十三回。それは、一夏によって行われた束への種付けの回数だ。
その間、一夏は束の母性たっぷりの胸に顔を埋め、深呼吸をしながら涎を垂らして笑っていた。犯した女のいい匂いを嗅ぎ、股間を膨らませて絶えない腰振りを敢行。束が他の女に比べれば手強かっただけに、一方的なマーキング行為は得も言われぬ快感を一夏に与えた。
しかし、さすがにそろそろ終わりにしよう。
「お……」
最後まで搾り取ることを止めない膣穴の狭さに呻きつつ、一夏は自分専用となった肉穴からチンポを取り出した。尻を持ち上げ、性器同士の結合が解かれる。直後、栓が抜けて白濁液がごぽりと逆流してきた。
一夏の子供が詰め込まれた特製孕ませ汁。その一部だ。
注がれた大部分は、未だに膣内に残留している。精液同士が癒着し合い、協力し合って束の内側に留まっている。子宮では特に濃い白濁が今もなお蠢いていた。
既に、先行していた精子の一匹が卵子に食いついているというのに。
束の中で子を成す神聖な儀式が始まっていた。
一夏は体を起こし、立ち上がって束を見下ろした。
声はない。しかし、息はある。一夏の唾液で汚された束の胸は呼吸で上下に揺れ動いている。わずかな身じろぎによって膣穴から余分な精液がどろりと溢れ出る。一夏によって犯され、これ以上ない幸せを表情に浮かべる兎を見て、一夏は笑った。
「く、くく、はは、あはははっ……!」
腹を抱え、嘲笑の声を夜の空に響かせる。
それを聞く者は、放心状態の束を除けばたった二人だけだった。
動じず、一夏と束のやり取りを見守っていた箒。
「見届けに来たぞ、一夏」
それと、ちょうどよく校舎内から屋上へと現れた千冬。
どちらも一夏の敵だ。
一頻り笑うと、一夏は二人へ交互に視線を送った。
『犯せ』
邪神の声が頭の中に広がる。それに従って、次はどちらを犯そうか悩む。
結論はすぐに出た。まだ孕ませていないほう、箒をまずは犯すべきだ。千冬には、精液で汚れた肉棒を舐めて綺麗にする役割を与えよう。
そうと決まれば、早速一夏は行動に出た。箒へと歩み寄る。可愛く着飾った若く美しい黒髪美少女。どこを見ても美味しそうで、目に映すだけで股間に活力が漲る。これまでの交わりでは運悪く妊娠しなかったようだが、今回は許さない。
「孕ませて、やる……!」
美人姉妹を揃って同じ日に受精させる。それはとても愉快なことだ。
これで全てが終わり、始まる。箒を孕ませ、完全に自分の物とした上で、学園にいる残りの女たちも次々に孕ませる。その後は学園の外だ。見目麗しい女たちを掻き集め、より厳選されたハーレムを構築。女が人妻であっても構わない。一夏の欲を満たす母体としての役割を果たせる者であれば、世界を敵に回してもそれを手に入れ、堕とす。
『犯せ』
呪詛のように紡がれる邪神の声。
動かす足に力が入り、伸ばした手があと少しで箒の柔らかい胸に届こうかというところで。
「ぇ……?」
一夏は支える足に力を失い、膝を突いた。あと少しで一夏に胸を鷲掴みにされるのを期待していた箒も、これには驚きを見せた。何もかもが計画通り。そんな雰囲気は払拭され、不安を覚えたのか一夏に駆け寄ってきた。
「一夏、どうしたんだ? 『進化』にはまだ早いはずだが」
箒が気になることを言っている。進化とは、なんのことだ。
一夏の知らない情報を握っていたらしい箒。だが、今はその内容に気を巡らせているほどの余裕はない。体の中で何かが暴れているようなのだ。不快な感じはしない。逆に、邪神によって妨げられていた正常な思考が戻ってくるようで。
意識が唐突に、クリアになった。
「う、ぁ……」
正気を取り戻して今しがたの出来事を思い返してしまい、一夏は束を犯したという事実に打ちのめされる。確かに仲間を玩具扱いされて憤りはしたが、犯す必要はなかったというのに。それも含めて邪神に良い様に操られてしまったのだと正しく理解し、後悔が募る。
『織斑一夏君。ごめんね、待たせてしまって』
また頭の中で声がした。
邪神よりも人間らしい感情を宿し、一夏の身を案ずる唯一の味方。
女神だ。
『私の封印はもうすぐで解ける。そうなれば、君もこの地獄から抜け出せるよ』
『本、当に……?』
「一夏……?」
膝を突いて動かなくなった一夏を、箒は不安そうに呼び掛けた。
「どうかしたか……?」
と、そこへ千冬が歩み寄る。自身の大きくなった腹に手を当てながら、腹に宿る子の父親である一夏を見つめる。一夏はガクリと項垂れたままだが、意識は現実にある。今は、もしかすると訪れるかもしれない希望を確かめようと、女神と心の中で交信していた。
『ああ、本当だ』
『やっと、やっと……!』
搾り出すように想いを吐露し、一夏は歓喜に沸く。これで全てが元に戻る。箒を殺すなどという最悪な展開にもならず、全員が救われる。一夏が夢見て、けれども絶望的に思えたハッピーエンドがもうすぐ目の前まで来ているのだ。
短いようで、長かった。こんな苦しみから早く脱したい。
『でもね、まだ君にはやってもらいたいことが一つだけあるんだ』
『お、俺にできることがあれば……! だから、早く、早く俺たちを助けてください!』
女神の言葉に一夏は即応した。どうにかしてくれるのであれば、一つくらいどうということはない。必ず達成してみせる。
『わかったよ。君たちは絶対に私が助ける。だから、君には彼女を――』
女神によって、一夏に与えられた最後の使命。それは、一夏を戸惑わせるものであった。そんな、と多少の拒絶を覚えるが、しかしそれをしなくてはならないのだという。女神だけでなく、一夏の協力を得られなければ、現状を打破することはできない。
もう、これで最後だ。
一夏は自分に言い聞かせ、奮起した。
『頼んだよ。私は私で、邪神と決着をつけに行くから』
遠ざかっていく何かの気配。少し不安を覚えるが、大丈夫だ。
何せ、これから行うべきこととは、これまで一夏が散々やってきたことなのだから。
「箒……」
女神との会話を終え、一夏は再び両足で立った。俯いていた顔を上げ、箒を真っ直ぐ見据える。力強く開かれた目には、強い意志を湛えた瞳があった。全てを覚悟した漢の目。それは箒というまだ若い少女を圧倒し、後退りさせるには十分だった。
「な、なんだ……」
一夏に襲われたことをきっかけに、身に余る力を与えられた箒と千冬。
二人を襲わなければ、こんな大惨事にはならなかったが、過去は変えられない。しかし、これからは変えられる。もう二人には力を使ってほしくない。その力をあるべき場所へと戻し、元あった場所に帰すのだ。
二人に力を与えたときと同じように、二人を犯すことで、力を返してもらう。
「返してもらうぞ」
一夏が箒に向かって手を伸ばす。
箒は何をされるのか理解したのだろう。不敵に笑っていた顔に動揺を滲ませ、瞬時に距離を取る。何を考えているかはわからないものの、今の一夏には絶対に捕まってはいけないと危機感を抱いたようだ。
「織斑先――」
箒は、この学園で誰よりも頼りになる存在へと助けを求めようと、声を上げた。
だが、それは、とある存在によって防がれる。
「あっ……!?」
「大人しくしていろ、箒」
今箒が呼び掛けた頼りになる味方、千冬その人だった。妊婦とは思えない速度で先回りし、箒の腕を引きながら目にも留まらぬ足払いを繰り出す。そのまま綺麗に倒れた箒の腕を軽く捻り、上半身に乗るように片膝を置いた。
箒の表情が動揺から驚愕へと変わる中、それを見ていた一夏も驚きに目を見開く。
「千冬姉、もしかして――」
全部、演技だったのか?
「一夏。お前が今からすることで、全員が救われるんだな?」
千冬は一夏の疑問を遮って、端的に述べる。暴れる箒を力ずくで拘束し、一夏へと眼差しを向ける。その目は至って冷静で、操られているわけでも、一夏に魅了されているわけでもない。誰にも負けない、世界最強の女にして、頭の上がらない最強の姉がそこにいた。
「やれ、一夏! 私の立会いの下で、お前自身の手で決着をつけてみせろ!」
放たれた声。それに胸を打たれ、一夏は箒の下に詰め寄って、足を掴んだ。
「私としたことが、こんな! くっ……!?」
箒は暴れている。その抵抗に一夏は臆してしまうが、余計な感情を即座に捨てる。姉と弟が協力して一人の少女を犯そうというのだ。構図としてはおかしいことこの上ないが、これは現実だ。
箒を犯し、力を奪う。
どうやって奪うのかはわからない。
だが、女神を信じるしかない。
一夏は箒の太股を片手で掴み、股を開かせる。もう片方の手で下着に触れる。白いショーツを手慣れた動作で横にずらし、本当ならばまじまじと見ていたい綺麗な陰裂にすぐさま指を引っ掛け、花園を開かせる。
こんな状況だというのに、透明な体液を垂らして濡れそぼった穴。純粋なピンク色に染まる陰部は物欲しそうにヒクヒクと反応を示している。
狭く、暗い膣穴の奥。ここを今から満たすのだ
この先にきっと、女神がもたらす光明がある。
一夏は千冬が見ている前で、Lv.100チンポという凶悪すぎる諸刃の剣を箒の肉鞘に収めていった。