「正直顔付きが中性的だったから、振り向いた時はアレっ?ってなった」
後に“巴御前”の異名を持つ
武は魔力が発現してからは、顔付きが少し中性寄りになっていっている事は薄々気づいていたが、初対面で『アレっ? 確か男よね?』と言われたのは内心ショックだった。
故に智子には苦手意識があり、仲良くしなさいねと章香に言われてはいたものの無意識に避けていた。
だが対する智子は逆に興味深々であった。
武は男でありながら魔力を持ち、自分達と共に戦闘脚で空を舞える唯一の男性軍人。
しかも彼は初陣で一機撃墜というに鮮やかなデビューを飾ったのだ、興味が湧くのも無理ないだろう。
「今日はもう訓練終わったんでしょう? 偶には一緒に話さない?」
「えぇ……」
「なんで嫌そうな顔するのよ⁉︎ 上官命令よ⁉︎」
「自分、海軍です」
「その垣根を超えて仲良くしなさいって、言われてるでしょうが!! 」
「嫌です」
「こりゃ嫌われたね、智子」
「そんなことないわよ武子!! ちょと待ってったら〜!!」
こういった感じで智子に対する好感度マイナスからのスタートでも、智子の根気強い誘いに武は流石に根負けし、少しずつ会話を交えることが増えるようになった。
「ツバメ返し?」
「そう!! 私の得意技よ!!」
「何度も成功させるコツとかあるんですか?」
「そうねぇ……」
お互いの共通する話題である戦闘脚でこまめにアドバイスをする智子に次第に武は自分から話しかけるようになり、いつしかまるで姉弟の様だと周りから言われるほど仲が良くなっていた。
だが、その2人の間に少し変化が起きた。
章香の危惧していた武の固有魔法である。
「ねぇ、その魔力供給を私にもやってみてよ」
「まだ制御が未熟なので、ちょっとだけなら……」
「じゃあ今夜の自由時間に、あなたの部屋で試してみましょう!!」
武達の宿舎は陸と海の航空隊両方が使用する大きな建物で、武はその特殊な存在故に個室であった。
章香に内緒で固有魔法を実行するには、大変都合の良い環境だったのである。
章香と一生懸命固有魔法の制御訓練をしてきた武は、内心失敗しない自信はあった。
そう、武側に問題はなかったのだ。
問題だったのは智子側、智子が武の固有魔法に溺れやすい体質だったのだ。
「あっ、これ、良い……。なんかあったかくて、ふわふわする……」
最初は章香で成功した時と同じ手応えだった。
だが暫くすると、智子の様子が変わったことに武は気付いた。
もじもじと股を擦り合わせながら、顔を赤らめ始めたのだ。
これはマズイかもしれないと武が思った時は、既に遅かった。
智子は蕩けた顔で武を抱き寄せる。
「うふふ……、たけるぅ〜」
智子に流されるままに1人用のベッドに腰掛けていたはずの2人は、武が抱き枕状態になっていた。
そして武の足を自身の両腿で挟むと、自身の秘所をズボン越しに擦り付け始める。
「は、はぁ、たける。すごい、すごいよぉ……」
武はその様子に助けを呼びたかったが、智子が耳元で喘ぐ声に理性を抑えるのに必死だった。
智子の艶かしい声と抱きしめられたことで嗅いでしまう彼女の香りで、いつのまにかズボンの中で固く反り立っていた自分の逸物を、無性にシゴきたくなるのだ。
そんな情けない光景を智子に見られたくない。
だが、智子はチラリと武の逸物見るや、武のズボンの中に自身の手を滑り込ませると、逸物をズボンから露出させて不器用ながらもシゴき始めたのだ。
「たけるも気持ち良くなろ……?」
「うぁぁ……」
もうダメだった。
その声が、その香りが、武の理性を撃墜させた。
2人は小さく喘ぎながら一緒に高みを登っていく。
智子の秘所から溢れる愛液が武の足を濡らし、武の逸物から溢れるカウパー液が智子の絹の様に白い手を汚す。
「たける、たける、たけるぅ……!!」
「智子さ、ん……、 くあぁ……‼︎」
熱にうなされるように2人はお互いの名前を呼びあう。
そのお互いの声が、お互いを更なる高みにへと引き上げる。
そして……
「くぅぅぅぅぅっ……‼︎」
「あぁ……!!」
2人は同時に高みに至った。
まだ未成熟で半透明な精液は智子の手の平を汚し、智子の愛液はシーツに染みを作ったのだったーー。
気まずい空気が部屋に流れる。
お互いがお互いの醜態を最後まで見てしまったのだ。
武がこの場の空気を変えようと窓を開けたたことで、部屋に涼しい風が流れ込む。
すると、消灯のラッパの音が聴こえてきた。
「じゃあ、私戻るから……」
「あっ……」
すっと立ち上がり部屋を出る智子に、武はただ見送るしかなかった。
仕方なく明かりを消して、一部湿ってるベッドに武は潜り込む。
だが智子の残り香が先ほどの体験を思い出させて、その夜は一睡も出来ず翌日の訓練で醜態を晒してしまったのは言うまでもなかった。