※この作品はR-18です。

転生者は平穏を望む ~ルートPINK~   作:白山葵

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王子様なんていない


◆ルート正史 ◆ 続・男子会です!PINK 後編

「やっぱりタカシの奴、ちょっとおかしくなってんな~」

 

「そうだね」

 

「……」カタカタ

 

 継続高校のチビッ子二人が、お気楽にそんな事を話している。

 

 ちょっと?

 

 どこが!?

 

 アイツ、情緒不安定なんじゃないの!? 

 いくらアルコールが入っているといえ、あからさまにおかしいじゃない!!

 

「嫌と言う程、女だと自覚させたい…って、ミカ別に男に見えねぇけどな?」

 

「内面的な事じゃないの?」

 

「ちょっと変な事、たまに言うけどさぁ…別に内面だって男っぽくないよな?」

 

「…う~ん。ちょっと分からないよね?」

 

「んじゃ、タカシに直接聞いてみっか」

 

「そうだね。その内にまた会うだろうしね」

 

「や…やめておいた方がいい。隆史が困るだけだよ?」

 

「「 …… 」」

 

「ん? 何かな?」

 

「ミカ、意味分かったの? 哲学みたいな事?」

 

「女なのに、女だーって、自覚させるなんてな。いつもミカが言っている事と一緒?」

 

「い…いや。哲学とは…違うね」

 

「じゃあ、なんなのさぁー」

 

「ぅ…」

 

 あ…純粋な眼差しに、あの風来坊がたじろいでる…。

 あの女、意味分かってるわよね…絶対。

 それにしても哲学って…。

 

 

 >

 

 

『まぁあのミカさんって人、見る限りじゃ…乱れた姿なんて、想像できねぇけど…体はエロいけどな』

『うむ。ミカ選手って、結局の所、場の主導権を握るのすげぇうまいからな。想像できないな……エロいけど』

『ま、継続は、ここで終わりだなぁ…』

 

『……』

 

『…尾形(邪)?』

『ミカに…』

『ん? まだなんかあんのか?』

『ガッツリ快楽に酔わせた後に…』

『…いや酔わせたって…だから想像できな…』

 

『快楽主義には賛同できない…とかなんとか、それらしい事言わせながら、腰振らせたい』

 

『『 …… 』』

 

『上からで!!』

 

『『 …… 』』

 

『説教ついでに、お仕置きとか定番の事言って、自分から求めてくるまで、ギリッギリの寸止めを繰り返すとか…』

 

『『 …… 』』

 

『後、アキとミッコと会話させながら…『OK!! ブレーキ!! 尾形!!』』

 

『なんだよ、聞いてきたのお前らだろ?』

『…いや、止めないと、止まらないだろお前…。今のお前は、どこまでも行きそうで怖いんだよ』

『また一々言い方軽いしな…。いつものお前なら楽しそうなんだけど…今のお前からは、聞いちゃダメな事まで言いそうだ』

『そうか?』

『…そうだよ。今更止められないから、全員分は聞くけど…やばくなったら止めてやるから、まぁ言ってみろ』

『ふむ。ま、いいけど』

 

 

 >

 

 

「ミカ~…って、顔色が、すごい事になってるけど…」

 

「なんで小刻みに震えてるの?」

 

「…いや…隆史の欲望が、思いの他強くてびっくりしたんだよ」

 

「欲望って? お説教されるのいつもの事だよね?」

 

「いや…」

 

「ミカ~。快楽主義ってなんだ?」

 

「それは……」

 

「それに腰振るって…なんで? 振ってどうするの?」

 

 

「 」

 

 

「「 ねぇ~? 」」

 

 

「   」

 

 

 

 尾形…間接的にあの女を追い詰めてない?

 掴まれてるみたいだから、逃げる事もできない様ね。

 助けを求めて周りを見渡すも…皆目を逸らすわね。

 

 ま、どうでもいいけど。

 

 …こっち見ないでよ。

 

 

 

< プラウダ高校の場合 >

 

 

 

 

『んじゃ次は、プラウダ高校か。尾形の古巣だな』

『そうだな!』

『んじゃ、早速…歩く核弾頭…ノンナさん』

『ノンナさん? あれ? まぁ…いいけど』

 

『実は俺、未だに信じられない…あの鉄仮面を瓦解させたお前が…』

『鉄仮面? ノンナさんか?』

『…カチューシャ選手の前しか、微笑みすら浮かべない程の無表情だったのに…』

『いや、そりゃ試合中ならそんなモンだろ? 結構笑うぞ? あの人』

 

『そりゃ、お前の前だからだ! 言わせんなよ!! くっそ!!』

 

『林田? どうした?』

『俺、ノンナさんのファンだったのにぃ!!』

『そうなのか? 初耳だな…』

 

『そうだよ!! あのおっぱいの大ファンなんだ!!』

 

『『 …… 』』

 

『大きのが好きなんだよ!! ただ、ただ純粋に!! 小さいのよりっ!! 大きいのがっっ!!!』

 

『『 …… 』』

 

 

 >

 

 

「あ、ローズヒップさん? まだですか? さっさとチャーチル・クロコダイル持ってきて下さい」

 

「ペコ!?」

 

 チャーチル・クロコダイルって…たしか、火炎放射器が装備された、ゲテモノ戦車だったわよね…。

 何する気かしら…あの子…。

 

「汚物は消毒です」

 

 

「「 …… 」」

 

 すごい事を笑顔で言い放った…。

 

「………………」

 

「やぁーね、男って。ね? ノン……ナァ!? なんて目してんのよ!」

 

「いえ…隆史さんは、少し交友関係を改めた方が、宜しいかと思いまして…」

 

「…ま…まぁ、ノンナのファンって…ああいうの多いしね…」

 

「えぇ…虫唾が走ります。ですからファンクラブとやらも嫌だったのですけど…」

 

「……まぁ、なんか代表が、タカーシャだしね…」

 

「隆史さんだけで良いのですが…」

 

「……」

 

 

 >

 

 

『準決勝の時も! 俺、見てたぞあの映像!! 裏山死ね!!』

『あぁ…あの時のか…』

『押し付けられて、押し付けられたって!! 何と何とは言わないけど!!!』

『……』

 

 

『 』カタ…

 

『中村?』

『 』カタカタ……

『ど…どうした!? 顔真っ青だぞ!?』

『 』カタカタカタカタ!

『あ~~…そうか。今更だけど、悪かったな中村…』

『は? え?』

 

『あの時、俺は…各強豪校達の殺気の爆心地にいたんだ…』

 

『……』

 

『尾形のせいで…西住流家元もいて……生きた心地がしなかった…』

 

『……』

 

『お前はただの自業自得だろうが、俺は完全に被害者だ』

『いや、だから悪かったと思って、ダー様のカードやるって言ってるだろ?』

『ぐっ!! そうだった…』

 

『もういいか?』

『…林田』

 

『ノンナさんの番だ!!』

 

『『 …… 』』

 

 

 

 >

 

 

 

 [  なんの話ですか? 同士ノンナ  ]

 

「私がタカシさんの唇を奪った話です」

 

 [  そうで……は? はっ!?  ]

 

 [  正確には、奪われたので、奪い返しただけです  ]

 

 [  そ…え? は!?  ]

 

「あ、そろそろ…それも返却しないといけませんね」

 

 [  …同士ノンナ。後日、詳しく聞かせて頂きます  ]

 

 

 [  お断りします  ]

 

 

「…アンタ達、私にも分かるように言い争いしなさいよ!」

 

「ちゃんと日本語も交えましたよ?」

 

「そうね……ピンポイントでね…。ミホーシャがすごい顔してるわよ」

 

 

 …そうね。なんのつもりかしらね。

 みほだけじゃなく、会場全体を見渡したわね…。

 

 

 

 >

 

 

 

『ノンナ選手か…尾形が青森で、彼女とどういう付き合いをしてたか知らないけどさぁ』

『普通だけど…なんだよ中村』

『…正直、オレンジペコさんと同じ香りがする…西住さんに怒られそう…俺が!! お前の事で!!』

『んぁ? んじゃ中止か?』

『いや…う~ん…』

『んじゃ、エロい話だけならいいんじゃね? カモン、オッパイ』

 

『林田…』

 

『…そっち方面なら…いやでも…』

『中村! お前だけ保身に走るな! 既に俺も尾形も捨て身だ!』

『いや、巻き込むなよ…』

 

 

 >

 

 

「チッ……余計な事を…」

 

 

 

「の…のんな?」

 

「ナンデショウ? カチューシャ」

 

「い…いえ、なんでもないわ…」

 

「オレンジペコサン」

 

「えッ!? あ、はい!」

 

「あの林田と言う男…」

 

「あ、はい。汚物ですね?」

 

「…私も何車輌かは、回しますよ?」

 

「ありがとうございます!」

 

「ノンナ……」

 

 二人して、向かい合って笑い合っているわ…。

 

 

 

 >

 

 

『林田。ノンナさんと付き合ったとして、そっち方面なら、胸の話はないぞ?』

『 なっ!? 』

『あの人、コンプレックスに感じてるみたいでな、露骨に言うと怒るし』

『な…え? 生乳見たことあるの、お前だけなんだぞ!?』

『 ねぇよ!! 』

『…え? は? マジで? なんにもないの?』

 

『いや…一度だけでも、一日中揉みしだいてみたいとか……』

 

『『 …… 』』

 

『上下じゃなくて、真正面からでも胸で、できそうだとか…してみたいとか…』

 

『『 …… 』』

 

『制服のシャツのボタンを2、3つ開けて、その隙間からして欲しいとか…』

 

『『 …… 』』

 

『その状態で、無表情な顔で、上目使いでして欲しいとか……』

 

『『 …… 』』

 

『そんくらいしかない』

 

『十分だとか突っ込まないぞ?』

『あ、うん。それがお前だ』

 

『取り敢えず、青師団高校の制服を着て見せて欲しい』

 

『『 分かる!! 』』

 

『というか、皆に着て見せて欲しい』

『大洗だと、小山先輩筆頭に似合う人多そうだしな…というか』

『もはやそういった問題ではなくて、普通に見たい』

『そうそう、制服だしね。問題ないよね?』

『そうそう、公式だしな。学校指定だしね!!』 

『卑猥じゃないよな? エロくもないな。指定だしな!!』

 

 

 >

 

 

 《 ……………… 》

 

 全員が頭を抱えてるわね…。

 尾形の変態的発言…らしき物より、しっかりと意味がわかる方ね、これは。

 青師団高校の制服…? …ブツブツ嘆きが聞こえて来るし。

 一部黒い殺気撒き散らしてるけど…え? チビッ子ばっかりね…。

 

 どんな制服だったっけ?

 他校の制服なんて、そんなにしっかり覚えて…。

 

「隊長? どうしました?」

 

「…青師団高校の制服というのは…圧倒的に男性に人気でな。私が一年の時に、試合を行った事があるのだが…」

 

「はぁ…」

 

「普段女性しかいないギャラリーが、この時ばかりは…男しかいなかった」

 

「……」

 

 後で調べよう…。

 

 

 

 >

 

 

『で? 一頻りお前の欲望は聞いた。で? 本題だとなんだ?』

『ノンナさんだろ?』

『おぉ。まぁあの人、胸が突出してるから、そこばかりに目が行くが…匠の方はどうしますか?』

『正直、昔のノンナさんだったら…色々と思いつくんだけど…』

『昔?』

『最初の頃は、結構キツイ態度だったんだ。初対面なんて、いきなりドロップキックもらったし』

『『 …… 』』

『何時頃…あぁ、あの時か…、まぁいいや。途中からなんか…穏やかになってきてな』

『『 …… 』』

『今じゃ…まぁ…うん』

『…ちょっと…イラッときますね、中村さん』

『そうですね、林田さん。西住さんに気を使わない方が、尾形の為に、なるのではないかと思い始めました』

『ですから正直、エロい事も普通になりそうで…』

『あぁ~はいはい。なんかもう…ノロケ聞いてる感じになってきた…』

『彼女いるくせにな。本来の意味のツンデレ…そのデレ模様を聞かされているみた……』

 

『ちょっと寂しい…』

 

『『 …… 』』

 

『無表情ノンナさんだったら、そこから段々と…嫌でも…とか、真っ白い肌、真っ赤に染め上げたいとか……その経緯も想像できるんだけど…』

『…忘れてた。こいつ今、尾形(邪)だった…』

『言い方が軽いから、流されてたな…』

 

『今だと、あのエロッッいおでこに……』

 

『『 …… 』』

 

『ケフィアです!!』

『ケフィアなら仕方ないな!』

『ああ! ケフィアならな!!』

 

『『 …… 』』

 

『いや…もう、いいや…』

『なんか…尾形が、ノンナ選手とそういった関係になっていたとしても、疑問も沸かねぇ…』

『絶対に尾形が、暴走して良しって感じだし…合宿とかの時も…なんだろ…』

『何があっても、尾形(邪)ならやりかねん』

『辛いから、次行こうぜ…つか、こいつ二重人格か何かじゃねぇのか?』

 

 

 

 >

 

 

「ノンナ……なんで、さっきからチョコチョコ、私の耳を塞ぐのよ…」

 

「……」

 

「最後聞こえたけど…ケフィアってなに?」

 

「…カフカース地方を起源とする、発酵した乳飲料と…ありますね」

 

「ふ~ん、これがなんなのかしらね」

 

「……」

 

「……」

 

 あ…頭痛くなってきた…。

 結局全員、最後までいるし……あぁ…ついに我々だ…。

 なにを言う気かしら、あの男…。

 

 

 

 >

 

 

『んじゃ…次は、黒森峰か…』

『ある意味でラスボスだな……』

 

『あれ? カチューシャは?』

 

『…え?』

『いや…お前…ロリコンだっけ?』

『お前…』

『尾形の事だから、カチューシャ選手も保護者視点かと思っていたけど…』

『まぁ…その視点は確かに無い訳じゃないけど…』

 

 

 >

 

 

「………………」

 

「カ…カチューシャ…あの…」

 

「…なによ」

 

「…いえ」

 

 チビッ子隊長が唇を噛んで………震えてるわね…。

 

 

 >

 

 

『あぁ…そういう事か…あのな? 俺は普通にカチューシャを女性として見れるぞ?』

『『 !? 』』

『確かに言動やら何やらで、子供っぽく見える所も多いけど…お前ら、彼女をマスコット的に見てるだろ?』

『お……ぉ……』

『カチューシャ、見てくれは幼いけど…お前らより年上だぞ? 考え方も結構しっかりしてるしな』マァ…オレハ、チョットチガウケド…

『まぁ、18歳だしな…』

『何だかんだ、彼女はちゃんと周りも見れる。人に対しても気を使える…じゃなきゃノンナさんが、ついて来ないだろ?』

『尾形…』

『ただ可愛いだけのマスコットが、プラウダ高校なんて強豪校で、隊長なんて張れる訳ねぇだろ』

『そうだけど…』

『小さな暴君…なんてのも言われてるけどな? ありゃ性格上の問題だ』

『……』

『それも個性だ。高校生なんてまだガキだけどな? それでも成長しようとしてる…普通の18歳の女の子だよ…』

 

 

 >

 

 

「……………………」

 

 

「カチューシャ…」

 

「カチューシャ様」

 

「なっ…何よ! 何、見てんのよ!!」

 

 …今度はなんか涙目になってるけど…。

 

「と…当然の事をタカーシャは言ってるだけよ! うん! 当然ね!!」

 

「私は何もまだ、言ってませんよ?」

 

「……っ」

 

なんで副隊長の方が嬉しそうなのよ…。

 

 

 >

 

 

『わかった…悪かった……』

『…尾形…ちょっと怒ってたな』

『ん? あぁ悪い。少し昔の事思い出した』

『昔?』

『いやな…一度、青森で…カチューシャの事で、本気でブチ切れた事あってなぁ…』

『……』

『俺の学校の奴らだったんだけどさぁ…俺、ちょっと特殊な関係だろ? プラウダ宜しく、聖グロと』

『あぁ、羨ましいかぎりだ』

『ま…まぁ、それでか。珍しがって、からかいに来た馬鹿共がいてなぁ…そいつらに対してな』

『……』

『いやぁ…思い出したくないから言わないけど、カチューシャの前で本気になっちゃったから…ちょっと怯えさせてしまった…悪かったなぁ…』

『……』

『ま、そいつら、カチューシャの事だったから…その場の漁師連中まで敵に回したからなぁ。魚の餌になってりゃいいの……なってなきゃいいけど!』

『い…いや。本当に悪かったな。そこまで深い意味はなかったんだけど…』

『あぁ、分かってくれりゃいいよ』

 

『…尾形の逆鱗って、分かりやすいな…』

『こいつ、人脈って力だって言ってたからな。なんか余計に怖かった…周り巻き込んで、総動員して攻撃してきそう…』

『まぁ…ある意味で、こいつの良い所ではあるんだけど…』

『尾形(邪)の状態だと…どうなるんだろうな?』

 

『なに、ボソボソ言ってんだ?』

 

 

 >

 

 

「…決勝戦会場で、カチューシャさんが言っていた事ですね?」

 

「隆史さんは、私達の事でも怒って下さるのかしらね……」

 

「…ダージリン様」

 

「怒るでしょうね。間違いなく。断言できるわ」

 

「カチューシャ?」

 

「…正直、あのタカーシャ…別人みたいで見たくないけど…」

 

「サンダースの時に言っていましわね…恐ろしく丁寧な口調になるとか…」

 

「んな訳ないでしょ。人間、本気で感情的になったら、んな余裕ある訳ないわよ」

 

「…ふむ。私はその時いませんでしたが…どうなったんですか? カチューシャ」

 

「……」

 

「カチューシャ?」

 

「……一言も喋らなかった……淡々と作業…処理するかの様だったわ」

 

 

 >

 

 

『んで!!??』

『林田?』

 

『問題は、エロい事できるかどうかじゃねぇの!? 違うか!?』

 

 

『『 ………… 』』

 

 

『あのロリッ子相手に、どんな鬼畜模様を見せてくれるんだ!? 尾形ァ!!』

 

『…すげぇわ、お前』

『そこまでブレないのは、素直に感心するわ』

 

 

 >

 

 

 《 …………………… 》

 

「ノンナ。許可する」

 

「はい」

 

「あの男……粛清してやる…。空気読みなさいよ!!!」

 

 

 >

 

 

『では、そんな林田に応え、正直に言おう!!』

『よし、バッチこーい!!』

『…林田』

 

 

 

『 無理!! できない!! 』

 

 

 

『『 …… 』』

 

『いや…お前…あそこまで、言っておいて…。女性として見れるんだろ?』

『もちろんだ!!』

『でも…お前、無理の一声って…』

『だってな!!』

『おぉ…』

 

 

『カチューシャ…殺しちゃいそうで…』

 

 

『『 …… 』』

 

『……』

 

『…ど…どういう事?』

『いやな…もう…サイズ的にどうなの? 物理的に無理だろ? って、話…』

『は?』

『カチューシャの腕…さっき見ただろ? ここに来た時、実際に。間近で』

『あぁ。見たけど…それが?』

 

 

 

『 俺のアレ、MAX状態だとあの位 』

 

 

 

『『 …… 』』

 

 

 

『な? 物理的に…』

 

『……』

『……』

 

『あの…なんで、お前ら土下座してんの?』

 

 

『『 散々生、言いました…スイマセンデシタ、尾形サン 』』

 

『いるよな…あそこのサイズで、変に卑屈になる奴……』

 

 

 >

 

 

「何をタカーシャは言って……なに!? えっ!? なんで全員、近づいてくるの!!??」

 

「カチューシャ? ちょっと腕まくってクダサイ」

 

「ノンナ!?」

 

「そうですわ。特段、普通の事でしてよ? 別に減るモノでもありませんし…」

 

「ダージリン!?」

 

「そうだ。早くしろ」

 

「黒森み…なに!? なんなの!?」

 

「そうですよぉ? …皆さんご希望なんですから…その可愛いお手手見せてください」

 

「ちょっ!? カルパッチョって、言ったわよね!? 貴女、目が怖いのよ!! なんで必死に…ぃ!?」

 

「さぁ…さぁ…………さぁ! さあ…! ほら!! 早く!!!」

 

「近い!! 近い近い!!! か…勝手に捲らないでよ!! ノンナぁ!!」

 

 

「…姐さん。アンチョビ姐さん」

 

「……」

 

「カルパッチョ…生き生きしてますね……」

 

「……」

 

「なんか、カルパッチョが…黒髪の賭け事ばっかりやってる女に見えます」

 

「…………」

 

「姐さん?」

 

「わ…私も…行って……止めてくる!!」

 

「…姐さん」

 

 …。

 なんかチビッ子隊長…もみくちゃにされてるわね。

 

 

 

 早くなさいよ

 

 

「タカーシャ!!! 助けてぇーー!!! えっ!?」

 

 し…島田流家元…。

 チビッ子隊長の腕を掴んだわね…いつの間に近づいたのかしら…。

 

 

「…ナルホド」

 

 《 ……………… 》

 

 そして掲げられる腕を、全員がまじまじと…

 

「……あ…ぅ……」

 

 一斉に視線が、チビッ子隊長から、みほに移ったわね。

 えぇ…全員の視線が。

 

 どこ見てんのよ。

 

「……ぁ……あわ……」

 

 こっち見なさい。

 

「みほさん…ちょっと此方にいらして?」

 

「嫌です!!」

 

「……」

 

「みほ…」

 

「…………」

 

「ミホ…お前は…すごいな……」

 

「何が!?」

 

 

 ……。

 

 …………手を…。

 

 《 ………… 》

 

 え? これ? この……え?

 

 

 >

 

 

『つ…次行こう…ショックが強する…』

『…いたいた…中学の時とか、修学旅行とかで風呂入ったあと…急によそよそしくなる奴』

『お前…外人だっけ?』

『純日本人ですけど…』

『…膨張率は』

『日本人ダヨ?』

『お前もう、AV男優にでもなれよ』

『いたわ…中学でも、んな事言ってくるやつ…』

『次だ! 次!!』

 

『あっ!! そういや、河嶋先輩ってどうなの!?』

『は?』

『大洗勢か…あぁそうだな。カードと違うからな…そっちはOKだろ』

『まぁそうだけど…桃先輩は前に言ったろ』

『そうだったな』

 

 

< 大洗学園の場合 >

 

 

『桃先輩かぁ…』

『見た目はできる女っ! って感じなのにな…』

『ポンコツ可愛いってのもあるし…比較的に、何言っても、何にでも、強引に迫ればOKしてくれそう』

『……』

『結構、あの人も甘いからな…露出の気もあると見た…』

『そうなのか!?』

 

『じゃなきゃ、あんなキワどい水着なんて着ない!!』

 

『…』

 

『何言っても強がるから、とても良い! あぁすっごく良い!!』

 

 

 >

 

 

「 」

 

「…河嶋先輩」

 

 そういえば大人しいと思ったけど…ずっと気絶してるのね…あっちの副隊長。

 ある意味では、運がいいわよね…。

 

 

 >

 

 

『んじゃ、本命! 西住さん!!』

『実際の彼女に対して、何をどう言えばいいんだよ、俺は』

『素直に希望でも言えばいいんじゃね?』

『希望ねぇ…』

『だって、西住さんってエロいだろ?』

『エロいな。その質問は疑問すらないな』

『…俺にはわからない…』

『ま…いいけど。ま、みほの場合…』

『場合?』

 

『最後だ』

 

『『 は? 』』

 

『まぁーま。いいから次だ、次。最後に言ってやる』

『大洗の話は、恐ろしく短いな…』

『つまんねぇー!!』

 

『オマエラ』

 

 

 >

 

 

「…恐怖しかないよ」

 

 みほの呟きが聞こえた…。

 

 

 >

 

 

『はい、次は黒森峰だねぇ』

『そうだな、西住さんの…お姉さんだな』

『……』

『……』

 

『姉妹丼か…』

『姉妹丼だな……』

 

『如何わしい言い方するな!!』

 

『でもよぉ…体はお姉さんの方がエロいだろ? 色々と想像が捗らないか?』

『……お前…人の幼馴染に…』

『違うのか?』

 

『 間違ってはいない 』

 

『ハッキリ言ったな…』

『姉妹揃って、エロいって…』

『んで、お母さんもすごいだろ?』

 

『『『 …… 』』』

 

 

『西住流って、エロいんだな』

 

 

 >

 

 

「 」

 

「隊長…。やっぱりあの馬鹿共、殺してきていいですか?」

 

 

 >

 

 

『…あ。ちょっと休憩していいか?』

『どうした?』

『…気持ち悪くなってきた…もう一回、吐いてくる』

『おー…行ってこい。顔色は悪くないから、大丈夫だとは思うけどな。無理すんな』

『あいよ。ちょっと行ってくる…』

 

 ガチャ…

 

『…行ったな』

『……ああ』

『尾形…やっぱり様子が変だよな…』

『急に露骨に言い始めたかと思ったら、変に濁す所とかあるしな…ケフィアとか』

『…最後の理性ってやつか…』

『……戻ってきた時に、どういう風になっているか…もはや興味しかないな』

『今の内にカード、片付けとこうぜ』

『だな』

 

 

 >

 

 

「…」

 

「隊長?」

 

 他の学校連中に、もみくちゃにされているチビッ子隊長とみほ。

 隊長は特に気にもしないで、立ち上がった。

 

「どうしました?」

 

「いや…ちょっと私も休憩だ」

 

 …あぁ。

 

「で…では、私も」

 

「そうか」

 

 後ろの断末魔にも似た、チビッ子隊長の声を無視し…私達はロビーへ。

 まぁ…暫く部屋から出なかったしね…。

 特に誰も気にしている感じではなかったし、何より尾形が退室した為に、誰も画面を見ていなかった。

 というか、チビッ子隊長とみほにご執心の様ね。

 

 …ま、どうでもいいけど。

 

 ロビーを抜け…そのままお手洗いへ向かう。

 

 

 -------

 -----

 ---

 

 

「はぁ……」

 

 自然とため息がでた。

 

 会場へと帰る途中、ロビー前から外の景色が目に入った為だろう。

 先程までとは違い、変にのどかな感じを受け、思わず出てしまった。

 

「どうしたエリカ?」

 

「いえ…」

 

 いや……まぁ、ある程度は大洗の準決勝の時に感づいていたけど…。

 お兄ち…あのクソ変態が、想像を遥かに超えた成長をしていたからだ。

 

「いくら酔っているとはいえ、あそこまで…正直、引きました」

 

「ふむ…」

 

「いくら男同士での会話だと言っても…普通に気持ち悪いと感じませんか? ただの変態ですよ!」

 

「エリカの気持ちは分からなくもないが…男だしな…多少の…」

 

「多少!? どこがですか!!」

 

「エリカ、大きな声を出すな。一般の方に迷惑だ」

 

「ぐ…」

 

「あと…往来で酔っているとか…言ってやるな。アレは事故の様なものだろう? 故意ではない」

 

「…隊長は甘すぎます」

 

「そうか? まぁ…隆史が、あそこまで言うなんて、多分この先ないだろうから…聞いている分には少し楽しいんだ」

 

「……絶対に、またあると思いますけど」

 

「私も異性のああいった考えに、興味が無い訳ではないしな…後学の為にな…」

 

「……」

 

 隊長は結局…何か理由をつけて、あのバカを許してしまう…。

 自身の妹の恋人…もしくは、自身の思い人…が、他の女との…その……。

 

 …そんな想像を聞いて、本当に楽しいのだろうか?

 

「まぁ…正直……」

 

「隊長?」

 

 

「隆史の矯正箇所を探すのが、楽しくて仕方がない…」

 

 

「……」

 

 あ…そっちか。

 

「いかん、長居をしてしまった。早く会場へ戻ろう」

 

「……はい」

 

 ロビーで立ち話…目立って仕方ないしね…。

 あれ…尾形からメールだ…なに?

 

 

 

 >

 

 

 

『ただいま』

 

『お、今度は普通に戻ってきたな』

『(邪)は、取れたか?』

『なんの話だよ』

『今度は…本当に戻ったか? 雰囲気が…』

『何が? さっきからお前ら変だぞ?』

 

『『 …… 』』

 

『尾形…もう一度、トイレに行ってこい。そこに鏡あるから。そこで、同じセリフ…言ってこい』 

『……』

『んじゃ、早速…西住 まほさん!』

『まほうちゃんか』

『魔王な』

『まほちゃんは……正直、考えないようにしてたなぁ…』

『まぁ、西住さんの実姉だしな…』

『みほへの罪悪感が半端ない…特にエロい方面より、付き合ったとしたらってトコで』

『…まぁ…そうだな、気持ちは何となくわかるわ…』

『あっち方面は、ぶっちゃけ背徳感が凄まじくて、逆に捗りました』

 

『詳しく!!』

 

『大体…なんでもしてくれそう…』

『…なんで急にオブラートに言ってんだ』

 

 

『……』

 

 

『尾形?』

『……いや…言葉にしようとすると、胃が一気に痛み出す…』

『ダメじゃねぇか……。アレ? お前、尾形(邪)だよな?』

『何言ってんだ、中村』

『いや…でもなんだろうな? あの人って無表情がディフォルトだよな? ちょっと厳しい顔の』

『そうか? まほちゃん、結構笑うぞ?』

『…で…でもよ。なんか、アレの時も声とか出してくれなさそう…』

『なんで、急に言葉を濁した、林田』

『怖いんだよ! いなくてもなんか……こう……背筋に……』

『そうだな! 気持ちは分かるぞ、林田! 尾形だけがおかしいんだ!』

『アレの声って……いや…でも……声は…………』

 

『『 !? 』』

 

 

 >

 

 

 ザワッ!

 

「……」

 

「…ん? なんだ?」

 

 会場に戻ってきた途端、一気に注目を浴びたわね…隊長が。

 周りの視線を気にしながら…それでも一応、元の席に戻った。

 

「ふむ。隆史は戻ってきてたのだな」

 

「……」

 

 

 なに?

 

 なんなの?

 

 なんか、すっごい目を見開いて見られてるけど…?

 

 

 

 >

 

 

『え…おが……え? は?』

『ま…マジデ? エ? 姉妹丼? はぁ!?』

『……』

『今の言い方…ニュアンス!? えっ!?』

 

『邪推って言葉を知っているかね? 君達』

 

『『 …… 』』

 

『夏祭りって言ってたな…』

『…中村の推測は、西住 まほさんだったよな?』

 

『……』

 

 

 >

 

 

「オネエチャン♪ チョット、コッチキテ」

 

「!?」

 

 

 >

 

 

『…尾形。お前、童貞っつたよな?』

『YES。ワイ、チェリーボーイ』

『もういいわ! ぶっちゃけた話…さっきの夏祭りの相手って…』

 

『ノーコメント』

 

『西住 まほ選手だろ』

 

『ノーコメント』

 

『答え、言ってる様なもんだろ!!』

 

『…違うって言っても、お前ら信じねぇだろうが』

 

『当たり前だ!!』

『まじか……こいつ……姉妹に手を出してやがった…』

『出してねぇ!!!』

『なぁ、尾形』

『なんだよ』

『お前のせいで、すごい噂が広がってるのって知ってるか?』

『は? 何言って…』

『そりゃ…そんな噂も広がるわ……お前、西住キラーじゃなくて、その内、戦車道乙女キラーとか言われるぞ…』

『なんでお前、その呼び名知ってんだよ!!』

『…お前、血筋は島田家だろ? こんな噂があるんだ』

『なんだよ』

 

 

『島田の男は、女癖が悪い』

 

 

『 ・・・ 』

 

 

 >

 

 

 《 …… 》

 

 あ、島田流家元が、頭を抱えてた…。

 なに? そんな噂あるの?

 

 ……。

 

 みほは執拗に、隊長に対して手招きしてるわね……。

 

 

 >

 

 

『これ以上、聞いても西住選手の事は言うつもりないだろ、尾形』

『のーこめんと』

『……』

『では、次だ』

『中村!?』

 

『逸見選手』

 

『……』

 

『どうだ?』

 

『はぁ…いいか? 中村』

『なんだ?』

 

 

『本人達がいないとはいえ、そういった話で盛り上がるのは良くないと思うんだ!』

 

 

『どの口が言ってんだ!!』

『何、ヘラヘラ笑ってんだ!!』

 

『カード衣装の時もそうだけどよ! お前、逸見選手の時だけ、特別扱いしてねぇか!?』

 

『…………』

 

『…まぁ、確かに決勝戦での事考えると、アレかもしれんが…』

 

『……』

 

『あ…ひょっとして、逸見選手も保護者目線で見てるのか?』

 

『…………』

 

 

 >

 

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「エリカ!?」

 

 …。

 

 …………。

 

 

 >

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……まっ。もういいか』

 

『尾形?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 >

 

 

 う…?

 

 な…なに? 尾形の雰囲気が変わった…。

 浮ついた感じではなく、先程一瞬見せた…とてつもなく不穏な感じ…。

 

 

 >

 

 

『さて…いいか?』

『なに? …え?』

 

『俺だって男だ。変な理想を押し付けられてもたまらん』

 

『は?』

『みほには言ってあるんだ。付き合う前にな? 付き合う条件…とは違うけど、結構、俺ってそっち系統ひどいからさ』

『な…え? どうした急に…』

『結局、俺はこういう男だ。……なんか、変に気持ちが高ぶっていてさ…今までも結構すんなり言えたなぁ』

『……』

『いいか? 今回、俺のした事は、ただのセクハラだ。だけどな? 男なんて皆こんなモンだと、中村達との会話で分かったと…分かってくれたと思う』

『……‥ぁ』

『まほとみほの事は、基本的にはいつでも真面目に考えている。だからこそ、ここで言う事では無いと思う』

『お…尾形? どうした!?』

『エリ…ちゃんの事もそうだ。だから言わないし、本人達にも聞かせられない』

『……お前』

 

『…さて、林田』

『どうした中村? 荷物まとめ始めて…』

『お前は逃げろ。急いで逃げろ。超逃げろ』

『は?』

 

 

 

 >

 

 

 尾形の雰囲気が変わった…。

 目の前の男共に話している様には感じなかった。

 自分に言い聞かせる? それとも違うわね…。

 

 会場中が、黙ってそれを見ている…。

 どうしたの? 帰って来たばかりで…私の事もロクに話してもいない。

 

 

 >

 

 

『…尾形、いつからだ?』

 

『初めから』

 

『はっ!?』

 

『俺って……まぁ、色々あってさ。こういった事に敏感なんだ』

『……』

『今さっき、吐いてくるって言ったろ?』

『ぉ……おお…』

 

『ありゃ、嘘だ』

 

『……』

 

『確認しに行っていた』

 

『…それで時間が掛かったのか』

『そーそ。衣装は仕方ない。自分達が着るモンだし…って思ってたんだけどな』

『……』

『…ダージリンへ電話した時に、後ろから聞こえてきた声で、それで、大体いた高校は把握した。誰かしらの声がすれば、その高校は全員いるはずだろうしな』

『…あの時』

『まぁ? 場所は何となく……だったけどな? カチューシャがここに来て、目線で判明…確信したわ。ありがとな?』

 

『結構今回は、本音で話したなぁ…俺も浮ついているのか…結構楽しかった…』

 

 

『 だがな 』

 

 

『もう一度言うが、ある意味で許せるのは、衣装合わせの時までだ。その後の事は、完全にプライベート。お誂え向きに、中村達と会話が続けられたから楽だったなぁ。きっかけを作らなくて済んだ』

『カードの事がなけりゃ、お前から何かしらしてきたってことか?』

『そうだな。でも…だからこそ言ったんだ…いいか?』

 

 

『最後通達はした』

 

 

『…アレか…どうりで……』

 

 

『そう…「そんな映像が流れてたとしても、彼女達なら素直に見るような…そんな卑(・)怯(・)な(・)真(・)似(・)はしないだろうよ」ってな』

 

 

『…あの不自然な信頼感発言だな…』

『結局、本当に退場していたのは、黒森峰だけだったな…エリ…リンに、メールで聞いてみたら、本当にロビーにいたしな。だから、黒森峰勢には、俺はなんにも言わない』

 

『……』

 

『いやぁ…それに1回目の退室は、本当にトイレで吐いてきたんだ…それでか…妙に頭がスッキリしてな…』

 

 

 

『躊躇と容赦が消えた』

 

 

『……』

『…これが、尾形(邪)』

 

 

 >

 

 

 

 見てる……すっごいカメラ目線で、見てる!!

 だから!? だから、あそこまであからさまに如何わしい発言したの!?

 あ…会場中が、押し黙っちゃった…。

 

 要は……

 

 

 

 >

 

 

『不自然な置物……盗撮と盗聴…バレバレだ』

 

『『 …… 』』

 

『下手に動くと、分かっちゃうしな。もう一度言おうかね? ありがとよ、カ チ ュ ー シ ャ 』

 

『…な…中村』

『なんだよ……』

『尾形…口は笑ってるけど……目が座ってるな』

『……』

 

 

 >

 

 

 《    》

 

 地震…でも起こってるのかしら?

 全員で、小刻みに震えてる…。

 

 

 >

 

 

『さて…最後だ。みほ…の事だったなぁ?』

 

『いや…なんかもう…遠慮しときます…』

『黙ってろ、林田! アレ尾形、結構マジで怒ってるから!』

 

『えっと…あっち方面だったな? ハヤシダ』

『えっ!? そ…そうだな』

『ほら…ふられた…』

 

 

 

『 全部だ 』

 

 

 

『は?』

 

『オールスター、今までの全部』

 

『『  』』

 

 

『今、そこに誰がいるかは、分からない。…まほとエリカは、いないだろうからいいけど……他の連中、今回の事は、知らない振りをしてくれ。俺もそうする』

 

 

『『 …… 』』

 

 

『あ、千代さん…? 後でお話があります』

 

 

『家元もいたのかよ…』

 

 

『さて、俺はな? お仕置きという名目で、いぢめるのが、非常に好きでな…だからだかなぁ…本気を出そうと思う…。ナァ? ミホ?』

 

 

 

 

 >

 

 

 手の上だった…。

 

 尾形の全て手の上…。

 

 一喜一憂していた全員が、青い顔をしていた。

 

 知らない振りをしろ…そうすれば、対象が分からないから…そう言っているのだろうか?

 

 私達…黒森峰は、たまたまロビーにいた所でも見たのだろう。

 

 その時に来た尾形からのメールは、何処に今いるかのメールだった。

 

 素直に答えたわよ。

 

 嘘つく意味ないし…。

 

 

 だからだろう…私達は、抜けていた。

 

 テレビの画面には…奥から近づいてくる尾形が映っている…。

 

 小刻みに真っ青になって、振動を繰り返しているみほ…。

 

 そして尾形の声が、そのカメラを通して聞こえてきた。

 

 発言の後…尾形の手がアップになった直後……画面が真っ暗くなった……。

 

 最後に聞こえた、ひどく重い声は……

 

 

 

『 タ ノ シ ミ ダ ナ ァ 』

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました

はい、この後は暫く隆史(邪)でした。
ゆかりん個人撮影回までは、大体が隆史(邪)の片鱗でした。
変にタラシ殿はしゃいでるなぁって思った方。

このセイです

そして◆ルート正史 ◆ 西住 みほ ~お泊りです!~……へと続く。
この後、滅茶苦茶S●Xした……でした。文字通り!
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