「夏だ! 海だ! 水着だー!」
「何言ってるのよ」
じとーっ、と冷たい視線が体に刺さった。冷たいのは視線だけではなく肌もである。今訪れているのは妖怪の山の奥にある、とある河口。端的に言えば泳ぎに来たのだ。河口である以上、今のツッコミも受け入れざるを得ない。
「それだけじゃないわよね?」
「え?」
「今は夏じゃなく真冬でしょう?」
「そそそそうですけど」
そう。暑い日差しで水着の映える夏ではなく、現在は真冬。二月上旬。鋭い冷気が肌を突き刺してやまない。しかし、それでも僕は紫様と水着で遊ばなければならないのだ。
「何故ならそういう気分だから……!」
「最低の気分ね」
恋人からの蔑みの言葉が胸に刺さった。かくいう彼女は黒のパレオに身を包み、その大きな膨らみの前で腕を組んでいる。余談だが、腕で乳を支える構図は大変えっちだと思う。対する僕は波柄の青い海パンを履いている訳だが、当然のように全身が寒い。しかし震える間に、体は徐々に火照り始めた。
「あれ……? もしかして風邪……!?」
「大丈夫、ちょっと寒暖の境界を弄っただけよ」
「優しい、流石紫様っ!」
「んっ」
ギューッと抱き着く。一枚の布越しだからこそか普段より際立って感じる、肌の温もり。胸の弾力。甘い香り。固くなる股間。いつも通りね、と彼女が苦笑した。
「ねえ、一つお願いがあるのだけれど」
「何ですか?」
「オイル、塗ってくださるかしら?」
「悦んで!!」
快諾以外の選択肢はない。冬だから日焼けしませんよ、なんて無粋なことは言うまい。敷いておいたレジャーシートの上にうつ伏せで寝転んだ紫様の、腰付近に跨る。改めて眺めると、見事としか言いようのない素晴らしい肉体をしている。均整の取れた程よい肉付き、後ろ姿ですら大変えっち。しかしそんなことを考えだすと、興奮が文字通りダイレクトに紫様に伝わってしまうので、心を無にしてオイルを手に取る。ひんやりして気持ちいい。それをそのまま紫様の背中に塗り始めると、手のせいか冷気のせいか「んっ」と小さく声が漏れた。「大丈夫ですか?」と効くと、「大丈夫……早く続けて?」と妙に艶っぽい声で言われた。起き上がりかけたリビドーを鎮めて、背中全体に行き渡るように、オイルを丁寧に伸ばしていく。肌の温もりと、感触と、オイルの冷たさと、ぬるぬるとで何だか段々いけない事をしている気分になってきた。多分半分くらいは紫様の反応のせいだけど。
「ん、そこ……気持ちいいわ♡」
「いつからオイルマッサージになったんですか」
「最初から貴方もそのつもりだったのではなくて?」
「ついでに解してあげようかなー、程度の下心でしたよ」
「見え見えでしたわ」
ならついでに、
「そろそろ奥の方もお願いしたいわ」
「ダメです」
「ひゃんっ!」
痛くないように、しかし音の出るように右尻を叩いた。プレイの一環でその辺も手馴れてしまっている。「人にお願いする時は、もっとちゃんと言わないと?」と優しくお尻を撫でながら囁く。
「……わかったわ。私の
水着をずらし、しかし外さず、濡れそぼった秘所を見せつけるようにこちらに広げる。そんな姿を見せられては、我慢できるはずもなく。
「紫っ!」
「ああんっ♡」
腰を打ちつけ、一気に奥まで突き上げる。オイルのおかげか愛撫のおかげか、強い締めつけにも関わらず、愚息は最奥へとすんなり辿り着いた。紫のお尻を掴んで、本能の赴くままピストンする。弩級の美女、それも幻想郷の権力者たる八雲紫を後背位で犯しているこの現状は、改めて考えるとめちゃくちゃ興奮する。紫の方は紫の方で犯されている現実に興奮しているようで、何だかいつもより喘ぎ声が大きい気がする。たまには主導権を握るのもいいのかもしれない。
「紫、そろそろ限界……っ!」
「いいわ、いつでも出して……♡」
大きくピストンした後、竿を引き抜いて紫の背中に向ける。限界を迎えた愚息から、勢いよく白濁液が飛び出した。紫の綺麗な肌を、髪を、自分の体液が犯していく。その様子への興奮も相まって、絶頂はいつもより長く続いた気がした。
「もう、これじゃあ泳げないじゃない……♡」
髪についた精液を舐めながら、紫は妖艶に笑った。
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