ペパロニさん宅へ、お邪魔した時のお話です。
はい。
お待たせしましたすいません。
今更ながらに思う。
何俺、普通に女性宅に来てんの?
普通有り得ないよなぁ…。
アンツィオの独特のノリに、流されていると言うべきかね。
2DKのお家。
ダイニングキッチンの部屋は、8畳くらいあるのか、それなりに広い。
…学生の一人暮らしで、2DKって…。
仕送りをもらっているとはいえねぇ…うん。親が結構な親バカなのかな?
夕飯の片付けはこちらでやると、家主に進められてテーブルに座り、お茶を飲んでいるんだけどね?
そのお茶を飲んで、気持ちが落ち着いた、うん…落ち着いたんだ。
千代美で遊ん…もとい、戯れていた為、変なテンションで色々といたけど…急に冷静になった。
そして思う。
飯作ってやる為だとはいえ、なに俺一人暮らしの女の子の部屋に来てんの?
しかも夜に!
なに俺、お茶飲んでゆっくりしてんさ。
「あぁ? タカシ。なに急にソワソワし始めてんだ?」
洗い物が完全に終了したのだろう。
手をタオルで拭きながら、怪訝な顔で家主様から声をかけられた。
「いやな…お茶飲んで冷静になったら、色々と俺って非常識な事してんじゃないのかなぁって思ってね」
「は? 非常識な事? タカシが?」
言い方はちょっとキツイが、笑いながら肩をバンバン叩いてくる。
「別に 今に始まった事じゃねぇーだろ!? 何言ってんだ!?」
「……」
そうそうと頷く、その家主の同級生と隊長さんがいる。
というか呆れていますね? 千代美さん?
…常識に的に生きてきたつもりなんですけど…ペパロニに言われたので、俺って大概なのだろうか……。
改めないと…生活を改めないと!!
…時計を見るとすでに、22時を過ぎていた。
うん、流石にこの時間まで、お邪魔しているのは失礼すぎる。
「遅くまで悪かったな、そろそろお暇するわ」
「んぁ? なに言ってんだ?」
いつまでも話していると、ダラダラと時間だけが過ぎていくだけだ。
さっさと切り上げよう。
うん、さっそく常識的な行動にでませう。
…あれ?
なに寝ぼけた事言っているんだ? って顔で、不思議そうにしている家主様。
あ、そういえば。
千代美とカルパッチョさんって寮住いだったよな?
門限とか大丈夫なのだろうか?
「泊まっていくんじゃねぇの?」
「 」
はい。約1名様が、絶句していますねぇ。
はい。カルパッチョさんは、いつもの通りにニコニコしてますね。
はい。俺も何となく、そう事言ってきそうだとは思っていました。
はい。カルパッチョさんが、普段通りなのが若干気味が悪いです。
「姐さん達も泊まってくつもりだぞ? というか、いつもそうだしな!」
「ぺ…ペパロニ!!」
「なんすか? 姐さん!」
はい。言いたい事は分かります。分かりますけどね?
「お前ぇ!! なモガッ!?」
千代美が顔を真っ赤にして、両手を振り上げたので、即座に誘拐犯の様に後ろから口を押さえた。
「千代美。言いた事は分かるが、もう夜遅い。叫ぶな」
「モガァ!!」
噛むなよ?
赤くなってパタパタ暴れだしたので、苦しいと思い、多少手の力を緩めた。
そのまま、人の事を非常識だと仰っしゃいました、非常識な家主様に一言言っておく。
「あのな? ペパロニ」
「あんだよ?」
だから怪訝そうな顔をするな。
「夜遅くまで居てしまった俺が言うのもなんだがな? 女の子が男に泊まっていけなんて、軽々しく言うな」
比較的、真顔で真面目に言っておく。
モガモガと言いながら、千代美が大きく頷いている。
…ただ、その横で無言を貫いている、カルパッチョさんがちょっと気になるけど…。
「男たって、タカシだろ? それに、どうせ明日も学校に来るんだろ? んじゃ丁度いいじゃねぇか!」
…俺だからなんだと言うんだよ…。
僕だって男の子ですよ?
少し会話がズレている気がするんですが?
「はぁ…あのな? ペパロニ。お前に他の男友達がいたとしてだな…」
「アホだなタカシ! アンツィオは女子高だぞ? いるわけねぇじゃん!」
話の腰を折るなよ。
女子高って言っても、俺って言う友達がいるだろう?
学校外にも友達って、できるだろうが。
…できるよな?
……俺、友達だよな?
違うとか言われたら、正直傷つくから、聞かないで話を継続しよう…。
彼女はこういう性格だし、他に男友達とかいたら普通に泊めてしまいそうだなぁ…正直心配になる。
「いたとして! …軽々しく部屋に男友達とか…泊めるなよ?」
自称…では無い事を祈って、友達として忠告しておこうかね。
本当に、ノリと勢いだけで泊めそうだ。
「はぁ? 泊めるわけねぇーだろ? お前だから泊まってけって言ってんだろ? 何言ってんだ? あほか?」
「「「 …… 」」」
えっと…。
「千代美さんや」
手元のドゥーチェさんに声をかける。
「モガ!?」
「…どうしよう。ちょっと、ときめいちゃた……っ痛ぇ!!」
…噛まれた。
元々いつもの流れだったようだ。
千代美とカルパッチョさんが、ペパロニ宅に夜まで遊びに来る時は、大体お泊まりコース。
よって、お泊まりセットが一式置いてあるそうだ。
で…だ。
「大体よぉ、おめぇ今から帰るったって、一体どこに行くつもりなんだよ」
はい、そうですね。ホテル等は大体が満室でした。
ネットで調べたらオールレッド。
ドコモニモネェ。
高級ホテルのスィートくらいだった。
無理!!
アンツィオは、観光名所が多々有る学園鑑の為、大体いつも満室らしい。
何ヶ月も前から予約していないと、飛び込み客なんて、当日キャンセル室ができたとか、余程運が良くないと止まれない。
「ネットカフェとか何かで…」
「無ぇよ、そんな店」
「……」
無かった。
本当に無かった…。
外観を損ねるとかの理由だろうか…。
「野宿とか言うなよ? 自分の客放り出して、野宿させるとか無ぇからな」
「……」
ペパロニの仰っしゃるのも最もだし…自分の立場でもそうする。
もし、それが異性ならば…まぁ俺が部屋から出て行って、軽トラにでも寝るってだけだし…。
どうしよう…。
逃げ道が塞がれていく…。
あっ! 服!! 服とか無いし!!
どうとでもなりそうな、苦し紛れの言い訳が頭に過ぎっ「ありますよ?」
「」
カルパッチョさんが、部屋の隅に置いてあった買い物袋を持ってきた。
ガサガサと開封をして、中身から一式を取り出す。
・・・。
男物のTシャツとハーフパンツ。
「どうせこうなると思って、ここに来る前に購入しておきました♪」
「」
「スーパーって、今では衣類も結構な数が、置いてある所もあるんですよねぇ♪」
「」
飯の買い出しで寄ったスーパーで、購入していたらしい…。
というか、なんで俺の考えている事に返事ができるんでしょうか!?
そもそも、計算ずくかよ!!
用意周到なカルパッチョさんが、俺を泊まらせたいとしか思えない!!
「…いくらでしたか、お金払います」
「あら、いいですよ? 安物ですし、プレゼントしますよぉ?」
なんかもう無理な気がしてきた。
お誂え向きに、外から雨音まで聞こえてきたし…。
「待て! 待て待て待て待て!!」
「なんすか姐さん」
「流石にそれは無いぞ!! た…隆史と、おなッ! 同じぃ!!」
真っ赤になって結局叫びだした千代美さん。
はい、頑張れ! 俺の味方はお前だけだ!
「いやぁ、でもですね姐さん」
「なっなんだ!」
「外、雨すっごいっすけど?」
「…え?」
聞こえてきていた雨音は、すでに豪雨となりつつあった。
部屋の窓ガラスを、雨水が叩きつける音がした。
「この状況で追い出すってのはちょっと…姐さん、ひどいっすよ?」
「」
色々と問題があったのだけどなぁ…。
俺に気を使ってくれたという思う時点で、俺の性格上……逃げ道が段々と無くなっていった。
挙句にこの雨だ。
「ドゥーチェ、大丈夫ですよ? 部屋は分ければいいんですから」
「……グッ」
あら…千代美さんも気を使い出してくれた。
まいったなぁ…。
「タカシもいいよな!」
「……ハイ」
ノリと勢い。
アンツィオの性分なのだろうけど…もはや勢いだけだなと感じた。
もはや言い争いをする気も起きない…。
好意を無碍にするもなぁ。
ただ…。
了承の返事をした時、カルパッチョさんがニタァと笑ったのを俺は……見逃した。
◇
…はい。
結局お泊まりデス。
一人暮らしの女の子のお家にお泊りです。
人生初……。
流石に、同じ部屋で寝るって訳にもいかないので、俺はリビングのソファーで就寝する運びとなりました、はい。
寝室の部屋では、3人仲良く川の字になって寝るんだってさぁ…。
もう千代美とカルパッチョさんが泊まるのが、前提の寝室になっているらしく、ベットでは無くて布団を敷いて寝るらしい。
んで、俺はというと。
夏場というのもあるので、タオルみたいな薄い掛け布団を腹の上に掛けている。
ソファーの上に寝転がり、天井をできる限り眺めるように努めます。
流石になぁ…あまり内装をジロジロと見るわけにもいかないしねぇ。
風呂…というか、シャワーだけ借りたけど……まぁ千代美が騒ぐ騒ぐ。
普通にカルパッチョさんと、ペパロニは寝巻きを見られても大丈夫だったようですけどね。
千代美は恥ずかしがってしまい、まぁ…大変だった。
まぁ…うん、それが普通の反応ですから大丈夫だよ?
しっかしまぁ…腹の部分が透けている様なパジャマ…あれ何て言うんだろう。ネグリジェとも違うよなぁ?
フリッフリのもいっぱいついていたし…すげぇなドゥーチェ。
まぁ、ありゃ異性に見られたら恥ずかしいわな。
カワイイを連呼してやったら、さっさと寝ろ! っと、赤くりながら仰って、寝室に閉じこもってしまいましたね。
いやぁ…こりゃ今日の事は、みほ達には言えないなぁ…。
大洗に帰る前に女性宅に泊まったなんぞ…何を言われるか分かったものじゃない。
「……」
段々と眠気が襲ってきた。
初めは緊張してしまったけど、天井だけを見ていたら気持ちが……落ち着いてきた。
カルパッチョさんや、ペパロニの寝巻きも色々と思う所があるが…寝れなくなり……そうだったので…考えるのをやめた…。
思考も…だん……だ……。
なんだろう。
下半身が寒い。
いや、夏場だから寒いって事は無いのだけど…なんかスースーする。
なにも履いていないような…。
まぁ、寝ぼけているだけだろうな。
薄目を開けて、感覚的にまだ寝ている途中だと感じる。
あぁ…ソファーで寝ていたから、ズボンがずり落ちたか?
…女性宅で、朝そんな姿を見られてはたまらん。
…あれ?
まず手で、本当にズリ落ちたか確認しようと、腰の部分を触ろうとする…が、手が動かない。
…あれ?
気がついた。
俺、横になって寝ていない。
ソファーに座って寝ていたようだ。
……あれ? ちゃんと横になっていたよな? 天井見ていたものな?
なんでだろうか? スースーする下半身なのに、一部生暖かい。
というか…。
暗い部屋の中。
俺の下半身の前に、人の頭があった。
雨は止んでいた為に、カーテンの隙間から月明かりが入る。
その光に反射するかの様に、キラキラと金髪が反射していた。
「……」
俺の下半身の前で、大きく前後往復していた。
「…チュ……ジュプ……」
小さく音を立ていた。
はい。
目が覚めました。
この状況で、また寝れるほど図太く無いです。
「はぁ…はぁ……」
大きく音を立てはしないが、夢中になっているって感じがする。
こうすればいい。そんな知識程度だろう。
口に入れて動かす。
そんな程度。
でも意識してしまったら、なんかすっごい気持ちがいい。
じゃない!!
「…なにやってんすか、カルパッチョさん」
極めて冷静に切り出したつもりだった。
でも少し声が上ずってしまった。
アレを口から出して、俺の目を真っ直ぐに見てきた。
「っん…プハッ、あら、起こしてしまいましたね」
いつもの様に、少し笑いながら答えてくれた……。
ですけどね? 起こした?
「人の腕、後ろ手に縛っておいて…何を言っているんですか?」
「いえいえ、念の為ですよぉ?」
……。
腕は縛られていた。
タオルか何かだろう、そんなに痛くはない。
腕が動かないはずだ…。
しかし、やめない。
それを指摘しても悪びれる訳でもなく、無邪気に笑っている。
俺と話す為なのか、陰茎を口に入れないで舌を上から下へ、舐め動かし始めた。
…違う、先程とは動きが違う…。
いきなり上手くなった…。
「ひぃ…もちいいですか? 色々と試してみましたけど…これは、反応がありますねぇ」
試した!?
「もう…人肌を舐めるような…そんな塩っ辛い味も無くなってしまいましたねぇ」
…。
そう言いながらも、今度は唇で噛むように亀頭を挟み、小刻みに動きながら舌を動かし始めた。
これは刺激が強く、顔を上に上げてすこし声が出てしまった…。
「チュッパッ! はぁ…これも中々……」
なにが!?
色んな反応を見たいのか、ずっとやり方を変えてしゃぶっていたらしい…。
「一体…いつから……いやいや! んな事より、ペパロニの家ですよ!? 本当に何やってんですか!」
「いえ……ペパロニなら……隆史さんを泊めるだろうなぁって」
何を言っているのだろう…。
会話が噛み合わない。
「ですから…」
体を起こし、俺の顔をまっすぐに見てくる。
「こんなチャンス、二度と無い…そう思いました」
一言言うと、また俺の下半身に頭を潜り込ませて、陰茎をしゃぶり始めた。
「あまり大きな声だすと、ドゥーチェ達起きちゃいますよ?」
「……」
なんか、いつものカルパッチョさんじゃない。
怖い。なんかすっげぇ怖い。
エロいんですけど…はい!
それはもう、普段のギャップもありまして、すっごいエロいのですけどね!
「チュ、ジュル…はぁ…何をやっているか……そうですねぇ」
話しながら…口に入れて味わうように舌を這わせてくる。
「チュッ…隆史さん。私の気持ち…。少なくとも私が、貴方の事を好きな事は、気がついてくれていましたよね?」
え?
間抜けな顔をしてしまったのだろう。
呆けた顔で、カルパッチョさんと目があった。
いや! 知らないよ!! 知らなかったよ!! 衝撃的な一言だよ!?
「……」
あぁ! すっごいジト目で見られてる!
「」
痛ぁ!!
「…まったく! ほんっっっとに、もう!!」
息子を噛まれた…。
「まぁ…いいです。ですから! そういう事です!!」
少し怒った顔で、立ち上がったカルパッチョさん。
初めてここで、彼女の全体が見えた。
黄色のパジャマ。
ボタンをすでに外していた為に、前が全開になっている。
彼女らしい、かわいいタイプのデザインなのだが…もうただ、エロいの一言に尽きる出で立ち。
簡単に言えば…、全裸にパジャマの上だけを羽織っているだけだ。
はい。下は下着すら穿いていなかった…。
そのまま彼女は、俺の肩を両手で押して体を後ろに倒した。
「…では、失礼しますねぇ?」
「むぐっ!?」
そのまま、胸を俺の顔に押し付けてくる。
それは体が密着したという事で…まさか…。
「ぷはっ! まずいですってそれは!」
胸から少し顔を背け、カルパッチョさんに叫びかける。
初めから、このつもりだったのだろう。
すでにパジャマの上着すら、羽織っていただけなので、肩から落ちてしまっていた。
つまり、完全な裸。
すこし片足を上げて、俺の上に乗っかろうとしていた。
…マジかよ。
「ダメなんですよ……もう」
手を縛ったのは、今この時に手で制止させない為。
体を無理に動かせばとは思うが、カルパッチョさんを体で突き飛ばしてしまう形になる。
彼女の後ろにはテーブルがある為に、下手をすると、どこかぶつけて怪我をさせてしまいそうでできない。
「貴女、初めてですよね!? こんな形でいいんですか!?」
なんとかやめさせようと、普段なら女性に言っちゃダメな事も言ってしまった。
天井を指す陰茎に、自信を入れようと、彼女は秘部を指で広げた。
マヌケでだけど、しっかりと目がいってしまった。
ヌラヌラと愛液が、月明かりで照らされている…のが、分かるくらい思いっきり見ちゃった…。
「あ、そこは気にしなくていいですよ? 私、処女じゃないですから」
「……」
え。
……。
え?
「あらぁ…隆史さん……急に真顔に……」
うわぁ…別に俺、処女厨って訳じゃあない。なかったのだけれど…でも、なんだ…。
なんか知らないけど……すっごいショックだ。
あの普段から、アンツィオの連中の中で、異彩を放って…。
例え、聖グロリアーナにいても違和感がなさそうなカルパッチョさんが…。
別に俺、彼女の彼氏とかじゃないけど……その……すっごい複雑……。
「あぁ…でも、男の人は隆史さんが、初めてですよ?」
「………………は?」
オトコノヒトハ?
エ?
ドウイウコト?
「あ…考えてみれば、初めてが、同じタカちゃんですね…」
ナニイッテンスカ?
何か嬉しそうに…おかしそうに……クスクスと笑いだした。
えっと…え?
「……では……んっ!」
「はっ! だからって、ダメですって!!」
意識が一瞬飛んでしまった為に、止めるのが遅れてしまった。
彼女はそのまま秘部を指で開いたまま、亀頭先に合わせゆっくりと下に腰を下ろす。
生暖かい感触と、ヌルッとした感触が交じり出し、その感触が陰茎全体に広がっていく。
「んっ!! はぁ…んっ!?」
肉壁をこじ開けていく感触。
ただ俺の…が、サイズ的にきついのか、たまに苦しそうな声が出ている。
また…それが、色っぽく…艶っぽく……高校生の出す声じゃない…。
全神経が、一部に集中していく。
先から、ゆっくりと伝達していく熱。
「…ぁ……はぁ……」
ため息にも似た、熱い吐息と共に…全部…入った。
そのまま俺の胸に、倒れる様に体を預けてきた。
ハァハァと少し荒い呼吸が聞こえる。
「……玩具と違って……熱い……これが隆史さん……」
やってしまった。
違う…やられてしまった…。
カルパッチョさんが、全て入ってしまった。
もう、どうしようもできない。
「んん…はぁ…」
1回だけ、少し腰を上げて落とす。
ニチャっとした音が聞こえた。
「ぐっ」
背筋にまで走る、快感に少し声が漏れてしまった。
それを聴き、もう一度腰を上げて、落とす。
またニチャッとした、音がした。
「…ちょっと…きつ……んっ」
まだ慣れていないのか、時折苦しそうな声が聞こえる。
本格的に動き出した。
「はっ…んっ……はっ」
ソファーの上。
ゆっくりと体を使い、上下運動を繰り返す。
「ぁはっ! んっ!! んっ!!」
…。
腕の拘束がすでに取れていた。
彼女が俺にもたれ掛かった時に、外したのだろう。
後ろから、少し布が擦れた音がしたの同時に、手首の圧迫感が消えた。
…だからと言って、今更動けない。
俺も男だ。
今更……。
「はぁぁ…ふふっ…、流石にひどい……んっ! と、思いまして……手の拘束はぁ…ぁっ…解きましたけど…」
「……」
「突き飛ばさない…ってぇ! こ…こと…ぉわぁ…」
「色々と卑怯な気もしますけど…」
「い…いいんですよぉ…私は、2番目でっ! でも…。体だけの関係でも…」
「…流石に……そんな関係は…ぐっ」
「ドゥーチェ……ペパロニ…」
「……」
呟く。
二人の名前を。
「だから…気にしないでください…ふふっ」
……。
いかん。
なんか色々と切れそうだ。
喘ぎ声と共に喋る彼女が、とても淫靡に見える。
荒い息使いと共に、ゆっくりと動く彼女。
理性が…。
「ふ…ふふ……、逃げない隆史さん……」
「え?」
俺の着ていた服を下から捲くりあげる。
胸の辺りまで捲くりあげ…そのまま、顔を近づける。
古傷にキスをしだした。
「チュ…。はぁ……」
何度も繰り返す様に、口づけをして…嬉しそうにな声で…。
何度も。
何度も。
そのうち…今度は舐め始めた…。
傷の後をなぞる様に。
奉仕をするように。
…味わうように。
「もう…っん、これはぁ……完全にSEXですよねぇぇ? 」
「カ…カルパッチョさん?」
はっきりと言葉にした。
抱くとか…比喩でも何でもなく。
はっきりと行為を口にする。
これももう、今更感がすごいけど…まぁ……はい。
そうですね…。
あまりにいつもの雰囲気…というか、数時間前と違う為に無意識に彼女の名前を呼んだ。
いつもの通りに。
カルパッチョと。
「…もう…んっ。いいでしょう? 「ひな」って呼んで…………くだ…んん!!」
ゆっくりと動いていた体が、一瞬硬直した。
頭を俺の首の下に預けて、今度は少し、早めに…小刻みに動き出した。
彼女は、本名を俺に呼ばせたがる。
あの海で、俺が彼女を庇って怪我をしてしまった時からだ。
本人曰く、千代美…アンチョビが羨ましくて仕方が無い…そんな風に笑顔で言っていたのだけど…。
「はぁはぁ…はぁ……んぁっ」
バチュバチュと、少し水が混ざり合う音が大きくなった。
彼女の息遣いが、段々と荒くなっていく。
これは…。
「ひ…ひな…さん?」
「っ! …ぁぁぁあっ!!!」
耳近くで、名前を読んだ瞬間に少し、大きな声と共に……体が痙攣した。
ビクビクと。
「あ…は……ぁぁ……」
「………」
小刻みに震えている。
「ハァハァ…ハァ……ハァ……」
「…あの…大丈夫ですか?」
熱い吐息が、首元にかかる。
「い……イキました……」
「……」
あの…はっきりと言葉にしないでください…。
「…こ……こんなに早く……初めて……」
こ…答えようがありません。
「ハァ…ハァ……な…なんかすいません…私だけ……」
「い、いえ…」
謝られてしまった。
…いや、我慢もしたんですよ。
思いっきり生での行為でしたし…その……正直めちゃくちゃ我慢しましたよ!
これでも全然安全じゃないんですけどね。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
「……」
快楽の…その絶頂を味わうかの様に…動かない。
肩が大きく動いている。
「ハァ……ハァ……。ハ……フ」
「…」
「フ……フフ……ッ」
ん?
「フフフ……フッ……フフ……フフフ……」
彼女は体を起こさない。
そのまま俺に体を預けている。
そこから聞こえてきたのは…腹の底から…。
「ウフフフフフフ フ フ…フ フ ハ ハ ハ ハ ハ ハ…」
搾り出すよな…嗚咽の様な…笑い声。
「ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ! アハハハハハハハハッ!!」
背筋に、快楽とは別の感覚が走り抜けた。
「だ……」
体を起こし、顔を真上に向けた。
その為、表情が分からない。
ただ、声だけが聞こえてくる。
「出し抜けたぁ…」
「出し抜けましたぁ……」
「出し抜けました。 出し抜けました出し抜けました出し抜けました出し抜けました」
「残念でしたねぇ…ノンナさぁん……ダージリンさぁぁん……」
…。
「『西住 みほ』さぁん…」
……。
「ウフッ…ウフフフフフ…」
頭を下に向かせ、俺の目を見てくる。
両手の指で、頬を包み込む様に…支える様に…触れているその顔は…。
恍惚の表情。
ヌラッっと目は怪しく月明かりを反射させ、怪しい笑みを浮かべている。
「フフフ…」
小さい笑い声が響く。
…。
…………。
えいっ!
「フフ…んぁあ!?」
まだ差し込まれていた状態のアレを、奥にグリっとねじ込むように突き上げた。
「た…っ!? んぁ!? たかっっ!?」
自由になった両腕を、跨っていた彼女の太ももの下に滑り込ませて、一気に持ち上げる。
持ち上げた衝撃の為か、更に口から甘い声が聞こえた。
「……」
立ち上がった瞬間、思いっきり腰を打ち付けた。
バツンと音共に、悲鳴にも似た、彼女の喘ぎ声が耳元で聞こえる。
「ちょっ!? えぇ!? んぁ!! はっ!! あっ!!」
バツンバツンと、肌がぶつかる音がする。
「はっ! はっ! んぁ!! 」
肌がぶつかる衝撃で、愛液が飛び散る。
一心不乱に腰を打ち付ける。
…ごめんペパロニ。
後で掃除しとく…。
「あぁ!! んあぁ!!! ああ! すっ! すごい! これん、わぁ!!」
気が付けば、彼女も腰を動く反動で、打ち付けてくるようになっていた。
……。
潮まで噴きながら。
バチュバチュと音が変わっていく。
……再度、ごめんペパロニ。
掃除させていただきます。
……。
「ぁん! あぁ! たったかっ…しさ!! イクっ! またっ!!」
はい。
怖かった。
すっごい怖かったんです!
あの状態じゃ、どうしようも無かったし。
俺自体、生殺し状態だったし…。
うん。
「やっ!! またっ!? いっん!! あぁぁぁ!!」
怖かったので、快楽でやっつけてしまおうと思った次第デス。
否、空気を無理やり変えてやろうと思った次第であります。
怖いんだもの!
「はぁはぁ…」
とは言っても、一心不乱に腰を打ち付けて、本当に中に出してしまったらと思い、一度腰を止めた。
…うん、今更ですけど。
「す…すごい……こんなぁぁ……腰が……」
耳元から聞こえてくる甘い声が、何度も理性の紐を切りそうにかかる。
何度もいいますけど、今更ですけどね!
「……隆史さん…」
「…なんでしょう」
「……もう分かっているかと思いますが…」
彼女の髪の毛が、俺の頬の上をなぞる。
顔を動かしたのだろう。
…。
ん?
動かした瞬間、その先にあるのであろう…場所から、ガタンと音がした。
……。
…………うん。
ヤリスギタ。
耳が麻痺したのであろうか、ひなさんの声の大きさ…忘れていた。
「……次は…彼女達の番ですねぇ」
ひなさんが声を出した瞬間。
更に大きな物音が聞こえた。
はい! 長くなりそうだったので、前後半!
今回、覚醒ひなちゃん
ヤンデレポーズが見てみたい! そんな中お送りしました。
活動報告で、敢えて返信しませんでしたけど、今回アンツィオと言いました。
誰、では無く。
アンツィオです。
あぁ…エロ小説に慣れていく…。
ありがとうございました。