※この作品はR-18です。

Sensual Blue   作:そらかどせきね

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ラブラブカップルに二十五の質問

【問一 お名前を教えてください】

 

「鷹原羽依里です」

「空門蒼よ…ってこれ何…? えっと…ラブラブカップルに二十五の質問…?」

「今、流行ってるみたいなんだよ、せっかくだし、やってみたいなって」

「否定するつもりは無いけど、『ラブラブカップル』って文字見ると恥ずかしいわね」

「傍から見たら、間違いなくそう見えるんだろうけど、意識すると恥ずかしいよな」

 

「お父さんの書斎のパソコンで何するのかと思ったら、これ?」

「このホームページが見たかったんだよね」

「鳥白島にある家で、パソコン置いてあるのなんて、多分うちぐらいだものね」

「パソコンあるし、娘は携帯電話持ってるし、意外と流行の最先端なんじゃない?」

「なるほどー…確かにそうかも」

「蒼が使いこなせているかは別として、だけど」

「…一言余計よ! ちゃんとメールも電話も使ってるじゃない!」

 

 

【問二 お相手のことは何と呼んでいますか?】

 

「蒼。漢字で書くと一字で、発音すると二文字だな。短いし、呼び易い」

「羽依里、って名前呼びか、あんたって呼んだりもするわね」

「あんたって呼ばれてる彼氏って中々居ない気がするよ」

「え、嫌なら、名前呼びだけにするわよ」

「それが合うっていうか、もう呼ばれ慣れてるし、むしろ心地良い?」

「まぁ確かに、そう呼ぶのが何故かしっくりくるのよねー」

 

「俺の名前ってかなり珍しいと思うけど、どう?」

「珍しいと思うわ。あんたの名前って、特徴ありすぎて覚えやすいのよね」

「どうも、六波羅探題です」

「あー、まだそれ覚えてたのね…あたしは、平将門とか言われたっけ…」

「あの時の歓迎会は本当に嬉しかったよ。女の子と沢山喋ったのも初めてだったし」

「うん、歓迎会提案して正解だったわ」

 

 

【問三 二人の出会いは?】

 

「忘れもしないわ。そうあれは、七月の終わりだったわね」

「道端で女の子が寝てるんだもんな。そりゃびっくりするわ」

「で、邪心が芽生えてあたしを抱きしめにいった、と」

「芽生えてない」

「もし、今同じ状況に遭遇したら?」

「いただきます」

「最初は優しく…ね?」

「当然、家に連れ帰ってからだけどな」

「え、あ…そ、そうよねー!」

「外でそのまま、がご所望ですか」

「………ちょっとしてみたい」

「のみきに見つからないようにするのが大変そうだな」

「となれば、この後、早速作戦会議するわよ」

 

 

【問四 付き合ってからどれぐらい経ちますか?】

 

「あれ、もしかしてまだそんなに経ってない?」

「最初の夏に出会ってから、もう一年半かな」

「羽依里と過ごす時間は濃密で、全部が大事な想い出だからもっと経ってるかと」

「寝てる間はあんまり恋人らしいことできなかったから、まだまだこれから、だよな」

「うん。色々なことをしたいわね。まずは季節毎のイベントかしら」

「クリスマスに、お正月に、節分、バレンタイン…去年しっかりできなかったし」

「まずは、クリスマスね。ケーキ作ってみるから楽しみにしてて」

「彼女の料理スキルが高いって良いこと尽くめだな」

「そんなに褒めても何にも出ないわよ?」

「まぁ出すのは俺のほうだし」

「あんたの頭の中のほうが、より一層ピンク色なんじゃないかしら…」

「この一年で俺も成長したのさ。蒼には負けないぞ」

「いや、そんなことで勝負されても困るんだけど」

 

 

【問五 告白はどちらからしましたか?】

 

「俺からかな?」

「若干曖昧なのよねー…アプローチはあんたからずっとされてたわけだけど」

「夜の山の中で、蒼が想いに応えてくれた、って意味では、やっぱり告白は俺からかな」

「羽依里が想いを向けてくれてなかったら、って思うと、今どうなっていたことやら」

「ってなると、俺の粘り勝ちってところだな」

「うん……ありがとね」

「おいおい、そこで泣きそうになるなよ…泣くなら、ほら」

「羽依里…好きな人の腕の中って暖かいわね」

「しばらくこのまま抱きしめていてやるからさ」

「えへへ…幸せ」

「蒼の柔らかいお胸が堪能できて俺も幸せ」

「良い雰囲気……なんだからっ…もうちょっと…カッコいい言葉選びなさいよ!」

「こんな感じが一番俺達らしいかなーってね」

 

 

【問六 初キスはどこで? どちらから?】

 

「蒼ー…もう、大丈夫か?」

「うん、もう大丈夫よ。次見てみましょうか」

 

「これは…夜の山の中だな。八月十七日の事だ」

「どちらからともなく…だったけど、最初はあんたからしてもらったわね」

「月明かりに照らされた蒼の顔が、幻想的な美しさをしてて、凄い記憶に残ってるよ」

「詩的ね。まぁ確かに、場所も結構ロマンチック…だったのかしら?」

「物語のワンシーン以上に絵になってたと思うぞ」

「あたし達以外に見ている人は、当然居なかったけどね」

「人は居なかったけど、イナリなら居たよな」

「当然でしょ。藍の七影蝶探しをしてたわけだし…あ!」

「見られてたな?」

「~~~ーーー!!」

 

 

【問七 初キスしたときの感想を教えてください。】

 

「ってことは、その後のエッチも全部……あああ!」

「安心してくれ。後でイナリに聞いたら、見てはいなかったらしいから」

「声は聴かれてたってことじゃない……って何であんたも会話できてるのよ!」

「だってイナリのやつ、人の言葉分かってるし、二択で質問したら意思疎通できた」

「考えたわね…」

 

「ところで感想は?」

「そうねー…始めて触れたあんたの唇はちょっと硬くて、記憶に残る感触だったわ」

「とても硬くて気持ち良かった、と」

「なんか別の意味にも取れるような…あんたはどうなのよ?」

「女の子の唇…柔らけー! って内心凄いテンションあがってたよ」

「自分ではあんまり感じないけど、そんなに柔らかいのかしら?」

「キスしてるだけで興奮しちゃう程度には柔らかいです、はい」

 

 

【問八 いま同棲していますか?】

 

「一応、してる、に該当するのかしら、これ?」

「週に約二日だけどな」

「学生カップルで同棲してるってかなり珍しいんじゃない?」

「少なくとも、俺の周りでは俺達しか居ないよ」

「結婚したら、今の生活が毎日に変わるのよね」

「あー…プロポーズはもうちょい待ってて」

「ふふ、楽しみにしてるわ。指輪もね」

 

「そういえば、一緒に暮らしてみて、初めて分かることはたくさんあったわね」

「例えば?」

「あんたの料理の腕が壊滅的なこととか、洗濯物をたたむのが雑なところとか」

「…精進します」

「協力しようとしてくれる姿勢は嬉しいんだけどね…加藤の血の呪いってやつかしら」

【問九 お互いの誕生日にはどんなプレゼントしますか?】

 

「とりあえずサプライズは無しだからね」

「ああ。取り決めた蒼とのルールは守るよ」

「内容も大事だけど、自分のために、必死で悩んでくれてる! ってところも重要ね」

「…コスプレ衣装とかどう?」

「それは毎月のように貰ってる気がしまーす」

「まずい…それ以外だと考え付かないぞ」

「えっと…あんたの頭の中って、あたし以上にピンク色なんじゃないの?」

「彼女に多大な影響を受けました」

 

「最初は常に身に付けられる物か、日常生活で使える物とかが良いかも」

「女の子の喜ぶプレゼント…何を選べば良いんだ…男子校なのが悔やまれる」

「んー、そしたら今度、本土に遊びにいくついでに、一緒に見てまわりましょ」

「デートしつつ、プレゼント選びの勉強だな。楽しみだ」

 

 

【問十 料理はどちらが得意ですか?】

 

「加藤の血の呪縛が…」

「こらー! そこ! 落ち込むなー!」

「俺の料理のレベルは置いといて…蒼が料理上手なのは意外だった」

「なんで、意外なのよ」

「蒼ってなんか、こう、料理でダークマター生み出しそうな雰囲気してるだろ?」

「なんで同意を求めるみたいに言うわけ?」

「え、分かるだろ?」

「いや、自分自身が『あー分かるー! あたしって、鳥白島限定、料理でダークマター生み出しちゃいそうな女子ランキングトップよねー!』とか言うわけないでしょ!」

「…」

「そこで黙るなー! 彼女がボケたんだからツッコミなさいよ!」

「突っ込むって、さすがにここでするのはまずいと思うぞ」

「それぐらい分かってますー! はい、次いくわよ!」

 

 

【問十一 ケンカはしますか?】

 

「まずすること自体想像できないわね」

「確かに」

「ただまあ…あんたのイタズラのせいで、怒鳴ることはそこそこあるような…」

「え、そんなことあったっけ?」

「散々、かき氷をあたしにぶっかけたこと、忘れたとは言わせないわよ」

「うぐっ…まだ覚えてたのか…」

「あんな貴重な体験忘れるわけ無いでしょー!」

「蒼の性癖を捻じ曲げてしまったことについては、申し訳なく思ってる」

「いや、別に曲がってないし!」

「え、でもこの間、勢い良く出しすぎて、髪にかかったときに、喜んでなかった?」

「あれは、羽依里の所有物になったみたいで、気持ちよかったっていうか・・・」

「蒼ってどっちかっていうとマゾ寄りだよな」

「そういう、あんたはサド気味よね。だから相性良いのかも?」

 

 

【問十二 お互いの一番好きなところは?】

 

「中々難しいけど…とにかくあたしのことを一番に考えてくれるところね」

「恋人なんだから、当然じゃない?」

「意外とそうでもないと思うわよ。あんたの優しいところが大好きなの」

「はは、そりゃどうも。これからもたっぷりと優しくしていこうと思うよ」

 

「羽依里はあたしのどこが好き?」

「うーん…髪の毛か、おっぱいか、お尻か…悩むな」

「なんで、体の部位限定なのよ! もっと、こう内面的なところをあげなさいよ!」

「と言われてもな。気付いたら、蒼の事が大好きになってたから実は良く分からない」

「…答え方はちょっとズルい気がするけど、すっごい嬉しいわね…」

「あれ、いま結構良い雰囲気?」

「んー! んーっ!」

「キスをおねだりしてくる蒼すっげー可愛い」

 

 

【問十三 お相手に直して欲しいところは?】

 

「島のあらゆる所で眠ってるところ」

「え、別によくない? 寝るときは必ずイナリが居てくれるし」

「彼氏としては、ものすごーく不安なんです。蒼は自分の美少女具合を理解してない!」

「そ、そう…じゃあ、あんたが隣に居るとき限定っていうのはどうかしら?」

「なるほど。それなら可愛い寝顔が見れるし」

「寝てるあたしにえっちなイタズラできるし」

「そのまま家までお持ち帰りしてお楽しみできるし」

「興奮するシチュエーション待ったなしね」

「ああ! あっ」

「ヤる気、満々ね」

「無防備すぎる蒼が悪いの!」

「まあ、あんたになら何されても、嬉しいから良いんだけどね?」

「そういうところだぞ蒼」

 

 

【問十四 お相手に隠していることは?】

 

「「なし!」」

「二人で決めたルールに『隠し事やサプライズはしない』ってあるものね」

「蒼は、嘘をつくのも、隠し事するのも下手だからそもそも出来ないと思うけど」

「ぅ……これには言い返せないわね」

「まぁほら、隠し事なんて無いほうが良い付き合いできるし」

「それはそうだけど、えっちしてるときも、やけに鋭いのよね…」

「感じてるの我慢して、隠してるつもりなんだろうけど、バレバレだし」

「そんなに分かりやすいのかしら…」

「可愛いから良いんだよ。蒼はそのままでいてくれ」

「もー! すぐ可愛いっていう!」

「だって実際、可愛いし」

「あんたの、その包み隠さず、ストレートに感想を言えるのは、一種の才能だと思うわ」

「ありがとよ」

 

 

【問十五 休みの日、二人きりのときの過ごし方は?】

 

「…イチャイチャラブラブ?」

「大体、その一言で収まりはするわね」

「休みの日、つまり週末は、通い妻…ならぬ通い夫をしているわけですが」

「土日って駄菓子屋のバイトしてることが多いのよね」

「いつも一緒に駄菓子屋にいるよな。ほとんどすることなくてぼーっとしてるけど」

「鳥白島の休日はあれでいいのよ。羽依里と一緒に居られるの嬉しいし」

「バイトがないときは家で、まったり過ごしたり…」

「デートに誘ったりかな?」

「島の外には中々行く機会ないから、デートで連れていってくれるのは楽しいわ」

「今はまだ、港周辺だけどさ、そのうち俺の家にも来てほしいな」

「羽依里の家に…そうね、ご、ご両親にも挨拶にいかないとだし…」

「あー、それはまだちょっと気が早いかな」

「わかってますー! その時がきたら、もっとしっかりした気持ちで行きますー!」

 

 

【問十六 逆に、会えない日はどうしていますか?】

 

「勉強して、バイトして、それで会えない寂しさは紛らわせているが」

「あたしに会えなくて寂しいんだ?」

「やっぱり一日でも会えないと寂しいさ。携帯電話勧めて良かったよ」

 

「蒼の場合は『彼の事を想い過ぎて、我慢できずに…一人でしちゃいます…』かな」

「低い声であたしの真似すんな!」

「この間のアレ、またしようか…電話で」

「それは非常に魅力的な提案だけど、電話代凄いことにならない?」

「今月分まずいかも…もう少し、安くならないかな」

「でも、お陰様で、一応遠距離恋愛なのに、ほとんど寂しくなく過ごせているわね」

「良い時代になったよな。こうしてパソコンでデート先の情報も集められるし」

「この質問集見終わったら、お店の情報調べてみましょ」

「了解した」

 

 

【問十七 お相手の好きな仕草は?】

 

「致す前に、良い雰囲気になったとき、恍惚とこっちを見てくるのとか」

「え、あたしってそんなことしてたの!?」

「大体いつもそうなってるよ。まあ、自分では気付かないのも無理ないかな」

「う…ぅ…ま、まあ、羽依里にしか見せないし…」

「その状態の蒼にはキスしてあげると、意識が戻ってくるんだよな」

「はっ! そういえば、いつも気付いたら、キスされてるような…」

 

「蒼は、俺の好きな仕草って何かある?」

「あるわよー! あ、でも聞いてもひかないでよね?」

「ひかないひかない」

「それじゃあ言うわよ…羽依里、大好き!」

「お、おう…俺も大好きだよ」

「それー! あんたが照れたときに、頬をかく、その仕草が好きなのよね~!」

 

 

【問十八 結婚したら子供はほしいですか?】

 

「欲しいよな?」

「欲しいけど、むしろ結婚する前に、出来そうなんですけど」

「こんなに可愛い彼女が居るんだぜ? しかも平日は御預け。我慢できるわけない」

「…こんなに頻繁にえっちしてるの、あたし達ぐらいなんじゃないかしら…」

 

「定番の質問だけど、男の子が良い? 女の子が良い?」

「そうねー。空門の家としては、やっぱり女の子が欲しいかな」

「御役目を継いで貰う必要もあるからな」

「男の子だったら、それはそれで小さい羽依里みたいになりそうで可愛いかも」

「小さい頃の俺のこと知らないだろ」

「そういえば、まだまだ羽依里の知らないことは沢山あるわね」

「今度、アルバムでも持ってくるよ。ちょっと恥ずかしいけど…」

「お、それは楽しみね!」

 

 

【問十九 理想の新婚生活は?】

 

「理想…理想ね…いまの生活が続けられれば、それが一番かしら」

「結婚しても、あんまり変わらなさそうだよな」

「むしろ、ずっと一緒に居られるようになるから、より一層幸せになっちゃいそうね」

「蒼の手料理も毎日食べれるようになるんだな」

「料理、気に入って貰えてるみたいで嬉しいわ」

 

「新婚生活っていえばあれじゃない?」

「遅くまで働いて疲れ、家に帰るとそこには…!」

「ご飯にする? お風呂にする? それとも…あ・た・し?」

「おお。さすが蒼、完璧だな!」

「これ定番のネタよね!」

「まぁそれされたら、迷わず蒼を頂きにいくけど」

「そうなりますよねー!」

 

 

【問二十 老後はどんな生活をしてそうですか?】

 

「一気に、すっ飛んだわね。あたし達はずっと鳥白島に居るのは間違いないわね」

「朝は、やっぱり蒼のほうが後に起きるから、軽く悪戯したり」

「昼は、二人で駄菓子屋で働いて…いつものベンチに座って一緒に居眠りしたり」

「土日とかは、島を散歩しつつデートしたり」

「夜は、あたしが作った料理を、食べさせあったり」

「一緒にお風呂入ったり」

「今と変わらないな」

「ふふ。そうみたいね」

 

「駄菓子屋で一緒に、羽依里と働くのも素敵かもしれないわ」

「あそこの爺さん婆さんも、傍から見るとラブラブだよな」

「あの二人があたし達の目指すところよ!」

「老後も楽しみだな」

 

 

【問二十一 二人だけの決まりごとや習慣などはありますか?】

 

「必ず一緒にお風呂に入るようにしてるよな」

「最初は恥ずかしかったけど、最近はそこそこ慣れたわ」

「向かいあって湯船に浸かるの、狭くてきついし、必然と抱き抱える形になるんだな」

「暖かいお風呂の中で、肌を密着させて、ゆっくりお喋りするのも好きなのよねー」

「おかげさまで、一回、二人してのぼせたが」

「…あれも良い想い出ってことで」

 

「毎朝のモーニングコールも習慣かな。ほとんど寝ぼけてるけど」

「朝は弱いのよ…仕方ないでしょ」

「…昼も夜も、起き掛けはいつも同じ感じだと思う」

「…ぅ……可愛い彼女の可愛い声が聴けるんだから、良いってことで…!」

「いつか、逆にモーニングコールを蒼にしてほしいな」

「あんたより先に起きるのって、かなり難しいのよね…」

 

 

【問二十二 仲良しの秘訣はなんですか?】

 

「スキンシップをとにかく取ることね」

「ほほう」

「残念だけど、エロ方面の話じゃないわよ?」

「分かってるけど、それも大事だろ?」

「いつまでも、あたしに対して魅力を感じていてくれるのは、確かに大事かも…」

 

「さっきも言ったけど、お風呂での時間も、スキンシップだよな」

「お互いの体を洗い合ったりして、羽依里の体に触れてるとなんだか安心するのよね」

「蒼ってたまに、俺の体をじっと見て惚けてるときあるけど、あれは何なの」

「え、あ、あれはー…羽依里の体って細身だけど、結構、筋肉ついてるでしょ?」

「これでも元水泳部ですから。今でも筋トレはしてるし」

「羽依里の引き締った筋肉、好きなのよね…寝てる間とか、ずっと撫でてたりするし」

「え、そんなことしてたの」

 

 

【問二十三 相手に感じている疑問をぶつけ合ってください!】

 

「変なこと訊くけど、あたし達って、最初の夏に会う前に、会ったことあった?」

「歓迎会のときに話したけど、あの夏が初めて会った時で間違いないと思うよ」

「そうよね…あんたに初めて会った時に、ちょっと懐かしい感じがしたの、ずっと前から知ってるような、何度も何度も、同じ時間を過ごした様な…」

「七影蝶の記憶か?」

「確か、あんたに会う二年ぐらい前のことなの。ほとんど覚えてないんだけどね」

「俺も…俺もそういえば、鳥白島に最初に来たとき、妙な既視感を感じたんだ」

「ふーん。不思議なこともあるものね」

「もしかしたらさ、今ここに居る俺達は、幾千幾万、いや、それ以上の可能性を超えて、結ばれた関係なんじゃないかな」

「七影蝶って、藍のことがあったから、辛い想い出ばっかりだったけど、羽依里とあたしを一本の線で結ばせてくれたのも事実なのよね」

「感謝していいのやら、いけないのやら…厄介な存在だよ、あれは」

 

 

【問二十四 付き合ってから、現在までで一番の想い出を語ってください!】

 

「夏休みの最後、あたしが眠っちゃうときに、おんぶして、歩いてくれてたじゃない」

「ああ。歩いたな。背中の感触は記憶に刻みついてるよ」

「想い出しただけでもニヤけてきちゃうわね…あたし、あの時『ラブラブなカップルみたいよね~』って言ったのよ、覚えてる?」

「しっかりと覚えてるよ。今こうして、本物のラブラブなカップルになっただろ?」

「えへへ~…そうね~…ラブラブ」

 

「俺は逆に、一年経ってから、蒼が眼を開けてくれたときかな…『おはよう』ってさ」

「起きた途端に目の前で、大好きな彼氏が号泣し出すんだから、困っちゃったわよ」

「これまでの人生で一番泣いたな」

「今後は、泣かせるようなことなんて、起きないから安心しなさい」

「頼むよ」

「あー、でもいつか来る、あたしの出産時に、ぼろぼろ泣きそうね」

 

 

【問二十五 それでは最後に恋人への愛を叫んでください!】

 

「愛してるよ蒼。これからもよろしくな。指輪はもうちょい待ってて下さい」

「愛してるわ羽依里。プロポーズ待ってるからね」

「この間みたいに、気絶するまで耳元で、永遠と愛の言葉を囁いてあげようか?」

「~~~! それも嬉しいけど、囁くなー! 叫べって書いてあるでしょー!」

「いやー…ちょっと、恥ずかしくって…そこそこ良い雰囲気ならいけるんだが」

「まあ、それも含めて羽依里なのかも。照れ屋さんなのに、妙にキザなところもあるし」

「大好きな女の子の前だと、自分を格好良くみせたくなるんだにょ」

「噛んだ? 最後の質問なのに、格好良く締めようとして、噛んだ?」

「………」

「格好良くみせたくなるんだにょ…?」

「噛んでにゃいー!」

「ダブルで噛んだ!」

「恥ずか死ぬー!」

 

 羽依里は、そう言いながら、書斎から飛び出していった。

 まったく本当に照れ屋さんなんだから…。

 あ、そういえば、今度行く水族館の情報も調べよう。

 今まで見ていたページは二十五番目の質問を終え、下まで辿り着いている。

 一番下には、どうやらこのサイトの制作者の名前が載っているようだ。

 

 『制作者 元・眠り姫』

 

 姫だからこの質問を考えたのは女性ってことかしら。

 羽依里との仲を改めて感じれたから、とても良い内容だったわね。

 あと『元・眠り姫』ってなんだか身近にいる人物のような…気のせいかな。

 うーん。昔の知識は有っても、最近のハイテクにはついていけないわ…。

 先に羽依里を探しに行こうっと。

 

 

【ラブラブカップルに二十五の質問 終わり】 

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