タイトルが決まらない七つの大罪型チートを持った俺の二次元遊旅 作:恭華
「既にカオスだ……」
コートに降りてスイッチが入ったのか、割とやる気になってきた両チームのメンバー。
Esになった元風野が分析を始め、リーファになった元工藤がタンタンと垂直跳びをし、大きな胸を揺らしている。
じぃ……と見つめてしまっていたのか
「そんなに見つめても、何も出ないわよ?」
と釘を刺されてしまった。
次に、相手チームを見てみた。
レムになった武堂は深呼吸をしており、ナルメアになった彭城がクラウチングスタートの体制で足を伸ばしたりしている。
そのまま華羽の方を向けば、お胸をお借りしますね、お兄様、と微笑んできた。
負けられない、という気合いが自身の中で弾けるのを感じた。
「じゃ、両チーム指定の位置につけー」
縁宰に、コート中心に集まれ、という意味で言っているであろう声に従い、両チームのメンバーが集まる。
そのまま、よろしくおねがいします、と試合前の挨拶をしてから、ジャンパーを残し、メンバーが散っていく。
こちらのジャンパーは1番背の高い俺。
あちらのジャンパーはナルメアだった。
「割とジャンプ力に定評のある俺に勝てるかな?」
「ふふっ、やってみないとわからないわよ?」
挑発……になるのか分からない行為を少しだけしていると、ホイッスルと同時にボールが打ち上がった。
それに手を伸ばしつつ、自陣に打ち落とそうとしたのだが、ボールに触れられず空を切る。
いや、触れられなかったのではない、ナルメアが常人離れした動きをし、ボールを自陣に落としていたため、触れさせてもらえなかったのだ。
「ちょっと本気出しちゃった♪」
「いやいやいや!?」
ちょっとどころじゃないでしょ!? という言葉をどうにか飲み込みつつ、相手陣地に落ちたボールの行き先を見る。 レムだ。
すぐに無茶だと感じると、ディフェンスに回るためにすぐにゴール前に向かう。
だが、それを意に介していないように、レムは片手で持ったボールをオーバースローでぶん投げた。
全力でバレーボールのブロックをしながら、コースをズラそうとしたのだが、手が届かずにそのまま着地。
大きな音を立てて、ボールがゴールに入ってしまった。
マトイになった元安藤が、難しいよぉ……と弱音を吐いていたが、大丈夫だ、と声を掛けてやり、背中を叩いた。
……ブラ着けてないね。
背中の紐がある部分を叩いたのだが、紐の感触がなかったから着けてないのだろうと考えてしまった。
……それは置いておいて、つぎはこちらのスローインからスタートだ。
オルガマリーがボールを両手で持ち、センターライン向こうにいるEsへとかわいいぐぬぬ顔をしながら、ボールを吹っ飛ばす。
少し狙いは逸れ、相手チームのまどかの頭上に飛んでしまったが、Esはそれをジャンプしてキャッチ、片足を着くと同時にドリブルを開始、まどかはぽかんとしていたが、前線に出ていたナルメアはすぐ様反転、Esを追いかけるように走る。
遅れないように、ナルメアとは反対側を走り、いつでもパスを受けられるように並走する。
うーむ、ナルメアもEsもブラをつけていないのか、めっちゃたゆんたゆんしている。
しかも、男物のスウェットだからか、結構胸周りがぱつんぱつんなうえに、乳首が立っているのが見える。
絆創膏貼らないの……?
そんなことを考えながらも、ゴール手前。
Esはナルメアとアキに挟まれてしまった。
「こっちだ!」
並走していた俺が飛び出し、ゴール斜め下に出てダンクするためのジャンプをする。
そこに狙い済ましたようにEsからのパスがくる。 それを捕まえ、ゴールリングの上に手とボールが飛び出て、ゴールの中にボールをシュート。
ズダムッという音がして、ゴールが決まる。
「なんかめっちゃ疲労がやばいんだけど」
「それはただの運動不足です」
Esの言葉のナイフが刺さる。 うるせえおっぱいロリ。
そんなこんなで甘い、いい思いなどせずに、ずっと凄まじいバスケをしていた。
結果は、こっちが24点、あっちが25点だった。
最初のレムビームが入ってなかったら、俺達がギリギリ勝っていたんだがなぁ……
「負けちゃったね……」
マトイが悔しそうに話しかけてくる。
「そうだなぁ……。 というか、レムビームはずるいだろ……」
「反則じゃないし、こっちもリーファちゃんかEsちゃんにやってもらえばよかったんじゃ……?」
その手があったか、とマトイを見てから、まぁ、もう遅いけどね、と頭を下げる。
その様子に苦笑いしていたマトイが
「あ、そうだ。 三四限目がない人誘って、そこの温泉行かない?」
銭湯でも、遠い温泉でもない、世界でも珍しい、この大学の源泉かけ流しの温泉にいかないか、とマトイに誘われた。
無論、俺はOKを出した。
温泉行きたいなぁ……
運動系、しかも多人数の描写は苦手