※この作品はR-18です。

Sensual Blue   作:そらかどせきね

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蒼ルートの八月十七日の夜のキスシーンから朝になるまでの部分を自分なりに考えた内容です。大体こんな感じで絡み合ってると思います。


十七日の夜

 八月十七日の夜。

 今日も俺と蒼は、藍の七影蝶探しのため、山に入っていた。

 そこで、ついに蒼と想いが重なった。

 一回、二回とキスをする。

 三回目は、少し……刺激的だった。

 そして――

 

「…や、優しくお願いします……」

 

 月明かりだけが二人を照らす、静寂の中で蒼の一言が響く。

 それはこの島に来て、蒼と出会い、何度も何度も繰り返されてきた言葉。

 勿論、今までの言葉も、女性に免疫の無い、俺の心を揺さぶってきたが――

 蒼をもう一度抱き締める。

 今度は、抱きしめる腕に、少し力を入れる。

 そうすることで、自分の体全体で、蒼を感じることができる。

 呼吸をすると、女の子特有の甘い香りがした。

 まったくどうして、性別が違うだけなのに、こんなにも、良い匂いがするのだろう。

 肺いっぱいで、蒼の香りを堪能した後、唇を唇に近づける。

 

「ん……っ……」

 

 四回目の口付け。

 まずは優しく、ゆっくりと、それでいて、確かに感じられるように。

 

「っ……ん……ぅ」

 

 何度か角度を変え、蒼の全体を味わう。

 やわらかい朱唇は、触れているだけで気持ち良い。

 こうして繋がっていると、蒼の感情まで流れ込んでくるような気がする。

 永久に、二人で繋がっていたい、とも思った。

 あまりに長い接吻だからか、途中で蒼も考えに気づいたのかも知れない。

 一度離れ、蒼の顔を見る。

 蒼は恍惚に満ちた目をし、さらなる展開を期待している。

 

「つぎ、舌入れてもいい?」

「…うん……」

 

 短いやりとりで許可を得る。

 そっと、唇同士が繋がる。

 今後は舌を伸ばして、蒼の唇を蹂躙する。

 右へ、左へ、上へ、下へ。

 

「っ……ぁ…っ……んっ……」

 

 舌の感触にびっくりしたのだろうか、蒼は口を閉ざしてしまう。

 閉じた口を強引に抉じ開け、侵入をする。

 奥に隠された、蒼の舌を、自らの舌の感覚で探し、捕まえる。

 二つの器官が、ついに交差する。

 それは本来、味覚や発音や嚥下の役割を果たすものだが、

 今このときに限っては、ただ絡ませ合い、愛し合し、求め合う。

 舌同士で行う、性行為が自分自身をたまらなく興奮させる。

 

「っーー! っーー!!!」

 

 分泌されてきた唾液の交換をする。

 蒼の唾液を吸い上げる。

 愛する女性の唾液は、とてつもなく甘く、それが自分の体内に取り込まれていくことで、独占欲が満たされていく。

 先ほどまでのキスとは比べ物にならない、圧倒的な喜びを感じた。

 長い時間をかけた口付けをやめ、ゆっくりと離れる。

 

「っはあ、はあ……」

 

 蒼との唇の間に、夏の空に浮かぶ、銀月の光に照らされた、架け橋が広がった。

 それは星の重力、万が有する引力を受けて、お互いの服に垂れていく。

 

「も、もう……強引なんだから……」

「こういうのも好きだろ?」

「うん……好き……」

 

 少し呼吸を乱しながらも、そう謂いながら、満足そうな表情を魅せる。

 

「触りたいの?」

「バレてましたか」

「あんたの視線とか思考は分かり易すぎるのよ…ほら、触って…」

 

 まずは右手で、想いを込めて触れる。

 掌全体に伝わる暖かくて柔らかい感触。

 今までに触れた、どんなものよりも柔らかい手触りが、服越しでも分かる。

 

「ひゃっ!?」

「蒼? 大丈夫か?」

「うん、平気。ちょっとびっくりしただけだから。もっと、その……好きにして……」

「ああ…」

 

 今度は愛でるように左手も触れる。

 儀礼服の上から蒼の双房の果実に触れる。

 今度は包み込むように。少し力を入れる。

 すると蒼の胸はそれに応え、掌に馴染む。

 

「ああっ…ああっ……」

「っ……んっ……はぁ…」

 

 頂点を探し出す。

 服の上からでも分かるぐらい、そこは既に隆起していた。

 

「……なあ」

「ぅ…うぅ……い、言われなくても分かっているわよ! そりゃ大好きな人に触られたら気持ち良いし、興奮もしますーーーー!」

 

 さて、そろそろ服だけでは我慢が出来ない。

 蒼の胸を直接触れたい。

 その意思を正直に伝える。

 

「あ……うん、ちょ、直接ね……良いわよ…は、恥ずかしいけど……」

 

 蒼の背後に回り、抱きしめる。

 腕は腰の辺りに回す。

 蒼とぴったりとくっ付くような体勢になった。

 後ろからだと、綺麗なうなじが見える。

 舌を這わせてみたくなるが、それはまたあとで機会はいくらでもあるだろう。

 

「う、後ろからなの?」

「後ろから触りたい」

「わ、わかったわ……」

「じゃあ、失礼してっと……」

 

 儀礼服の紐を少し解く、緩んだ襟元から服と肌の間に手を入れる。

 

「ひゃん!?」

 

 まず、指がうまった。

 先ほどからの行為で火照った蒼の体。

 そのやわらかい部分に指がうまっていく。

 

「はうううう、あわわ、わわわあああ……」

 

 自分の意思で優しく触ったはずなのに…。

 気づけば不思議な力に吸い寄せられるようにして、

 蒼のおっぱいに指、そして両手全体がうまっていた。

 

「めっちゃ気持ち良い…世の中の男のほとんどが夢中になるのも頷けるわ……」

「お、男って単純よね……ひゃん!」

 

 そこからさらに自由に揉む、揉みしだく。

 手の動きどおりに変化する、最高だ。

 というか、でかい。蒼のおっぱいでかい。

 

「ちょ、そ、そこはっ! んんっ!」

 

 突起にも触れる。

 生の触感…コリコリしてる。

 人差し指と親指で摘んで弄繰り回す。

 

「あっ、あっ! だめめめめん!!! へんなっ! かんじっ!」

「あああああっ! なんか、きちゃうーー!」

 

 さらに揉む。全体を揉む揉む揉む。

 時折、乳首を摘み刺激を与えるのも加える。

 それを繰り返してしばらく…。

 

「ふあああああああああああああああああんん」

 

 蒼が一際大きい声を上げて脱力した。

 すぐさま胸から手を離し体を支える。

 はぁ、はぁ、と息をする蒼の顔を横から覗き込む。

 口からは涎が垂れ、幸せそうな表情を浮かべていた。

 

「蒼…?」

「…な、なんか一瞬、気持ちよくなりすぎて意識飛んじゃってたわ……」

「もしかしてイった? ってやつ?」

「う、うん そうかも…こんなふうになったの初めて……」

「…すげぇ可愛い声出してたぞ」

「……外じゃ恥ずかしい…」

「室内でならいくらやってもいいと?」

「ふ、二人きりのときなら…お、おっけー…」

 

 体に力の戻った蒼を開放すると、こちらに向きなおし、目線は下の方に向いていた。

 

「あたしばっかり気持ちよくしてもらってもアレだし、そろそろあんたもしてほしいんじゃない?」

「まぁ、うん…」

「ものすっごく大きくなってるのがわかるわよ」

「息子がご迷惑おかけしております…」

 

 蒼はしゃがみ、俺の股間の前に顔を持ってくる。

 上目遣いに見上げて聞いてくる。

 

「…最初は手でいい? まぁその、口でって言うならがんばってみるけど……」

「口でもそのうちお願いしたいけど、最初は手で…」

「お、おっけー……じゃあ、するわよ…ん、しょっと……」

 

 ズボンのジッパー部分に手がかかる。

 

「ここ開ければいいのよね…?」

 

 蒼の手によって、既に限界まで膨張していた欲棒が開放され、

 勢いよく夜の闇の中に飛び出す。

 熱を持っていたが、夏の夜のひんやりした空気が触れ、気持ち良い。

 

「え、うそ…こんなに大きいの……? これがあたしの中に入るの…?」

 

 眼前に勃起しきった逸物を突きつけられ、蒼が少しひるむ。

 

「蒼の中に……」

「あー! あー! さ、最終的にはよ! 今はあたしがあんたを気持ちよくする番なんだから!」

「……じゃ、触るわね…」

 

 蒼のしなやかな右手がゆっくりを肉棒に触れる。

 まずは掌から。

 次に小指、薬指、中指。

 最後に人差し指と親指も。

 途端に下半身を通して体全体に信号が走る。

 今まで経験したことも無い快楽の波が押し寄せる。

 

「くっ…!」

「あ、あれ、痛かった? 男性のこれって敏感って言うけど、そこまでなの?」

「い、いや痛くはない。き、気持ちよくて…」

「そんなに、なんだ……動かしてもへーき?」

 

 首を傾げて蒼は問いかけて来る。

 それに頷くと、ゆっくりと手を動かし始めた。

 指と肉棒とが擦れ、快楽を生み出す…。

 そしてそれを行ってくれているのが、大好きな女の子なんだ…。

 気持ちよくないわけが無い。

 

「くああっ、うわああ すげぇきもち、いい……」

「ふふっ なんだか面白くなってきたわ、そーれ!」

 

 もうコツを掴んできたのか、しこしこと蒼は手で擦るスピードを速める。

 や、やばい。

 体中の血液がペニスに集まっていくのが分かる。

 あまり我慢できそうにもない…。

 

「!?」

「ん…? へー…」

 

 蒼はこちらの表情を見て何かを察したようだ。

 一度手が離れる。

 今度は何をするかと思ったら、人差し指と親指で輪を作り、亀頭から攻めてくる。

 カリ部分を刺激されつつ、さらに余ってた左手も参加してくる。

 左手は竿の根元のほうを担当するようだ。

 

「ここ、気持ちいいんでしょ? バレバレよ?」

「くっ、あああああきもちいいいいい」

 

 得意げな顔をしながら、蒼の両手しこしこが続く。

 自分でするよりも遥かに気持ち良い行為。

 海綿体が刺激され、精液が発射体勢に入る。

 出したい。出したい。

 もう我慢する必要とかはないだろう。

 だって気持ち良いのだから。

 

「蒼っ! で、出る!!!」

「えっ、で、でるの?」

「あああああああああああああっっ!!!」

 

 快楽の波動が全身を駆け巡り、ペニスが脈動して溜まっていた精液を虚空に撃ち出す。

 勢いよく飛び出た精液はそのまま蒼の顔、髪、服に降りかかっていく。

 

「ああああ、くああああ、あああ、はぁ…」

 

 まだ、出る。普段では決して出ないぐらい出る。

 徐々に勢いは収まっていき、そしてとまった。

 別に普段から数えていたわけではないが、過去最長の射精時間だったと思う。

 出し切ると頭が真っ白になり、何も考えられなくなる。

 虚無。

 快楽の後に訪れた虚無は果てしなく、心地よかった。

 

「ねえ…ベトベトなんだけど……」

 

 俺の精液を全身で浴びた蒼は、なんというか白くてエロかった。

 

「それにしても、すごい匂い…変な匂いだけど嫌いじゃない…癖になりそう…」

「またお前はそういうことを言う」

「へっ? あ、ああっ! な、慣れなさいよ! あたしのこと好きなんでしょ!」

「まあ慣れたよ、もう」

「そ、そう……」

「さて、そろそろメインディッシュを味わいたいと思うのですが」

「いよいよ、ね……」

「でもその前に、その、指…とかで慣らさないといけないんだっけ?」

「あ~…うん……もうちょっと、濡れちゃってるけど…」

 

 そう言って蒼は儀礼服の下を恥ずかしげも無く捲る。

 先ほど胸を堪能した際に見たところ上はつけていなかったが、

 下には純白の下着が収まっていた。

 

「なんかお互いこういうことに抵抗がなくなってきたと思う」

「あたしも、今自分で捲くってて思ったわ…前に見られたときは逆に驚かれたわけだけど、今はもう平気そう…っていうか凄いスケベな目してる…」

「今となっては蒼の下着は大好物なものでね、今目に焼き付けているところ」

「はいはい…」

 

 目に焼き付けた蒼の下着は、既に先ほどの行為によってシミがついていた。

 自然と手を伸ばす。

 伸ばした左手は遮られること無く、純白の繊維まで辿り着く。

 まず人差し指で優しく撫でてみる。

 

「…ぁ……っ」

 

 蒼から声が洩れる。

 さらにもう一撫で。

 

「……っ!」

 

 声が洩れるのと同時に蒼の体が震える。

 シミのある部分に人差し指と中指も参加させ、指の腹で指圧する。

 

「……ぅ…やぁ……」

 

 指圧することで蒼の陰唇から、さらなる愛液が分泌されてくる。

 既に下着は衣類の役目を果たさないぐらい濡れていた。

 

「蒼ー…脱がしても?」

「ど、どうぞ…」

 

 ずぶ濡れの下着に両手をかけて、下にずらす。

 その際に蒼のふかふかしたお尻にも触れる。

 蒼はそれにも一瞬、反応するが、無言を貫いた。

 下着はゆっくりとお尻から外れ、太股へ、そして膝へ、そこからは一気に足首まで重力も伴って落下した。

 

「足上げて」

「うん…」

 

 右足、左足と上げて、下着は完全に離れた。

 蒼の下着が手に収まる。

 それはぐっしょりと濡れていて、蒼の興奮の度合いを示していた。

 

「これ、持って帰ってもいいか?」

「ダメに決まってんでしょ!」

 

 即答だった。

 上着を脱ぎ、地面に広げて置く。

 その上に蒼のパンツは汚れないように置いた。

 その光景を二人でみると、これから行われる行為が弥が上にも想像させられる。

 少し乱れた儀礼服を着ている蒼。

 先ほど捲くっていた部分は元に戻り、一見自然な格好に見える。

 だが、たった今下着を脱がしたため、既に蒼を守る布は儀礼服のそれしかない。

 

 左手を服の下から侵入させる。

 そのとき、手の甲に上から何かが垂れてきた。

 それはねっとりとしているもの。

 局部の泉から粘泌された体液だった。

 人差し指で蒼の秘所を撫でる。

 そこはプニプニしていて柔らかかった。

 さらに親指も使い、先ほど乳首にそうしたように秘唇を挟む。

 刺激する。

 

「っつ…くぅ……」

 

「ふぁ…! ぁあっ……!」

 

 刺激するたびに蒼の喘ぎ声が響く。

 嬌声によってさらなる興奮を促してくる。

 我慢できず、人差し指を快楽の宝庫に埋没させていく。

 

「!? 指…入っ…っ……!」

 

 蒼の中は底知れぬ洞窟のようだった。

 指をゆっくりと回転させて周囲の壁を探索する。

 未知なる感触が指先から伝わってくる。

 触れているだけでこちらの意識を奪いそうなほどの極上の快楽。

 この快楽を早く自分自身の分身でも感じてみたかった。

 

「…くっ…ああっ!」

「痛かったか?」

「あ、うん、違うの、痛くはないんだけどちょっとヘンな感じ……嫌じゃ…ない、続けて?」

「おっけー…」

 

 突っ込んでいた指をいったん引き抜き、再度挿入する。

 その際に中指も追加し、二本に増やす。

 十分に解れてきた蒼の膣はそれをすんなりと受け入れて奥へ導く。

 

「んんっ…ぁん…二本…ん…!」

 

「ああああ……そこ…はっ! …はぁ…やん……!」

 

 二本の指で膣口を撫でる様に優しくマッサージをする。

 蒼のアソコはそれに答えるように、またそれ自体が別の生命体のように蠢き反応する。

 蒼のクリトリスを掌で押す。重力を淫豆にかける。

 刺激が強すぎたのか、蒼の体が弓なりに撓る。

 最早十二分に恥液は分泌されている。

 乙女の秘密の泉は決壊し、大洪水となっていた。

 

 蒼の体をやさしく抱き締め、地面に寝かせる。

 改めて蒼の格好を見ると、儀礼服は上も下も腰の辺りまで捲くれていて、

 魅力ある双房の果実と大洪水の股間を晒している。

 そんな蒼を見て、より一層の興奮が訪れる。

 蒼の股を開き、そこに顔を近づける。

 

 舌を這わせる。

 さきほどまで手で刺激していた淫核から溢れる蒼の蜜を啜る。

 

「…ひゃ!? ……そんなところ舐めちゃ恥ずかしい…」

「こんな夜中に外でこんなことしてるのに今更?」

「は、恥ずかしいものは恥ずかしいのよ! ぅ…舐められた…」

「蒼の蜜…凄い甘い…今までは比喩的な表現かと思ってたけど、今舐めて分かった。これ本当に甘い……」

「そんな感想言わなくていい!」

 

 女性経験のなかった俺の常識を次々と破壊していく蒼の魅力。

 ひたすらに蒼のあそこを舐めた。

 舐めるたびに蒼は震え、興奮し、さらなる蜜を俺に供給してくる。

 

「蒼……そろそろ…」

「ん、挿れたいんだ……?」

 

 一度射精したはずの肉棒は蒼により興奮を促され、再び熱を取り戻していた。

 ズボンとパンツを脱ぎ捨て、こちらも下半身を晒す。

 

「蒼の膣内に挿入して気持ち良くなりたい、いい?」

「…きて……」

 

 開放されてた欲棒は、これから訪れる快楽を予感し、ビクンビクンと震えている。

 先端からはカウパー液が滲みでていて、揺れる度に虚空に汁を飛ばす。

 上から蒼に覆い被さるような体勢。

 決して体重はかけず、両手を胸のすぐ横の地面につきバランスを取る。

 肉棒を秘唇に押し当てる。

 亀頭が愛の扉に触れる。

 

「くぅっ!」

 

 あまりの気持ちよさに声が洩れる。

 奥へ、奥へ。少しずつ、少しずつ。

 肉槍を埋めていく。

 襞の部分にこすれて気持ち良い。

 まだ少ししか入っていないのに射精欲が高まってくる…。

 これが全部挿入ったらどうなってしまうのだろう。

 

「…っ…羽依里がはいっ…て…」

「蒼…! 蒼…!」

 

 進めるたびに蒼の膣内が射精を促すように締め付けてくる。

 暴発しないように、ゆっくり、ゆっくり。

 …どれほどの時間をかけたのだろう。

 あるところまでいくと、何か狭い部分に引っ掛かる感触があった。

 これはもしかして……。

 

「ぜ、全部はいった……?」

「…いや、まだだよ、蒼、わかるか? これ…」

「うん、あたしの純潔の証ってやつね……」

「貰うよ……」

「あたしの始めて、貰って、羽依里……」

 

 その言葉を聞いた瞬間に、男の本能が完全に目覚めた。

 一気に肉剣を再奥まで突き刺す。

 根元までぬるぬるの膣内に納まる。

 

「っく、あああああああ!!! ……はあ…はぁ…ぅ…く…」

 

 蒼の絶叫が辺りに響きわたる。

 男には分からない強烈な痛みなのだろう。

 顔は苦悶の様子を見せ、両手はギュっと、拳を作り力を入れている。

 

「羽依…里…おねがい、キス…して…」

「わかった」

「…ぅ…キス……んっ……」

 

 口付けをすると蒼の感情が流れ込んでくるような気がする。

 少しでも蒼の痛みが和らぐように、愛の情をこちらからも送り込む。

 しばらくそうしていると、蒼の表情が落ち着いてきた。

 

「蒼…?」

「…ふぅ…もう大丈夫…まだちょっとじんじんするけど…平気」

「動かしてもいい?」

「うん、あたしで気持ちよくなって…」

 

 膣内に挿入しているだけで内壁の襞が吸い付いてきて、動かさずとも達しそうになる。

 だが、自分だけではだめだ。相手も一緒に気持ち良くなってこその愛を感じあう行為なのだから。

 突き入れていた淫棒を引く。また突き入れる。

 繰り返すことで、さらなる快楽が生まれていく。

 それは楽器のように、淫弦を擦ることで卑猥な音が響いてくる。

 二人で奏でる演奏は、夜の闇の中でひっそりと行われていく。

 始めの内は動く度にまだつらそうにしていた蒼も、徐々に苦痛から快楽へと移っているようだった。

 桃色の唇から、喘ぎ声が紡がれる。

 

「…ぁ……んっ……なに…これ…! 気持ち…いい!」

「蒼…! 蒼…! はあ…はあ…くぅ!」

 

 二人の演奏会に歌が追加される。

 蒼の嬌声はとても心地良い。

 愛する人が上げる喘ぎ声により、耳でも幸せを感じる。

 腰を振る速度が上がってくる。

 摩擦が生まれる度に脳が溶けていく錯覚に陥るぐらいの快楽が走る。

 俺の肉棒と蒼の淫膣が擦れ合う度に、極上の音が鳴る。

 奥まで突くたびに、子宮口と亀頭が接吻をする。

 粘膜が引っ付き離れる卑猥な音がする。

 

 ああ…! もう我慢できない…!!

 

「蒼! 膣内に出すぞ!!!!」

「あああああ! あたし…も! くるうううーー!!」

 

 下半身の分身へ集まった快楽の信号が脳天まで駆け巡る。

 射精が止まらない。射精中も腰を振るのが止まらない。

 出すことで快楽が生まれ、それを元にさらなる射精が行われる。

 その繰り返しを何度も何度も行った。

 

 射精が止まって一呼吸ついた後に、蒼の膣内から肉棒を引き抜いた。

 抜くのと同時に、奥に入りきらなかった精液が、処女血と混ざった状態で漏れ出す。

 俺と蒼が交じり合った証だ…。

 

 脱力した体で同じ体勢を維持するのは難しかったため、蒼のすぐ隣に寝転がる。

 二人で空を見上げながら、事後の一時を堪能した。

 

「…ぅ……はぁ…あ~…あたしヘンになりそう…気持ちよすぎ…これ…」

「めっちゃきもちよかった……」

「おなかの中…羽依里の熱いのでいっぱい……」

「うん、気持ちよすぎてさ…すごいでたとおもう…」

「始めてってさ、すごい痛いだけのものだと思ったの。でもそんなことなかった。最初は、確かに物凄い痛みだったの、自分の中に異物が入ってる、そんな感じ」

「でもね、羽依里がキスしてくれて、幸せな気持ちでいっぱいになって……気付いたら、もう最高の気分だったの……」

「知ってるよ……だって結ばれたんだぜ? 今なら蒼のことはなんだってわかるさ…」

「へー…なんでもわかっちゃうんだ?」

 

 隣の蒼の顔を見なくても表情が分かる。

 この先を期待する目。

 ふと、蒼の手が俺の手に重なる。

 指と指同士を絡ませて手を繋ぐ。

 

 

「月が綺麗ね……」

「なんだよ急に…プロポーズ?」

「それはあんたからしなさい…見たままを言ってみただけよ…」

「月よりも蒼のほうが綺麗だよ…?」

「…なんで疑問系なのよ……」

 

 夏の夜の空気はひんやりとしていて、火照った体を冷やすにはちょうどよかった。

 ただ、あれだけの行為をしたにも関わらず、未だ熱がひかない部分がひとつあった。

 それは虚空に向かってまっすぐとそそり立っていた。

 

「………ねえ……もう一回…」

「蒼……」

 

 臨戦状態のまま、二回戦に突入する。

 俺も、蒼もまだまだ飽き足らない、そんな状態だった。

 蒼を両手で抱きしめる。

 甘い香りを肺いっぱいに嗅ぐ。興奮が満ちてくる。

 蒼から顔が寄せられる。

 

 何度目かの接吻。

 お互いに顔の角度をずらしながら何度も何度も優しく触れるようなキスをする。

 蒼の瞳は幸せそうにこちらの顔を見ていた。

 ゆらゆらと揺れながら、肉棒を蒼の下半身に擦りつけると、それがまた気持ち良い。

 腰辺りに回していた両手をそのままゆっくりと下げ、蒼の桃尻に触れる。

 

「あっ……」

 

 両手のひらでしっかりと掴み、優しく揉みしだく。

 その間も唇同士の触れ合いは止めない。

 立ち上がったことで、元通りに戻っていた儀礼服を再度捲くり上げ、生尻に直接触れる。

 表面はスベスベしていて、服の上から触る以上の幸福を手のひらから伝えてくる。

 腿に近い付け根の部分、そして尻穴に近い部分も軽く撫でる……。

 

「えっ……あ、アブノーマルなのも嫌いってわけじゃないけど……しょ、初日からいきなりなの…?」

「………」

「そこで無言なのやめて……」

「今夜はなんというか普通にいこうかなーっと…蒼がそういうの好きならまた今度の機会にしような」

「………うん」

 

 変な約束をしつつ、俺は蒼の肩に手を添えて、体の向きを回転させようとする。

 蒼はその流れに従って、そのまま百八十度回転し、こちらに背を向けた状態になった。

 

「…? どうするの?」

「そこの木に軽く手をついて」

「…こう?」

「お尻をちょっとこっちに突き出すような格好をして」

「…こんな感じ?」

「おおー……」

 

 木に手をつき、柔尻をこちらに向けている蒼の姿は、完全に男の獣欲を煽るポーズだった。

 

「……このままするのね……」

「そういうこと」

 

 背後から蒼を抱きしめる、というよりは覆いかぶさる。

 魅惑のうなじに顔を埋め、匂いを肺いっぱいに嗅ぐ。

 嗅ぎ終わった後は、すぐに舌を這わせ、うなじ全体を舐めていく。

 

「…っ……」

「蒼……」

「……なに?」

「後ろから挿れるぞ」

「うん……きて……」

 

 服を捲り再度見えた蒼の秘所目掛け、肉棒を進攻させる。

 先ほどからの行為で、既に受け入れ態勢が十二分に整っている。

 入り口に亀頭を押し当てると、その微弱な力だけですぐに内部に引き込まれる。

 そこから先も、ほとんど抵抗はなく、あっという間に洞窟の最奥まで深く刺さった。

 

「……んっっ……きたぁ………でも全然痛くない……うん」

 

 二度目の挿入。

 愛する女の子の膣内にペニスが挿入っている……。

 圧倒的な快楽と幸福が心と体を満たしていく。

 

「動いても?」

「おっけー…」

 

 蒼の腰に両手を添えて掴み、自らの腰を振る。

 振るたびに蒼の尻肉と俺の下半身がぶつかり合い、軽快な音を鳴らす。

 既に一度膣内射精をしているからか、前後運動をしてもそこまでキツくはなく、

 むしろ、潤滑油となってスピードが上がり、気持ち良さが飛躍的速度で高まっていく。

 

「…あっ、んぅ…はぁ……ああん!」

「はぁ…はぁ…蒼! 蒼!」

 

 膣内を肉棒で付く度に、蒼は喘ぎ声を洩らす。

 あまりの気持ち良さに段々脳が麻痺してくる。

 蒼の蜜壷からは既に溜まっていた精液と、愛液と、二度目の先走り汁とが混ざり合ったモノが結合部の隙間から飛び出す。

 

「はぁ…はぁ…カタイの奥まで届いてる! んっ…はぁ…ああっ!」

 

 快楽により極大まで勃起した肉棒は、子宮の入り口まで届いているようだった。

 最奥の壁を亀頭で何度もノックする。

 まだ数分しか経っていないだろうが、既に限界が近い…。

 自分が早漏だとは思いたくない…蒼の膣内が気持ち良すぎるんだ。

 もっとこの極上の快楽を楽しみたい。

 

「んぅーーーーー! 羽依里~~!」

 

 俺を呼ぶ声、蒼は顔をこちらに向けて口付けを要求していた。

 肉棒は蒼の膣内に挿入したまま、前後運動を緩めながら、横を向いている蒼の顔に唇を近づける。

 お互いに結構無理な体勢ではあるが、蒼の唇にキスをする。

 

「ちゅ…ぅ…ん…にへ……」

 

 接吻を続けながらも、腰はゆっくり動かしつつ、その衝撃で揺れている魅惑の乳房を両手で掴む。

 それは重力に従って、勃起した乳首はツンと舌を向いていた。

 唇と胸と膣内すべてで蒼を堪能する。

 俺から、蒼から、幸せ成分がお互いの体を循環していくようだった。

 手のひらで優しく乳頭を摘む。

 

「……ぅ…っ!」

 

 蒼の反応がとても可愛らしい。

 胸に刺激がいくのと同時に、膣に挿入中の肉棒がギュっと締め付けられる感覚がした。

 蒼は意識していないだろうが、この条件反射が自然と射精感を高めていく…。

 幾度と耐えてきたが、蒼の膣による肉棒への愛撫がたまらない。

 もう限界だった。

 頭が真っ白になっていく。

 

「はぁ……はぁ…蒼…! 中に出すぞ!」

「ああああっ! 一番奥に…! 出して!!」

「蒼あああああああ!!」

 

 子宮腔まで突き上げた瞬間、溜まりに溜まっていていた精液を蒼の膣内に吐き出す。

 肉棒が脈打つ度に、自分でも分かるぐらいドロっとした精液を蒼の中に流し込んでいく。

 

「あああああああああ!!!」

「くぅぅぅぅぅ! アツいの中で暴れてるぅ!」

 

 射精は中々止まらない。

 自分の体のどこにこんなに精液があるんだ、と問いたくなるぐらいだ。

 

「あああっ! もうそれ以上は入らないんんんんん!!!」

 

 蒼の体が仰け反る。

 体が少し上に向いたことで、結合部からは大量のネバネバとした精液が漏れ出てきた。

 

「蒼! 気持ち良いよ! 蒼!」

 

 通常の射精とは異なるその射精は、何度も何度も、蒼のお腹の中に欲望を吐き出した。

 最後の一射をしたその瞬間、蒼の体が脱力し、両の手も木から離れる。

 こちらの両手で支えていた体が静かに震え、

 

「んんん―――!!!」

 

 一際大きい声を上げて蒼が絶頂を迎えたようだった。

 俺も賢者タイムに入りつつ、蒼を抱きしめながらも、うなじに顔を埋めて射精後の幸福を味わう。

 性器同士は繋がったまま。

 そのままで、しばらく無言の時間を楽しむ。

 

 しばらくしてから膣から肉棒を引き抜くと、それが栓の役割をしていたのか、許容量の限界を超えていた精液が漏れ出す。

 白くドロドロしたそれは、股の下の地面へと次々に垂れていき、あっという間に精液溜まりとなった。

 

 

「……羽依里……あたし、今すっごく幸せ……」

 

 蒼はこちらに振り返り笑顔で言う。

 

「愛してるよ蒼、これから先もずっと、永遠に、幸せにするから」

「あたしも愛してる……頼むわよ? ぜーったいに、あたしを幸せにし続けなさいよ?」

「ああ……」

「羽依里……んっ……」

 

 蒼から唇を寄せてきて、強引に唇を奪われる。

 やられっぱなしは性に合わないため、反撃をする。

 鳥が互いに啄ばむような接吻。

 情事の後には愛を囁き合った。

 

 二度の性行為を終え、俺と蒼は木を背にして肩をくっつけるようにして休憩していた。

 自分の下半身を確認する。

 既に何度か出しているものの、それでも未だ肉竿の猛りは静まっていなかった。

 先ほどからの行為を思い出すだけで、また興奮してきてしまう…。

 

「呆れるぐらいの持久力ね……まだしたいって言ってるみたい…」

 

「…蒼が嫌ならもうやめておくよ、時間も時間だし……」

「別に嫌ってわけじゃないわ…ただ、その恥ずかしいだけだし…うん」

「それならよかった」

 

 蒼はこちらを一瞥し、下半身の怒張を視界に入れると、やはりまだ恥ずかしいのか、すぐに目を逸らす。

 首の動きに連動して、蒼の乳房が、静かに揺れる。

 新たな興奮の入り口にいる俺の目はそれを自然と追ってしまう。

 まさに本能に身を任せた状態。

 この猛りを鎮めるには、再びの快楽が必要だと感じた。

 それには、蒼の協力が必要不可欠。それにまだ色々試したいこともある…。

 

 と、そんな思考をしてしまう自分の脳に若干の情けなさを感じ、思わず溜息が出る。

 

「はぁ……」

「どうしたの溜息ついちゃって」

「いやー…男って気持ちよければ何でもいいのかなって思って。快楽を得るのが優先になっちゃって、愛は二の次なのかって自問自答してた…」

「ん、そういう考えができるんだから、あんたは優しい人よ…安心しなさい。ちゃんと羽依里があたしの事、愛してくれているって伝わってるから」

「ありがとう蒼、ほんと好きになって良かったって心から思うよ」

「うん、どういたしまして…」

 

 急に真面目な話をされて、それも恥ずかしかったのか、蒼は頬に手を添えて表情を隠す。

 手の力でふわっと沈んだ頬、そこもまたひとつの興奮材料だった。

 

「えっと…蒼さん蒼さん……お願いがあります…」

「大体どんなことをお願いされるかは予想がつくけど…何…?」

「蒼の頬っぺたに……擦りつけたい……です」

「………………うわぁ……」

 

 過去最高のジト目の表情が見れた。

 ドン引きだった!

 いや、だがしかし、そこは男の浪漫。

 目の前に願いを叶えてくれる巫女さんがいるのだから頼みたいじゃない!

 

「だ、ダメ…?」

 

 空門の巫女さんに懇願すると…。

 

「べ、別にダメ…じゃないけど……それで気持ちよくなるの?」

「なる! 絶対なるから!!!」

 

 断言する。

 蒼は疑問を感じているようだが、既に蒼の体であれば、

 もうどんな部分に触れても快楽を得ることができる自信があった。

 

「そうなんだ…頬っぺたかー…」

「お願いします…」

「やるからには全力でやるわよ?」

「え…? あ、うん…」

 

 なぜか妙に意気込む蒼。

 まさか、そこまでの勢いでくるとは思わなかったため若干怯む。

 蒼は地面に静かに座り込み、俺の股間の高さに顔を合わせる。

 顔が肉棒に迫る。

 

 その瞬間、ささやかな風が吹き抜け、蒼の髪が揺れる。

 揺れた前髪の先端が、臨戦態勢に入っている肉棒に一瞬だけ触れる。

 

「!!!!!?」

 

 思わぬ刺激に、肉棒が自分の意思と裏腹に、喜びの舞を踊る。

 

「きゃっ! な、なに…? どうしたの?」

「いま髪が……」

「……男の子も大変なのね……」

 

 制御不能の愚息の失態を、綺麗な瞳で見詰められる。

 やばい…至近距離で見られるだけでも気持ち良い!

 触れてないのに気持ち良いってなんだこれ…蒼はエスパーなのか…?

 

「じゃあ……ご希望通りに頬っぺたで……」

 

 あっという間に蒼の左頬が迫ってくる。

 接触。

 世界中の如何なるクッションよりも柔らかい蒼の皮膚と表情筋の二層が肉棒に優しく触れた。

 

「やば…これ…きもち…いい…!!」

「羽依里の…あっつい…」

 

 我慢できず、こちらからも動き始める。

 当初の予定通りに、蒼の頬に肉棒を擦り付ける。

 摩擦することで起きる快楽は当然のこと、

 本来であれば、そういった用途には使用しない部分で快楽を得る、というこの状況次第に興奮していた。

 

「これ、ほんと気持ちいい…!」

 

 先端からは先走り汁が分泌され、擦り付けを行う度に蒼の頬にマーキングしていく。

 愛する女性への独占欲。

 雄の本能がどんどん刺激され、前後運動が加速する。

 肉棒の側面を擦り付ける。

 カリ部分を擦り付ける。

 亀頭を頬に垂直に立てるように、円を描くように擦り付ける。

 

「わっ…こ、この…暴れて…!」

 

 頬付近で暴走する愚息に蒼はあたふたする。

 その間にも、分泌液が辺りにまで飛び散り、頬だけにならず、

 蒼の鼻、髪、様々な部分を汚す。

 

 好きに動いていると、突然、蒼の手が肉棒を抑え込む。

 抑え込まれた先は頬っぺたの表面。当然のように快楽の電流が走る。

 

「ふふ、捕まえたわ、今度はあたしのほうから動いてあげる」

 

 蒼は左手と左頬を使い、肉棒に頬擦りを始めた。

 それは泣き喚く赤子をあやす様に…。

 ゆったりとした快楽を与えてくる。

 

「くううううっ……」

 

 先ほどまでと打って変わって、ペースダウンした行為だったが、むしろそれが逆に起爆剤となり、射精感を急激に上昇させてくる。

 

「あああああ……そろそろ…やばい……」

「いいこ、いいこ…ほら…出しちゃいなさい…」

 

 巫女の頬擦りは史上最高の快楽を瞬間的に生み出した。

 

「きもちいいいいいいいい!!!!!」

 

 限界まで堪えた肉棒が練りに練った白濁の子種を次々と吐き出す。

 虚空に、蒼の頬に、蒼の髪の毛に。

 

「ま、またこんなに……きゃあ!」

 

 一瞬止まったかと思った射精だが、最後の一塊を吐き出すと、

 それは空中で四散して、トドメと言わんばかりに蒼に降り注いだ。

 

「ねえ……またベトベトなんだけど……」

 

 本日何度目かになる白濁に染まった蒼ができあがっていた。

 やはり、エロい……。

 少しマニアックなプレイをしてしまったが、猛る肉棒の活動は静まらなかった。

 

 射精後の脱力に襲われた俺は、木に背中にして座り込んだ。

 肉棒は曝け出したまま。

 そんな状態を蒼は上から見下ろしている。

 

「まだまだいけそうって感じね…」

「…呆れたか?」

「ん、羽依里がこんなに興奮してくれているのが嬉しいの…」

「さようですか……」

「…えっと…次は何をすればいいの?」

 

 蒼が首を傾げてこちらを見つめてくる。

 

「く、口でしてほしい…です…」

「あー、うん……さっきもしてほしいって言ってたものね…」

「蒼に口で咥えてもらうなんて、言葉にしただけでエロくて興奮する……」

「あたしも人のこと言えないけど、あんたもわりとピンク脳よね……」

 

 座ったまましてもらうため、俺は足を広げて、その間に蒼の体を導いた。

 蒼は乱れていた儀礼服を少し整えつつ、その空間に口での奉仕をするため、内股で座り込む。

 

「じゃあ、お願いします……」

「おっけー……」

 

 蒼は再び勃起した肉棒に両手で包み込むように触れる。

 大切なものを風から守るように、優しく包み込む。

 そして、ゆっくり蒼の顔が、桜色の唇が近づいてくる――

 

「…んっ……」

 

 接吻。

 

 唇が軽く亀頭部分に触れた。

 

「!!!!!????」

 

 亀頭から全身へ快楽の信号が奔り、送信元となった肉棒が制御不能になり激しく震える。

 蒼の突然の亀頭への口付け、という予想外の攻めに急激な射精感に襲われる。

 これから口の中の気持ちよさを堪能してやろう、という前に発射はできない。

 下半身に力を入れてギリギリで踏みとどまる。

 

「え、え? あたし、なんか間違えちゃった……?」

「蒼のエロ知識には感動するよ…最高だ」

 

 下半身丸出し、上を向いた肉棒を曝け出しながらも、親指を立てて素晴らしい事をした、ということを伝える。

 

「ああああああ!! 普通はこんなことしないのね!? そうなのね!?」

「あ、いや、します! します! これが普通だから、おっけー。これからも毎回してほしいなっ!」

「わああああ! ああああ~~! 真夜中に野外で、男の人のモノにキスしちゃう女の子なんてあたしぐらいなんだーーー!」

 

 蒼は間違った知識を得ていたことを嘆いていた!

 肉棒を前に、頭を抱えて悩んでいる女の子も、蒼ぐらいなんじゃないか、と思う。

 

「蒼~…そろそろ、続きしてほしいんだけどー…」

「わかったわよ! します! 舐めますー! ペロペロ舐めますー!」

「おお……」

「…うぅ………」

 

 謎の意気込みをしつつも、恥辱に満たされた顔をしていた。

 すぅ、と一呼吸置いて、肉棒にギリギリまで近づいた蒼の唇から、舌が伸びてきた。

 舌が肉棒に触れる。

 

「んっ…れろ…れろ…ぅ……」

「っ……れろ…ん……」

 

 ザラザラした舌の感触が剛直を通じて伝わってくる。

 猫がミルクを舐めるように、舌の先端部分だけで、小刻みに亀頭部分を舐めてくる。

 ゆっくりとした肉棒への愛撫は、蒼の優しさそのものだった。

 舐められる度に、肉棒も小刻みに震える。

 

「んっ…れろ…っ…ぅ……ど、どう?」

「めっちゃ気持ち良い…そのまま続けて……」

 

 それだけ言うと、蒼は頷き、舌での愛撫を再開する。

 今後は舌をさらに伸ばして、亀頭だけでなく、カリの部分に攻めは移り、そこから裏側のスジ、ガチガチに固まった根元までを丁寧に舐めてくる。

 その所作は初々しさそのもので、とても上手い、とは言えないが、そもそも俺も実際のフェラチオがどういうものなのか、なんて知らないわけで。

 愛する女の子が、こうして自分の肉棒に奉仕してくれていることに、とてつもない愛おしさを感じる。

 

「ちゅぱ……んぅ…れぅ……ちゅ……」

「くっ……蒼……」

「…れろ……なぁに?」

「蒼は本当可愛いなって……」

 

 蒼の頭を右手で撫でる。

 サラサラしている髪は、まとわり付くことなく手のひらに幸福を生み出す。

 

「…れろ………にへっ…」

 

 撫でられて嬉しいのか、蒼の表情がさらに柔らかくなり、慈愛に満ちた様相になる。

 下半身で感じる快楽と、この場の独特の雰囲気が生み出す幸福。

 愛する人同士がそばにいると互いに眠くなる、というのはこういうことなのかもしれない。

 段々と眠気がやってくる。

 

「…羽依里? 眠いの?」

「蒼がこうやって舐めてくれてると凄い幸せでさ…」

「うん」

「眠くなってくる」

「…な、舐めるとかは置いておいて…あたしも、羽依里の傍にいると眠くなる…というか安心できるから、なのかな。いつもの眠さと違う眠さなの」

「……やっぱり、蒼って可愛いよな……」

「えぇ…結論がそれなの…?」

 

 行為の間の些細な会話も、きっと大事なことなんだと思う。

 物理的に気持ちよくなるだけの行為、それも良いのかもしれない。

 だが、愛する人と心を交わす、その上での行為は格別だ。

 そんなやりとりをしながらも、しばらくの間、俺は舌での愛撫を受けていた。

 

「…ぅ…れろ……れろ……羽依里ー…?」

「んー?」

 

 蒼が肉棒に舌を這わせながら上目遣いでこちらに問いかけて来る。

 上目遣いっていいな…。

 

「そろそろ…その、咥え…てみる?」

「あ、うん、どうぞ……」

 

 あまりにゆっくりした時間だったせいか、そもそもの目的を忘れていた。

 蒼の口に咥えてもらって、射精。それが体験したかったことだ。

 もちろん舌での奉仕も格別だったが、口の中はそれ以上だろうと容易に想像できる。

 

「世の中のカップルってのは皆、こういうことしてる…のよね……よしっ…」

「えっと、わかってると思うけど、歯は立てないで…絶対痛いから……」

 

 蒼は頷くと、口を少し開けて、亀頭の先端から内部へ含んでいく。

 

「くぁっ……」

 

 唇の裏側にカリが入った瞬間にまた、強烈な射精感が訪れた。

 そのままするすると、蒼の咥内に肉棒が飲み込まれていく。

 咥内の生暖かさがとても心地よい。さらに、ざらざらした舌の感触も加勢してくる。

 このまま本当に、自分の肉棒が食べられてしまうのではないか、そんなことを思う。

 

「へもほまへ…ふわれれふぁ…」

 

 肉棒を咥えた蒼がモゴモゴと何か言葉を発するが、正確に聞き取れない。

 おそらく”根元まで咥えられない……”と言ってるんだろう。

 というか、喋る際に舌が動いて、気持ち良い、気持ち良すぎる。

 

「あ、蒼……咥えたまま喋られると…やばい…我慢できなくなる……」

「ふぁはんひふぁふてひひんふぁい?」

「ぐっ…それダメ……」

「……ちゅぱ…ゅ…ちゅ……」

 

 快楽の波動に襲われて自分の腰が自然と浮いてしまう。

 そして、我慢できない、と言わんばかりに脳の制御を失い、勝手に腰が動く。

 気づいたときには、蒼の頭を両手で抑えて、自ら腰を振って蒼の咥内を肉棒で犯していた。

 

「!?」

「蒼!? ご、ごめん……」

 

 快楽に意識が奪われて、少し無理なことをしてしまった。

 一旦肉棒を引き抜き、蒼の様子を確認する。

 

「げほっ、げほっ、はぁ、はぁ、だ、大丈夫よ。ちょっとびっくりしただけだから。気持ち良いんじゃ仕方ないわよね」

「ごめん……」

「気にしないの、それに、今そうやって止めてくれたじゃない、あんたが優しい証拠よ」

「あ、ああ…」

「じゃ、続きするけど、その…自分でしたくなっても今回は我慢してね…今はあたしがしてあげるから…」

「おっけ……我慢する」

 

 再度、蒼の口に肉棒が含まれる。

 蒼は俺の腰の後ろの地面辺りに両手をついている。

 つまり、口だけでのフェラチオ。

 無意識にやっているのだろうけど、やはりエロ方面の才能に満ち溢れていると思う…。

 

「…ゅる…ちゅ…れろ…ぅ…」

 

 先ほどからの行為で学んだのか、蒼は桜色の唇で程よい力で肉棒を挟んでくる。

 そして当然、挟まれると強烈な快楽がくる。

 これ…好きかも……。

 肉棒を口に含みつつ蒼は頭を動かして、俺をさらなる快楽の高みへ導いてくる。

 先端からは先走りが飛び出し、蒼の咥内を穢していく。

 このまま、蒼の咥内で射精したい…。

 

「…ちゅる…ちゅぱ……ちぅ…」

「あ、蒼…このまま出しても良い……?」

 

 肉棒を咥えたままの蒼は、ニッコリと笑い、頷いた。

 その笑顔に魅せられた瞬間。

 

「…ちゅぱ……じゅるる……」

 

 射精を促すように肉棒が、蒼の咥内で吸い上げられる。

 ギリギリまで登ってきていた精液が、その吸引を引き金に弾けた。

 蛇口を一気に捻ったときのように、強烈な勢いで蒼の咥内、喉奥へ射精する。

 

「ああっ、くぅあ! まだ出る!」

 

 蒼に精液を搾り取られる。

 放出し終わったあとは腰を引いて、肉棒を蒼の口から引き抜く。

 引き抜いたあと、肉棒はその力を出し切ったのか、ゆっくりとしな垂れていく。

 蒼は、というと、口を両手で押さえて、喉を鳴らしていた。

 

「……んっく……ごくっ……」

「まさか、飲んだ?」

 

 問いかけると蒼は、無言のまま口を大きく開けて見せ、口の中に精液が残っていないことを俺に確認させた。

 

「ヘンな味がしたけど……羽依里があたしで気持ち良くなってくれて出したモノだから……」

「蒼……ありがとう…でも、ほんとにやばいときは吐き出していいんだからな? っていうかそもそも咥内射精をしなけりゃ良いだけなんだけど……」

「あんまり、気にしなくていいわよ、今だけはお互いに気持ち良いことだけ…していたいの…」

「ほんと、蒼って優しくて可愛いよな……」

「ふふっ、まあね?」

 

 蒼の頭を撫でると、蒼は嬉しそうに、微笑んだ。

 その笑顔に、つられてこちらも自然と笑顔になってしまう。

 

 蒼がとてつもなく愛おしい。

 想いを重ねて、体を重ねて。

 今日という一日は二人の未来にとって、とても大事な一日になるだろう。

 

 いつか。

 いつか、思い出す。

 そのときも蒼と二人でこうして笑顔のままでいたい……。

 ………。

 …むしろ朝になった途端に蒼は、自分が真夜中に山の中で何をしていたかと思い出し、その羞恥で顔を真っ赤に染めそうではあるが……。

 

「う~ん、凄い良い雰囲気なのに、あんたの下半身のせいでムードぶち壊しなのよねー……」

 

 自分でも気づいていた。

 あれだけ交じり合って放出したのに、どうやらまだ愚息は満足していないらしい。

 

「俺達らしいっちゃ俺達らしくない?」

「うん……もう一回しよっか……」

 

 どうやら俺と蒼との八月十七日の夜はまだまだ終わりそうになかった。

 

 

 

【十七日の夜 終わり】

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