※この作品はR-18です。

へたれ提督と生きる為の鎮守府ー抜錨!チャージマン研外伝   作:六本脚のジャイアンS

25 / 49
鎮守府のささやかな日常‥‥

それはとても大切な日常でもあった‥‥

それを奪おうとする輩と
守ろうとする吸血鬼‥‥

これはその前哨戦‥‥


前作『セカンド・バーニンクラブ』からの
続きになります



守るべき日常ー1

【クロード提督】

「必要な物資の搬入はこれで完了だ」

 

 

巨大戦艦『紀伊』と、それに護衛された

輸送艦から大型のブロック構造体が引き出され

次々と工事現場に降ろされていく

 

これらの構造体は、新たに配備される大型艦の

収容兼入渠用ドックの一部として使われるので

ある

 

 

【ぼのたん提督】

「影提!ゲートオープン!搬出開始!」

 

 

何もない空中に亜空間ゲートが何ヵ所か開き

そこから必要なヵ所に物資や構造体が置かれて

いく

 

この様子では工期はかなり短縮される見込みだ

 

 

【夕張】

「船には必ず、優秀なドックが必要不可欠です

からね~♪」

 

【ヨーツンヘイム】

「私達が精魂込めて造り上げた船もここに来る

訳だからね、最高のドックを造らなきゃね♪」

 

【明石】

「リンガの最先端材料と私達の技術があれば

楽勝ですよ♪」

 

【プトレマイオスⅡ】

「ええ、折角の資材なんだから有効に使って

頂戴ね」

 

【ぼのたん提督】

「俺の協力も忘れないでくれよ?」

 

【影提】

「俺のもな!」

 

【ラビアンローズ】

「皆さん、いつもありがとうございます♪

これで大型艦の入渠と整備も容易になります

ついでに私の副業の工房も作り直して‥‥」

 

【ヨーツンヘイム】

「‥‥それは自分で何とかして頂戴」

 

 

『確定申告』と『棚卸し』の準備に追われた

翌日の六本脚鎮守府は、休む間もなく今度は

ドック建設の工事が始まった

 

現在、六本脚鎮守府が保有している大型艦は

二隻、次元潜航艦『UXー01』と、クラップ級を

改修した輸送巡洋艦『スザク』である

このうち『UXー01』については山を掘り進めて

地下ドックとしたが、『スザク』については

鋼管フレームを仮組みした『屋根』で対応して

いた、これでは不十分なのは明らかだ

 

更に六本脚には、もう二隻の大型艦が追加配備

される予定になっていた

国防軍・天憲隊から供与される事になっている

『ドレッドノート』級主力戦艦を改修した

大型輸送艦(名前はまだ無い)と、謎の鎮守府

で改修作業が進む『リサイクル艦第46号』で

ある

 

『UXー01』は良いといて、これら三隻の大型艦

を有効に運用するには、専用ドックの建設は

不可欠だ

 

このドック建設には謎の鎮守府、リンガ鎮守府

からも協力を得られた事が大きかった

リンガからは最新技術による新素材のテストも

兼ねた建設資材の提供がなされ、謎の鎮守府から

は例の『技術屋トリオ』が高性能なドックにする

べく設計・製造に立ち会う事になった

 

そしてぼのたん提督は、昨夜裏手から入り込んだ

お詫びとして建設作業のお手伝いを買って出て

くれたのであった‥‥

 

 

【しゃんば】

「いや~、提督も無茶されますね~、吸血鬼さん

に捕まった所なんかシャッターに収めたかった

ですよ~♪」

 

【ぼのたん提督】

「誰のせいでこうなったんじゃい!!それに

捕まってないから!!」

 

【クロード提督】

「まあまあ、こうして会えたんだから良いじゃ

ないか?」

 

 

しゃんばを連れ戻そうとはるばる六本脚まで

やって来たぼのたん提督と当のしゃんばが

そんな会話をしている時、技術屋トリオと

ラビ明石の会話は怪しい方向に向かおうと

していた‥‥‥

 

 

【夕張】

「船にせよ、ドックにせよ、新しい物を作り

上げるってワクワクしますね!♪

こんな機会ってそうそう有りませんから♪」

 

【明石】

「私達を信頼して任せてくれたへたれ提督には

感謝ですね♪‥‥そうだ!いっそのこと

このドックを『変形ロボット』に改造したら

どうです?」

 

【ヨーツンヘイム】

「そのプラン良いわね!機械獣ドール達も

可愛いけど、そんな巨大ロボットを造る

チャンスがあれば利用しない手はないわ!♪

実は私、温めていたプランがあるのよ!

『大鉄人3』をイメージした‥‥」

 

【ラビアンローズ】

「それが完成したら、ロボットヒーロー物に

して、新作OVA化して販売しましょう!♪」

 

【ぼのたん提督】

「あのね君達!人様のドックを勝手に魔改造

したらアカンやろ!!」

 

【プトレマイオスⅡ】

「‥‥この人達なら本気でやりかねないから

恐いわ‥‥」

 

【クロード提督】

「だけとちょっと楽しみにしてる俺も居るんだ

よな~、どんなドックが出来るやら」

 

【しゃんば】

「完成の暁には是非とも取材を!」

 

【ぼのたん提督】

「それは、へたれ君にちゃんと許可取ってから

な」

 

 

果たして、本当に魔改造されてしまうのか?

どうなるドック建設!?

 

とそこに【青葉】と【天葉】の二人が現れた

 

 

【青葉】

「しゃんばさん!大変です!私達『青葉三連星』

にとって強力なライバルが現れたみたいです!」

 

【しゃんば】

「強力なライバル‥‥ですか?」

 

【天葉】

「本気にしないでね、この娘言ってる事が大袈裟

なのよ、そんな確証何処にもないし」

 

 

強力なライバル‥‥一体何の話なのか?‥‥

 

 

【青葉】

「確証が何もない訳じゃありませんよ!実は少数

ですがこの付近で目撃情報があるんです!」

 

【しゃんば】

「目撃情報?まるでネッシーか何かみたい‥‥」

 

【青葉】

「青葉としては何とか探索で見付けたいと‥‥

なのでここは地元で地の利に明るいへたれ提督

の協力を得るべく、今から執務室に向かおうと

思います!」(ツカツカツカ)

 

 

そこまで言うと青葉は執務室に向かって

歩き出した

慌てて天葉がそれを止めようとする‥‥

 

 

【天葉】

「貴女ね!そんな無茶な要請を他の鎮守府の提督

にするなんて、どうかしてるわよ!?」

 

【しゃんば】

「‥青葉さんは何を探そうとしてるんですか?」

 

【天葉】

「『背中に羽根の生えた天狗みたいな新聞記者』

が現れたんですって、バカバカしいでしょ?」

 

【しゃんば】

「いつから『青葉新聞』は、オカルトスポーツ紙

になったんですか?‥‥て言うか、しゃんばも

止めるべき‥‥でしょうか?」  

 

 

一方そんな光景を見ていてある人物が一言‥‥

 

 

【二等憲兵吸血鬼】

「ふむ、悪くない日常だ」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

     《守るべき日常ー1》

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

現在、時刻は0750‥‥

 

 

【ドルフ】

「ここに来るのは久しぶりか‥‥‥あの頃はまだ

プレハブ小屋と小さな入渠設備しか無かったから

な‥‥‥」

 

 

軍事企業『Lメタル・ヒュッケバイン社』のCEO

『ドルフ・ヴァレンシュタイン』氏は

六本脚鎮守府の正門前に立ちながら、時の流れ

による変化の速さをしみじみ感じていた

 

彼は、へたれ提督と川内がまだ海軍に在籍して

いた頃からの知り合いで、その時は営業本部長

の立場であり、その流れから査察局の花田少将

とも旧知の仲であった

 

今回彼がここに来訪したのは、表向きは

ドック建設により六本脚鎮守府自体が拡張

される件に関してであった

 

『Lメタル・ヒュッケバイン社』は主に

『艦娘』の『装備』を開発・販売展開している

 

民間の六本脚鎮守府は特に極東では主な取引先

の一つであった、その六本脚鎮守府の規模が

拡張されるとなれば、彼等が今後携わる任務や

業務にも変化が起きるかもしれない‥‥

そうなれば必要な装備も種類も増えるだろう

当然新たな商談も、その為の情報収集‥‥‥

 

‥‥というのは仕事の上での表向きの話‥‥

 

 

【ドルフ】

「‥‥ハナダも無茶をしたものだ、彼とどんな

会話をしたのか‥‥マサに聞かないとな‥‥」

 

 

連邦統合海軍省査察局の『花田少将』から

『瑞鳳』『海風』『山風』『江風』の四人を

一時保護して欲しいとの依頼を受けた

へたれ提督は、川内を伴って少将と事前に

極秘に会見したという‥‥

 

ドルフ氏はその時の話を是非聞きたかった

のであった

 

 

【ドルフ】

「お早うお嬢さん、君達の提督と面会の約束を

してあるんだが」

 

【SPASー12】

「いらっしゃい♪お早うございます♪

『ドルフ・ヴァレンシュタイン』さんですね?

指揮官からお話は伺っています、眼球照合を

お願いします、それとこちらがゲスト用の

IDカードです」

 

【ドルフ】

「どうもありがとう、素晴らしい対応だよ」

 

【SPASー12】

「申し遅れました、警備担当の『SPASー12』と

申します、皆さんからは『パス子』と呼んで

頂いてます♪」

 

 

正門付近の守衛室前で、警備担当のパス子の

出迎えを受ける、彼女とは初対面であったが

事前に情報は貰っていた、そしてパス子の

手際の良さにもドルフは感心したのであった

 

 

【ドルフ】

「こちらこそ宜しくパス子、実は僕はここに

来るのは久しぶりで地理には疎いんだ

誰かに案内して貰えるとありがたいんだが?」

 

【SPASー12】

「秘書艦が迎えに来ますのでご安心を♪少し

お待ち下さい」

 

 

しばらくして、守衛室前にドルフの迎えが

現れた

 

 

【川内】

「いらっしゃい♪ドルフ♪横須賀の『観艦式』

依頼ね♪」

 

【ドルフ】

「やあ、お早うセンダイ♪君は相変わらず

元気で健康的な美しさだな」

 

【川内】

「そんなおだてても何も出ないよ?ウフフ♪

でも、ありがとね♪」

 

 

旧知の間柄なだけに気さくに会話する両者‥‥

 

 

【ドルフ】

「マサは元気かい?彼とも積もる話が山とある

からね」

 

【川内】

「‥‥そっかぁ、横須賀の時はマトモに話す時間

も無かったからね」

 

【ドルフ】

「娘さん(清霜)の身体はもう大丈夫なのかい?」

 

【川内】

「‥‥ありがとう、もう大丈夫よ」

 

【ドルフ】

「そうか‥‥それは良かった」

 

【川内】

「提督のところに案内するね♪今丁度、裏庭で

畑を耕しているところだから♪」

 

 

そう言って川内は歩き出した

 

 

【ドルフ】

「畑を耕す?‥‥そういえば君の格好‥‥」

 

 

朝の8時前に『川内が起きている』事自体が

一般の提督にとっては既に異様な光景だが

今の川内の格好は‥‥麦わら帽子をかぶり

首にはマフラーではなくタオルを巻き

白のTシャツに赤いジャージのズボン

軍手をはめて、服の所々に土が付着していた

まるで畑仕事の手伝いをしている高校生‥‥

といった感じだ

 

 

【川内】

「ちょっと必要になってね、今提督が陣頭指揮

して土を掘り返してるわ」

 

【ドルフ】

「食料事情が厳しい‥‥訳ではなさそうだね?」

 

 

巨大なドックの建設工事の様子を見れば

食料事情の心配などある筈も無いだろう

 

 

【ドルフ】

「それにしても‥‥‥あの頃と比べると今の状況

は‥‥感無量だよ、僕が言うのも変だけどね」

 

【川内】

「見違えた?今の鎮守府をみて」

 

【ドルフ】

「‥君とマサが海軍でどんな目にあって来たか

‥‥ここに自分達の鎮守府を立ち上げる

までどれ程の苦労を強いられて来たか‥‥

それを身近で見て来た僕としてはね‥‥

あっと失礼!マサも今は立派な提督だったよね?」

 

【川内】

「‥‥‥‥‥‥」

 

【ドルフ】

「‥‥済まない、嫌な事を思い出させてしまった

かな‥‥」

 

【川内】

「‥‥気にしないで、悪い事ばかりじゃ無かった

から‥‥」

 

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

まだ海軍の軍属として横須賀にいた頃の‥‥

ほんの少しだけ昔の事が頭をよぎる‥‥

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(回送シーン)

 

 

 

横須賀鎮守府帯

アジア・オセアニアブロック海軍本部

補給部‥‥

 

 

 

【川内】

「お願いします!中佐!もう少し資材を回して

貰えませんか!このままじゃ任務はおろか

出張所の維持も出来ません!」

 

【三木之 苗夫(後の三木之 ジャギ)】

「‥‥グッヘッヘッヘ~~♪」

 

【見習い少尉(後のへたれ提督)】

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

【三木之 苗夫】

「てめーらが苦しみもがくのを見てるのは

最高の気分だなぁ~♪そう思わねぇか?

ええおい?」(ニヤニヤ)

 

【川内】

「中佐!どうかお願いします!」

 

 

かつて、おのれの失態を揉み消す為に

‥‥ただそれだけの為に‥‥

自分を沈めようとした男に対して川内は

深々と頭を下げて懇願する、だが‥‥

 

 

【三木之 苗夫】

「‥‥中佐中佐って‥‥

ウルセーんだよ糞がぁぁぁーー!!」

(バシィ!!)

 

【川内】

「!‥‥‥」

 

 

補給部将校である筈の三木之の机には

補給計画の未処理の書類が山のように溜まって

いた、三木之はその中の束を掴むと川内に

投げつけた

 

 

【見習い少尉】

「川内!!大丈夫か!?」

 

【川内】

「‥‥大丈夫たよ♪少尉♪‥‥」

 

 

見習い少尉に心配をかけない為に、何とか

笑顔を搾り出す川内‥‥

だが苦労を共にしている見習い少尉にそれが

分からない筈も無い‥‥

 

 

 

【見習い少尉】

「‥‥お前‥‥」

 

 

見習い少尉は、相手の階級が遥かに上なのも

構わず三木之を睨みつける

三木之はそれに気付く事無く、感情丸だしで

まくし立て続けた‥‥

 

 

【三木之 苗夫】

「テメーがあの時、黙って沈んでりゃ!俺は

今頃将官になれてたんだ!!‥‥それなのに

‥‥大佐から中佐に降格された挙げ句に‥‥

こんな補給部なんて糞溜めにほおり込まれて

よぉーー!!」

 

【川内】

「‥‥‥‥‥‥‥」

 

【補給部将校】

「‥‥‥‥‥‥‥」

 

【三木之 苗夫】

「今の俺はどうだぁ!?作戦立案にも一切

関われず‥‥こんな糞溜めで椅子磨き!‥‥

本当ならとっくに最高司令官になれてた筈が

このザマだぁーー!!」

 

【見習い少尉】

「‥‥なあ、あんたちょっと良いか?」

 

【三木之 苗夫】

「ウルセー!!ウルセー!!(ドン!ドン!)

どいつもコイツも俺を馬鹿にしやがってぇぇーー!!

おい!!死体野郎!!

テメーがそいつを助けたお陰で俺の出世は!!

俺の人生設計はパーだ!!どうしてくれる!?

どうしてくれるんだよ!!ええーー!!」

 

【見習い少尉】

「‥あんたは病気だ、医者に診てもらった方が

良いんじゃねーのか?」

 

【三木之 苗夫】

「なにぃぃぃーーー!!!?」

 

【川内】

「少尉!!待って!!」

 

 

怒れる上級者に平気でため口を発する見習い少尉

を川内が抑えようとする‥‥

見習い少尉(へたれ提督)は元擲弾兵

海軍将校としての知識と経験もほぼ皆無に等しい

命令された場所に行って敵と戦う事だけを‥‥

死ぬまで戦い続ける事だけを強いられて来た男だ

だから空気を読むだの、忖度するだのといった

習慣は持ち合わせていなかった、ましてや

実力もない癖に威張るだけの上官におもねる習慣

など見習い少尉には全く発想に無かった

 

 

【見習い少尉】

「‥‥‥俺には部下を率いて戦った経験なんて

一度しか無い、だから将校の心構えなんて大層な

モノは分からんが、今のあんたを見てると‥‥

あんたが置かれてる状況はあんた自身が招いた

とか思えないんだけどな?」

 

【三木之 苗夫】

「‥‥何だとぉ‥‥」(ピキピキ‥‥)

 

【川内】

「少尉!?」

 

【見習い少尉】

「良いんだ川内、上官がみすみす間違いを犯す

のを止めるのも部下の務めだろ?

もっとも、俺達はコイツの部下じゃないけどな」

 

【三木之 苗夫】

「この野郎!!」(ジャギ!!)

 

 

補給将校である三木之には、現場で働く者達に

対する命令権は確かに無い、ましてや一方的に

呼び付けるなど越権行為もいいところだ

 

だがそんな事は三木之には関係なかった

 

自身の事は完全に棚に上げ、自分は理不尽な

仕打ちを受けていると本気で思い込んでいる

三木之は、土下座されて当然の相手から逆に

意見されて『怒髪天を突く』状態となった

そして机の引き出しからオート拳銃を取り出す

と、怒りで震える手で見習い少尉に銃口を

向けた

 

 

【補給部将校】

「ちっ!?中佐!!海軍本部の中で拳銃を使う

のは!!‥‥」

 

【三木之 苗夫】

「ウルセー!!ゴミがぁぁーー!!」(ジャギ!)

 

【補給部将校】

「ひいい~~!?」

 

 

三木之は拳銃を自分の直接の部下である筈の

補給部将校に向けて怒鳴り散らす‥‥

 

 

【見習い少尉】

「落ち着けよ中佐、そいつはあんたの大切な

部下だ、そしてここは補給部、あんたの城だ

あんたはここの主として、部下達に示しが

つかない様な事はするべきじゃない」

 

 

見習い少尉は、自分に拳銃を向けてくる相手に

対して顔色一つ変えず、淡々と言い聞かせる

様に話すのであった

 

 

【見習い少尉】

「あんたは『将官』に成りたいんだろ?

でもそんな事していたら『将官』なんて

夢の又夢で終わっちまう、俺が海軍の素人でも

それくらいは俺にも分かるぜ?」

 

【三木之 苗夫】

「があああーーーー!!!!」

 

 

顔を真っ赤にして奇声を上げる三木之‥‥

もはやまともに会話が出来る状態では無かった

そもそも佐官の器ですら無かったかもしれない

 

 

【三木之 苗夫】

「この死体野郎!!俺の!俺の出世をぶち壊した

癖しやがってえええーーー!!!‥‥‥‥

殺してやる!‥‥俺の手で本当の死体に今すぐ

変えてやるーーー!!!処理機にほおり込んで

薄汚ねえミンチにしてやらぁーー!!!」

 

【川内】

「中佐!!お願い落ち着いて下さい!!

少尉!‥‥ここは中佐にお詫びを!‥‥」

 

 

川内は必死で三木之と見習い少尉を諭す

例えこちらの言い分が正論であっても

海軍、というより軍隊ではそれは通らない

事もあるのだ‥‥‥

 

 

【見習い少尉】

「‥‥‥‥‥‥‥」

 

見習い少尉は川内の気持ちを汲んだのか‥‥

三木之に対して‥‥

 

 

【見習い少尉】

「‥‥‥済まなかった中佐、身分を弁えず

言い過ぎた‥‥この通りだ‥‥」

 

 

土下座をして謝罪した‥‥

 

 

【川内】

「‥少尉‥(‥‥ごめんなさい、少尉‥‥)」

 

 

それでも三木之の怒りは収まらない

三木之の二人に対する怒りは『逆恨み』

そのものであったから、謝罪でどうにか

なる物では無かった

 

 

【三木之 苗夫】

「テメーの土下座なんぞゴミカスの価値も

ねえんだよ!!俺に許して欲しけりゃ今すぐ

処理機に飛び込んでミンチになりやがれ!!」

 

【川内】

「中佐!!お願いです!もうこれ以上は!!

アタシもお詫びします!少尉の秘書艦の

アタシが不甲斐無くて‥‥中佐にも少尉にも

ご迷惑をおかけしました!!」

 

 

川内は少尉の横に並ぶと同じく膝を着いて

頭を下げた

 

 

【見習い少尉】

「止めろ川内!!そんな事言うな!!」

 

【川内】

「ですが‥‥どうか補給については考えて

頂けませんか?‥‥アタシ達が任務に精進

出来れば‥‥きっと中佐の評価にも繋がると

思います‥‥ですから‥‥」

 

 

川内のこの嘆願の何処に腹を立てる要素が

あったのか‥‥とにかく三木之は再度怒りを

爆発させた

 

 

【三木之 苗夫】

「テメーらの助けなんぞ要るかぁぁーー!!」

(ドキューーーン!)

 

 

三木之はついに発砲した、弾丸は明後日の方向

に飛んで行ったが‥‥

見習い少尉は発砲の瞬間、何気ない仕種で

川内を庇った‥‥

 

 

【補給部将校】

「中佐ああ~!!発砲はマズイです!発砲は!」

 

【三木之 苗夫】

「俺に意見するな!!俺に口答えするなぁ!!

魚雷も撃てねえ癖に!軽巡ヅラしてやがる!

役立たずの糞艦娘がぁぁぁーーー!!!」

 

【川内】

「‥‥‥‥‥‥」

 

 

かつて、ソロモン諸島の激戦で負傷した川内は

それ以来、魚雷が撃てない身体となり

『水雷戦隊旗艦』として『使えない』と判断

されて海軍から予備役という形で放逐された

 

その原因は目の前の男、当時『大佐』として

作戦を決行した、『三木之 苗夫』という男の

稚拙さと怠慢にあったのは間違いない

 

当然三木之にはそんな認識なぞ微塵も無い

あればこんな事が言えるはずもない!

ただ『目の前の艦娘と擲弾兵に出世を邪魔

された』という独善だけだ‥‥

 

 

【見習い少尉】

「‥‥もういい、行くぞ川内‥‥」

 

【川内】

「‥‥少尉?‥‥」

 

 

黙っていた見習い少尉はゆっくり立ち上がると

川内の腕を掴んで部屋から出て行こうとした

 

 

【三木之 苗夫】

「テメー!!勝手に動くなぁぁーー!!」

 

【見習い少尉】

「‥‥邪魔したな、中佐殿?」

 

【三木之 苗夫】

「ぎいいいい~~~!!!!」

 

 

わざわざ『中佐殿』という言葉を強調する

見習い少尉、しかしそこには尊敬の念は微塵も

存在しなかった

 

 

【見習い少尉】

「あんたが当てにならないと分かれば俺達も

別の手を考えなきゃならん、これで失礼する」

 

【川内】

「少尉!!落ち着いて!!」

 

【見習い少尉】

「大丈夫、俺は冷静だよ♪川内♪」

 

【川内】

「‥‥少尉‥‥」

 

 

見習い少尉は川内に、安心しろと言った感じの

笑顔を見せた、先程川内が少尉に見せた笑顔と

同じ感覚だったかもしれない‥‥

 

 

【三木之 苗夫】

「勝手なマネするなって言ってんだろがぁーー

!!」

 

【見習い少尉】

「撃ちたきゃ撃てよ中佐、ただ一応忠告しておく

が、これ以上の発砲はあんたの為にはならない

ぜ、それに俺達はあんた程暇じゃ無いんでな」

 

【三木之 苗夫】

「ちっくしょおおおーーー!!!」

(ズギューン!!‥‥ガチッ!)

 

 

三木之は再び発砲した、弾は大きく外れた

そして鈍い音と共に、拳銃は動作しなくなった

 

 

【三木之 苗夫】

「!!?弾が!?弾が出ねぇぇーーー!!!」

(ガチッ ガチッ)

 

【見習い少尉】

「ジャムった(空薬莢の排出が詰まって次弾の

発射が出来ない事、つまり弾詰まり)な?

どうせまともに整備もして無かったんだろう?

暴発しなくて良かったじゃねーか」

 

【三木之 苗夫】

「テメー!!弾がぁ!!弾が出るように

しやがれぇぇぇーーー!!!」

 

【見習い少尉】

「撃たれるのを分かっててやる馬鹿が居るか?

自分でやれよ、そんな事、‥‥ああそうだ、

あんたに二つばかり言っておく事がある」

 

【三木之 苗夫】

「ウルセーー!!弾あああーーー!!!」

 

【見習い少尉】

「‥‥俺がここで暴れなかったのは、川内と

あんたの部下達に迷惑をかけたく無かった

からだ、皆に感謝するんだな!」

 

【三木之 苗夫】

「弾だせやあああーーー!!!」

 

【見習い少尉】

「‥‥それともう一つ!‥‥」

 

【川内】

「‥‥少尉!?‥‥」

 

 

銃で撃たれても顔色一つ変えなかった

見習い少尉の様子が急変した事に川内は

気付いた‥‥

 

 

【見習い少尉】

「俺は海軍の事は何も知らない、それでも

何とかなってるのは川内が優秀だからだ!

他に理由はない!」

 

【川内】

「‥‥少尉‥‥」

 

【見習い少尉】

「だから俺の事は何と言おうと構わん、だがな!

もし今度、川内の名誉を侮辱したら‥‥」

 

【見習い少尉】

「‥‥殺す!‥‥」

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

自分達の出張所に戻るべく、海軍本部の

正門までやって来た二人‥‥

 

 

【見習い少尉】

「話には聞いてたが、本当にくだらん奴だ!

自分で撒いた不幸を全部他人のせいにしないと

生きていけないのか?奴は今すぐ軍から

叩き出すべきだが、奴を置いておく海軍も

問題だ!」

 

【川内】

「‥‥少尉、何であんな事言ったの?」

 

【見習い少尉】

「色々有りすぎるんだが、どれの事だ?」

(すっとぼけ)

 

【川内】

「最後のセリフよ、あれで完全に中佐に

喧嘩を売った事になっちゃったじゃない?」

 

【見習い少尉】

「とうの昔に先方から喧嘩を売られてたさ、

俺達にはどうしようも無かったんだ」

 

【川内】

「‥‥アタシの為だったんでしょ?

あんな事言ったの‥‥アタシは少尉に

土下座までさせてしまったのに‥‥」

 

【見習い少尉】

「‥‥川内、あれは俺の完全な我が儘だ!

お前のせいでも無ければお前が気にする事

でも無い、俺がムカついただけだ‥‥」

 

 

見習い少尉は、感情的になる事もなく

それでもはっきりと言い切った

 

 

【見習い少尉】

「川内に迷惑をかけるだけと分かっていても

これだけはどうしても譲れないんだよな‥

‥‥‥お前は俺のかけがえのない相棒だ!

それをあそこまでコケにされて黙ってる

くらいなら、俺は何時でも、お前を連れて

海軍からオサラバしてやるよ!」

 

【川内】

「少尉!?」

 

 

‥‥この発言が後に現実になろうとは‥‥

この時の二人には想像出来ていただろうか?

 

 

【見習い少尉】

「俺が土下座する程度でどうにかなる事なら

いくらでも地面に顔を擦り付けてやるよ!

それでも結局はお前に迷惑をかけちまった

けどな‥‥‥‥なあ川内‥‥‥

こんな出来の悪い『へたれ』だけどこれから

も俺を助けてくれないか?‥‥頼む‥‥」

 

【川内】

「少尉‥‥‥勿論!任せておいてね♪

少尉にはビシビシ教育してあげるから♪

覚悟しておくがよいぞ~~~♪♪」

 

 

少し悪戯っぽい笑顔で答える川内に

見習い少尉は頭をかきながら答える

 

 

【見習い少尉】

「‥‥済まん、川内‥‥」

 

【川内】

「何で謝るの?」(キョトン)

 

【見習い少尉】

「俺がもっと上手く立ち回れたら、上官に

ごま擦りの一つでも出来たら‥‥お前に

こんな苦労かける事も無いのにな‥‥‥

あんな酷い事まで言われて‥‥」

 

【川内】

「何言ってるのよ少尉♪海軍に戻るって決めた

時から、こうなる事は初めから分かってた事よ

それに上官にごま擦りして上手く立ち回る少尉

なんて、アタシには想像も出来ないわよ♪」

 

【見習い少尉】

「ふふ♪‥‥帰す言葉も無いとはこの事だな♪」

 

【川内】

「‥‥アタシも少尉も半人前‥‥二人でやっと

一人前‥‥それで良いじゃん♪ニヒヒ♪」

 

【見習い少尉】

「まあ‥‥本当に二人しかいないけどな♪」

 

 

二人が配置されている『出張所』とはつまり

『前方監視所』を兼ねた『ミニ鎮守府』と言う

ような物で、房総半島の先端に位置していた

 

二人はそこで、本当に二人だけで任務に就いて

いたのである、実際は横須賀と出張所の往復が

仕事の大半であった、三木之に一方的に

呼び出されては恨み節と恫喝の連続の日々

それでいて肝心の補給はなしのつぶて・・・

 

因みに新たな艦娘の配属予定は無い

三木之が妨害しているのは明らかだ‥‥

 

 

【見習い少尉】

「川内は本当に優秀だよ、半人前なんかじゃない

特に夜戦になればお前は誰にも負けない筈だ

俺はそんなお前にまともに夜戦もさせてやる事が

出来ない‥‥」

 

【川内】

「ねえ、少尉?」

 

【見習い少尉】

「‥‥うん?」

 

【川内】

「アタシは『川内』だから確かに夜戦は好きよ♪

でもね、他の『川内』はともかく、アタシには

夜戦なんかよりもっと、も~~~っと!

大好きで大切なものが有るんだからね♪」

 

【見習い少尉】

「それって一体?‥‥」

 

【川内】

「気になる?‥‥ウフフ♪‥‥な・い・しょ♪❤️」

(ニコッ(^^))

 

【見習い少尉】

「うっ!?」

 

 

可愛らしい子供が見せる悪戯っぽい笑顔と

魅力的な女性としての笑顔が混ざったような

川内の独特の笑顔‥‥‥

 

異性を見る事はあっても異性を意識した事など

一度も無かった男は、彼女と出会って初めて

異性というものを意識した、そしてその異性は

とても‥‥自分にとって尊いものとなっていた

‥‥‥そしてそれは彼女も同じであった‥‥

 

 

【川内】

(少尉、あなたはアタシが必ず守ってみせる!)

 

【見習い少尉】

(川内、俺の命に賭けてお前を守ってみせる!)

 

 

後に二人は結ばれて夫婦となり、この時の気持ち

をお互いに告白する事になるのだが、その時の

二人は物凄い赤面になりながら夜戦したという

‥‥‥

 

 

【川内】

「‥‥うん?少尉、あの人どうしたんだろう?」

 

【見習い少尉】

「‥‥何だあの男?道にでも迷ったか?」

 

 

ふと見ると、海軍本部の前でウロチョロしている

サラリーマン風の男が目に入った

明らかに何か困っている事だけは分かったが‥‥

 

 

 

 

【ドルフ】

「ああ~、参ったなぁ~、誰も話を聞いて

貰えないし、そもそも何のアポも無しで海軍に

営業をかけるなんて‥‥門前払いされるに

決まってるだろうが!あの傲慢社長め!!」

 

【川内】

「あの~‥‥」

 

【ドルフ】

「ふぁいーー!?」(ビックリした)

 

【見習い少尉】

「君は誰だ?何か困っているのか?」

 

【ドルフ】

「おおっ!!君は『艦娘』だね!?」

 

【川内】

「えっ?‥ええ‥‥」

 

【ドルフ】

「そして貴方は海軍の将校さんでは?」

 

【見習い少尉】

「下っ端の見習いだけどな‥‥」

 

【ドルフ】

「ここでお二人の様な方に会えたのは天の助け

です!!何処に行っても相手にされなくて‥‥」

 

【川内】

「貴方はだれ?」

 

【ドルフ】

「申し遅れました!ユーロブロックから来ました

『ドルフ・ヴァレンシュタイン』と申します!

出身は『サイド6』ですが‥‥

『Lメタル・ヒュッケバイン社』という会社で

営業部長をしてまして‥‥‥」(アセアセ‥‥)

 

 

 

この時の出会いがきっかけで三人は親しい関係に

なった、そしてドルフの援助と装備提供(テスト

運用と実働データの収集も兼ねる)を受けて

二人の出張所は何とかやり繰り出来たのであった

‥‥

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(現在)

 

 

 

【川内】

「あの頃のドルフったら、まだ初々しかった

よね~♪」

 

【ドルフ】

「今思い出すと冷や汗が出て来るよ、でもあの時

君達に出会えた事は運命的だった‥‥

僕は君とマサに出会ったお陰で今の僕があると

思ってる、君達には感謝仕切れないよ」

 

【川内】

「感謝仕切れないのはお互い様よ♪

あの時ドルフに会えて無かったら提督もアタシも

どうなっていたか‥‥‥ねえドルフ?」

 

【ドルフ】

「何だい?」

 

【川内】

「今でも提督の事を『マサ』って呼んでくれて

‥‥‥ありがとう‥‥」

 

 

前を見ながら歩く川内の表情は

ドルフからはよく見えなかった‥‥

 

へたれ提督が擲弾兵にされる前の‥‥‥

『普通の人間』だった頃の名前で呼ぶのは

おそらく彼だけだろう‥‥‥

川内はへたれ提督を対等の『人』として見て

くれるドルフに礼を言ったのである

 

 

【ドルフ】

「‥‥(マサの立場は未だに『献体』のままか

‥‥こんな事、馬鹿げてる!!)」

 

 

そんな話をしている内に裏庭に到着した

直後に大きな声で呼ばれたドルフ‥‥

 

 

【へたれ提督】

「よう!!ドルフ!!こっちこっち!!」

 

【川内】

「噂をすればね♪‥‥提督~~♪」

 

【ドルフ】

「やあ!♪お招き感謝するよマサ!♪」

 

 

【清霜・アンドロメダ・江風】

「「「まさぁぁーーー!?」」」

 

【清霜】

「『マサ』ってひょっとしてパパの?‥‥」

 

【アンドロメダ】

「‥‥提督の元の名前‥‥て事かな?」

 

【江風】

「‥‥そりゃそうか、初めからへたれ提督だった

訳じゃないしなー」

 

【天龍】

「そこ!コソコソ話は後にしろ!朝の涼しい

内に終わらせちまうぞ!」

 

 

 

裏庭‥‥といっても単なる空地‥‥では

思ったより大勢の人員が新たな畑作りに勤しんで

いた、リンガの連邦軍兵士であろうか?

数人の男も混ざっている

 

子供達の姿も大勢見える、天龍児童園の子供達だ

保母役の艦娘達と一緒に大きく掘り返された土を

ならしている

 

 

【ドルフ】

「僕の知らない艦娘も大勢いる、子供達も元気

そうだね、君達は随分大きくなったんだな」

 

【へたれ提督】

「見違えたかい?まあここまで来るのに色々と

あったし、大勢の人に助けて貰ったからな」

 

【ドルフ】

「思ったより大きな作業になってるね、何の為

に畑何か?」

 

【へたれ提督】

「呉の『ぼのたん提督』は知ってるだろ?

彼の嫁さんの『曙』に子供が出来たんだよ

まだ産まれてはいないけどな」

 

【ドルフ】

「そうなの?それはめでたい!」

 

【川内】

「その御祝いも兼ねて、呉の鎮守府に『新鮮な

無農薬野菜を贈ろう!』って話になった訳♪」

 

【へたれ提督】

「知っての通り、俺達六本脚は技術やら資金

やらで人様に何か出来る訳じゃないからな

この身体を動かして貢献するしかない訳よ」

 

【ドルフ】

「ははは‥‥何とも君達らしいね‥‥」

 

 

【石川島 春馬】

「よう、御曹子♪元気そうだな」

 

 

『小型ユンボ』を操縦しながら、整備担当の

石川島 春馬が近づいてきた

どうやら、畑作りの為に大きな石やら根っ子

やらを取り除いていたらしい

 

 

【ドルフ】

「やあ!ハルマもショベルで農作業かい?

ところで僕は養子だから御曹子とは違うよ」

 

【石川島 春馬】

「いやいや、立派な御曹子様だよ、アンタは

充分にその重席も果たしてるしな♪

しかしアンタはもう少しあかぬけた方が良い

んだけどなぁ」

 

【村雨】

「偉そうに言わないの♪」(コツン)

 

【石川島 春馬】

「あたっ!」

 

 

いつの間にか『ユンボ』に相乗りした村雨が

春馬の頭を軽くこずいた

 

 

【村雨】

「ハイハーイ♪ドルフさん、お元気だった?」

 

【ドルフ】

「やあ、ムラサメか♪君は相変わらずお色気

ムンムンだなぁ」

 

【村雨】

「あらあら♪褒め言葉として伺っておくわ♪」

 

【石川島 春馬】

「ムッ!俺の嫁さんだぞ!」

 

【村雨】

「あらあら♪妬いてるの?誰も盗ったりしない

わよ♪」

 

 

こうしている間も畑を耕す作業は続く

偶然居合わせた他の鎮守府の艦娘も何人か

作業に加わっていた

 

 

【叢雲】

「まさか浜名湖まで来て農作業をさせられる

とは思わなかったわ」

 

【海風】

「その格好、結構お似合いですよ♪そうそう

曙さんの事、おめでとうございます♪」

 

 

ぼのたん提督と共に、しゃんばを連れ戻しに

来た叢雲と、花田少将の娘達の長女、海風は

農作業に適した格好に日よけの為の帽子を

かぶっていた‥‥

 

 

【叢雲】

「‥‥まあ、素直に感謝しておくわ、ところで

アンタ達のところも大変ね、アンタの父親

だからあまり言いたくないけど、あの男の

無鉄砲は変わらないわね!‥‥ああ安心して

ここだけの話にしておくから」

 

【海風】

「‥‥お願いします叢雲さん、妹達には父は

『特別な任務でしばらく留守になる』としか

説明してませんから‥‥」

 

【叢雲】

「お姉さんは大変ね、まっ、頑張りなさい

困った時は助けになるから」

 

 

花田大佐(当時)が、新人の査察官だった頃

『海軍の将校』としての心構えを(ある意味)

叩き込んだのは、他ならぬこの叢雲であった

 

叢雲にとって花田少将はいまだに手間のかかる

教え子なのかもしれない‥‥

 

 

【叢雲】

「(娘にここまで心配かけるなんてまだ未熟ね

‥‥必ず帰って来なさいよ!この無鉄砲!!

アンタの命はアンタだけのものじゃないんだ

から!!)」

 

 

一方別の畑では‥‥‥

自分の意思で参加した訳でも無いのに何故か

その場に欠かす事の出来ない人気者が‥‥

 

 

【足柄】

「まったく!!何でこの私が朝早くから畑仕事

なんかさせられるのよ!!」(ブツブツ)

 

【天龍児童園の子供】

「オオカミちゃーん♪一緒に土ほろーー♪」

 

【天龍児童園の別の子供】

「ダメー!!オオカミちゃんは私と種まき

するのーー!!」

 

(ギャー!ギャー!ギャー!)

 

【足柄】

「ちょっ!?ちょっとアンタ達!!両手を

引っ張らないでよーー!!」

 

【謎乃提督】

「相変わらず『子供』にはモテまくりだなぁ、

足柄は」(ニヤニヤ♪)

 

【羽黒】

「ウフフ♪良かったですね、姉さん♪モテモテ

ですよ♪」(ホクホク♪)

 

【足柄】

「見てないで何とかしてよ!!二人とも!!」

 

 

天龍児童園にやって来る時も、ハロウィンの

イベントで仮装した時も、足柄は子供達には

絶大な人気であった、本人にも何故かは

分からないが‥‥

 

 

【深雪】

「なあ、足柄さんを天龍児童園にスカウトして

みねぇ?」

 

【吹雪】

「そんな事したら司令官(謎乃提督)もついて

来ちゃうから、謎の鎮守府もまるごと来ちゃう

わよ」

 

【白雪】

「それはそれで凄い事になりそうね‥‥」

 

 

【山風】

「‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

【謎乃提督】

「うん?どうした少女よ?」

 

【山風】

「カブトムシの‥‥おじさん?」

 

【謎乃提督・羽黒】

「「(げえっ!!覚えてた!!)」」

 

 

迷える瑞鳳に、救いの手を指し伸べるべく

エンジェルハグロが、夜戦アイテム『黒揚羽』

を贈った一件で、その様子を覗き見していた

謎のサタンビートル提督は山風に目撃された

事があった

(第16話、小話集ー3『瑞鳳と黒揚羽』参照)

 

 

 

【謎乃提督】

「ヘイ!ジョージ!オイラには何の事かは

分からないが、多分人違いだと思うゼイ♪」

 

【羽黒】

「司令官さん!?それでは余計怪しまれると

思いますけど!?」

 

【山風】

「‥‥そっか、人違いか‥‥」

 

【羽黒】

「‥‥何て素直な娘‥‥」

 

 

その様子を近くから見ていた瑞鳳が近づいてきた

 

 

【瑞鳳】

「山風、皆さんを困らせては駄目よ

お二人ともお早うございます♪『黒揚羽』の件

ではお世話になりました♪」(ニコォ‥‥)

 

【謎乃提督】

「あら‥‥こりゃどうも」

 

【羽黒】

「ウフフ♪、どういたしまして♪」

 

【山風】

「‥?‥」

 

【UXー01】

「謎提さんも、いろんな所で姿を見られて

大変ね、ハイ♪水分補給の麦茶をどうぞ♪」

 

【謎乃提督】

「おお、アリガトナス♪」

 

 

ブツブツと文句をいう艦娘がいれば

やる気充分の気合いが入った艦娘も‥‥

 

 

【ガトランティス】

「さあ!ちびっ子共!若い夫婦に新たな命が

宿っためでたい事態だ!気合いを入れて

食料生産設備(畑)を完成させるのだ!!」

 

【ペールギュント】

「お野菜!作っちゃうのです!!」

 

【清霜】

「おーー!!」

 

【江風】

「おーー!!」

 

【天龍児童園の子供達】

「「「おーー!!」」」

 

【あきづき】

「お任せください!!」

 

【アンドロメダ】

「気合い入ってるねーー」

 

【デウスーラ】

「ガト子ったら来てたのね~」

 

【デストリア】

「きよしちゃん達と子供達が畑を耕すって

聞いたら跳んできたデスよ」

 

【ランベア】

「やっぱり子供は好きなのね、皇帝様も

ああいうところは可愛いわね、ところで

ペールのあのハイテンションは何なの?」

 

【デストロイヤー】

「午後からリリーの姉(あね)さんが来る

らしいよ、午後から皆で遊園地に行く予定

があるからね」

 

【デウスーラ】

「えっ?何それ!?私知らない!!」

 

 

『遊園地』という言葉におもいっきり食い着い

て来た総統座乗艦‥‥

 

 

【デストロイヤー】

「心配は要らないよ、私達も将軍から行っても

いいって許可が出てるからね」

 

【デウスーラ】

「本当に!?ヤッター✨O(≧∇≦)o!♪✨

提督!愛してるーー!!❤さあ!!最高の

食料生産設備を完成させるのぉ~~♪!」

 

 

今ここにいる誰よりも子供になったデウスーラ

を横目で見ているデスラー艦‥‥

 

 

【デスラー艦】

「‥‥黙っていれば美しくて凛々しいのに‥‥

まあ、彼女はあれで良いのかもしれませんわね

‥‥ところで‥‥」

 

 

デスラー艦は別の方向に目をやる、そこには‥

 

 

【朝潮】

「こんな活動に参加させて頂けて光栄です!」

 

【嵐】

「艦娘も妊娠するって話は聞いた事あるけど

実際に関わるのは初めてだよな、よっしゃ!

俺も嵐を起こすぜ!!」

 

【防空棲姫】

「ハイ♪頑張リマショウ♪」

 

【ガンビア・ベイ】

「本当に嵐を起こすのは勘弁ですベイ~!」

 

【ナナ】

「ガンビーちゃんは心配性だねぇ♪」

 

【雄一少年】

「俺に任せろ!はっ!(ザクッ!)」

 

【嵐】

「おいおい♪無理して飛ばすなよ♪」

 

 

 

【デスラー艦】

「‥‥もう彼女達は大丈夫みたいですわね♪」

 

 

精神的に大丈夫しゃない者も‥‥

 

 

【卯月】

「‥‥何でうーちゃんがこんな朝早くから

土いじりさせられるっぴょん、こんなの

うーちゃんには似合わないっぴょん!」

 

【日向】

「まあそう言うなラビット♪早起きも悪くない

それに土と戯れるのもたまには良いものだぞ?」

 

【卯月】

「おみゃーとペアじゃなきゃまだ良かったぴょん

!!」

 

【日向】

「そうか?私はラビットと組めて楽しいぞ?

お前の反応は私を楽しませてくれるからな?」

 

【卯月】

「悪趣味だっぴょん!!うーちゃんにとっては

単なる罰ゲームだっぴょん!!」

 

【深雪】

「そこの悪戯ウサギ!!手を動かせ!!

嫌ならアタイのルービックキューブ元に戻せ!」

 

【卯月】

「ずーっと言われてるっぴょん!」

 

 

精神的に元気イッパイの娘もいる‥‥

 

 

【金剛】

「✨ハーイ♪今日も朝から良い天気ネー♪!

テートクにグッドな野菜サラダを作ってあげる

為に頑張りマース♪✨」

 

【ツーロン】

「朝から無駄にテンション高いわね!」

 

【黒潮】

「昨日の夜も指令と『砲撃戦』やったんやろ」

 

【カルド】

「クロードが嬉しそうにやつれてたのはそれが

原因か、言っておくけど、ぼのたん提督の所

に送るのが優先だからな!」

 

【赤城】

「野菜サラダ!‥‥この畑で収穫された全部の

野菜を使えばお腹は膨れるでしょうか?」

 

【黒潮】

「帰ってから、それしいや!」

 

 

後に『カルド・アルレッド』と『赤城』の二人

は、リンガに帰還後、結婚する事になるのだが

この時の二人はまだそれを知らない‥‥

 

 

【クロード提督】

「いよー、畑仕事ははかどってるか~?」

 

 

ドック建造物資の搬入を技術屋トリオとラビ明石

に任せて、クロード提督とぼのたん提督が合流

した

 

 

【金剛】

「テートクゥ~~♪ワータシ頑張ってるヨー♪

帰ったらまた御褒美プリーズ♪」

 

【クロード提督】

「又かい!?‥‥それはそうと‥‥」

 

 

金剛の服装も畑仕事の為、ラフな服装だ

白のTシャツに黒ジャージのズボン

そして日よけの帽子と‥‥

 

 

【クロード提督】

「‥‥金剛のラフな服装も可愛いなぁ‥‥」

 

【金剛】

「//テートク!?‥OH❤恥ずかしいネー‥//」

(モジモジ‥‥)

 

【ぼのたん提督】

「叢雲ー!その服装、中々似合って可愛いぞ♪」

 

【叢雲】

「お世辞は良いから手伝いなさい!!」

 

【ぼのたん提督】

「‥‥じゃーん‥‥」

 

 

この畑仕事そのものが自分と曙を祝福する

為の行事なので、ぼのたん提督としては

叢雲に何を言われてもありがたい気持ちに

変わりはなかった‥‥

そしてラフな服装をかえってクロード提督に

褒められて照れる金剛‥‥‥カワイイ!

 

 

【漣】

「ご主人様?これは中々レアな光景では?」

 

【謎乃提督】

「煽るなよ、だが確かに悪くない!」

 

【足柄】

「あら?どうしたの提督?」

 

【羽黒】

「司令官さん?」

 

 

こちらは同じく白のTシャツに紫色のジャージ

のズボンで土ならしをしている足柄と羽黒

服装の所々に着いた土と、ほんのり汗をかいた

肌とうなじ‥‥‥

二人の姿はある意味別の色気を発していた‥‥

と謎乃提督には感じられた

 

 

【謎乃提督】

「これは複眼!お前達の今の姿、ある意味

めっちゃ色っぽいぞ!」

 

【足柄】

「へっ?‥‥やだぁ~♪提督のエッチぃ~♪❤」

 

【羽黒】

「///はわわわわ///」

 

 

許せ!男はみんなアホなのだ‥‥

 

 

【夕立】

「これは何の遊びっぽい?」

 

【藤波】

「遊びじゃなくて野菜作りなんだけど~」

 

【神威】

「お手伝い頂いてありがとうございます♪

宜しかったんですか?」

 

【時雨】

「僕達は構わないよ、夕立が今日一日居たい

って聞かないから隊長に頼み込んで居させて

貰ってるんだから、返って手伝える事がある

方がありがたいよ♪」

 

【シェフィールド】

「夕立ちゃんはいつもここに来るのが楽しみ

みたいですね♪」

 

【時雨】

「遊び相手が沢山いるからね、それにしても

ここに来ると何故か提督が集まっているね」

 

 

時雨の目線には男達の集団が‥‥

 

 

【ドルフ】

「‥‥マサ、あの光景‥‥良いものだね♪」

 

【へたれ提督】

「あの娘達の事か?」

  

 

【朝潮】

「ここの皆さんは優しい人達ですね♪」

 

【ナナ】

「でしょー♪ずっとここに居ても良いんだよ♪」

 

【防空棲姫】

「ウフフ♪ナナチャンタラ♪」

 

 

【ドルフ】

「昔、ある人物が掲げた理想の形があそこにある

‥‥って僕には思えたんだよ、現実はそんなに

甘くはないけど、あの娘達を見ていると決して

不可能と落胆する事もないって思えてね」

 

【へたれ提督】

「ちみは相変わらず、時々小難しい事を言うなぁ」

 

【石川島 春馬】

「だからアンタはもう少しあかぬけた方が良いって

言ってるんだよ」

 

【ドルフ】

「‥‥そうかもしれないね、よしっ!」

 

 

そう言うとドルフは上着を脱ぐと、近くにあった

スコップを掴んで‥‥

 

 

【ドルフ】

「最近営業とデスクワークの連続で身体が鈍って

いたんだ、僕にも手伝わせてくれないかい?」

 

【川内】

「そう言うと思った♪」

 

【村雨】

「嬉しいけど無理は駄目よ♪」

 

【ドルフ】

「大丈夫、無理はしないさ、聞きたい事

話したい事が沢山あるからね」

 

 

と、そこに三人の提督が挨拶に近付いてきた

 

 

【謎乃提督】

「よすよす、多分お初にお目にかかる‥かな?

小生は『海軍特別警察隊』の指揮官で

『謎の鎮守府』の提督でもある

『謎乃提督ヒィッツカラルド』、宜しくー♪

ついでに俺の可愛い嫁さんを紹介しておくよ」

 

【足柄】

「私がその嫁さん『足柄』よ♪(夜の)砲撃戦と

拳の闘いが得意なの♪宜しくね♪」

 

【羽黒】

「『羽黒』です♪私も司令官さんの『嫁艦』の

一人として優しく犯して頂いています♪」

 

【謎乃提督】

「これこれ!!」

 

 

【クロード提督】

「俺の名前は『クロード・スラスト』

世間は俺の事を『クロード戦艦提督』って

呼んでる、俺も『海特警』の一員だ

『リンガ特設連邦鎮守府』という所で提督の

まね事をしているよ♪」

 

【金剛】

「まね事じゃ無いデース!!テートクは最高

の提督ネー!!」

 

【不知火】

「分かりましたから金剛、喚かないて下さい!」

 

【クロード戦艦】

「それでこの二人は俺の嫁さんだ、因みに‥‥

あそこで『一航戦』の赤い方に向かって

鼻の下を伸ばしてるのは『カルド・アルレッド』

俺の古い相棒で弟分だ」

 

【カルド】

「聞こえてんぞーー!!クロード!!」

 

【赤城】

「褒められてるんですよ♪フフ♪」

 

 

【ぼのたん提督】

「あー‥‥俺は国防軍・天憲隊の三番隊長で

呉で鎮守府の提督やってる『ぼのたん提督』

だよ、今日は色々あってここに手伝いに来てる

それで、こっちの『叢雲』は俺の嫁さんの

一人だ」

 

【叢雲】

「宜しく叢雲よ、あんたがLメタルのCEOなのね

あの無鉄砲男の話も良かったら聞かせて頂戴」

 

【ドルフ】

「こちらこそ宜しく、凄いな!!僕でも名前を

知ってる超有名人提督ばかりだ!」

 

【ぼのたん提督】

「有名人‥えっ?俺って結構有名人だったの!?」

 

 

確かに、この場に居ない二等憲兵吸血鬼も含めて

この小さな鎮守府にこれ程の提督達が集まって

いるのはよく考えれば凄い事だ!

 

 

瑞鳳が海風と山風を連れてドルフの所にやって

来た

花田少将とは旧知の間柄であるドルフなだけに

瑞鳳とも知り合いであった

 

 

【瑞鳳】 

「ドルフさん、お早う♪二人ともご挨拶を」

 

【山風】

「‥‥どうも、『山風』です」

 

【海風】

「『海風』です、父がお世話になっています」

 

【ドルフ】

「やあ、君達も元気そうで、そういえば娘さん達

とは初対面だったね」

 

 

『海風』『山風』『江風』の三人が娘になった

後の花田一家と初めて対面した事になるドルフ

であった

 

 

【ドルフ】

「ズイホウ、僕の助けが必要だったら何時でも

言ってくれ!できる限りの事はする、君達は

孤独じゃ無いって事だけは覚えていてほしい」

 

【瑞鳳】

「ドルフ‥‥ありがとう‥‥」

 

 

 

【謎乃提督】

「‥‥まだ判断するのは早いかもしれんが

まだ若そうなのに中々熱い男じゃないか?

へたれ君の人物鑑定眼は確かだったようだね」

 

【へたれ提督】

「ドルフと知り合えたのは『運命と縁』という

奴さ、俺の力じゃないよ、それにあの頃

(横須賀に居た頃)はお互い必死だったから

ね」

 

【クロード提督】

「御曹子とか聞いたけど、どうやら苦労人の

様だな」

 

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

 

【川内】

「ほらほら!辛気臭い話はそこまで!

涼しい内に終わらせるよ!」(パンパン!)

 

【へたれ提督】

「ほい、そうだったな」

 

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

 

【卯月】

「‥‥おや?あれは‥‥」

 

 

今丁度、提督とその嫁艦、そしてその他の

夫婦や恋人同士、そして特別ゲストも集まって

いる‥‥それをみた悪戯ウサギは‥‥

 

 

⚡ピキピキピキーーン!!

【卯月】

「閃いたぴょん!!」

 

 

悪戯サイコミュが発動した!

昨晩、散々説教お仕置きされたのに全く懲りて

いない、流石はうーちゃん!

 

 

【卯月】

「足柄さ~ん♪羽黒さ~ん♪嫁艦のみんな~♪

良いもの見せてあげるっぴょん♪」

 

【川内】

「何?良いもの?」

 

【足柄】

「アンタの悪戯に付き合ってられないわよ」

 

【卯月】

「悪戯じゃないっぴょん♪土いじりしてたら

『幸運を呼ぶ虫』を見つけたぴょん♪」

 

【川内】

「『雪風』かな?」

 

【謎乃提督】

「『幸運を呼ぶ虫』だと!?このサタンビートル

を差し置いて『幸運を呼ぶ』とは片腹痛し!!」

 

【漣】

「ご主人様の場合は『幸運』しゃなくて

『誤解』や『人違い』を呼び込むのでは?」

 

【羽黒】

「それ司令官さんの心をえぐってしまいます!」

 

【山風】

「‥やっぱり‥‥カブトムシのおじさん‥‥」

 

【謎乃提督・羽黒】

「‥‥!あっ!‥‥」

 

【村雨】

「あらあら♪幸運の虫ですって、何だか

ロマンチックね♪」

 

【不知火】

「『ムシキ○グ』の類いでしょうか?少し興味

があります、指令も御一緒に見ましょう」

 

【卯月】

「それは駄目ぴょん、男の人が見たら幸運が

逃げてしまうって言われてるっぴょん」

 

【金剛】

「何か怪しいデース!アソコにカンチョーを

されたワタシとしては信用出来ないネー!」

 

【卯月】

「あれは謝るっぴょん!今度は信じてほしい

っぴょん!金剛さん達には絶対悪戯なんか

しないっぴょん!(そう、金剛さん達には!)」

 

【叢雲】

「分かったわよ!見ればいいんでしょ?見れば!

本当に見るだけだからね!」

 

【カルド】

「赤城さん、どう思う?」

 

【赤城】

「もしかしたら美味しい虫かもしれません、私が

試してみますね♪」

 

【カルド】

「いや!食べる気ですか!?」

 

【卯月】

「瑞鳳さんも気分転換に見てみるっぴょん♪」

 

【瑞鳳】

「え~、何か嫌な予感しかしない‥‥」

 

 

こうして嫁艦達のみで卯月の言う『幸運の虫』

を確認する事になった

 

 

【川内】

「‥‥初めて聞いた、何処にいるの?」

 

【足柄】

「‥‥何も見えないじゃない?」

 

【村雨】

「‥‥どんな虫なのかしら?」

 

【羽黒】

「‥‥う~ん、よく見えませんね」

 

【漣】

「羽黒さん、本気で探してるの?」

 

【卯月】

「もっと近くで見るっぴょん♪あっ、でも

真上から覗くと見えやすいっぴょん♪」

 

 

卯月は畑の土の中の一点を指差す、そこに

艦娘が見たら効果のある『幸運の虫』が居る

‥‥らしいのだが‥‥

 

嫁艦達は言われた通りに真上から覗き込む

何だかんだ言ってもついつい真剣になって

探してしまう、自然と体制は中腰になる‥‥

 

 

【叢雲】

「‥‥全然分からないわよ!本当に居るんで

しょうね?」

 

【金剛】

「‥‥やっぱり怪しいデース!」

 

【赤城】

「とりあえず食べられそうな虫は‥‥‥

居ないみたいですね‥‥」

 

【瑞鳳】

「気持ち悪い言い方は止めてください!!」

 

【不知火】

「(幸運の虫とやらを必ずゲットしてみせます

!そしてこの不知火も指令との子供を‥‥‥)

フッフッフッ♪‥‥」(ゴゴゴ‥‥)

 

 

【クロード提督】

「‥‥俺の気のせいかもしれんが、不知火の

頭頂部から怪しいオーラが発散されてる気が

‥‥」

 

【謎乃提督】

「卯月は何の悪戯をする気なんだ?‥んっ!?」

 

 

【卯月】

「(ヒッヒッ♪引っ掛かったぴょん♪さあさあ

しれーかーん今の嫁達をよーく見るぴょん♪)」

 

 

卯月は確かに悪戯を仕掛けていた、しかし

それは嫁艦達に対してではなく、後ろにいた

提督達と男共であったのだ!

 

嫁艦達は中腰の前屈み状態になっている

つまりお尻を後ろに突き出した体制に自然と

なる訳だ、そして彼女達は全員、農作業の為に

ジャージのズボンを履いている‥‥‥

 

 

【へたれ提督】

「ブフォ!?‥こっ!これは!?」

 

【石川島 春馬】

「あの悪戯ウサギ!これを俺達に見せる為に!

(何て!何ていい奴なんだ!!)」

 

【ドルフ】

「僕は何も見てないから!」(チラチラ)

 

【ぼのたん提督】

「(どっ!どうしよう!‥こんなの見て興奮して

しまったと知られたら『ぼの』に殺される‥)」

 

 

突き出したお尻とピチピチに張ったジャージに

挟まれて‥‥くっきり浮かび上がるのだ!

 

そう!下着の形が!!

 

 

【カルド】

「ああ~、赤城さん‥‥その下着ごと食べちゃい

たい~❤(性的な意味で)」(ジュルリ)

 

【クロード提督】

「おい!カルド!目を覚ませ!!(俺だって!

‥‥俺だって!‥‥金剛のお尻が気になって

仕方ないんだよ!!)」

 

【謎乃提督】

「‥‥初めて異性を意識し出した思春期の中学

男子の心境だな‥‥(足柄、羽黒、無意識とは

いえエロ過ぎるだろ!しかも漣までとは‥‥)」

 

【石川島 春馬】

「‥なあボス、この背徳感‥たまらんなぁ‥‥」

(鼻血ボタボタ‥‥)

 

【へたれ提督】

「うう!それは否定出来ない‥‥川内のお尻が‥

ってお前の嫁(村雨)のパンツ、形がいやらし

過ぎるだろ!」(鼻血ボタボタ‥‥)

 

【石川島 春馬】

「アンタの嫁(川内)なんて、パンツ一丁でも

平気で動き回るじゃねーか!羞恥心無さすぎ

なんだよ!」

 

【へたれ提督】

「‥返す言葉もない‥俺達は何とも嬉しい‥‥

じゃなくて大変な立場だなぁ‥‥」

 

【石川島 春馬】

「‥確かに、お互い本当に嬉しい‥‥じゃなくて

大変だよな~‥‥」

 

【ぼのたん提督】

「喜んでる場合かよ!!」(鼻血ボタボタ)

 

【ドルフ】

「‥ハナダ‥許してくれ、ズイホウのお尻は

僕にはキュート過ぎる!‥‥」(鼻血ボタボタ)

 

 

許せ!男はみんなアホなのだ‥‥

 

 

【那智】

「おぬしら、随分と楽しそうだな‥‥」

 

【筑摩】

「何か言い残す事はありませんか?」

 

【デスラー艦】

「おかしな波動を感じたのですけれど

元凶はここでしたのね?」

 

【ペールギュント】

「再教育が必要なのです」

 

【天龍】

「‥‥という訳で‥‥」(ボキボキ‥‥)

 

 

ふと男達の後ろに憤怒のオーラを身に纏った

艦娘達が‥‥‥

 

 

【謎乃提督】

「‥‥こらあかん‥‥

諸君!ヴァルハラで会おう!」

 

【ドルフ以外の男達】

「イエス・サー!」

 

【ドルフ】

「えっ?えっ?えっ?」(キョロキョロ)

 

【天龍】

「テメーら!!歯くいしばれぇー!!」

パパパパパパーーー!!!

 

 

♪テッテレー♪

 

【卯月】

「うっしゃあーー!!やったっぴょん♪!

会心の一撃だっぴょん♪!」(ガッツポーズ)

 

 

男の心理を衝いたうーちゃんの愛の悪戯は

大成功だった、それにしてもうーちゃんの

悪戯は最近手が込んできた感が‥‥

 

(ポンッ)

 

その時、うーちゃんの肩に誰かが手をかけた

 

 

【妙高】

「楽しそうですね♪うーちゃん?」(ニコニコ)

 

【卯月】

「‥‥‥‥‥‥‥」(サー‥‥→血の気が退く音)

 

 

卯月の背後に現れたのは『超ラスボス級』の

とんでもない相手だった‥‥

 

 

【妙高】

「見てましたよ♪悪戯が成功して良かった

ですね?」(ニコニコ)

 

【卯月】

「‥‥ぴょん‥‥」

 

【妙高】

「でも、そのお陰で提督はシバかれてしまい

ました、半分は貴女の責任ですよね?」

(ニコニコ)

 

【卯月】

「‥‥みょん‥‥」

 

【妙高】

「ならば貴女にも‥‥責任をとって貰わなければ

いけませんよね?」(ガシッ!!)

 

【卯月】

「みょ~~~~ん!!」

 

 

妙高は卯月のTシャツの背中を掴むと

そのまま強引に卯月を引きずっていく‥‥

 

(ズルズルズルズル~~)

 

【妙高】

「悪戯は控えるように言われてたのに!!

貴女は何を考えてるんですか!?

昨日だってお仕置きされたって言うのに!

今夜はとことん話し合いましょう!!」

 

【卯月】

「幽々子様ぁ~~!助けてみょ~~ん!!」

 

(ズルズル~~)

 

【天龍児童園の子供達】

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

【日向】

「ラビット、健闘をいのる」

 

 

悪戯ウサギは再びお仕置きされる羽目になった

天龍児童園の子供達には妙高に対して再び威脅

の念が強くイメージされた

 

そして何も知らない嫁艦達はその場に取り残さ

れた‥‥‥

 

 

【不知火】

「‥‥あれは何だったんですか?」

 

【叢雲】

「内容は分からないけど、私達、あの悪戯ウサギ

に一杯食わされたみたいね」

 

【金剛】

「ワータシ達何もされてませんよネー!?」

(アセアセ!キョロキョロ)

 

【川内】

「‥‥あれ?‥提督?‥何があったの?」

 

【へたれキャスバル】

「若さ故の過ちという奴さ」(鼻血と顔にアザ)

 

【村雨】

「どうしたの?みんな揃って鼻血なんか出して?」

 

【石川島 春馬】

「若さ故の過ちという奴さ」(鼻血と顔にアザ)

 

【瑞鳳】

「ドルフ!?大丈夫!?」

 

【ドルフ】

「ズイホウ‥‥済まない!」(鼻血と顔にアザ)

 

【瑞鳳】

「はあっ!?」

 

【羽黒】

「司令官さん!?顔が変わってます!!

ていうか顔の形が変わってます!!」

 

【謎乃提督】

「どれだけシバかれたんじゃワシ‥‥」

(この後直ぐに復活)

 

【漣】

「エッチな事でも考えてたんじゃ無いんですか?

ご主人様?」

 

【謎乃提督】

「失礼な事を言うな!!

(考えて無いとは言ってない)」

 

【足柄】

「エッチな事考えて、どうして顔の形が

変わるのよ?」

 

【金剛】

「テートクー!!誰にやられたデスカー!?」

 

【クロード提督】

「落ち着け金剛!これは俺自身への罰だ‥‥」

(鼻血と顔にアザ)

 

【不知火】

「大変です!直ぐにメディカルチェックを

しなければ!!指令!今すぐ脱いで下さい!!」

(カチャカチャ→ズボンのベルトを外す音)

 

【クロード提督】

「はやまるな!!服を脱がすな!!」

 

【金剛】

「ぬいいいーー!!それはワタシがやりマース!

!!」

 

【不知火】

「ここは譲れません!」(キリッ!)

 

【クロード提督】

「だあああーーー!!!止めんかー!!!」

 

【叢雲】

「アンタ達!!子供達が見てるのよ!!

下品なマネは止めなさーい!!」

 

【ぼのたん提督】

「‥‥あのさぁ叢雲、俺もどつかれたの‥‥」

(鼻血と顔にアザ)

 

【叢雲】

「‥あんたは大丈夫そうね、それで何をしたの?」

 

【ぼのたん提督】

「‥‥何でもないです」

 

【赤城】

「カルドさん‥何も聞かないわ、痛かったでしょ?」

(ティッシュで顔拭く)

 

【カルド】

「うう‥‥僕ちゃん痛かったのー」

(鼻血と両目の周りにアザ)

 

【那珂】

「一連の出来事について一言いわせて頂きま~す♪

那珂ちゃんはアイドルだからよく分からな~い♪」

 

【デストロイヤー】

「そういう自己フォローはもういいよ」

 

 

【天龍】

「おめーら、いちゃつくのはそこまでだ!

チャッチャと仕事やれ!」

 

【プリンツ・オイゲン】

「グーテンモーゲン♪面白い虫さんを捕まえたよ♪

これが『幸運の虫』?」(アオダイショウ)

 

【天龍】

「虫なんかどうでも‥‥ギャアアアアー!!」

 

 

とにかくドルフが加わって畑作りは再開された

日が昇るにつれて温度も高くなっていく

何とか午前中に終わらせたいところだ‥‥

 

 

【川内】

「ねえドルフ、日差しが暑くない?アタシの

帽子貸してあげる♪」(ポンッ)

 

【ドルフ】

「えっ?‥ああ、ありがとう」

 

【川内】

「提督、アタシ、自分の帽子の予備を執務室に

取りにいってくるね♪」

 

【へたれ提督】

「ああ、分かった」

 

 

川内は執務室に向かって行った‥‥

 

 

【ドルフ】

「相変わらず彼女は優しいね」

 

【へたれ提督】

「当然だ!俺の自慢の嫁さんだからな!」

(フンスッ!)

 

【清霜】

「当然よ!清霜の自慢のママだからね♪」

(フンスッ!)

 

【アンドロメダ】

「川内が見たら恥ずかしがるか泣いちゃう

だろうねー、これ」

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

ここは食堂‥‥‥

 

 

【二等憲兵吸血鬼】

「‥‥ZZZ‥‥‥」

 

【木曾】

「‥‥ZZZ‥‥‥」

 

 

ドック建設にも畑作りにも関わらず

二人は椅子に座りながら仮眠を取っていた

 

そこに、税務局に提示する書類を整理して

いた三人が入ってきた

 

 

【衣笠】

「三人ともお疲れ様、何かお茶でも飲む?」

 

【サラトガ】

「ありがとうございます♪頂きます♪」

 

【あきつ丸】

「これで明日の監査を迎えるだけでありますな」

 

【フェニックス】

「書類整理なんて慣れない事したから肩が

凝っちまった!お茶を飲んだら畑仕事に私も

行ってくるよ」

 

【あきつ丸】

「ところでこちらのお二人は何故寝ているので

ありますか?」

 

【衣笠】

「今夜は夜通し残業だから今のうちに寝ておく

んだって、何の事だか?」

 

【サラトガ】

「今夜?何かあるんでしょうか?」

 

 

その疑問は(読者には)間もなく明らかに

なる‥‥‥

 

 

【二等憲兵吸血鬼】

「‥‥‥‥‥(ピクッ)」

 

 

二等憲兵吸血鬼の鼻が微かに反応した‥‥

 

 

【二等憲兵吸血鬼】

「‥来たぜ木曾ちゃん、臭せえニオイが‥」

 

【木曾】

「‥少し距離はあるが‥その様だな‥」

 

 

二人の目は、既に獲物を狩る猛獣の目だった‥‥

 

 

【木曾】

「あの日(第九話、激闘!小笠原、

艦娘の守護神吸血鬼ー後編ー 参照)

の夜に直ぐ仕掛けて来ると思ってたけどな」

 

【二等憲兵吸血鬼】

「今更どうでも良いさ、化かし合いする狐と狸を

まとめて喰っちまう時が来ただけの事だ♪」

(ジュルリ!)

 

 

吸血鬼の毒々しい笑顔が怪しく光る‥‥

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

同時刻‥‥

 

三河三石、『満光寺』境内‥‥

 

 

密談を交わす5人の男達の姿があった

 

 

【背広姿の男】

「逃げずに戻って来た事だけは褒めてやる

随分と待たせてくれたな」

 

【目差し帽の男】

「‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

【活動家A】

「俺達は『勝利』の為の闘争をしている!

その為の必要な準備期間だ!」

 

【活動家B】

「今度こそ俺達『隙間解放戦線』の力を見せて

やる!この装置でな!」

 

 

機械いじりが趣味の活動家Bが手にしているのは

手製の『発火装置』であった

これは破壊力よりも、大きな音と派手な火花を

撒き散らして相手の注意を逸らせる目的で作ら

れた物だった、因みに無線スイッチで作動する

 

 

【背広姿の男】

「そんな玩具で戦うつもりか?貴様らがモタモタ

している間にあの鎮守府は規模も警備も拡張

強化されてるんだぞ?」

 

【活動家A】

「コイツは万が一の時の保険さ、奴らの注意を

逸らせる為のな、本命はこの袋の中身さ!」

(バンッ!)

 

 

活動家Aは、一抱えある袋を持ち上げて

手で叩いて見せた

それは『砂糖』の詰まった袋だった

 

 

【背広姿の男】

「方法は任せる、しくじるんじゃないぞ!

これが貴様らの最後のチャンスだと思え!」

 

【活動家A】

「アンタ達に俺達を簡単に切り捨てられる

ものか!俺達ほど『連邦打倒』に燃える勇者

は存在しないからな!アンタ達にとっても

俺達はまだまだ利用価値がある筈だぜ」

 

【背広姿の男】

「調子に乗るなよ!貴様らは我々の援助で

成り立ってる事を忘れるな!」

 

【活動家C】

「なあ!!逮捕された俺達の同志(活動家D)は

どうなった!?あいつ俺の従兄弟なんだよ!!」

 

【活動家A】

「身内の情なぞ棄てろと言った筈だぞ!!」

 

【活動家D】

「そんな!!」

 

【背広姿の男】

「奴に関しては調査中だ、最も奴の痕跡はあの日

以降完全に途絶えているから期待はするなよ!

それより貴様達は役目を果たせ!我々を落胆

させるなよ!」

 

【活動家A】

「これは俺達の戦いだ!お前達に役目だの何だの

言われる筋合いはない!あの鎮守府と艦娘共に

は恨みもあるからな!今夜こそは必ずやり遂げ

て見せる!!行くぞ!!」

 

【活動家B】

「おっ‥‥おう!やってやるぜ!!」

 

【活動家C】

「まっ!待ってくれぇぇーー!!」

 

 

『抗議活動』と称して六本脚鎮守府に押しかけて

二等憲兵吸血鬼とプトレマイオスⅡに追い払われ

た経験を持つ『隙間解放戦線』という名の三人は

意気揚々と(?)出発していった

 

とんでもない怪物が手ぐすね引いて待ち構えて

いるとも知らずに‥‥‥

 

 

【目差し帽の男】

「上手く行くと思うか?」

 

【背広姿の男】

「フッ、どちらでも良いのだ、地球人共が互いに

疑心暗鬼になり、争い合う方向になればな!

あのチンピラ共が何をしようと直ぐには変わらん

さ、それでも艦娘共は地球人に潜在的な不信感を

抱かざるを得ないだろう、フフフ‥‥」

 

【目差し帽の男】

「地球人が艦娘に厳しく当たれば、艦娘共や艦娘を

擁護する連中とも反発し合う、そうなればいやで

も地球は混乱状態になる‥‥我々ジュラル特選隊

の狙い通り‥‥となる訳だ、ククク‥‥」

 

 

この男達の話す内容は、何とも悪趣味ながら

回りくどい計画内容であった

 

 

【背広姿の男】

「一応は見届けてやる、助けはせんがな‥‥

フハハ!下等な地球人共!我等、選ばれし者!

ジュラル特選隊の手の平で踊るがいい!!」

 

 

二人の男達も目的地に向けて出発した‥‥

 

 

この計画の黒幕、ジュラル特選隊のメンバーも

進んで地獄に飛び込もうとしている事にまだ

気付いていなかった‥‥‥

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

『守るべき日常』は、次回パート2に続きます

(の予定です)

 

 

鎮守府の何気ない、それでいて大切な日常と

それを守ろうとする者達のお話はまだ続きます

 

お付き合い頂けたら幸いです

 

 

親愛なる提督の皆さん、今回も感謝多謝です

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

      [名称説明]

 

 

・スザク

 

国防軍・天憲隊から六本脚鎮守府に譲渡された

『クラップ級宇宙巡洋艦』を改修した輸送巡洋艦

ミノフスキークラフトを装備する事で大気圏内で

の使用を可能とし、モビルスーツ用カタパルトを

外して前方まで格納庫を延長大型化した事で

貨物搭載量を増大させた、六本脚鎮守府で運用

する為の使用となる、専用の待機・整備ドックを

謎鎮の技術屋トリオの設計により建設される事に

なったが‥‥

 

 

・Lメタル・ヒュッケバイン社

 

15世紀に欧州で、青銅砲を作っていた頃からの

老舗の大砲メーカー

機動力の高い中小口径の野戦砲や、高射砲を多く

手掛けていた

NUC時代に入ってから30年戦争に至るまでは

アナハイム等の新興メーカーにシェアを奪われ

それでも現行の実体弾兵器の開発・販売を細々と

続けていたが、『ドルフ・ヴァレンシュタイン』

が営業部長(後にCEO)になってからは『艦娘』

の艤装開発と販売に重点を置くようになる

 

 

・ドルフ・ヴァレンシュタイン

 

Lメタル・ヒュッケバイン社の現CEO

元は『サイド6』の出身で、地球のメーカーとは

縁もゆかりも無かったが、その才覚を見込まれ

先代CEOの養子となる、後に同社に入社

営業部長時代に『艦娘』の艤装を手掛ける事に

なり、そこで偶然にへたれ提督と川内に出会う

(『65口径155ミリ速射ライフル砲』はこの時

に開発された同社が最初に手掛けた艦娘用装備)

公私共に二人と交友を持つ過程で花田少将とも

出会う事になった

 

 

・隙間解放戦線

 

『打倒連邦』と『宇宙からの干渉排除』を看板に

活動する自称反連邦組織、『艦娘』を連邦の走狗

呼ばわりして敵視している

構成員が10人にも満たない弱小組織(というより

不良のサークルに近い)だったがジュラル特選隊

に目を付けられ艦娘と鎮守府に揺さぶりをかける

為の道具にされるも本人達は気付いていない

一番攻撃しやすいとの判断から六本脚鎮守府に

被害を与えようとするが、それが二等憲兵吸血鬼

に目を付けらる結果となり‥‥

 

 

・リサイクル艦第46号

 

ジュラル星人が海底に沈んだかつての軍艦を

サルベージして自軍の戦闘艦に仕立てたのを

謎乃提督ヒィッツカラルドが虜獲した

『46号』と『57号』の二隻が確認されている

この内46号については六本脚鎮守府へ贈るべく

謎の鎮守府において技術者トリオの手により

改修が進んでいる

 

 

・満光寺

 

『まんこうじ』と読む、日本各地に同名の寺が

存在するが宗派はそれぞれ

本編に登場する満光寺は曹洞宗の寺院で愛知の

新城にあり、近くには長篠もある

『徳川家康を救った満光寺の鶏の逸話』が有名

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

(エピローグ)

 

 

【川内】

「今日は暑くなりそうね、さてと帽子帽子っと~」

 

 

自分の帽子を取りに執務室に向かう『川内』‥‥

一方‥‥

 

 

【天葉】

「いい加減にしなさいよ!!」

 

【青葉】

「いえ!!ここは譲れません!!」

 

【しゃんば】

「そんな妖怪みたいな新聞記者なんて本当に

居るんですか~?」

 

【天葉】

「居る訳ないでしょ!!」

 

【青葉】

「分からないじゃないですか!!この御時世

どんなのが出て来たって不思議じゃないです

よ!!やはりここはへたれ提督に協力を!!」

(ジタバタ!)

 

 

へたれ提督が畑仕事の真っ最中である事を

知らない『青葉三連星』は、これから

へたれ提督に直談判する為に執務室に乗り込む

かどうか押し問答していた‥‥

 

 

後に執務室ではちあわせする事になる

『川内』と『青葉三連星』の両者‥‥‥

 

その時、一体何がおこるのか!?‥‥‥

 

 

それはまた、次回の講釈で‥‥‥

 

 

 

【射命丸 文】

「いい天気ですねぇ~♪」(バサッ バサッ)

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

        [出演]

 

 

へたれ提督(六本脚鎮守府)

謎乃提督ヒィッツカラルド(謎の鎮守府)

クロード戦艦提督(リンガ特設連邦鎮守府)

二等憲兵吸血鬼(赤土鎮守府)

ぼのたん提督(ぼのたん呉鎮守府)

石川島 春馬(六本脚鎮守府)

カルド・アルレッド(リンガ特設連邦鎮守府)

 

川内(六本脚鎮守府)

足柄(謎の鎮守府)

金剛(リンガ特設連邦鎮守府)

時雨(国防軍・天憲隊)

夕立(国防軍・天憲隊)

村雨(六本脚鎮守府)

衣笠(六本脚鎮守府)

プリンツ・オイゲン(国防軍・天憲隊)

瑞鳳(連邦統合海軍省査察局)

木曾(赤土鎮守府)

叢雲(ぼのたん呉鎮守府)

 

清霜(六本脚鎮守府)

アンドロメダ(六本脚鎮守府)

江風(連邦統合海軍省査察局)

海風(連邦統合海軍省査察局)

山風(連邦統合海軍省査察局)

 

天龍(六本脚鎮守府)

サラトガ(六本脚鎮守府)

ペールギュント(六本脚鎮守府)

ラビアンローズ(六本脚鎮守府)

あきづき(六本脚鎮守府)

妙高(謎の鎮守府)

那智(謎の鎮守府)

那珂(謎の鎮守府)

デウスーラ(謎の鎮守府)

デスラー艦(謎の鎮守府)

デストロイヤー(謎の鎮守府)

不知火(リンガ特設連邦鎮守府)

赤城(リンガ特設連邦鎮守府)

プトレマイオスⅡ(リンガ特設連邦鎮守府)

 

フェニックス(六本脚鎮守府)

深雪(六本脚鎮守府)

白雪(六本脚鎮守府)

藤波(六本脚鎮守府)

神威(六本脚鎮守府)

ガンビア・ベイ(六本脚鎮守府)

シェフィールド(六本脚鎮守府)

漣(謎の鎮守府)

吹雪(謎の鎮守府)

青葉(謎の鎮守府)

夕張(謎の鎮守府)

明石(謎の鎮守府)

ランベア(謎の鎮守府)

ヨーツンヘイム(謎の鎮守府)

黒潮(リンガ特設連邦鎮守府)

筑摩(リンガ特設連邦鎮守府)

ツーロン(リンガ特設連邦鎮守府)

天葉(国防軍・天憲隊)

しゃんば(ぼのたん呉鎮守府)

 

三木之 ジャギ(三木之 苗夫)

(元アジア・オセアニアブロック海軍)

背広姿の男(ジュラル特選隊)

目差し帽の男(ジュラル特選隊)

活動家A(隙間解放戦線)

活動家B(隙間解放戦線)

活動家C(隙間解放戦線)

補給部将校(アジア・オセアニアブロック海軍)

 

ドルフ・ヴァレンシュタイン

(Lメタル・ヒュッケバイン社CEO)

 

影提(ぼのたん呉鎮守府)

雄一少年(天龍児童園)

ナナ(天龍児童園)

天龍児童園の子供達

 

卯月(謎の鎮守府)

日向(リンガ特設連邦鎮守府)

 

朝潮

嵐

 

射命丸 文

 

SPASー12(六本脚鎮守府)

 

防空棲姫(六本脚鎮守府)

ガトランティス(謎の鎮守府)

 

あきつ丸(六本脚鎮守府)

 

UXー01(六本脚鎮守府)

デストリア(謎の鎮守府)

 

羽黒(謎の鎮守府)

 

 

 

                               

 




本作品は二次創作であり、かつフィクションです
本作品における設定及び固有名称は架空の物です
本作品には特定の個人又は団体に対する誹謗中傷
の意図は全くありません
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。