逃げるようにして廊下を駆け、一夏は寮の自室前へと戻ってきた。
トイレから出てきた一夏を追う者はおらず、周囲の部屋から出てくる者もいない。今のうちに、と一夏は扉を開いて部屋へと足を踏み入れた。
部屋の中では大量の女子生徒が一夏を待っていた。などという、恐ろしい可能性も一夏は視野に入れていたが、現実は違った。部屋には主である箒を含め、誰一人としていなかった。警戒するように足を進める一夏へと襲い掛かる者も現れない。
「箒……」
部屋の中を軽く見まわしてみたが、やはりいない。
トイレか? それとも。
一夏を追い詰めるために裏で暗躍する幼馴染の姿を頭の中に浮かべたが、一夏の耳が扉を開く音を拾った。
シャワー室へ続く脱衣所の扉。それが開き、箒が姿を現した。
「一夏。戻ってきてくれたのだな」
バスタオル一枚を体に巻いた箒。髪はしっとりと濡れ、肌はほんのり赤みを帯びている。水も滴るなんとやら。恵まれた容貌と体型を併せ持つ黒髪美少女の姿に思わず体の一部が反応してしまうが、一夏は理性でねじ伏せた。
「もう帰ってこないと思っていたぞ。何せ、一夏からすれば私は敵も同然だからな」
「ここは、俺の部屋でもあるからな」
箒に向けて、一夏は気丈に答えた。それを受けて箒は表情を明るくし、一夏との距離をゆっくり詰める。少しだけ低い目線から顔を間近に近づけられ、澄んだ瞳で遠慮なく視線を向けられる。
後退しそうになるのを我慢し、一夏は言葉を続ける。
「それに、俺は箒のことを敵だなんて考えていない。箒は大切な幼馴染だ」
一夏は嘘偽りのない本心を箒へぶつける。
戦うことになったとはいえ、一夏たちの立場は変わらない。一夏にとっての箒は小学生時代からの幼馴染だ。六年越しの再会を果たし、今は同じ部屋のルームメイト。邪険に扱っていい存在ではない。
箒が一夏をじっと見つめる。一夏の鼻腔が箒の甘い香りにくすぐられる。
「大切な幼馴染、か……」
十数秒後、独り言ちた箒は一夏の前から離れた。窓際にある自身のベッドへと歩み寄り、用意していた下着を手に取る。言われるまでもなく一夏は箒から視線を剥がし、着替えを始める箒に背を向けた。
「一夏も着替えたらどうだ?」
「あ、あぁ……」
一夏は箒を見ないように背を向けたまま横移動をする。珍妙な行動をする一夏を見て、「肌を重ねたのだから、今さら気にする必要もないだろう?」と箒が笑うが、一夏は何も言わずに自分のベッドに近づいて着替え始めた。
箒よりも早く、一夏は制服に身を包み、ベッドの縁に腰かける。
ベッドの間にある仕切りの向こう側から衣擦れが聞こえる。少し前の一夏ならばともかく、今の一夏は今さらこの程度で狼狽えることもない。本来はゆっくりと登るはずの大人の階段を一足飛びで駆け上がってしまったのだから。
「もういいぞ」
箒の声に反応して一夏は振り返る。
仕切りから姿を現した、白い女子制服姿の箒。長い髪もしっかりと後頭部で結わえた姿は一昨日の入学式当日から変わらない。
だが、何か違和感を覚えた。
スカートの丈が短いような。
一夏の眼には、スカートの丈から伸びる太股の面積が増えているように感じた。学校指定ソックスに覆われた白く眩しい健康的な太股が一夏を誘惑する。触りたい。頬擦りしたい。チンポを擦りつけたい。一瞬のうちに爆発しそうになった感情を抑え、一夏は平静を装った。
「朝飯、食べに行こう」
「あぁ」
勝負をしている間柄ではあるが、あくまでいつも通りに。
一夏は箒を連れ立って、食堂へと向かった。
早い時間ということもあって、食堂内はそれほど混んでいなかった。
受け取り口前に並ぶ五人ほどの生徒の後続に着くと、名も知らない女子生徒たちの視線が一夏に集中する。何人かに挨拶され、一夏も返事をする。昨日と比べると、やはり何も変わらない。
朝の出来事があって身構えていたが、警戒しすぎたようだ。
一夏は肩の力を抜き、今日のメニュー表を眺める。横では箒もメニューを見ていた。
朝から疲れていて朝食は軽めにしたいが、胃袋は逆に空腹を訴えている。
世界で唯一ISについて学べるこの学校には、世界中から優秀な少女たちが集められているため、食についても多様化が図られている。世界各国の馴染みある料理から聞いたこともない料理まで揃っている。
未知なる料理に挑戦するのはまた今後にして、今は無難に焼き魚定食でいいか。
一夏が考えているうちに列は進み、あと一人になった。
目の前にいる少女は、一夏と同じ日本人のようだ。迷いなく和食のメニューを選び、受付越しに厨房にいる女性職員に注文を伝えた。
「お次の方、どうぞ」
職員に呼ばれ、一夏も注文を伝えようと口を開きかける。
「一夏、駄目だぞ」
だが、箒の声に呼び止められ、一夏は慌てて口を噤んだ。
危なかった。もう少しで、一夏の口から直接注文してしまうところだった。
この食堂では、今日から注文の仕方が変わった。女子生徒はこれまで通り口頭で注文できるのだが、一夏だけは『券売機』を使わないといけなくなったのだ。どうして俺だけ。これが女尊男卑か、という想いはあるが、それが規則なのだから仕方がない。
「ありがとう、箒」
一夏は箒に礼を述べた後、券売機を探す。
どこにあるんだ、と一夏は入口近くに視線をさ迷わせる。しかし、それらしき機械が置かれているわけでもない。あれ、と思っていると、「一夏、券売機はこっちだ」という横から聞こえてきた箒の声に気を引かれた。
見ると、いつの間にか箒が券売機の準備をしていた。
受け取り口に両手を突き、尻を突き出す『券売機』。先ほど和食を頼んでいた少女だ。
どうやら、この少女が一夏の券売機になってくれるようだ。箒の手でスカートを捲り上げられ、下着を膝まで下ろされている。尻だけでなく、女性器の割れ目もしっかりと確認できる。
「さぁ、一夏。早く使ってあげてくれ」
「わかった」
朝早いとはいえ、もたもたしていると朝食の時間がなくなってしまう。一夏は少女の背後に歩み寄ると、ズボンのチャックを下げて下着の中から一物を取り出した。
男子トイレで精液を搾り出されて然程時間が経っていないというのに、肉棒は活力に溢れていた。少女の白い尻を見てむくむくと大きくなっていき、凶悪な姿を取り戻していく。
「あっ……」
少女の細い腰を両手で掴むと、少女が初めて声を上げた。
どことなく上品な雰囲気をした、姫カットの黒髪の少女。育ちのいいお嬢様、といった言葉が似合う。受け取り口の縁を掴み、少し不安げながらも頬を上気させて背後の一夏へと顔を向けていた。
「どうぞ、穴の中に男性器を挿入してください……」
券売機である少女の案内に従い、一夏は腰を前に動かした。
まだ使われたことのなさそうな穴。閉じた割れ目を亀頭で開き、穴を探る。すぐに吸いつくような熱を感じ、穴が見つかった。ちゃんと挿入できるか角度を確かめ、一夏は位置を微調整し、挿入を始めた。
ずぷっ、と亀頭が呑み込まれていく。強く抱き締め、熱で蝕む膣穴。気が緩んでしまいそうになったとき、「一気に奥まで挿入してやれ」という箒の言葉に誘導され、一夏は強烈な一撃を放った。
「ん、あぁっ!?」
少女の腹に肉棒の形が浮かび上がるほどの、無慈悲な一撃。少女の足ががくがくと震え、その体を支える両手に力が入っていた。それを見て箒がくすくすと笑う中、少女と深く繋がった一夏は息を軽く吐いた。
券売機の穴を満たし、これで終わり。というわけではない。
他の女子生徒が無料で食堂を使えるのに対し、一夏は精液という名の代金を支払わなくてはならない。精液を子宮というタンクに注ぎ入れ、ようやく朝食を頼むことができる仕組みに変わってしまった。
誰から連絡を受けたんだっけ? っていうか、これって本当に券売機っていうのか? 券はどこから出てくるんだ?
いつの間にか知っていた不可思議な情報に首を傾げつつ、一夏は腰振りを始めた。
券売機に、機械に遠慮はいらない。一夏は手加減という言葉を忘れたように、獣に似たセックスを始める。少女の背中に覆い被さって両手を伸ばし、少女の乳房を握りながらガツガツと膣内を肉棒で嬲る。
「んっ、あぁっ、はぁっ、んっ……」
食堂に響く嬌声。先に朝食にありついていた生徒も、一夏たちの後に列に並んだ生徒たちも一夏たちに視線を向ける。各々の表情にはこの状況を訝しんでいる様子はないものの、激しい交尾に顔を赤らめている。中には、制服の上から胸や陰部を弄る者も少なからずいた。
肉棒が素早く出入りする膣から、赤い体液が垂れ出ていた。少女の処女膜を破ったためだ。しかし、それを行った一夏に罪悪感はない。この少女は券売機であり、それを使うのが規則だ。
「もっと乱暴に。そうだ。いいぞ、一夏……」
耳元で囁く箒の指示に従い、一夏は動きを加速させた。
ぐちゅっ、ぢゅぶんっ、ぱちゅっ、ぱんっ、ぱんっ、ぐちゅっ、どぢゅっ!
弾ける水音が、箒の囁き声とともに一夏の気分を煽る。
券売機というのも悪くない。一夏はぼうっとした顔のまま、少女の胸を両手で弄り回し続け、股間を少女の尻に何度も叩きつける。
いつしか、一夏と券売機である少女の周りには、食堂にやってきた女子生徒が集まっていた。携帯のカメラで一夏たちを撮影する者、堂々と自慰を始める者。女同士でありながら口づけを交わし、熱を共有する者。
一夏の腰振りが速まるだけで場が盛り上がる。
異常が支配する日常で、異常と認識しながらもほくそ笑む少女が一人。
「そろそろいいぞ、一夏」
微笑みながら告げた箒の声に合わせ、子宮に亀頭を食い込ませた一夏は。
「出せ」
そのまま射精を始めた。
どぷんっ、どびゅ、びゅるるlっ、ごぷっ、どぷーっ、びゅるるっ、どぷんっ!
「あっ、はぁっ、くぅっ……!」
体を震わせ、熱を抱いた声を上げる少女。厨房の女性職員はその少女と正面から視線を合わせ、顔を赤らめていた。生徒と同様に整った容貌の若い職員は目の前の光景に中てられてか、結婚指輪を嵌めた左手の指でズボンの上から陰部を擦っていた。
少女の中に溜まっていく精液。一夏は射精の快感と達成感を抱き、少女の乳房を相変わらず玩具のように揉みくちゃにしながら、職員へと注文を伝えた。
「焼き魚定食、一つ……。うっ……!」
「は、はい、承りました……」
ようやく注文し終え、一夏は少女の穴から肉棒を取り出す。
「あんっ……」
ブルンッと飛び出す巨根。ごぽり、と膣からこぼれる破瓜の血と精液が混ざった体液。券売機としての役目を果たした少女はその場に崩れるように膝を突き、びゅるっ、びゅるるっと一夏の精液を床に噴き出していた。
「気持ちよかっただろう、一夏」
シャッター音が鳴り響く中、箒に肉棒を扱かれ始めた一夏。
Lv.100チンポの特性である『リフレッシュ』によって一夏が正気を取り戻したのは、テーブルの席に着き、箒のお掃除フェラを受けながら味噌汁を啜ったときだった。
遅れて異常を理解した一夏は、味噌汁を吹き出した。