『ま…まぁ、そうだろうけど…』
『はっはー。大丈夫、大丈夫』
『お前…その信頼はどこからくるんだろ…』
>
アイツが寄せる、変な信頼感に会場中の全員が、が押し黙ってしまった。
…。
わ…私は別に気にはしないのだけど、なぜだろうか?
隊長とみほの、墓まで持っていこうって言葉に、心のどこかで同意してしまった…。
>
『よし、後は報告して終わりだ! 俺は…少し寝る…』
『お…おぉ! 寝ろ! マジで寝ろ!!』
『お前らどうするの?』
『流石に帰るわ…俺らも流石に疲れた…』
『だな…』
>
あぁ…漸く終わる…。
特に私は気にしないけど!
「カチューシャ、起きてください。帰りますよ?」
「ん~??」
お子様隊長…寝てんじゃないわよ。
他の連中は…尾形とロビーとかで、鉢合わせなんかに、ならない様にだろう。
各学校の連中が、急いで帰り支度を始めた。
眺めていると隊長が、どこか暗い顔で声を掛けてくる。
「……帰るぞ、エリカ」
「…はい」
そうね。
私は、気にしないけど! …終わったのならば、さっさと帰ろう…。
はぁ…。
黒いけどウェディングドレス…。
変な物を着させられる羽目になってしまった…。
ウェディングドレス…。
……黒いけど。
ウェディングドレス…。
「エリカ、…何をニヤケている?」
「いっ! いえっ! その…漸く帰れると…」
「……」
「……」
すごい目で見られてる…。
顔さらその視線から逃れると、その先には、あの泡を吹いたハゲが…家元に引きずられて、会場から退場していった。
まぁ、あの家元二人から、おもいっきり最後、睨まれていたからね。
気絶してしまったのだろう。
…いい気味ね。
各高校が会場から、各々退場していこうとした時…。
テレビ画面から、新たな声が聞こえてきた。
>
『んぁ? お前ら何してんの? 帰るんじゃないのか?』
>
おに…尾形?
テレビ画面から聞こえてきた声に再度目をやると、机の上に他の男共が、ファイルの様な物を取り出していた。
なに…?
>
『いやさ? ちょっと実家に戻る用があるもんでさぁ。今日、この打ち合わせの後、中村とトレードの約束してたんだ』
『林田は、学園艦に戻らねぇからか?』
『そうそう、そういう事。ちょっと机かりるわ。流石にホテルのロビーじゃ、こんなの広げられねぇよ』
『尾形は、寝に行っていいぞ? この部屋の鍵は返しておくから』
『いや…一応責任者だし、いいよ。そのくらいは待っててやる』
『サンキュー』
『それにしてもトレード? なんの?』
『前段の、乙女の戦車道チョコカード』
『俺、ダージリン選手持ってなくてなぁ…』
『あぁ中村、ダージリン選手のファンだったな』
『そーそ』
>
……。
何故だろうか。
退場しようとしていた、各高校の生徒達が、結局足を止めて、立ったままテレビ画面を見ている。
また何か始まろうとしてるの?
>
『…出ないんだよなぁ。ダージリン選手の水着のカード…』
『カードの売買が、完全に規制されてっから、知り合い同士でのトレードか、自力で出すしかないんだよ』
『あー…そうだったな。変な所でマメだよな、連盟』
『一応、ダブったの持ってきたからさ…それの交換って訳だ』
『ふ~ん』
『ちなみに、尾形は持ってるか? ダージリン選手の水着カード』
『流石に無いだろ? ダージリンさんの水着カードの方も、確率低いし…』
『 あるよ? 』
『『 …… 』』
『ん? なんだよ』
『…西住姉妹も持ってて…ダージリン選手のもか……?』
『ダー様の水着カードだろ? SRの』
『そうだな』
『 5枚程持ってる 』
『『 ごっ!!?? 』』
>
「ダージリン様?」
「何かしら? ペコ?♪」
「…何をそんなに、嬉しそうなんですか」
「いえ……少々、運命論というモノを、信じたくなりましたわ」
「「 …… 」」
「…私は、まだこの時はカードになっていなかったし…だからでは?」
「あら、アッサム? 遠吠え?」
「・・・・」
「何の…とは、申しませんが…少々その…ねぇ?」
「………………」コノ…
聖グロリアーナが、ギスギスしてる…。
>
『ゴールデンボックスって言ったか? あれ引き当てた時とか、すげぇ高確率で入ってたな』
『『 』』
『スーパーとかで、入荷される度に、店側に用入荷されるみたいだったんで、それ含めてまとめ買いした。結果的にそっちの方が、安く済むからな』
『な…そ…そんな裏技が…』
『結果、ダージリンが、5回ダブった』
>
「……」
「だ…だーじりん様」
会場内が、押し殺したかの様な声の笑いで包まれた…。
>
『…尾形。言い方…』
『ちなみに、制服SRも3枚ある。プリズム仕様が違うのも1枚あるな』
『『 』』
『尾形…』
『なんだよ、中村』
『…交換してください』
『……』
『……』
『…はぁ、土下座すんな…』
『もう! 本当に出ないんだよ!! 林田、1枚しか持ってないからトレードしてくれねぇし!! 頼むから!!』
『まぁ、俺持ってるのって、制服のカードだけどな』
『……』
『売ってくれても構わないから!!』
『友人同士での、金のやり取りはする気はないぞ?』
『あっ!! あれとトレードならどうだ!?』
『…なに?』
『家元のLR!!』
『なっ!? お前、持ってるのか!?』
『決勝戦会場でも売っててな! そん時何となく買ったら出たんだ!!』
>
「…………」
「…エリカ? どうした? 顔色が悪いぞ?」
「…いえ」
……。
…………。
>
『どうだ!? お前、家元大好きだろ!? 若い頃のだぞ!!??』
『…く…口惜しいが、いらん』
『なぁ!!??』
『先着がある…そちらの約束を、反故にする訳にはいかん』
『…そ…そうか』
『お? 中村、あっさりと、引き下がったな』
『いいか…林田。こいつが家元関係を諦めるって事は、何言っても無駄だ。硬い決意があるのだろう…』
『……決意って』
『まぁ、中村。トレードじゃなくて、一枚ならやるから』
『!!??』
『…お前、本気でダージリンのファンだしな…まぁいいだろ…。試合会場での礼を兼ねて、やるよ』
『 !! 』
『…泣くほどか……すげぇ、ガッツポーズとってるな…』
『ありがとう!! ありがとうございます!! 尾形ぁ!!』
『…あ…あぁ、うん。それにお前、またロクに飯食ってないだろ? 今度家に来い。そん時に、ついでに食わせてやるから』
『わかった!!!!』
>
「ダージリン様?」
「い…いえ、正直に言ってしまうと…隆史さんが、私のカードをご友人に差し上げるというのは、少し寂しく感じたのですけど…」
「…まぁ、何枚も持ってるらしいですし…」
「えぇ。それにあのご友人の方…アソコまで喜んで頂いて…まぁ? それはそれで、悪い気はしませんわね」
聖グロの隊長が、少しはしゃいでいるのが、聞こえてくる。
…まっ! どうでもいいけどね!!
「エリカ?」
「なんですか!? 隊長!!」
「い…いや、今度はえらく顔色が良いな…」
「気のせいです!! さぁ! 学園艦へ帰りましょう!!」
「そ…そうだな」
安心…いえ、なんかもう、どうでもいいわ!
テレビ画面でも、後は野郎同士が、カードの話しかしなくなったし!
他の連中も、腰を上げて本当に帰りそう!!
>
『しかし、家元カードを諦めるとは…』
『なんだよ』
『トレード相手って、女か?』
『なんで、そうなるんだよ!』
『いや…お前、俺達以外に、男友達いねぇだろ』
『………………』
『林田…お前…尾形が、固まったぞ?』
『…って事は、その女の方が、家元以上に大事だと…』
『飛躍しすぎだろ…って、そうとも言えないか? まぁ、いくら約束とはいえ、西住流家元より、そちらの女をとった…と…』
『 …… 』
『…浮気相手かな?』
『……西住さんに言っておいた方が、いいかな?』
『やめろ!! 深い意味なんてないわ!!』
『…まぁ、そういう事にしておいてやろう』
>
「…今度は顔が赤いぞ?エリカ」
「にゃ!! にゃんでもありません!!!」
「……本当にどうした?」
深い意味はありませんから!!
林田とか言う男の、最後の呟きとか関係ありませんから!!
「…に…西住?」
「……」
あら? みほが、押し黙ったわね!!
別に深い意味は無いけど、いい気味ね!!!
>
『しっかし、中村が、ダージリンさんのファンだったなんて、知らなんだなぁ』
『そうか?』
『そういや、他県まで試合見に行ってたな』
『まぁな』
『…まぁいいや。尾形。取り敢えず突っ立ってないで、座ってお茶でも飲め』
『お? おぉ』
『林田!!??』
>
……。
…………。
あの男…何かするつもりだろうか?
お茶…酒を追加で勧めたわよ?
あ…出口付近にまで行った、他校の連中が、席に戻ってきた…。
>
『ダージリンさんって、この人だろ?』
『…えっと…そうそう、このカードの人』
『……』
『…どうした?』
『…すげぇな尾形』
『なにがよ?』
『お前この美人…振ったんだろ?』
『 』
>
「お…面白いここことを仰る、殿方ね…」カチャカチャカチャッ!
「…ダージリン様」
聖グロ…うるさいわね。
ティーカップを鳴らさないでよ。
>
『おぉすげぇ。尾形の顔が、真っ青になった』
『まぁ言ってやるな、林田。多分、まだその段階にいってねえなコリャ』
『中村は良いのか?』
『何が?』
『この人のファンだったんだろ?』
『あぁ…なるほど。俺はあくまでファンだよ。…それに』
『それに?』
『…戦車道してる人達って…変わり者多いから…。恋愛対象に見ない様にしてんだよ…』
>
「 」
「ア…アリサ…」
サンダースの一人が突っ伏したわね…なに?
それになに? あの優男。
変わり者? 失礼ね…って、そうね…みほとか変な熊のぬいぐるみ集めたりとか…。
一部変わり者がいるのは、間違いないわね!
>
『尾形』
『な…なんだよ』
『お前がこの美人と、そういった関係になるのって…想像つかねぇ…』
『俺、本人もそう思うよ…』
『そっか~…これが、尾形がお茶飲んでる時にバックで攻めて、邪魔したい人かぁ…』
『改めて、言葉にして言うな』
『……林田…お前…』
>
「?????」
「どういう事でしょうか?」
「さぁ?」
「隆史さん、お茶会の時とか…私に、いたずらしたかったんでしょうか?」
「まぁ、少し子供っぽい所もありますし…まぁそれもギャップですね」
……。
……え?
ちょっと…え?
いやいや…まさかね…。
「西住ぃ!!」
「と…止めましょう!!」
何!? すぐ横に座っていた、大洗の副隊長が、勢い良く立ち上がったわね…。
いきなり大きな声出さないでよ。
「どうした、みほ。何を慌ててる」
「お…お姉ちゃん!!」
顔が真っ赤…。
あれ…?
じゃあ…さっきの意味って…そのまんま!?
みほの代わりに、大洗の副隊長が話し始めた!!
「前回、無線垂れ流し事件と言う物が、大洗学園であってな…」
「なんだ? それは…」
「男の子同士…あの三人の会話が聞こえて来たのだが…」
大洗の副隊長の説明に、なぜだろう…。
この場にいる全員が清聴している…。
顔を真っ赤にし…そのまま手を机に叩きつけて………。
「あの三馬鹿共が集まると…卑猥な話しかせん!!!」
なんか、とんでもない事を言い放った。
「しかも!! 今の尾形は、酒が入ってる状態だ!!!」
《 !!?? 》
「素面でアレだったんだ………本当に今回、何をのたまうか…わからんぞ……」
……あ。
その説明に、聖グロのアッサムって人だけが、顔を真っ赤に染め上げた。
あの人は、あの意味分かったんだ…。
あ…うん…会場中で、顔を赤くしている人だけは、理解できたって事は…分かりやすい。
隊長は、涼しい顔をしているので…なんだろうか?
この人、結構ソッチ方面は鈍いからなぁ…。
あれ!? 座るんですか!? 帰るんじゃないんですか!?
「ふむ…それは、興味が沸くな」
「お姉ちゃん!?」
「まぁ、朴念仁の隆史だ。私に腕を組まれて、赤面するくらいだぞ? そんな隆史のそういった話しには、多少興味がある」
「ダメだよ、お姉ちゃん!! 隆史君、想像以上にアレだよ!? 前回もみんなそう言って、それで大洗の皆が、撃沈していったんだよ!?」
「ふっ…大丈夫だ」
「フリじゃないよ!! 本気で言ってるんだよ!!」
…わ…私には分かった。
あの一言で、尾形の…その…。
「いえ…あの…隊長」
「なんだ?」
「先程の聖グロリアーナの隊長へ…その、あいつの…その…えっと…意味お分かりになりました?」
言葉にして言えるかぁ!!
「ん? ダージリンが、お茶飲んでいる所を、後ろから邪魔したいってだけだろう?」
「……」
「ただのイタズラだろう?」
「……」
この人…思いの他…純……
「まぁー…よろしいのではないですか?」
「島田さん!?」
「…毒を食らわば皿まで…ここまで聞いていたのですから、もう一緒では?」
「毒って…」
その一言が、皆を納得させたのか…。
あ…全員が席に座っている。
隊長もだし…。
「…丁度、堅物のしほさんは、いませんしね」
「島田さん!! わ…私は、帰ります!!」
「私もだ!! もしくは…強制的にでも終わらせ…」
「はいはい、情報が漏れるとダメですからねぇ…おとなしく拝聴しましょうねぇ」
「」ピッ!
逃げようとしたのか…それとも強引にテレビ画面を破壊でもしようとしたのか…。
大洗学園の二人は、島田流家元に腕を捕まれ…強引に座らされたわね。
あ~ぁ…大洗の副隊長…完全に島田流家元のあてられたわね…。
白目むいちゃってまぁ…。
「貴女達もぉ…彼に異性として見られているかって…気にならないのかしらぁ?」
島田流家元が、会場中に流し目で意味深に言い放った。
ぬ…。
全員が動かない…。
>
『…またその話かぁ?』
『いやな? 今日、ロビーで色んな学校の選手見てさぁ…』
『まぁ、各学校の隊長、副隊長が揃ってるな』
『尾形の場合、他の選手相手だと、どんな面白いこと言ってくれるかなぁ…って思って』
『…………』
『林田…。まぁ…それは、正直俺も興味あるが…尾形、そろそろ休ませてやれよ…』
『…衣装決めた順番で良いと思うんだ』
『……』
『無視すんな、話を進めるな!』
『中村、俺さ……』
『なんだよ』
『最近な…? 広告とかで、優しそうな父親と母親。それとその子供って組み合わせのイラストとか、よくあるだろ?』
『は? …分かるけど…それが?』
『…いや…そんな純そうな夫婦も、ガッツン、ガッツンやって子供作ったんかぁ…とか、思っちゃって…』
『『 …… 』』
『…現実に…戻りたい……』
『お前…』
『童貞こじらせてるなぁ…』
『ほらっ!! 尾形、西住さんと付き合う前になんか、色々あったんだろ!??』
『…まぁうん。そうだけど…』
『もし! そん時の別の人達と付き合ったら、どうすんの!? あの怖い人達相手に!!』
『怖い人って…』
『想像が! できない!!』
『…お前、ただエロい話したいだけだろ…』
『いや…尾形な? そういった目線で彼女達見れるか? さっきも言ったけど俺。無理!』
『実際問題、どうなんだ? 想像つくか?』
『いや…まぁ……みほ以外と付き合ってたら…ねぇ…?』
>
「さぁ? どうかしら? いいわよぉ? 今なら出て行っても…」
島田流家元が、畳んだ扇子で口元を隠し…すごく嬉しそうに会場の全員を挑発する。
「私は娘の今後の対策の為に、見てくわぁ?」
そのまま、席に座ってテレビ画面に、顔を向けた。
…会場の誰もが動かない…。
「まっ…いいですわ。私は興味がありますもの…」
ダージリンの周りに聴かせる様な呟き。
興味があるとはっきりと言った、その言葉に、もはや誰も帰る気をなくしたようだった…。
サンダースの一部を除いて。
……私は帰りたい…わよ?
< 聖グロリアーナの場合 >
『このダージリンさんなんて、俺には想像もつかねぇ…』
『まぁ…そうだな』
『…しかしこの人…肌キレイだし…すげぇ美人だよな』
『林田、どうした? やけにダー様、押すな』
『……』
『…林田?』
『でも、性癖ひん曲がってそう…』
『あ、それは俺もそう思う。上流階級に人っぽいしな。…多いんだよな…そっち系の人』
『…林田……中村……』
『すげぇ、顔面騎乗位とか強制してきそう』
『Sっ気がすごそうだもんな。でもな? 言葉にすんな林田』
『…そこで、紅茶良く飲んでるみたいだし……なんか、飲まされそう…』
『OK、林田。ブレーキ』
『それでもこの人…ダージリンさんのダージリンなら、俺はイケソウ…』
『ブレーキだって、言ってんだろ!? 見ろ、林田! あの尾形が引いてるぞ!?』
>
「」
「…ダージリン様?」
完全に青くなって、微動だにしなくなったわ…。
それでも、微笑を崩さないのは、流石というか…ただ、壊れたというか…。
「あの…アッサム様? なぜ…あのダージリ…「オレンジペコには…まだ早いわ…」」
「???」
この場合…早いも遅いもない…。
あ…半数は意味が分かったのか…島田流家元まで笑顔のまま固まった…。
男ってのは…。
きもっ!
>
『いや…あのな? ダージリン…あぁ見えて、そっち方面は結構奥手だぞ?』
『そうなのか? 結構、グイグイお前に迫っていた気がするけど…?』
『ありゃ、ある意味強がってるようなもんだろ? 男なれしてないから、どうすれば良いか分からないんだろ』
『…いや、分からないから、迫るって…』
『……カチューシャに現地妻やら、変な言葉教えたり…どうせそれと一緒で、変な所での情報を鵜呑みにしたんだろ…』
『現地妻って…』
『まぁ…後、青森で色々…初対面の時とかもそうだし…。変な男に騙されないか、たまに心配になる…』
『『 すでにお前に、騙されてるしな 』』
『……』
>
「・・・・・・」
全員が、腕を組んで頷いてるわね…。
>
『じゃあ、何か? お前がダージリン選手と付き合っていたら…えっらいプラトニックな関係にでもなるんか?』
『無理だろ』
『聞いておいてなんだが…そうだな、どう考えても無理だな』
『……』
『どうした変態。なんか言い訳でもあるのか?』
『いや…ないな』
『お…。自覚はあんのか』
『いや…まぁ、男同士だから言うのだけどな?』
『『言え言え!!』』
『…ダージリン相手だと、暴走しそう…無茶しちゃいそう…』
『まぁ…ダージリン選手…エロいしな。気持ちは分かる』
『あそこまでくると…権化だよな…何しても、どんな格好してもエロい…』
『そうそう! ダージリンって、基本的に淑女たるもの、常に優雅に美しく…って、言っていてな? それを自身で体現してるんだよ。…エロいけど』
『そうだな。ノーブルシスターズ…だっけか? 他の生徒の模範になってるみたいだな? …エロいけど』
『そこを崩したくなる…』
『『 分かる!! 』』
『めっちゃくちゃ、乱れさせたくなる!!』
『『 すっげぇ分かる!! 』』
『…そこで、前回のだ…』
『バックか!!』
『なるほど!!』
『なんだかんだで、ダー様何しても、許してくれそうだし!! 取り敢えず、あの黒いストッキングやぶきたい!!』
『尾形の……エンジン温まってきましたね!!』
『…林田、なんで秋山さんの真似したんだ…すげぇ似てるけど』
『夕方の教室とかで、すげぇ襲いたくなる!!』
『あ…本格的に、尾形のスイッチ入ったな』
『ダージリンは、立ちバックが異様に似合うと思うんだ!!』
『お帰り! 尾形(壊)!!』
>
「みほさん!!」
「…なんですか?」
「あっ! あっ…あれ!!」
「だから言ったじゃないですか!! あの三人が集まると、おかしな事になるんです!!」
「ダージリン…」
「アッサム!?」
「良かったわね…女性として見られていて…」
「慰めにもなっていません! エロいって、言われました…私、淑女です。 淑女ですのにぃ…」
「世の男性は、そこにエロスを感じるそうよ? …データによると…清楚な女性を辱める事に興奮をする男性は、多数いらっしゃいます」
「捨てておしまいなさい! そんなデータ!!」
>
『ただな…』
『ぅお!? テンションが一気に下がったな…』
『……ダージリンが、行為自体に慣れてくるとな…?』
『…くると?』
『逆に、枯れるまで搾り取られそうでな…』
『『 …… 』』
『どうにも…華さんと、同じ雰囲気を感じるんだ…すっごい迫られそうでな…』
『『 …… 』』
『そんな訳で、ダージリンだと、そっち方面は乱れた生活になりそう…』
『『 …… 』』
>
「……」カチャカチャカチャッ!
「ダージリン…顔、すごい色してるわよ?」
「こ…こんな言葉を知ってる?」
「…はい、たまにはちゃんと聞いてあげます」
「オレンジペコ…」
「 愛せなければ、通過せよ 」
「ドイツの哲学者、ニーチェですね?」
「……」
「……」
「ダージリン様?」
「…ま…まぁ、隆史さんも男性ですし…あ…ある意味仕方がない…と…」
「……」チョット、オモイデス…
>
『はい、んじゃ次ね。オレンジペコさん』
『ロリ枠だな。どうなんだ? そっち方面は』
『…さりげなく限定したな』
『ただイチャつけるって話を聞いてもつまらん。俺らは、お前の変態性に娯楽を感じるんだ』
『…林田。お前も結構、口で破滅するタイプだな…』
『で!? どうだ?』
『…オペ子かぁ…普通だな。多分、暴走しないと思うな』
『えっ!? お前が!? 嘘だろ!?』
『なんでだよ…。オペ子だろ? 普通が一番だぞ? 普通に…イチャつけそうだよ』
『あの子、お前に対してなら、なんでもしてくれそうな気がするけど…』
『は? あぁ…まぁ…そうだなぁ。無茶言っても戸惑いながらでも、してくれそうだけど…』
『毎回思うが、お前のオレンジペコ選手に対しては、なんか…変に優しいよな…』
『そうか?』
『…西住さんが、また勘違いするぞ?』
『むぅ…』
>
「……」
あの小さい子が、真っ赤になって俯いてるわね…。
てっきりそちらの隊長さんに、勝ち誇る顔でもするかと思ったけど…。
あの子も結構、黒いのよね…。
>
『ただなぁ…』
『なんだよ』
『もしオペ子と付き合っていたら…多分、手は暫く出さないだろうな…』
『結構、露骨に言ったな…なんでまた?』
『いや…なんか、壊しちゃいそうで怖い…。関係性も…その体自体も…こ…こう、大事にしてやりたく…』
『……』
『……』
『すまん、尾形』
『なんだよ』
『…普通に恋愛相談みたいになりそうなんで、オレンジペコ選手の話は危険だ。やめておこう』
『……』
『ヘタをすると、余計な事を吹き込んだと、俺が西住さんに刺されそうだ』
『…わ、分かった』
>
「だっ…大丈夫です! 隆史様なら優しくリードしてくれます!!」
「オレンジペコ…。真っ赤になって、何を口走ってるの…」
「だから、手を出して頂いて結構です!!」
「赤面して涙目になるくらい恥ずかしいなら、言わなくてよろ…みほさん?」
みほが、なんか赤くなって顔を左右に振っている…。
なんなの?
まぁ…彼女の立場なら…この場にいたくないでしょうけど…。
「…あの時の隆史君は……野獣さんだよ……」
呟きが、小声で聞こえない。
言いたい事があるなら、大きな声で言いなさいよ。
>
『そういや、林田。今回は静かだな?』
『ん? オレンジペコさん?』
『そうそう。元気がないな』
『いや~…ちょっと圏外で…』
『圏外って…』
『なんだ? 俺のオペ子に不満か?』
『俺のって…』
>
「そうです! 貴方のオペ子です!!」
「…ペコ。貴女…。隆史さんも…サラッと、そういった事を言うから…」
「…西住姉妹が、アップを始めたわね」
>
『いや…だってさ……』
『だって?』
『あの子、胸ないだろ? 俺はおっきのが好きだ』
>
「……」
「ペ…ペコ?」
>
『可愛い子だとは思うけど…尾形は巨乳派頭目だから、正直あの娘が、お前の守備圏内にいるのが不思議で仕方がない』
『なんだよ、その派閥は…』
『どいつもこいつも、大きさは関係ないとか!? それ自体が尊いだぁ!? 綺麗事並べやがって!!』
『お前なぁ…』
『大きい方がいいだろ!? いいに決まってんだろ!!??』
『……』
>
「あ、ローズヒップさん? ちょっと、チャーチル持ってきて貰えますか? 今。 すぐ。 急いで」
「…ペコ」
「砲弾は結構ですよ? 引くだけですから。あ、チャーリル・クロコダイルでも結構です」
「……」
「あ、ダージリン様? ちょっと私、あの方ぶっ殺してきますね?」
「お…おやめなさい…はしたない…」
「なんでこの子、笑顔なのかしら…」
>
『…!?』
『どうした、林田』
『…な…なんか、すっごい悪寒が走った…』
『お前が変な事、言うからだろうが…』
『…お前、直接本人にそんな事言うなよ?』
『言わねぇよ! っていうか、会う事もないだろうしな』
『それにな? オペ子って、装填手だから…多分、お前より腕力あるぞ?』
『……』
『もし出会えたとして…下手な事言うと、握り潰されるかもな』
『…だ…だから、会う事なんてない…別の学校だろ…』
『その内、大洗とまた対戦するかもしれないから、一概に会わないとは言えないだろ』
『……』
『……』
『…つ…次行ってくれ』
>
「あの男のせいで…私の事を隆史様が、あまり言ってくれませんでした…」
「……言われたかったのかしら?」
「…隆史様の趣向を、知っておきたかったのにぃ」
>
『さて…アッサム選手…だな』
『尾形の混浴相手だな』
『……』
『で? どうだ? 尾形』
『う~ん…アッサムさんかぁ…なんか、想像つかないなぁ…。付き合ったとしてもどうしたらいいか、まったく分からないな』
『まぁ、あの人もガチのお嬢様って感じだもんな。気持ちは分かる』
『それ言ったら、みほも良いトコのお嬢様なんだけどな』
>
「……」
「…アッサム」
「…なに?」
「どんまいっ!」
「だぁじりぃん…くっ!」
グロリアーナの隊長が…親指立て、また…すっごい笑顔ね…。
>
『あ~でも』
『でも?』
『アッサムさんって…すげぇむっつり……いや、Mぽいんだよなぁ』
『あのお嬢様が?』
『あっち系は…あ。なんか…想像ついてきた…』
『壊れた尾形のエンジンが、掛かり始めましたね』
『漸くだな…こうなると面白いよな』
『ダージリン選手の時も大概だったけど…あれは前の事、聞いただけだしなぁ』
『さて…』
『…アッサムさんって、データ主義なんだよ』
『データ主義?』
『おぉ。んで、ちょこちょこノーパソいじってんだけどさ…』
『『 …… 』』
『…すげぇ…後ろから邪魔したい…』
『ま…まぁ、想像付いたけど…尾形だし…』
『んで』
『『 …… 』』
『…自分自身のデータを集計させて…エロくなってく状態をデータとして本人に出させたい。そして自覚させたい』
『『 …… 』』
『…数値にさせたら…多分、凄い事になりそうなほど…アッサムさんも、ダージリンに匹敵する程、エロいと思うんだ』
『お帰り!! ドS尾形(壊)!!』
『そう!! 俺達の想像の斜め上を行くのが、お前だ!!』
『付き合っていたら、結構長い時間一緒にいる事になりそうだし! 相当いいデータが取れると思うんだ!』
>
「」
「…よ…よかったですわね? 想像がついたみたいですわ」
「」
もはや…言葉もない…。
「アッサム様…」
「ちっ! ちがっ!!! 隆史さん!! 何故…あ……あぁ!! もしかして…記憶……戻った…? 思い出した!?」
「…ちょっと、こちらに来なさい、アッサム」
「お話を少々お伺いしたいのですけど? アッサム様?」
>
『あとアレだ! アッサムさんって、リボンがうさ耳…みた……い……』
『あ? どうした?』
『しまった…』
『いや…本当にどうした、尾形』
『カードの衣装…今更もう一つ浮かんだ…というか、何故これが浮かばなかった…』
『…ちなみになんだよ』
『 バニーガール 』
『『 …… 』』
『RPGだろ!? あるだろ!! カジノ!!』
『『 !! 』』
『…変更は…』
『無理だ…確定のハンコ押しちまった』
『…そうか』
『まぁ、クッ殺と二択にするとまた時間かかりそうだしな…ある意味良かったか…』
『…惜しいな』
『…まったく』
『ちなみに…色は?』
『聖グロなら青バニー、一択だろ』
『網タイツか? ストッキングか?』
『網だな』
『そこらは、即答だな…』
『…俺、あの三人にその衣装で、接待とかしてくれたら、死んでも良いと思う』
『漢の夢だな! 文字通り!!』
『頼んでみれば? 尾形ならしてくれそうだろ?』
『はっはー…。絶対引かれるか、軽蔑されるかの二択だろ』
『そうだな! もはや、ただの欲望の話だしな!』
『…男なんてみんな、こんなもんなのに…何故こうも…何故俺だけ……』
『林田…』
>
「「「 …… 」」」
あの…男…。
「…いえ、あの…アッサム?」
「……なに?」
「バニーガールとか言う物は兎も角…あの格好で、何を接待…」
「…」
「…………」
「…隆史さんに聞いてください」
「ふむ…それとなし、今度聞いてみましょう」
はい、まずひと~つ。
あの男に死亡宣告。
>
『さて、聖グロはこれで終わりだな』
『そうだな。強制的にでもやめないと…話が終わらん…』
『えっと次は、何処だったけ?』
『ちょっと待て。また俺の話だけか?』
『そうだ。今回のお前の話は、露骨で非常に楽しい』
『……』
『さて…次は…あ…サンダース』
『『 ・・・ 』』
>
「OK!! 私達ね!!」
「…隊長!? なんでそんなに楽しそうなんですか!?」
あ…いたんだ。
「……」
「た…隊長?」
「…タカシの気持ちが、本気で気になる…。なんか…もう…女としての意識すらされていないような…」
「あからさまに、18禁の話なんですけど…それに先程、隊長の事ベタ褒めだったじゃないですか…」
「ん? そういえば、そうね!!!」
「……」クッチャクッチャ
< サンダースの場合 >
『はい、んじゃまず、おケイさん』
『『 怖い 』』
『……お前ら…』
『中村は兎も角なぁ。尾形はさっき、何かしら再確認してただろ!?』
『ん~…』
『さぁ、お前の欲望を見せてみろ!』
『なんつー言い方…』
『そもそも尾形。そういや前に本人が言っていたけど…』
『なんよ?』
『 ケイさんを振ったんだって? 』
『……ハ?』
『よし林田。気持ちは理解するが、ぶれーき』
『……』
『なんでまた…あんな美人…んで、あのアメリカンスタイルを地で行くような、エロい体を…』
『いや…良くまだ知らない人だったし…』
『モゲロ! オガタ!!』
『林田…。あのな? 昨日今日、ほぼ初対面の人に、んな事を言われても、はいそうですかって、なるはずないだろ!』
『いや? 俺なら飛びつく。何も考える事なんてない!』
『…お前、美人局の良いカモだよ…』
『でもよぉ尾形。今なら違うだろ?』
『ぬ…まぁ、そうだな。みほとの事がなければ、正直わからん』
>
…サンダースの隊長を振った理由を口にしている。
その一挙一動を、画面を食い入る様に見る、その当人と…隊長。
「隊長」
「なんだ、エリカ」
「取り敢えず、アイツ等…スタイルを良い女性、全てをエロい体の、一言で片付けてませんか?」
「……」
「まったく…あんな男の何が…その、良いのですか? はっきりとあの馬鹿に、言ってましたけど…」
好きだと。
素朴な疑問。
どこにでもいる、普通に馬鹿でいやらしい…そんな男だろう。
…うん。
昔の事は聞いたが、それはもう過去の事。
感謝をしているのは分かるが、今に至るまで…そこまで…ここまで…。
「わからない」
「は?」
一言…。
その言葉に、画面では無く隊長に、会場中の人間が注目している。
一番長く時間を共有し…。
一番長く時間を共有した、
そんな女性の一言。
「そんなものは、時間の積み重ねだ。小さな頃からアイツといて…昔、私…私達に言った、あいつの言葉は…嘘じゃなかった。まずそれが始め」
「…言った言葉? 始め?」
「たかだか、小学生の時の言葉だぞ? それを愚直にずっと…。それこそ転校してしまった先でも、実行してくれていた…」
「……」
「たった一言の…普段なら絶対に言わない、私の弱音を…あいつは拾ってくれた。だからといって…普通、来るか? 青森から熊本までなんて」
隊長は、笑いながら、楽しいそうに…あの時の事を言っている。
内容は飛ばし飛ばし…多分これは……
「あの時の事で、本格的に参ってしまったな……私も女だと強引に納得させられてしまったな」
久しぶりに会った時。
私が気付かなかった時の事を。
「理由か…改めて考えだしたら、やはり分からないな」
…。
みほは、その姉の発言を黙って聞いる妹。
静かな会場内。
その妹に、楽しそうに視線を投げる姉。
「多すぎて…な?」
>
『それに…』
『それに…なんだよ…』
『付き合ったら、付き合ったで、結局エロい事はするだろ?』
『するな!』
>
「…隊長?」
「……」
あ、コメカミを押さえた。
>
『俺も男だ。誰とそうなってもそうだけどな! その内にどうなるかわからん! タガが外れたら、もうダメだろうな!』
『…まぁ、普通そうだよな』
『良く逆は言われるが、実際はその反対だよな。女も男の事を良くわかってないよな』
『まぁそうだな!』
『……それで、ついに西住さんに対してもタガが、外れてしまったと…』
『外れてねぇよ! それ言わせたいだけだったろ! 今の流れ!』
『…いや、本当にタガ外れただろ…。今日のお前の発言聞いてると、本当にそう思うぞ?』
『外れてません!』
『嘘つき!!』
『外れてねぇって言ってんだろ!』
>
「隊長?」
「た…隆史も、男だ…思春期の男の子だし、ある程度はしかたががが」
「目を見て話しましょう?」
>
『…はぁ。ある意味でな? 俺は自分が変だと自覚している』
『変じゃなく、変態だ』
『…まぁ、ある意味で男は皆、変態だしな…言ってやるな』
『…そ、その俺が、本気でタガが、ぶっ壊れたとしたら…』
『したら…?』
『 俺自身、みほに何するか、想像もつかん 』
『『 …… 』』
『…まだ理性で、かなり押さえ込んでる…頑張ってます…察してください…本当に我慢してんっすよ…』
『『 …… 』』
『……』
『さ…さぁ、ケイさんだったな! 脱線したなぁ! 悪かった尾形』
『次だな! 次!』
>
「」カタカタカタ
「…みほ?」
「なっ!? なに!? お姉ちゃん!」
「顔が青いぞ?」
「な…なんでもないよ!?」
「今の発言か? どうした? 隆史と別れる気になったか? 私は大丈夫だぞ?」
「どうしてそうなるの!! 大丈夫って、何が!?」
…まぁ、ある意味で今の発言はギリッギリだったわね…。
色々もうアウトを重ねているとは思うけど……。
……。
「隊長」
「なんだ?」
「…本当に、アレで良いんですか?」
「…無論だ」
あ、ちょっと揺らいだかな?
……。
何故、少しスカッとしたのだろう。
「…ぇ…あれで? まだ……あれで…?」
みほが、また呟きだしたわね。
>
『さぁ、おケイ姐さんだ!!』
『ケイさんかぁ…なんか、付き合ったらそれは、それで楽しそうだ』
『まぁ、基本明るい人だしな。光属性だよな』
『…はしゃぐ所は、はしゃいで…締める所は締める…そんな感じだよな』
『大雑把に見られそうだけど、実際的にはあの規模の部隊を率いてる隊長だしな。その片鱗は見えるよな。…愛里寿の件は本当に助かった…』
『でもな、あの人結構尽くすタイプと、俺は見てる』
『お、中村が乗ってきた』
『……俺には睨んでくるけど…』
『『……』』
『ま…まぁ、いろんな発端が、お前だしな…』
『俺…そんなに悪い事したかなぁ…』
『今度会ったら、言っておいてやるよ…』
『頼む…多くは望まないから……普通にして頂けると助かりますと言っておいて…』
『わ…分かった』
『『『 …… 』』』
『正直! ケイさん、頼んだら結構、ノリッノリで色んな事してくれそう!!』
『よし! 空気を読んだな、尾形! 例えば?』
『 コスプレ! 』
『『 …… 』』
『プレイか?』
『プレイだ』
『してくれそう…か?』
『してくれっだろ。あの人、そういったの好きそうだし!』
『ま…まぁ、あっちの人、仮装とか好きだしな』
『日本人だけどな』
『で? 尾形。貴様は、何を望む』
『鉄板だな』
『『は?』』
『カウガール』
『あぁ…そっちの意味か…まぁそうだな』
『中は水着か』
『他になにかあるか?』
『『 ないな!! 』』
『ビキニだな!!』
『『 そうだな!! 』』
>
「元気ねぇ…男の子」
「…隊長、結構その格好しますよね」
「そうね! コスプレ自体は嫌いじゃないわ!!」
「それよりも、孝が…ノリノリなのが、辛い…」
「アリサ…。ならアリサも送れば?」
「送る?」
「前に私、チアの格好の写真、タカシに送った事あったけど、なんか敬語でお礼言われたしっ! 喜ぶんじゃない!?」
「なっ!? 何やってんですか隊長!! ヒッ!?」
…。
「一度、隆史君の携帯中身…特に写真を全部見せてもらおうかな…」
「……手伝おう、みほ」
「ぷらいべーとな事だから、無理強いはしないよ? お姉ちゃん」
「無理強い? するはずが無いだろう。…やましい事がなければ、見せられるはずだ。それの確認だろ?」
「……」
「……」
「水着姿も送った事、あるわよ!」
「隊長っ!! 睨んでる!! 西住姉妹が睨んでます!!」
「だからなに? あの子達も、タカシに送ればいいじゃない」
「…タノシミダネ、オネエチャン」
「…タノシミダナ、ミホ」
はい、ふた~つ。
あの男に死亡宣告。
>
『そのまま、着たまま…胸だな』
『…テンプレだな、尾形』
『嫌か?』
『はっ、まさか。愚問だな』
『憧れだな』
『漢の子の憧れだ』
>
「……?」
サンダース…。
よくわからないって顔してるしてるけど…
間違いなくロクな事、言ってない!!
>
『…でも、ケイさん相手だと』
『相手だと?』
『俺が、完全に後手に回りそうで…』
『あぁ、お前基本、攻めの姿勢のド鬼畜S野郎だしな』
『…………なんだろう。否定できないのが悔しい…』
『あぁもう! で? 回りそうでってなんだ?』
『…俺さぁ、まほちゃんもそうだけど……積極的に迫ってくる女性って、基本苦手』
>
「「 」」
……。
「「…た…隊長?」」
あ、サンダースの副隊長と声が被った。
「「 」」
あぁ…二人の隊長が固まっている。
まぁ、この二人…アレに対してだけは、すごいからなぁ…。
まず腕を取りに行く姿勢とか…。
…フッ
>
『そうなのか? 俺としては羨ましい限りなのだけど?』
『まほちゃんは、どうにかできそうだけど、ケイさんは攻めに移れる自身がない…』
『…なんて言っていいのかわからん。西住選手は大丈夫なのか…』
『まほちゃんは、なんか無理して迫って来てる感じがするから、正直、それだけなら、どうとでも…』
『冷静に分析してるお前がちょっと怖いぞ…』
>
「…なによ…マホ。その勝ち誇った顔は…」
「いや? なんでもないが?」
「…くっ!!」
…なぜだろう。
色んな意味で、ダメです隊長。
>
『贅沢言うなよ尾形! 要はアレだろ!?』
『なんだよ、林田』
『お姉ちゃんプレイだろ!? ウラヤマ!!』
『『 …… 』』
『小山先輩よろしく、ケイさんだろ!? 西住さんのお姉さんだって可能だろうが!! なんだよお前!! 各種取り揃えてんじゃねぇよ!! 終いだ、終い!!! 俺の心臓が死ぬ!!』
『…言い方……』
『…ま…まぁいいけど、お前から振った話だろうが』
>
「…お…おね?」
「…確かに私は、姉になるが…プレイ? 別に隆史の……ん?」
「「……」」
多分、サンダースの副隊長は理解してるのだろう。
凄まじい顔をして黙っている。
「エリカ…分か「わかりません!!」」
…分かる自分が嫌だ…。
>
『はい! 次はナオミさん!!』
『マジで接点がないから無理』
『…無理』
『え~…結構なイケメン美人だと思うけど…』
『その意見には賛同するけど、本当に…ロクに話した事ないからなぁ…』
『プラウダ戦の時も、なんかケイ選手応援してる感じだったし…完全に茅野外って感じだったな』
『…チッ。まぁいいや。んじゃ…次行くか?』
『あっ』
『なんだ尾形!! なんかあんのか!?』
『食い付きがすげぇな…林田』
『あの人ってベリーショートだったよな?』
『そうだな。結構女性としては勇気がいる髪型だな』
『あの人がロングヘアーになったの想像したら…』
『したら?』
『すげぇ好み』
『『 …… 』』
『……』
『つまらん。次行こう』
『だな。ただの好みだ』
『なんだよ!!』
>
「ナオミ!♪」
「…はい、マム」
「貴女は、その髪型が一番ね!♪」
「……」
…ついにあの女も、牽制かけてきた…。
>
『んじゃ、次はアリサさん!!』
『『 む り 』』
『…おい、タカシ・コンビ』
『いや…俺は普通に無理。中村との関係性考えると、更に倍率ドン』
『倍率ド…なんだそりゃ?』
『……』
『いやな…むしろその質問は、中村の為にあると言っても、過言ではないと思うのだけど?』
『まぁ…そりゃそうか』
『……』
『で? どうなん、中村? 女性として見れるの?』
『……』
>
「尾形あぁぁぁ!! よくぞ!! よくぞ聞いてくれたぁ!!」
「うっさいわね、アリサ。…下手すると立ち直れないわよ?」
「男同士の会話ですからね。アリサにとっては、キツイ返事かもしれないですからね」
>
『会ってやれ…と言った手前もあるけど…実際どうなの?』
『……』
『まさか…お前、散々俺の事で根掘り葉掘り聞いてきて…自分の事は答えないとか…』
『……』
『…そんなふざけた事…シナイヨナァ?』
>
「いけ!! もっと押せ!! 尾形ぁぁ!!」
「「……アリサ」」
不憫な子を見る目で見ているなぁ…。
>
『…じ…』
『『 じ? 』』
『実際、正直…本当に分からん…』
『……尾形』
『なんだ?』
『ベコの着ぐるみ持ってくるか?』
『おぉ、頼む』
『待て!! ちょっと聞け!!』
『……』
『……』
『さっきも言ったけど…戦車道履修者に、そういった目線で見ない様にしてんだよ…』
『あぁ、言ってたな』
『…その原因が、アリサ』
『『 』』
>
「 」
「「……」」
言葉もない…って感じね。
>
『確かに俺は、戦車道が好きだ! だからと言ってな!? それ履修して! なんだかんだ…今は、サンダースの副隊長だぞ!?』
『いや…そりゃ、お前に…』
『わかっちゃいるわ…流石になぁ…でもなぁ…だからってなぁ…一言で言うと……』
『なんだよ』
『 重 い 』
『『 …… 』』
>
「 」
「「 …… 」」
いや…本当になんて言っていいか…。
>
『気持ちは分かるが…。いやぁ…なんていうのかなぁ? 重いとは違うだろ?』
『なにがよ…』
『ただ、お前と共通の話題が欲しかった…って、だけじゃねぇの?』
『…は?』
『直接本人と何度か話した事あったけどさ…そんな感じだったぞ?』
『……』
『不器用なんだよ。盗聴やらそっこら辺は器用だけど…』
『フォローしてんのか? それは…』
『お前に注目して欲しくて…頑張って…副隊長まで上りつめちゃって…』
『……』
『気が付いたら、他に何もなくなってた…そんな感じだろ。だから言ったんだ。一度、会ってやれって』
『…尾形』
『お前…なんで、そこまで他人の色恋分かって、自分の事分かんねぇんだよ』
>
《 本 当 に 》
今…感じた…。
会場中が…今…一つとなった…。
>
『…………』
『そうだな…お前に言われたくねぇ感がすげぇ…けど、まぁ分かった』
『…中村?』
『一度、本気でちゃんと話してみるわ…』
『…なんだろう…釈然としねぇ…』
>
「……お…おぉぉがぁ……たぁ」
「あらら…泣き始めちゃった…」
「……」
……。
あの馬鹿。
>
『はい、じゃあ次行っていいか?』
『……』
『エロい話!! しようぜっ!!』
『また、いい笑顔で言ったな…』
『お前のそういった素直な所は、嫌いじゃないが…空気を読め』
『他人の色恋なんて、聞いていてつまんねぇんだよぉぉ! 初心な乙女じゃねぇんだぞ!!』
>
《 コ イ ツ 》
あ…なんか、一瞬そこらから殺気を感じた…。
>
『林田…ま…まぁいい。この話題は俺も辛い…』
『次は、面白そうだな!』
『まぁ概ね認める…少し楽しみだ』
『…なんだよ、二人共』
『尾形のお気に入りだな!』
『そうだな!!』
『……』
『次はアンツィオだ!!』
閲覧ありがとうございました
頑張って一回で収めようと思ったのですけど、無理でした…。