ので。
今回はリク対応。
華さん、隆史宅へお泊りルート
…通常お話部分をいれると文字数がかなり伸びるので、どうしても前後編になるっす。
「…んっ」
カーテンの隙間から見える外見て、結構な時間が経っていたと実感した。
外はもう暗い。真っ暗になってる。
「ふぁ…。寝ちゃってたんだ」
朝、隆史君と華さんを送り出した後、決勝戦に向けての作戦を考えていた。
昨夜…全裸の隆史君に抱きつかれ、そのまま一夜を明かしてしまった。
…寝れるわけがないよ。
変な時間に寝てしまうとダメだと思い、無理して起きていたのがまずかった。
気がついたら、こんな時間。
…お腹すいた。
時間を確認しようと、目覚まし時計を見ようとテーブルの上に視線を移す。
同じくそのテーブルの上に置かれた、携帯電話のランプが光っている。
なんだろ。
隆史君かな?
ついでにと折りたたみの携帯を開くと…やっぱり隆史君だった。
―が。
着信数が尋常じゃない。
未着信…38件
なにかあったのだろうか?
こんなに連続してかけてくる様な事、一度も無かった。
少し悪い予感がして、急いで折り返し電話をする為に携帯を操作する。
携帯から、電子音が繰り返し聴こえてきた。
…でないなぁ。
……。
…………。
『みほか!?』
あ。やっとでた。
その電話を通して聞こえてきた、彼の声。
……なんか、すっごく焦って聞こえた。
「ごめんね? 寝ちゃってたみたい…」
まだ少し、寝ぼけているような声が出る。
『悪いが今すぐ、俺の部屋に来てくれ!』
確信した。
焦っている。
ここまで取り乱しているなんて…本当になにかあったのかな?
華さんの事だろうか?
「隆史君? ちょっと落ち着いて…何かあったの?」
『何かあったっていう……か……』
どうしたんだろ。
今度は絶句した様な声。
『って!! 華さん!? 何やってるんですか!?』
あれ? 華さんがいるの?
電話口の私にではなく、おそらく同室にいる華さんに向かって叫んでいた。
「隆史君? 華さんがいるの?」
『…戻っ! いや、取り敢えず!!』
私の声が聞こえていないみたい。
顔から携帯を離したのだろう。
雑音が聞こ…
『バスタオル一枚で、出てこないでください!!』
「……」
ガサガサ…
『いいから!! 着替え!? 俺のTシャツかYシャツでも、後で持って行きますから!!』
「……」ガチャッ!
『やめっ!! 近寄らないで下さい!! …あ、違っ、そういった意味では無くですねっ!? 嫌いじゃないですから!!』
「……」パタン…カチャ
『ほらっ!! そんな格好で歩き回らないで!! 落ちる!! タオル落ちちゃいますからっ!!!』
「……」トントントントン
『あぁもう!! その格好で、しゃがまないで下さいよ!!!』
「……」トントントン
『…ゥァ……でか……じゃない!! 今、みほに………』
「……」
『たっ! 谷間っ!! だから、ダメですって!!!』
「……」
ピンッッッ…………ポーン
『ほらっ!! みほ来ましたからっ!! 来てくれましたからっ!! 取り敢えず脱衣所戻って下さい!!!』
「……」
コンッ…ガチャ!
ガチャガチャガチャガチャガチャ!!
『あっ!! 通話…待て!! 待ってくれ!! 今開けるから!!』
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ!
ピンポーン
ピンポーン
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ!
ピンポーン
ピンポーン
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ!
「怖いよ!!!」
「……」
……やっと開けた。
◆
「…と、いう訳で…華さんの家出が、本日確定しました」
「……」
はい。
僕の彼女様に、一連の流れを説明しておきます。
華さんの実家での出来事。
まぁ…大分大まかに説明したのだけど…言えねぇよ…妊娠させたって勘違いされたなんて!!
はい、睨まないで下さい。
はい、帰ってきてハイライトさん。
「…で? なんで華さんが、隆史君の家のお風呂に入ろうとしてるの?」
「……」
はい。
説明を追加させてもらいます。
散々みほに電話をして、事情を説明。
みほの部屋に今夜だけでも、泊めてもらおう! と、画策したのですが…家主様が電話に出て頂けないので…ですね?
他のあんこうチームの面々にも電話をしたのですが、出ていただけないので…仕方が無いので、家に泊めるしか無くなったと…。
え? 俺? 俺ですか? 勿論、外の車で寝ようかと…あ、はい。
浮気じゃないです。浮気では無いですよ!?
「そんな訳で、後は風呂入って寝かしつけるだけ……だったんですけど…ちょっと問題ができまして…」
その問題を言っていいのだろうか…というか、言わないと…。
「……」
「……」
「……ふ~ん」
足が痺れてきた…。
玄関入ってすぐの、脱衣所の扉の前で正座をさせられてます。
はい。彼女様は、立って俺を見下ろしてます。
目だけ。
……む…無言が痛い…。
「ちょっといいですかぁ?」
「うわぁ!!」
「ひゃぁ!!」
スパーンと、スライド式のドアを勢い良く開け、華さんが脱衣所から声をかけてきた。
びっくりした!! びっくりしたぁ!! 無言が続いていただけあって…って。
「なんでまだ、バスタオルだけなんですか!!」
「え? いえ、流石に裸はぁ…」
「じゃなくて!!」
「あら、みほさんこんばんわぁ…………ック!」
「」
「で、隆史さぁん。この服…ちょっと大きくてぇ…」
「…寝巻きの代わりになりますから!! バスタオルから手を離さないで!!」
急いで渡した、俺の制服用のYシャツ。
俺の体のサイズからして、完全に体は隠れるだろうと、渡しておいた。
最近、新品購入しておいて良かった!!
「そうですかぁ…ご迷惑をおかけしてますぅ…」
顔が赤く、頭を小さく揺らしている。
「いえ! いいですから!! 早く戻って!!」
「でぇ…みほさんも、お風呂ですかぁ?」
「会話してください!!」
「隆史君!!」
「はい!」
今度はみぽりん!
掴みかかる勢いで、顔を突き出し俺を睨んでいる。
なにこの板挟み!!
「これ!! 華さんお酒臭い! 酔ってるよね!? お酒飲ませたの!? どういうつもりなの!!」
「……」
帰宅後。
即、これから…というか、今夜をどう乗り切るかを相談した。
頑なに自室に戻る気は無いようで、俺に迷惑をかけるくらいなら…ってマジで野宿でもするような気迫だった。
こんな夜に、女の子を外にほっぽり出すわけにもいかず…取り敢えず部屋に泊めさせる事にした。
散々渋ったが、俺が車の中で寝る事が条件とした。
家主を追い出して、自分だけ…と。
いや…もう、そんな事を言ってる場合じゃないんですけどね?
みほに連絡をしようと携帯に電話をかけ続けていた。
連絡さえ取れれば、みほの家に移動してもらうつもりだった。
―が。結局、連絡がまったく取れないでいた為に…あきらめた。
…んで。まぁ…こんな長い一日だったし…女の子だし……風呂くらい入りたいと思いましてね?
取り敢えず、風呂場の掃除をしようとしたんですよ。
ここで…その。
「華さん、適当に冷蔵庫から飲み物でも出して下さい」
「え…あの……流石に人様の家の、冷蔵庫を開けるなんて…」
「あー大丈夫です。セルフサービスみたいで申し訳ないですが」
といった感じで、完全に中村達が来た時の様にしてしまいましてね…。
そこで、手前に入れてあった…その。
赤ワインを、ジュースか何かと勘違いして…飲んでしまわれまして…。
「そもそも、なんで赤ワインなんて買ってあるの!!」
「…その…まぁ」
「何!?」
「…飯って、みほにいっつもピーマンばかり出してたし……」
「そうだねっ! 悪意しか感じないよ!!」
「和食ばっかり作ってたし…たまにはって思い、その…肉を購入してありまして…」
「お肉?」
「ほぼ焼くだけだし…ステーキ肉ね。その為…焼く時用に赤ワインを購入してありました」
「……」
「今も一応、下拵えで、ヨーグルトに漬けてあります」
「…ヨーグルト?」
「赤身肉は、それでかなり柔らかく仕上がります…」
「……」
みほに気を使っての事だから、微妙な顔をしていた。
たまには肉の塊を食わせてやろうと思っていた。
まぁその気使いが、今回裏目に出てしまったのだけど…。
「風呂の掃除から戻ってから気がついたんだけど…。華さん…一瓶を丸々開けてまして…」
「」
「瓶に入ったブドウジュースって勘違いしていたみたいでしたが…どうにも大変気に入って頂けたようでしてね…」
そんなに時間をかけて掃除した訳じゃないのに…出てきた瞬間、かなり出来上がっていた。
顔真っ赤になってたし…。
一度飲んだら、止まらなくなったそうで…。
理由を説明すると、顳かみを指で押さえて何か呆れている、みぽりん。
うん。ここまでにしよう。
言えないけどね。
酔った状態の華さんの凄まじさを。
彼女はどうにも酔うと、大胆な性格が更に大胆になるようで…。
後、俺に……こ、告白した後、更にこの状況だ。
かなりハイテンションになっていたようで…。
「なんかぁ! こう、夜の部屋で、隆史さんと二人きりって状況が凄いですねぇ」
「確認事項の様に言わないでくださいよ!!」
「これ、みほさんから見ましたら、完全に浮気ですよねぇ」
「怖い事、嬉しそうに言わないで下さい!!」
「……」
「急に黙って…な…なんですか」
「します? 浮気」
「しませんよ!!」
「ウフフフ…冗談ですよぉ? みほさんを裏切る様な真似…したくありませんからぁ」
「……」メガワラッテネェ
などなど…大変嬉しそうに…おっしゃいまして…その……更にかなり甘える性格といいますか…。
初めての酒という事で、体の自由が思うようにきかないらしく…俺にしなだれ掛かるみたいな事が、多々起こった。
勘弁してください…。
…よし! 今のは意識したので、声に出してない!!
柔らかいし、いい匂いするしで、大変でした!!!
「…何が柔らかいの?」
「」
油断したぁ!!!
ジト目でしばらく睨まれながら…それでも一応と、先程から大人しい華さんに視線を移すと…。
ニコニコして、フラフラして……なんかもう…。
「あの…華さん。大丈夫ですか? 隆史君に変な事されませんでした?」
「」
「はいぃぃ。大丈夫ですよぉぉ?」
信用が…無い!!
まぁ本気では無いのだろうが…軽い俺へのあてつけだろう…。
みぽりん、前はそんな子じゃなかったのに!
「では、みほさん」
「はい?」
「一緒に入りましょうか?」
「え…えっ!?」
「え? って…入りに来たのでしょう?」
家は銭湯じゃないっすけど…。
はじめのセリフの続きなのか、ほらほらと笑顔でみほの制服のスカートを引っ張りだす華さん。
…ていうか、まだ制服着てるな。
朝からそのままかよ…。
「ちょっと待って下さい、華さん!! 隆史君も止めて!!」
「無理です!!」
バスタオル一枚で、みほの制服を脱がし出す華さん。
すげぇ…。
いやぁ…すっごい揺れるなぁ…。
俺、正座してるし…みほの服を脱がしにかかるしで、まぁなんだ。
チラッチラみほの下着が見える。
顔を背けるも、見えてしまっていた事の記憶は消せず、なんというか…立てない! エロくて立てない!!
「あっ」
「え?」
……。
軽い声を上げた華さんに釣られ、そちらの方向を向いてしまった。
…重力って偉大だ。
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「……」
「……」
正座して、三人で向かい合っています。はい。
だから言ったじゃないですか。
だから言ったじゃないですか!!
おもいっきり見ちゃったよ!!
一糸纏わぬ姿って奴をよぉぉ!!
そのまま、あらぁ~…とか言いながらも、全裸でみほを脱衣所に引きずり込んでいった華さん。
…強ぇ。
脱衣所から、黄色い声がやたらと(たまにエロい声も含む)聞こえて来て、結局みほも諦めたのか…そのまま入って行きました。
狭いだろうに…。
そして今、俺のYシャツを着た二人が目の前にいる!
まぁ2着とも新品といえば新品だし…大丈夫だろう。
「…見たよね。隆史君」
「……」
「華さんの裸、見たよね?」
どうしろと!? 不可効力だと思うの!!
「私は気にしませんよ?」
「……」
「隆史君、華さん止めてくれなかったし…」
「……だって」
「…だって、何?」
「……」
「……何?」
「……華さんもそうだけど、制服引っ張られて服装乱したみほの姿が、余りにもエロくて見ちゃダメかと…」
「!?」
必死だったのだろう。
改めて、先程の自身の状態を思い出したのか、正座をしたまま赤くなって小さくなってしまった。
まぁ…うん。唸ってるね。
なんで言葉にするのと、呪詛を呟きながら唸ってる。
……でも、ね?
今の状態の方が、何倍もヤバイの気がついてますか!?
俺が用意したとはいえ、現状がヤッバイの!!
ノーブラの風呂上りの女子高生二人が、目の前にいる現実!
ノーブラってのが、こんなに分かりやすいモノなのか…。
重力のありがたみを感じながら、そんな事を思った。だからね?
…まずい。
これ早く、部屋でないと…。
「…そもそも、みほは何で着て来た制服着なかったの?」
そうだよ…みほが来たなら、華さんも着ていた私服を来て、みほの部屋に行けばよかったじゃないか…。
「…お風呂から出る時に……ビッショリに濡れちゃった」
あ…そういえば、俺が入る時…脱衣所の床がお湯で濡れていたな。
何かしたのかと思ったけど…。
みほの制服と華さんの私服。ともにダメなったと。
「…華さん、酔うと怖いよぉぉ。突然何するか分からないぃぃ。着るものなくなっちゃったぁ…」
「…」
何をした華さん。
いや…あの、目があったくらいで、照れないでください…。
対処に困ります…。
「私も帰れなくなっちゃった…」
「……」
「隆史君」
「…俺が、みほの服を持ってくるってのは…」
「良いと思う?」
「思わない…」
俺の服じゃでかすぎて、動きも取れないらしいし…あ。
学校のジャージだったら、ある程度のサイズ……あ。
学校に置きっぱなしだ…。
……。
はい。
みぽりんのお泊りも確定しました。
「よし、分かった! みほも泊まってけ」
「う…うん」
微妙な気持ちの表情で返された。
まぁ…しょうがないだろう。
「んじゃ、二人共。もう寝なさい。俺は車に行くから」
「あ…うん」
さっさと寝てしまえ。
そうすればいい。一日を終わらせよう。うん!
考えるのをやめた…早く明日になってください。
…みほを前回、泊めた時もそうだった。
……。
…………素直に寝てなかったけど。
「ダメですよぉ?」
「え…」
腰を上げ、車の鍵を取ろうと立ち上がった。
その俺の服の裾を引っ張ってきた華さん。
…なに?
「家主さんは、ちゃんとベットで寝て頂かないとぉ」
「」
あれ?
その話はもう終わりましたよね?
え?
「あ、みほさんも同じベットですか?」
「ふぇ!? ねっ! 寝ませんよ!! 床でいいです!!」
……。
酔った華さん…怖い。
先程から、ポンポンきわどい発言が飛び出す…。
「…華さん。その話はもうついたでしょう? 俺が車に…」
「でなければ…私、この格好で出ていかなければならなくなりますが…」
「!?」
じ…自分を人質に取ってきた!?
俺の性格を分かっての発言か!?
顔がすっごい笑ってる!!!
「あ…隆史さんがそういった…その…趣味であれば……私は、かまいませんがぁ」
「……」
酒と風呂で、赤くなった顔を更に赤らめて、とんでもない事言ってきた。
酔ってますよね? 貴女、酔ってますよね?
計算ずくとかじゃないですよね!?
「…みほ」
「…………なに?」
「…どうしたらいいでしょう?」
「私に聞かないでよ!」
「…俺にはもう、回避ができないと思うんだ」
「……」
「浮気に当たるかって問題も…まぁなんだ」
「なに?」
「俺の彼女の、貴女が決めて下さい」
「ずっ! ずるい!! それは、ずるいよぉ!!」
青森から俺はそう呼ばれていたから、今更なに言われても何とも思わないや。
「隆史君! それは卑怯だよ!!」
はい、俺は卑怯者デス。
◇
「……」
結局、俺は床の下。
寝ている状態で、彼女達が視界に入らない場所を選んだ。
浴室で寝ようか?
「出てきます」
トイレで…
「それは困りますね…あっ! そういったご趣味も?」
だ…台所に……
「ウフフフフ…」
ガタガタガタッ
流石に、女子二人を床で寝かせる訳にもいかず…シングルベットに無理してでも二人で寝てもらった。
そしれ俺は、その下の床。
……みほを泊めた時と同じ構図となった。
みほは何か思う所があるのか…結局、俺を終始ジト目で睨んでいた。
ふっ。泊めていいと最終判断をしたのは、貴女でしてよ?
ベットの上からは…華さんだろうか…寝息が聴こえる。
みほは…あ。
よく聞くと、スースーと、寝息らしき呼吸が聞こえてきた。
二人共何だかんだで…寝てしまった様だった。
「……」
そして俺は。
(寝れるか! 眠れる訳ねぇだろ!!)
前世で無かったよこんな経験!!
そうそうあってもたまらないけど!!
はっきりと言おう。
今までは彼女達は子供。そう見ていた。
―が。
みほと付き合うとなったら、そういう訳にはいかない。
一度、みほを女性と認識してしまったら、周りの他の娘達も連鎖的に認識し始めてしまった。
無理だよ!! 無理無理!!
男の夢(一部の人間)の裸にYシャツだよ!?
それが二人、目の前で寝てるんだよ!?
…。
部屋が女の子の匂いで充満しているのが…また…。
「……」
みほは…胸が小さいわけじゃない。
だからと言って大きいわけじゃない。が、標準以上だろう。
だから…まぁ…揺れる。
華さんは…揺れる!!! ものすっごい揺れる!!
谷間もすっごいし、あれはズルい!!
みほのあの格好は、可愛らしい。
華さんのあの格好は、エロい。まさに卑猥。
…あ。
今重大な事に気がついた…。
話している最中…どうにもモジモジとしていた二人…。
着てきた衣類が全滅したと言っていた…。
まさか……下も履いて無かった!!??
……。
いかん。
息子がウィーンと駆動音がする様に、起動した。
まずい。
思考が泥沼化してきた。
取り敢えず、朝はコーヒーを入れて、あの格好で飲んでもらわないと!!
ゴソッ
ベットの上で音がした。
寝返りでもうったのだろうか。
寝返り打てる程…大きいベットじゃないんだけど…。
薄目を開けて、少しベット側を見てみる。
黒い影が、立っていた。
いや…体だけを起こしてのだろう。
頭の部分が、こちらを見ているみたいだった。
「…あら」
声がした。
この声は…華さんだろう。
何かを見つけてた。そんな呟きにも似た声を発した。
「……んっ……華さん?」
「あ、すいません…起こしてしまいましたか?」
「……いえ、大丈夫です。寝付けなかったから…」
「…ふふっ……私もです…」
結局全員起きてたよ!!
「あの…みほさん」
「はい?」
「すみませんでした…流石に非常識でしたよね?」
「え…」
「隆史さんの所にお泊りなんて…」
「あ…いえ。大丈夫です…最終的に決めたのは私ですし…」
「…そうですか」
「……」
「……」
暗い部屋で、無言の時間が進む。
…これは、俺も起きていると声を発した方がいいのだろうか?
「…ところで」
「はい」
「暗くて良く分からないのですが…あれはなんでしょう?」
「え?」
「隆史さんの…その、股間の部分が…腫れている様になってるんですが…」
「ヒゥ!!?」
……。
戦車道乙女と言うのは、どうしてこう…人の股間事情に敏感なんだろう…。
仰向けに寝てしまっているから、目立ったのだろうか…。
…どうしよう。
片膝でも上げて誤魔化すか。
「…痛く無いのでしょうか?」
「」
みほも同じ感想を持ったみたいだし、なにも言えないのだろう…。
「っと…」
「華さん!?」
ベットから降りる為だろう。
布が擦れる音がした。
「……」
気配で分かる…。
いる…。
足元…というか、俺の右側に回り込み、一部を凝視している…。
ここまで近づけば流石に分かった。
んっ!
一瞬、電気がつきまた消えた。
完全消灯していた状態から、豆電球のオレンジがかった色に、部屋が染まった。
「あらぁ…ちょと尋常じゃない腫れ方…では無いでしょうか?」
う…動けねぇ…。
なんでまた寝たふりをしないといけないのだろうか? 自分の部屋で!!
「華さん!?」
みほの声が聞こえた。
完全に焦っている…。
バタバタとベットから降りる音…俺の左側。
華さんと反対側に降りてきたのか…。
ごめん。
あんたら、人が寝てる時に何してんの!?
「…これ、隆史さん起こしましょうか?」
「ダメですって華さん!! 今、起こすのはまずいです!」
そりゃそうだ。言い訳できんだろ。
「でも…ちょっとこれは…、何か病気とかだといけませんし…」
「ち…ちがっ!! そういった意味ではないんです!!」
声が真剣な分タチが悪いネ。
「では……一応確認しときませんと…」
「華さん酔ってます!? まだ酔ってますか!?」
「…」(ドウシヨウ)
みほが必死になって止めている。
あくまで医療行為…怪我の患部確認…その様な真剣な声が、華さんから聞こえる。
「あっ、救急車…」
凄い事、ツブヤイテマスケド…。
そんな事で救急車呼ばれたら…。
部屋に女の子を二人も泊めて、こんな洒落にもならないくだらない事情で救急車呼ばれ…。
それが明るみになると…俺の学園生活は終わるな。うん。間違いなく!!
……。
俺がここで起きると、説明やら何やらで余計におかしいことになりそうだからなぁ…。
よし! みほ!! がんばれ!!
「みほさん」
「な…なんですか!」
「私も場所が場所ですから、恥ずかしいんです」
「ならやめましょう!!」
「ですが、隆史さんに異常がみられますから…手遅れになっては大変です」
「声が真面目な分、やり辛いよぉ!!」
だろうな…。
「スズメ蜂とかに刺されていたとか……蛇…とか? でもこんな所を……隆史さん…」
「…華さん。流石にそれは無いよ…」
「…いけない…。いつまでも躊躇していられませんね」
「…華さんの中の隆史君って、どんなのなんだろ…」
「」
……。
「華さん?」
「…」
「・・・・・ハナサン?」
普通に脱がされた。
ずるっと一気に…。
寝ている人間のズボンってそんな簡単に脱がせれないんだけど…。
まぁアレだ。
勃起していただけあって、勢いよく飛び出して来ました我が息子。
元気いいねぇ…。
……。
最早、慌てる元気は無い。
「……みほさん」
「」
「…病気ではありませんでしたね。流石に私でもコレは分かります…」
「だから言ったじゃないですか!!」
「……でもこれはこれで…痛く無いのでしょうか?」
「なんで、そんなに冷静なんですか!?」
声が若干上ずっていた…。
みほには分からなかったのか…これ華さん大分焦ってるな…。
「……ちょっと辛そうですね?」
「…そこは私も、そう思いますけど」
同意すんなよ!!
戦車道乙女って、こんな人ばかりなのだろうか!?
「……あの、みほさん。今元に戻そうと思ったんですけど…」
「そうですね! 戻しましょう! すぐに戻しましょう!!」
「重大な事に気がつきました…」
「な…なんですか?」
「これ…ズボンを、はかせれないです…」
「」
「…私の早とちりとはいえ…こんな状態で、隆史さん起きてしまったら…」
「」
「痴女…以外の何者でも無いのでは?」
「」
薄目を開けて、現状を確認。
俺!
起きる!
ダメ!!
どうしたらいいんだろう…。
「あっ…」
「こ…今度はなんですか!?」
「あの…これって一度出すと収まるって、沙織さんの家にあった雑誌に書いてありましたよね?」
「……」
沙織さん…。
「……」
はい。前回のみほの思考回路と一緒ですねぇ…。
「……あの」
「…ハイ」
「お願いします、みほさん」
「なふ!!??」
!!??
「いえ…みほさん…隆史さんの恋人さんですし…」
「」
あ。
みほの目が、死んでる…。
「私の責任を押し付けるみたいで、申し訳ありませんが」
「……真面目な事言ってるけど…まだお酒残ってるのかなぁ…」
華さんって、性的な知識が偏りすぎているなぁ。
「では、私がしてもよろしいですか? やり方は雑誌に書いてありましたから、何となく分かりますし」
「………………ダメ」
「でしょう?」
「……」
「私は見守りますから!」
「」
あ。みほが追い詰められていく…がんばれ華さん!
じゃない!!
「ですから! お願いします! みほさん!!」
「」
…起きよう。
また無言の時間が流れ始めたので、ここらで諦める。
理由は知っているから、まぁ大丈夫だろう。
…まったく今何時だ?
こりゃ今日は…徹夜かね…。
……。
生暖かい。
……。
みほさん、マジですか!?
…みほが俺の先を、少し舌で弄っていた。
はい、閲覧ありがとうございました
……次回は流石に本編進めます…