■女装・鬼畜・無理矢理・ヤンデレ要素を含む近親相姦ものです
なんだかんだで甘いお兄ちゃんが、最強(さいつよ)の弟にいろんな意味で可愛がられるお話です。…たぶん
2018.10.11
「兄さん」
と呼ばれて振り返った
移動教室から帰ってきた途中の里緒は、弟から数歩後退り「なにか用か?」と小さく放つ。
「俺、喉渇いたな。兄さんちょっと買ってきてよ。これ、お金ね」
端整な顔に笑顔を浮かべ、数歩分の距離を縮めた弟――
「――りぃちゃん、返事は?」
その手を握ったまま、理紅は兄の耳元に顔を近付けて囁き、里緒はぎこちなく小さく頷いた。
「わ、かった、から」
「じゃあ、早く買ってきて?」
「……はい」
手を離した弟は一度腰を撫でると、兄から離れて小さく手を振る。
里緒は教科書などを抱えながらスカートを翻した。
◇◆◇◆◇◆
自販機にお札を入れ、買い慣れたミネラルウォーターを手に取る。忘れずに釣銭を片手で取りながら。
「りぃちゃん」
「ひっ……!」
背後から伸びた手が里緒を抱きすくめ、驚きで手にあるものが床へと落ちた。鈍い音と高い音を上げながらそれらが散らばる。
「りぃちゃんが、ほしい」
「や、だ……理紅っ」
「嫌、は聞き飽きた。俺をサボらせないようにするにはどうすればいいか解るよね? ――りぃちゃん」
「い、や……だ」
仄かに震える肩にかかる髪を掬われ、現れた首筋へと口付けられる。何度も刻まれた赤い痕に噛み付かれ、ひくりと喉が鳴った。
その間、無情にも始業のチャイムが鳴り響く。これで遅刻は確定だ。
「キスだけ」
「……っ、ダメだ」
「ダメも聞き飽きた。懲りないね、りぃちゃんは」
「誰が見てるか解らないだろ。オレはそれが嫌なの。こ、こんな格好だって本当はしたくないし、サボるのだって嫌だ。お前と違って頭の出来が悪いからな!」
里緒は躯を捩り、理紅を突き放す。散らばる小銭を拾い集め、最後にミネラルウォーターを拾って共に弟へと突き付ければ、理紅の顔から笑みが消えた。
「り、く……っ」
腕を掴んだ末に荒々しく唇を塞がれ、すぐに口内を蹂躙される。
「いまは誰も見てないよ。だから平気でしょ? それにさ、俺が用意した制服を着るのがそんなに嫌なの? りぃちゃんはこんなに可愛いのに」
――こんなにも俺を惑わすのに。理紅は囁き、里緒の腰を撫でてふたたび唇を塞ぐ。
「ん……っ」
「頭の出来が悪いのだって、俺が手取り足取り教えてあげてるじゃない。ねぇ、りぃちゃん。なにが不満なの? なにか不安なことがあるの?」
キスの合間に口端を上げて囁くようにそう放つ理紅を青い顔で突き放そうとするが、後頭部を掴まれてしまい巧くはいかない。髪と共に引き寄せられ、唇は深く重なる。
「不満も不安もないよね、りぃちゃん」
「ん、んっ……!」
わざと大きく水音を響かせる弟の言いなりなのは、昔からだ。
理紅は要領がよく、スポーツや勉強などやらせればなんでもすぐにできた。そしてどれも全てよい成績を残している。スイミングや書道などの習い事や塾でさえも「兄さんがいないならつまらない」などと言って、入って一ヶ月も経たずにやめていたが。背も顔も一定以上をいき、女の子から熱い視線を注がれているが、それには興味がないようだ。
反して兄である里緒は、勉強もスポーツも成績はあまりよくない。理紅より数センチも背が低く、顔は明らかに女顔である。両親からは「ふたりの悪いところがいっちゃったんだろうね」と言われていた。出来のよすぎる弟と比べられ、いつも低い評価しか与えられない里緒は、理紅に対してものすごい劣等感があり嫌悪の対象でもあった。反発しながらも、それでも理紅の言いなりなのは、大事な弟であり大切な家族でもあるからだ。しかし一番の理由は、『兄』という威厳を保つ為であった。
「りぃちゃん、息」
言われた通りに唇で息を吸えば、理紅は頬を撫でる。
「可愛いね、りぃちゃん」
「り、く……、離せ、よ」
「離さない。――誰にも見られないいまは、なにも心配することがないよ。それなのにりぃちゃんは拒むの? 俺から、逃げるの?」
「――っ!」
自販機前に置かれたベンチに投げられ、また髪を掴まれてキスをされる。
「逃がさないよ。俺から離れるのは、許さない。りぃちゃんがいない日常なんて考えたくない」
「理紅っ……嫌だっ! 嫌だって!」
抵抗も虚しく押し倒され、すぐに制服と共にアンダーシャツに手をかけられて捲りあげられた。晒された肌にはいくつも赤い痕が散りばめられている。それは弟と躯を重ねた証拠であり、理紅の所有と言う証しでもある。
「りぃちゃんのいない日常なんて、地獄でしかない。りぃちゃんが卒業して離れる間は、退屈で仕方がないよ」
「――っん……! や……理紅っ……理紅、嫌、だってば」
胸板を舌で撫でられ、里緒の躯は小さく跳ねる。
「りぃちゃん――里緒。里緒は俺のものだよ。誰にも渡さない」
肌を舐めては赤い痕を散りばめていく理紅を引き剥がそうにも、震える躯では肩に手を置くのでいっぱいいっぱいだ。
「っ、や……だ、理紅っ、理紅ぅ……嫌だ……」
「りぃちゃん……、ごめんね。本気でりぃちゃんをどうこうする気はないんだよ」
嫌々と頭を振りながら涙を浮かべる里緒の目元に口付け、理紅は小さく笑う。
「りぃちゃんが俺に意地が悪いことをするから、頭に血が上ったんだ。許して、りぃちゃん」
「りっくん……」
「許して」
「学校では、したくないって言ってる、だろ……。そ、それなのにっ」
「うん。ごめんなさい。でもりぃちゃんが可愛いから、我慢が利かなくなるんだ」