※この作品はR-18です。

転生者は平穏を望む ~ルートPINK~   作:白山葵

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ある意味、宴は終わっていなかった


◆ルート正史 ◆ 続・男子会です!PINK 前半

『ま…まぁ、そうだろうけど…』

『はっはー。大丈夫、大丈夫』

『お前…その信頼はどこからくるんだろ…』

 

 

 >

 

 

 アイツが寄せる、変な信頼感に会場中の全員が、が押し黙ってしまった。

 

 …。

 

 わ…私は別に気にはしないのだけど、なぜだろうか?

 隊長とみほの、墓まで持っていこうって言葉に、心のどこかで同意してしまった…。

 

 

 >

 

 

『よし、後は報告して終わりだ! 俺は…少し寝る…』

『お…おぉ! 寝ろ! マジで寝ろ!!』

『お前らどうするの?』

『流石に帰るわ…俺らも流石に疲れた…』

『だな…』

 

 

 >

 

 

 あぁ…漸く終わる…。

 特に私は気にしないけど!

 

「カチューシャ、起きてください。帰りますよ?」

 

「ん~??」

 

 お子様隊長…寝てんじゃないわよ。

 

 他の連中は…尾形とロビーとかで、鉢合わせなんかに、ならない様にだろう。

 各学校の連中が、急いで帰り支度を始めた。

 眺めていると隊長が、どこか暗い顔で声を掛けてくる。

 

「……帰るぞ、エリカ」

 

「…はい」

 

 そうね。

 私は、気にしないけど! …終わったのならば、さっさと帰ろう…。

 

 はぁ…。

 

 黒いけどウェディングドレス…。

 

 変な物を着させられる羽目になってしまった…。

 ウェディングドレス…。

 

 ……黒いけど。

 

 ウェディングドレス…。

 

「エリカ、…何をニヤケている?」

 

「いっ! いえっ! その…漸く帰れると…」

 

「……」

 

「……」

 

 すごい目で見られてる…。

 

 顔さらその視線から逃れると、その先には、あの泡を吹いたハゲが…家元に引きずられて、会場から退場していった。

 まぁ、あの家元二人から、おもいっきり最後、睨まれていたからね。

 気絶してしまったのだろう。

 

 …いい気味ね。

 

 各高校が会場から、各々退場していこうとした時…。

 テレビ画面から、新たな声が聞こえてきた。

 

 

 >

 

 

『んぁ? お前ら何してんの? 帰るんじゃないのか?』

 

 

 >

 

 

 おに…尾形?

 テレビ画面から聞こえてきた声に再度目をやると、机の上に他の男共が、ファイルの様な物を取り出していた。

 なに…?

 

 

 >

 

 

『いやさ? ちょっと実家に戻る用があるもんでさぁ。今日、この打ち合わせの後、中村とトレードの約束してたんだ』

『林田は、学園艦に戻らねぇからか?』

『そうそう、そういう事。ちょっと机かりるわ。流石にホテルのロビーじゃ、こんなの広げられねぇよ』

『尾形は、寝に行っていいぞ? この部屋の鍵は返しておくから』

『いや…一応責任者だし、いいよ。そのくらいは待っててやる』

『サンキュー』

『それにしてもトレード? なんの?』

 

『前段の、乙女の戦車道チョコカード』

『俺、ダージリン選手持ってなくてなぁ…』

『あぁ中村、ダージリン選手のファンだったな』

『そーそ』

 

 

 >

 

 

 ……。

 

 何故だろうか。

 

 退場しようとしていた、各高校の生徒達が、結局足を止めて、立ったままテレビ画面を見ている。

 また何か始まろうとしてるの?

 

 

 >

 

 

 

『…出ないんだよなぁ。ダージリン選手の水着のカード…』

『カードの売買が、完全に規制されてっから、知り合い同士でのトレードか、自力で出すしかないんだよ』

『あー…そうだったな。変な所でマメだよな、連盟』

『一応、ダブったの持ってきたからさ…それの交換って訳だ』

『ふ~ん』

『ちなみに、尾形は持ってるか? ダージリン選手の水着カード』

『流石に無いだろ? ダージリンさんの水着カードの方も、確率低いし…』

 

『 あるよ? 』

 

『『 …… 』』

 

『ん? なんだよ』

『…西住姉妹も持ってて…ダージリン選手のもか……?』

『ダー様の水着カードだろ? SRの』

『そうだな』

『 5枚程持ってる 』

 

 

『『 ごっ!!?? 』』

 

 

 >

 

「ダージリン様?」

 

「何かしら? ペコ?♪」

 

「…何をそんなに、嬉しそうなんですか」

 

「いえ……少々、運命論というモノを、信じたくなりましたわ」

 

「「 …… 」」

 

「…私は、まだこの時はカードになっていなかったし…だからでは?」

 

「あら、アッサム? 遠吠え?」

 

「・・・・」

 

「何の…とは、申しませんが…少々その…ねぇ?」

 

「………………」コノ…

 

 聖グロリアーナが、ギスギスしてる…。

 

 

 >

 

 

『ゴールデンボックスって言ったか? あれ引き当てた時とか、すげぇ高確率で入ってたな』

『『  』』

『スーパーとかで、入荷される度に、店側に用入荷されるみたいだったんで、それ含めてまとめ買いした。結果的にそっちの方が、安く済むからな』

『な…そ…そんな裏技が…』

 

『結果、ダージリンが、5回ダブった』

 

 

 >

 

 

「……」

 

「だ…だーじりん様」

 

 会場内が、押し殺したかの様な声の笑いで包まれた…。

 

 

 >

 

 

『…尾形。言い方…』

『ちなみに、制服SRも3枚ある。プリズム仕様が違うのも1枚あるな』

 

『『  』』

 

『尾形…』

『なんだよ、中村』

『…交換してください』

 

『……』

 

『……』

 

『…はぁ、土下座すんな…』

『もう! 本当に出ないんだよ!! 林田、1枚しか持ってないからトレードしてくれねぇし!! 頼むから!!』

『まぁ、俺持ってるのって、制服のカードだけどな』

『……』

『売ってくれても構わないから!!』

『友人同士での、金のやり取りはする気はないぞ?』

『あっ!! あれとトレードならどうだ!?』

『…なに?』

 

『家元のLR!!』

 

『なっ!? お前、持ってるのか!?』

『決勝戦会場でも売っててな! そん時何となく買ったら出たんだ!!』

 

 

 

 >

 

 

「…………」

 

「…エリカ? どうした? 顔色が悪いぞ?」

 

「…いえ」

 

 ……。

 

 …………。

 

 

 >

 

 

『どうだ!? お前、家元大好きだろ!? 若い頃のだぞ!!??』

『…く…口惜しいが、いらん』

『なぁ!!??』

『先着がある…そちらの約束を、反故にする訳にはいかん』

『…そ…そうか』

『お? 中村、あっさりと、引き下がったな』

『いいか…林田。こいつが家元関係を諦めるって事は、何言っても無駄だ。硬い決意があるのだろう…』

『……決意って』

『まぁ、中村。トレードじゃなくて、一枚ならやるから』

『!!??』

『…お前、本気でダージリンのファンだしな…まぁいいだろ…。試合会場での礼を兼ねて、やるよ』

『 !! 』

『…泣くほどか……すげぇ、ガッツポーズとってるな…』

『ありがとう!! ありがとうございます!! 尾形ぁ!!』

『…あ…あぁ、うん。それにお前、またロクに飯食ってないだろ? 今度家に来い。そん時に、ついでに食わせてやるから』

『わかった!!!!』

 

 

 >

 

 

「ダージリン様?」

 

「い…いえ、正直に言ってしまうと…隆史さんが、私のカードをご友人に差し上げるというのは、少し寂しく感じたのですけど…」

 

「…まぁ、何枚も持ってるらしいですし…」

 

「えぇ。それにあのご友人の方…アソコまで喜んで頂いて…まぁ? それはそれで、悪い気はしませんわね」

 

 聖グロの隊長が、少しはしゃいでいるのが、聞こえてくる。

 …まっ! どうでもいいけどね!!

 

「エリカ?」

 

「なんですか!? 隊長!!」

 

「い…いや、今度はえらく顔色が良いな…」

 

「気のせいです!! さぁ! 学園艦へ帰りましょう!!」

 

「そ…そうだな」

 

 安心…いえ、なんかもう、どうでもいいわ!

 テレビ画面でも、後は野郎同士が、カードの話しかしなくなったし!

 他の連中も、腰を上げて本当に帰りそう!!

 

 

 >

 

 

『しかし、家元カードを諦めるとは…』

『なんだよ』

『トレード相手って、女か?』

『なんで、そうなるんだよ!』

『いや…お前、俺達以外に、男友達いねぇだろ』

 

『………………』

 

『林田…お前…尾形が、固まったぞ?』

『…って事は、その女の方が、家元以上に大事だと…』

『飛躍しすぎだろ…って、そうとも言えないか? まぁ、いくら約束とはいえ、西住流家元より、そちらの女をとった…と…』

 

『 …… 』

 

『…浮気相手かな?』

『……西住さんに言っておいた方が、いいかな?』

 

『やめろ!! 深い意味なんてないわ!!』

『…まぁ、そういう事にしておいてやろう』

 

 

 

 >

 

 

 

「…今度は顔が赤いぞ?エリカ」

 

「にゃ!! にゃんでもありません!!!」

 

「……本当にどうした?」

 

 深い意味はありませんから!!

 林田とか言う男の、最後の呟きとか関係ありませんから!!

 

「…に…西住?」

 

「……」

 

 あら? みほが、押し黙ったわね!!

 別に深い意味は無いけど、いい気味ね!!!

 

 

 

 >

 

 

 

『しっかし、中村が、ダージリンさんのファンだったなんて、知らなんだなぁ』

『そうか?』

『そういや、他県まで試合見に行ってたな』

『まぁな』

『…まぁいいや。尾形。取り敢えず突っ立ってないで、座ってお茶でも飲め』

『お? おぉ』

『林田!!??』

 

 

 >

 

 

 ……。

 

 …………。

 

 あの男…何かするつもりだろうか?

 お茶…酒を追加で勧めたわよ?

 

 あ…出口付近にまで行った、他校の連中が、席に戻ってきた…。

 

 

 

 >

 

 

 

『ダージリンさんって、この人だろ?』

『…えっと…そうそう、このカードの人』

『……』

『…どうした?』

『…すげぇな尾形』

『なにがよ?』

 

『お前この美人…振ったんだろ?』

 

『 』

 

 

 >

 

 

「お…面白いここことを仰る、殿方ね…」カチャカチャカチャッ!

 

「…ダージリン様」

 

 聖グロ…うるさいわね。

 ティーカップを鳴らさないでよ。

 

 

 >

 

 

『おぉすげぇ。尾形の顔が、真っ青になった』

『まぁ言ってやるな、林田。多分、まだその段階にいってねえなコリャ』

『中村は良いのか?』

『何が?』

『この人のファンだったんだろ?』

『あぁ…なるほど。俺はあくまでファンだよ。…それに』

『それに?』

『…戦車道してる人達って…変わり者多いから…。恋愛対象に見ない様にしてんだよ…』

 

 

 >

 

 

「 」

 

「ア…アリサ…」

 

 サンダースの一人が突っ伏したわね…なに?

 それになに? あの優男。

 変わり者? 失礼ね…って、そうね…みほとか変な熊のぬいぐるみ集めたりとか…。

 一部変わり者がいるのは、間違いないわね!

 

 

 >

 

 

『尾形』

『な…なんだよ』

『お前がこの美人と、そういった関係になるのって…想像つかねぇ…』

『俺、本人もそう思うよ…』

 

『そっか~…これが、尾形がお茶飲んでる時にバックで攻めて、邪魔したい人かぁ…』

 

『改めて、言葉にして言うな』

『……林田…お前…』

 

 

 >

 

 

「?????」

 

「どういう事でしょうか?」

 

「さぁ?」

 

「隆史さん、お茶会の時とか…私に、いたずらしたかったんでしょうか?」

 

「まぁ、少し子供っぽい所もありますし…まぁそれもギャップですね」

 

 ……。

 

 ……え?

 

 ちょっと…え?

 

 いやいや…まさかね…。

 

 

「西住ぃ!!」

 

「と…止めましょう!!」

 

 

 何!? すぐ横に座っていた、大洗の副隊長が、勢い良く立ち上がったわね…。

 いきなり大きな声出さないでよ。

 

「どうした、みほ。何を慌ててる」

 

「お…お姉ちゃん!!」

 

 顔が真っ赤…。

 あれ…?

 

 じゃあ…さっきの意味って…そのまんま!?

 

 みほの代わりに、大洗の副隊長が話し始めた!!

 

「前回、無線垂れ流し事件と言う物が、大洗学園であってな…」

 

「なんだ? それは…」

 

「男の子同士…あの三人の会話が聞こえて来たのだが…」

 

 大洗の副隊長の説明に、なぜだろう…。

 この場にいる全員が清聴している…。

 顔を真っ赤にし…そのまま手を机に叩きつけて………。

 

「あの三馬鹿共が集まると…卑猥な話しかせん!!!」

 

 なんか、とんでもない事を言い放った。

 

「しかも!! 今の尾形は、酒が入ってる状態だ!!!」

 

 

 《 !!?? 》

 

 

「素面でアレだったんだ………本当に今回、何をのたまうか…わからんぞ……」

 

 ……あ。

 

 その説明に、聖グロのアッサムって人だけが、顔を真っ赤に染め上げた。

 あの人は、あの意味分かったんだ…。

 

 あ…うん…会場中で、顔を赤くしている人だけは、理解できたって事は…分かりやすい。

 隊長は、涼しい顔をしているので…なんだろうか?

 この人、結構ソッチ方面は鈍いからなぁ…。

 

 あれ!? 座るんですか!? 帰るんじゃないんですか!?

 

「ふむ…それは、興味が沸くな」

 

「お姉ちゃん!?」

 

「まぁ、朴念仁の隆史だ。私に腕を組まれて、赤面するくらいだぞ? そんな隆史のそういった話しには、多少興味がある」

 

「ダメだよ、お姉ちゃん!! 隆史君、想像以上にアレだよ!? 前回もみんなそう言って、それで大洗の皆が、撃沈していったんだよ!?」

 

「ふっ…大丈夫だ」

 

「フリじゃないよ!! 本気で言ってるんだよ!!」

 

 …わ…私には分かった。

 あの一言で、尾形の…その…。

 

「いえ…あの…隊長」

 

「なんだ?」

 

「先程の聖グロリアーナの隊長へ…その、あいつの…その…えっと…意味お分かりになりました?」

 

 言葉にして言えるかぁ!!

 

「ん? ダージリンが、お茶飲んでいる所を、後ろから邪魔したいってだけだろう?」

 

「……」

 

「ただのイタズラだろう?」

 

「……」

 

 この人…思いの他…純……

 

「まぁー…よろしいのではないですか?」

 

「島田さん!?」

 

「…毒を食らわば皿まで…ここまで聞いていたのですから、もう一緒では?」

 

「毒って…」

 

 その一言が、皆を納得させたのか…。

 あ…全員が席に座っている。

 

 隊長もだし…。

 

「…丁度、堅物のしほさんは、いませんしね」

 

「島田さん!! わ…私は、帰ります!!」

 

「私もだ!! もしくは…強制的にでも終わらせ…」

 

「はいはい、情報が漏れるとダメですからねぇ…おとなしく拝聴しましょうねぇ」

 

「」ピッ!

 

 逃げようとしたのか…それとも強引にテレビ画面を破壊でもしようとしたのか…。

 大洗学園の二人は、島田流家元に腕を捕まれ…強引に座らされたわね。

 あ~ぁ…大洗の副隊長…完全に島田流家元のあてられたわね…。

 白目むいちゃってまぁ…。

 

「貴女達もぉ…彼に異性として見られているかって…気にならないのかしらぁ?」

 

 島田流家元が、会場中に流し目で意味深に言い放った。

 ぬ…。

 

 全員が動かない…。

 

 

 >

 

 

『…またその話かぁ?』

『いやな? 今日、ロビーで色んな学校の選手見てさぁ…』

『まぁ、各学校の隊長、副隊長が揃ってるな』

『尾形の場合、他の選手相手だと、どんな面白いこと言ってくれるかなぁ…って思って』

『…………』

『林田…。まぁ…それは、正直俺も興味あるが…尾形、そろそろ休ませてやれよ…』

『…衣装決めた順番で良いと思うんだ』

『……』

『無視すんな、話を進めるな!』

 

『中村、俺さ……』

『なんだよ』

『最近な…? 広告とかで、優しそうな父親と母親。それとその子供って組み合わせのイラストとか、よくあるだろ?』

『は? …分かるけど…それが?』

『…いや…そんな純そうな夫婦も、ガッツン、ガッツンやって子供作ったんかぁ…とか、思っちゃって…』

 

『『 …… 』』

 

『…現実に…戻りたい……』

『お前…』

『童貞こじらせてるなぁ…』

 

『ほらっ!! 尾形、西住さんと付き合う前になんか、色々あったんだろ!??』

『…まぁうん。そうだけど…』

『もし! そん時の別の人達と付き合ったら、どうすんの!? あの怖い人達相手に!!』

『怖い人って…』

『想像が! できない!!』

『…お前、ただエロい話したいだけだろ…』

『いや…尾形な? そういった目線で彼女達見れるか? さっきも言ったけど俺。無理!』

『実際問題、どうなんだ? 想像つくか?』

『いや…まぁ……みほ以外と付き合ってたら…ねぇ…?』

 

 >

 

 

「さぁ? どうかしら? いいわよぉ? 今なら出て行っても…」

 

 島田流家元が、畳んだ扇子で口元を隠し…すごく嬉しそうに会場の全員を挑発する。

 

「私は娘の今後の対策の為に、見てくわぁ?」

 

 そのまま、席に座ってテレビ画面に、顔を向けた。

 …会場の誰もが動かない…。

 

「まっ…いいですわ。私は興味がありますもの…」

 

 ダージリンの周りに聴かせる様な呟き。

 興味があるとはっきりと言った、その言葉に、もはや誰も帰る気をなくしたようだった…。

 サンダースの一部を除いて。

 

 ……私は帰りたい…わよ?

 

 

 

 

 

< 聖グロリアーナの場合 >

 

 

『このダージリンさんなんて、俺には想像もつかねぇ…』

『まぁ…そうだな』

『…しかしこの人…肌キレイだし…すげぇ美人だよな』

『林田、どうした? やけにダー様、押すな』

『……』

『…林田?』

『でも、性癖ひん曲がってそう…』

『あ、それは俺もそう思う。上流階級に人っぽいしな。…多いんだよな…そっち系の人』

『…林田……中村……』

『すげぇ、顔面騎乗位とか強制してきそう』

『Sっ気がすごそうだもんな。でもな? 言葉にすんな林田』

『…そこで、紅茶良く飲んでるみたいだし……なんか、飲まされそう…』

 

『OK、林田。ブレーキ』

 

『それでもこの人…ダージリンさんのダージリンなら、俺はイケソウ…』

『ブレーキだって、言ってんだろ!? 見ろ、林田! あの尾形が引いてるぞ!?』

 

 

 >

 

 

「」

 

「…ダージリン様?」

 

 完全に青くなって、微動だにしなくなったわ…。

 それでも、微笑を崩さないのは、流石というか…ただ、壊れたというか…。

 

「あの…アッサム様? なぜ…あのダージリ…「オレンジペコには…まだ早いわ…」」

 

「???」

 

 この場合…早いも遅いもない…。

 

 あ…半数は意味が分かったのか…島田流家元まで笑顔のまま固まった…。

 

 男ってのは…。

 

 

 きもっ!

 

 

 >

 

 

『いや…あのな? ダージリン…あぁ見えて、そっち方面は結構奥手だぞ?』

『そうなのか? 結構、グイグイお前に迫っていた気がするけど…?』

『ありゃ、ある意味強がってるようなもんだろ? 男なれしてないから、どうすれば良いか分からないんだろ』

『…いや、分からないから、迫るって…』

『……カチューシャに現地妻やら、変な言葉教えたり…どうせそれと一緒で、変な所での情報を鵜呑みにしたんだろ…』

『現地妻って…』

『まぁ…後、青森で色々…初対面の時とかもそうだし…。変な男に騙されないか、たまに心配になる…』

 

『『 すでにお前に、騙されてるしな 』』

 

『……』

 

 

 >

 

 

「・・・・・・」

 

 全員が、腕を組んで頷いてるわね…。

 

 

 

 >

 

 

 

『じゃあ、何か? お前がダージリン選手と付き合っていたら…えっらいプラトニックな関係にでもなるんか?』

『無理だろ』

『聞いておいてなんだが…そうだな、どう考えても無理だな』

 

『……』

 

『どうした変態。なんか言い訳でもあるのか?』

 

『いや…ないな』

 

『お…。自覚はあんのか』

『いや…まぁ、男同士だから言うのだけどな?』

『『言え言え!!』』

 

『…ダージリン相手だと、暴走しそう…無茶しちゃいそう…』

『まぁ…ダージリン選手…エロいしな。気持ちは分かる』

『あそこまでくると…権化だよな…何しても、どんな格好してもエロい…』

『そうそう! ダージリンって、基本的に淑女たるもの、常に優雅に美しく…って、言っていてな? それを自身で体現してるんだよ。…エロいけど』

『そうだな。ノーブルシスターズ…だっけか? 他の生徒の模範になってるみたいだな? …エロいけど』

 

『そこを崩したくなる…』

『『 分かる!! 』』

 

『めっちゃくちゃ、乱れさせたくなる!!』

『『 すっげぇ分かる!! 』』

 

『…そこで、前回のだ…』

『バックか!!』

『なるほど!!』

 

『なんだかんだで、ダー様何しても、許してくれそうだし!! 取り敢えず、あの黒いストッキングやぶきたい!!』

『尾形の……エンジン温まってきましたね!!』

『…林田、なんで秋山さんの真似したんだ…すげぇ似てるけど』

 

『夕方の教室とかで、すげぇ襲いたくなる!!』

『あ…本格的に、尾形のスイッチ入ったな』

 

『ダージリンは、立ちバックが異様に似合うと思うんだ!!』

『お帰り! 尾形(壊)!!』

 

 

 >

 

 

 

「みほさん!!」

 

「…なんですか?」

 

「あっ! あっ…あれ!!」

 

「だから言ったじゃないですか!! あの三人が集まると、おかしな事になるんです!!」

 

「ダージリン…」

 

「アッサム!?」

 

「良かったわね…女性として見られていて…」

 

「慰めにもなっていません! エロいって、言われました…私、淑女です。 淑女ですのにぃ…」

 

「世の男性は、そこにエロスを感じるそうよ? …データによると…清楚な女性を辱める事に興奮をする男性は、多数いらっしゃいます」

 

「捨てておしまいなさい! そんなデータ!!」

 

 

 

 >

 

 

『ただな…』

『ぅお!? テンションが一気に下がったな…』

『……ダージリンが、行為自体に慣れてくるとな…?』

『…くると?』

 

『逆に、枯れるまで搾り取られそうでな…』

 

『『 …… 』』

 

『どうにも…華さんと、同じ雰囲気を感じるんだ…すっごい迫られそうでな…』

『『 …… 』』

『そんな訳で、ダージリンだと、そっち方面は乱れた生活になりそう…』

『『 …… 』』

 

 

 >

 

 

「……」カチャカチャカチャッ!

 

「ダージリン…顔、すごい色してるわよ?」

 

「こ…こんな言葉を知ってる?」

 

「…はい、たまにはちゃんと聞いてあげます」

 

「オレンジペコ…」

 

「 愛せなければ、通過せよ 」

 

「ドイツの哲学者、ニーチェですね?」

 

「……」

 

「……」

 

「ダージリン様?」

 

「…ま…まぁ、隆史さんも男性ですし…あ…ある意味仕方がない…と…」

 

「……」チョット、オモイデス…

 

 

 >

 

 

 

『はい、んじゃ次ね。オレンジペコさん』

『ロリ枠だな。どうなんだ? そっち方面は』

『…さりげなく限定したな』

『ただイチャつけるって話を聞いてもつまらん。俺らは、お前の変態性に娯楽を感じるんだ』

『…林田。お前も結構、口で破滅するタイプだな…』

『で!? どうだ?』

 

『…オペ子かぁ…普通だな。多分、暴走しないと思うな』

『えっ!? お前が!? 嘘だろ!?』

『なんでだよ…。オペ子だろ? 普通が一番だぞ? 普通に…イチャつけそうだよ』

 

『あの子、お前に対してなら、なんでもしてくれそうな気がするけど…』

『は? あぁ…まぁ…そうだなぁ。無茶言っても戸惑いながらでも、してくれそうだけど…』

 

『毎回思うが、お前のオレンジペコ選手に対しては、なんか…変に優しいよな…』

『そうか?』

『…西住さんが、また勘違いするぞ?』

『むぅ…』

 

 

 >

 

「……」

 

 あの小さい子が、真っ赤になって俯いてるわね…。

 てっきりそちらの隊長さんに、勝ち誇る顔でもするかと思ったけど…。

 あの子も結構、黒いのよね…。

 

 >

 

 

『ただなぁ…』

『なんだよ』

『もしオペ子と付き合っていたら…多分、手は暫く出さないだろうな…』

『結構、露骨に言ったな…なんでまた?』

『いや…なんか、壊しちゃいそうで怖い…。関係性も…その体自体も…こ…こう、大事にしてやりたく…』

『……』

『……』

『すまん、尾形』

『なんだよ』

『…普通に恋愛相談みたいになりそうなんで、オレンジペコ選手の話は危険だ。やめておこう』

『……』

『ヘタをすると、余計な事を吹き込んだと、俺が西住さんに刺されそうだ』

『…わ、分かった』

 

 

 >

 

 

 

「だっ…大丈夫です! 隆史様なら優しくリードしてくれます!!」

 

「オレンジペコ…。真っ赤になって、何を口走ってるの…」

 

「だから、手を出して頂いて結構です!!」

 

「赤面して涙目になるくらい恥ずかしいなら、言わなくてよろ…みほさん?」

 

 みほが、なんか赤くなって顔を左右に振っている…。

 なんなの?

 まぁ…彼女の立場なら…この場にいたくないでしょうけど…。

 

「…あの時の隆史君は……野獣さんだよ……」

 

 呟きが、小声で聞こえない。

 言いたい事があるなら、大きな声で言いなさいよ。

 

 

 

 >

 

 

『そういや、林田。今回は静かだな?』

『ん? オレンジペコさん?』

『そうそう。元気がないな』

『いや~…ちょっと圏外で…』

『圏外って…』

『なんだ? 俺のオペ子に不満か?』

『俺のって…』

 

 

 >

 

 

「そうです! 貴方のオペ子です!!」

 

「…ペコ。貴女…。隆史さんも…サラッと、そういった事を言うから…」

 

「…西住姉妹が、アップを始めたわね」

 

 

 >

 

 

『いや…だってさ……』

『だって?』

 

 

『あの子、胸ないだろ? 俺はおっきのが好きだ』

 

 

 >

 

 

「……」

 

「ペ…ペコ?」

 

 

 >

 

 

『可愛い子だとは思うけど…尾形は巨乳派頭目だから、正直あの娘が、お前の守備圏内にいるのが不思議で仕方がない』

『なんだよ、その派閥は…』

『どいつもこいつも、大きさは関係ないとか!? それ自体が尊いだぁ!? 綺麗事並べやがって!!』

『お前なぁ…』

『大きい方がいいだろ!? いいに決まってんだろ!!??』

『……』

 

 

 >

 

 

「あ、ローズヒップさん? ちょっと、チャーチル持ってきて貰えますか? 今。 すぐ。 急いで」

 

「…ペコ」

 

「砲弾は結構ですよ? 引くだけですから。あ、チャーリル・クロコダイルでも結構です」

 

「……」

 

「あ、ダージリン様? ちょっと私、あの方ぶっ殺してきますね?」

 

「お…おやめなさい…はしたない…」

 

「なんでこの子、笑顔なのかしら…」

 

 

 >

 

 

『…!?』

 

『どうした、林田』

『…な…なんか、すっごい悪寒が走った…』

『お前が変な事、言うからだろうが…』

『…お前、直接本人にそんな事言うなよ?』

『言わねぇよ! っていうか、会う事もないだろうしな』

『それにな? オペ子って、装填手だから…多分、お前より腕力あるぞ?』

『……』

『もし出会えたとして…下手な事言うと、握り潰されるかもな』

『…だ…だから、会う事なんてない…別の学校だろ…』

『その内、大洗とまた対戦するかもしれないから、一概に会わないとは言えないだろ』

『……』

『……』

『…つ…次行ってくれ』

 

 

 >

 

 

「あの男のせいで…私の事を隆史様が、あまり言ってくれませんでした…」

 

「……言われたかったのかしら?」

 

「…隆史様の趣向を、知っておきたかったのにぃ」

 

 

 >

 

 

『さて…アッサム選手…だな』

『尾形の混浴相手だな』

『……』

『で? どうだ? 尾形』

『う~ん…アッサムさんかぁ…なんか、想像つかないなぁ…。付き合ったとしてもどうしたらいいか、まったく分からないな』

『まぁ、あの人もガチのお嬢様って感じだもんな。気持ちは分かる』

『それ言ったら、みほも良いトコのお嬢様なんだけどな』

 

 

 >

 

 

「……」

 

「…アッサム」

 

「…なに?」

 

「どんまいっ!」

 

「だぁじりぃん…くっ!」

 

 グロリアーナの隊長が…親指立て、また…すっごい笑顔ね…。

 

 

 >

 

 

『あ~でも』

『でも?』

『アッサムさんって…すげぇむっつり……いや、Mぽいんだよなぁ』

『あのお嬢様が?』

『あっち系は…あ。なんか…想像ついてきた…』

 

『壊れた尾形のエンジンが、掛かり始めましたね』

『漸くだな…こうなると面白いよな』

『ダージリン選手の時も大概だったけど…あれは前の事、聞いただけだしなぁ』

『さて…』

 

『…アッサムさんって、データ主義なんだよ』

『データ主義?』

『おぉ。んで、ちょこちょこノーパソいじってんだけどさ…』

『『 …… 』』

『…すげぇ…後ろから邪魔したい…』

『ま…まぁ、想像付いたけど…尾形だし…』

 

『んで』

 

『『 …… 』』

 

『…自分自身のデータを集計させて…エロくなってく状態をデータとして本人に出させたい。そして自覚させたい』

 

『『 …… 』』

 

『…数値にさせたら…多分、凄い事になりそうなほど…アッサムさんも、ダージリンに匹敵する程、エロいと思うんだ』

 

『お帰り!! ドS尾形(壊)!!』

『そう!! 俺達の想像の斜め上を行くのが、お前だ!!』

 

『付き合っていたら、結構長い時間一緒にいる事になりそうだし! 相当いいデータが取れると思うんだ!』 

 

 

 >

 

 

「」

 

「…よ…よかったですわね? 想像がついたみたいですわ」

 

「」

 

 もはや…言葉もない…。

 

「アッサム様…」

 

「ちっ! ちがっ!!! 隆史さん!! 何故…あ……あぁ!! もしかして…記憶……戻った…? 思い出した!?」

 

「…ちょっと、こちらに来なさい、アッサム」

「お話を少々お伺いしたいのですけど? アッサム様?」

 

 

 >

 

 

『あとアレだ! アッサムさんって、リボンがうさ耳…みた……い……』

『あ? どうした?』

 

『しまった…』

 

『いや…本当にどうした、尾形』

『カードの衣装…今更もう一つ浮かんだ…というか、何故これが浮かばなかった…』

『…ちなみになんだよ』

 

『 バニーガール 』

 

『『 …… 』』

 

『RPGだろ!? あるだろ!! カジノ!!』

 

『『 !! 』』

 

『…変更は…』

『無理だ…確定のハンコ押しちまった』

『…そうか』

『まぁ、クッ殺と二択にするとまた時間かかりそうだしな…ある意味良かったか…』

『…惜しいな』

『…まったく』

 

『ちなみに…色は?』

『聖グロなら青バニー、一択だろ』

『網タイツか? ストッキングか?』

『網だな』

『そこらは、即答だな…』

 

『…俺、あの三人にその衣装で、接待とかしてくれたら、死んでも良いと思う』

『漢の夢だな! 文字通り!!』

『頼んでみれば? 尾形ならしてくれそうだろ?』

『はっはー…。絶対引かれるか、軽蔑されるかの二択だろ』

『そうだな! もはや、ただの欲望の話だしな!』

『…男なんてみんな、こんなもんなのに…何故こうも…何故俺だけ……』

 

『林田…』

 

 

 >

 

 

 

「「「 …… 」」」

 

 あの…男…。

 

「…いえ、あの…アッサム?」

 

「……なに?」

 

「バニーガールとか言う物は兎も角…あの格好で、何を接待…」

 

「…」

 

「…………」

 

「…隆史さんに聞いてください」

 

「ふむ…それとなし、今度聞いてみましょう」

 

 はい、まずひと~つ。

 

 あの男に死亡宣告。

 

 

 >

 

 

『さて、聖グロはこれで終わりだな』

『そうだな。強制的にでもやめないと…話が終わらん…』

『えっと次は、何処だったけ?』

『ちょっと待て。また俺の話だけか?』

『そうだ。今回のお前の話は、露骨で非常に楽しい』

『……』

『さて…次は…あ…サンダース』

『『 ・・・ 』』

 

 

 >

 

 

「OK!! 私達ね!!」

 

「…隊長!? なんでそんなに楽しそうなんですか!?」

 

 あ…いたんだ。

 

「……」

 

「た…隊長?」

 

「…タカシの気持ちが、本気で気になる…。なんか…もう…女としての意識すらされていないような…」

 

「あからさまに、18禁の話なんですけど…それに先程、隊長の事ベタ褒めだったじゃないですか…」

 

「ん? そういえば、そうね!!!」

 

「……」クッチャクッチャ

 

 

 

< サンダースの場合 >

 

 

 

『はい、んじゃまず、おケイさん』

 

『『 怖い 』』

 

『……お前ら…』

 

『中村は兎も角なぁ。尾形はさっき、何かしら再確認してただろ!?』

『ん~…』

『さぁ、お前の欲望を見せてみろ!』

『なんつー言い方…』

『そもそも尾形。そういや前に本人が言っていたけど…』

『なんよ?』

 

『 ケイさんを振ったんだって? 』

 

『……ハ?』

『よし林田。気持ちは理解するが、ぶれーき』

『……』

『なんでまた…あんな美人…んで、あのアメリカンスタイルを地で行くような、エロい体を…』

『いや…良くまだ知らない人だったし…』

『モゲロ! オガタ!!』

『林田…。あのな? 昨日今日、ほぼ初対面の人に、んな事を言われても、はいそうですかって、なるはずないだろ!』

『いや? 俺なら飛びつく。何も考える事なんてない!』

『…お前、美人局の良いカモだよ…』

 

『でもよぉ尾形。今なら違うだろ?』

『ぬ…まぁ、そうだな。みほとの事がなければ、正直わからん』

 

 

 >

 

 

 …サンダースの隊長を振った理由を口にしている。

 その一挙一動を、画面を食い入る様に見る、その当人と…隊長。

 

「隊長」

 

「なんだ、エリカ」

 

「取り敢えず、アイツ等…スタイルを良い女性、全てをエロい体の、一言で片付けてませんか?」

 

「……」

 

「まったく…あんな男の何が…その、良いのですか? はっきりとあの馬鹿に、言ってましたけど…」

 

 

 

 好きだと。

 

 

 

 素朴な疑問。

 どこにでもいる、普通に馬鹿でいやらしい…そんな男だろう。

 …うん。

 昔の事は聞いたが、それはもう過去の事。

 感謝をしているのは分かるが、今に至るまで…そこまで…ここまで…。

 

「わからない」

 

「は?」

 

 一言…。

 

 その言葉に、画面では無く隊長に、会場中の人間が注目している。

 一番長く時間を共有し…。

 一番長く時間を共有した、も(・)う(・)一(・)人(・)の(・)女(・)に、その男を持って行かれた。

 

 そんな女性の一言。

 

「そんなものは、時間の積み重ねだ。小さな頃からアイツといて…昔、私…私達に言った、あいつの言葉は…嘘じゃなかった。まずそれが始め」

 

「…言った言葉? 始め?」

 

「たかだか、小学生の時の言葉だぞ? それを愚直にずっと…。それこそ転校してしまった先でも、実行してくれていた…」

 

「……」

 

「たった一言の…普段なら絶対に言わない、私の弱音を…あいつは拾ってくれた。だからといって…普通、来るか? 青森から熊本までなんて」

 

 隊長は、笑いながら、楽しいそうに…あの時の事を言っている。

 内容は飛ばし飛ばし…多分これは……も(・)う(・)一(・)人(・)の(・)女(・)に言っている。

 

「あの時の事で、本格的に参ってしまったな……私も女だと強引に納得させられてしまったな」

 

 久しぶりに会った時。

 

 私が気付かなかった時の事を。

 

 

「理由か…改めて考えだしたら、やはり分からないな」

 

 …。

 

 みほは、その姉の発言を黙って聞いる妹。

 

 静かな会場内。

 その妹に、楽しそうに視線を投げる姉。

 

 

 

「多すぎて…な?」

 

 

 

 >

 

 

『それに…』

『それに…なんだよ…』

『付き合ったら、付き合ったで、結局エロい事はするだろ?』

 

『するな!』

 

 

 >

 

 

「…隊長?」

 

「……」

 

 あ、コメカミを押さえた。

 

 

 >

 

 

『俺も男だ。誰とそうなってもそうだけどな! その内にどうなるかわからん! タガが外れたら、もうダメだろうな!』

『…まぁ、普通そうだよな』

『良く逆は言われるが、実際はその反対だよな。女も男の事を良くわかってないよな』

『まぁそうだな!』

『……それで、ついに西住さんに対してもタガが、外れてしまったと…』

『外れてねぇよ! それ言わせたいだけだったろ! 今の流れ!』

『…いや、本当にタガ外れただろ…。今日のお前の発言聞いてると、本当にそう思うぞ?』

『外れてません!』

『嘘つき!!』

『外れてねぇって言ってんだろ!』

 

 

 >

 

 

「隊長?」

 

「た…隆史も、男だ…思春期の男の子だし、ある程度はしかたががが」

 

「目を見て話しましょう?」

 

 

 >

 

 

『…はぁ。ある意味でな? 俺は自分が変だと自覚している』

『変じゃなく、変態だ』

『…まぁ、ある意味で男は皆、変態だしな…言ってやるな』

『…そ、その俺が、本気でタガが、ぶっ壊れたとしたら…』

『したら…?』

 

『 俺自身、みほに何するか、想像もつかん 』

 

『『 …… 』』

 

『…まだ理性で、かなり押さえ込んでる…頑張ってます…察してください…本当に我慢してんっすよ…』

 

『『 …… 』』

 

『……』

 

『さ…さぁ、ケイさんだったな! 脱線したなぁ! 悪かった尾形』

『次だな! 次!』

 

 

 

 >

 

 

「」カタカタカタ

 

「…みほ?」

 

「なっ!? なに!? お姉ちゃん!」

 

「顔が青いぞ?」

 

「な…なんでもないよ!?」

 

「今の発言か? どうした? 隆史と別れる気になったか? 私は大丈夫だぞ?」

 

「どうしてそうなるの!! 大丈夫って、何が!?」

 

 …まぁ、ある意味で今の発言はギリッギリだったわね…。

 色々もうアウトを重ねているとは思うけど……。

 

 ……。

 

「隊長」

 

「なんだ?」

 

「…本当に、アレで良いんですか?」

 

「…無論だ」

 

 あ、ちょっと揺らいだかな?

 

 

 ……。

 

 何故、少しスカッとしたのだろう。

 

 

「…ぇ…あれで? まだ……あれで…?」

 

 みほが、また呟きだしたわね。

 

 

 

 >

 

 

『さぁ、おケイ姐さんだ!!』

『ケイさんかぁ…なんか、付き合ったらそれは、それで楽しそうだ』

『まぁ、基本明るい人だしな。光属性だよな』

『…はしゃぐ所は、はしゃいで…締める所は締める…そんな感じだよな』

『大雑把に見られそうだけど、実際的にはあの規模の部隊を率いてる隊長だしな。その片鱗は見えるよな。…愛里寿の件は本当に助かった…』

『でもな、あの人結構尽くすタイプと、俺は見てる』

『お、中村が乗ってきた』

『……俺には睨んでくるけど…』

 

『『……』』

 

『ま…まぁ、いろんな発端が、お前だしな…』

『俺…そんなに悪い事したかなぁ…』

『今度会ったら、言っておいてやるよ…』

『頼む…多くは望まないから……普通にして頂けると助かりますと言っておいて…』

『わ…分かった』

 

 

 

『『『 …… 』』』

 

 

 

『正直! ケイさん、頼んだら結構、ノリッノリで色んな事してくれそう!!』

『よし! 空気を読んだな、尾形! 例えば?』

 

『 コスプレ! 』

 

『『 …… 』』

 

『プレイか?』

『プレイだ』

 

『してくれそう…か?』

『してくれっだろ。あの人、そういったの好きそうだし!』

『ま…まぁ、あっちの人、仮装とか好きだしな』

『日本人だけどな』

『で? 尾形。貴様は、何を望む』

 

『鉄板だな』

 

『『は?』』

 

『カウガール』

 

『あぁ…そっちの意味か…まぁそうだな』

『中は水着か』

『他になにかあるか?』

 

『『 ないな!! 』』

 

『ビキニだな!!』

 

『『 そうだな!! 』』

 

 

 >

 

 

「元気ねぇ…男の子」

 

「…隊長、結構その格好しますよね」

 

「そうね! コスプレ自体は嫌いじゃないわ!!」

 

「それよりも、孝が…ノリノリなのが、辛い…」

 

「アリサ…。ならアリサも送れば?」

 

「送る?」

 

「前に私、チアの格好の写真、タカシに送った事あったけど、なんか敬語でお礼言われたしっ! 喜ぶんじゃない!?」

 

「なっ!? 何やってんですか隊長!! ヒッ!?」

 

 …。

 

「一度、隆史君の携帯中身…特に写真を全部見せてもらおうかな…」

「……手伝おう、みほ」

「ぷらいべーとな事だから、無理強いはしないよ? お姉ちゃん」

「無理強い? するはずが無いだろう。…やましい事がなければ、見せられるはずだ。それの確認だろ?」

「……」

「……」

 

「水着姿も送った事、あるわよ!」

 

「隊長っ!! 睨んでる!! 西住姉妹が睨んでます!!」

 

「だからなに? あの子達も、タカシに送ればいいじゃない」

 

「…タノシミダネ、オネエチャン」

「…タノシミダナ、ミホ」

 

 はい、ふた~つ。

 

 あの男に死亡宣告。

 

 

 >

 

 

『そのまま、着たまま…胸だな』

『…テンプレだな、尾形』

『嫌か?』

『はっ、まさか。愚問だな』

『憧れだな』

『漢の子の憧れだ』

 

 

 >

 

 

「……?」

 

 サンダース…。

 よくわからないって顔してるしてるけど…

 

 間違いなくロクな事、言ってない!!

 

 

 >

 

 

『…でも、ケイさん相手だと』

『相手だと?』

『俺が、完全に後手に回りそうで…』

『あぁ、お前基本、攻めの姿勢のド鬼畜S野郎だしな』

『…………なんだろう。否定できないのが悔しい…』

『あぁもう! で? 回りそうでってなんだ?』

 

『…俺さぁ、まほちゃんもそうだけど……積極的に迫ってくる女性って、基本苦手』

 

 

 >

 

 

 

「「 」」

 

 ……。

 

「「…た…隊長?」」

 

 あ、サンダースの副隊長と声が被った。

 

「「 」」

 

 あぁ…二人の隊長が固まっている。

 まぁ、この二人…アレに対してだけは、すごいからなぁ…。

 まず腕を取りに行く姿勢とか…。

 

 …フッ

 

 

 >

 

 

『そうなのか? 俺としては羨ましい限りなのだけど?』

『まほちゃんは、どうにかできそうだけど、ケイさんは攻めに移れる自身がない…』

『…なんて言っていいのかわからん。西住選手は大丈夫なのか…』

『まほちゃんは、なんか無理して迫って来てる感じがするから、正直、それだけなら、どうとでも…』

『冷静に分析してるお前がちょっと怖いぞ…』

 

 

 >

 

 

「…なによ…マホ。その勝ち誇った顔は…」

 

「いや? なんでもないが?」

 

「…くっ!!」

 

 …なぜだろう。

 色んな意味で、ダメです隊長。

 

 

 >

 

 

『贅沢言うなよ尾形! 要はアレだろ!?』

『なんだよ、林田』

 

『お姉ちゃんプレイだろ!? ウラヤマ!!』

 

『『 …… 』』

 

『小山先輩よろしく、ケイさんだろ!? 西住さんのお姉さんだって可能だろうが!! なんだよお前!! 各種取り揃えてんじゃねぇよ!! 終いだ、終い!!! 俺の心臓が死ぬ!!』

 

『…言い方……』

『…ま…まぁいいけど、お前から振った話だろうが』

 

 

 >

 

 

「…お…おね?」

 

「…確かに私は、姉になるが…プレイ? 別に隆史の……ん?」

 

「「……」」

 

 多分、サンダースの副隊長は理解してるのだろう。

 凄まじい顔をして黙っている。

 

 

 

「エリカ…分か「わかりません!!」」

 

 …分かる自分が嫌だ…。

 

 

 

 >

 

 

『はい! 次はナオミさん!!』

 

『マジで接点がないから無理』

『…無理』

 

『え~…結構なイケメン美人だと思うけど…』

『その意見には賛同するけど、本当に…ロクに話した事ないからなぁ…』

『プラウダ戦の時も、なんかケイ選手応援してる感じだったし…完全に茅野外って感じだったな』

 

『…チッ。まぁいいや。んじゃ…次行くか?』

 

『あっ』

 

『なんだ尾形!! なんかあんのか!?』

『食い付きがすげぇな…林田』

 

『あの人ってベリーショートだったよな?』

『そうだな。結構女性としては勇気がいる髪型だな』

 

『あの人がロングヘアーになったの想像したら…』

『したら?』

 

『すげぇ好み』

 

『『 …… 』』

 

『……』

『つまらん。次行こう』

『だな。ただの好みだ』

 

『なんだよ!!』

 

 >

 

「ナオミ!♪」

「…はい、マム」

 

「貴女は、その髪型が一番ね!♪」

 

「……」

 

 …ついにあの女も、牽制かけてきた…。

 

 

 

 >

 

 

 

『んじゃ、次はアリサさん!!』

 

『『 む り 』』

 

『…おい、タカシ・コンビ』

 

『いや…俺は普通に無理。中村との関係性考えると、更に倍率ドン』

『倍率ド…なんだそりゃ?』

『……』

『いやな…むしろその質問は、中村の為にあると言っても、過言ではないと思うのだけど?』

『まぁ…そりゃそうか』

『……』

『で? どうなん、中村? 女性として見れるの?』

『……』

 

 

 >

 

 

「尾形あぁぁぁ!! よくぞ!! よくぞ聞いてくれたぁ!!」

 

「うっさいわね、アリサ。…下手すると立ち直れないわよ?」

 

「男同士の会話ですからね。アリサにとっては、キツイ返事かもしれないですからね」

 

 

 >

 

 

『会ってやれ…と言った手前もあるけど…実際どうなの?』

『……』

『まさか…お前、散々俺の事で根掘り葉掘り聞いてきて…自分の事は答えないとか…』

 

『……』

 

『…そんなふざけた事…シナイヨナァ?』

 

 

 >

 

 

「いけ!! もっと押せ!! 尾形ぁぁ!!」

 

「「……アリサ」」

 

 不憫な子を見る目で見ているなぁ…。

 

 

 >

 

 

『…じ…』

『『 じ? 』』

『実際、正直…本当に分からん…』

 

『……尾形』

『なんだ?』

『ベコの着ぐるみ持ってくるか?』

『おぉ、頼む』

 

『待て!! ちょっと聞け!!』

『……』

『……』

 

『さっきも言ったけど…戦車道履修者に、そういった目線で見ない様にしてんだよ…』

『あぁ、言ってたな』

『…その原因が、アリサ』

 

『『  』』

 

 

 >

 

 

「        」

 

「「……」」

 

 言葉もない…って感じね。

 

 

 >

 

 

『確かに俺は、戦車道が好きだ! だからと言ってな!? それ履修して! なんだかんだ…今は、サンダースの副隊長だぞ!?』

『いや…そりゃ、お前に…』

『わかっちゃいるわ…流石になぁ…でもなぁ…だからってなぁ…一言で言うと……』

『なんだよ』

 

『 重 い 』

 

『『 …… 』』

 

 

 >

 

 

「        」

 

「「 …… 」」

 

 いや…本当になんて言っていいか…。

 

 

 >

 

 

『気持ちは分かるが…。いやぁ…なんていうのかなぁ? 重いとは違うだろ?』

『なにがよ…』

『ただ、お前と共通の話題が欲しかった…って、だけじゃねぇの?』

『…は?』

『直接本人と何度か話した事あったけどさ…そんな感じだったぞ?』

『……』

『不器用なんだよ。盗聴やらそっこら辺は器用だけど…』

『フォローしてんのか? それは…』

『お前に注目して欲しくて…頑張って…副隊長まで上りつめちゃって…』

『……』

『気が付いたら、他に何もなくなってた…そんな感じだろ。だから言ったんだ。一度、会ってやれって』

 

『…尾形』

 

『お前…なんで、そこまで他人の色恋分かって、自分の事分かんねぇんだよ』

 

 

 >

 

 

 《   本    当    に    》

 

 今…感じた…。

 

 会場中が…今…一つとなった…。

 

 

 

 >

 

 

『…………』

 

『そうだな…お前に言われたくねぇ感がすげぇ…けど、まぁ分かった』

『…中村?』

『一度、本気でちゃんと話してみるわ…』

『…なんだろう…釈然としねぇ…』

 

 

 >

 

 

「……お…おぉぉがぁ……たぁ」

 

「あらら…泣き始めちゃった…」

 

「……」

 

 ……。

 

 あの馬鹿。

 

 

 >

 

 

『はい、じゃあ次行っていいか?』

『……』

 

『エロい話!! しようぜっ!!』

 

『また、いい笑顔で言ったな…』

『お前のそういった素直な所は、嫌いじゃないが…空気を読め』

『他人の色恋なんて、聞いていてつまんねぇんだよぉぉ! 初心な乙女じゃねぇんだぞ!!』

 

 

 >

 

 

 《 コ イ ツ 》

 

 あ…なんか、一瞬そこらから殺気を感じた…。

 

 

 

 >

 

 

 

 

 

『林田…ま…まぁいい。この話題は俺も辛い…』

『次は、面白そうだな!』

『まぁ概ね認める…少し楽しみだ』

『…なんだよ、二人共』

 

『尾形のお気に入りだな!』

『そうだな!!』

『……』

 

 

『次はアンツィオだ!!』

 

 

 




閲覧ありがとうございました
頑張って一回で収めようと思ったのですけど、無理でした…。

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