マシュ・キリエライトを堕とした日の午後。少し遅めの昼食を終えた一夏は学園の敷地内を歩いていた。思えば、今日に至るまで学園内を見て回ったことがなかった。残り少ない夏休みではあるが、ここは敢えてのんびりとした時間を過ごしたい。その考えから、食休みがてら一夏は学園の端から端まで足を伸ばすことにしたのだった。
一人で、静かに。ゆったりと。
「あ、一夏。あそこの木の傍にベンチがあるよ?」
「木陰で少し休憩していきましょう?」
過ごせたら嬉しかったんだけどなぁ、と一夏は諦念のため息をついた。
青い空。白い雲。降り注ぐ夏の陽光を浴びて、舗装された道沿いに進む一夏の傍らには、陽射しに煌めく金髪美少女二人。左側に立つシャルロットと、右側に立つセシリア。一夏の両腕に抱きついて胸を押し当てている。
深い谷間に挟まれた一夏の腕は汗を掻いていて、二人の胸を濡らす。いったいどこから調達してきたのか。胸の九割を露出させ、左右の乳輪をギリギリ隠す超極薄生地のチューブトップは汗によって透けている。一夏に抱きつくことを止めれば、隠さなくてはいけないピンク色は白日の下に晒されるだろう。
それに気づいていながらも、二人は状況を楽しんでいるようだった。学園には一夏以外の雄はいない。いるのは一夏を慕う雌だけだ。元より人目を気にする必要は皆無なわけだが、それでも外での露出は二人に興奮を与えているらしい。
チューブトップと同様に、極限まで生地を切り詰めたホットパンツ。もはやホットパンツに失礼だと言っても過言ではない頼りなさすぎる布切れから、それを装備した臀部の九割が確認できる。まともな親が見れば、間違いなく泣き崩れるだろう痴女スタイル。雄を誘い、勃起させ、雄に抱かれることを目的とした勝負服を、シャルロットとセシリアという外国美少女が装備していた。
これで何度目か。うっかり二人のことを見てしまい、一夏は唾液を喉に流し込んだ。音が鳴らないように注意を払い、なるべく自身の欲望を悟られないようにしている。
だが、それが何の意味もないことは一夏自身もわかっていた。
半袖半ズボンのラフな格好をしている一夏の股間は、盛大に盛り上がっていた。普通の男ではあり得ない高すぎる山を形作って、両隣の雌を悦ばせている。いつ二人の手が伸びてきてもおかしくないのだが、今のところはまだ接触してくる気配はなかった。
一夏はベンチに誘導され、腰を下ろした。座っても、二人が離れることはない。一夏親衛隊としての警備という建前で、ここぞとばかりに甘えてくる。左右から漂ってくるいい匂いと、押しつけられる乙女の柔肉。勃起我慢大会なるものがもしも世の中にあるのだとしたら、二人にサンドイッチされた健全な男は忽ち脱落するだろう。
「暑いね、一夏……」
「もう、体中ぐっしょりですわぁ……」
言われなくてもわかっている。夏の昼下がりにただ散歩するだけでも汗を掻くのに、強い熱を発する雌を二匹侍らせているのだ。もう濡れていない場所を探すのが難しいほどの汗だくで、それが余計に一夏を惑わせる。
思考を紛らわせるべく、持ってきたペットボトルに口をつけ、中のスポーツ飲料を喉に流し入れる。失われた水分と塩分が補給され、一夏は息をついた。
「んっ……」
「あぁ……」
その一夏に対して二人は艶っぽい声を耳元でこぼし、体を密着させてくる。濡れそぼったスケスケチューブトップの感触と、豊かな胸の曲線を撫で伝う汗が一夏の肌との接触面に染み込む。どちらの汗なのかわからなくなってしまう。
「はっ、はっ……」
「んんっ、ぁ、はぁ……」
唾液と同様に、女を発情させる成分を宿すようになった一夏の汗が、二人を欲情させる。シャルロットとセシリアの汗に含まれる甘い匂いが、一夏の劣情を駆り立てる。互いに影響し合って、もう歯止めが利かなくなっていった。
「一夏、おサンポ、気持ちいいね……」
そう言って、シャルロットは左手を一夏の股間に伸ばした。テントと呼ぶには急傾斜すぎる山の頂に五本の指を這わせ、くすぐるように動かす。
「何か、面白いものは見つかりましたか……?」
頂をシャルロットに譲って、セシリアが中腹の裏側を攻めてくる。真っ直ぐ揃えた人差し指と中指の腹が何度も往復して擦ってくる。
二人の愛撫を受けて、汗まみれの下着とズボンの中で震え上がるチンポ。一夏にもその震えは伝播し、ベンチにもたれてかかって脱力してしまう。二人の可愛い声で囁かれることで脳は快楽物質を次々に生み出していく。
それでも、既にセックス不可避の直前にまで至っても、一夏は懸命に抗っていた。
傍にいる二人のことではなく、さっきまで見てきたものを脳内に巡らせて気を紛らわせることにした。
工事が完了しつつある建物。九月上旬には完成し、何かに使われるらしい。誰かが住むらしい豪華な洋館もあった。外観からでは用途がわからない建物もあった。作業員は全員女で、いったいどこから集めてきたのかと思えるほどに美女だらけで、汗を掻きながら嬉しそうに働く彼女たちの姿を思い返してしまう。
その想像が却って肉棒を勃起させてしまった。
いけないと思って考えを改めるも、一夏の脳は今日見掛けた女たちの容姿や匂いを覚えていて、勝手に映像を展開する。
作業員だけでなく、学園内で見掛けた見知らぬ美少女や美女たちのことを思い出す。一夏を遠巻きに見守りながらも近づいてこない彼女たちはいったい何者なのか。日本人だけでなく、明らかに外国人と思われる者たちも増えていて、以前よりIS学園は国際色豊かになっていた。
未だに箒と千冬、それと束の三人が何を企てているのかわかっていない。
放っておくとまずいことになる。そう考える一夏がいる。
しかし、放っておいたらどうなるのかと期待する一夏もいる。
マシュ・キリエライトも、現在進行しているらしい箒の計画によってどこからか連れて来られた少女なのだろう。ということは、マシュと同じように見目麗しい出自不明の美女が、これからも一夏に提供されることになるのではないだろうか。
止めさせないと。
計画を進めてもらおう。
理性と欲望の相反する意見がぶつかって、様子見という案が浮かぶ。それは決して折衷と呼ぶに値するものではないのだが、二人の指コキをチンポに食らって欲望に蕩ける今の一夏では、これが限界だった。
「ぅおっ……」
シャルロットの亀頭弄りとセシリアの裏筋擦りを受け、一夏の腰が跳ねた。
「声、出ちゃったね……」
「その素敵なお声を、もっと聞かせてくださいまし……」
我慢できないのは二人も同じようだった。
一夏のズボンを脱がし、下着を引きずり下ろす。外であることなど構いもしない。
邪魔な布に覆われていた肉棒が屹立する。室内よりも解放的な広い空間で竿を伸ばし、亀頭を天に向ける。神の祝福が形を成したそれは軽く身震いをしてみせただけで、神である一夏に愛された女たちが同時に動いた。
セシリアが右手で竿を扱き、シャルロットが左手で金玉を揉む。最初から加減なしだ。汗で滑らせて手コキを速め、ぐちゃぐちゃという音が激しく響く。しっかりと指で揉まれた玉袋の中で精子の製造が加速していく。
尿道から漏れ出る我慢汁の支援も受け、つゆだくになった肉棒。腰が浮きかけた一夏を追い詰めるべく、セシリアがシャルロットと手を合わせた。指を絡めて手を繋ぎ、作った筒で改めて肉棒を迎える。
「シコシコシコシコシコシコシコシコ……!」
重なる二人の声に合わせ、超高速手コキが繰り広げられる。セシリアとシャルロットに正面から顔を覗き込まれながら、表情に浮かぶ機微を読み取られ、晒した油断の隙を突かれて畳みかけられる。
手を組んだ英国と仏国の淑女の輪が、日本男児を篭絡する。ベンチから一夏の尻が持ち上がっても容赦はない。このまま射精させる。自身の恵まれた容姿と、これまで一夏との間で培った経験をフル活用した。
「出して……? ほら、イケッ、いっちゃえ……!」
「作ったお精子、いーっぱい、射精してくださいな……」
「びゅるびゅるー、ぶびゅるーっ、びゅるるっ、どびゅるるっー……!」
「びゅーっ、びゅーっ、どびゅーっ、どくっ、どくっ、どくんっ……!」
射精を促し、射精音を口にする二人の手の中で、一夏は肉棒から欲望の熱を発散した。
びゅるるっ、びゅぶっ、どびゅっ、びゅるっ、どくっ、どびゅっ、びゅるるるるっ!
狭い尿道口に押し寄せ、勢いよく迸る白く濁った体液。強い雄の臭いを撒き散らし、放物線を描いて地面に着弾する。二人の止まらない手コキが次々と精子をひり出させ、長く余韻の続く射精を体験させる。
一夏以外に、何も見えていない。そんな様子で、甘く蕩けきった表情でセシリアとシャルロットは一夏を見つめていた。始まった射精が落ち着いて、ひとまず出し尽くすまでの間、一時も目を逸らすことはなかった。
「いっぱい出せて、偉いね……」
「とっても、素敵な絶頂でしたわ……」
汗と我慢汁と精液。全てがブレンドされた体液がこびりついた互いの手を組み合わせ、二人は一夏の前で一つのハートマークを作り出す。雄の子種と欲望に濡れながらも愛を示すその行為は、一夏の肉欲を休まず煽ってくる。
「さて、次は何をしよっか?」
「何でもおっしゃってください」
「一夏は何をお願いするのかなぁ?」
「ふふ、皆目見当もつきませんわね?」
一夏が何を求めるかなど、言わなくてもわかっているだろうに。一夏に言わせて、一夏主導で行為に及ぼうとしている。一夏を一方的に攻めるよりも、やはり一夏に攻められるほうが性に合っているのだろう。
「無茶苦茶に、犯されちゃったりして……」
「青姦レイプというのも、面白そうですわね……」
性奴隷二人の提案は一夏をその気にさせてしまった。
もう抑えきれない。一夏は自分の中で欲望が増幅するのを感じた。抗いたいが、手遅れだ。徐々に心が黒く染まっていく。悪い思考を汲み取って肉棒が生き生きとするのを見ながら、この熱を冷ましてしまおうと、まずはシャルロットに矛先を向けた。