『 ……わっ 』
「…んぁ?」
…もやは見慣れてしまった、真っ黒い空間。
少し寝ぼけたような、ボー…した頭が、これもまた聞きなれてしまった声で、現状を把握した。
今回もまた、気が付いた時には、この場所に立っていた。
これもすでにまた、慣れてしまったていたこともあり…まぁ何かしらの理由でまた呼ばれたのだろう。その呼び出した主と思われる…俺の意識を取り戻した切っ掛けの声の方向を向くと…あぁいたいた。
そのド派手な水色のロングヘアーの自称女神様が、今回は少し距離が離れた場所に、俺と同じく立った。
「…ぉ、駄女神? またお前か…。今度は何の用で呼び出し…駄女神?」
俺が声を掛けると、少し俯いていた顔を上げ…此方にまっすぐ、睨みを効かせた顔を向け…叫んだ。
『 私のっ!! 』
「……なんだいきなり。私のなんだよ」
来て早々、睨まれる覚えはないんだけど…。
『 私のこの手が真っ赤に燃えるっ!! 』
…………。
叫びだしたと思ったら、手を…指を広げて自分の顔の前に突き出した。
駄女神………今度は、何に影響された…。
『 勝利を掴めと轟き叫ぶ!! 』
あ、うん。手がなんか燃え出したな。
『 ぶわぁぁぁぁっ……ぁぁぁあああく熱ぅっ!!!! 』
手を掲げ…なんか此方に、全力で走りだして来たな。
『 ゴッドッッ!! 』
…。
『 ブッッロオォォォォォ!!!!! 』
……。
『 ォォォォ……おらぁぁぁぁ!!!! 』
………。
『 ァぁっ!? あぶっらはぁ!!! 』
…………。
『 ………ぎゃんっ!! 』
取り合えず…炎に包まれた手で、此方に殴りかかって来たので普通に避けた。
うん、オカンにぶん殴られる時に比べたら、止まって見えるわな。
避けた拍子で、体制を崩したのか…見事にダイブしていく女神様…あ、違う。
駄女神様。
「おー…。顔から派手にイッたなぁ…」
とても気持ちの良い、ズザザを久しぶりに聞いた気がするな。
『 グスッ…ひっ…酷いじゃないっ!! 避けないでっ!! ちょっと擦り剥いちゃったじゃないのっ!!』
「いきなり殴り掛かって来ておいて、随分な言い草だな、おい」
『 しかもぉっ! 避ける時に足掛けたぁぁ!!! あああああ!!!!』
…いきなりピーピー泣き出した…。
『 あ…あの…隆史…さん? 』
「はい? …あぁ、エリス…さ…ま?」
おぉ…この世界、唯一の癒しの女神様も、今回は初回からお出ましだった。
ただ…。
『 あ…いえ…聞きたい事があると言いますか…何と言うか…それでご足労願いましたと言うべきか… 』
「………」
遠っっ!!
何時もは比較的に近くに来てくれるのに、今回100メートルは離れてませんか?
例の脳内へ直接届く声の為、会話は問題なくできるといえど、さすがに遠すぎる…。
「なんか、距離離れすぎてませんか…?」
『 そっ…!! そんな事…ないですよぉ…? 適正距離ですっ』
「そうですか?」
『 そ…そうですよ…えぇ…そうです… 』
「…ま…まぁ、俺は良いですけど…なんか、物理的に距離を取られてる感じが露骨にして、なんか寂しいんですが…」
あ、うん…直感だけど、露骨に避けられてないか、俺。
『 寂し……ま…え…そうです…か? な…なら… 』
……。
あ、なんか数歩だけ、トテトテと、近づいてくれた…。
なんか掌を前で合わせて下向いているので、顔は分からんが…目を合わせてくれそうにないな…こりゃ。
今の数歩は、妥協できる距離って事か? …まだ遠いなぁ…今回様子が、なんか変だぞ?
『 ちょっと! 無視しないでっ!! 』
転んだ状態で、そのまま座り込んでいる姦しい駄女神様からクレーム。
「…お前は何時もと変わらんな…はぁ…何時までも地べたに座ってるなよ…」
『 起こしてっ! アンタが転ばせたんだから、責任取って!! 起こしなさいよっ!! ほら早くっ!』
「…はいはい。まったく…ほら、手を寄越せ…」
『 そこは素直に手伝うんですね… 』
座り込んだまま両手を広げ、持ち上げろアピールをする青いの。またビービー泣かれても面倒くさいので、さっさとその手を引っ張り上げようと此方も手を出してやった。
『 ……… 』
「…? どうした、駄女神」
駄女神の手首を掴み、そのまま引っ張り上げようとすると、その掴んだ俺の手の腕首を駄女神が掴む。
しかし、ソコまでで…変に踏ん張る様に動かない。ただ…なんか知らんが、クスクスと笑い始めた。
はぁ…今度は何だ…まったく。
『 射程距離…油断したわね… 』
「あ? なんだって?」
あ、余ったもう一つの手が、先ほどの炎に包まれ…
『 ゴットォッ!! ブロォォォォォォ!! あっぱーVer!! 』
「おまっ──―
…。
『 …ふっ…ふふっ… 』
『 』
『 ひゃっは──ー!!! すっきりしたぁぁ!!! 』
『 』
『 ど──よ、エリスッ!! してやったわっ!! 自ら顎を差し出すなんて、隆史も少しは殊勝になったんじゃないっ!?』
『 』
『 オンナっ隆史さんの事ですから? んなに効いちゃいないと思うけど…これで少しは…って、どうしたのよエリス 』
『 』
『 なによ…指刺さないでよ 』
『 …た…隆史さんっ…がっ… 』
『 あぁん? 隆史がなによ…って、そうそう! 隆史もいつまでも黙ってないで、悔しそうな…… 』
『 ………… 』
『 ………… 』
『 ね…ねぇ、エリス…隆史の…頭…無いんですけどぉぉ… 』
『 ……… 』
『 それでも二本足で、しっかり立ってるんですけどぉォ!!?? 』
『 なっ…何やってるんですかっ!! この世界、魂だけの世界なんですから、彼にも効果あるに決まってるじゃないですかっ!! 』
『 さっ…最初に言いなさいよ!! というか、止めなさいよっ!! 隆史、アンデットみたくなっちゃってるじゃないっ!! 』
『 基本中の基本ですよっ!! 冗談だと思うに決まってるじゃないですかっ!! 』
『 ………… 』
『 ………… 』
『 ……リ…リザレクション…で…元に戻るかしら… 』
『 いえ…見た目だけ、霧散してしまっただけだと思いますので……時間が経てば、何もしなくても元に戻ると思いますが… 』
『 ………… 』
『 ………… 』
『 ぶれっしんぐぅ! 』
『 っっ!? 』
▼
『 ……… 』
「………」
『 …あの…隆史…? 隆史さん? お…怒ってる? 』
「出会い頭にいきなり頭フッ飛ばされて、怒らない奴がいるなら連れて来い」
『 ……… 』
「………」
『 れ…歴史上のどんな偉人だって、塩と砂糖を間違える位の、簡単なミスくらい犯すわっ! それと同じよぉ! 』
「……」
『 どんな女神だって…そうっ! 姿色端麗! びもくしゅ…しゅ…なんだったかしら? …とっ…兎に角っ!! 私くらい優秀な女神だって、失敗くらいするわっ! 』
「…眉目秀麗」
『 そっ…そうよ、それっ!! だからそうっ! 仕方がない! これは仕方がない事なのよぉ!! 』
「………」
『 』
「…アクア、一つ、良い事教えてやる」
『 このタイミングで、普通に名前呼んだ!? こわっ! 怖いんですけどっ!? 』
「眉目秀麗は男性に使う言葉だ」
『 ふぃたいっ! ふぃたいっ! ふぃたいっ!! 頬をふぃっふぁらな…吊り上げないれっ!!!』
「……最後になんか言いた事あるか?」
『 ふぉめんなさいっ! ふぉめんなさいっ!! ふぃたいっふぃたいっふぃたいっ!! のふぃるっ!! ふぉぉが、のふぃちゃうっ!!』
「………まったく」
『 ひゃんっ!! 』
『 それでも、普通に許してあげるのですね… 』
「はっ…なんかもう…慣れました…一々本気で怒ってたら…こっちの世界の俺の胃も死にそうですので…」
『 あはは… 』
『 うぅ…お尻痛い…ブレッシングの意味なかった… 』
『 十分あったと思いますけど…ちゃんと許してもらえたでしょう? よかったじゃないですか、十分幸運値が上がったと思いますよ? 』
『 ほっぺた掴まれて、身体事持ち上げられた挙句、急に離され落っことされてっ!! 良い訳ないでしょっ!! 千切れるかと思ったわよっ!! 』
「…まだ足りんか」
『 いいっ!! もういいですっ!! お腹いっぱいですっ!! 』
『 …先輩 』
「しかし…焦った…。いきなり視界が真っ暗になったし…まさか頭無くなってたと思いもしなかった…」
『 ま…まぁ…はい 』
「あ、エリス様…ようやく何時も距離に来てくれた…」
『 ま…まぁ…安全かなぁ…って 』
「安全?」
『 …… 』
『 …… 』
「では、駄女神」
『 なによっ!! 変態っ!!』
「……アクア」
『 あ、ごめんなさい。…な…なんでしょう 』
『 先輩… 』
「はぁ…理由を聞こうか」
『 は? 何がよ 』
「なんで俺は、いきなりお前に頭消し飛ばされなきゃならんかったか…だ」
『 なんでっ!? なんでですって!? よ…よくもまぁ…いけしゃあしゃあと… 』
「は?」
『 あはは…は… 』
『 元はといえば、アンタがスキル使って、好き放題しまくってるのが原因じゃないのよっ!! 』
「……なに?」
『 ぅ…ぅう… 』
『 この神聖なる女神様に? 不埒な欲望を持たないのは、良しとしましょう。そこは? まぁ? 褒めたてあげるわ!! 』
「………」
『 でもなにっ!? 勃たないってっなによっ!! 女性にある意味、一番言っちゃいけない事言ったのよアンタはぁぁ!! そんなにパッド神の方が良いか、この背教者めぇぇ!!! 』
『 先輩っ!? 』
「いや、たたないって…何が?」
『 チ○コよっ!! 』
『 ……… 』
「…お前…一応、女神だろうが…」
『 いい!? 傷つけたのっ! アンタの言葉は少なからず、私の女のとしての部分をガッッ…つりと傷つけたの! よりにもよって偽乳の方が良いってどういう事!? 目も頭も腐ってるとは思ったけど、ソコまでとは思わなかったっ!! 』
『 …こ…この… 』
「……えー…と」
『 ほら謝って!! 私の繊細な心を傷つけた事を謝ってっ!! 両手付けて額を地面で擦り下ろしながら謝ってっ!! 謝りなさいよっ!! 』
『 …… 』
「……」
『 はぁ…はぁ… 』
『 余程悔しかったんですね… 』
『 悔しくないっ!! 大体! スキル使って影響下にある癖に、私にだけ勃たないって、脳内に問題があるかもって、心配してるのよっ!! 悔しくないっ!! 悔しくないからっ!!』
『 あ…はい。そうですね 』
『 優しい笑顔すんなぁぁぁ!!! 』
「………あのな、駄女神」
『 なによっ!! この変態っ!! ふぃたいっふぃたいっふぃたいっ!! 』
「まず最初にな?」
『 ふぃたいっふぃたいっふぃたいっ!! 』
「スキルって…なに?」
『 ふぇ? 』
『 え? 』
「お前が別世界線で、俺に強引に与えた転生特典ってやつか?」
『 …… 』
『 …… 』
「……」
『 …… 』
『 …… 』
「はぁ……もういい…その沈黙で理解した。…疲労しか感じねぇ…」
『 ……ごめんエリス…間違えちゃった 』
『 先輩… 』
『 あっっるぇ~…でも確かに、うまくいったと思ったのに 』
『 何故でしょう…今回の結果に、ひどく安心してしまいました… 』
「まぁ…別世界線とやらの俺ん事は、あまり聞かない方が良いとは思う。思うが…」
『 そっ! そうねっ!! それはそうよっ!! 』
『 そうですっ!! 間違いではありませんっ!! 』
「お前に勃たないってのは、同意見だ」
『 ……… 』
『 ……… 』
『 こ…このっ…じょ…じょ──ーとーじゃないのっ!! じょうとうですぅぅ!! 』
「おぅ? どうした、いきなり胸突き出して」
『 先輩っ!? 』
『 どうよ、この胸っ!! どこぞのパッド神と…格差って言葉を如実に表す、この胸っ!! こんな間近で見ても、まだそんな事言うかぁぁ!! 』
「……」
『 ………いい加減、怒りますよ 』
『 なによ、黙っちゃって!! …あ、そ~~よねぇ…我慢してただけなのよね! アンタみたいな変態が、私に対しての劣情を素直になんか… 』
「…いや、しほさんなら兎も角、お前じゃな…」
『 』
『 ……先輩 』
「突き出されたくらいじゃ…駄女神?」
『 ……… 』
『 ……… 』
『 か…か… 』
「か?」
『 帰れよぉぉぉ!! アンタ、もう帰りなさいよぉぉ!! 』
「…呼び出しておいて、いきなり帰れは無いだろ……」
『 帰ってっ!! 帰りなさいよっ!! 二度と来るなぁぁぁぁ!!! 』
「お前な…っっ!?」
『 あの…先輩、それはちょっと… 』
『 うっさいわねっ!!! どうせ!? 隆史なんてほっといても! こっちの……え 』
『 隆史さんっ!? 』
「……」
『 ……… 』
『 ……… 』
『 あの…隆史? なんか、アンタ面白い事になってるわよ…ちょっと流石に笑えないんですけど… 』
『 ノイズ…。隆史さんの魂…その輪郭がぶれ始めた……まさかっ! 』
「……―
『 えっと…エリス。これってあれ? 私、ひょっとして本当は成功してた? アッチの隆史(性獣)の反応が、もうすっっごいんですけど! 』
『 どっ…どうしましょうっ! 私、隠れた方が良いですか!? あれ…先輩…何処に行こうとしているんですか… 』
『 え? うん、別に? お家に帰ろうとしているだけよ? 』
『 なに、普通に逃げようとしているんですかっ!! 魂の世界線が切り替わるんですよっ!? 露骨にあっちの隆史さんと、魂が入れ替わるのが分かるじゃないですかっ!! 』
『 うふふ~大丈夫! 大丈夫よ~。エリス、良い? 』
『 …なんですか。何が大丈夫なんですかっ!! 』
『 記憶を見た限り、アンタちゃんと服着てたしぃ~特段、グッチャグチャにされてた訳じゃないの 』
『 え……? 』
『 そうっ! そうなのよっ! アンタはただ…神座に座っていただけぇ 』
『 そ…そうなんですか? 』
『 だから、私なんていなくても大丈夫! ……ただ 』
『 ただ!? やっぱり何か、あるんじゃないですかっ!! 』
『 …アンタの…目の淫紋が気になるのよねぇ~。…ほら、西住 みほさん達のって、まだ不完全だから、ハートマークにしか見えないでしょ? 』
『 …そのセリフがすでに怖いんですが…私の目に何が映ってるんですかっ!? 』
『 いや…エリス…アンタのはガッツリ、しっかり、完全に……発現してんのよ 』
『 …… 』
『 椅子に座ってただけなのに、不思議よね! アハハ~ 』
『 わっ…笑いごとじゃないですよっ!! えっ!? えっ!? 』
『 まぁ…後は… 』
『 後!? あるじゃないですかっ! まだ何かあるじゃにゃいですかぁぁ!! 』
『 神座に座ってるアンタ… 』
『 な…なんですか 』
『 明後日の方向見て、ビクンビクン体痙攣させながら、体中の体液撒き散らしてたわ 』
『 』
『 とてもじゃないけど、女神の見た目とは、程遠かったわ。でも大丈夫っ! 貴女幸せそうだったから! 』
『 』
『 じゃ! 私そろそろ行くわね♪ 』
『 …はっ! にっ! 逃げないで下さいよっ!! こ…怖すぎますっ!! いてくださいっ! いてくださいよっ!! 』
『 え? 嫌よ。あの隆史さん、私も怖いもの 』
『 ……… 』
『 す…少しは、本音を隠してくださいよっ!! 』
『 でもほら、大丈夫よ! 本質はアレ、隆史だから。私には起たないみたいだし用はないでしょ 』
『 逃がしませんっ!! 絶対に逃がしません!! 拘束魔法使ってでも、此処にいて貰います!!! 』
『 離して!! 離しなさいよっ!! 私関係ないからっ!! 可愛い信者たちなら兎も角、女神なら自分のしでかした事の責任取りなさいよっ!! 』
『 先輩がそれを言いますかっ!? それに最初と言ってる事違うじゃないですかっ!! 』
『 ならっ! あの隆史のその気を逸らす、良い言葉を教えて上げるわ!! それで勘弁して!!』
『 言葉? …なんですか!? それで、なんとかなるんですか!? 』
『 そうそう。そうよー! あの性獣の邪な劣情を押さえる、魔法の言葉よぉ? 』
『 なんですかっ!? なんですかっ!? 教えてくださいっ!! 教えてくださいっ!! 』
『 えっとねぇ~… 』
『 エ リ ス の 胸 は パ ッ ド 入 り 』
『 ……… 』
『 はい、貴女も続けて言ってみなさい? エリスの胸は…『 先輩っ!!! 』 』
『 なにを、私に言わせようとしているんですか!! 』
『 大丈夫っ! えぇ、これでもう大丈夫よ! あの巨乳好きな変態には、効果覿面だと思うの!! 』
『 ……絶対逃がしません…絶対逃がしませんっ!!! 死なば諸共ですっ!! 』
『 嫌ッ!! 離しなさいよっ!! これでもう良いでしょっ!? アンタ本人の口から真実を白状なさいっ! そうすればアレも正気になるわよ、この嘘付き女神っ!! 』
『 やっぱり、起たないって言われた事、気にしてますよね!? 気にしてますよね!? 』
『 気にしてないわよっ!!! 』
「……二人とも何してんだよ」
『 ひぃっ!? 』
『 ひゃぁ!? 』
「…人の顔見て…悲鳴は酷くないか?」
『 なっ…っ! 入れ替わっちゃったじゃないのっ!! エリスッ! アンタの事なんだから、私を巻き込まないでっ!! 後でアフターケア位はしてあげるからっ! 』
『 ぁ………ぅ… 』
『 だから…。あれ? え…えりす…? ちょっと… 』
「 …エリス様? 」
『 』
◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆
よくわからなくナッテキタ。
…何をどうしていいか、解らない。
良かれと思っての行動が、別の関係を生み…いや、壊した…というのが正解なのかもしれない。
みほの考え方も、徐々にオカシクなっていき、その流れていく歪んだ関係に拍車をかける。
スキル…というのも関係しているのだろうが、実際にその現場…というか、進行形の状況になると、どうにも悪ノリというか、また流されるというか…。
…誘導されるように…とでも言うのか…一つの感覚…想いともいうのか? ただ彼女達が一番喜び、新たな感覚を呼び覚ます事に心血を注ぐ様に思考が傾く。
「お‶っ…お‶ぅ…んんん‶っっ!!♡」
身体を跳ね上がらせ、両手には下に敷かていたシーツが握られいる。
解りやすく絶頂を迎えたその体は、ビクビクと大きく波を打ち、服を着ているというに、ハッキリと大きな乳房がブルブルと揺れている。
その薄いピンク色の服装…揺れる乳房が零れ出さんと暴れている様にも見えるから…不思議だ。
「かっ…はっ…はっ…はっ♡」
乱れた呼吸を整えようと、また途切れ途切れの息を繰り返す。またそれに合わせる様に、胸が…小さく揺れる。
中には下着は付けていないのだろうが、胸のボリューム…柔らかさ…それが、その服の上からでも解ってしまう。
そんな物を見ていれば、すぐに触りたくなるのが自然だろう。優しく…ゆっくりと触った瞬間揉み解すと、手に広がる柔らかな感触に、果てたばかりの陰茎が再起動をしてしまいそうになる程だ。
といっても、若い身体は回復力も早いのだろう…すでに軽く勃起し始めているが。
「ぁっ…はぁ…ぁ…んっ!」
腰を引き…ズルリと、陰茎を抜き出すと…ブビッとか…ちょっと下品な音を出しながら、大量の白濁汁が彼女の膣内から溢れ出した。
ドロリと、肌…尻の割れ目を伝って、下のシーツを汚す。思わず見入ってしまうその光景に、また一瞬我を見失いそうになってしまう。
身体を起こし、背筋を伸ばすとその淫靡な全体像を見下ろす。服は乱れ真っ白な太股が伸び…動く度に揺れる胸へと、また視線が泳いでしまう。
熱い息を何度も何度も、小さく吐き出す彼女の…その潤んだ瞳と目が合った。
「た…隆史君…きょ…はっ…はっ…。今日は…凄かったね…」
……。
あ、はい。
「…も…申し訳ございませんでした…」
「変な声…でちゃった…ぅぅ…」
今回…抜かずの6発…。一々動く度にいやらしいその体が目に入ると…すぐにまたスイッチが入る。…と言った具合で何度もループしてしまいました。
スキルのお陰で妊する事は無いのだけど…彼女からすればそれは知らぬ事。それでも何度も何度も中へと出す事をせがむので…ノゾムノナラバと、何回も吐き出した。
だって…しかたがないと思うんだ。…今回は、ずるいんだよ…。
…沙織さん。
激しく動いた為に、ズレてしまったメガネをまた掛け直し、体を起こそうとするのだけど、身体がまだ回復していないのか、うまく動けないでいる。
決して露出度が多い訳ではない。…ないが…マゴマゴと動く、その体の線を浮かび上がらせる服装がまた…なんというか…。
「…すごい…また大きくなった…」
「大変……申し訳ない…です」
「わ…私としては、嬉しいんだけど…ホントに好きなんだねぇ…コスプレ」
「じ…自重します」
あ、はい。
前回の女子同士で出掛けたお買い物…まぁ、まほちゃんに関係バレた時の日ですが…どうにも…衣装を買いにも行っていたらしい。
俺を挑発…とでも言うのか、その気にさせやすくしたい恰好というか、衣装をですな。
「男の子って…弱いよね…この恰好…ソレこそ引くくらいに…」
「………ナニモイエマセン」
はいピンクの…旧型…そう。
ナース服。
沙織さんのナース姿!
…。
パーティー用グッズで、簡易的なコスプレ衣装なので作りは非常にチープですが、雰囲気を味合う分には申し分ないと思うのです。
グジグジ考え込んでいた俺ですが、そんな姿を見せられたら理性なんて、即座に溶解した訳ですよ!
「…………」
「あ、はい。ゴメンナサイ。声出てましたね…そのジト目やめて下さい…すいません」
「…まぁ…わ…私としては、複雑だけどね…隆史君の理性を溶解させることが出来た事実は、成功解いて良いと思う訳です」
「俺の口調を真似しないで下さい…」
………っ!
変に和やかな雰囲気になり始めた直後…また違和感を感じた…。
少し…刺すような……これは…。
「隆史君?」
これは…視線…か?
何故か強烈に見られているとう感覚に陥る。
…即座にスキルを利用。
スキル【 サーチ 】
あっち目的で、仕掛けられているならコレも効果が見込めるだろう…と思ったが、正解だった。
部屋中の検索はできたが、特に変な機器類…盗聴とか盗撮の疑いは無かった。
…まぁ、別の変な事は判明したけど…。
「あの…隆史君? どうかした?」
急に黙ってしまった俺に、少し心配した声を掛けてくれた。
「…いや、なんでもない。今…何時だろうって考えていただけ」
「あー…うん。そうだね…結局…い…一日中だったもんね…」
顔を真っ赤にして、言ってくれたそのセリフが、また色々な部分を刺激してくれますが…沙織さんが言った通り……流石にもう、時間がないだろう。
沙織さんの部屋に来てから、もう何時間経ったか、時計を見ないと解らない程にいるしな。いい加減、家に戻らないと…みほの機嫌がまた少し悪くなりそうだ…。
許されているといっても、それはソレでなんか嫌らしい…。なんにも言えないよね…。
しかし…この視線…。
なんの目的か分からんけど…一応、対策はしておこうか。あっち目的ならば、スキルが反応してくれそうだ。
えっと…ただ余り黙ってしまうと、また沙織さんを不安にさせてしまいそうだったので、取り合えず会話を続けて誤魔化しておこう。
「んっ…? そういえば、その衣装って…全員買ったんですか?」
「………」
「沙織さん?」
あ…なんか不機嫌になった…。あんこうチーム全員で買い物に出かけたと言うので、当然の疑問だと思う訳ですが…。
「まぁーねぇ…皆、バラバラの物だけど、全員買ったよぉ? 明日みぽりんのお姉さんに見せる…アレの補修用品と一緒に買いました。……対:隆史君用に」
「……そ…そっすか」
「楽しみだねぇ?」
「……そ…そっすね」
身体を起こし、髪を整えながら頬を膨らませましたね…。
あ、こりゃまた別の話題で誤魔化した方が良いか?
「と…ところで沙織さん…?」
「…………なに?」
わー…ご機嫌斜め…。
コスプレ衣装を脱ぎ始めたのは、それはそれで良いのですが…なんか…ぶっきらぼう…。
「こ…この部屋の壁って、結構薄い?」
「壁? えっと…そんな事はないと思うけど…? まぁ…たまに隣の部屋のテレビの音聞こえてくるくらいかな?」
スキル【 サーチ 】で分かってはいたが、誤魔化す為に敢えて聞いてみました…。
この部屋の壁の厚みは、いたって普通…。テレビも余程大音量にしない限り聞こえはしないとは思う…思うが…。
「隣人って…男性だったよね?」
「え…あ、うん…確か…」
「多分…となりに沙織さんのエロい声…丸聞こえだったと思う」
「っっ!?」
おー…顔真っ赤になったな…。
【 】
…。
…色々と便利なスキルとやらで、どうとでもできるけど…というか、最近…変に冷たい感覚が走る様になったな…。なんだろうか…。
ま…まぁいいや…。
「…えっ…あっ…えっ!?」
「…聞き耳立てていたりしたら…どうしようか…」
「 」
おー…おー…真っ赤になっちゃって…。
「あ…あの…隆史君? なんで悪い顔したの?」
あ~…。
「えっと…なんで…あの…今壁の話したよね…なんで、壁に………んんぁっっ!!」
うん、またみほに怒られるなぁ…。
◇
スキル【 逆探知 】
まぁ…一応掛けておいたスキル…その【 逆探知 】にもう一つ、スキル【 追随 】。
視線の主を発見したら、その場に移動できるってスキルを生み出しておいた。まぁ…コレもアッチ方面に少しでも関与していなかったら発動しませんけどね。
あの行為の最中の中に感じた視線だったから、発動条件を満たしていた…って事だろう。
『 ………… 』
そして、やってきたその場所。
…地面が薄く光るだけの、なにも無い…どこまでも地面だけが続く広々とした空間。
その真っ黒い空間に、俺は気が付いたら立っていた。
ただ一つあるとすれば、真っ白い…そう、白一色の椅子のみ。
その椅子の周りには、いくつもの…37インチ程の大きさの映像が、浮かびあがっている。なんといか…テレビの画面のみ浮かび上がっているとでも言うのだろうか。
取り合えず、また…変にマニアックなサイズだよな…。テレビサイズとしてはもう生産されていませんよね…。
『 …………ゴクッ 』
…。
何してんだろう…。
また、あの駄女神が何かしらしてると思ったのだけど…意外や意外…別人でした。
というか…何してん…この女神様。なんで喉を鳴らしてるんだろう…。
椅子の横に立つも、俺に気が付く事もなく…その映像を前屈みになって眺めていた。
『 ……ワー… 』
いや、わー…って…。耳まで真っ赤になってますやん。
『あっ!! あっ!! あっ!!』
…。
AVでも見てるのか…とでも思う程、大きい喘ぎ声が、その映像から聞こえて来た…。
どうにも一人称視点…とでもいうのか、男の目線での映像だった。
…。
動く体と一緒に、髪を振り乱し…壁に手を付きながら、自ら腰を振り続ける女性…。
まぁ…男視点なんで、背中しか見えないんですけどね…。
『…声…完全に聞こえちゃってるよね…』
『はっ!! すごっ!! あっ!! あっ!!』
『あの…流石に止めますか?』
『いいっ! もう何でもいいからぁ!! あ‶っ! あ‶っ! 深いぃぃっ!!』
パンパンと、身体を物凄い勢いで…ただ快感を求めるだけの動きをする女性。
…というか…。
「なにしてんすか、エリス様」
『 ひゃぁぁぁぁぁぁ!!!!! 』
…悲鳴だよ、悲鳴…。
女神様が「ひゃぁぁ」って…どうなんでしょうか?
即座に立ち上がり…手をバタバタさせて、霧散させる様に映像をかき消した…。
まぁ…アレだ…彼女が見ていたのは、先ほどまで致した、俺と沙織さんとの行為の映像…。
ソレを食い入る様に見ていた…俺の最後の良心のエリス様…。
まぁ…あの状態で【 催淫 】使用したらどうなるかって試したので、一番の乱れ方してましたけどね…。
うん…やっぱり後ろからすると、胸が見えないのが寂しかったね。
…はぁ…。
その場に座り込んでしまい、はぁはぁと息を思いっきり乱している女神様…。
取り合えず落ち着くまで待っていると、ある程度呼吸を整え終えた所で、スッ…と立ち上がった…そして。
『 こ…こんにちは隆史さん。ノンナさん達の救済処置以来でしょうか…? 』
ノンナさん…?
何を言っているんだろう…まぁ…いいや。
「取り繕っても遅いです…いやだから…何してんすか…」
俺の言葉に、真っ赤な顔が更に真っ赤になりましたね…。
そりゃまぁ…やってたこと、完全にただの覗きだったよな…。
『 なっ…なんで、この神域にいるんですかっ!? 呼んでませんよねっ!? 』
涙目になってるけど…色々と端折って誤魔化したな…。
「……いや…スキル使っておいたら、ここに辿り着いたんですけど…」
『 ……ぇ…スキル? …スキルっ!!?? 』
「いやまぁ…なんつーか…」
スキルって言葉に、顔を真っ赤な色から、真っ青にされましたが…まぁ…視線を感じた件から簡単に説明した。
取り合えず、話を進める為に今の俺の状況を説明した方が楽だろうよ。
ただ説明をしている最中が、おかしかった。真っ青にされた…と言ったが、本当にその通りで、スキルの説明から徐々に青から白にへと変わっていく。
「というわけで…ここに至ったって訳ですが…どうしました?」
『 ひえっ!! なんでもっ!? 』
声裏返して…なんか、すげぇ距離を取られたんですけど…地味に気になるんですけど…?
両手で胸元押さえて…めちゃくちゃ涙目なのが、若干可愛い。
…そして訪れる…静寂…。
『 ス…スキルだけで…この場所に? あ…在り得ません… 』
「……」
『 先輩と話してあった、あのスキル…? でも…それが此処まで影響する事なんでしょうか…? 』
「……」
『 何かに引き寄せられた…としか考えられませんが…そうすると何が原因で… 』
「………あの…」
なんかブツブツ言っているな…。
後、俺と目が合うと、何かを話そうとするのは分かるのだけど、途中で言葉が止まるというか、なんというか…。
話だし辛そうって感じだ。まぁ…ここは俺から話しかけた方がいいか?
…。
あれ…ちょっとおかしい事に気が付いた。
あの駄女神も、姿は知らんが…知ってる…。見た目が在り在りと浮かぶ…。
このエリス様も、見た事も話した事も今までなかったよな…でも…何度も会って、何度も話した感覚に陥る。
実際、さっきも名前呼んだよな…。
『 ほ…他の世界線の貴方は、何度か此処へと来ておりますので…認知が共通したのだと思いますよ? あ…ある意味で最悪ですが… 』
また一人言が、口に出てたのか…。エリス様が俺の疑問に答えてくれた。
世界線? 認知? よくわからん言葉が出たが…まぁいいや。俺は彼女達、女神を知っている…また話が面倒くさくなりそうだから、それで今は納得しよう。
だから、まぁ…本題に移ろうかね。
「…で?」
『 …… 』
「だから貴女、何してんすか…ただの覗きですよありゃ…」
『 も…申し訳ありません…はい、面目次第もございません… 』
…。
だから…沙織さんとの同じくして、俺の口調を真似するのやめて…。
はぁ…まぁ、訳が分からんスキルを獲得したというので、監視の意味もあるのだろうけど…覗きは…ちょっと…。
余り追及するのもアレですので? まぁ…ここら辺で手打ちにしておくかね…あの真っ赤い顔は見ていたくはあるけど…。
「はぁ…駄女神といい…女神ってのは、暇なんですか? まったく…」
『 ………っ! 』
…。
おーい…。
適当に嘆きでも入れて、終わらそうとしたら、暇って言葉に体が跳ねたぞ…。
まさか…本当にただ暇って理由か?
まさか…まさかね…。
「…………」
脳内…検索…。
……。
あった…。
「これでいいか…えっと…スキル…」
『 っっ!? 』
…スキル【 復元 】
スキルを発動させる…と、解りやすく手を振ってみた。
要は、先ほどまで此処であった状態を復元…再生するスキル。
…コレもアレに関係しなければ、発動しないのだけど………。
あ…。
手を振った直後、その腕の軌道の後ろに…先ほどまでソコにあったのだろう…。エリス様が見ていたと思われる映像が…浮かび上がった。
『 ちょっ!! ちょっと待ってくださいっ!! 』
…マジカヨ。
沙織さんとの行為の他に…なんだろうか…めちゃくちゃ出て来たんですけど…。
光る長方形の映像が、いくつも浮かび…並んだ…。
『 』
俺の体に縋りつくように…腕を引っ張るエリス様だけど…もう遅い…。
それこそ真っ暗な空間に、光を灯すように…はっきりと映像が復元された。
…というか…な…。なに? この数…。
『 こっ…こんなのばかりじゃありませんっ!! 何故、この…こんな所ばっかり、選別されてるんですかっ!? ひゃぁ! 』
…浮かび上がった映像に向かい、また腕をパタパタさせながら、ピョンピョン跳ねてる…。
まぁ…なんだ。幾つ物致している映像だけが選別されて映し出されているからだろうね。アッチ系にしか効力がないスキルですから、それらばっかり選ばれたんだろうけど…。
聞こえる、その映像からの音声で、どんな…いや、誰との…というのが、ハッキリと解った…。
…。
……。
「……俺に…この記憶は無い」
『 えっと…あの…隆史さん? 』
酷く…そう、自分でも驚く程に重い声が、喉から通った…。
「これは、俺の未来って奴ですか?」
『 あっ……えっと… 』
図星…だったのだろう。一瞬、エリス様の目が泳いだように見えたが…すぐに白状してくれた…。
『 はい…その…貴方の世界線での未来は…その…別の世界線の貴方の救済処置に関して、とてもヒントになるんです… 』
「救済…ね。さっきも言ってましたね…」
まぁ…それはもう…どうでもいい。
映像を眺めていると、その中での俺はスキルでしか可能しえない状態が、いくつもいくつも…何度でも…映っている。
成程…世界線とやらも、何となく理解ができる。…要はこの映像類は、スキルを使いまくった俺の未来の姿って事か…。
気が付けば、膝は折れ…その場に座り込んでしまっていた。
そう…最悪だ…。
その一言しか出てこない。
あのぶっ壊れた、みほ達との関係を続け…最悪…こうなるって事だろうな。
俺の相手…は、複数人…かなりの女性の…あぁ、見知った女性達だった。
『タカシッ! ちゃんと聞いてるのっ!?』
…ケイさん…。
いや…正直、気持ち的に、突っ込む気力がないのに突っ込まわず終えない映像…。
なんで俺、仁王立ちのケイさんの前で、全裸で正座してんだろ…。
『正直、タカシの気持ちは嬉しい…本当に嬉しいの…で…でもねっ!! こういった事は、将来の伴侶とするべきだと思うのっ!!』
…あ、やっぱり彼女は見た目と反して、身持ちが硬い派だ…がっつり日本語で説教食らってる俺がいた…。
非常に見ていて辛い状況だよな…うん。なぜこの状況が作り上げられたか分からんが…数分後には…この映像は変わった。
目には見覚えの有る、ショッキングピンク…とでも言うような、ド派手な怪しい光が移り…ベッドの上で、自ら腰を打ち付けている彼女の姿に変わっていた。
聞いた事もない、彼女の口から発せられる甘ったるい声が耳に刺さる。
『た…隆史殿? ぬ…申し訳ないが…前回と趣向が違う気がするのだが…』
…し…しずか…。
春を買う。…その本来の行動。特段、金銭のやり取りは出ていなかったので…正確には違うとは思う。
思うが…ありゃ何処だ…? ド派手で、また怪しい薄い光がその薄暗い室内の壁を照らしている。ありゃ…ラブホ…か?
まだ見た事が無い、彼女の制服姿をこんな所で拝めるとは、思わなかったな…。
女子高生とは思えぬ、喋り方や顔つき…凛とした意志の固そうな表情なんて、見えやしねぇ…。
数分後には、目にまたあの禍々しい光…。
だらしなく口を開き…舌を出し、俺の口を吸い始める。形がよく…凄まじいボリュームの胸を男の為に使い…ヨガリ…また耳に纏わりつくかの様な声を上げる。
スキルをあの場でも使っているのだろうが、痛みを快楽にでも変換してんだろうよ。尻まで使い、ただただ…。
頭がオカシクナリソウだ。
壊れた…と、自分で自覚していたつもりだが、まだ…甘かった。
俺自身、客観的に見ると、ここまで酷いか…。
ただ彼女達の願望をかなえる…とだけ思考が傾いていたが、その結果が…
「…これか…」
オペ…子…と、ローズヒップが、陰茎を二人掛かり舐め取り合う様に、むしゃぶりついている。
オペ子は…正直、解らんでもないんだが…ローズヒップまでってのが…。
はっ…なんか知らんが、アールグレイさんまでいやがる…し…。
そんなに接点なんぞ、有りはしなかったのに…気が付いたら複数の俺に囲まれてやがる。
後は…ミカ…エ…エリカ…本当に手当たり次第だな。エクレールさんも居やがる…。
長時間、見ているハズでも、凝視しているハズでもないのに、妙にスラスラとその後展開も何もかもが頭に入ってくる。
その内、知らない女性も出てくる…。妙に黒髪が綺麗な女性…茶色と黄色のスカートの…あれはパンツアージャケットか?
後、あの制服…は、乙女の戦車道チョコで見たな…。BC学園…だったか?
金髪の女の子のケツひっ叩いてやがるな…。それに変に喜んでる様に歓喜にも似た悲鳴を上げてる髪が長く…少し背の低い女性。
例外なく…皆、目の奥にあの光を灯していやがる…。
…。
『 あの…隆史さん…? 』
…。
……。
最初は、慣れない映像…徐々に内容が過激になって行き、何もの俺によがり、嘆願し…それでも嬉しそうな顔をしていた。
完全に狂ってる。
人外の力…スキルと言う名のふざけたモノのせいで…いや…俺のせいで…。
極めつけが…アレだ…。
『お兄ちゃんっ♡ お兄ちゃんっ♡ お兄ちゃんっ♡ 』
「……」
『んっ…ちゅっ…気持ちい? 気持ちいい?』
『どうして欲しい? なんでも言って? また愛里寿を使ってくれる? また愛里寿を愛してくれる? また…また…』
見た事のない制服姿の愛里寿…。大学の何か…だろうか。
タイツスカートなんて履き…その服装をはだけながら…俺の上に跨っている。
それが何処か…大人びて見える…。
見え…み…。
はっっ…ぁ…ぁああ…ああああああああああ!!
「なにが、大人びて見えるだっ!!!」
『 ひゃっ!? 』
まだ年派のいかない子供相手に…いやっ!! 愛里寿に…何を俺は教え込んだっ!!??
俺の首筋を舐め…体を舐め…胸を舐める。陰茎を片手で扱きながら、執拗に口を吸ッている見慣れた…くっそっ!!
小さな身体を使い、何をさせ…してんだよっ俺はっ!! 少女? 何が少女だっ!! あの愛里寿の顔は、完全に女の顔だっ!!
あの歳の子に…あんな顔をさせて…なんなんだっ!! 恐怖を通り越して…気持ち悪いわっ!!!
「はぁ…はぁ…」
無意識にでも手を握り絞めてしまう。…このまま、つい数時間前の俺を殴り殺してやりたい…。
この狂った映像…が…俺に正気を取り戻どさせた気がする…。
皮肉にもなりゃしない…完全に自業自得だろう…が…だけどっ!!
…。
……。
▼
…お…思い出してきました…。
そうですよ…そうです…。
あの世界線の隆史さんを呼び出したか…それは失敗でもなんでもなかった…。
多分…ノンナさん達の救済処置の後…こちらの隆史さんは、此処に来た…だから…アノ隆史さんなら…安全…だったから…。
同じ魂ならば、この…世界を共有した時点で…彼でも…記憶は…取り戻せたんです…。
ですから…言える…。
それは、彼女の…アクア先輩が齎した奇跡的な失敗…だったと…言え…る…と…。
あは…は…結局…失敗って言っちゃいました…ね…。
『 落ち着きましたか? 』
「…まぁ…はい」
『 …あくまでアレは、可能性の未来の話…ですから… 』
「…スキル…消す事ってできますか?」
『 ……単刀直入ですね 』
「正直…今はもう…それ以外の事は、あまり考える余裕がないんですよ」
『 ……そう…ですか 』
「……」
『 結論から言うと、それは不可能なんです…。 』
「でしょうね…細かい事は兎も角、そんな事できりゃ、こんな事になっちゃいませんよね…」
『 え…えぇ… 』
「なにか…後は緩和する事は? 元の俺に意識が戻れば、ここの記憶も消えるんですよね? それで…こんな決意もそれで消えてしまう…」
『 …… 』
「…はっ…んな事もあればとっくに使用してるか…」
『 …… 』
「エリス様?」
『 私の加護を使えば…あるいは… 』
「え…あるんですか?」
『 一度は別の世界線の貴方に、この加護は邪魔だと蹴られてしまいましたけどね? 』
「はっ…その言葉で、なんとなくわかりましたよ。転生特典とやらと、似た通ったかのチートって奴ですか?」
『 えぇ…まぁ…あ、いえっ! ち… 』
「ち?」
『 違いますっ! 』
「違うんですか?」
『 はい…違い…ます。せ…先輩のブレッシングと同じ様な…えぇ、同じような効果…です 』
「つまり?」
『 多少…えぇっ!
「はっ…そりゃ…俺なら言いそうだ。多少の幸運値でも、俺なら拒否するでしょうね…。まぁ…今のこの俺には説得力なんぞないですけどね…」
『 これなら…その…貴方が戻った後も…継続しますし…スキルという概念を、隆史さんの幸運にへと導く為に…その…効力を消せる…かも… 』
「…信念…ね。んな、大層なモノじゃねぇんですけどねぇ…」
『 ……どう…します? 』
「んじゃ、お願いします」
『 えっ!? 』
「いや、え? って…」
『 てっきり断られるかと… 』
「まぁ…普段の普通の状態なら、選択の余地もなく切って捨てますね…ですけど…」
『 ですけど? 』
「俺以外の…大切な部分が絡んでるなら別ですよ。信念…でしたか? そんなもん、俺の大切な人達に比べたら…はっ…どうでもいい」
『 ……… 』
「…エリス様?」
『 貴方は…そちらの世界線でも、変わらないのですね…即決で…人の為に動ける人… 』
「え…他の俺の事は、知りませんけど…」
『 ん…んんっっ!! …自己犠牲も過ぎれば、自らを破滅へと導きますよ? 』
「……なんでソレを、笑顔で言うんですか…」
『 ふふっ。では…早速ですが、すぐにでも加護を与えたいと思います 』
「あ、はい…お願い…あ」
『 どうしました? 』
「いえね? その加護を貰ったとしても、判別方法が無いなと…。戻ったら記憶無くなるでしょ? 誰かに実験でスキル掛ける訳にもいかないですしね」
『 成程…では、こうしましょう 』
「はい?」
『 まずは…幸運の女神…エリスの名において……%※ΞεΘ… 』
「エリス…様? あれ…」
『 ふぅ…はい、これで完了です。あ、あと、こちらの…はい。この書類に名前を記入しておいてください。本来なら何かしらの物品に付与するのですが…貴方の場合、もう肉体に着けてしまいますね? 』
「え…そういですか…。しかし、一瞬で済みましたね…まぁ…軽い加護っていうなら、そんなもんなのか?」
『 そ…そうですっ!! 』
「は…はぁ…まぁ…良いけど…。後、サイン…ね、変な所がお役所仕事だな…」
『 はぁい、ご苦労様です。これで無事に私の加護が、貴方に付与されました 』
「実感無いっすけど…」
『 はい…では、私にスキルを掛けて下さい 』
「………は?」
『 では早速どうぞ 』
「いや、はいそうですか…ってなる訳ないでしょ…」
『 ふふっ。ここは私の神域です、大丈夫です。…この神域ですと、私に対しての《(悪意的な攻撃》》は、全て反射されるのです 』
「反射?」
『 加護の効力が無く、貴方が発動するスキルの効力がもしあれば反射…効力があれば、毒気が抜かれた無害なスキル効力が、私に付与される…といった具合ですね 』
「それ結構、ザルでしょ、それ…」
『 あ! でも反射されてしまた場合の事を考えて…隆史さんもスキル内容、ちゃんと考えてくださいね? 』
「…それはまぁ…大丈夫かな、本当に…」
『 大丈夫ですっ! とりあえず今…さっさと掛けて下さい♪ 』
「なぜ、上機嫌に…」
『 は・や・くぅ 』
「……」
『 隆史さん? 』
「あの…今のセリフ、もう一度言ってもらえ……あ、いえ何でもないです」
『 ? 』
「い…いかん…どうしても、そっち方面へ思考を持ってかれる…。あんな映像身直後だっていうのに…これもスキルの影響か…?」
『 あの…どうでも良いですから、本当に早くしてください…じ…時間があまりありません 』バレテシマイマス…
「なら……あの…一つ先に、お聞きしておいて良いですか? 安全も考えてのスキルが、一つありますから…」
『 なんです? 』
「リフレッシュと言って、まぁ…簡単に体を綺麗にするってだけの…」
『 失礼ですけど…多分、それは今は使えないかと思いますよ? …その…スキル発動条件が…あの… 』
「………そっすね」
『 安全…かつ、解りやすいスキルは無いんですか? 』
「…難しい事を仰られる…」
『 隆史さんのスキルが異常すぎるのが悪いんです 』
「駄女神に言ってくださいよ…」
『 …… 』
「 ……あ、そうだ、一つあった 」
『 なんですか? 』
「えっと…その前に、女神にも…その…欲望と…あります?」
『 あ、この前の…潜在欲望を引き出すスキルですか? …主にえっちな… 』
「まぁ…そうなんすけど…俺に反射されたとしても、湧き上がる欲の原因は、お互い解っているので、ちゃっちゃと解いてしまえば良いかと」
『 成程…では、それでいきましょう。この場所でしたら、逆に安全かもしれませんしね 』
「ですから、なまじ失敗して? エリス様にスキルが掛かって、貴女の欲を俺が知っても良いかと心配して…一応聞いたんですが…」
『 欲望…ですか… 』
「はい」
『 ありませんよ? 』
「…即答。さっきまで人の…『 無いと言ったのです 』」
「……」
『 ナイデス♡ 』
「……」
「あ…はい…。まぁ…確かに女神様相手なら…これが一番…やっぱり無難かな…。特に欲とは無縁そうだしな…この人」
『 …? 』
「んじゃ…掛けますよ?」
『 はい、遠慮なくどうぞ♪ 』
…スキル【 欲望 】
……。
「…あれ?」
『 どうしました? 』
「あ…いえ」
『 ん? 』
「(発動しない…ただ、変にこう…熱というか、なんと言うか…)」
『 隆史さん? 』
「あ、いえ…(ちょっと…強めに…えっと…こうか?)」
…。
……。
《 所有権の移行を確認 》
「なに?」
『 あの… 』
《 補足 対象へのスキル付与は 現在の能力値では不可能 》
「(…この声って確か…)」
《 補助 スキル保有者に神威を確認 スキルと統合します 》
「ちょっ…はっ!?」
『 隆史さん? あの…先ほどから何を… 』
《 失敗 スキルにエラーが生じ……%※Ξ…成 εΘ 功 》
「…………」
《 スキル【 】―を発動します 》
◇
スキル【 欲望 】
…は、直で付与はできなかった。
その後、変な音声が脳内に響き渡って、その通りに行動してみた。
これもエリス様のくれた加護とやらのお陰なのだろうか? スムーズに行えるように、補助…助言をしてくれる。
属性…? という、RPG特有のナンタラがドウノ言っていたが、頭に上手く入ってこなかった。
下準備…主にスキル【 欲望 】を付与させる布石として、スキル【 催淫 】を使用。
…女神様に効果なんぞあるのか疑問だった為、取り合えずレベルをMAXに設定…。表情が一気に変わったが、本人へ訪ねても答えてくれないので…まぁ失敗だったのだろう。
しかし、頭の声が言っていた通り、次にスキル【 欲望 】を使用したら、あっさりとソレが掛かった。
…言っていてなんだが、頭の声とか言っていると、俺の頭がおかしくなっている様に感じるな…。
まぁいい。
さて、エリス様の欲望。
…俺の意識が眩暈の様に一瞬飛んで、我を取り戻したら彼女は何時もの椅子へと座っていた。
ただ、その向かいに立つ俺の手首を少し苦しそうに息を切らしている。
…あぁそうだ、彼女の欲望だったな。
女神様の欲望を理解するには、人間の俺には無理だ。大体の漠然とした色…の様にしか把握できない。
ただ…強烈に憧れ…の様なモノを感じた。
憧れ…その対象が、今まで見ていた未来の映像…。それが彼女の憧れだった。
性的欲求しか出てこないスキルなので、そう言う事なんだろうか?
これが…彼女の欲望…?
その彼女の欲望とやらが分かると、やはり【 催淫 】の効果はなかったんだと思った。
…。
アレ…なんで、俺…彼女にスキルなんて使ったんだろ…。
まぁ…いいや。忘れる位なら、大した事じゃないだろう。
『 あ…ぅっ? あの…たっ…隆史…さ… 』
《 神威がスキル保有者に吸収されました スキル【 】付与の為 補助スキル付与を推奨 》
…。
なにか知らんが、あの自動音声とやらが、やたらと親切だ…。先程から一々報告してくれる…ただ、頭ン中で喋られるのは、やはり気持ちが悪いものだな。
…あぁ…そうだそうだ。
今は、エリス様の欲望とやらの成就だった。
あぁそうだ…この目の前の女神様は、少女に見えるが…やはり神様。
想像が付かない程に、長い時間を生きて来たのだろう…この真っ暗な空間で…ずっと…。
だから…憧れでもあるのだろうか…? …見続けて来た人間の生活とやらに。
俺の映像を見ているのだから、普通…とは言い切れないけどな…。しかし、あの映像に憧れを持ち、欲を膨らませるのならば…そう…叶えてやらんとな。
【 】
叶えないと…かなえてヤラナイト…どうやらそれが俺の責任とやら、らしいし。
…あ。
…でも、なんでそれが分かったんだろう…。
まぁ…ドウデモイイ。
さて…どうするか。
彼女は彼女で、何か身動きが取りづらいようだしな。
…。
俺を見上げる彼女は、目が潤み…唇は濡れ、自分の状態が良く分かっていない様に見える。
あれだ…何度か見た…女性が…まぁその気になった時の顔によく似ている。
…が、しかしだ。
俺に好意を持ってなければ…みほの許しが無ければ…と、まだどこかでそう思えるのもあるが…流石に…俺も神様に手を出そうとは思わん。例え、目の前でそう嘆願されている様に見えても…だ。
ナラバドウスル?
あちら方面の願望や欲でなければ、スキルは効力を発揮してくれないし…。
あ、ソウダ。まとめて…なら、大丈夫かもしれない。
あ、デモ。みほ達のプライバシーというのを…
【 】
ま…今更か。…もう一度見る事になるくらいのなら、大丈夫だろう…というか、この人にそれらの事は今更だよな…。
全て見られている状態だろうし…な。でも、それじゃ意味が余りないか。
なら…どうすれば…あぁ…そうかそうか。
…なにか…エリス様が、言っているが…ちょっと待ってください。
時間があまり無いとか言っていませんでしたか?
なら、一気に掛けて…終わりにしましょうかね。
…どうせ…探した時点で、作成されるんだろ?
あぁ…やっぱりあった。
『 ふっ…っ!? 』
彼女の頭を、少し撫でる様にそっと触れると、小さく肩が跳ねた。
何が何だか分からない…少し涙があふれる目を此方に向けて来た。
さて…と。
スキル【 接続 】
これがまず必要だろう。
どうせなら臨場感が在った方が良い。視点を調整…時間は……まぁ、別の世界線の俺…とやらが前回来た時から、俺がここに来た時までで良いだろう。
話していた様子だと、そんなに時間は開いていないみたいだし、短時間ですむだろうよ。
『 えっ…あぅ!? 』
誰のとを見ているか知らないが、顔が一気に深紅色へと染まった。
まぁ…あれだ。映像にあった事を…女性側の立場へ、エリス様の意識を繋げてみた。
よくわからない力の、よくわからないVRというだけ…ただ、感触や感覚…それらも同様に感じてしまうってだけ。
彼女が見ていた数だけ、彼女が体験する…そんな具合。
こんな事、神様相手にできるものなのか? とも思うが、どうやら彼女の加護とやらが、そのリンクをスムーズにしているみたいだった。
…自動音声が教えてくれた。
『 はぅ!? あっ…あれ…? あの…なぜ…裸!? 裸なんですかっ!?』
俺の顔を見ているようでも、彼女は別の映像を見ているのだろう。椅子の背凭れへ、そのまま体重を預け…手すりを強く握り始めた。
『 えっ…あのっ…んんっ!? 』
更に加えて、あくまで彼女の見ているのは、映像の女性側の視点と感覚をリンクしているだけだから、接続が深まるにつれて、体が勝手に動いていると錯覚する。
今も…まぁ、アレをしている所だろうなぁ…。口を大きく開けて…舌を大きく動かし始めた…体には力が入っているから、大きくは動かないだろうけど…。
アレを押し出そうとしているのだろうけど…エアフェラとでも言うのか…顔も前後に動き出し始めた…。
よだれで口元を汚し…零れ落ちる。
艶めかしく舌が…その肉が動く…。
『 はっ…んちゅっ…はっ…はっ… 』
先程まで清純派の代表格みたい、女神様がいきなりコレですか…。
「……」
う…うん。不埒な思考はカットしよう。
えっと…。
スキル【 賢者 】
強制的に賢者モードへ移行する、ある意味分かりやすく、ありがたいスキルだ!
うん……すげぇネーミングセンスだ…。でもまぁ…お陰で一気に、頭の中がスッキリとした…。
と言いますか…いきなりそのシーンですかい。
…まぁ、何をどれだけ見ていたかにもよるけど…まぁそんなに数は無いだろうし…追体験位ならこのくらいが丁度いい。
『 んんぁっ!? お…怒りますよっ!? いくら隆史さんでも…不敬ですよっ!? やっていい事と悪い事がありますよっ!? 』
…。
物凄い舌の動きをさせておいて、そのセリフは説得力が……あ、見せられてるようなモノか…。
それに…多分、見ている映像の俺に対して、言ったのだろうが…ここまでドップリといきなり繋がるとは思わなかったんですけど…。
『 あの…冗談…ですよね…? あの…流石にそれ……あの…冗だんぁっ!? やっ!? んっ!! 』
元に戻った時…すげぇ怒られそうな気がするな…。まぁこれで、エリス様の欲望とやらが叶うのなら、大して怒られないかもしれないか。
『 んっ!! はっ!! 』
太股を力ずくで閉じ…体を縮こまらせた。かと思えば…一気に体を仰け反らせたりもする。
『 なっ…なんでぇっ!? やっ!! 太っっんんっあっ!! あっ…あっ! あっ! あっ!』
…うん、我慢だな。
『 あのっ! 人がっ! 人が見てっ…やっ!! 止めっ…あっ…はっ!! 』
「……」
『 あっ…あっああっ!! 』
身体がビクビクとっと跳ねた…。顔を上に向け…体の力が抜けたようにダランと、両腕から力が抜けて…手すりから落ちた。
…が。これは自動再生…終わったら次へ行くだけの話。
『 あ…あれ? ここ…は…あの…隆史さん…何時の間にボコさん着たんですか…? 』
何してんだ、エリス様の中の俺…。
あ…そうだ。
そういや、昨日…林田を送る時、駅前でスキルの話をしたな…。
参考にさせてもらうかな。
どうせなら…感覚的に鋭い方が…良いだろ…。
あの倍率が、どの位の感覚になるか分からないけど…まぁ、女神様だし大丈夫だろ。
…今までの長い時間の事を考えれば、多少刺激的な方が良さそうだよな。むしろその方が、余計な事を考えなくて集中できるかもしれない。
んじゃ…。
『 ひゃっ!? 』
スキル【 対魔忍 】
…だから…ネーミングセンス…。
えっと…感度3000倍へ強制変更…っと。あ、正確には性感3000倍か。
『 あ…あ‶ッ!? あ‶オ‶ッ!? ア‶ッッ♡!!』
…。
あれ…? やべぇ声した気がする…。
▼
…。
………。
あの…この女神様…一体、いくつ映像を見ていたんでしょう…。
ここの場所って、時間の感覚が余りないから、正確にはどのくらい経ったか分からんけど…。
『 めっ…女神っ♡! 私…はっ…快楽になん…てぇあ‶っっ♡!! 』
…最初は、何かと戦っていたんですが…まぁ声質が完全アレですけどね…。
『 ひあっっ♡!? まっでっ! まっでくださいっ!? ちょっと…休ませ…んぐっぉ♡!! 』
喘ぐ度に、体がビクンビクンと、大きく波を打ち…長いスカートはいつの間にか捲れ上がっている…うん…太股が白い…。
女神も絶頂するんだね…既に何度も果てていたのか…スカートには、シミが幾つか増えている。
取り合えず、捲れたスカートを元に戻し…また少し離れて向かい合う様に体育座りをします。
…しかし彼女の様子を見ると…何か…ちょっと様子が変に変わっていった。
『 はっぁ~~っ♡ はぁ~~っ♥ んぐっ…♥ んっう‶っんっ♥! 』
…初めは躊躇したかの様だったけど…今はもう、普通に喉を鳴らし始めた。ありゃ…飲まされてるなぁ…誰のシーンだ?
口元はもう、よだれでべトベトになっている…舌を口から頬りだすように…おっといけない…。
スキル【 賢者 】
定期的に自分に掛けないと、色々な意味で持て余しそうだ。
『 すごっ…ん‶ぉっ♥!! めくれっっっあ‶あ‶っっ♥!! 隆史さ…イッグッッゥゥゥ♥!! あああっ♥!!! 』
だって……遂には名前を呼び始めた…。
感度を上げているとはいえ…5回の映像…らしきので、こうなってしまった…。
『 いっぱいっ!! 隆史さんいっぱいっ♥!! お‶ゥ‶ッ!? ンブッ! こっちも…ングッ♥!! 』
『 スキッ…ソコ…スゴッ…ク…スキッ♥!! …んがっ!? ッッアッ♥!! アッ!♥ 』
『 お‶っお‶ごっ♥!! もっどっ♥! お‶っ♥! お‶っ♥! ひっっ……ぎぁっ♥! ──っぁ! またっっ♥!! いぎぅゅううッッ♥!! 』
……。
…。
そして…
………。
…終わったのか?
いつの間にか彼女は…女神様は、椅子の上で静かに、ぐったりとして…。
『 アグッ♥♥…ア‶ッ♥…ァぅ… 』
小さく喘いでいた…。
身体を仰け反らせ…だらしなく股を開きながら…座部から液体が伝い落ちる程に…盛大に出来上がっていた…。
ピクピクと身体を小刻みに震わせながら、動こうとしない…。此処からは見えないけど…どんな顔してんだろう。
そして…本当に終わったのを理解した…彼女の中から、スキル【 欲望 】の反応が完全消えていたのを感じたから…。
いやぁ…スキル【 賢者 】…が、何気に、今まで俺が使ったスキル回数の第一位に輝きました。
他の追随を完全にぶっちぎり、今回初めて使ったのに、いきなりの第一位です。
…。
あれ…俺…なんで、こんな事してたんだっけ…。
そもそも…未来起こりうる…愛里【 】
…。
まぁいいや。
エリス様は、ビクンビクンと、今度を体を大きく跳ねさせた…。服は乱れ…肌を大きく露わにしていた。
また捲れあがってしまっている、スカートを綺麗に直して、ついでに【 リフレッシュ 】でも掛けてやろうと、立ち上がると…何時からいたのか…横から声がした。
『 あ…あ…アンタ…… 』
「…んぁ?」
『 なにっ…やってんのっ!!! 』
何時の間に…えっと…誰だっけ?
『 隆史…此方側のアンタは、なんだかんだ…大丈夫だと思って、此処に呼んでたのに… 』
敵意を持った目で、こちらを睨んでくる青い長い髪の女性…。
立ち上がった俺の姿と、ぐったりとしているエリス様を交互に見比べると…何処から出したか分からんが、何か杖の様なモノを取り出した。
長刀を持つように構えると、こちらに勢いよく構えた。臨戦態勢って奴か。
『 エリスッ! 貴女も何やってんの!! 人間との性交渉…しかも神域でのなんて…せめて受肉して他で盛りなさいよっ! 』
受肉? …いや、そもそも。
「…何言ってんだ? えっと…アクア様…だっけ?」
あぁ、そうだ。そういう名前だった。これも一応女神様だった。
そうそう、駄女神様だ。…認知とやらが、一々ブレて、認知が遅れるのは何とかならんかね。
『 はっ? …はぁっ!!?? アクア
なんだコイツ…全身に鳥肌が立ちました…を、ご丁寧に身を震わせて体現したな。
『 き…きもっ! きっっっもぉっっ!!!! 』
…この野郎。
「あぁ…この惨状…。いいか? 別に俺は、エリス様となんにもしてねぇぞ?」
『 流石嘘つきね…でもお生憎様。…どうせつくなら、もっとバレない嘘付きなさいよ 』
「嘘言ってどうすんだ。…彼女は、なんか知らんが、俺の世界線とやらを見ていたらしくてな? 彼女が気になっていたシーンとやらを、追体験させてやっただけだぞ?」
『 なにを訳の分からない事を…んなら、その無駄にデカくしたのは何なのよっ! 』
「…この状態になるまでのエリス様を眺めていたら、こうならない訳がなかろう。それこそ不能を疑うレベルだったんだぞ?」
『 ……ちょっとっ!! 見てたんでしょっ!? どうだったのっ!? 』
一瞬、俺に疑いの目を向けると、今度は真っ黒な空へと顔を上げ、大きく叫んだ。
なんだいきなり…どうした?
『 あ…あれ…っ? システムが反応しない… 』
…。
…あ、それよりも。
「おい、駄女神」
『 なによっ!!! 』
「…そういや…お礼をしてなかったな…」
『 お礼? 何のことよ 』
「結局このふざけたスキルを押し付けた時…俺に一切姿見せなかったよな…」
『 …………ぇ 』
「その時の…お礼を言いそびれたなぁ…と思ってなぁぁ…」
湧き上がる…あぁ、心の底から湧き上がる…この怒り…。
『 あ…あんた…ひょっとして…!? えっ…えっ!? なんで此処にいるのっ!? どーしているのよっ!! 』
「お前に教える義理はねぇなぁ……さぁ…どうしてくれようか…」
ごきっと、無意識に首を鳴らすと…駄女神の臨戦態勢が解け…完全に及び腰になった。
今更遅ぇ…。
俺の心が弱かったというのも大きいが…この駄女神が、全ての元凶だと言っても間違いは無いと、俺はそう思うんだ…。
『 ひぃっ! 』
「……お前程、「ひぃ」って悲鳴が似合う奴も珍しいな… 」
あ、エリス様は、もう少し待っててください。
『 あ! アンタがさっき言ってた事って…スキル使ったって事!? 』
「他に何があんだよ…」
『 でも…オカシイ…悪意のある攻撃は、弾かれるはず… 』
「俺がエリス様に、攻撃なんぞする訳ねぇだろ」
『 ……解った…解ったわ…それでか…。この変態の場合…そういった事に悪意なんて微塵もないのね……って、質が悪いわっっ!!! 』
「……何言ってんだ、駄女神」
『 はっ!! ひょっとして…まさか…!! アンタ、それを私にも掛ける気ねっ!? 』
「……あ?」
腕で自分の体を隠す様に巻き付けてた…。
『 それだけじゃないわっ! アンタの今のその状態………ひぃ!! 』
「………」
『 還しましょう。えぇそうしましょう即座にしましょう! このままじゃ私の貞操が危なすぎるわっ!! 』
「はぁ…何言ってんだ駄女神…っておい、本当に還そうとすんなよ」
…マジかコイツ…体が発光し始めたぞ…。
コレって確か、元の世界に戻る前兆だったような…。
『 ……ちょと、なんでいきなり通常に戻ってんのよ… 』
それ以前に、何処見て言ってんだ、この自称女神…。
俺に、こんなスキル寄越した時点で、百歩譲って、コレは俺の中で邪神だ。
ふぅ………いいか?
「悪いな、駄女神…」
『 は? 何がよ…うっっわ…気持ち悪い顔… 』
これが俺にお前に見せられる、精一杯の優しい笑顔だ。
「お 前 じ ゃ 勃 た な い ん だ」
◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆
『 …で? 』
「いや、で? って…先にエリス様何とかしないとダメだろ。なんか、動かなくなっちまったぞ?」
『 …いや…もういいの。アンタがこっちの世界に来て、記憶が戻り始めただけでしょうし。放っておけば、その内元に戻るわ 』
「戻り始めた?」
『 どうやらね…あの場にいた3人がいないと、ハッキリと記憶が戻らない仕様だったみたいね! アンタのせいでっ!! 』
「なんで俺のせい?」
『 それで? どうなのよ。アンタ、どっちの隆史? 』
「いや、どっちって…あぁ…さっき…」
『 一瞬、アッチ側の隆史の魂の反応があったんですけど? 今は交じり合って、訳が分からなくなってるのよ。で? どっち? 変態の方? それとも変態の方? 』
「それ、選択肢が無いぞ」
『 じゃあ、クズの方? それともカスの方? 』
「………」
『 ふぃたいっ! ふぃたいっ! ふぃたいっ!! 』
「…スキルの事を言っているなら、俺は持っていない。何よりさっきから此処にいただろうが」
『 はっ。…変態の方だったか…… 』
「………」
『 ふぃたいっ! ふぃたいっ! ふぃたいっ!! 』
「………」
『 うぅ…そういえば…アッチ側の隆史…もう来れない様にプロテクト掛けたの忘れてた…そうよ。いる訳も来れる訳もないのよっ!! さっすが私っ!! 』
「……」
『 そうよっ! 忘れてた事も、記憶を消されてたからであって私のせいじゃないわっ!! 』
「…もう駄女神はいいや…めんどくさい…」
『 めんどくさいってなによっ!! 』
『 あっ…ぅ… 』
『 …エリス? 』
「おっ…気が付いたみたい」
『 あぅ!? あぅぁあああ!! 』
「……あの…顔真っ赤ですけど…」
『 隆史しゃんっ!? 』
「あ、はい、隆史です」
『 あ~…あの様子じゃ完全に記憶戻ったみたいね…。大丈夫よ、エリス。コレ…いつもの変態の方だから 』
「おい、駄女神」
『 あぅ…あぅあ!! 』
「あの…エリス様? あの…何で手を掴んだんですか…?」
『 ちゃんと私の名前呼んでくれますぅぅ…!! 』
「……え?」
『 他の女性の名前じゃないです…ちゃんと私の名前ぇぇぇ… 』
「あの…何を言って…なんで俺の手を頬に当てるんですか…あの…」
『 あぁ…暖かい… 』
「あの…駄女神…どうしたんだろ…エリス様…」
『 エリス…あんた…目の淫紋の輝きが増したわよ… 』
『 ……… 』
「…エリス様? なんで人の顔凝視してんすか…あの…ちょっ…エリス様っ!?」
『 あぁっ!! そうよっ…! あっちの変態…確か…追体験させるとか言ってたわね…まったくの本人と同じ感覚で…しかも…感度増量で…って事は… 』
『 ……はぁ…はぁ… 』
「あの…なんで息が…あの…」
『 内側から…精神的に…って…え? 』
『 はっ…む。あっ…んちゅっ…ぶっ… 』
「アノっ!? あのっ!? なんで指を舐め始めたんですか!? うわ、えっっろっ!! ……じゃないっ!!」
『 更には…この馬鹿が来た事で、失っていた記憶が完全に戻った…って事は… 』
『 はっ…んん~…ちゅっぷっ… 』
「舌っ!? うっわ…気持ち良…じゃないっ! 何やってんですかっ!! 手、抜きますよ!?」
『 ……実際にシタ訳じゃなくても…完全にアレね…。あの変態のアレを…長時間…あの状況を全部体験したってこと? 』
『 はぁ…はぁ… 』
「駄女神っ!! 駄女神っ!! トリップしてんなっ! 助けっ…んむっ!!??」
『 しかも、逃げられない状況だった訳で……どうしよう…女神が…人間に… 』
『 はっ…れちゅっ♥ 』
「んんっ!? むぅっ!?」
『 逃げれない快楽は、ある意味拷問って聞いた事あるわ…まさに… 』
「んっむぁ!! ちょっ…離れて下さいっ!!」
『 あ…んっ…あ…あら? こう教えられたのになんで…あ…あれ? 』
「いや…んな事、教えた覚えないんですが…」
『 え… 』
「え?」
『 ……ぁ… 』
「いや…これはみほには、絶対に言えんな…いくら忘れるとしても…付き合ってからの事だから…やべぇ…。これって浮気に当たる…のか?」
『 …ぁっ…ああっ…あああああああ!!! 』
「エリス様!? …だっ! 大丈夫っ! ほらっ! 忘れますからっ! 忘れますからっ!!」
『 うわぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!! 』
「マジ泣き!? エ…エリス様っ!? エリス様っ!? 大丈夫っ! 大丈夫ですからっ!! 」
『 でも…なんで最初…彼女の神威で、ブレイク・スペルが弾かれたのかしら…? それにプロテクト掛けてあるとはいえ、…さっきの魂の入れ替えが一瞬だけ起こったのも気になるわ。一瞬だけ現れた隆史(性獣)の反応も… 』
「駄女神っ!! アクアッ!! アクア様っ!!?? 助けっ…助けてくれっ!!!」
『 わぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!! 』
『 取り合えず…エリス……この子。…これからのお茶会とか、救済処置の時…どうするつもりなのかしら… 』
閲覧ありがとうございました。
…この小説は、神域での事は、すべてが繋がっています。
よって…はい。がんばれエリス様。
ありがとうございました。