※この作品はR-18です。

転生者は平穏を望む ~ルートPINK~   作:白山葵

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※ルート IF※第23話~アンツィオ潜入です!…潜入だよね?~ 後編

「はい、大丈夫です」

 

隆史が寝ているソファーをどこぞのガイドの様に手で指し、嬉しそうに報告をしてくるカルパッチョ。

部屋の暗さにも目が慣れてくる頃、雨も上がり、カーテンの隙間から月の光が入ってくる。

 

「流石になぁ…寝込みを襲うってのは、ちょっと卑怯じゃないだろうか?」

 

確かに、あの男には散々…赤面させられる程からかわれて来たけど…。

 

夜の1時頃、カルパッチョに私とペパロニは、起こされた。

隆史とお…同じ屋根の下だ。何かあったのかと思ったら…ひどく悪い顔で、寝ている隆史さんに悪戯しましょ?♪と、悪い顔で提案された。

ペパロニは寝ぼけていたのだけど、その提案の為か、即目が覚めたようで、更には即答で食いついた。

 

…多分反対した所で、この二人は強行しそうだったし、無茶しそうだったから監視の意味を込めて同行した。

 

あまり大きくない、黒いソファー。

隆史の足が、はみ出しているのが分かる。

 

その足の先。

キッチンの前で、作戦会議。

 

「んでよぉ? 具体的にはなにすんだ?」

 

「…油性はやめてやれよ」

 

カルパッチョを二人して見つめている。

どうにも先程から、嫌な予感しかしない。

…まぁ、カルパッチョの事だ。

顔に落書き。

そんな所だろう。先に妥協案を出しておいてやる。まぁ油性は流石に可愛そうだ。

 

「ドゥーチェったらっ♪」

 

なんだ? 当たったか?

いつもの様に、ほんわかとした雰囲気で、面白そうに微笑んでいる。

この子のこういった、彼女特有の空気は、変に血の気の多いというかなんというか…そんなアンツィオの中で良い清涼剤となって……正直助かっている。

 

「そんな可哀想な事しませんよ?」

 

ん? 違うのか?

 

「んなら、なにすんだよ」

 

提案主といえ、カルパッチョの微笑みで、少し空気が柔んだ。

顔に落書き…じゃないにせよ、何にせよ。

まぁ、大丈夫だろう。さっさと終わらせて寝てしまおう。流石にまだ眠い。

 

 

「隆史さんの陰茎をしゃぶります」

 

 

……。

 

 

「いん…あぁ? なんだそれ?」

 

「」

 

 

 

あぁ! 聞き間違えだ! うん!

そうだそうだ!

流石にカルパッチョが、そんなとんでも無い事を口走るはずがないよなぁぁぁ!!

 

 

「ペパロニ…では、簡単に言うわね?」

 

「お…おぉ」

 

 

よし! いつもの優しい雰囲気のカルパッチョだ!

やはり、私の聞き間違いだなぁ! …欲求不満なのだろうか……私は。

 

 

「隆史さんのオチ○チンを、私が口で舐め回します」

 

「「 」」

 

 

…………あ。

 

そうだ。夢だ。うん…えらくリアルな夢だこれ。

 

「後は、流れに身を任せて……そのまま、文字どうり身を任せてもいいんですけどぉ…」

 

「「  」」

 

「もう! 二人して何をボーっとしてるの!?」

 

「……いや、絶句してんだよ。何トチ狂った事、言ってんだよ……カルパッチョ」

 

「」

 

ほら! ペパロニがカルパッチョにツッコミをしてるじゃないか!

うん! やっぱり夢だ夢!!

ペパロニもこう見えて、結構な乙女だ。

顔が真っ赤になっているじゃないかぁぁあははは!

 

「えっと、ドゥーチェ、ペパロニ」

 

「な…なんだよ」

 

「」

 

「純情可憐も結構ですけど…ここで既成事実でもつくっておかないと……」

 

いつもの笑顔だ。

いつもの笑顔だ。

いつもの笑顔だぁぁ!! 

普通にとんでもない事、サラッ…………っと、言ったぁ!!

 

 

「隆史さん、本当に取られますよ?」

 

「「…え」」

 

 

「隆史さんが、大洗学園に転校した時点で、もう遅いというのに…それがもう数ヶ月前……」

 

あ、ペパロニの肩が一瞬動いた。

「西住 みほ」の事を言っているのだろうか?

次の対戦相手…。

 

「…ドゥーチェ。こんなに近くで、隆史さんを独占できるチャンスなんて…多分、いえ、絶対にもうありませんよ?」

 

…か……かるぱっちょさん?

 

「私は…ドゥーチェかペパロニ…それ以外の2号さんは嫌ですからね?」

 

なにを仰っているのでしょうか?

え? え?

本当に? いや私でも分かるけど!! 本気ですか!?

色々と正直、心がついて行けない! 

 

驚きすぎて…。

声が…でない。

 

「時間が惜しい…というか、待ちきれないので、私は行きますけど…」

 

喋りながら…なんでパジャマを脱ぐんだ?

 

なんで下着まで脱ぐの!?

 

 

「……………さてと、フフッ!」

 

 

最後に嬉しそうに出した笑い声が……とても怖く感じた。

というか……目が……捕食者の目になってるぅぅ。

 

あれ? これ最初から結果が決まっていた作戦会議?

 

ただ、カルパッチョの宣言みたいなものじゃないのか?

 

え?

 

ペパロニは、何故か真っ赤になって固まっているし!

 

…ゆらりとした足取りで、彼女は行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

--------

-----

---

 

 

 

 

 

 

 

どこかで、やはり疑っていたのだろう。

そんな事をするはずが無いと。

だから私も、全力で止めなかった。

 

カルパッチョは、そういった悪ふざけや冗談を言う子じゃないのを分かっていたのに…。

 

「ハァァァァ…………チュブッ」

 

ここまで、音が聞こえてくる…。

 

すっごい普通に、隆史の体を起こし。

すっごい普通に、用意していたタオルで、腕を縛り。

すっごい普通に、隆史のズボンを下ろして…。

すっごい普通に、頭を……その中に…。

 

足が震える。

頭の中が熱い。

 

目頭も熱くなってきた。

 

何が起こっているか…現実離れしすぎていて分からない。

 

気が付けば、その場に座り込んでしまっていた。

それはペパロニも同じなのだろう…先程からたまに、喉を鳴らす音が聞こえてくるだけだった。

 

判断ができない。

 

ここからでは、何をしているか良く分からないけど…その、前後しているカルパッチョの頭の後ろ側しか見えない。

 

 

『…なにやってんすか、カルパッチョさん』

 

 

呆然と眺めている中。

どのくらい時間が過ぎたのだろう…。

 

…起きた。

 

隆史が目を覚ました。

 

単純な思考しか働かない。

 

会話が小さくて上手く聞こえないが、隆史は彼女を止めている。

やめろと。

しかし、カルパッチョはやめない。

楽しそうに声をかけて、またいやらしい音をわざと立てている。

 

そんな隆史は、時に苦しそうに…時に何かを我慢しているような…そんな顔をしている。

あれは気持ちがいいのだろうか?

 

『あまり大きな声だすと、ドゥーチェ達起きちゃいますよ?』

 

…白々しい。

 

なんのつもりだろうか?

 

分かっていての発言。

 

「!!」

 

目があった。

その為、意識が戻ってきた。

今動くと、隆史にバレてしまう。

傍から見れば、完全にのぞき見をしている私達。

…横を見れば、ペパロニと目が合う。

 

……バカ騒ぎしそうなペパロニすら空気を読んで黙っている。

その目は…赤く充血している。

耳まで赤くなっている。

 

…どうしよう。

 

逃げられない。

 

 

『チュッ…隆史さん。私の気持ち…。少なくとも私が、貴方の事を好きな事は、気がついてくれていましたよね?』

 

 

……。

 

…………ちょと今。

 

カルパッチョがすごい事を言った。

はっきりと言った。

 

好きだと。

 

……隆史が、鈍感すぎるのは分かってはいた。

 

全力で、そういった周りの気持ちに対して、気がつかない様にしている…。

 

 

『…まったく! ほんっっっとに、もう!!』

 

怒ってる…。

まぁ…うん。分かっていたとは思うけど…うん。

 

一瞬、隆史が悲鳴を上げた気がしたけど…何やった、カルパッチョ。

 

そんな彼は、無理に鈍感なっている。

そんな気がする。

そんな感じがする。

 

だからだろう。

プラウダと聖グロの連中も、敢えて控えていたのだと、私は思う。

気持ちを伝える。

告白しない。

 

同性から見れば…いや、誰が見ても分かりそうなものなのに。

牽制しあい、身動きが取れない。

 

告白できない。

 

でもそれでも良いと判断していたのだろう。

妙な締結が出来ていた。

 

「……」

 

自分の喉元から、変な呼吸音がする。

 

カルパッチョは、あっさりとそれを崩した。

今、好きだとはっきりと言った。

 

あっさりと壊した。

 

 

……まずい。彼女は本気だ。

 

 

ペパロニと再度目が合う。

小刻みに震えている。

目が見開かれて、声が出せない。

 

アイコンタクト…。

何となく気持ちが分かる。

どうしよう。

今飛び出ていけば、なんとかなりそうな気もする。

だけど足が動かない。

ふたり揃って、よく分からない焦りと共に慌てふためいてしまっているこの状況…。

 

 

『んっ!! はぁ…んっ!?』

 

 

大きな…艶のある声が響いた。

 

…。

 

カルパッチョが、隆史の上に跨っている。

 

……。

 

『んん…はぁ…』

 

…………。

 

何故だろう。

 

目の周りが。

 

熱い。

 

ペパロ…

 

(どうしよう!! 姐さん!!)

 

(どうしようって…今更、出ても行けないだろうし!)

 

(…姐さん。あれって逆レイ…)

 

(……うん、皆まで言うな)

 

そんなジェスチャーとアイコンタクトで、何となくの意思疎通をするも…。

 

(…カルパッチョ。あんな…エロい声だせるんすねぇ…)

 

(やめろ! 変な現実逃避をするな! 色々と悲しくなるだろうが!!)

 

もう甘い声…とでもいうのだろうか?

それが、断続的に響き渡る。

 

ただ、あまり長くは続かなかった。

何往復か…隆史の上で彼女が動いた時、彼女の体が大きく痙攣した。

そのまま隆史にもたれ掛かっている。

 

行為というのが済んだのだろうか。

 

経験が無い私には分からないが、これで終わったのだろうか。

 

我慢の限界か…ペパロニの腰が少し上がった。

飛び出る気だろうか?

 

が。

 

 

『フフフ……フッ……フフ……フフフ……』

 

 

笑い声。

 

 

『ウフフフフフフ フ フ…フ フ ハ ハ ハ ハ ハ ハ…』

 

 

聞いたことが無い。

こんな笑い声。

 

『ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ! アハハハハハハハハッ!!』

 

あんな笑い方をするカルパッチョ。

見たことが無い。

 

ペパロニも同じなのだろう。

先程の表情では無く、どこか怯えたような顔になっている。

 

 

『出し抜けたぁ…』

 

 

 

『出し抜けました。 出し抜けました出し抜けました出し抜けました出し抜けました』

 

 

 

『残念でしたねぇ…ノンナさぁん……ダージリンさぁぁん……』

 

 

 

『『西住 みほ』さぁん…』

 

 

背筋に何か走った。

 

 

知らない。

 

あんなカルパッチョは知らない。

 

人間、二面性を誰しも持っていると聞いたことはあったのだけど…。

 

今までの行為は、正直変に興奮する部分もあった。

気が付けば、目から何かボロボロと流れているモノもあったし、無理にいつものノリっぽく、ペパロニと話そうとしていた部分もある。

 

いつも一緒にいた知人の痴態。

乱れる姿。

そう…性的な興奮も…その……無かった訳じゃあない。

 

が。

 

全て吹き飛んだ。

 

暗い、とても暗い。

狂気地味た……そんな空気。

 

『た…っ!? んぁ!? たかっっ!?』

 

あれ!?

 

隆史が立ち上がった…んだけど…えー。 

 

『あぁ!! んあぁ!!! ああ! すっ! すごい! これん、わぁ!!』

 

なんか…すごい勢いで、隆史が動き出した。

先程までの、なにもしない…ただ座っていただけでは無く…。

 

その…。

 

(……)

 

(……)

 

『やっ!! またっ!? いっん!! あぁぁぁ!!』

 

バツンバツンと何度も体がぶつかる度に、カルパッチョがまたすごい声をだす。

ニチャニチャとした音も一緒に、無言で動く隆史が……別の意味で怖かった。

 

色々とカルパッチョの黒い部分が全開になった雰囲気。

そんな雰囲気を無視して、ぶち破った…。

 

…相変わらず空気読まないなぁ……隆史。

 

ただ先程までの、怖いカルパッチョはいなくなり、逆に完全に蕩けたような顔のカルパッチョがいた。

あぁ…なんだったんだ、今のは。

 

荒い呼吸が聞こえる。

 

(姐さん)

 

(…なんだ)

 

(…初めは正直、カルパッチョの奴、ずるいなぁとか思ってたんすけど…)

 

(……まぁ)

 

もはや普通に、アイコンタクトとジェスチャーで会話しちゃってるな。

すごいな私達。

 

(ずっと見てたら…その……)

 

(だから、なんだ?)

 

(…………多分、今あたしの下着…すごい事になってます)

 

(ブッ!?)

 

しまった…思わず立ち上がってしまった。

 

その時に、どこかにぶつけたのだろう…。

ちょっと大きな、音を立ててしまった。

 

 

 

『……次は…彼女達の番ですねぇ』

 

 

 

 

 

 

◇

 

 

 

 

 

 

 

「ウフフフ……」

 

「」

 

テーブルの下に、見慣れた顔が二ついた。

……えっと。

 

「隆史さん」

 

「」

 

ひなさんが、声をかけてきた…のだけど、なんでそんなに普通なんでしょうか!?

すっごい所見られていたんすけど!?

 

「ドゥーチェ達、最初からいましたよ?」

 

「…え」

 

すっごい嬉しそうな声で、とんでもない事を言ってきた。

最初から。

 

えっと…どの最初?

 

「隆史さんが寝ている時からですよ?」

 

「」

 

はい。

 

全貌を聞かせて頂きました。

ひなさんが、千代美達を起こしてしまうとか言うのも、分かっていての発言らしいです。

 

…フェイクですか。

 

「ンッ!」

 

無言で…その……アレをひなさんから引き抜くと、ちょっと色っぽい声がした。

ゆっくりと彼女をソファーに下ろして…えっと。

 

 

「ギャー!! 下半身裸で近づいて来るなぁ!!!」

 

「……」

 

あ。忘れてた。

もはや桃色空間みたいなモノだったからなぁ…うん。

ごめん…千代美。顔がオーバーヒートしてますね。

…なんで、ペパロニは凝視してるんだろう。

あの…口半開きですよ?

 

「隆史さん」

 

「な…なんすか、ひなさん」

 

あいかわず、名前で呼ぶとゾクゾクとしたような…一瞬、呆けた顔になる。

 

「んんっ! ごめんなさい…えっと……」

 

「……」

 

何を言う気だろう…ちょっと怖い。

 

「まだ、隆史さんイッてませんよね?」

 

「ブッ!!」

 

「どうしますか? まだ私は全然大丈夫ですよ? というか…ちょっと悔しいのでっ♪」

 

何が!?

え!? 千代美達居る前で、続けるかどうかの話!?

 

「……カルパッチョ。流石にその発言は…私達の前で…その」

 

千代美が、チラチラこちら…というか、下半身見てますよね?

ごめん。隠すわ…。

ズボンどこいった…。

 

「タカシ」

 

「…なんですか。家主様…」

 

「そこに座れ」

 

黙っていたペパロニが、ソファーに向かって指を指した。

 

「ソファー? 正座しなくても、よろしいのでしょうか?」

 

「…しなくていい。そのままでいいから、普通に座れ」

 

すごい真顔で。

射抜くような視線で俺を見ている。

顔は真っ赤ですけどね…。

 

そのやり取りをし始めた時から、ひなさんが満面の笑みで黙って見守りだした。

なんなのだろうか…。

土下座なら喜んでやらせて頂きますのに…。

 

…………。

 

はい。座ります。

 

だから、睨まないで下さい。

 

「……」

 

ソファーが冷たい。

合皮制のソファーの為、ある程度の水分は大丈夫。

…その、つまり…ひなさんの愛液というか…潮というか……それが冷たい…。

 

「よし、座ったな!」

 

はい。座りました。

 

「じゃぁ、次は私の番だな!!」

 

……。

 

え?

 

一言宣言して、おもむろに衣服…寝巻きを乱暴に脱ぎだした。

 

「ペパロニィ!?」

 

千代美が騒ぎ出した。

普通の反応に何故か安堵する…。

ありがとう千代美さん!

 

「よしっ!」

 

全裸になったペパロニさん…。

 

…で……でかい!?

着痩せするタイプだとは思っていたけど…その…健康的な体も相まり。

一瞬、息を飲んでガン見してしまった。

だってね…、服脱ぐ時に胸が引っかかって…胸がずり落ちた瞬間に…その……。

 

重力って素晴らしいよね!

 

……………何言ってんだ俺。

 

「……タ…タカシ。その…あたしも……恥ずかしいから余り…凝視すんな」

 

「……」

 

顔に手をやり、ちょっとよく考えてみよう…。

なにこの状況……。

恥じらうペパロニさんが、ひどく可愛く見える…。

いや、実際に可愛いんだけどさ…。

 

「よし!」

 

「…え」

 

座りながら俺の両足の膝を掴み、強引にこじ開けた。

躊躇せずに…その……俺のまだ収まらないアレに口を入れた。

 

「ふぁふぃふぁ、ふぉうたったひょな!」

 

「ペパロニ!?」

 

そのまま大きく前後運動。

…口内の生暖かさが広がる…。

 

「ふっ! フッ!? チャッ」

 

やはりよくわかっていないのだろう。

ひなさんの行為を、見たままで再現しているっぽい。

 

「……ちゅっぱっ!」

 

数回動いて、すぐに口を離してしまった。

ちょっともったいない…。

 

違う!!

 

「……タカシの反応あんまだし…なんか違うのか?」

 

「いや…なにしてんすか、ペパロニさん……びっくりしたよ……」

 

「見てわかんねぇのか?」

 

「……いや。そういう問題でもなくて…」

 

「まぁいいや! 次!」

 

「は!?」

 

おもむろに立ち上がり、今度は俺の肩を押してソファーの背もたれに押し付けてきた。

 

……正直、状況に流されている。

 

もたれ掛かるように、大きな胸を俺の顔に押し付けてきた。

ソファーに、もう一人分の体重が掛かったのが分かった。

俺の腰骨付近、その左右にペパロニの足の体温が伝わる。

 

「……さてと」

 

「ちょっと待て! いや、ほんとに待てって! 何やってんのかわかってるのか!?」

 

「当たり前だろう? 何言ってんだ?」

 

暗い部屋の中。

それでも赤くなっていると分かる、ペパロニの顔が見えた。

 

口調はいつも通りなのだけど、少し手から伝わる震えが分かった。

 

「……張り合ってんだよ」

 

「……」

 

張り合う? 誰と?

 

……ひなさんとか?

 

行為の一部始終を見ていたのであろう事から…か?

なんで? なんで張り合うの!?

 

…先程から妙に大人しい、横にいるであろう千代美とひなさんに視線を投げてみた。

無論助け…というか、ペパロニを止めてもらう為だ。

 

このノリと勢いはまずい。

いくら何でも…。

 

「ま…まって! 待て! カルパ…んぁっ!!」

 

「……ジュルルルル」

 

「ま…どこ……んんっ! どこを舐めっ……」

 

……。

 

ひなさんが、ドゥーチェを押し倒していた。

何してんすか。

下半身を下着一枚にして、その股間に頭を潜り込ませていた。

啜る音が先程から聞こえる…。

 

「……」

 

どうしよう。

初めて見たよ…百合展開…。

うっわ! エロッ!!!

 

……。

 

ごめん…これは見入っちゃうわ…。

 

「やだっ! ちょっ!! んぁっ! 舌を……いれぇぇ…」

 

「ハァハァ…次は多分、ドゥーチェですからねぇ…」

 

痛っ!

 

「……流石に今は、他所見すんなよ」

 

両手で顔を挟まれ、強引に顔を正面に向かされた。

そのペパロニと目が合う…。

赤く充血し……涙目だ。

 

「…」

 

片手を離し、俺のアレの手を添えて、動かぬ様に位置を固定した。

…マジかよ。

 

「…ひな…カルパッチョさんにも言ったけどさ、まぁ…今更俺が言うのもなんだけど……」

 

「んだよ」

 

「……ペパロニ。流石に初めてだろ。…手の震えで分かる。こんな事で…俺なんかで……」

 

 

「タカシ。お前やっぱりアホだなっ!」

 

 

俺の言葉を遮って、笑顔で罵倒された。

 

「おめぇを泊める云々の話でも言ったけどさぁ。……タカシだからだよ」

 

「……」

 

「っ!」

 

そのままゆっくりと腰を落としていった。

先が壁に当たる感触がする。

 

「…まぁ……あたしも…こんなタイミングでってのは、気になるけどよ……カルパッチョ見てたらさ」

 

体重が掛かる。

 

「負けたくねぇなってよ…おも……痛っぅ」

 

「……」

 

ペパロニの腰に手を置き、ゆっくりと下に押し込む。

よく女に恥をかかせるなと言うが…まぁ今がその時だろう。

実感した。

 

「っっぁっ!!」

 

何かを貫いた。

 

生暖かい物が、ツタウ感触。

 

「はぁ……はぁ……」

 

俺に寄りかかり、首に回る腕。

肉壁をこじ開けて進む感触。

暖かい…いや、熱い感覚。

 

「っは! ……ひゅッ」

 

一気に奥まで押し入れた。

それと同時に、快感と共に複雑な思いが、体全体に広がった。

 

「っ…息が……上手く……できない……」

 

「大丈夫か?」

 

「…思ったより……痛……い、なぁ…」

 

「……」

 

「……ハァ……ハァ……んだよ」

 

「……」

 

「あ…たし……のぉ……ハァ…初めて……くれてやったんだ。な…んか、言えよ…」

 

「……えっと」

 

「謝った…ら、ぶん殴る……からぁっ……なっ」

 

「……正直に言うと」

 

「……」

 

「ペパロニが…なんか、ものっっっすごく可愛く見える」

 

「カッ! ハハ……なんか……初めて言われた……いつもドゥーチェに…しか言わない癖にな……」

 

「そしてすっごいエロいデス。……あと気持ちが良い。色々と我慢できなくなりそう……」

 

「…それは、喜んでいいのか?」

 

いきなり素にならないで下さい。

 

「まぁいいや……う…動いていいぞ? というか、どうしたらいいか……分からんし」

 

…泣きながら我慢して…。

流石にペパロニの気持ちも察しがついた。

でも俺にそんな価値があるのだろうか?

 

…二人に好意を寄せられた。

 

いや…余り自分を卑下にするのも…もはや、二人に悪い。

 

ならせめて、気持ちに応えよう。

 

「分かった。我慢できなくなったら言ってくれ。……俺が我慢できなくなる前に」

 

「…待て。流石に少しは優しくっうぅぅ!!」

 

ゆっくりと動き始めた。

 

 

 

 

 

---------

-----

---

 

 

 

 

 

「っ! っ!!」

 

そのまま抱きしめる形で小刻みに動く。

ペパロニはその度に…苦痛だろう。

顔を歪ませていた。

時に大きく動いて見て反応を伺うも、やはりまだ性行為の快楽より、痛みが勝るのだろう。

 

段々と俺自身も遠慮が無くなっていく…。

こういう時は男は楽だな…痛みを伴わない。

 

狭いと感じるペパロニの体内は、確実に俺の理性を削っていく。

 

座位ということもあり、抱きついているペパロニの体とすり合う。

それもまた気持ちが良い。

胸が押しつぶされて、あたっている感触と肌の感触。

 

……いや、本当にでっかいな……。

 

双方が又、俺の理性を…というか、まずい…。

ひなさんとの情事もあり、すでに限界も近い。

 

「はっ! はっ! っ! んっ!」

 

しかもおもいっきり生だ。

避妊具をしていない。

今更ながらにそんな事を思い出した。

 

ペパロニが、大きく動き出した。

痛いだろうに、強引に腰を上げ何度も、打ち付け始めた。

 

「っ!! んっ!」

 

「ペパロニっ!?」

 

「ほらっ! っ! タカシも好きにっ! 動けよ!!」

 

「ばっ!! ちょっ! やめっ! ぐっ!」

 

「…! んっ!! やっと慣れてきたしぃ!」

 

ただでさえ、締まりが強くて危ないと、我慢していた中。急に全力で動き始めた。

 

「んっはぁ…」

 

耳元から甘い吐息…。

 

……。

 

こんな風になるのか、ペパロニは。

普段とは随分とかけ離れているな。

 

「いっ! な…なんだ? ちょっと……気持ちよくなっ!? にぃっ! んぁ!!」

 

頭が熱い。

 

友達。友人。

 

そんな風に思っていた。

 

そんな娘が、前の前で…裸で……。

 

「まだッ! ちょっと痛いけど…ぉ。んぁっ!」

 

彼女の尻を鷲掴みにし、彼女の動く体に合わせて、上下に動かす。

血なのか、愛液なのか分からないが、水音が激しく繰り返している。

 

「はっ! んっぁ!! あっ! あっ!」

 

痛みには完全に慣れたのだろうか?

甘い声がしばらく耳元から聞こえる。

 

脳髄が刺激される様だった。

 

しばらく続けていた。

 

続けていたい。

 

そんな中、ペパロニとは違う、甘い声が横から聞こえていた。

 

…あ。

 

カルパッチョさんに、完全に押し倒されて…執拗に攻められていた千代美が見えた…。

 

…………。

 

すごい状況だった。

 

流されているだけだったけど…これは…。

 

ぐっ。

 

まずい。

 

……本気でまずい…。

 

「ど……んっ! どう……したっ! タカシっ!?」

 

「……出そう。……一度……抜く」

 

「……はぁ……ハァ……」

 

イキそうになっていた。

避妊具もしていないのに、ただ快楽に流されていた。

 

腕と腰の動きを止め、一度中断するとペパロニへ…

 

ペパロニ!?

 

ギュッと少し強い力で、抱きしめられていた腕の力が強まった。

 

「……別にいい」

 

「は!?」

 

完全に虚をつかれ油断していたのもアリ……違う。

 

イイワケだ。

 

ただの言い訳。

 

……ただ俺が我慢できなかっただけだ。

言い訳はやめよう。

 

この快楽に流されていただけだ。

だからコレは俺のせい。

俺の責任。

 

別にいい。

 

ペパロニが呟いたと同時に、更に激しく腰を動かし始めた。

 

「はっ! んっ!」

 

限界が来ていたのもあり。

 

……。

 

脈と共に、吐き出されている。

 

射精と同時に膨らんでいたであろう亀頭が、膣内で押さえつけられている。

 

…おもいっきり中で、果ててしまった。

 

「はぁはぁ…タカシ……」

 

血と同じくして、体温と同温度。

 

ペパロニには分からないだろう。

 

……分かっていた。

ガキじゃないんだ。

その危険性は。

生で…避妊具を着けていないだけでも、無責任だというのに…危険性は高いというのに。

 

「はぁー……はぁー……はぁ……」

 

耳元から、熱い息と共に彼女の少し甘い呼吸が聴こえる。

しばらくこうしていたいとばかりに、腕の力を抜いてくれない。

……。

 

ダメだ。

俺って…こういう事にも流されやすいのかよ…。

 

 

…どのくらいたったのだろうか。

 

ただ、彼女の体温を感じていた。

 

やってしまった事は、もう仕方が無い。

責任とらんと…とは思っていた。

 

「もういいか…んっ!」

 

彼女が少し動き腰を上げた……抜き出す。

 

「……」

 

ボタボタと、血液と混じった白い液体が、ペパロニの中から溢れ落ちてくる…。

 

「うっわ! なんだこりゃ。すげぇ量だな……まだ出てくる…これは……終わったのか?」

 

まぁ…うん、責任…とらんとなぁ…。

 

「…さてと!」

 

事が終わったと見て、ピロートークや余韻に浸るって事もなく、あっさりとした態度で、俺の上から降りた。

 

「ガキが出来ちまったら、そんときゃそん時だな!」

 

「…ペパロニ」

 

あまりの軽さに、別の意味で心配になる。

 

「大丈夫ですよ?」

 

「うわぁ!!!」

 

「んだよ、カルパッチョ。邪魔すんなよ」

 

「はいはい。次はドゥーチェですからねぇ…準備は終わりましたし」

 

……え?

 

「あぁ後、先程も言いましたけど、大丈夫ですよ? 隆史さん」

 

「……」

 

何が? 色んな意味で混乱している。

次? ドゥーチェ? 大丈夫? 何がぁ!?

 

「ペパロニ? テーブルの上に置いてある、私のポーチにお薬入ってるから、後で飲んで頂戴」

 

「んぁ? 薬?」

 

まさか…

 

「避妊薬よ」

 

「」

 

アフターピル…準備してたの? え?

 

「…ちょっと私も興奮しすぎて…迂闊でしたね」

 

いつの間にか…というか、ペパロニとしている時に準備していたそうだ。

 

……。

 

え?

 

「はい、ではちゃんとしたのも用意しておきました!」

 

はい。

そのポーチから取り出したるは、ゴムですね。

 

コンドーム。

 

黒々とした箱に虹色に光る文字のパッケージ。

 

え? これ買ったの? カルパッチョさんが!?

どこで? え? 

 

……ちょっとその絵を想像したら、少し背徳感を感じちゃった。

 

「はい、次はドゥーチェです。あれをご覧下さい」

 

あの…俺の混乱を無視しないでください。

計画性がありすぎでしょう? 

 

……コワイ…。

 

「なぁ、カルパッチョ」

 

「なに?」

 

「薬って、今飲まなくていいのか?」

 

「えぇ。飲んだ後は、性行為しちゃダメだから」

 

「…んぁ? どういう事だ?」

 

「まぁ色々あるけど……今日はもう、隆史さんとしなくていいのね? 私はドゥーチェの後もう一度お願いしたいけど…」

 

「……なるほど。んじゃ後でいいな!」

 

「………………エ?」

 

まって! 待ってくださいよ!? どういう事!?

 

「では、隆史さん」

 

「」

 

「何度も言わせないでくださいね? 『ドゥーチェの番です』よ?」

 

「」

 

 

 

 

 

-----------

------

---

 

 

 

 

 

前戯。

 

ひなさん曰く、それを済ませてあると、形のいい胸を張られた。

 

仰向けになりながら、大きく胸を上下に動かしている千代美さんは…すでに半裸に剥かれていた…。

 

……。

 

「ドゥーチェ、反応が可愛くて…ちょーっと…やりすぎちゃいましてぇ…」

 

バツが悪そうな顔をしているひなさん。

目の前の千代美から、ヒューヒューと喉から音がする。

 

……。

 

時折、上げた片足の根元が、ビクンビクンと痙攣をしている。

 

…。

 

下半身はショーツのみ。

随分と攻めたのだろう。

 

ひなさんの唾液と、愛液の為に薄暗い室内でも分かった。

水でもかぶった方のようにグチャグチャに濡れていた。

 

カーテンの隙間から入る光がソレをヌラヌラと照らしている。

ショーツの秘部部分が、その為にピッタリと張り付き、秘唇の形がハッキリと分かるくらいだった。

 

……まずい。

 

色んな疑問や何もかもぶっ飛んで、ついでに理性までぶっ飛びそうだ。

 

「……」

 

痴態を晒している千代美には悪いが、賢者タイム中の俺は何とか理性を保ち、彼女に近づく。

……何言ってんだ俺。

 

「…おい、千代美! 千代美さん! 大丈夫か!?」

 

顔をペチペチと軽く叩きながら、意識を確認。

あかん。目が虚ろだ…。

 

「だかしぃぃ! やぁ! もうやだぁ!!  カルパッチョが怖いぃ!!」

 

…うん。それは賛成する。

 

「あら、ドゥーチェは隆史さんとしなくていいんですか?」

 

「…やだ。初体験は、もっとロマンチックの方がいい…。ノリと勢いは嫌だ」

 

「あぁ…ドゥーチェの愛読されてる恋愛小説みたいな……。えっと、なんでしたっけ? 夕日の浜辺とかホテルとかでしたっけ?」

 

「んなぁぁっ!!??」

 

…えっと。

 

目は虚ろだけど、愛読書を暴露されて慌ててますね。

というか…何読んでんだよ。

 

「あの…ひなさん。俺も流されてしまった分、何も言えないですけど…流石にこんな…」

 

すでに二人としてしまった…ので、今更感が半端ありませんが。

説得力皆無ですけどね!

 

「……隆史さんは黙っていてくださいね?」

 

……ハイ。

 

「さてと……いいんですか? ドゥーチェ?」

 

「……」

 

「……本当に取られますよ?」

 

「…グ…」

 

「それにドゥーチェも…ほら!」

 

「んぁ!?」

 

…ひなさんが、千代美のショーツの秘部の周り部分を掴み上に引っ張り上げる。

 

「…ドゥーチェも収まりつかないでしょう?」

 

「ぁん! んっ!! ひっ! ひっぱるなぁ!!」

 

ひなさん。目が怖いですよ?

 

そのまま、顔を千代美の耳元に近づけ、何かを囁いている。

時に耳たぶ噛みながら…。

慣れてるなぁ……怖いなぁ……。

 

「でもぉ! んっ!」

 

・・・。

 

「ほら…隆史さんもあんなになってますし……」

 

「ふっ!?」

 

真っ赤になった千代美に凝視された…。

はい。

この映像ぶっちゃけエロすぎて、復活しました我が息子。

 

「はいっ! 後は隆史さんお願いしますね? 女に恥を掻欠かせないでくださいね!」

 

「」

 

また、ヒューヒューとした呼吸になった千代美さん。

交代とばかりに、ひなさんに場所を譲られた。

 

強引に…。

 

「う~ん…流石になぁ…」

 

ぐったりとした、千代美。

流石に本人の意思が無いのに…なぁ…。

 

「……」

 

「……千代美?」

 

何かを訴える様な目をして見つめてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…いい」

 

 

 

「ん?」

 

「………もういい」

 

あの…。

 

「やっぱり、隆史は鈍感すぎるし…取られたくないし……」

 

「……」

 

「嫌だと言ったが…ノリと勢いは……やっぱり私達らしいし…」

 

「……」

 

「わ…私も……たか……隆史が……その…………すきだ……シィ」

 

「……」

 

「だから……もういい。……好きにしてくれ」

 

「……」

 

いかん!!

 

これは本気でいかん!!!

 

千代美が、涙目で真っ赤になりながら、こんなエロい状態でもモジモジとしながらぁ!!

 

告白なんていきなりされるものだから!!

 

……最低な事だとは思うけど!!

 

ひなさん、ペパロニを抱いた後にこんな状況でぇ!!

 

 

理性が…死ぬ……切れる。

 

 

「その……隆史」

 

「!?」

 

潤んだ瞳で更に見つめられながら、名を呼ばれた。

 

「…だ……抱いてくれ」

 

 

 

 

 

ブツッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っ危ねぇ!!

 

だから、切れやすいよ俺の理性!!

自身の理性の紐を掴み、また縛り直す…。

 

マジで女性の好意に甘えて、これ以上はっ!!

本当にただのクズに…。

 

 

……。

 

 

精神世界。

 

俺の理性の紐が…張りが無い。

 

あれ?

 

手元からダラ~ンとしてる。

 

アレ?

 

何となく横を見たら。

 

…ハサミを持って、嬉しそうにしている…笑顔のひなさんがいた。

 

 

……。

 

 

 

 

 

 

 

千代美のショーツをずらした。

秘部が目の前にある。

ヌラヌラと光り、息をするように少し…動いている。

 

亀頭を入口に押し当てる。

 

ヌチャっとした感触と、生暖かい温度。

そのままゆっくりと押し付けている。

 

「んっ!」

 

侵入を拒むかの様な壁にぶつかる。

 

そのまま、突き進む。

 

……もう理性なんて無い。

 

「っ!!」

 

何かを破る感覚と、快感が先から感じる。

ヌルっとした感覚。

 

「ぐっぅぅ!」

 

肉壁をこじ開け、一気に一番奥にまで千代美の中に入った。

押し上げる感覚と、包まれる感覚が…。

 

「はぁっ! はぁッ! …ちょっと……苦しい」

 

「…すまん」

 

「だ…大丈夫だ。ただ、やさしくしてくれ」

 

「ど…努力します」

 

「……思っていた程……痛くないな……」

 

少し痛みは有る。

そう言っているが…こういう事にも個人差があるのだろう。

痛みが少ないのならよかった…。

 

「ただ…た、隆史のが…キツくて……ちょっと……圧迫感が…」

 

生々しく言わないでくれ…。

 

「動いていいか?」

 

「や…ちょっと……まって」

 

一言言って、俺の首に手を回す。

そのまま唇を合わせてきた。

 

「……ん」

 

「……」

 

「私の全部の初めてだ」

 

 

あぁもう無理だった。

 

 

無言で、ゆっくりと動き出す。

今度はこちらから唇を合わせに行き、舌を入れる。

 

ズルズルと引き抜くと…。

 

……。

 

 

……なんだ?

 

 

またゆっくりと動き、遅めのピストンを繰り返す。

 

「……んっ……ぁ」

 

目の前から甘い声が聴こえる。

 

「…本当に痛くないな……変な気持ち……んぁ!?」

 

千代美は、すでに快楽を感じているのだろう。

 

「ぁ! あっ! んっ!?」

 

それに戸惑うような声。

 

……それ以前に…。

 

ズルッと抜き。

 

また突き進む。

 

な…なに? めちゃくちゃ気持ちがいい。

下衆な言い方をしてしまうとアレだけど……初めてだから絞まりいいとか…そういう問題じゃない。

 

入れて抜く。

脳が熱い。

 

「はぁ…はぁ…ど……どうした? その……」

 

まだ数回しか動いていないが、一度動きを止めてしまった。

それを疑問に思ったのか、不安げな顔で聞いてくる。

 

「す…すまん、初めてだし……あまり……その……気持ちよく無いか?」

 

「……逆」

 

「え?」

 

「ごめんな? 千代美」

 

「な…何?」

 

「…ちょっとこれは、抑えきれる自身が無い」

 

「?」

 

一言言って、また動き出す。

やっぱりだ。

 

これは千代美もだろう。

 

個人差があるが、初めての女性が、こんな短時間で快楽を感じてしまうものだろうか?

 

感覚が鋭くなっていた。

 

「なっ!? 何!? くぁ! あぁ!?」

 

いきなりだけど、激しく動き出してしまった。

 

腰骨に親指をかけて腰を持つ。

少し体を浮かせて、後は腰を打ち付ける。

 

「やっ!? んぁ!! はっ! はぁっ!!」

 

腕で目を隠すようにしていた。

 

甘い声が恥ずかしいのか、たまに我慢をしようとする。

が。

すぐにそれが崩れる。

 

バツンバツンと何度か腰を打ち付ける。

ゴツンと何度か、奥にも当たる。

 

「んぁやぁ!? なんっ!! なんか!!」

 

腰の手を動かし、足首を持つ。

何かそのまま、正常位の格好に持っていく。

覆いかぶさる様になると、自然と千代美が腕を首に回してきた。

 

それに…。

 

もう……イキそうだった。

 

さっきイッタばかりだというのに…あまりに限界が早い。

 

「あらぁ…隆史さん凄いわねぇ…」

 

「…あれドゥーチェ大丈夫か? 凄い声出してるけど…」

 

後ろから声が聞こえた。

が、止まらない。

 

バチュンと水音と肌がぶつかる混ざり合った音が、何度も繰り返している。

こみ上げてきたモノを感じながら、それでも激しく打ち付ける。

 

「んぁ!!? んはぁ! なんか! なんかくるぅ!!」

 

顔を少し振り乱し、真っ赤になりながら叫んでいる。

…千代美もイキそうなのか。

 

「っはぁぁ!?」

 

これは……あ。

 

「っ!」

 

すぐに引き抜き、そのまま千代美の体を汚す。

白い液体が飛び、腹から顔まで一直線に液体の線を引いていた。

 

千代美の体が、痙攣を起こしている様にビクンと何度も小刻みに跳ね上がっている。

 

…また避妊してなかった。

また中に出していまう所だった…。

千代美の秘部からは、赤いものが少し見えた。

 

……なのに……これか。

千代美も果てた様で、痙攣が収まっていないようだった。

 

 

「ハァー…ハァー…ハァー…ハァー」

 

……今……我慢できなかった…。

 

イキそうだとは思ったけど…、完全に不意打ちだった…。

 

これは…。

 

「ハァ…た……隆史……」

 

「…はい」

 

「…………優しくってしてくれって言ったのにぃ…」

 

 

別の意味で泣かれた。

 

 

 

……

 

…………

 

 

 

千代美を抱いた後、もう一度と言って、ひなさんがまた襲ってきた。

段々と慣れてきたのか、ペパロニも参加してきて……。

それに、復活した千代美も恥ずかしながらも、更に参加…。

 

なんだろう…最終的には、3人共、気絶させてしまう程、激しく攻め立てしまった。

はい、完全に欲望のままに行動してしまいました…。

 

何回やったのだろう?

 

まぁ結果。思った。

 

千代美と体の相性が、抜群に良いみたいだった。

意識ごと持っていかれそうな快感。

 

…でもまぁそれを持って思う。

 

はい。完全にハーレムでした。

 

はい。俺、今日にでも死ぬんじゃないだろうか?

 

……モラルてなんだっけ?

 

そして朝。

 

ソファー目を覚ますと、また下半身が寒かった。

 

あれだけやってしまったというのに、まだ男の生理現象は正確に起こってくれた。

 

その生理現象を…3人で舐め合ってました…。

 

「ドゥーチェ。ちょっとずるいです」

 

「チュッぷッ! さっきまでカルパッチョの番だったろ? 次は私の番だ!」

 

「姐さん…変われば、変わるもんっすね」

 

まぁ…3人にそのまま、まとめてかけてしまった。

なにを? ナイショ。

 

そんな、色々と死にたくなる様な、賢者タイム中の思考でした。はい。

 

…やっぱり俺、今日死ぬと思うの。

 

そしてその予想は的中する。

 

 

 

 

 

 

◆

 

 

 

 

 

『なんだよぉー! アンツィオにそんな奴いたんだったら、昨日呼んでやりゃよかったのに!』

 

優花里さんの潜入動画。

それを今、生徒会長室で皆と見ている。

 

初めは皆、それなりに喋りながら…談笑でもしながら見ていた。

 

…けど。

 

 

『昨日? 呼ぶ?』

『おぉ! こいつ昨日の放課後に学園艦についたらしくてな、色々あったんだけど…まぁいいや。簡単に言うと私ん家で、飯作ってくれたんだよ』

『……』

『……あの、つかぬ事をお聞きしますが、えっと…ご自宅では、ご家族の方もご一緒でした?』

『いねぇよ? 私、一人暮らしだし』

『……』

 

 

「「「「 …… 」」」」

 

 

『つまり、隆史殿は一人暮らしの女性宅へ、しかも放課後って事は夜でしょうか? …そこにお邪魔したと?』

『そーだな』

 

カメラが、グルンと勢いよく回転し書記を捉える。

 

『……』

 

隆史君の顔色が悪い。

滝のような汗はなんだろう。

 

……。

 

『どうしました?』

 

優花里さんが、目の前の…コック帽を被った女性に声をかけている。

なにか具合が悪そう…というか、何かに困った表情をして呟いた。

 

『…ん、いや……まだ、なんか入ってるみたいで、変な感じがする』

『なにがです?』

『んんっ!? あっはっは! 気にすんな! こっちの事だから!』

『』

 

 

「「「「 …… 」」」」

 

笑ってごまかす表情が、若干の赤みをさしていた。

隆史君の顔の色が、七色に変化している。

さっきから一切無言だなぁ…。

 

『タカシの形になっちまってるから、しばらく続くって……カルパッチョ言ってたなぁ……ちょっと動き辛ぇ』

 

 

「「「「 …… 」」」」

 

 

『…まぁなんだ、アンチョビ姐さん! さっき言ってたウチの隊長な! もう一人、カルパッチョって副隊長を飯食ってた!』

『…食事……ですか?』

『おぉ! パスタ料理の新作作って食わせてもらったんだよ! ……まぁ、あたしらは、食われちまったけど…』

『』ガタガタガタ

『なんの事ですか?』

『いやいや! まぁ気にすんなっ! こっちの事だから!』

『はぁ』

 

 

 

「「「「 …… 」」」」

 

 

はい。

一旦ここで、画面が暗転、小休止となりました。

 

 

「…優花里さん」

 

「はい、なんですか?」

 

「隆史君は?」

 

「私と一緒に帰って来ましたら…大洗にいると思いますが…西住殿!?」

 

「……次見せてください」

 

「え…あ、はい。怖いです…今の映像で、どこか怒る所ありましたっけ?」

 

 

 

改めて再生された動画は、コロッセオの中でした。

本来の目的である、P40を撮した映像。

 

……もう、どうでもいいけどね。

 

 

『ドゥーチェ! ドゥーチェ! ドゥーチェ!』

『以上! 秋山 優花里がお送りしま…あれ?』

『おーい、千代美。楽しそうな所悪いけど、ちょっといいか?』

 

『ドゥーチェ! ドゥー…あっ!』

 

『隆史!? ど…どうした!?』

『いや、もう帰るから一応一言、声を掛けとこうと思ってな…声裏返ってるぞ?』

 

画面からは、相変わらずザワめきが起こっている。

そのギャラリーがとんでもない事を言った。

 

『ドゥーチェの男だ…』

『姐さんの男だ…』

『……』

 

 

無言。

 

ひたすらの無言。

 

優花里さんと華さん…それと河嶋先輩は、何が起こっているか分かっていないみたいだけど…。

それでも沙織さんと麻子さんは、気がついている様だった。

だって、二人共顔が真っ赤になってるし。

 

会長と小山先輩は……真顔。

 

目に光が無い。

 

『……どちらかといえば、私が隆史の女という事なんだが……』

『千代美…凄い事呟くな…』

『……まぁ、事実もう私…女だし…ってなにを言ってるんだ私は!!』

『………………』

 

 

聞こえるように言うのは、呟きって言わない。

…ピシッっと、部屋の何処かで音がした。

 

「チョビィィ…」

 

 

 

「……西住殿」

 

「え!? あ、はい」

 

「続き、ご覧になりますか? かなり強烈ですけど…」

 

「はい見ます」

 

「…即答ですか…」

 

「見せてください」

 

問答の必要はありません。

次を再生してください。

 

映し出された映像…噴水の前。

 

金髪の女生徒と…隆史君。

 

……。

 

『あの……カルパッチョさん!?』

『あまり、同じ事を言わせないでください。昨晩と同じく、ちゃんと「ひ・な」って呼んでくださいぃ』

『』

 

「……」

 

 

『フフッ』

 

「「「「 !? 」」」」」

 

彼女の目が、カメラをとらえていた。

 

…誰に言ったのだろう。

 

こちらを向いて一言…。

 

 

 

 

 

『…ザァンネン…デシタネェ?』

 

 

 

 

言った直後、テレビ画面が真っ黒になった。




はい、閲覧ありがとうございました。
ハーレムって難しい…。



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