ホームルームまであと三分。一年一組の生徒たちは厳しい担任である千冬に叱られぬよう、席に着いて待っていた。廊下に詰めかけていた生徒たちも各々の教室に戻り、先ほどまでの賑やかさは鳴りを潜めている。微かに聞こえるのは同級生の小さな話し声と、膣口を指で穿る湿った音だけ。
手持ち無沙汰な一夏は音に耳を傾け、右手で肉棒を扱いていた。男としては生殖器の鍛錬は欠かせない。今後の人生で数え切れないほどの女と繋がり、子宮に子種を植えつけるのだ。男としての役目を立派に果たすため、毎日コツコツとした努力が肝要だ。
日本男児としての心構えを強く持ち、一夏が鍛錬を続けていると、廊下からコツコツと足音が聞こえてきた。徐々に近づいてくるその足音が教室の前で止まり、前の扉が開かれた。
最初に入ってきたのは千冬だ。黒いレディーススーツを今日もキッチリと着こなしている。一夏に跨って淫らに尻を振る千冬の姿を思い出し、スーツ姿の千冬と交わるのもいいかもしれないと思いながら手の動きを速めた。
教室に足を踏み入れる千冬と目が合った。やはりか、と言わんばかりの諦めたような表情を千冬は浮かべる。一夏は引っ掛かりを覚えたが、そのときには千冬は一夏から視線を外し、教壇へと上がった。
「少し待て」
千冬は教壇の端の方で立ち止まると、生徒たちに向けて言った。
副担任の山田真耶がまだ来ていないためだ。千冬は一年一組の主担任ではあるが、任せられる部分は進行を真耶に任せている。真耶は会議か何かで遅れていて、千冬の言う通りすぐに教室に来るのだろう。
手コキに励む一夏の耳が新たな足音を拾った。
「遅れてすみません!」
大きな声とともに、真耶が開いた扉から入室する。
昨日までは私服だった真耶だったが、掛けている眼鏡以外の装いが違う。
真耶は黒いISスーツを着ていた。このスーツは、人体に装着して扱うIS運用時に着用するもの。水着のように体にピッタリと密着するようになっていて、女体の形がこれでもかと浮き彫りになる。
一夏は手コキを止め、真耶の体を視姦することに集中した。
千冬よりも小柄でありながら千冬よりも豊かな乳房を持つ真耶。胸の谷間が見える私服姿もよかったが、全体の形や大きさを確認できる今日のほうが卑猥だ。ボールのように綺麗な曲線を形成する胸元を見て、一夏は手の動きを再開した。
そのとき、千冬が不満げに一夏に目を向けたのだが、一夏は気がついていない。
はぁ、はぁと一夏が声を漏らす中、真耶が壇上に上がった。
真耶の胸と尻を中心に目で追っていた一夏は、あることに気がついた。
真耶の右手に透明なボトルが握られていた。中には液体が入っているようだ。水のようには見えない。教卓に置かれた瞬間、中身は全然揺れていなかったから。半固形かもしくは粘度の高い液体のどちらかだ。
そして、もう一つ。
真耶が着ているISスーツの谷間の部分に一つ、そして谷間の直下に位置する下乳部分にももう一つ小さな丸い穴が開いていた。どこかに引っ掛けて自然に穴が開いたのではない。穴の形があまりにも綺麗すぎるし、穴が二つもあることから、意図的に開けられたものだと推察できる。穴からはスーツにみっちりと詰まった肌色の乳肉が窺えた。
何のための穴か。一夏は考えてみたが、すぐにはわからなかった。
「皆さん、おはようございます。それではホームルームを始めますね」
真耶の一声で、ホームルームが始まった。
ホームルームでは出欠確認の他に連絡事項の伝達も行われる。
「予定通り、来週の月曜日にクラス代表を決める模擬戦を行います。アリーナの予約も取ってあります。織斑君、オルコットさんのお二人は準備をしておいてください」
真耶に今言われるまで、一夏は件の内容を忘れていた。
いろいろあって。ありすぎて、頭から吹き飛んでいた。
二日前の入学式当日。学級委員に相当するクラス代表を決めていたときのこと。数名のクラスメイトが一夏を代表に推薦した際、我こそが代表に相応しいと名乗りを上げたセシリアに因縁をつけられた。一夏だけでなく日本人を悪し様に言うセシリアに怒りを抱き、一夏が売り言葉に買い言葉で反論してしまった。
火がついた二人は千冬の仲介によってISによる模擬戦で代表を決めることになった。
なったのだが、一夏にとってもはやどうでもいいことに思えてきた。
現状、セシリアとの諍いなど完全に忘れ去るほどの非日常に見舞われている。今はまだ平和だが、箒がいつ次の手を打ってくるかわからない。クラス代表などの厄介事はできれば避けておきたい。
それに、対戦相手であるセシリアは入学式当日の関係が嘘のように一夏に惚れ込んでおり、模擬戦とはいえ一夏と対立することを望んではいないだろう。
一夏は肉棒を扱きながら後方を振り向いた。
うっとりとした様子で一夏を見ていたセシリアと即座に目が合い、軽く手を振られた。やはり敵対の意思は感じられない。
「あの」
一夏は肉棒に弄っていないほうの手を挙げ、質問した。
「はい、どうしました? 織斑君」
「クラス代表を、オルコットさんに……」
譲りたい。そう続けようとした一夏だったが、声を止めた。
一夏の思考が何かに塗り替えられようとしている。まさか、と思って箒の席へと見ようとしたときには一夏の思考は完全に塗り潰されていた。
「いえ、なんでもないです」
再び前を向いた一夏の言葉に、真耶はほっと胸を撫で下ろした。
「そうですか。何かあれば言ってくださいね?」
真耶はわざわざ教壇から下り、一夏の傍へと近づく。そうすると、肉棒を掴む一夏の右手を両手で軽く握って引っ張ると、自身の胸へと手を押しつけさせた。むにゅっと一夏の指がISスーツに詰まった乳肉に沈む。
「うわ……」
肉棒をビクッと震わせ、一夏はチンポ臭い手で真耶の乳を掴む。乳牛かよ。何食べたらこんなに育つんだこのいやらしい牝牛教師が。と温厚な一夏にしては妙に感情が激しく波打ち、チンポを苛々させた。
「織斑君のためだったら、何でもしてあげますからね?」
「何でも?」
「はい、何でもいいですよ……」
前屈みになって顔を近づけた真耶の声と息が、一夏の頬に当たる。こそばゆくも心地いい刺激に、一夏の手に力が入った。ぐぐぐっと真耶の乳肉を掴み、手の平いっぱいに感触を楽しむ。
「あぁああっ……」
敏感な胸を乱暴に扱われて震える真耶の声は肉棒にいい栄養を与えてくれた。
「山田先生」
「あ……」
一夏に迫っていた真耶だったが、いつの間にか背後に立っていた千冬の冷たい声に驚いて後ろを振り向く。直後、千冬が振り下ろした出席簿の一撃を額に食らい、スパンッという軽快な音とともにその場にしゃがみ込んで「うぅぅっ……」と悶絶した。音はすごいが、威力は抑え気味のように見えた。
真耶の柔らかい胸から強制的に離され、寂しく空を握る一夏の右手。
だが、直後に新しいクッションを与えられた。
千冬が真耶と同様に一夏の手を握り、手の平を自身の乳房に宛がった。ISスーツよりも生地が厚いレディーススーツとはいえ、千冬ほどの大きさとなれば感触と大きさを楽しむのに十分だった。
「一夏。惑わされるな。箒の思う壺だぞ?」
むにゅっ、むにゅうっと胸に何度も押しつけられながら千冬に囁かれるが、一夏にはその意味が理解できなかった。
これはただの挨拶であって、箒の策略とは違う気がする。気さくに声を掛けてきた人に挨拶をするように、女の乳房を揉むのは普通のことではないのか。頑固な一夏は常識を疑うまでいかず、空いている手でも千冬の胸を鷲掴む。
むにゅっ、ぎゅむっ、ぐぐぐっ。
手を縦横無尽に動かし、引っ張り、五指で掌握する。
「んっ……。認識改変は融通の利かない一夏に抜群のようだな……」
一夏に胸を預けながら千冬が箒へと目線を送る。
箒はにこやかに微笑み、千冬と視線を受け止めた。
「姉にそっくりだ……。やはり姉妹か……」
千冬が呟く一方、そろそろ生乳を堪能しようとした一夏がジャケットのボタンを外そうとしたとき、千冬の体が突然離れた。「あっ……」と伸ばされた一夏の右手がまたしても空振り、今度は代わりを与えられることがなかった。
「山田先生、続きを」
「あっ、はいっ!」
慌てて立ち上がった真耶が教卓の前に戻り、ホームルームが再開した。一夏は残りの連絡事項を聞きながら真耶と千冬の胸を堪能した手で肉棒弄りを再開する。教壇に立つ二人の女教師をおかずにした自慰は捗り、そろそろ射精に、というところでホームルームが終わった。
このあと五分の休憩時間を挟み、一限目の授業に入る。
今日は水曜日。最初の授業は保健体育だ。
「織斑君」
授業に使う教材の準備をしていた一夏は、真耶に声を掛けられた。
「はい?」
「次の授業は私と織斑君の一対一の形式で行いますので、移動をお願いできますか?」
「移動って、どこへです?」
「教室の後ろです」
真耶が指を差した先を一夏は見た。
教室後方。生徒一人一人に用意された収納ロッカーが並ぶ壁と、最後尾の席に座る生徒に挟まれた間辺りだろうか。
「椅子だけ持っていってくださいね」
「わかりました」
指示を受け、一夏は席を立った。
「一夏」
「え? はい」
椅子を持って移動を始めようとした一夏に千冬が近づく。一夏は椅子を置いて両手を空けると、千冬の胸を揉もうとして伸ばした両手が軽く払われた。挨拶をしようと思っただけなのに、と困惑する一夏に向けて千冬が告げる。
「これだけは言っておく」
「はい」
「真耶のほうが私よりも胸は大きい」
「はぁ……」
「柔らかさも上だろう」
「そんな感じでした」
「だが、弾力は私のほうが上だ」
千冬に言われ、一夏は両手をわきわきとさせながら二人の胸の揉み応えを思い出した。衣服とISスーツという違いを考慮に入れ、大きさと形、柔らかさ、弾力などの観点で双方を比較する。
大きさと柔らかさには真耶のほうに軍配が上がった。
形と弾力では、千冬が上回っていた。
違いはあれども、いずれも素晴らしい。ぜひ二つを同時に味わってみたい。
「以上だ」
そう思う一夏から、唐突に話を切り上げた千冬が離れていく。
いきなりどうしたんだろう。何か対抗心を燃やしていたような。それにしても、千冬姉は山田先生のことを普段下の名前で呼んでいるのか、と一夏が様々な感想を抱く中、授業の開始時間が迫っていた。
「あれ?」
一夏は椅子を早く運んでおこうと思ったが、当の椅子がなくなっていた。
「ない。どこにいった?」
「一夏さーん」
周りを見回す一夏は、声に吊られて教室後方を見た。
そこにはロッカーを背にする形で一夏の椅子が置かれていた。その傍らには手を振るセシリアと、真耶の姿があった。どうやら椅子を運んでくれたらしい。
一夏は後方へと早歩きで移動する。走ろうとすると、肉棒が揺れて走りにくくなるからだ。裸もいいが、股間だけを固定できる何かを身に着けたい。
「えっと、ありがとう。オルコットさん」
「セシリアと呼んでください、一夏さん。昨夜も名前で呼んでくださいましたよね?」
セシリアが一夏の手を優しく包み込むと、教師二人を見習って一夏に胸を揉ませる。その揉み心地は千冬と真耶のいずれとも異なり、また良かった。やはりおっぱいというものは皆違って皆良いものなのだという認識を抱く。
「わかった。やっぱりセシリアの胸も気持ちいいな」
「うふふ。どうぞ好きなだけ触ってくださいまし。私の胸は一夏さん専用でしてよ?」
「それじゃあ、遠慮なく」
「あんっ……」
乳を持ち上げるようにガッと下から攻め、膨らみを掴む。日本人とは食文化も育った環境も違うためか、胸の感触も日本人とそれとはまた違う。
一度、世界各国のおっぱいと交流を図りたい。一夏は思った。
英国産おっぱいを一夏が楽しむ中、遠くの席で一夏たちの様子を窺っていた箒が相槌を打っていた。会話というよりは一夏の思考を読み取っているようだったが、箒に背を向けている一夏はそれを認識できずに胸を揉み続ける。
ふわふわで、いい匂いがする。セシリアとベッドで繋がったときも、この匂いがした。安心できて、抱き着きながらの種付け射精が捗る匂い。また、セシリアの匂いを嗅ぎながら徹底的に英国淑女を日本男児の子種で屈服させたい。
一夏は妄想を膨らませ、遠くで箒が悪巧みをしていた。
「水を差すようで悪いのですけど、織斑君、そろそろいいですか? セシリアさんも」
「はい」
真耶に言われ、一夏は素直にセシリアを解放した。
「むぅ。もっと揉んでほしかったのですけれど、仕方がありませんわね。それでは一夏さん。また後程」
「あぁ」
一旦別れを告げて擦れ違う間際、セシリアは一夏の尻を揉んでから席に戻った。
授業開始のチャイムが鳴り響き、席を一時的に離れていた他の生徒たちも自席に戻る。教壇に立っていた千冬が教卓に近づくのを見て一夏も席に座ると、一夏の視界を遮るようにして真耶が目の前に立ちはだかった。
「さぁ、織斑君。授業を始めましょうか」
他人を安心させるにこにことした笑顔を浮かべ、真耶の手が一夏へと伸びた。