…そっちを書きたくなってしまった…。
今回は、ちゃんと嘘つかないで。、アンケートに応えました!
最初ですから、やっぱり…メインエロイン勢で!
無線機が壊れた。
その報告を受けたのは、決勝戦が終わってすぐの事だった。
決勝戦の時は、応急処置で補修し、なんとか乗り切ったと、何故か泳ぐ目で言われた。
応急処置…。
ガムテープで固定されているだけの無線機のスイッチを眺めて、ため息しか出なかった。
雑…。
その一言に尽きる…。
一度ONへ入れてしまえば、後は咽頭マイクやら何やらで話す為に、この雑な固定方法でも、特に困ることはない。
……ないけどさぁ…これはないだろうよ…。
余程強く切り替えをしなければ、壊れないぞ? …これ。
そのぶっ壊れた無線機を直す為に、誰もいない戦車倉庫…そこへ鎮座しているⅣ号戦車の中に現在おります。
元々、テント前に置いておく無線も調子が悪い為に、取り敢えずと、今は家へと持ち帰ってある。
学校とそんなに距離は離れていない為に、またここへと運び入れるのも面倒だった為…家の無線機はスイッチを入れっぱなしにしておいた。
一番奥の大広間。
家で一番大きなテレビがある部屋でもある。
そのテレビもつけっぱなし。
要はちゃんと直れば、テレビの音が聞こえるって寸法よ!!
電気のムダ使いだなぁ…。
なんかあんこうチームで、買い出しにまた……また! 出かけた為に、手伝ってくれそうな人がおりませぬ。
仕方なし…一人で作業中…。
まぁ、無線のソケットがまたイカレタ程度だと思うから、すぐには直るだろう。
今日は登校日でもないし、戦車道の練習もない。
後日開かれる、エキシビジョンマッチに間に合わせる為の修理。
…開催2日前に言うなよ…みほ。
はしゃいでいたのと、姉来襲の為に、気持ちは分からないでもないが…。
あっ! 忘れてた! …じゃねぇよ。
…そんなわけで、誰もいない学校で、一人寂しく作業中でごんす。
そんな俺の事情も知らない、約2名様から、お誘いの電話も断り…黙々と作業中でごんす。
2回も言わせるなよ…。
お誘いの電話。
『 尾形ぁ! ナンパ行こうぜ! ナンパ!! 』
…勝手に行け。
即座に通話を切った。
俺を修羅の道に引き込むな。
趣味じゃないし、バレればそれこそ。修羅場という化物が、大きく口を開けて、俺が来るのを待つ羽目になるだろうが。
「ふう…」
こういった負の感情で考え事をしていると、何故か作業が捗りますな。
…終わった。
まぁ中に入っている部品を取り替える作業ってだけだから、30分も掛からなかったけどな。
やっぱり、切り替えするスイッチ部分…その中の部品が、折れていただけだった。
…。
本当にここ、そんなに壊れる所じゃないのだけど…どんな力で切り替えたんだよ…。
さて…試運転。
カチッと、軽い音を出して、スイッチがオンに切り替わる。
すぐ横の小さな赤いランプが点灯した。
ザッと、小さな外部スピーカーから、音が漏れる。
よしよし。直ったな。奥から、テレビから流れてくる、良くわからないCMの音が聞こえてきた。
はぁ…。
しかし、ハッチを全開にしてあるけど…真夏だ。
クソあっつい…。
さて…さっさと片付けて帰ろ。
作業時間より、準備、移動時間の方が長いってどうなんだ?
「…ふむ。見つけたぞ」
突然、後ろ…それも上から、声がした。
呟くように声を掛けてくれたから、驚く事はしなかったけど…。
貴女一応、部外者すよ?
「こんな所にいたか。探したぞ?」
はい、現在我が家へ居候中の、彼女の姉君がいらっしゃいました。
エキシビジョンマッチをするまでと、短い夏休みを、こんな辺鄙な所でお過ごしですね。
「まほちゃん…不法侵入ですよ?」
「固いことを言うな…。学校も連休中だろう? しかも、その学校の生徒会役員が、目の前にいるのだ」
ま…まぁ、黒森峰隊長様からすれば、ウチの学校の事なんて機密扱いにもならないけど…。
大洗には、秘密兵器すらないし…別に見られて困る事なんて今はない。
大会も終わってるしね。
「その生徒会役員殿。校内を徘徊する許可を頂きたい」
「…はいはい。お好きにどうぞ」
「ふふ…そら、もう大丈夫だろう?」
「はっ…」
…いや…うん。
ちょっとやり取りが、楽しかった。
まほちゃんが、こういった冗談を言うなんてな。
大体、ドヤ顔で…もう……致命傷を与えかねない冗談しか言わなかったのに…。
…うん。ちょっと特殊な環境だから…余計にそう思う…。
「…どれ」
さすが…。
ハッチの外から見下ろしていた彼女は、慣れた動きで車内へと入ってきた。
カンカンと、少し靴で、鉄を鳴らす音がした。
「…外からも見たが…思いの他、しっかりと整備されいるな。車内もまた…」
「あぁ、ウチのメカニックは、優秀ですから」
「ふむ」
……。
…………。
車内をくまなく見ている彼女。
それを眺めていると…和んでいると実感する。
「そういえば、まほちゃんも、みほ達と買い物へ行ったんじゃないの?」
「あぁ、初めはな。だが、友人同士…友人ができ…楽しそうなみほに、私の様な無骨者が、間に入り水を差すのも悪いと思ってな」
「そんな事はないと思うけど…」
「今なら隆史を独占できそうだと、適当に嘘を付いて巻いてきた」
「………………」
「冗談だ」
…ほら…ドヤ顔まほちゃんは、ロクな事を言わないよ…。
「ぬ…あまり、面白くはなかったか…」
「…冷や汗しかでません」
変な笑いが起こる。
…このクソ暑い車内でも、もう少しこういったやり取りを続けたいと思えた。
突然、ザッ…と、雑音が入り、無線機が音を拾い始めた。
というか…。
『 あ、隆史殿。テレビつけっぱなしですね 』
優花里の声が、聞こえた…。
みほ達が家に帰ってきた。
優花里の次に、華さんやら沙織さんやらの声も、次々と流れて来る。
会話と、何か買い物袋だろうか? ガサガサとした音。
「…隆史」
「盗聴じゃないですよ? 無線機の修理をしていたからだよ!?」
あらぬ疑いを掛けられる前に、今までの経緯を説明した。
早口で!!
無線の向こうからは、雑談と人が動く音…。
何か飲食の用意でもしているのか、コップ…だろうか?
コツンと机が鳴る音も聞こえる。
ふっ…そうそう。早口だけど、少々時間が掛かる…。
そんな中でも、無線からの音を聞いて、状況判断ができるなんてな…。
…慣れたなぁ……こういった事に……。
「それで、テレビをつけっぱなしと、あのみほの友人は言ったのか。ふむ…」
…良かった。
余計な事も何もなく、素直に信じてくれた!
暑かった車内だったのに…一瞬、涼しく感じたから…良かった…本当に…。
「……」
こんな状況に…慣れていく自分が嫌だ…。
やはり、一息つくのか…無線機が、みほ達の他愛のない会話を拾い始めた。
そんな会話を、少し微笑ましい顔で聞いていたまほちゃん。
みほが、友人をつくり…家に招く。
黒森峰では、なかった事なのかね?
「しかし、このままでは、結局は同じ事になるだろう。隆史、電源を切れ」
はい…仰っしゃる通りですね。
楽しそうな、みほの声を、もう少し聞いていたいのか…少し名残惜しい…そんな、目ですね。
ま、このまま家に帰り、まほちゃんも、この輪の中に混ざるのも良いだろう。
もう数日は、家に泊まりそうだしな。
さて…電源を切…『 先程の続きですけど…優花里さん? 』
華さん? まぁいいや、さっさと切『 昨日の彼との、野営…でしたか? 如何でした? 』
「 」
……。
『 五十鈴殿…目が、怖いです… 』
あ、まほちゃんが、俺の肩を握った…。
うっわぁ…振り向きたくねぇ…。
あ…まほちゃんが、俺の手首を掴んだ……。
いやぁ…まほちゃん、握力…結構あるんすね…。
「ふむ…。今の声…あの少し癖っ毛の友人か?」
「…そうだけど」
「あの様な娘にも、彼氏とやらがいるのか…」
ん…ん?
そ…そうか! 華さんは、「彼」と言ったからか!
俺だと言ってない!
優花里に彼氏がいるとでも思ったのか、そしてそこから、何かショックでも受けたのか…。
若干、落胆しているまほちゃんがいた…。
>
『 しかし…五十鈴殿…彼って、なんでそんな言い方したんです? 』
『 いえ…なんと言いますか。はっきりとお名前を言ってしまうと…その… 』
『 う~ん。私としても、華さんの気持ちは分かるかな 』
『 まぁ、みぽりんからすれば、複雑だよね。…私も、その件に関しては、みぽりんに頭上がらないけど… 』
『 ……はは… 』
『 というか、五十鈴さんは、なんでそんな話を… 』
『 気になるじゃないですか!! ……気になるじゃないですか!!!! 』
『 …華、なんで二回、言ったの 』
『 いいじゃないですか! 正直に申し上げますと、皆さんとの事が、非常に聞きたいです!! 』
『 言える訳ないでしょぉぉ!! 』
『 言えるはずないじゃないですかぁ!! 』
『 ここの所、華さんがちょっと怖い… 』
『 確かに少し、そういった話が出たが…まぁ…恥ずかいしな 』
『 五十鈴殿!! 皆、顔真っ赤になってるでしょ!? そもそも、五十鈴殿だって、言えないでしょう!? 』
『 …… 』
>
あ…こら、まずい…。
俺が聞いてもキッツイが、何より…。
「年下……ぜ…全員、彼氏持ち……」
何か会話の内容で、勘違いしてるけど!!
まほちゃんが、思いの他、ショックを受けてる!!
……。
なんでこっち見たぁ!!
そういう事、昔は一切、気にしてなかったじゃないか!!!
あ~…なんか、打ちひしがれてる…。
…というか……。
開き直って、考えるのをやめていたけど…まほちゃんが、隣にいるから、嫌でも考えさせられる。
この状態に、素直に流されている、俺も俺だけど…みほ達…談笑できるほど、このぶっ壊れた関係に慣れちゃってるのか…。
まぁ…俺も悪い方向に腹を括ってしまったから、今更だし…。何より、俺にはすでに、選択権は無いけど…。
みほの、乾いた笑い声が、胸に刺さる。
>
『 そうっ! そうですよ!! 五十鈴殿だって、言えないのですから…そういう事は、ちゃんと、自分から…そ…そしたら、私も言います!! 』
『 はい、分かりましたぁ 』
《 …え 》
『 はい、では言い出しの私から、報告致しますので…。体験談…優花里さんもお願いしますねぇ? 』
『 なっ!? 』
『 今…自分から仰言いましたよねぇ? 私が言ったら言うと… 』
『 』
『 はぁい。では、皆さんもお願いしますねぇ??? 』
《 !!!??? 》
>
ゆかりん…。
学習してください…。
俺が言うのも何ですけど…、水着撮影の時も、うっかりんな事を言うから、びくとりぃ優花里が爆誕した訳で…。
それに華さんも強い…。
対象を、あっさり…優花里から、全員に移行させた…。
報告とか言い出した!! 体験談とか言い出しあぁ!!!
「あの…古風な黒髪の友人か…? た…体験……」
まほちゃん!? ちょっと目が輝きだした!?
今は、しんみりしてる場合じゃない!!
切ろう!! マジで!!
華さんが、話すであろう…っていうか、どれ話すんだ!?
そんなのまほちゃんに聞かれ…剰え、その相手が俺だとバレたら…。
「 ………… 」
マジで…死ぬかもしれん…。
戦車で、引かれる? 轢かれる!?
冗談にならない…。
それ以前に…絶対に泣かせそう…。
よし!
「…ふむ。どうした? 隆史」
……。
…………。
スイッチを…カチカチと…連続して音を出させる。
上下…上下!!!
確かにさっきまで、上手く言ってたはずだよな!?
「…電源が…切れない…」
「なに?」
なんで!?
赤い点灯ランプが、なにをしても煌々と光ってる!!
…そ…そうだ!!
エンジンを切れば…って、端からつけてない。
……。
そうだよね…。
何かあった時…それこそ、戦車がダメになった時に、無線が使えなかったら意味がないからね…。
くっそ!! 無線機だけ、内部バッテリーだ!!
「…ふぅ…。隆史にとって、彼女達は、近しい女子の友人だ」
まほちゃん!?
なに優しい目で、俺を見てるの!?
「そんな女子の、これから話し出すであろう、そ…その……体験談とやら…だ」
「何言ってんの!?」
「隆史も年頃の男の子だ。気になるのは分かる…分かるが……盗聴は犯罪だぞ?」
「だから、何言ってんだよ!!」
年上目線の…言い聞かせる様に、お姉さん風を吹かせてきた!?
顔、真っ赤にさせて、本当に何口走ってんだよ!!
だから、まほちゃんはドヤ顔やめて!!
「ふむ…本当に切れないな…」
まほちゃんも一緒に、電源の切り替えを何度かしてみるが、ウンともスンとも言わない。
完全に…壊れた?
……。
…一瞬、カルパッチョさんの笑顔が、脳内に浮かんだ…。
はぁ…。
「車内から出よう…」
「……そうだな」
なんで一瞬、残念そうな顔をしたのだろう。
電源入りっぱなしだし、こんな音声垂れ流しはまずいから、車外に出て電話でもして終わらせ…。
……。
「まほちゃん…」
「なんだ?」
「ハッチ閉めた?」
「いや?」
……。
ハッチ閉まってる!? 開かねぇ!!
全力で押し上げるが、ビクともしない!!
嘘だろ…渾身の力を込めたのに…。
あ…。
……。
だから、なんでカルパッチョさんの笑顔がっ!!??
ザッ…と、後ろから音が聞こえた。
『 えぇと…まずは……そうですね。彼に相談をした事が始まりでした 』
思わず振り向き…、また音声を拾った無線機を見てしまう。
やべぇ…本格的に!!
相談…って、あの事か!!??
華さん!! それの内容は、ちょっと!!
>
『 語りだしちゃったYO!! 』
『 …沙織…もう諦めろ。あの五十鈴さんは、止まらん…何度か、あの目は見た 』
『 …… 』
『 まぁまぁ。…ん? 相談? …ですか? 』
『 はい、そうです 』
『 ロクな相談じゃなさそう… 』
『 沙織さん… 』
>
「話始めちゃった!!」
「むっ…こうなれば、致し方あるまい」
「なんで、座ってるの!? 何、脚組んで聞く気満々なの!?」
「無線が故障。戦車からも出られない。ならばもう、諦める他あるまい?」
「諦めるの早いなぁぁ!!」
「…いいか、隆史。これは盗聴では無い。事故の様なモノだ…。後学の為……正直、興味もあるしな」
「最後、なんて言った!?」
「それにな? …いいか? 隆史」
また…ドヤ顔…。
「 これも戦車道だ 」
「言うと思った!! 絶対に違う!!!」
>
『 まずは…私、都市伝説と言うモノに出会いまして… 』
『 都市伝説? 』
『 !? 待て、待ってくれ!! 怖い話か!? 怖い話なのか!? 』
『 違いますよ? 』
『 じゃあ何なのです? 』
『 初め…私、理解が及ばなくて…分からなかったのですが…一度、戦車の練習の後、所用がありましたので、少し夜遅く帰宅した事がございましたでしょう? 』
『 え…あぁ。そういえばありましたね。21時頃…でしたか? 帰ってきたのって 』
『 そう、その日です。所用を済ませ…暗い夜道…電灯の明かりのみの路地を一人、急いでいたのですが…。その電灯の下… 』
『 ほっ…ほら!! お化けの類いじゃないか!! 怖い話じゃないか!! 』
『 麻子…落ち着いて。華もワザと、そんな言い方し…『 真夏だというのに、コートを着た男性が立っていました 』』
《 …… 》
『 あ…あの…華さん? それって…その人って…もしかして… 』
『 はい…アレですね。結果から申し上げてしまいますと、痴漢さんでした 』
『 なっ…えっ!? 大変じゃないですか!! 』
『 なに!? 華、そんなのに会ったの!? 』
『 えぇ…その時は、本当に実在するのだと、思ったものです…。コートを徐に開いたと思ったら、やはり裸でしたし 』
『 な…なにを……え? 』
>
「……」
ま…まほちゃん?
「……いるものだな…そういった輩は何処にでも…」
うっわ…確かに、アレだけど…それよりも、今はまほちゃんの侮蔑の表情が、それを上回る程の迫力が…。
というか、すでにもう普通に聴いてるし…。
逃げれないし…。
最悪、この無線機…ぶん殴ってぶっ壊すか?
>
『 でも私、聞いていた痴漢さんと、種類が違ったものですから…彼に少々、相談…と言いますか、質問を… 』
『 いやいや! 何、普通に話を続けてるの!!?? 大丈夫だったの華!!?? 』
『 そうですよ!! 』
『 え? 痴漢さんですか? 』
『 …そもそも痴漢さんって呼び方がちょっと… 』
『 あ~…まぁ、そうですね。ニヤニヤした顔で、裸体でしたし…男性器を大きくされていましたが… 』
『 そんな状況を、淡々と話す、五十鈴殿が怖いです… 』
『 今思えば、失礼かと思いますが…その…即座に「彼」と、比べてしまい… 』
《 ……… 》
『 無意識ですけど、思いっきり……鼻で笑ってしまいまして… 』
《 ……………… 》
『 その時、何故か小さくされ……あっ! でも、流石に身の危険を感じまして! 咄嗟に、普段持ち歩いている、花切りハサミを取り出しました 』
《 …………………………… 》
『 そうしたら、即座に逃げて行きましたね 』
『 …そら、逃げるでしょうよ 』
『 それを彼に話しましたら、逆上してくる可能性があるから、下手に抵抗の意思を示さず、即座に逃げろと…本気で、怒られちゃいました!!! 』
『 …なんで五十鈴殿、怒られたって件で、嬉しそうなんでしょう? 』
『 でも、そんなのがいたら…怖いね 』
『 一人で帰らない方がいいですね 』
>
「ふむ。なかなか…」
「……」
うん…あ~…痴漢。…多分、再起不能だろうけど、流石にねぇ。
その件は、杏会長に報告しておいたから、大丈夫だろう。
特に、柚子先輩がマジギレしそうな勢いで、対応するって言ってたしね。
桃チャンも憤慨してたしねぇ…杏会長は…なんか、不気味な薄ら笑い浮かべてたな…うん。
「まほちゃんも、んな輩とあったら、何もしないで即、逃げろよ? まほちゃんの脚なら楽勝だろう?」
「そうだな…そうしよう」
ランニングが日課って言っていたしね。
比較的に真面目な声で言ったら…何故か、少し笑ったな。
>
『 でっ! ですね? …彼に聞いたんです 』
『 あ、話が戻った 』
『 痴漢って、電車の中だけじゃないのですねぇって 』
『 …華……極端すぎる…。まぁ、気持ちは分かるけど 』
『 私達、電車通学じゃありませんからね。痴漢って言ったら、まず真っ先に思い浮かぶのそっちですよね? …怖いなぁ 』
『 どこかで、私達にとって、ある意味で関係ないと思っていたかも知れない… 』
『 そうなんです! ですから私も、都市伝説だと…』
『 それは都市伝説とは、言わない 』
『 そうなんですか? 』
『 そうだよ! 』
『 確かにすごい経験ですけど……五十鈴殿、それで誤魔化そうとしてません? 』
『 失礼な! ここからです! それからですね? 彼に相談しまして…教えてもらおうと思ったのです 』
『 何をです? 』
『 その私の思っていた、電車とかの痴漢と…今回、私が遭遇した痴漢さんと… 』
『 いや…そんなの、教えてもらう程の事な… 』
『 実際に! 』
《 ……………… 》
>
「凄いことを言う、友人だな…」
はい、よしぶっ壊そう、この無線機。
……。
「まほちゃん?」
「なんだ?」
「なんで、無線機を庇うように、前にいんの?」
「ん? 気のせいだろう?」
「じゃあ、そこどいて。それぶっ壊すから」
「なんでも暴力で解決するのは、良くないぞ? 自然にバッテリーの電気が切れるのを待つのが、一番良いと思うのだが?」
「……さっき盗聴は、犯罪だと言ってたよな?」
「言ったな。しかし、これは事故だ」
「何を、意固地になってんだよ!」
「気のせいだと言っている!!」
「くっそっ!! なんでっ!? っっ!?」
強引に退かそうと、まほちゃんの肩に手を置いた瞬間…狭い車内だと言うのに、一瞬で組み伏せられた…。
「いかんぞ、隆史…女性の体に、強引に触ろうとするは…それを痴漢と言う。それに私は対応しただけだ。うん」
「苦しい言い訳を…こんな技、いつの間に…」
「一通りの護身は、みほと共に、尾形師範から教えて貰っているぞ?」
あのババァ!!!
関節を決められているから、動けねぇ!!
>
『 この間…私、一度顔を出せと言われ…また彼と共に、実家へと…えぇ嫌でした…本当に嫌でたまりませんでしたが、仕方なしに行ってきましたよね? 』
『 あ…うん。行ったね……本気で嫌そうな顔で、出かけて行ったね 』
『 その時、電車を利用しましたので、帰りに頼んでみました♪ 』
『 華、なにやってんの!! 』
>
くっそ!! 動かねぇぇぇ!!!
無線から感じる、み…みほ達の無言の時間が……痛い…。
しょうがないだろう!?
拗ねるんだもの!! 最近、華さん、頬を膨らませて、拗ねるんだもの!!!
…というか、欲求不満なのだろうか? 華さんが、5人の中で一番……。
……。
こわっ…壊さないと…この無線機……ぶっ壊さないと…っ!!
>
『 初めは…拒否されてしまいました…バレたら洒落にならないぃって…仰言いまして… 』
『 そりゃそうだ…傍から見れば、普通に痴漢にしてる男にしか見えんだろ… 』
『 誰かが声を上げたら…終わりますよね…社会的に 』
『 まぁ、結局は説得しましたけど 』
《 ………… 》
『 何か、イベントが終わった後だったらしく…人がすごく多くて…丁度よろしい状況でした! 』
『 丁度いい状況って…え…? 本当に? 』
『 電車の扉側に、私達はいたのですけどね? 本当に人で鮨詰め状態でしたので、彼と抱き合う様な状況でした 』
『 華さんの目の色が…変わった… 』
『 思い出してるな… 』
『 今なら、大丈夫ですよ? って、耳打ちしましたら…彼のその気になってくれた様でして…はい。
はい。耳に軽く息をかけてみましたよ? 沙織さん? なんで睨んでるんですか? シリマセンネ。
さて…。
向かい合わせに、扉に押し付けられる様な形になっていましたが…私だけ、扉側に体を回されまして…彼に背を向ける格好になりました。
周りの人達から押されたのでしょう。彼の体が、私の背中に密着してきました。
周りの方々は、気分が高揚しているのか…車内だと言うのに、騒がしく…普段ならこう…不快な気分になるのですが、その時は好都合でした。
騒がしい中、彼は私の太ももを摩る様に、何度か触った後…スカートの中に手を滑り込ませ……こう…お尻と脚の付け根部分をゆっくりと揉み始めました 』
『 …躊躇無しだな!! その彼とやらはぁ!! 』
『 耳元で、囁いたのが効果有りって感じでしたね!! 』
『 無理して、元気ださないで下さい…何やってんだろ…その彼は… 』
『 みぽりん…でも、結局皆聞いちゃってるしね…その内、順番回ってくるよ? 』
『 そうですよ? 私も恥ずかしいのですから! ……逃がしませんよ? 』
『 華さん!? 』
『 では、続きですが…彼も段々と、気分が乗ってきたのでしょうか…。
両手で、お尻の上の下着の下に…親指を滑り込ませて来ました。
この時、すでに後ろから抱きつく形になっていました…当然、周りからは見えませんね。
彼もその状況は分かっていましたし…徐々に行動が大胆になっていきました。
両手はすでに、スカートの中へと入っているのですから、スカートが、お尻付近まで捲くりあげられてしまっていました。
その状態で、更には私の下着を、上へと…押し上げる様に…こう…ゆっくりと大きく手を動かし、ずぅぅっと揉まれてしまいました。
気が付けば、下着は細くされ…こう…下着がお尻とお尻の間に収めさせられました。
結構…きつく感じまして…大事な部分が締め付けられると言いますか…。
そこまで、すると…あぁそうです。
この日私は、ワイシャツみたく、前をボタンでとめる服装でしたので…その胸の部分のボタンを後ろから、外されました。
そのまま、左右に開かれ…胸だけを露出させられました。もちろんブラジャーをしていましたが…それも下から上へと外され…胸まで露出… 』
『 …私は……胸の上で下着が止まらない… 』
『 麻子…。残念そうに言うけど、顔、真っ赤 』
『 うるさいな! というか、五十鈴さんの話が、生々しい! 』
『 …… 』
『 …… 』
>
「 」
「……あの娘の、彼氏とやらは…こう…なんというか…電車? え?」
「まっ…まほちゃん! 流石に華さんに悪いから!! マジでっ!!」
「……」
動かない!?
顔、真っ赤にさせるほどなら、聞くのやめればいいのに!!
後、いつ俺の名前を出されるかって思うと、気が気でない!!!
>
『 彼は嬲りました。人差し指と親指で、暫く…私の胸で遊んでいました。
胸はドアのガラス部分に押し付けられて…これって、外から見たら…私大変な事になっていませんか? と…そこで気づきました。
ですが、すでに私も火が入ってしまってまして…それが…逆にまた…。
流石に声なんて、とてもじゃないですが、出せません。
…ですが彼は、今度は私の大事な部分を弄り始めました。
いきなりではなく…締めつけられ、浮き彫りになっているであろう、部分を…こう……ゆっくり…。
突起物に引っかかると、そこを執拗に……。
音を出さない様に気をつけたのでしょうか? ただの彼の性格なのでしょうか?
ゆっくりと、彼の太い指が私の中に入ってきました…。
もう…こうなったら、私……声を殺すのに精一杯でした。
いくら彼の体で、完全に影になっている私ですが…声を出してしまったら…。
…そう思ったら、また…別の感情が…。
私の中を掻き回される…そんな行為を、周りに多数の人がいるなかされている。
ビクビクと、体が…小刻みに反応してしまう。
電車が走る音と、周りの雑音でかき消されると思いますが…ダメですね。
がんばりました! 我慢しました!!
だって…ですね?
我慢すると、彼が動かす指の感触と感覚…それを集中して感じてしまいますし…本当に我慢しました。
私の弱い所…と、いうのでしょうか?
…集中して責めてくる…とか……はぁ。
……。
失礼しました。
暫くすると…目の前に彼の手が…ありました。
見せつけてくれたのでしょう。
びっしょりに体液がついたその手を…。
お…思わず、彼の指に口を付けてしまって…でも、そこで思いました。
今度は…私が……と……ですが、ここ迄でした。
車内に、電車が大洗駅に到着するという、アナウンスが流れました。
本当に口惜し……いえ、残念でした。
あら、両方同じ意味? 知らないです!
…正直、私…この時、立っているだけでやっとでした。
弄られて、弄ばれて……何度脚が、ガクガクと震えたか… 』
『 な…生々しいよ!! 華っ!! 赤裸々すぎ!! 』
『 え~…でも、女性のお友達だけでの会話ですしぃ… 』
『 は…華が「え~」とか、言った… 』
『 でも、ここで思いました…というか、気がつきました 』
『 …ロクでもなさそうだけど…なに? 』
『 あ、これって痴漢じゃない……と 』
『 それはそうです! それは、ただの…その… 』
『 いいよ、みぽりん。はっきり言って…。それは、ただのプレイだよ!!! 』
《 …… 》
『 武部殿…まぁ……はい。気持ちはわかりますが、ハッキリと言い過ぎです 』
『 沙織。顔がすごい色をしているぞ? 』
『 …… 』
『 沙織さん? 』
『 …そういえば…私、たかっ……んんっ! 彼に…まだ気を使われてるのかな? …あまり無茶されない 』
《 ………… 》
『 …そ…それは、良い事…なんじゃ? 』
『 彼…みぽりんに対しては、結構すごそうだよね… 』
『 ふぇ!? 』
『 沙織さぁぁん 』
『 華!? 』
『 それは追々、聞かせてもらいますからねぇ? 』
『 なんでそんなに、必死なの!? 』
『 楽しいんです!! 本気で皆さんとの事、気になりますし、聞けるかと思うと……もうっっ!! 』
《 …… 》
『 …所で、華。今までのは、彼との事だけど…それが、普通に電車とかで…見知らぬ人にされたらどうなの? 』
『 虫唾が走りますね 』
『 そ…即答。そりゃそうだろうけど… 』
『 知らぬ方なら、初手で…………ふふっ! 』
《 》
『 …冗談ですよぉ? 』
《 …… 》
『 …まぁ…電車が到着した後……。私、初めて らぶほてる なる施設に、入りましたァ 』
『 あ…携帯の電源が、切られてる 』
『 どうしよう? まだ彼、学校にいるかな? 』
『 私、ちょっと一走りしましょうか? 』
『 …… 』
『 いえ…完全に中途半端でしたし…みほさんのお姉様もいらっしゃいますし…で…その… 』
『 はぁ…まぁ。こういった話題も出てくるのも、仕方がありませんよね… 』
『 初めて、こういった事でお話しますけど…彼は…他の方に対して…って、五十鈴殿が気になるのが分かった気がします 』
『 ……異常な…関係に慣れていく… 』
『 しかし、…あぁ言った施設って…良いですね! 思いっきり…その……遠慮しなくて良いというのは…電車での反動が凄かったです! 』
『 …… 』
『 …麻子? 』
『 ななななんでもなない 』
《 …… 》
『 後で聞きましょう! 』
『 そうですね!! 』
『 !? 』
>
……。
…………。
か…会話の内容が…。
「…隆史」
「……な…なに?」
>
『 はぁぁい!! では、私のお話は終わりましたァ… 』
『 はっ!!!! 』
『 はぁぁい、次は優花里さんの…番ですねぇぇ… 』
『 え……あの… 』
『 タ ノ シ ミ デ ス 』
《 …… 》
『 やっぱり、ダメだね…こりゃ諦めよう…あの、華は無理だ 』
『 沙織さん… 』
『 …正直、みぽりん……正式彼女の事が、気になる 』
『 沙織さん!! 』
『 というか…彼って、呼び方縛り…もういいでしょ? なんか…気にならなくなってきた 』
『 五十鈴さん、赤裸々に語りすぎだ…更に麻痺した… 』
『 そ…そうですか? 』
『 もういい? みぽりん 』
『 わ…私は、構いませんが… 』
>
「いいか? 「その彼」……私はな。実は知っている」
……。
……は?
「 隆史の家に泊まった時…私はみほの部屋に泊まっただろ? 」
「 」
ま…まさか。
「その夜、聞いた。みほから、告白された。」
俺の上で、俺に関節技を決めている…彼女。
まほちゃんの腕に、更に力が入った…。
「 現在の状況……お前の関係…。はっ……全て聞かせて貰っている 」
…え…あの……。
「 そんな状況で、隆史は…あの娘達は…。生活の中…皆が、お互いに…ごく普通に接しているのが…気持ちが悪かった 」
「 …… 」
ま…そりゃそうだ。
必死になって、無線機をぶっ壊そうと思っていたのに…な。
こうなっていたら、今更慌てない。
…どうしようかって…迷いは生まれるけど…。
とか…思う暇がなくなった。
俺を見下ろす…まほちゃん。
後は、一方的だった…。
「その告白を聞いて、確信した。みほは、オカシクナッテイル。分かるだろう?」
「みほの告白…。それは、みほが私へと、釘を刺しただけだ。私の隆史君って…な」
「だが、すでに私も引くつもりはない。ここで、このまま彼女達の会話……お前の事を聞こう。盗聴だろうが、なんだろうが知った事ではない」
「…私はお前の、全てを受け入れる。…趣味趣向が、これで分かるだろう? 理解しよう」
何を思ったか…もう数日、彼女は家に泊まっている。
壊れた関係を知ったまま…。
目に光が既にない
「う…受け入れるって…」
「 ふむ…言い訳はしないのか…。それでいい。まず…私はお前を即、受け入れる準備がある 」
……。
「 赤星から教えてもらった。えぬてぃあーる? とでも言うのだろう? 」
…………は?
「既に私は、男性経験は済ませてある。いつでも来い。遠慮をするな」
「 」
話の流れ的に、察し…攻撃に移った…ノ、ダロウカ?
いや…そんな事は…いえぇあ?
……
え…うっわ……マジで?
まほちゃんの口から…とんでもない……セリフが…連発…。
「 もう、私もみほに、遠慮はしない 」
……。
…ゴメン…麻子。
麻子に処女ではない、発言より…まほちゃんに言われた事の方が…ショックがでかい。
はっきり男性経験って…言った…。
えっと……。
上手く考えが、まとまらない…いや…俺にもう、そんな事を思う、権利すらないと思うけ…ど……。
うっわ…吐きそう…。
「 …何をショックを受けている。隆史も知っているだろう? 思い出したとか言っていなかったか? 」
思い出したって…言って…いや……あれは、衣装を決める…。
ん…?
俺も知っている?
「 ならば、ここで…切り札だ 」
「……」
「 私を女にしたのはな? …お前だ。隆史 」
……。
…………。
は?
「中学の最後の夏祭り…その夜だ。そうか…思い出した事は…全てではないのだな…」
…つ…ついていけない…え?
どういう事!?
「…ならば、私の口からは言いたくない。後日で良い…しっかりと思い出せ」
…おも……い……
「ふむ…そろそろ、二人目が話し出すな。…では一緒に聞こうか? お前の変態性を…」
あ…あの……みほに……え?
まほ……ちゃん?
光の無い目で、赤みが刺した顔で……頗る楽しそうに…。
「さて…… タ ノ シ ミ ダ ナ ァ ?」
閲覧ありがとうございました
…女子会って…こんなので良いのだろうか?
女性同士の会話で、女性視点での暴露話…。
ストーリー的に…ルート壊らしく…できたかなぁ?
まほちゃん、実は体験済・設定はルート壊のみです。
要は…※ルート壊※ 西住 まほ ~夏祭り~ も、あると…いう事。
後…4人分のEP考えないと…続きます!