩きつけている。

 

 ……

 

『ア゛ッ!!  ア゛ッ!! ンッア゛ァ!!!』

 

 

「……」

 

 書記に腰を叩きつけられる度に、大きな声を上げている。

 …呆けた様な顔…。

 

 気が付けば私は、押し入れの壁に背をつけ…て、顔を外に向け…ただひたすらにまさぐっていた。

 何故だろう。

 五十鈴さんの時には、こんな事にはならなかった。

 決勝前だという事で、無意識に気が張っていた為だろうか。

 ……まぁ、家帰ってからはすごかったが……。

 

 自分の秘部を指でなぞる。

 声が出てしまっては、まずいので…軽めに。

 

 …一瞬、書記の顔が見えた。

 

 そこから連想してしまう。

 

 無線で聞いた、男同士の会話。

 書記が私へ抱いている希望を、少し思い出してしまった。

 

 

 私も…あんな顔をしてしまうのだろうか?

 

 ……!!

 

 結局…見入ってしまっているな…私は。

 というか、なにをやっている…。

 

 …外からの光で、自分の指が凄い事になっているのに気がついた。

 

 また目線を外へ…。

 やめなければと思うが、なぜか動けない。

 

 目を逸らせない。

 

 呆然と見つめる中、……響く。

 

 ただ響く。

 

 ひたすら、西住さんの…声が。

 

 ……ンッ。

 

『みほ…そろそろイキそう』

 

 西住さんの顔が…どこか笑っている様に見えた。

 

 書記が少し、苦しそうな顔をしている。

 

 西住さんの腰を持ち、今まで一番激しく動いている様に見えた。

 

 叩きつける音も、今迄で一番大きい…。

 

 

 

 

 《 やってやる やってやる やっあぁぁて、やるぜ イ~ヤなあいつをボコボコに ♪》

 

 

 

『……』

 

『た……はぁ…隆史君? ど…どうしたの?』

 

『……』

 

 何度か聞いたことがある、西住さんの携帯電話の着信音が響いた。

 相変わらず、なんとも言えない歌だ。

 

『……いや…何でもない』

 

 なんだろう。

 着信音が響いたら、書記が動きを止めた…。

 なんかしかめっ面になったな…そんな表情をした。

 

 

 《 ケンカは売るもの! 堂々と~♪ 》

 

 

『…いいや、みほさん。出てください』

 

『え……』

 

『…ボコの歌が、バックミュージックってのは、ちょっと……』

 

『……』

 

 書記が、すぐ横のちゃぶ台の上に置いてあった携帯電話を、西住さんに渡す為に手に取った。

 その手の携帯から、まだよく分からない歌が鳴り響いているな…。

 

『う…うん』

 

 まだ、ガラケーの西住さん。

 折りたたみを開き、耳に当てる前に画面を見ている。

 

 ・・・。

 

 なんだろう…今、一瞬。

 また書記が、非常に悪い顔をしたように見えるけど…。

 

『あ、会長だ』

 

『!!!』

 

 

 

 

 

 --------

 -----

 ---

 

 

 

 

 

『な…なんか、ごめんね?』

『いや…大丈夫。まぁ…早く行ってやって…』

『う…うん』

 

 着信相手は、会長だったようだ。

 私と違い、西住さんは真面目だからな。

 抜け出した彼女を、携帯で呼び出したようだった。

 

 書記が許可…というのも変だが、その許可を出すと、西住さんは乱れた制服をなおしていた。

 

『…でも、隆史君。私が電話にでようとした瞬間…何かしようとした?』

『……イエ』

『そう?』

 

 あ…。

 

 書記が視線を、顔ごと逸らした時点で思い出した。

 無線垂れ流しの時に、言っていたな。

 声が出せない状況で、どうこう…そんな希望ばかりだったな。

 あぁ、それで通話中に、何かしようと画策したんだろう。

 

 ……変態が。

 

 大方、相手が会長だったからやめたのだろうな。

 なんだかんだ、あの人は勘が鋭いからな。

 

 じゃあ行くね? と、西住さんは言い、慌てる様に部屋を出て行った。

 バタンとドアが締まると、書記はその場に大の字になって仰向けにひっくり返った。

 

 ……その前にまず、下半身をしまえ。

 

『いかん…非常に……中途半端だ…』

 

「……」

 

 …うん。

 意味が分かる自分が嫌だ。

 

『自分で処理すんのも嫌だし…まぁ…我慢んする……か?』

 

 ブツブツと独り言が大きいな。

 

 あ…こちらに顔を向けて止まった。

 最後なにかに気がついた様に、体が固まった。

 

 ・・・。

 

 寝転がったまま、完全に顔をこちらに向けている…。

 

 ……オイ、マサカ。

 

『あれ? …襖、しっかり閉めたはず』

 

 閉めたのはお前か!

 

 まずい!!

 

 非常にまずい!!

 

 

 少し開いた襖に、書記が気がついた!!!

 

 今閉めるのも、バレそうだし……ぃぃああ!?

 

 下半身丸出しでこちらに近づいてくる!!

 

 しまえ!! まず、下を履け!!!

 

 いつまでもマゴマゴしている訳にもいかないし!

 

 

 

 

 どうする!?

 

 どうする!!??

 

 

『……』

 

 

 

 スー……

 

 

 襖が静かに開く音がする。

 

 取り敢えず、逃げ場が無いので、無理やり下の布団に潜り込んだ。

 中も暗いし…これでやり過ごせるだろう。

 

 幸い、体が小さい私だ。

 そんなに目立たない…。

 でも…これ、私が見つかったらどうなるのだろうか?

 

 ドウニカ サレテ シマウノダロウカ?

 

 

『……』

 

 

 書記が、無言なのが怖い…。

 おそらく、押入れ内を凝視してるのだろう。

 

 

 …チラッと、五十鈴さんの顔が浮かんだ。

 

 

 

 

「……」

 

 

 

 

 

 !?

 

 

 

 なんだ!?

 なにか、足に……あっ!!

 

 書記が、布団に手を突っ込んできたのか!?

 いきなり足首に、暖かい温度が……掴まれた!?

 

 

『……誰だ? 華さん…じゃないな』

 

 

 後は無理やり…力任せに、引きずり出された……。

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 なんか……大物が釣れた…。

 

 初め、華さんかと思った。

 この宿直室…というか、この小屋の存在を知っている者は少ない。

 前回、普通に使用してしまった、華さんくらいしか思いつかなった。

 

 しかし、これで隠れているつもりだったのか…。

 布団が思いっきり人、一人分浮いていたので、すぐに誰かが隠れているのはわかった。

 流石にさっきの、情事とやらを見られていたか不安だったので、引きずり出してみたものの…。

 

 ……どうしよう。

 

 布団とセットで、猫みたいな人物が出てきた…。

 というか…。

 挟まっていた布団に、色々と引っかかったのだろう。

 スカートはめくれ、上の制服も腹部までめくれ…その。

 

 …乱れた布団の上に、横たわるようになっている姿が、非常にエロい事になっていた。

 

『…マコニャン。なにしてんねん』

 

「……ぅむぅ」

 

 おそらく、ここでサボっていたのだろう。

 押し入れの中で寝ていた…そんな所だろ。

 俺も似たようなモノで、していた事がアレですから何も言えませんがね!

 

 うん。

 腕で目元の顔を隠している。

 俺の呼びかけに、少し腕を上げて、目だけ覗かせた。

 

「書記………下履け」

 

 ……。

 

 片足を上げているマコニャン。

 思いっきり下着がはだけているのに、気がつかないのか…隠そうともしない。

 白の下地に、青の水玉が……ん?

 

 んんん!!??

 

「きっ…聞いているのか。下をは……下?」

 

 目を下に移しましたね。

 

「!?」

 

 なにか言ったと思ったら、勢いよくスカートの前を下に降ろして、前を隠す。

 …が、お尻の下に、畳まれてスカートが挟まっているので、うまく隠れない。

 

 いや…まぁ。

 

 股間部分に目が行ってしまったのは、仕方がないにしても…。

 ……仕方ないよね?

 普通、目に焼き付けるよね!?

 

 まぁ…その股間部分。

 下着の下地が白だったので、気がついてしまった。

 なんか…一部部が、少し色が変わっていた。

 女性でも露骨な、ああいったのを見ると…まぁ、そうなのだろうな。

 ふむ。非常に気まずい。

 

「はぁ…覗いてたのか……」

 

「ふぅ!?」

 

「…襖が開いていたから…まぁ…」

 

「こ…こんな所で、サボっているお前が悪い」

 

 ありゃ否定しない。

 まぁ、言い訳できないからな。

 

「そりゃあ…そうなんだけどなぁ……」

 

「取り敢えず、下を隠せ!」

 

 …あ、忘れてた。

 

 あぁ……しかもMAX状態でしたね…。

 寸前にやめてしまったから、中々収まらない。

 

「…それともなんだ? このまま…」

 

 このまま?

 …そうか。

 この状態だと、第三者が見れば、即座に通報されても仕方がないよな…。

 

「?」

 

 一瞬なにか、期待した様な目をしたマコニャン。

 顔を赤くして、人様の息子様を凝視してますね。

 

 …何考えてんだ。

 

 先に、マコニャンの横腹を両手で掴んだ。

 体が強ばったが、気にしない。

 目を強くつぶって、口を真一文字に結んでいる。

 

「…よっ」

 

 そのまま体を持ち上げ、ストンと立たせる。

 なにか呆けた様な顔をしているなぁ…。

 

「……ぁ」

 

 変な声を出したが、まぁいいや。

 捲れ上がり、乱れた制服を直してやってみた。

 

「……」

 

 これで、よし。

 

 …流石に俺も、ズボンを履こう。

 後ろに頬り出してあった、制服を探す…。

 

「いや…ちょっと待て!」

 

 ん?

 

 背中から、マコニャンが叫んだ。

 なんだ?

 

「いや…確かに、履けとは言ったが…流石に、あの姿の私をスルーするとは思わなかったぞ」

 

「え…?」

 

 何を言っているのだろうか…?

 あんな状態の姿、はよ何とかしてやろうと思ったのに…。

 

「いや…知らないよ。なに? 感想でも言えばいいのか?」

 

「……」

 

 横を向いて、顔を赤くしているな。

 なにをモジモジしているのだろう…。

 

 え…なに? マジで感想ほしいの!?

 

「マコニャン、マジ。エロス」

 

「……」

 

 あ…あれ!?

 

 殺すとか、死ね! とか言われると思ったのに!?

 すげぇ真顔になった!?

 

 それに、待てと言ったから待ってるけど…流石にそろそろズボンを履かせてほしい…。

 

 まぁ、さっさと履けばいいんだけどね。

 同級生というか、見知った女の子との、この場の特殊な状況に、ちょっと興奮してるのは内緒だ!

 まぁ…寸止めってのも、含んでるんだろうなぁ…。

 

「……」

 

「…え、なに? どうしたの?」

 

「いや…書記なら、躊躇しないで襲って来ると思ったのだけどな」

 

「…俺を一体、何だと思ってるんだ」

 

 

 はっ! っと一瞬、あざけ笑う様な顔をして、一言。

 

 

「決勝前にお前。五十鈴さんと、ここで何してた」

 

 

「」

 

 

「…その時も、私はそこにいた」

 

 え…

 

 えぁ!?

 

 いたの!?

 

 その時もいたの!? 押し入れに!?

 

 何してんの!! マコニャン!

 

 

「…それに…まぁ、覗いていた私が言うのも何だが…お前。その…中途半端なんだろう?」

 

「」

 

「…よりによって、西住さんの友達に手を出しているお前。しかも……そんな状態だ?」

 

 どこ指さしてんの!?

 

「むしろ、襲われない理由を探す方が難しいな」

 

 傍目から見れば、ごもっとも!!

 あ…いや!!

 腕組んで、睨まないでください!

 

「ぁぁ~…華さんの件は…ちょっと特殊でして…」

 

「は?」

 

 まぁ何となく…掻い摘んで、説明しました。

 

 はい。

 

 なんで俺、マコニャンに下半身丸出しで、特殊な初体験での事を説明してんだろ…。

 納得しろとは言わないが…黙っていて下さると助かりますと。

 

 終始! 真顔!!

 

 普段からあまり、表情を表に出さないから、余計に怖い!!

 

 でも…まぁ。

 ある程度の事情が分かれば、黙っていてくれるくらい…。

 

「はっ! 許可? 浮気を西住さんのせいにするのか? 許可あれば、浮気は許されるのか?」

 

 ご…ごもっともです。

 

「…いや、まぁ…結局流されて、関係を続けた俺が悪…」

「じゃあ、なにか!? 私が頼んで、西住さんの許可が下りれば、私との浮気も許されるのか!?」

 

「は!? なんでそうなんだよ!」

 

 え…何言ってんの?

 なんか問題が、変わってない!?

 キョロキョロと部屋を見渡している。

 

「ちょっ! ……ちょっと待ってろ」

 

 結局何がしたいか分からない。

 

 なにをムキになっているのだろうか?

 

 マコニャンの顔が止まった。

 

 布団が崩れて、入口を少し塞いだ押入れを見ている。

 布団を引っ張りだし、空になった黒い空間。

 襖を掴み、元いた押し入れに、また入ってしまった。

 

「…いいか? 覗くなよ。そして聞き耳たてるなよ…」

 

 スパン。

 

 そのまま音を立てて、襖を閉めて引きこもってしまった。

 

 え…なに!?

 

 なんなの!?

 

 

 ……。

 

 

 …………。

 

 

 小さく襖の奥から、ボソボソと会話をしていると思われる、声が聞こえる…。

 

 やべぇ…あれ絶対、みほに電話してる…。

 

 すっ飛んで、この部屋に帰ってきそうだなぁ…。

 

 うん…ズボン履いとこう…。

 

 

 スー…と。

 襖が開き…マコニャンが出てきた…。

 少し顔が赤い…とうか、少し青くもある。

 何言ってんだ俺は。

 

 這いつくばる様にして、近づいて来て…ゆっくりと、自分の携帯を俺に渡してきた…。

 

「…西住さん。変われって」

 

「……」

 

 お…怒られる。

 

 マコニャンの携帯を耳に当て、通話相手であろう、みほに返事をする。

 

「は…はい。もしもし」

 

『……』

 

「……」

 

『…………』

 

「も…もしもー…し?」

 

 無言が続く携帯の奥から、息を呑む声と風の雑音が聞こえてくる。

 あ~…溜め込んでるぅ。

 帰ってきて早々に、バレたワケですし…。

 

 

『…キスはダメだからね』

 

 

 

 ……。

 

 その一言で、通話が切れた。

 

 ……。

 

 

 無言で携帯電話を、麻子に返す。

 

 

 

「許可がでたな。これで……書記?」

 

 

 麻子が、無意識に目を見開いていた俺を、下から覗き込むように見上げている。

 

「……」

 

 

 みほの一言に怖気が走った。

 

 血の気が下がる。

 

 どこか浮ついて、舞い上がった感情が、一気に氷点下になる。

 

 余りに予想外の返事だった。

 

 …いくらなんでも…それは無いだろう?

 

 華さんの件は、なし崩し的になってしまっているから理解出来る。

 麻子がみほに、何を言ったかは分からない。

 

 だからって…自分の友人との浮気をまた…容認した……許可を出しやがった。

 

 …

 

 狂い始めている…。

 

 特殊過ぎた初体験だっただからだろうか?

 

 …壊れた貞操観念。

 

 それでも必用に、キスをする事に対してだけは、許可を出さないのは、最後の理性というやつなのだろうか?

 でもさ…だからって…。

 

 俺をシェアし始めやがった。

 

 

「……麻子」

 

「!?」

 

 久しぶりに、普通に名前を呼んだ。

 本当に久しぶりな為、驚いたような顔をしている。

 

「みほに対して、何を言ったか知らないが…お前。意味を理解して言ったんだよな?」

 

「……」

 

「今の行動…。お前、俺に自分を襲えと言っている様なモノだぞ?」

 

「……」

 

 変な会話の流れだったが、麻子自身で、みほに対して浮気の許可を取った様なモノだ。

 あの流れじゃ、抱いてくれと言っているようなモノだ。

 

「…お前、処女だろ? 勝手に勢いや、空気に流されて捨てるモノじゃないぞ…」

 

 静かに…恥ずかしげもなく言った。

 華さん…の気持ちは、はっきりと聞いていたから…その…何となく分かる。

 

 が、麻子は違う。

 

 はっきり言おうか。

 麻子は、どこかで発情でもしてるのだろう。

 俺とみほの行為を、全部見ていてこの状態。

 下着の染みからも…多分それを見て、自身を慰めてでもいたのだろうよ。

 だから…

 

「…別に私は…その……。処女じゃないぞ?」

 

「…………」

 

 は?

 

 いや……もう……。

 高校生だし…ありえない事も無いけど…。

 

 なんだろう…。

 

 もう一つの予想外な発言に…俺は。

 

「書記…。お前なんか、すごい顔色悪いが…大丈夫か?」

 

「……」

 

 

 なんか…もう、どうでもいい。

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

 わかった。

 

 分かりました。

 

 無言で麻子に近づく。

 

 襲えと言うのなら、襲ってやる。

 

 …処女じゃないなら良いとか、そういった事ではない。

 少し…あの経験で、俺もどこか壊れたのだろうか?

 

「!!」

 

 麻子の小さい体…その肩を抱き寄せる。

 突然、引き寄せた為に驚いたのか…体が強ばった。

 

「ちょ…書記!?」

 

 そのまま、尻に手をいれる。

 下着を下から指だけ入れるようにした状態で、顔を首元の入れ、舌先で首筋を舐め上げる。

 耳たぶに近づいたら、そのまま耳へ舌をいれる。

 

「ふっ!? んっ!!」

 

 大人しく、されるがままの麻子に、若干の苛立ちを感じる。

 本当にいいのかよ。

 

 そのまま、尻にある手と指を、秘部に持っていくと…少し小さな音がした。

 クチュッと…。

 

 濡れてる。

 

 分かってはいたが…予想外に凄い事になっていた。

 指先でかき混ぜると、クチャクチャと音が聞こえる位だった。

 

「くっ! んっ!!」

 

 麻子が首に抱きついてきた。

 少し前かがみになって、小刻みに震えている。

 

 ……。

 

 なんで抵抗しなんだ?

 

 少し乱暴にかき回す。

 わざと音を出すように、膣内を前後に…少し早めに指を動かす。

 

「ふっ! んっ! んっ! つっ!」

 

 声を殺していた。

 少し乱暴にしてしまったからか、少し痛がる声がした。

 

 抱きつかれているので、顔は分からないが…。

 

 

「……」

 

 

「……なぁ、やっぱりさ。やめよう」

 

「…は? 怖じけずいたか?」

 

 …最後の理性ですよ。

 その目はやめて…。

 

「麻子がどういうつもりで、こんな事をしたのか俺にはわからんし…」

 

「馬鹿かお前は」

 

「…」

 

 はぁ…とため息をつき、腰に手を当てた。

 

「初めは、そんな気無かったんだがな…。私も確かに流されている…」

 

「……」

 

「…お前が今日、生徒会室から出て行った後な」

 

「午前中の話か…」

 

 なんだ? 急に…。

 

「五十鈴さんが、皆に…あの場で、宣戦布告をした」

 

「……は?」

 

 

 宣戦布告!?

 

 え!?

 

 少し自暴自棄になりそうな、落ち込んだ気持ちが、一気に焦りに変わった!

 

 華さん!

 何を言ったんだ!!??

 

「…お前の事が、好きなんだと」

 

「」

 

 相変わらず、ド直球だった…。

 それ言っちゃったんだ…。

 

「…でだ。加えて、先ほどの初体験とやらの話を聞いて…西住さんには悪いが…こう思ってしまった」

 

 呆然とする俺を置いて、淡々と続ける麻子。

 バツが悪そうに…それでいて、何か恥ずかしそうに…。

 

「五十鈴さんがいいなら、私もいいんじゃないか? と…」

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「…おい、書記。なんか言え。…恥ずかしいだけだろうが」

 

「……」

 

 分かり辛い。

 

 分かり辛いが…わかった。

 

 理解した。

 

 いやぁ…マジかよ…。

 華さんと同じ…同じ気持ちだと、言っている様なものか…。

 呆然としていると、完全に顔を逸らしてしまった麻子。

 

「そもそも…気持ちが無いのなら…この私が、こんなに大人しくしている訳がないだろうが…」

 

「……」

 

 えっと…。

 

「まぁ…私も今回は、デリカシーが無かったな。多分…西住さんは、私達だから許しているんだと思うぞ?」

 

 ……。

 

 俺のさっきの状態を汲み取って、変にフォローを入れてくる。

 

 …そうか。

 

 やっとできた友達だ。

 だがこれで、みほの貞操観念が、狂ってしまっているのを確信した。

 

 多分…この色恋沙汰で、みんなとの友人関係が壊れるのを、恐れているんだ。

 

 一度許してしまった…後に引けなくなっている…。

 

 華さんも…。

 

 だから、キスだけはダメだと言っているのか…。

 

 多分、それが最後の砦。

 

 で、今は麻子が、何となく理解した上で、その気になっているって事か。

 頭良いもんな…。

 

 いやぁ…完全に、みほの気持ちを利用しているな。

 

 麻子も。

 

 華さんも。

 

 …俺も。

 

 それで、この関係か。

 

 色々と狂ってきた…。

 

 

 変に遠回しな告白を受けて、本当は拒否しなくてはいけないのだろうが…。

 やはり俺もどこか、おかしくなっていると自覚した。

 このまま、続けると…決めてしまったから。

 

 今度は腰を掴み…引き寄せる。

 

「…それにな? 書記」

 

「……」

 

「私は、処女では無いと言ったが…その」

 

「…なんだ?」

 

「なんというか…男性経験は無い」

 

「……は?」

 

「だからもう少し、優しくしてくれると…その…助かる……」

 

 えっと…どういう事だ?

 

 首から彼女を引き剥がし、顔を見る。

 目があった瞬間、顔が上気して目を逸らした。

 

 チラチラとこちらの様子を伺うように、たまに目線を合わせる。

 

「どういう事?」

 

「…私が処女では無いと言った瞬間、お前の顔が凄かったからな…。何か、勘違いさせてしまったのでは無いかと思った」

 

 あ…まぁ、色々と打ちのめされたけど…。

 だから言っておく…と、上気した顔が更に上気し始めた。

 

「その…お前と五十鈴さんが…ここで…していた日」

 

「……」

 

 まぁ、うん。

 

「私も女だ。その…夜、思い出したら…その……自分でもわかるくらい…激しくしてしまって…だな」

 

 ん? 何が?

 

「その……血が出てきたから…あの…」

 

 ……。

 

 …………。

 

 あ、はい。

 

 察しました。

 

 

「なっ! なんだ! せっかく気を使って、こんな事まで言ったのに…なにもなしか!」

 

 …えっと。

 うん、少し冷静になってきた…。

 …今回も感想でしょうか?

 

 んじゃ…

 

「あれか…意外にも、マコニャンは、おなにぃが激しい…ってぶっ!?」

 

 

 近くに転がっていた枕で、殴られた…。

 

「

 まぁよく処女って、膜を破るとか例えられるが、あれは実際は膜じゃない。

 膣内のヒダだ。

 それが押し上げられたり、拡げられたりで、出血するのであって…。

 こちらも破る…とか、感触が実際あったのは実体験したけどね。

 それに、本当に男性と性行為をしていないのなら、それは処女と言える…

 」

 

「どうした? なんだその目…」

 

「……いや…それ聞いて、ちょっと安心したが…書記。博識だな。……キモいぞ」

 

「……」

 

 はい。声に出てました。

 恥ずかしかったのと、なんとも言えない空気を、どうにかしたいのもアリ…。

 

 

 

 不意打ちで、一気に麻子の下着を下にずり下ろした。

 

 

 

「!?」

 

 

 

 

 早業で一気にやりましたので、呆然としてますね、マコニャン。

 

 が…。

 

 俺も呆然としました、はい。

 

「なっ!?」

 

「おっ! おま!! 書記!! いきなりナンテ……」

 

「」

 

「コトヲ…って、どうした。なぜ固まっている。そして下着をズリ下ろされた私に、なにを気を使わせている」

 

 …正直に言おう。

 

 グチャグチャな気持ちになり、闇堕ちみたいな状態になりそうな俺。

 そんな俺を一発で吹き飛ばした…。

 

 今まで、ある意味一番ショッキングだったから…。

 

 

「は…生えて……無い……だ…と……?」

 

 

「!?」

 

 

 はい。

 

 白い、牌でした。

 

 

「わー…これだと、濡れ具合とかすげぇ良く分かるぅぅ」

 

「はっ! 恥ずかしいことを言うな! 私だって気にしてるんだぞ! 屈むな!! 凝視するなぁ!」

 

「わー…エッロ~い…」

 

 指で秘部から出る水滴を、掬い取る様に指で触れてみる。

 ニュルッとした感触…。

 

「んぅぅ!? いきなり触るな!」

 

「……」

 

「んっ! はぁっ!! あ…遊ぶな!! ちょぉ!?」

 

 いつもと違う麻子の反応が、段々と楽しくなってきた。

 秘部を親指と人差し指でつまんだりと…愛撫をする様に弄る。

 

 …さっき首元をまさぐった時も思ったが…。

 麻子は、感度が高いのか…。

 動かす事に、反応をしてくれるのが楽しい。

 

 これだけ…濡れていればいいか。

 

 しゃがむ様に、腕を引き座らせる。

 そのまま肩を押し…畳の上。

 

 仰向けに寝かせた。

 

 その時点で気がついたのか、麻子自身も…いつもの様に無言となった。

 やはり不安感が有るのか、少し力が入っているよに感じる。

 …手を握り締めているからな。

 

「その…雑誌にもあったが…口とかで、しなくていいのか?」

 

「…ん。変に気を使うなぁ、麻子は」

 

 特に必要無いと…彼女の足を持つ事で、返事をする。

 というか、沙織さんの雑誌が、そろそろ本気で読みたくなってきた。

 

 さてと…。

 

「…麻子」

 

 亀頭を麻子の秘部に当てる。

 ニュルっとした感触。

 

「……」

 

「最後だ。本当にいいのか?」

 

「……」

 

「麻子?」

 

「おばぁの時が、そうだ」

 

「婆さん?」

 

「…私にやたらと、絡んで来た時も、そうだ」

 

「……」

 

「……恋とやらは、惚れたら負けだ…そうだ…」

 

「……」

 

「…好きに……しろ」

 

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 なぜ俺なのだろうか? とか言ったり、謝ったりしたら…本気で怒るだろうな。

 だから黙っていよう。

 

 ぐっと力をいれる。

 

 入口が狭い…。

 強引にこじ開ける様に、入っていく。

 

「ぃっぐぅ!!」

 

 ゆっくりと入っていく。

 自慰行為で慣れているのか、あまり痛がら……。

 

 ……。

 

 な……!?

 

「い…痛みより……も……苦し……っ」

 

 ……

 

 奥に当たる感触がした。

 

 ゆっくり慣らしていこうと思っていたのだが…。

 ズリュっと少し、動かしてみた。

 

「ふっあ!?」

 

 肺から息が押し出された様な声。

 

 …な。

 

 なんだこれ。

 

 陰茎全体が、細かいヒダに…包まれているのが何となく分かる。

 亀頭から、ゾリゾリと削られるような…そんな感覚…。

 

「ふっ…ふっ……はっ!」

 

 ゆっくりと引き抜くと…水分を得て、ヌラヌラと光った陰茎。

 ミチュッと音をたて…もう一度、彼女の中に入っていく。

 

 まただ…。

 

「ど…どうした……?」

 

「……ごめん、麻子」

 

 グチュッとまた…一番奥まで押し入れる。

 

「んはぁ!!」

 

 喘ぎ声ではなく、また肺から押し出されるように…息を吐き出した。

 

 

「お…おまっ! 謝ると…「違う」」

 

「はぁ…はぁ…なにが…」

 

「出来るだけ…優しくとか……麻子の気持ちも考えようとか、思っていたんだが…」

 

「だから、なにがっぁぁ!?」

 

 話している途中。

 もう一度押し上げる。

 

「んぁぁ!!」

 

 奥に当たると、ザラザラとした感触…。

 やばい…もうイキそう…。

 

「麻子の中がスゴい…というか。異常に…気持ちいい…」

 

「か…はぁ……そ…そりゃ良かったな…」

 

「だから…」

 

「……はぁ……は…ぁぁああ!!」

 

 初めてだというのに、無茶をしてしまいそうだった。

 打てば響く…。

 ゴチュッとした、水音が弾け飛ぶような音がした。

 

 上を向き、お腹を突き出し…海老反りをするかの様に体を曲げていた。

 パタンと背中をつき…熱のこもった目で、俺をまっすぐ見てくる。

 

「す…好きにしろ……と言った……気にするな…」

 

「…でもな…。このままだと、正直…抱くというよりか…」

 

「あぁ、なるほど」

 

 何かを察したのか、こちらを一瞥し、目線を逸らした。

 

 …最後の一言。

 

「別に恋人同士でもない…。私がしたい様にしているだけだ…だから……好きに使(・)え(・)…」

 

 麻子に言わせたというのもある。

 普段の彼女からは、想像できないほどの声を聞いたこともある。

 後…彼女の中。

 

 多分、体の相性がいいのだろう。

 それもある。

 

 が…それ以上に…彼女は、名器という奴なんだろう。

 

 使え…意味……わかって…

 

 もう一度動かしたら、理性が飛んだ。

 

 

 

 -------

 -----

 ---

 

 

「んっ! ふっ! ふっ! ふっ!」

 

 最初は、少し苦しそうな声だった。

 正常位から、まだ少し意識がある様で、気を使いながら動いていた。

 ただやはり、動かせば動かすほど、快楽が脳から理性を奪っていく。

 

 一度、果てた。

 

 彼女から抜き出し、腹を精液で汚す…。

 全て脱がせておいて正解だった…。

 

 初め、やはり彼女は裸になる事には躊躇していた。

 胸を気にしていたな。

 大きさは気にしないのに…。

 

 避妊具は、今回は何とか用意しておいた…というか、前回の華さんの事もあり。

 一箱程、この部屋に隠しておいた。

 用意周到だと引かれたが、万が一の事もあるので、察してください…。

 

 

「あぐっ! あっ! はっ! あっ! あっん!」

 

 

 暫くすると、大分慣れてきたのか、苦しそうな声から、甘い声に変わった。

 秘部から、相変わらず漏らしたかの様な量の愛液の音がする。

 やはり、体の相性がいいみたいだった。

 夢中になって腰を振る。

 それに答えるかの様に、麻子もまた甘い声で答える。

 

 いかん…避妊具が切れそう…。

 乱れた布団と枕を抱いている麻子。

 それを後ろから、攻めまくっていた。

 

 お尻に使用済のコンドームが、少し乗っけて続けたら…。

 ちょっと官能的すぎて、また硬くなる。

 

 

「あ゛! あ゛っ!! あ゛ぁ! あ゛!!」

 

 

 もう暫くすると、完全に麻子も快楽に堕ちた。

 普段の眠そうな顔や、冷たい表情から想像できないような…蕩けたような顔と目。

 痛みや苦しみなんて、もう感じていない。

 ただひたすらに…俺の上で腰を降っている…。

 

 なんだろうか…ちょっとみほに対抗でもしているのか…。

 同じような格好になっていた。

 

 

「 ハッ ……ハッ ……ァゥ…ァ……」

 

 

 更に暫くすると、動かなくなった。

 ただ、突けば反応する。

 突く度に、か細い声で嬉しそうに声を発する。

 

 俺の性欲が暴走し、文字通り麻子を使(・)っ(・)た(・)結末が…コレだった。

 

 意識が朦朧としているのか、俯せに腰を上げ…ビクビクと痙攣を繰り返している。

 すでに避妊具が無くなってしまった。

 

 体にまだ縛らなかったコンドームが、幾つかへばりついている。

 おかげで部屋中が、すごい匂いだろう。

 

 一応、この小屋には簡易的なシャワーだけは有る。

 後で使わせてあげよう。

 

 俺はまだ、使わせてもらおう。

 

 

「ァ……ァ……」

 

 

 グプ、グプと。

 バツッ、バツッ! っと。

 

 まだ彼女の中に入る音が響く。

 

 

 ……

 

 …………。

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

「おまっ! …おまえぇぇ……」

 

「すいませんでしたぁ!!」

 

 はい。

 

 土下座である。

 

 もうそろそろ5時を回る。

 

 完全に腰が砕けてしまった彼女をシャワーに連れて行き、しょうがないから一緒に洗った。

 うん、俺の体と。

 

 無茶をしてしまったってのもあるし、完全に暴走していた事を、土下座で詫びます。

 マジ土下座です。

 

「……好きにしろと、確かに言ったが…この……変態がぁ……」

 

「ありがとうございます!」

 

「褒めてない!」

 

 ちゃんと制服を着て、崩れ落ちるように座っているマコニャン。

 意識を取り戻して、はい! まず怒られた!

 

 …もう大丈夫だと思ったのになぁ…溜まってたのか…。

 

 窓を全開にして、部屋の空気を逃す。

 色々とスッキリとして、今は完全に落ち着いている。

 

 でだ。

 

「なんで、俺の膝の中にいるのだろう…」

 

 崩れ落ちた様に座っている彼女は、現在あぐらをかいた俺の足の中だ。

 カチューシャみたいだなぁぁぃぃったぁー!!??

 

 手を噛まれた。

 

「…他の女を考えてたな」

 

「」

 

 だからなんで分かるの!?

 

「…西住さんから許可を得てる以上。こういう事で、あんこうチーム以外の女の事を考えるな」

 

「……あんこうチームって…」

 

「多分、西住さんの許容範囲はそこまでだ。それ以外はアウトだな」

 

「…それだと、沙織さんと優花里も入ってるけど…」

 

「…やはりお前は、一度死んだほうがいいな」

 

「なんで!?」

 

 擦り寄ってくるマコニャンは、初めてだ…。

 ここまで露骨に甘えてくる子だっけ?

 

 …やっぱネコみてぇ。

 

「…私は精神学は、本で読んだ程度だが…その…西住さんの件だ…」

 

「……」

 

「甘えてしまっている手前、私からは何とも言えないが…かなり異常だな」

 

「……そうだな」

 

「はっ。私もすでに共犯だな…」

 

「……」

 

「…五十鈴さんにも、後で話を聞いておくか…。なぁ書記」

 

「へい」

 

「西住さんは、キスだけは絶対に許さないな」

 

「…まぁそうだな」

 

「だから、私もそれは一切しようとしなかった。それが約束だったから…」

 

「約束…ね…」

 

「ある意味で、一番危険なのはお前だ。……私の考えだがな、書記…お前…」

 

「なに?」

 

「彼女の、許容の範囲が異常すぎる。だからその反動もまた異常になるぞ」

 

「…異常?」

 

 麻子曰く。

 積もりに積もった恋心を成就したみほ。

 改めて言われるとアレだけど…。

 まぁ、後は交友関係もあり、一度華さんとの事を許してしまった事もある。

 俺も友人関係も、手放す気は一切無いのだろうと。

 挙句、大会優勝で張り詰めていたモノが、一気に解き放たれた状態。

 

 だから麻子の事も許した。

 

 だから許可したのだろうと、彼女は言っている。

 

 しかし。

 

 もしくは。

 

 と、彼女は続ける。

 

 

「例えば他校の連中…。もしくはキス。要は、西住さんの中での「浮気」を……しようもなら…」

 

「……」

 

「お前。…本当に西住さんに、刺されるかもしれんぞ」

 

「」

 

 

「これは、冗談でもなんでもなく…な。それは、その浮気相手にも言えるがな…」

 

 

「……」

 

 

「だから、はっきりと言ってやる」

 

 

「……」

 

 

 

「今の西住さんは…壊れている」

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました

はい、続きます。続けます。
ある意味で、土台が整いました。

ありがとうございました
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