さて、榊原 武は固有魔法を持っているのか否か。
答えは持っていた。
ただこれが少し、いやかなりデメリットと言える魔法だった。
魔法の名は『魔力供給』。
読んで字のごとく魔力を様々なものに供給出来る魔法である。
例えば弾丸。
魔力供給された弾丸は供給された分だけ威力が増す。
一見デメリットがないように思えるが、それは弾丸のみであって銃の方は弾丸に供給した量によっては砲身が耐えきれずバラバラ吹き飛んでしまうのだ。
実は多くの監視のもとでリボルバー式の拳銃で試した際にこのような事態になり、武が魔女でなければ危うく大怪我するところであった。
そして比較的安全だと思われる他者の魔力供給を行った際にもデメリットが起きた。
供給している間に、相手は性的な快感を強く感じることが判明したのだった。
それは拳銃を暴発させた事故から数日後のことであった。
人体に対する魔力供給を実験するために、あえて被験体になることを北郷 章香は決意した。
これは自身がほかの魔女よりも優秀であるからというよりも、門下生である武に自信を付けさせる為である。
先の事故で周囲に迷惑をかけたことに、武が酷く落ち込んでいることを知っていたからである。
「じゃあ始めようか」
「はい」
手と手を重ね、章香が武の魔力を受け入れる。
身体中に武の魔力が流れた瞬間、章香は自身の肉体の変化を感じた。
下腹部が熱くなる。
乳首も、陰核もだ。
それは武の魔力を受け入れ行くたびに、熱さだけでない未経験の感覚が体の芯から頭の中まで駆け巡る。
「はぁ、はぁぁあ……」
息がだんだんと熱いものに変わる。
だがそれは決して苦しくて出るものではない。
「ぜ、全力で流しなさい」
思わず口からその言葉が漏れた。
そして武が全力で魔力を流した瞬間それは起こった。
「んんんんんんんっ⁉︎」
気持ちいい、そう気持ちいいのだ。
そして目の前にいる武が欲しい。
彼の1つになればさならる快楽が得られる。
章香がそう思った時、魔力を受け取る側の章香は武を貪る《捕食者》になった。
「武っ!!」
「んんっ⁉︎」
武の唇を奪い舌を絡ませる。
武は突然豹変した章香に混乱してされるがままだ。
ただ彼女の匂いと舌の感触が徐々に武の思考を鈍らせていく。
いつしか2人は抱き合い、お互いの唇を貪る。
「はぁ、はぁ……。武ぅ」
「先生……」
お互いが何を伝えたいかは既に理解し合っていた。
「……全力は禁止だな」
「はい……」
お互い口周りがべちょべちょになるまで貪り尽くし終えたのは、既に空の色が夕焼けから夜空に変わって頃だった。
「今日はもう遅いし帰りなさい。君の固有魔法の特訓についてはまた明日考えよう」
「わ、わかりました」
あたふたと道場を後にする武をその場にへたり込んだまま章香は見送り、誰もいない道場で人生初の自慰行為を始めた。
「ん、ん、ん……、ひぅ」
自分の陰核を、乳首を苛め抜く。
本当は自身の蜜壺に彼の幼い男根を入れて欲しかった。
おそらく快楽だけでなく優秀な雄の種を残すという本能を刺激されたのだと、章香は考えながらも手は止まらない。
むしろどんどん激しさを増し、そして……。