※この作品はR-18です。

「無」のマフラーを身に纏う   作:モブ猿

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第11話

 

 

 智子が堕ちた。

 

 

 いつもの様に現れた怪異を撃退した後にそれは起きた。

 遅れて現れた未確認の飛行物体と智子が接敵した際に、敵の銃弾が智子の魔法障壁を貫いたのだ。

 戦闘脚は壊れてしまったが、幸いにも智子の傷は浅かった為すぐに回復に向かっていた。

 

 

「くっ、退きなさい武‼︎ 私は対策会議に参加しないといけないの‼︎」

「う、海は陸の提案に反対であります‼︎」

「なんて事を口走るの‼︎ 貴方をそんな口事を言い出す様に育た覚えはないわ‼︎」

「自分も智子さんに育てられた覚えはないであります‼︎」

「貴方はあの怪異がどれほど危険か知ってるでしょ!? 私なりに考えて思いついた案があるの‼︎」

「ダメったら駄目です‼︎ 自室で待機させとけと、北郷少佐と江藤中佐に監視役をを託された以上、絶対に会議に出席させません‼︎」

 

 傷が完全に癒えていない状態の身でありながら、新型怪異の対策会議に参加しようとする智子の無茶苦茶な性格に武は困っていた。

 智子は元々他人意見をあまり聞かず、自分が正しいと考える節がある。

 陸と海が表向きは親睦を深めるのを目的とした模擬戦も、初めは海が足手纏いだと智子が意見を出したことがキッカケだったと智子本人から武は聞いていた。

 さて如何したものかと武は荒れる智子を部屋から出さない様に抵抗しながら名案がないかと周りを見回す。

 

 

 そして気づいた。

 

 

「あっ」

「……だ・か・ら‼︎ いい加減ドアの前に立ち塞がるのは……」

「なんか久しぶりですね」

「何?」

「何って、周り見て下さいよ」

「はぁ? なんでこんな時に周りを見なきゃ……」

 

 邪魔されて怒っていた智子もどうやら気づいたらしい

 現在2人がいる場所は、陸軍の航空魔女に与えられた寝室だ。

 普段は智子、武子、圭子 、綾香の4人で仲良く寝ている場所。

 だが事実を知った以上、別の欲求が智子の心中から湧き上がった。

 

「武、もしかして貴方……」

「大人しく会議が終わるまでベッドで待ちませんか? 2人っきりで」

「〜っ‼︎」

 

 武の提案に、ゾクゾクと智子の身体が反応する。

 そうだ、そうだとも。

 穴拭智子はこの瞬間を逃してはならなかったのだ。

 なぜ自分は気づかなかった?

 怪異に堕とされたことばかりに集中していて、もっとも自身が求めていたことが少し勇気を出せば掴める機会に恵まれていたことを失念していたのだ。

 

「僕知ってるんですよ? 僕が先生に全力で固有魔法使ったといった時に智子さんがおかしな反応をしてた事」

 

 智子の邪な考えが知られていた。

 

 その事実がさらに智子の身体を疼かせる。

 そして武が駄目押しの一言を言った。

 

「智子さん、負傷した人にどんな看護をすれば喜ばれるのか実技で教えてくれませんか?」

「わかったわ」

 

 即答だった。

 智子は自分のベッドに潜り込む。

 武もベッドに潜り込み、横になっている智子を後ろから抱きしめる。

 武の手は丁度子宮がある位置の下腹部に伸ばされていた。

 

「智子さん、今日は傷が開かない様に供給しますね」

「……う、うん」

「それと、人が来たら大変なんで声を抑えて下さいね?」

「わかっ……、ひゃぁっ⁉︎」

 

 下腹部から武の魔力が流れ込んでくる。

 普段は手を握っての供給なのだが、今日の武は積極的に智子を快楽の沼へと引き摺りこもうとしている。

 

「だめ、武これ凄い、声出ちゃう‼︎」

「我慢ですよ、が・ま・ん」

「ん、むぅっ⁉︎、ふっ……、やぁ……」

 

 必死に声を抑え悶える智子を見て、武は利き手を下腹部より下、陰核のある位置に手を伸ばし陰核からも供給を始める。

 

「んんんっ⁉︎ んーーっ、んーーっ‼︎」

 

 ビクンっと背中を反らせて智子はすぐに達した。

 このまま続けたら傷が開くかもと不安になった瞬間、武は供給を弱めてピッタリと背中に抱きつく。

 

「すみません、久しぶりだったんで、普段よりより強めに供給しちゃいました」

「だ、大丈夫よ。 私も久しぶりだったから……」

 

 じゃあ改めて供給しますねっと一言言って、武はじんわりと魔力を智子へ流す。

 まるでぬるま湯に浸かった感じだと智子は感じた。

 寝返りをして、武を抱き枕代わりに抱きしめる。

 

「気持ちいい……」

 

 思わず智子口から言葉が漏れた。

 しばらくすると智子の目蓋も重くなり、遂には武を抱きしめたまま眠りについた。

 

「あ、しまった。これ見つかったら絶対怒られる」

 

 ゆっくりと眠りに着いた智子の拘束から抜け出し、近くの椅子をベッドのそばに置いて座る。

 改めて智子の手を握り、普段より出力弱めで供給を続ける。

 だが底の抜けたカップに水を注ぐかの如く、智子に魔力がドンドン流れ込んで行く。

 

「いつもより流れていく量が多い……。傷を治す為に魔力を使っているのかな?」

 

 魔女は一般人よりも頑丈と言われている。

 それは魔法障壁だけではなく、人間が本来持っている自然治癒能力を魔力を消費する事で増幅しているのかな?っと武は幸せそうに眠っている智子を眺めながら考える。

 

「もしかしたら自己治癒が固有魔法の人もいたりして」

 

 そんな事を考えながら時間を消費していく。

 しばらくして、智子に積極的に性行為に誘った自分について考える。

 なぜ智子と性行為に及ぼうとしたのか、あーでもない、こーでもないと悩んだ末に辿り着いた答えは、

 

「もしかして、智子さんが好きだから?」

 

 好きだからこそ、もっと彼女との時間が欲しい。

 好きだからこそ、彼女の全てを欲してしまう。

 なるほど、それならば先程の行動も納得出来ると武は思った。

 だが武と智子は軍人、しかも海と陸に分かれている。

 いつかはここの飛行場に多くの航空魔女が増員として来るだろう。

 そうなればみんなバラバラになる。

 

「そんなの嫌だなぁ……」

 

 武は天井を見上げ、溜息を吐く。

 結局会議が終わるまで智子は起きることはなく、武は智子の寝顔をじっと眺めていた。

 

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