へたれ提督と生きる為の鎮守府ー抜錨!チャージマン研外伝 作:六本脚のジャイアンS
「メダ子だよ!、ファーストキスの話を
聞こうと思ってたんだけと‥‥
色々大変な展開になっちゃったよ!」
【清霜】
「続きは本文でね♪」
【霞】
「因みにRー18よ!イチャラブよ!
ちゃんと眼を開いて見なさいな!」
男が手に持っていたペーストフードの缶詰を
少女は引ったくる様に奪い取ると、それを
叩きつける様にゴミ籠に投げ捨てる
少女の手は震え、表情は怒りに満ちていた‥‥
やがて、少しだけ落ち着きを取り戻した少女は
突然の事に放心状態になった男の腕を掴んだ
【川内】
「‥‥‥一緒に来て!」
【元擲弾兵】(もとてきだんへい)
「‥‥え?‥どっどこに?」
【川内】
「いいから!!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
{キュキュキュキューーーンべべべーーーーー}
『ファーストキスは 鰯団子の味』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【トミー・ザワ】
「ルネッサーーン‥‥‥」
【瑞鳳】
「他人のギャグだから!それ以上言っちゃ
ダメーー!!」
二人の料理人が、六本脚鎮守府の厨房
で料理をしながら、訳の分からないギャグの応酬
を繰り広げていた丁度その頃‥‥‥
(ボスン! ボスン! ボスン!)
海上に浮かべられた射撃演習の標的周辺に
演習弾が次々に落下していた
若干の自走航行機能を持つその標的に
命中弾は中々出なかった
【衣笠】
「最初はイメージが湧かないかもしれないけど
貴女くらい優秀なら、訓練すれば直接目視照準
でも当てられるわよ♪」
【アンドロメダ】
「えー!そんなに上手くいかないよ~~」
【ペールギュント】
「HUD(ヘッドアップディスプレイ)を使わない
で命中弾を出すのは難しいのです‥‥」
【能代】
「しかも行進間射撃(走りながら撃つ)だから
余計難しくはなるし全弾命中とはいかないわね」
【フェニックス】
「でも実戦じゃあ、ちまちま止まって撃てるとは
限らないし、HUDがいつでも使えるかは分からな
いからなぁ」
【カリスト】
「僕としては良い経験になるよ」
【天龍】
「しかし衣笠はすげーな!行進間射撃をHUD無しで
全弾命中だからな、流石は努力と根性で改二まで
なっただけの事はあるな」
【衣笠】
「みんなだってたいしたものよ、演習の初弾から
夾叉弾(標的を前後又は左右に挟む形で着弾)が
出せるなんて、練度が高い証拠だもの」
六本脚鎮守府の独自装備で、ラビアンローズが
作り上げた空間投影型HUD
照準と兵装を連動させるだけでなく、簡易的な
射撃指揮装置も兼ねたこの優れものを使わずに
直接目視照準だけで行進間射撃を行うこの訓練
で全弾命中を果たしたのは衣笠だけであった
天龍、能代、フェニックスも全弾命中とは
行かなくてもかなりの成果を上げてきていた
一方かえって最新技術に頼っていた宇宙艦娘達
はかなり苦戦を強いられていた
【衣笠】
「宇宙艦のみんなは、海上で兵装と身体の一体感
をもう少し養っても良いかもね」
【アンドロメダ】
「兵装と身体の一体感?」
【衣笠】
「ええそう、特にメダ子ちゃん、貴女は身体が
堅いみたいだから、先ずは柔軟からかしらね♪」
【アンドロメダ】
「ええ~!柔軟体操とかするの~!?」
【衣笠】
「私達艦娘は無機質な軍艦時代とは違って生身の
肉体を持っている、これを天然のスタビライザー
として使わない手はないわ♪」
【カリスト】
「フフフ、どうやらやるべき事は決まったみたい
だね」
【アンドロメダ】
「うえ~、テンション下がるぅ~」
【ペールギュント】
「メダ子ちゃん!ファイトなのです!」
【天龍】
「おめーもやるんだよ!」
【ペールギュント】
「‥‥‥薮蛇だったのです‥‥」
【金剛】
「みんな、頑張るネー!♪」
【ビスマルク】
「なあ戦友、我々はここで何を?」
【金剛】
「今月は、この金剛とテートクが六本脚の警備なの
デース、だから演習中の皆を警護していマース♪」
【ビスマルク】
「なるほど、演習中に深海棲艦が襲来しないとも
限らん訳か、ダンケ」
同時刻、近海の無人島の砂浜‥‥
急造の射撃場が設けられ、数人の駆逐艦娘と
一人の重巡が、砂浜に設置された標的プレートに
演習弾を撃ち込んでいた
ドキューーン!ビジッ!
【村雨】
「命中!次弾装填!」ガチャ!
【白雪】
「命中!次弾装填!」ガチャ!
【シェフィールド】
「命中!次弾装填!」ガチャ!
【深雪】
「少しそれた!次弾装填!」ガチャ!
【川内】
「深雪少し落ち着いて!先ずは確実な動作からよ」
【深雪】
「りっ了解!」
彼女達は、連射性能が売りの120ミリ連装速射
機関砲を単発にして射撃訓練をしていた
又、ベルト給弾ではなく30発入りドラムマガジン
を交換する次弾装填訓練も合わせて実施していた
一発撃ってはマガジン交換、また一発撃っては
また交換‥‥これの繰り返しである
主要弾倉のベルト給弾が弾切れとなった時の為
予備のドラムマガジンへの交換を実戦でも
スムーズに行う為の訓練が主な目的であった
現在、川内を教官として駆逐艦娘達の訓練が
続いていた
この急造射撃訓練場、中々使い勝手が良いらしく
別件で来訪していた艦娘も相乗り的に射撃訓練を
していた
バスッ! バスッ! バスッ!
【叢雲】
「命中! 命中! 命中!‥悪く無いわね」フッー
【不知火】
「沈め! 沈め! 沈め!‥‥あら、いい感じ」
【叢雲】
「あなた、その言い方何とかならない?」
【不知火】
「不知火に何か落ち度でも?」
【羽黒】
「‥当たって‥‥くださーい!」BAZU!‥‥BOW!
【あきつ丸】
「お見事であります!」
【羽黒】
「ありがとうございます♪
とても良い感触ですね♪」
叢雲と不知火が、自身の兵装と自身のペースで
射撃訓練をしている横で、羽黒は、あきつ丸から
借りたアンチマテリアルライフルを試し撃ち
していた
駆逐艦娘の射撃の倍の距離に標的をセットして
ありながら、中心を外したのは最初の一発だけ!
後は全てど真ん中という驚異的な射撃術を羽黒は
披露したのである
【あきつ丸】
「初めて扱う筈なのにこの的中率、羽黒殿は
ただ者では無いでありますな」
【羽黒】
「そっそんな!私なんて‥‥でも嬉しいです♪」
【あきつ丸】
「(他の妙高型とは明らかに何かが違う‥‥‥
不思議な御人であります‥‥)」
駆逐艦といえばこの娘も訓練に勤しんでいた
演習弾が標的から外れて砂煙をあげる‥‥
【清霜】
「あちゃー!外れたかぁ‥‥」
【川内】
「ボサッとしない!!次弾装填!!!」
【清霜】
「!?はっ!はい!!」ガチャガチャ‥‥
【川内】
「清霜!先ずは確実な動作をって言った筈よ!」
【清霜】
「ごっ!‥ごめんなさい!!‥‥」
【川内】
「もう一度、弾倉交換、次弾装填からよ、先ず
は深呼吸して‥‥落ち着いて、ね」(ポンッ)
【清霜】
「‥うん‥‥じゃなかった!はい!!」
気持ちを落ち着かせる為、アドバイス通りに
深呼吸をする清霜‥‥
六本脚鎮守府に来てから今日まで色々な経験を
してきた清霜であったが、やはり訓練の積み重ね
は必要であった
既に高い練度を誇る村雨やシェフィールドは無論
後から誕生し、着任た筈の白雪や深雪よりも
訓練で遅れをとっていたのは、やはり若さ故の
未熟からであろうか‥‥
それでも少しずつではあるが確実に練度は向上
していた
【清霜】
「ふぅ‥‥よし!もう一度!次弾装填!」ガチャガ‥
【川内】
「‥‥‥‥‥」(隠し持っていたボタン→ピッ)
ズボォゥゥーーーーン!!‥‥
【清霜】
「はにゃあああああーー!?∑(゚◇゚///)」ボトッ
清霜が狙っていた標的近くの砂浜が突然弾けた
爆煙と共に盛大に砂煙が上がる‥‥
清霜は驚いてマガジン(弾倉)と尻餅を落とした
【川内】
「何してるの?早く弾倉を拾いなさい!」
【清霜】
「すっ砂浜が‥‥砂浜が弾けたぁ!‥‥」
【川内】
「実戦で水柱が上がった時にもそんな言い訳を
言うつもり?」
【清霜】
「うっ!‥‥(マガジン拾い)次弾装填!!」
カッチャーン!!
【村雨】
「あらあら♪仲が良いわねあの母娘」
【白雪】
「川内さん、教えに気迫がこもってますね‥‥」
【深雪】
「きよしの奴も必死に食らいついてカワイイねぇ」
【シェフィールド】
「私達も負けてられませんね!次弾装填!」ガチャ!
【村雨・白雪・深雪・シェフィールド】
「「「「「てぇーーー!!」」」」」トドドドトーー!!
「「「「「命中!次弾装填!」」」」」
【叢雲】
「フフフ、中々の連帯感を持たせたじゃない
伊達に三水戦の旗艦て訳じゃ無いわね」
【不知火】
「あの清霜も中々やりますね、是非この不知火が
指令に産んでさしあげたいものです!」
【叢雲】
「‥‥不知火‥‥あなた、何言ってるの?」
【羽黒】
「‥‥凄いですね川内さん‥‥今の私にはとても
あんな指導は‥‥」
【あきつ丸】
「秘書艦殿は清霜殿に、我々弱小鎮守府が生き残る
為の底力を身につけさせようとしているので
あります」
【羽黒】
「底力‥‥ですか‥‥」
【あきつ丸】
「いざとなれば、羽黒殿にもああいう指導は出来る
でありますよ♪」
【羽黒】
「‥‥ありがとうございます♪」
ーーーーーーーー
【加賀】
「ごきげんよう、紹介するわね」
【榛名】
「国防軍所属、榛名です、皆さんが海特警の
提督なのね、宜しくお願いします♪」
六本脚鎮守府の施設の中で最も機密性の高い
岩盤を掘り進んで作られた中規模地下ドック
水上艦船が2隻入る程度の規模のこの施設は
六本脚鎮守府が保有する唯一の波動推進艦
次元潜航艦UXー01を秘匿収容、整備する為に
建設された
規模こそ小さいが、その分機密の保持は
非常に高かった
この地下ドックに現在収容されているUXー01の
艦内、ミーティングルーム兼食堂において
国防軍・天憲隊より依頼されたある輸送作戦の
格子説明について、海特警と天憲隊の双方の代表
が顔を合わせていた
最も今は一通りの説明が終了、外で行われている
合同訓練も終了が近いということで、その後の
昼食をどうするかという事であっあ
天憲隊からの参加者は、地球部隊の指揮官であり
総司令官であるジョニー隊長の筆頭秘書艦であり
嫁艦でもある正規空母「加賀」、そして副秘書艦
及び同じく嫁艦の高速戦艦「榛名」の二名
呉の「ぼのたん提督」と、彼の指揮する初めての
イレギュラー艦娘、ハーフビーク級宇宙戦艦
「ハーフビーク」と「ヴァナディース」の三名
二人は新人紹介としてぼのたん提督が連れて来た
海特警からの参加者は、お馴染み最高指揮官の
「謎の提督」と、秘書艦担当の「妙高」「足柄」の三名
「クロード提督」と、現在秘書艦担当の重巡「利根」
の二名
「へたれ提督」の横には副秘書艦も勤める正規空母
「サラトガ」、そして艦娘の「UXー01」の三名
UXー01は例のごとく、勝手に世話係を名乗って
いた‥‥
【UXー01】
「お疲れ様、麦茶をどうぞ、喉が渇いたら私に
任せて♪」
【謎乃提督】
「ありがとうユークス、俺の為に麦茶を出して
くれるとは、流石(ガミラスの雷)の異名は
伊達じゃないな」
【UXー01】
「どういたしまして♪」
【榛名】
「ウフフ♪可愛らしいですね♪」
【利根】
「何はともあれ、腹が空いたのう提督よ!」
【クロード提督】
「ああ確かにな(気のせいかな?不知火に何か
とんでもない事を言われてる気がする‥‥)」
【サラトガ】
「昼食を用意してます、宜しければどうぞ♪」
【ヴァナディース】
「ご招待くださるの?宜しくてよ♪」
【ハーフビーク】
「ひゃっはー!飯だ飯だ!退屈な会議は
これくらいにして行こう行こう♪」
【ぼのたん提督】
「はしたないなぁ!」
【へたれ提督】
「元気があって良いことだ、そろそろ外の訓練も
終わるし、みんな移動しようか?」
【加賀】
「噂のハンバーグが食べられるのね?
流石に気分が高揚します」
【へたれ提督】
「まだ模倣の段階だけどね、うちのトミーは
料理の腕は良いよ、スゲー面倒臭い奴だけど」
ーーー
こちらは厨房
ある理由から、単独で料理修業に来ていた
連邦統合海軍査察部所属、軽空母「瑞鳳」は
(スゲー面倒臭い)状況に置かれていた
何故か料理の進行には問題ないものの
トミー・ザワのギャグ攻勢に不慣れな瑞鳳は
既に黄疲労状態であった‥‥
【トミー・ザワ】
「えーそれでは料理の方始めさせて頂く前に
ですね‥」
【瑞鳳】
「もうさっきから始めてますけど!」
【トミー・ザワ】
「料理の基本、さ・し・す・せ・そ、を説明
していこうと思いまーす」
【瑞鳳】
「今更ですか?まあ知ってますけど‥‥
さは「砂糖」でしょ?しは「塩」、すは「酢」、
せは‥‥」
【トミー・ザワ】
「まず「さ」からなんですがー」
【瑞鳳】
「私の話はスルー!?」
【トミー・ザワ】
「さは「さわ○まれ」」
【瑞鳳】
「人の名前じゃないですか!!」
【トミー・ザワ】
「罪の無い冗談です
さは『財布の中を確認しよう』」
【瑞鳳】
「はいい!?」
【トミー・ザワ】
「お金ないと‥‥ククク‥‥食材買えないから
‥‥アハハハ!」
【瑞鳳】
「何処に笑いのツボが有るんですが!?もう!
‥‥一応聞きますけど、残りは何です?」
【トミー・ザワ】
「しは『しゅっと味付け』
すは『すっと味付け』」
【瑞鳳】
「擬音で済ますの!?て言うかいきなり適当!」
【トミー・ザワ】
「そして極めつけの『そ』は!」(シャキーン)
【瑞鳳】
「『せ』は何処に行ったんですか!?」
【トミー・ザワ】
「そは‥‥『まあ腹が減ってりゃ何でも美味い
んじゃね?』‥‥です!」
【瑞鳳】
「投げ槍だぁー!!本当は何も考えて無かった
んでしょ!?それにもう『そ』ですら無いし
!!」
【トミー・ザワ】
「じゃあ、お肉の温度を確認しますねー」
【瑞鳳】
「『せ』を教えて下さい!」
【トミー・ザワ】
「ちょっと、何を言ってるか分からない‥‥」
【瑞鳳】
「こっちのセリフですから!!」
(もおー!せっかく大佐が昇進して少将に
なるから手料理でお祝いしようと思って修業
に来たのにー!)
頑張れ瑞鳳!、赤疲労決定だ‥‥‥
ーーー
こじんまりした合同演習であったが、事故も
なく無事終了する事ができた
代表の挨拶で幕が降りる‥‥
【川内】
「これで今回の演習の全行程を終了します!
解散!」
【一同】
「「「お疲れ様でしたー!」」」
ワイワイガヤガヤ、アーツカレタ、オナカスイター
【川内】
「疲れたー!合同演習の代表なんて柄じゃない
のにぃ~!」
【羽黒】
「バッチリ決まってましたよ、川内さん♪」
【金剛】
「良くまとめてたデース、self-confidence、
自信を持つネー♪」
【川内】
「‥‥エへへ♪、そうかな?」
【衣笠】
「お疲れ様、秘書艦さん♪」
【川内】
「衣笠さんもお疲れ様、行進間射撃演習の
教導艦、ありがとうね」
【天龍】
「まあ衣笠は大したもんだせ、一発も外れ弾が
無かったんだからな」
【能代】
「お陰で勉強になりました!」
【カリスト】
「あそこにグッタリした人が居るけどね」
【アンドロメダ】
「もー!腕上がらないしー!」
【ペールギュント】
「何で腕が疲れるのです?」
戦艦の艤装は背負い式の為、腕が疲れる事は
ない筈なのだが‥‥
【フェニックス】
「アンタは一番若いんだから、シャキッと
しな!」
【アンドロメダ】
「横暴だぁーー!」
駄々をこねるアンドロメダの横に、同じく
演習でクタクタになった清霜がやって来た
【清霜】
「メダ子ちゃーん!つかれたー!!」ベター
【アンドロメダ】
「きよしー!聞いてよ!横暴なんだよ‥‥」
【叢雲】
「あの二人、相変わらず仲良いわね」
【不知火】
「よき事です(む!指令が不知火の事を語る
波動が!?)」
【石川島 春馬】
「演習お疲れ、先ずはみんな麦茶で水分補給だ」
(ドチャ!→麦茶の入ったクーラーボックス)
【村雨】
「あらあら、気がきくわね♪」
【ビスマルク】
「中々良い男ね、誰なの?」
【白雪】
「春馬さんは、ここの整備担当です」
【深雪】
「もう人のもんだから、手を出しても無駄だよ」
【ビスマルク】
「ふえっ!?私はそこまで飢えた狼じゃないわ!
(うーん、ちょっとだけ残念)」
【足柄】
「飢えた狼は、私の専売特許よ!」(フンス!)
【シェフィールド】
「え?足柄さん、いつの間に!?」
【清霜】
「ママ、清霜はしっかりやれたかなぁ?‥‥」
【川内】
「清霜、今日は良く頑張ったね♪」ナデナデ
【清霜】
「✨えへへ~♪」
そこに会議を終えたへたれ提督が合流した
妻と娘の頑張りを労う為に‥‥
【へたれ提督】
「二人共、お疲れ様」
【清霜】
「パパ!清霜頑張れたって!」
【へたれ提督】
「清霜の顔を見れば頑張ったって分かるよ
腹減ったろ?」
【清霜】
「もうペコペコだよ!」
【へたれ提督】
「じゃあ今から昼食だ、腕の良い料理人が
例のハンバーグを再現してみたんだ」
【清霜】
「ヤッター!メダ子ちゃーん!行こう!」
(ダッ!)
【へたれ提督】
「‥‥あの元気はたいしたもんだ‥‥」
【川内】
「‥‥提督‥‥」
川内は何気ない仕種でへたれ提督に寄り添う
へたれ提督も川内を抱き寄せる‥‥
【へたれ提督】
「川内、本当に良くやってくれた」
【川内】
「✨当然の結果ね♪良いの良いの、そんなに
褒めなくても♪」
【へたれ提督】
「そういう訳にいくかよ!やっぱりお前は
最高だ!!」(ギューー!)
【川内】
「//ぴあっ!?//‥‥‥❤エヘヘヘー♪❤」
(ギュー❤)
【妙高】
「せっかくのところを不粋ですが、そろそろ
移動しませんか?」
【へたれ提督・川内】
「「は!はいー!了解しましたー!」」(ビシィ!)
【謎乃提督】
「君ら、その過剰な反応は何なん?」
唐突に妙高に声をかけられたへたれ提督と川内
は、急にシャキッとなった
一体妙高と何があったのか?‥‥
一方、清霜は地面にへたり込んで駄々をこね
続けるアンドロメダを立たせようとしていた
【清霜】
「ほら!メダ子ちゃん立ってよ!」(グイグイ)
【アンドロメダ】
「もうお腹空いて動けないー!」(ジタバタ!)
【加賀】
「それだけ元気があれば上等でしょうが!」
【アンドロメダ】
「どわっ!加賀さん!?」(シャキーン!)
【清霜】
「あっ復活した‥‥」
突然の『加賀』の登場に、今度はアンドロメダ
がシャキッとなった
【クロード提督】
「警護部隊もお疲れだったな、今から全員で飯に
‥‥だあぁぁぁーー!?」(ドシャ!)
【金剛】
「テートクーぅ!!❤ワタシ頑張ったネー!!
チュッチュッしてくだサーイ!!❤❤」
(ガバァ!)
【クロード提督】
「ああ!ちょっと強引だが天使はここに痛ー!」
(ドサッ!)
金剛のバーニングラブはいつでも突然であった
ーーーーーーーー
こちらは天龍児童園‥‥
【ラビアンローズ】
「じゃあみんな、お昼は特製ハンバーグよ!」
【(天龍児童園の子供達)】
「「「ヤッター!!」」」
【ガンビア・ベイ】
「子供達、喜んでくれてますね♪」ベイベイ
【マンジューシャカ】
「気持ちは分かるよ、アタイもちょっと楽しみに
してたからねー♪」
【防空棲姫】
「ホント‥‥ヨカッタ♪」
天龍児童園の子供達も、共に昼食を取ると
言うことで、これから鎮守府の食堂に移動する
ところだった
そこに海特警の主要メンバーが子供達を迎えに
来た‥‥
【足柄】
「可愛い過ぎるちびっこ達はどこかなー?
狼お姉さんが食べちゃうわよーん♪❤」
【天龍児童園の子供達】
「キャハハ、何それー♪」
「あっ、おおかみちゃんだよあれー!」
謎の鎮守府にて、以前ハロウィンパーティー
が開催された事があり、その時の仮装した足柄
は子供達にちょっとした人気者となった
おおかみちゃん、グッジョブ!
だかその直後、子供達の反応が一変する‥‥
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥こっこんにちはー‥‥」
【足柄】
「あら?みんなどうしちゃったの?」
【妙高】
「足柄!貴女また子供達を怖がらせたんじゃ
ないの?」
【足柄】
「ちょっと止めてよ姉さん!!私何もして
ないわよ!!」
【妙高】
「どうかしら、貴女忘れた?」
【足柄】
「なっ!何をよ!?」
【妙高】
「戦闘の余韻に浸り過ぎて(ハイパー化)して
この鎮守府で大暴れしたじゃない」
【足柄】
「うぐう!!」
【謎の提督】
「(妙高、恐らく原因は足柄じゃないぞ‥‥)」
ーーーーーー
海軍内の艦娘軽視派将校達とブラ提予備軍が中心
となって、海特警に反乱を起こす事件が発生した
この事件は、問題の将校達を一網打尽にする為の
海特警が自ら仕組んだ、自作自演の作戦であった
作戦そのものは、ぼのたん提督の協力もあり
大成功に終わった、問題はその作戦終了後に発生
した‥‥
戦闘の余韻覚めやらぬ足柄が、原因は不明だが
何故か(ハイパー化)してしまったのだ!
そして事もあろうに、六本脚鎮守府、それも
天龍児童園の敷地内に降り立ったのである!
子供達が側に居る為、艦載機は使えない
接近戦で足柄を何とか取り押さえようと
艦娘達総出で立ち向かうも、ただでさえ強いのに
ハイパー化までした足柄にまるで歯が立たない!
この状況で何とかハイパー足柄に対抗出来たのは
ただ一人だけであった‥‥
【川内】
「まだよ!アタシ達は絶対に諦めたりしない!!」
【ハイパー化足柄】
「ふはははは!この死にぞこないめが!どこから
でもかかって来るがいいわぁ!!」
【川内】
「‥じゃあお言葉に甘えて‥‥変身忍法!!!
夜戦忍者インナーリバー=サン!」ギュイイイーン
【へたれ提督】
「‥‥‥なんだこりゃ?‥‥」
足柄にも川内にも、何故こんなことが可能に
なったのかまるで分からないが、とにかく‥‥
ハイパー足柄を食い止める為、夜戦忍者
インナーリバー=サンが立ち上がった!そして
結果は‥‥‥‥‥‥‥‥
怪物がもう一体増えただけだった
【へたれ提督】
「なんじゃそりゃあーー!?」
両者共に実力伯仲の為、戦いは長期化‥‥
当然、決着は着かず、変わりに鎮守府は半壊した
一方、子供達は状況を冷静に見ていた
今の足柄は確かに恐いが、それでも足柄は艦娘だ
自分達に危害を加える事は無いと信用していた
今はただ正気でないだけだ‥‥と
だか、真の怪物はこの後に現れたのだ!
【妙高】
「‥‥足柄‥‥いい加減にしなさい!!!」
【ハイパー化足柄】
「何をぉ!!どこからでかかって‥‥‥」
(ボコォ!!→裏拳)
【ハイパー化足柄】
「‥‥ぐっ‥‥え‥‥」ドサァ!
【インナーリバー=サン】
「‥‥‥へっ!?‥‥」
【へたれ提督】
「‥‥‥へっ!?‥‥」
【天龍】
「‥‥‥へっ!?‥‥」
【天龍児童園の子供達】
「「「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」」」
あの強かったハイパー足柄を、普通の妙高が
裏拳一発でKOしてしまった衝撃のシーンは
子供達の脳裏、潜在意識に強烈に焼き付いた
のであった
【妙高】(足柄を抱き抱え‥‥)
「よっこらしょ、全く世話が焼ける妹ね!」
【足柄】
「‥‥イタタ、あれ?‥ここはどこ?」
【妙高】
「皆さん、妹がご迷惑をおかけしました
壊れた鎮守府施設は、私達が責任を持って
修復致します、おちびちゃん達、恐い思いさせて
ごめんなさいね」
【天龍児童園の子供達】
「「「(ブルブルブルブル)」」」
【天龍】
「(ブルブルブルブル)」
【妙高】
「それでは失礼しますね」
【へたれ提督・インナーリバー=サン】
「「おっ、お疲れ様でしたー!!」」
【妙高】
「帰るわよ、足柄!」(ズルズル~)
【足柄】
「イタタ!姉さん髪の毛引っ張らないでぇー!!」
ーーーーーー
【足柄】
「ちょっと待ってよ!!確かに私が悪かったけど
あのあと散々謝りまくったじゃない!!
それにハロウィンの時、あの子達、私にとっても
懐いてくれたわよ!もう大丈夫じゃないの!?」
【妙高】
「だと良いけど」
【川内】
「‥‥あのね妙高さん、アタシ達はもう気にして
ないし、それに施設半壊したのは半分はアタシの
せいだから‥‥ねえ?」
【足柄】
「‥‥ねえ?」
【へたれ提督】
「‥‥何かスマンねぇ」
【謎の提督】
「いや、こちらこそ(原因は明らかに妙高、お前だ!
しかし子供達の記憶はあの一件に関しては消去
した筈だが、潜在意識的に体に染み付いたトラウマ
だけは、時間をかけるしかないか‥‥)」
六本脚鎮守府の関係者に刻み込まれた伝説‥‥‥
その名は‥‥‥
妙高最強説
ーーー
【球磨】
「ハンバーグ乗せるプレートも準備万端クマー」
【多摩】
「姉ちゃん、多摩も演習出たかったニャー」
【球磨】
「人数足りないから今回は仕方ないクマー、次は
暴れてやるクマー!」
【瑞鳳】
「‥‥ご苦労‥‥さまです‥‥」ゲッソリ
【多摩】
「ずほ、午前中だけでえらいやつれたにゃー」
【那智】
「お喋りもいいが、準備は大丈夫か?」
【球磨】
「抜かりはないクマー、那智は演習に出なくて
よかったクマー?」
【那智】
「今回は羽黒に譲った、羽黒にはもっと大勢の
仲間と打ち解けて欲しいからな‥」
【球磨】
「那智は良い姉さんだくまー♪」
演習組と児童園の子供達が、食堂になだれ込んで
来たのは、調度準備が整った時だった
全員が席に着き、熱々のプレートに乗せられた
ゲンコツ二つ分の大きさのハンバーグに
全員のテンションが上がる
トミー・ザワと瑞鳳、そして準備を担当した
球磨、多摩、那智が並んで挨拶‥‥の筈だったが
【トミー・ザワ】
「皆さんようこそ、コック長の(タムラ)です」
【瑞鳳】
「またマニアックなネタを!!」
【へたれ提督】
「話が長くなりそうなので省略!みんな食べよう
か」
「「「「いただきまーす」」」」
食事が始まった
先ずは石ころの様なハンバーグを半分に切り
切った面をプレートに押し付ける
内部の赤身と肉汁が音を立てて焼き上がると
子供達や艦娘達から歓声が上がる
脇のニンジン、コーン、瑞鳳のスクランブル
エッグもさりげなくプレート上を演出していた
【アンドロメダ】
「うひょー!テンション上がる~♪」
【加賀】
「いいお肉ね、ジョニーや赤城さんにも食べさ
せてあげたかったわ」
【サラトガ】
「チャンスはまたありますよ」
(ヴァナディース)
「アンタのハンバーグの方がデカくないか?」
(ハーフビーク)
「はしたないですわ!」
(瑞鳳)
「お肉切りますね、前掛けを立てて下さい」
(ビスマルク)
「ダンケ」
(能代)
「そういえば瑞鳳さん、花田大佐は昇進される
そうですね、おめでとうございます」
(瑞鳳)
「♪ありがとうございます♪」
(カリスト)
「今度の査察が、大佐としての最後の査察になる
訳か、彼も忙しくなるね」
(瑞鳳)
「私達が着いてますから」
(フェニックス)
「まあ頑張れよ、先ずは愛妻ハンバーグでお祝いだな」
(瑞鳳)
「はい!♪」
(衣笠)
「お肉を切りまーす、前掛けを立ててね♪」ジュー
(叢雲)
「悪くないわ、味わいが増すのね」
(ぼのたん提督)
「美味い!ぼの達にも食べさせてやりたい!」
(叢雲)
「曙の機嫌は直ったの?」
(ぼのたん提督)
「うぐぐぐーー!」
(シェフィールド)
「何かあったんですか?」
(叢雲)
「こっちの話よ」
(クロード提督)
「比叡達にも食べさせてやりたいな、特に比叡は
瑞鳳みたいにここで料理の修業をすべきだ」
(金剛)
「また派遣するデスか?ところでカルドの到着が
遅れてるデース」
(クロード提督)
「あいつ方向音痴だからな、まあ海岸線歩いてれば
いずれ着くさ」
(不知火)
「兄弟達には厳しいですね」
(利根)
「男同士とはそういうものじゃ」
クロード提督の義兄弟、カルド、空母艦息でありながら
接近肉弾戦もこなすこの強者、この六本脚鎮守府に
応援として二週間ほど加わる事になっていた
しかし、今朝が到着予定だったがそれは遅れていた
海上や宇宙(モビルスーツ戦)で相当の強さを発揮する
熱血漢でありながら、沈着冷静な軍司的な役割もこなし
事務処理能力や裏交渉にもたけた‥そんな完璧に近い
カルドであったが、陸に揚がるとなぜか凄い方向音痴
になるという弱点を抱えていたのだ
本人は意地でも一人でたどり着いてみせると言って
出発したのだか‥‥
とは言え、さほど心配していないクロード提督であった
(アンドロメダ)
「きよしー、味付け変えてさ、お肉交換しようよ♪」
(清霜)
「あっ、それいいね!やろうやろう♪」
(加賀)
「本当に仲が良いのね、完全に姉妹そのものだわ」
(榛名)
「はい、榛名も見ていて癒されます♪」
(へたれ提督)
「俺達夫婦にとっては勿体ないくらいの娘達だよ」
(川内)
「メダ子を預けてくれた隊長には感謝しないとね」
(謎の提督)
「そういえば、ジョニー君はまだ宇宙かい?‥‥
おっと、これは軍事機密にかかるかな?」
(加賀)
「そうね、何処に居るかは言えないけれど‥‥
あの人ほど忙しい人を私は他に知らないわ
今日来れたら良かったけれど、その時はまた
よろしくね」
(クロード提督)
「俺達はいつでも大歓迎だよ!」
(利根)
「ここはおぬしの鎮守府ではないぞ!」
(へたれ提督)
「構わないさ、海特警だって俺達には家族同然だ
全員で歓迎するよ」
(那智)
「面白い奴だ、一献やるか?」
(足柄)
「麦茶だけどね」
(妙高)
「那智、奴とは何ですか!」
(羽黒)
「今気付きましたが、私達妙高型が全員揃って
他の鎮守府で昼食なんて初めてじゃないですか?」
(足柄)
「そういえば、初めてかは分からないけど
とても新鮮よね」
(トミー・ザワ)
「ルネッサーーー‥‥」カシッ
(衣笠)
「はいはい、向こうに行ってようね」ズルズル
(那智)
「‥‥何だ今のは!?」
(アンドロメダ)
「ところでさ提督~、メダ子前から聞きたかった
んだけど」
(へたれ提督)
「ん?どうした?」
(川内)
「提督、コーンがほっぺに着いてる!」
(ほっぺのコーンを取って自分の口に)‥パクッ❤
(足柄)
「(うっ!やるわね!)」
(金剛)
「(負けてられないデース!)」
(ぼのたん提督)
「(うらやましい‥‥)」
(叢雲)
「あんた、何か言った?」
(ぼのたん提督)
「‥‥裏も美味いハンバーグだなぁって‥‥」
(アンドロメダ)
「二人のファーストキスってどんな感じだったの?」
(へたれ提督・川内)
「「ぶふううううーーー!!」」
(清霜)
「あっ!それ清霜も聞きたい!」
(しゃんば)
「それは興味そそられますねぇ♪是非一言!」
(へたれ提督)
「だっ、誰だねチミは!?」
(ぼのたん提督)
「しゃんば!!何故ここに!?」
(しゃんば)
「取材対象在るところ、地球の何処へでも
このしゃんば、はせ参じます!ああそうだ!
自己紹介が遅れました、ぼのたん呉鎮守府所属
青葉型重巡、青葉、提督からは(しゃんば)の
称号を頂いてます!」
(衣笠)
「こんな青葉もいたのね‥‥」
(羽黒)
「私も気になります、どんなお味だったんですか?」
(あきつ丸)
「味があるのでありますか?」
(UXー01)
「オシャレな表現よ、ねえ司令官?」
(ペールギュント)
「白状するのです!」
(川内)
「白状ってアンタね!」
(へたれ提督)
「味か?うーんそうだな‥‥」
(川内)
「はは‥‥答えちゃうのね‥‥」
(へたれ提督)
「そう、鰯団子(いわしだんご)の味‥‥かな」
(アンドロメダ)
「‥‥は?何それ?」
(利根)
「何か生々しいのじゃ‥‥」
(川内)
「もうしょうがないなぁ、こういう事があったのよ」
(清霜)
「ここからは、回想シーンだよ♪」
(防空棲姫)
「へ?何ガ始マルノ?」
キュルルルルルルル~~~~
ーーーーーーーーーーーー
横浜から横須賀にかけて、大小多くの(鎮守府)
が林立する、横須賀鎮守府帯
地球最強の部隊とも言われる国防軍・天憲隊や
地球連邦が海軍を組織した連邦統合海軍
更に、このアジアオセアニアブロックを管轄する
自治ブロック海軍が、おのおの大規模な鎮守府を
構え、そしてそれぞれの傘下に置かれている中小
規模の鎮守府が軒を連ねており、今やあの
『ノーフォーク海軍基地』にも劣らない規模を
誇っていた
最もその内側には様々な魑魅魍魎
(ちみもうりょう)
がうごめいていたが‥‥‥
ソロモン諸島近海の激戦から生還を果たした
元三水戦旗艦、軽巡艦娘(川内)は、元所属先の
自治ブロック海軍本部に出頭していた
(元)と付くのは、彼女は現在、連邦統合海軍
人事局の管理下にあるからである
体の傷は入渠と治療で癒えたが、魚雷発射管との
リンクだけが回復せず、その原因も不明であった
今の川内は『魚雷が撃てなくなった軽巡』として
本部内では認知され、水雷戦隊旗艦としての役割
も果たせない『役に立たない軽巡』との烙印を
押されてしまっていた‥‥
その烙印を押した張本人とは、他ならぬ
目の前の男‥‥‥
今回の作戦を強行に推進し、己の失態のケツを
拭かせようと、川内に殿軍(しんがり)を強制
した張本人‥‥
男の名は、三木乃 苗夫(みきの なえお)
階級は中佐、作戦前は大佐であった
三木乃の祖父は、連邦の宇宙強制移民政策‥‥
俗に言う「棄民政策」で、宇宙引っ越し公社を
立ち上げ、一代で莫大な富を築いた実業家
父親は元弁護士で婿養子、現在は地球連邦政府
の高官を務めている
このいわゆる(金持ちのボンボン)は、財力と
父親の権力をフルに利用し、今の地位まで
昇り上がってきた、しかし本人はそれを
当然の権利、自分の生まれ持った能力と本気で
言い放っているのだから恐ろしい‥‥
後に、三木乃 ジャギ(みきの じゃぎ)と名を
改め、へたれ提督と川内の前に立ちはだかる
「宿敵」となるのだか、それはまだ先の話‥‥
今回のソロモンでの作戦は(失敗)と判定され
その原因が、三木乃の様な狂乱的中堅幹部の
無謀な作戦強行にあるとも断定された
そしてそれは紛れも無い事実であった
(第一話を御参照下さい)
多くの幹部が責任を取らされ
海軍本部から去っていく中、三木乃は海軍本部
に残った、父親のコネを最大限に利用したのは
言うまでもない
とは言え今回は責任を完全に逃れる事は出来ず
大佐から中佐に降格、艦娘への指揮・命令権が
全くない補給部へと回された
三木乃の犯した失態の大きさを考えればこれは
これで破格の待遇とも言えた
しかし三木乃は、自分の失態とは微塵も考えな
かった、理不尽な人事だと逆恨みまでした
作戦の失敗も、自分が降格させられたのも全て
他人のせい!そしてその怒りは『川内』と
彼女を助けた『擲弾兵』へと向けられた
【三木乃】
「‥‥どうだ、気分は‥‥」
正直見るのも嫌な顔だったが、元は上官‥‥
軍属としては階級が上の者に呼び出されれば
一応出頭するしかない、一切の表情を消して
川内は答える‥‥
【川内】
「‥‥中佐もよくご存知の通り、魚雷は撃てま
せんが他は問題ありませんよ、それを聞く為
にアタシを呼ばれたんですか?」
【三木乃】
「‥‥この俺の出世を!‥‥政界への進出を
ぶち壊した気分はどうかって聞いてんだあぁ
ぁぁーーー!!!」(バシィ!!→机の上に
無造作に積まれた書類を川内に投げつける)
【三木乃】
「道具のくせに!人間様の邪魔しやかって!
この糞艦娘があああぁぁぁーーー!!」
【川内】
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
投げ付けられた書類の束が顔に当たるが
川内は一切表情を変えない
この男、今まで挫折とは無縁だったのだろう
あったとしてもそれは全部他人の責任‥‥
{‥‥‥つまらない男}
【三木乃】
「何だああーー!そのツラはぁぁぁーー!!」
【川内】
「神通の時みたいに、アタシを(軍神)にでも
仕立て上げれば将官になれるとでも思ってたの?
もう少し頭が良いと思ってたけどその程度とはね
!」
【三木乃】
「何だとキサマあぁぁーー!!」
【大淀】
「そこまでです中佐、彼女は人事局の管理下です
もうあなたの部下ではありません
これ以上御用が無いならこれで失礼しますよ」
(三木乃)
「道具がまた邪魔しやがるかあぁぁぁーー!!
この糞メガネェェェェーー!!」
今度は湯呑みが、統合海軍人事局所属
大淀の顔に叩き付けられ粉々になった
【川内】
「!!大淀さん!!」
【大淀】
「‥‥大丈夫ですよ」(手を上げて答える)
(大淀)
「中佐、人事局の者として申し上げます
あなたの今の立場は御父上の愛情と人事局の
破格の好意で成り立っていることをお忘れなく
本来なら、作戦失敗の最大の責任者である
あなたがここに居る事自体異例なんです
他の方々は殆どが重い処分を受けたんですから」
(三木乃)
「黙れ黙れ黙れぇぇぇーー!!(バアアーン!)
雑魚共がどうなろうと知ったことかああぁぁ!!
俺の作戦は完璧だった!それを無能な雑魚共と
てめぇら艦娘共が‥‥いや、アイツもだ‥‥
あの腐れ擲弾兵さえ居なかったら‥‥そうだ!
全部あの野郎のせいだああああーー!!!」
ドバァァーー!
机に山積みの書類を感情のままにぶちまける三木乃
全部この男が処理すべき書類なのだが
それをする気は全くないらしい
{本当につまらない男、思えば自分はこの男を
一度も(提督)と呼んだ事が無い‥‥
こんな奴の為に、三水戦の娘達が無用な危険に晒され
神通まで‥‥‥}
怒りが込み上げる川内、拳を握りしめる‥‥
実はこの時、神通はある場所で生存していたのだが
今の川内にそれを知るすべはない
(大淀)
「‥‥用件は終わったようですね、失礼します中佐
どうか御自愛下さい、川内さん行きましょう」
(三木乃)
「勝手なマネするなぁぁーーーー!!!」
(大淀)
「中佐!あなたに私達への命令権はありません!
この先もずっとです、失礼します!」
(三木乃)
「‥‥道具の分際でエエエェーー!!‥‥フッ
ククク‥‥ギャハハハーー!!
なあ、軽巡の癖に魚雷撃てねえ役立たず!
良いことを教えてやるよ!」
(川内)
「‥‥‥‥‥‥」
(三木乃)
「あの糞擲弾兵、廃棄処分でミンチになるらしいぜ!」
(川内)
「!!!!!!!!!!!?」ガタッ!
(大淀)
「中佐!!あなたは‥‥」
(川内)
「‥‥どういう‥‥こと‥‥」
(三木乃)
「決まってんだろ!テメーを助けたからだよ!!」
(川内)
「‥‥そんな‥‥」
(三木乃)
「あの糞擲弾兵、一人で勝手に出撃したんだとよ!
待機命令を無視したんだからしょーがねーよなぁ!
ただの(弾よけ)の分際で人間様に逆らった当然の
罰だぜ!汚ねえ肉の塊になりやが‥ごばはぁー!?」
(大淀)
「川内さん!?」
右手一本で三木乃の胸ぐらを掴み上げる川内‥‥
顔は無表情から一辺、怒りに満ちていた‥‥
(三木乃)
「‥‥テメ‥‥何そ‥何を‥‥」
(川内)
「‥‥黙れ!」
(三木乃)
「こんな‥‥ことして‥‥ただで済むと‥‥」
(川内)
「‥‥黙れと言っている!」
(大淀)
「川内さん落ち着いて下さい!」
(川内)
「‥アンタにとってアタシはもう用無しの役立たず
別にそれは構わない、でも!あの人を悪く言うのは
絶対に許さない!!」
(大淀)
「川内さん行きましょう!この人に何を言っても
無駄です!」ガシッ!
(大淀)
「連邦統合海軍人事局として、貴女への裁定です
三水戦旗艦及び、前線での全ての作戦・遠征への
参加登録を抹消、予備役へ編入となります
これは全ての軍組織、鎮守府に適応されます」
(川内)
「‥‥はい‥‥」
(大淀)
「貴女は今限界です、人事局としては本格的な
(精神的)治療が必要と判断しました」
(川内)
「‥‥‥‥‥‥」
(大淀)
「(書類を見せ)こちらの施設に入って頂きます
川内さん、貴女は何も悪くありません
どうか自分を大切にして下さい」
(川内)
「‥‥ありがとう、大淀さん‥‥」
川内には大淀の言葉は、事務的に処理はされても
殆ど頭に入らなかった
予備役編入も何とも思わない
こんな状況を放置した海軍という組織に完全に
失望していたからだ、戻りたいとも思わない
だかあの事だけは我慢がならなかった
{あの人が廃棄処分‥どうして‥何でこんな事に‥}
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(擲弾兵)
「君が無事で良かった‥‥本当に良かった」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(川内)
「‥‥‥‥うう‥‥」ツゥーー
自分など助からなければ良かったのか‥‥?しかし
自分の責任だと自分を責めれば、かえって彼の名誉を
傷付けてしまう、やり場の無い怒りと苦しみに
川内の頬を涙が流れだ‥‥
ーーーー
国際医療科学研究所
地球連邦政府と提携はしているが、基本的には
独立した機関である
様々な医療関係の研究と共に、医療施設としての
機能もあり、心身共に傷付いた兵士や艦娘、民間人
が治療を受けていた
この研究所の所長と、川内は今対面していた‥‥
(吉坂博士)
「私がここの所長です、良く来てくれたね」
(川内)
「‥‥よろしくお願いします‥‥」
医療科学博士、吉坂 司(よしざか たすく)
この分野における世界的権威である
センター分けの長髪に、中途半端なカイゼル髭
ベージュ色のホットパンツに、やけに綺麗な生足‥
見た目はただの変態オヤジにしか見えないこの人物
実は艦娘達の置かれた現状を憂い、時に権力に
逆らってでも艦娘達を護ろうと行動する、自称
文弱の徒でありながら熱いハートの持ち主であった
後に、彼の手によって、ジュラル星人と戦う
アンドロイド少年「チャージマン研」が誕生するのだが
それはもう少し先の話‥‥‥
(吉坂博士)
「私の口から言うのも何だか、よく無事に戻ってきて
くれたね」
(川内)
「‥‥博士は面白い人ですね、今日初めて会った
ばかりのアタシに、そんな事言うなんて‥‥でも‥
ありがとうございます‥」
(吉坂博士)
「礼には及ばないよ、人が無事でいられるのは
喜ばしい事だ」
(川内)
「アタシは艦娘ですよ、おまけに不要ものとして
放り出されて‥‥無事で喜ばれる理由なんて‥‥」
(吉坂博士)
「こういう言い方は好きじゃないが、あえて言わせて
貰えば、君は(人間)だ!私達ヒューマノイドど
誕生のきっかけや、体の構造が違うだけで、
後は何の違いも無い、私達は同じ人間なんだ!
君には都合の良い言い分に聞こえるかも知れないが
これは私の信念だよ、君達が置かれているこの状況
こそ異常なんだ」
この人は悪い人ではない、むしろ艦娘には大切な味方
なのだろう、それは分かる
だが今の川内に、あえて他人に心を開くつもりは
無かった、全てに失望しかかっていたからだ
(川内)
「‥‥博士、アタシは何故ここに呼ばれたんですか?
今更治療なんて‥‥」
(吉坂博士)
「君にあえて特別な治療をするつもりは無いよ」
(川内)
「‥‥‥‥‥‥」
(吉坂博士)
「正直に言おう、私が君をスカウトした!」
(川内)
「‥‥‥?」
(吉坂博士)
「理由は大きく二つある、一つは君が
「ビンソン計画」で被害にあった娘であるからだ
あの忌まわしい計画で君は、多くの物を失った
科学者の一人として、君達を助けられなかった
のは痛恨の極みだ、その過ちを少しでも
正すチャンスを私に与えて欲しいのだ」
かつて、海軍の狂気的な中間将校達と
マッドサイエンス的な若手科学者集団が手を組んで
極秘裏にある艦娘強化計画を実施した
その目的は、戦艦や空母ではなく、比較的運用コスト
が低い巡洋艦や駆逐艦(一部、戦艦や特殊艦艇も
含まれていた)を人為的に集中強化し、これを
大規模作戦に集中投入することで‥‥‥
短期間に、ローコストで、最大限の戦果(手柄)を
挙げるという実に短絡的なものであった
秘匿名(ビンソン計画)と名ずけられたこの狂気的な
計画は第一次、第二次、第三次(途中で摘発破棄)と
実行された
この計画の最大の狂気は、強化された艦娘達が
身体的に、精神的にどうなってしまうのか?
作戦に投入された艦娘達は無事に生還出来るのか?
そうした観点が一切考慮されていないところにあった
そして結果自体は、彼らの視点から見て、(大失敗)
であった
強化された艦娘達は、元々優秀な艦娘達を選んで
強化(無謀な薬物投与や一部外科的処置等)された
為、確かに格段に戦闘に強くなった、そしてとても
優秀だった、優秀過ぎた、それがまた悲劇を生んだ
彼女達の多くは、艦娘としての目的意識が非常に
高くなり、使命感も強くなった
その結果、自尊心が強まり、自分や周りへの評価が
厳しくなった
その厳しい評価は、命令を下す司令官にも及び
無茶、無謀な命令にはあからさまに反抗し
場合によっては命令無視も厭わなかった
完全な誤算であった、プライドの高い戦艦や空母と
違って、軽艦艇なら素直に命令に従うと、計画立案
の段階で決めつけていたのだ
艦娘の事など何もわかっていない連中が御都合主義
で計画した、当然の結果と言えた
だが彼ら狂犬達はそう考えなかった‥‥‥‥‥
(道具の癖に思い通りにならない艦娘が悪い)
計画は
第二次、第三次と強行されたが結果は変わらなかった
そして第三次の途中で、統合海軍査察部の摘発が
入り、計画は消滅した
科学者の殆どは逮捕されたが、狂犬将校達の多くは
生き残った、そして悲劇は起こる
狂犬将校達は、思い通りにならなかった艦娘達を
(逆恨み)した、そして単独または少数で、無謀な
作戦に次々に投入し、多くの艦娘が犠牲となった
後にこの狂犬将校達も、殆どが逮捕された、中には
ある憲兵に食い殺された者もいたが‥‥‥
しかし、僅かに生き残った艦娘達の心には大きな
傷が残った、彼女達は海軍と上官への信頼感を失い
心を閉ざしてしまったのである‥‥
この計画では、川内、神通、木曾、あきつ丸、が
第二次の生き残りであった
他にも生き残りはいるらしいが、今はそれが誰かは
分からない‥‥
(吉坂博士)
「そもそも、君や妹さんが無茶な作戦に投入された
のも、そういう所から来ているかもしれない
これは余りにも根が深い問題だ!!
私は君を何とか救いたい!君が救われなければ
あの悲劇で犠牲になった娘達は、誰一人救われない
今更何を都合の良い事をと思うかも知れないが
どうか、無能で愚かなこの私に贖罪(しょくざい)
の機会を与えてやってはくれないか?」
(川内)
「‥‥博士が私達を改造した訳じゃないでしょ?
何もそこまで気にする必要は‥‥」
(吉坂博士)
「いや!そんな事はない!口では言っておきながら
私には何もできなかった‥‥
それに、君に助けてほしい事がある」
(川内)
「アタシに?‥‥アタシに出来る事なんて‥‥」
バッターーーン!!
川内が言いよどんでいたその時、所長室のドアを
押しのけて、一人の少女が突入してきた
(白露)
「博士ーー!いっちばーーん♪♪」
(川内)
「!????」
(吉坂博士)
「白露君、ノックしてから入るように言っとるだろ?
紹介するよ、白露君は知っておるね?彼女はここで
(セラピー艦)として働いて貰っている
私の助手も勤めてくれているよ」
(白露)
「はかせー!白露は博士の秘書艦だよー!」
(吉坂博士)
「ああそうだな、頼りにしてるよ」ナデナテ
(白露)
「へへーん♪頼りにされちゃったー♪あっこんにちは」
(川内)
「ああ‥‥どっとうも‥‥」
明るさ満点の白露を見て、川内はまた言いよどむ‥‥
白露の右腕が、金属製の義手だったからだ
(吉坂博士)
「丁度良かった、川内君をスカウトした二つ目の
理由だが、君に(セラピー艦)になって欲しい!」
(川内)
「アタシが‥‥セラピー艦‥‥ですか?」
(吉坂博士)
「君は人の痛みが誰よりも分かる娘だ
この役目にはうってつけの人だと思うがね?
詳しい話は後で説明する、君に会わせたい人が
居るんだ、先ずはついて来てくれ、白露君もな」
(白露)
「ほいほーい♪行きましょうかー♪」
(川内)
「(アタシがセラピー艦?‥冗談でしょ?
アタシには何も守れなかった、大切な人を‥‥
みすみす、二人も失って‥‥)」
医療施設には、患者と職員、そして白露の様な
セラピー艦が多くいた
博士の話では、セラピー艦になる艦娘自体が
何かしらの傷と闇を抱えていた
彼女達の心の傷を癒すため、誰かの役に
立ちたいという彼女達の気持ちを汲むためにも
セラピー艦をしてもらっているという
無論彼女達には、職員として厳格に報酬が
支払われているのは言うまでもない
(川内)
「!!!!!!!!!!」
(吉坂博士)
「彼については今更説明する必要はあるまい
君に彼の担当を主に頼みたいのだよ」
(川内)
「‥‥生きて‥た‥‥」
2階の窓から、外のベンチに座る一人の包帯だらけの
男を見て、川内は驚愕した
それは紛れも無い、ソロモンで出会ったあの擲弾兵
だった
(川内)
「彼は‥‥廃棄処分にされたんじゃ!‥‥」
(吉坂博士)
「確かにされた、でも彼は抵抗したんだ、処理される
事に、自分から生きようとしたんだよ」
(川内)
「抵抗した!?」
(吉坂博士)
「処理機を破壊して、取り押さえようとした者達を
ぶちのめした、あんな擲弾兵は初めてらしい」
(白露)
「あの人ね、ここに来た時傷だらけだったんだよ」
(吉坂博士)
「ソロモンから帰還してから、彼は全く治療を
されなかったらしい、おまけに何も悪い事など
していないのに廃棄処理命令だ、彼で無くても
暴れたくなるはずた」
(川内)
「!治療されなかった!?どうして!?」
(吉坂博士)
「理不尽な事だが、それが彼らC.D級擲弾兵の
置かれた現状なんだ、法律上では彼は(死体)と同じ
なんだよ、死体をどう酷使しようと、処分しようと
今は法的には問題ないんだ‥‥」
{‥‥‥‥はあ!?}
ダァァーー‥‥ン!(壁を強打する音)
(川内)
「‥‥そんな‥‥そんなのって!‥‥」ギリギリ‥‥
(白露)
「‥‥‥彼が物扱いだから、私達も彼をここに
連れて来る事が出来たんだけどね‥‥」
(吉坂博士)
「‥‥彼は今、生きる事さえ否定され、自分の存在
理由を見失ってる、それでも彼が生きる事にこだわる
のは、まだ希望が残っているからさ」
(川内)
「‥‥希望?」
(吉坂博士)
「それは川内君!君だよ!」
(川内)
「‥‥アタシ‥‥アタシが!?」
(吉坂博士)
「断言してもいい!彼が生き抜く事を選んだのは
君に会いたい一心からだ!
そしてこの宇宙広しといえども、彼を救えるのは
君しかいない、また逆もしかりだがね」
(川内)
「(アタシに会うために‥生きていてくれた!)」
川内は2階を駆け降り、外に出た
擲弾兵の男も直ぐに川内に気づき、立ち上がった
(元擲弾兵)
「‥‥‥‥‥‥」
(川内)
「あっ‥‥あの‥‥」
(元擲弾兵)
「‥‥‥‥‥‥」
(川内)
「‥‥また会えたね、お礼が遅れちゃったけど
助けてくれてありがぴゃああああーー!?」
(元擲弾兵)
「!!!!!!!!」ガバアアーーー!
擲弾兵は感極まったのか、いきなり川内を
強く抱きしめた‥‥
(川内)ドキドキ
「あっ‥‥あの‥(やだ!こんなの初めて!)」
(元擲弾兵)
「逢いたかった‥‥君に逢いたかった!」ギュウー
(川内)
「あなた‥‥」
川内の手は自然に男の身体を優しく抱きしめて
いた‥‥
(川内)
「ありがとう‥アタシも逢いたかった♪」ギュウッ
この日、セラピー艦(川内)が誕生した‥‥
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(利根)
「‥‥回送シーンから戻ってきたのじゃああ!」
(鼻水チーン!)
(クロード提督)
「何で利根が泣いてるんだよ!?」
(清霜)
「ふえええ‥‥」(ボロボロ)
(深雪)
「泣くなよ、きよし!」
(ぼのたん提督)
「‥何故かな?目からよだれがぁぁ~」(ボロボロ)
(叢雲)
「アンタまでもらい泣き!?」
(羽黒)
「悲しいけど‥‥少し心が温まりますね」(ホロリ)
(ヴァナディース)
「そのゲス上官!目の前にいたらぶん殴ってやった
のにぃ!!」
(トミー・ザワ)
「気持ちだけは有りがたく貰っておくよ」フンス!
(衣笠)
「どうしてあなたがドヤ顔なの?」
(ガンビア・ベイ)
「‥‥ガンビアはお二人の事を誤解してました‥‥」
(へたれ提督)
「何を誤解してたんだ?」
(ガンビア・ベイ)
「人目もはばからず直ぐに夜戦をおっぱじめる(始める)
下半身に節操の無い弩変態夫婦だと思ってました‥‥」
(川内)
「何よそれ!?」
(ガンビア・ベイ)
「でもお二人がそんな大変な思いをしてたなんて‥‥
ガンビアは‥‥ガンビアはぁぁ‥‥」(ウルウル)
(防空棲姫)
「泣ケテキチャウゥゥ!!」(うわぁぁぁぁーーん号泣)
(ガンビア・ベイ)
「ベイィィ!?ビックリしたぁー!!」
(加賀)
「深海棲艦って、結構涙もろいのね」
(榛名)
「根は純粋なんだと思います(あの人を見てると
榛名達は何で戦ってるのか時々分からなくなる事が
あります‥‥でも、隊長の為なら!)」
(ラビアンローズ)
「ううっ、ええ話やぁ~」●REC
(謎の提督)
「それでもしっかり記録映像撮ってる所はさすがや」
(アンドロメダ)
「‥‥えーと、それでさ、二人が再開したその流れで
ファーストキスになったわけ?」
(川内)
「いやぁ、その時はそこまでの流れには‥‥」
(アンドロメダ)
「ええ~、何で~?」
(加賀)
「あのねアンドロメダ、愛し合う者同士であればなお
の事、(キス)はそこまで軽い物じゃ無いのよ」
(へたれ提督)
「加賀さん、恐縮です(やべえ!何か恥ずかしくなって
きたぁーー!)」
(しゃんば)
「という訳で、この続きは回送シーンでどうぞ♪」
(ビスマルク)
「あなたが仕切るの!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
吉坂博士の元で、川内がセラピー艦として働き始めて
から、あの擲弾兵(てきだんへい)の傷は急速に
癒えて行った、そんなある日の事‥‥
(川内)
「これを、アタシにくれるの?」
(元擲弾兵)
「作ってみたんだ、たいした物じゃ無いけど、今の俺
にはこのくらいしか出来ないから‥‥」
(川内)
「そんな気を使うことなんて無いのに‥、でもあなた
結構手先が起用なのね」
国際医療科学研究所の医療施設には、患者の社会復帰
を支援するため、職業訓練の為の施設が併設されて
いた、機械工作の工房もあり、元擲弾兵はここで
この小さなオブジェを作ったのである
針金とブリキ板を変形加工・溶接接合して作った
小さなバイクの形をしたオブジェ‥‥
(元擲弾兵)
「見よう見まねで作ってみたんだ」
(川内)
「これって‥バイクよね?好きなの?」
(元擲弾兵)
「俺がまだ普通の人間だった頃の記憶かもしれない」
(川内)
「覚えて無いの?」
(元擲弾兵)
「強化クローンとしてC級擲弾兵にされた時点で
その前の記憶は消されるんだよ」
(川内)
「‥‥そう‥‥、これってさ、二人が乗ってない?」
(元擲弾兵)
「ああ、タンデム(二人乗り状態)にしたんだ」
手の平サイズの、バイクオブジェには、二人の人が
乗っているように見えた
(川内)
「運転してるのは多分あなたよね、ということは‥‥
後ろに乗ってる人は誰かなぁ~♪」ニヤニヤ
軽くからかうつもりで川内は言ったのだったが‥‥
(元擲弾兵)
「‥‥君だよ」
(川内)
「‥‥‥へ?」
(元擲弾兵)
「いつかそうなれば良いかなって‥迷惑だったかな?」
(川内)
「はっ、はわわわわわわ‥‥(゚◇゚///)」
{こんな事言われたの初めて!どうしよう‥‥!}
(川内)
「ごっ、ゴメン!吉坂博士に頼まれた用事があるから
アタシ、行くね!」ダッ
(元擲弾兵)
「‥ああ、行ってらっしゃい」
(川内)
「‥‥あのさぁ!」
(元擲弾兵)
「うん?」
(川内)
「‥‥ありがとう、大事にするね!♪」ギュッ
そしてその日は唐突に訪れた
ある日、擲弾兵がベンチに座りながら缶詰に入った
何かを食べているのを川内が見かけた事が
呼び水となった‥‥
(川内)
「何を食べてるの?」
(元擲弾兵)
「現役だった時に食べてた物だよ、こればかりを
食べてたから、何となく習慣になってしまって‥」
(川内)
「(食堂でご飯が出るのに‥‥あっ、こういう所も
治療してあげる必要があるのか‥‥ん?)」
缶詰には(戦闘具用飼料)と書かれていた
嫌な予感がした‥‥
(川内)
「‥‥それ、アタシも一口貰っていい?」
(元擲弾兵)
「‥ああ、君がよければ構わないよ」
缶詰の中身は、ペーストフードと呼べはいいのか
ベビーフードと呼べはいいのか、ペースト状の
固形物が詰まっていた
川内はそれを指で一すくいして口にしてみる‥‥
(川内)
「!!ブフェ!!‥‥なっ‥‥何これ!?」
(元擲弾兵)
「大丈夫か!口に合わなかったか?」
(川内)
「口に合わないとか‥‥そういう問題じゃないよ!
こんなの食べ物じゃないよ!!」
(元擲弾兵)
「そうか‥‥そうだな、必要な栄養さえ採れれば
味は関係ないシロモノだからな‥‥」
(川内)
「‥‥あなた平気なの!?」
(元擲弾兵)
「‥‥確かにお世辞ですらマズいさ、でも味なんて
俺達には関係ないし、まずいと感じても無視しろと
命令されてきたから、今は食べ物の味も感じなく
なってしまっ‥‥‥!?」ガシツ!!
擲弾兵の顔を両手で摘む川内が目の前にいた‥‥
(川内)
「‥‥アタシ達艦娘でさえ、鳳翔さんや間宮さんの
美味しいご飯が食べられるのよ!!
あなただって今まで命懸けで戦って来たのに‥‥
どうしてこんな目にあわなくちゃいけないの!!?」
(元擲弾兵)
「‥‥ありがとう、優しいんだな君は」
{‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥}
擲弾兵が手に持っていたペーストフードの缶詰を
川内は引ったくるように奪い取ると、それを
叩きつける様にゴミ籠に投げ捨てる‥‥
この世界に(艦娘)が現れる前から、深海棲艦と
戦ってきた擲弾兵
深海棲艦に太刀打ち出来ない人類に代わって‥‥
既存の武器が通用しない深海棲艦に肉弾戦を挑み
続けた擲弾兵
傷付きながらも戦い続けたこの男を取り巻く
あらゆる理不尽に、川内の怒りは収まらない‥‥
{今度はアタシがこの人を助けなきゃ‥‥
この人を縛り付ける(擲弾兵の宿命)という
死神から!}
やがて、少しだけ落ち着きを取り戻した川内は
突然の事に放心状態になった擲弾兵の腕を掴んだ
(川内)
「‥‥‥一緒に来て!」
(元擲弾兵)
「‥‥え?‥どっどこに?」
(川内)
「いいから!!!!!!」
セラピー艦娘職員用の寮に連れて来られた擲弾兵
キッチンのある寮の食堂、そこで椅子に座らされた
(川内)
「ここで座って待ってて、楽にしてくれていいから」
(元擲弾兵)
「ここで俺は何をすれば?」
(川内)
「そこに居てくれるだけでいいの、大した物は
出来ないけど、アタシの料理を食べて欲しいの」
そう言うと、川内はエプロンを着ておもむろに
料理を始めた、擲弾兵は料理の事は全くの素人だが
川内の料理の手際の良さだけは理解出来た
(元擲弾兵)
「(凄いなこの娘、素人の動きにはとても見えない
まあ俺には料理なんて分からないけど‥‥)」
料理の仕方は分からないが、流れる様な川内の動きに
擲弾兵はいつしかみとれていた‥‥
やがて料理は完成した、ご飯と味噌汁、細かく切った
野菜とサラダに、メインのおかず‥‥鰯団子である
(川内)
「アタシの得意料理なの、鰯を丸ごとすり潰して
みりんや、塩、コショウなんかで‥‥まあ細かい説明は
省くとして栄養は満点だよ♪」
(元擲弾兵)
「これは‥‥まさか俺の為に?」
(川内)
「そう、お腹空いてるでしょ、食べてみて?」
(元擲弾兵)
「‥俺、凄い嬉しいよ!‥でも俺には味覚が‥‥」
(川内)
「大丈夫よ、分かってる、良いから食べて♪」
献立はシンプルながらとても美味しそうである
正直、自分にこれほどの食事を作ってくれただけで
擲弾兵は感無量であった、しかしその一方で
川内の意図がよく分からない
味覚を失った自分がこれ程の食事を貰っても
味が分からず無意味ではないのか?
(川内)
「じゃあ手を合わせて、サンハイ《頂きます》♪」
(元擲弾兵)
「いっ‥頂きます!」
天使の様に微笑む川内に、擲弾兵はますます
困惑する{しかし‥‥これは‥‥食べたい!!}
意を決して、鰯団子を一つ食べてみる‥‥
(元擲弾兵)
「うん‥‥これは‥‥その」
(川内)
「正直に言ってみて?」
(元擲弾兵)
「‥‥済まない‥‥やはり味覚が‥‥」
(川内)
「大丈夫よ、安心して♪アタシが治してあげる‥」
(元擲弾兵)
「!!!?」
擲弾兵の身体の向きを椅子ごと変えると
川内は真正面から、擲弾兵の膝の上に座った
丁度二人の目線が向かい合う位置と高さだ
(元擲弾兵)
「なっ!‥‥何を!?」
(川内)
「‥‥口を開けて?」
(元擲弾兵)
「‥‥わっ、分かった‥‥」アーン
(川内)
「‥‥‥‥‥‥」
鰯団子の一つを川内は自分の口でくわえると‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
そのまま擲弾兵の口の中に送り入れた
(元擲弾兵)
「!うむっ‥‥むっ‥‥」
(川内)
「‥‥うふっ‥‥うっ‥‥ん‥」
鰯団子が口に入ると同時に、唇と唇が重なり合う
川内は両手で擲弾兵の頭を抱きしめながら
舌を使って、鰯団子を送りこんで行く‥‥
(元擲弾兵)
「‥むぐっ‥‥‥うむぅ‥‥」
(川内)
「‥うんっ‥‥んっんっんっ‥‥うふっ♪‥‥」
鰯団子が口の中で解れて(ほぐれて)行くと同時に
二人の舌と舌が絡み合い始める
やがて息が苦しくなり二人の唇が一度離れた
二人の口の周りは、双方の唾液と、鰯団子の欠片で
いっぱいだったが二人は全く気にしない
(元擲弾兵)
「はあっ‥ふうっ‥‥こっ、これは‥‥」
(川内)
「はあっ‥はあっ‥はふっ‥エヘヘ♪美味しかった?」
(元擲弾兵)
「‥もっと‥‥もっと食べたい!」
(川内)
「‥良いよ♪‥‥もっと‥‥食べて♪」
再度、鰯団子を口にくわえた川内は
同様に擲弾兵の口の中にそのまま入れる
擲弾兵も今度は躊躇(ちゅうちょ)せず、唇を
重ねた、そして川内を強く抱きしめた
先程よりも激しい舌の絡み合いで、鰯団子は直ぐに
解れたが、二人は舌の絡み合いを辞めようとは
しなかった
(元擲弾兵)
「‥むっ!‥‥‥うむむむ!‥‥‥」
(川内)
「‥うふっ♪‥‥うっ!‥‥うんんん~❤」
ついには川内の口から、甘い声が出るまでになった
やがて静かに二人は唇を離す‥‥
(川内)
「‥‥あなた、涙が?‥‥」
(元擲弾兵)
「‥‥えっ!?」
擲弾兵の頬には、目からひとすじの跡が出来ていた
擲弾兵は正直驚いた、自分が涙を流す生き物である
事など既に頭から消え去っていたからである
そして擲弾兵の舌は、何かを感じ取っていた‥‥
(川内)
「‥‥味は‥‥どう?」
(元擲弾兵)
「‥味を‥感じる‥‥凄く‥美味しい!!」
(川内)
「‥‥やった‥‥やったあーー!!♪」ギュー!
擲弾兵の味覚は復活した
川内は一つ彼を救ったのだ!
夜戦忍者グッジョブ!!
(川内)
「忘れないで!あなたは使い捨ての道具なんかじゃ
ないよ!
あなたはアタシを自分の意思で助けてくれた!
あなたはアタシの為に生きてくれた!
あなたはアタシにあんな素敵なオブジェをくれた!
あなたは涙だって流せるし、食べ物の美味しさ
だって分かる!
あなたのキスはとっても気持ちい‥‥あっそれは
良いとして///‥‥とにかくあなたは!‥‥‥
吉坂博士やアタシ達艦娘と同じ、人間なの!
誰が何と言おうと!それを忘れないで!」
(元擲弾兵)
「‥‥ありがとう川内!!」
(川内)
「‥‥名前で呼んでくれたね♪」
(元擲弾兵)
「川内‥‥もっと食べたい!」
(川内)
「どうぞ、召し上がれ♪」
(元擲弾兵)
「‥‥出来れば‥‥同じ方法で‥(|||_|||)」
(川内)
「ぴあああああーー!!?///」
(元擲弾兵)
「すっ!スマン!調子に乗りすぎた‥‥」
(川内)
「もう!‥‥しょうがないなぁ‥‥今回だけだよ♪」
(元擲弾兵)
「‥‥天使はここにいた!」
(川内)
「何それぇ~、ウフフ♪」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(清霜)
「回送シーンから戻ったうわ~~ん」(泣)
(白雪)
「きよしちゃん!もう分かったから!」
(ペールギュント)
「初キスがまさかのディープなのです!!」
(フェニックス)
「ディープ言うな!聞いてるこっちが恥ずかしいわ!」
(能代)
「お二人は出会った時から、お互いを支え合って
いたんですね」
(サラトガ)
「お二人の絆の深さの理由の一端を知ることが
出来ました」
(カリスト)
「手作りのオブジェってあの執務室に飾ってあるの
だよね、提督も良いところ有るじゃないか」
(足柄)
「川内!今日まであんたを、ただのドスケベ軽巡だと
思ってた自分が恥ずかしいわ‥‥」
(川内)
「足柄さんて、何気にアタシへの評価がキツイよね!」
(羽黒)
「提督を愛する気持ちで負けたくないだけなんです!
悪気は無いんですよ(^^;」
(UXー01)
「好きな相手は別々なのに、何でライバル視とか
するのかしら?」
(天龍)
「自分の愛の方が深いって、女の意地ってやつ
じゃねーの?まぁ俺には分からねー世界だけどな」
(榛名)
「‥‥よくご存知ですね?」
(加賀)
「良いお話でした、流石に気分が高揚しました」
(アンドロメダ)
「いやいや!鰯団子食べながらファーストキスって
どういう事よ!?」
(川内)
「良いんだよ別に!あの頃アタシは色々やさぐれて
たけど、提督に出会って救われたんだから!」
(へたれ提督)
「それは俺もさ!川内が俺に命を運んできて
くれたんだ、鰯団子キス最高さ!
なー川内?♪」
(川内)
「ねー提督?❤」
((へたれ提督・川内))
「「あははははははーーー♪」」
(シェフィールド)
「バカップルですか!?」
(清霜)
「パパとママは、やっぱりこうでなくちゃ!」
(アンドロメダ)
「あーもう!全然ロマンチックじゃなーい!」
(しゃんば)
「でもネタの量としては盛り沢山ですねぇ♪」
(マンジューシャカ)
「盛り沢山すぎるよ!」
(謎の提督)
「良い夫婦だな、クロードのぉ?」
(クロード提督)
「俺達とは違うけど、ああいう一途な愛も有りかもな」
(謎の提督)
「しかしクロードのぉ、君は同じ体験が出来るかも
しれないよ、それも複数人と‥‥」
(クロード提督)
「そりゃどういう‥‥‥ん?」
(金剛)
「‥‥‥‥‥‥」
(不知火)
「‥‥‥‥‥‥」
(利根)
「‥‥‥‥‥‥」
(クロード提督)
「お前ら、ハンバーグの切れ端を口にくわえたまま
何して‥‥てまさか!?」
(謎の提督)
「健闘を祈るぞ、クロード君‥‥」ポンッ
(クロード提督)
「おい!ちょっと待て!先ずは落ち着い‥‥うわっ!
じょわああー!ぶふぉ!口が油まみれにぃぃー!」
(ラビアンローズ)
「こちらでも始まりましたねー♪」●REC
(石川島 村雨)
「あらあら♪食後の夜戦かしら~❤」
(ヴァナディース)
「海特警、何かスゲー‥‥」
(ハーフビーク)
「中々よろしくてよ♪」
(しゃんば)
「恐縮です!是非一言!」
(クロード提督)
「ガルドおおぉーー!早く来てくれえぇぇーー!」
(金剛)
「テートクに口移しで食べさせるのはワタシデース!」
(衣笠)
「ねえトミー、これどう思う?」
(トミー・ザワ)
「ダメだこりゃーー!!」
(瑞鳳)
「最後に全否定なの!?」
(あきつ丸)
「今日も鎮守府は平和でありますなぁ‥‥」
ーーーーーーーーー
夜の鎮守府は、昼間のけんそんが嘘の様に静まり返り
波の音しか聞こえない、正にここは弩田舎であった
演習参加組や作戦会議参加組も、既に帰還した者と
一泊していく者、それぞれが休息に入っていた
そんな夜の鎮守府沖合を疾走する二つの影‥‥
(川内)
「提督ー!いっくよー!♪」
(へたれ提督)
「おう!跳べ川内!」(跳べガンダム!みたいだ)
僅かな波の起伏を利用して川内は空中に舞った‥‥
真下には(ドダイ・マリン)で走航するへたれ提督
空中で反転した川内を、へたれ提督は真下から
見上げる、丁度、月を背後にした川内と正面から
目が合った
一瞬の事ながら、すっかり見とれてしまった
変態男であった {誰がた!!}
{‥‥しかし忍者というより、正に天女だな‥‥}
(川内)
「♪ヒャッハーー!!♪」(ドバー!着水)
(へたれ提督)
「海面を走ってるだけなのに、嬉しそうだな!」
(川内)
「提督と一緒に走れるから楽しいんだよ!♪」
(へたれ提督)
「夜戦じゃないのにか?」
(川内)
「何いってるの?十分夜戦だよ!♪」
夜の海面を跳んだり跳ねたりしながら疾走する
川内と並走しながら考える‥‥
{思えば今日は、清霜達、駆逐艦の指導と演習の
代表役でまともに動けて無かったな‥‥慣れない
事をさせてしまったが本当良くやってくれた‥}
(へたれ提督)
「よーし、今夜はとことん付き合うぞ‥‥」
(川内)
「言ったね提督!!」
(へたれ提督)
「うおっ!?聴こえたのか!?」
(川内)
「当然!帰ったら夜戦第二ラウンドだよ!♪❤」
(へたれ提督)
「‥望むところだ!覚悟しろよ!!」
(川内)
「♪ヒャッハーー!♪」
ーーーーーーーーーーーーーーー
(利根)
「さて、ここからは大人の時間なのじゃ!」
(不知火)
「不知火の準備も出来ています」
(叢雲)
「アンタ達何処に行く気なの?」
(不知火)
「決まっています、提督に(あっちの)夜襲を
かけます!」
(清霜)
「夜戦なの?清霜も見たい!」
(アンドロメダ)
「アンタはまだ早いよ!!」
(翔鶴)
「‥‥提督は、渡しませんよ♪」
(日向)
「何故君がここにいる?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
(川内)
「ていと‥‥んぐ❤‥‥んふ❤‥‥」
(へたれ提督)
「‥うむぅ‥‥」スルッ
(川内)
「‥うっ!‥‥んっ❤‥んっんっ❤」クチュッ クチュッ
鎮守府に戻るとすぐ、夜戦第二ラウンド開始である!
鎮守府に戻って来た二人は、執務室に鍵をかけたと
同時に、唇を激しく重ね合わせる‥‥
海上であんなもの見せられて、冷静でいられる
変態男では無かった{大きなお世話だ!}
そのままベッドに、抱きしめたまま押し倒す‥‥
因みに何故執務室にベッドが?
そんなの‥‥決まってますやん!
(川内)
「うん~❤ぷはっ!‥はぁ‥はぁ‥‥エヘヘ♪❤
提督のエッチィ~♪❤」
(へたれ提督)
「ふうっ‥今頃気付いたのか♪」
(川内)
「‥だってぇ♪❤アタシをベッドに押し倒したと
思ったら‥もう手がパンツの中だもん♪❤」クチャッ
(へたれ提督)
「‥はは‥、つい習性で♪」
(川内)
「‥‥ねえ❤‥‥濡れてるぅ?❤」クチュッ クチュッ
(へたれ提督)
「‥ああ‥もっと濡らしてやるぞ?」ジュブッ!
(川内)
「!あうっ❤‥あっ‥‥指‥‥入っちゃったぁ❤」
(へたれ提督)
「‥少しづつ掻き回すぞ‥‥」ギシギシグチュグチュグチュクュ
(川内)
「‥❤あっあっあっ❤‥きっ‥気持ちイイイ~❤」
(へたれ提督)
「ここは‥‥どうた?」グイッ!グニュグニュ~
(川内)
「ふへぇ?‥❤‥アーー!そこ気持ちイイイー!❤」
ジャブジャブジャブー
耳を舐めながら、指で刺激を与えていくと
愛液が次々と溢れ出してくる、濡れやすいのは
相変わらずだったなぁ‥‥
(川内)
「‥‥提督ぅ❤‥‥チューしてぇ♪❤」ニコッ♪
(へたれ提督)
「‥‥ああっ‥‥うむっ‥」ギュー!
(川内)
「‥‥うっ!‥ムムムー!❤」ジュブブブーー!
へたれ提督のビルドアップ舌が川内の舌に巻き付き
締め上げる、全くいらん所ばかり強化されたな!
{やかましい!川内に喜んでもらえりゃそれで
良いんだよ!}
(川内)
「‥んぷはっ!‥‥ふわぁ❤」トロ~ン❤
(へたれ提督)
「ふうっ‥なんて顔してんだよ(ヤベェ可愛い!)」
(川内)
「‥‥❤てーとくの‥ゆびぃ‥‥気持ち‥いい❤」
グチュグチュグチュ、ジャブジャブジャブ!
(川内)
「あっ!❤‥だっ‥らめぇ~❤‥いっいっひゃう❤」
(へたれ提督)
「いくところ‥見せてくれ‥」グルクルグルクル
(川内)
「ひゃああ!❤‥掻き回しひゃ‥いっ‥いくぅ‥❤」
ギシギシギシギシジャブジャブジャブ!
(川内)
「あっ❤(ピクッ)イク‥イクイクイク‥あぐっ!❤」
プシャァーー! ビクン! ビクン! ピチャピチャ‥
指と局部の隙間から、間欠泉の如く潮が吹き上がり
パンツの中は大洪水となった‥‥
川内はつま先を真っ直ぐ硬直させて身体を痙攣させた
(川内)
「あっ❤‥はぁ‥はぁ‥へへへ❤いっちゃった♪❤」
(へたれ提督)
「‥気持ち良かったか?」
(川内)
「‥うん❤‥‥ねえ提督‥‥舐めっこ‥‥しよ♪❤」
二人は自然と体制を、世間で言うところの(69)と
した、へたれ提督のズボンのファスナーを下ろして
川内は礼の物をまさぐり取り出す‥‥
(へたれ提督)
「ぐおっ!!」ビクッ!
(川内)
「‥ウフフ♪❤触っただけで、ひくついたよ♪❤
提督カワイイ♪❤‥‥‥はむっ❤(カポッ!)」
(へたれ提督)
「オッサンにカワイイって、勘弁して‥‥おうっ!」
カポッ カポッ カポッ
ウッ! ウッ! ウッ!
(川内)
「ウプッ❤‥提督の‥オチ○チン‥‥大きくて‥‥
かたぁーい❤‥いつもこんな列車砲みたいな‥‥
凄いのが‥‥入るんだね♪❤‥‥はむっ❤」
カポッ カポッ カポッ
へたれ提督の(息子)をくわえて舐め解す川内‥‥
そしてへたれ提督の目の前には、小振りながらも
鍛えられ、程よく引き締まった川内の臀部が
視界を支配していた!
こんなの男ならかぶりつくしかないっしよ!
{ナレーションさっきからうるさい!}
濡れたパンツを少し横にずらすと、既に準備完了の
アソコが見えた、処理したのか、初めからなのかは
不明だがツルツルであった
そのまま舌を入れて舐め回す!
ピチャピチャ
(川内)
「うんっ!‥‥負け‥ない‥‥‥はむっ!❤」カポッ!
ピチャピチャ カポッ カポッ カポッ カポッ
川内のフェラのペースが速くなってきた
お互いに相手を先にイかそうと動きが激しくなる‥‥
(へたれ提督)
「‥ヤバい!‥気持ち良すぎる‥‥俺は‥‥もう‥」
(川内)
「‥出そう?❤‥‥いいよ出しても♪❤‥」
(へたれ提督)
「本当に‥‥良いのか?」ペロペロペヨ~
(川内)
「うん♪‥‥良いよ♪口で受け止めてあげる♪❤」
カポッ カポッ カポッ カポッ
(へたれ提督)
「そっ、そんなこと言われたら‥うっ!出るぅ!!」
(川内)
「!うむう!!」ドビュルルルルーー!!ビュッ ビュッ
(へたれ提督)
「‥‥ぐっ‥はぁ‥‥」ビク ビク
(川内)
「‥‥ん~~❤」ギュウー ゴクッ ゴクッ ゴクッ
(へたれ提督)
「うおっ!飲んでるのか!?」
(川内)
「‥‥エヘヘ❤‥‥おい‥ちい♪❤」ニヘラ~
相変わらず(夜戦)では手玉に取られてしまう
こうなればもう逃れる事は出来ない
{そのつもりも無いがな}
(川内)
「凄いよ提督♪、あんなに発射したのに‥‥
まだ大きい~❤」レロレロ
(へたれ提督)
「‥‥ええい!ままよ!!」ガシッ!ゴロン!
(川内)
「ふひぁあ!?」
体制を入れ替えるへたれ提督
川内を下にして、あおむけにベッドに押し付ける
(へたれ提督)
「お前が悪いんだぞ!お前が余りにも可愛いから!」
(川内)
「ふえっ‥‥‥ん~♪❤提督のエッチ!♪」
(へたれ提督)
「‥‥入れるぞ!」
(川内)
「‥‥うん‥‥入れてぇ❤」
愛液でびしょ濡れのパンツを横にずらし
列車砲の如き自分の息子を挿入していく‥‥
グイッ!
(川内)
「エヘヘ♪‥‥パンツ‥ずらされちゃった♪❤」
ズブッ! ズブズブ!
(川内)
「ウッ!!‥あっ❤‥入っ‥ちゃったぁー!❤」
(へたれ提督)
「‥入ってるのが‥‥分かるか?」
(川内)
「うん❤‥分かるぅ❤‥入ってるの‥みえりゅ❤」
(へたれ提督)
「奥まで‥‥差し込むぞ!」
ヌロォ~‥‥‥ズヴン!
(川内)
「‥うっ!‥‥ひっ!!❤」
一度奥まで挿入したあと、ゆっくりとピストン運動の
ペースを上げていく‥‥
(川内)
「はぁ‥はぁ‥‥提督って‥‥優しいね♪❤」涙ツツゥー
(へたれ提督)
「‥変態‥だけどな♪」‥‥‥‥パンッ!
(川内)
「ウフッ♪‥知ってるよ♪‥‥‥あっ❤」
パンッ パンッ パンッ パンッ パンッ
(川内)
「あっ❤あっ❤あっ❤あっ❤あっ❤」
(へたれ提督)
「‥‥気持ち‥‥良いか‥‥」
(川内)
「‥いい❤‥提督の夜戦‥‥とっても気持ちいい!❤」
(へたれ提督)
「‥‥そいつは‥‥光栄だ!」パンッ パンッ パンッ
(川内)
「‥あっ❤たからぁ!❤‥もっと突いてぇぇー!❤」
(へたれ提督)
「‥‥川内‥‥愛してる!」パンッ パンッ パンッ!
(川内)
「あーー!❤‥提督‥大好き❤‥らいしゅきぃ!❤」
パンッ パンッ パンッ!
二人は強く抱きしめ合いながら、腰を打ち付け合う
もしこれをローアングルで見ている者が居たとしたら
ファスナーの開いた口から飛び出たデカい肉棒が
パンツの脇を通って女性器に何度も挿し込まれる
淫乱な光景が見られるだろう‥‥
実は居たのだ!!
偶然の事故で、クローゼットに隠れる羽目になった
ある人物が‥‥
(瑞鳳)
「(どどどっ!‥どうしよう!!お料理修業させて
貰えた御礼を一言でも言おうと思って来てみたけど
その時は二人共不在で‥‥二人が後から入ってきたと
思ったら、いきなり夜戦が始まっちゃって‥‥‥
仕方なくクローゼットに隠れたけど、出るに
出られなくなっちゃった‥‥)」
パンッ パンッ パンッ パンッ パンッ!
(へたれ提督)
「‥‥川内ぃ‥‥せんだいぃぃーー!!」
(川内)
「あっ❤!あっ❤!提督‥‥ていとくぅぅーー!!」
ズブッ! ズブッ! ズブッ!
(瑞鳳)
「(いやあぁぁーー!!///何でよりによって
お尻の方が見えるの!?繋がってる所がまる見え
じゃない!!)」
瑞鳳‥‥おもいっきり見てるなお前‥‥
ズンッ ズンッ ズンッ!
(川内)
「‥あっ❤‥あっ❤‥‥もうっ❤‥‥らめぇ❤」
(へたれ提督)
「‥うっ‥うっ‥‥何がだ?‥」
(川内)
「てー‥とく❤‥‥アタ‥‥シ‥いっちゃう!❤」
(へたれ提督)
「‥何度でも‥いかせてやるぅ!‥」
パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
(川内)
「はひっ!❤‥はへぇ!❤はっ‥激しいのぉー!❤
本当に‥いっちゃうー!❤‥うっ!‥あっ!❤‥‥
アーー!イクイクイクイクイクー❤❤‥‥あぐっ!」
ブシャァァーー! ピィィィーーン!
パンッ! パンッ! パンッ! ぶぴゅ! ぷぴっ!
例により、川内は潮を噴き、両足を真っ直ぐ
突き伸ばして昇天した‥‥
しかしへたれ提督は、ぱんぱん節を打ち鳴らすのを
やめようとはしない‥‥
(川内)
「‥はぁっ❤‥‥はひぃ❤‥てーとくぅ!?❤‥」
ジュブツ! ジュブッ! ジュブッ!
パァンッ! パァンッ! パァンッ!
(川内)
「‥てっ‥てい‥とくぅ!❤‥‥今イったばかり‥
あっ!❤‥あー!ダメ!‥らめぇ~❤❤」
(へたれ提督)
「‥言ったろ?‥何度でもいかせてやるって!」
パァン! パァン! パァン!
(川内)
「‥あっ!❤‥‥さっきより‥‥感じて‥‥‥
また‥‥いっ‥‥いっくぅぅぅ~~❤❤」
プシュルルーー! ピィィィーーン!
潮を噴いて、足を伸ばしてまた昇天‥‥
そしてピストン運動は止まらない‥‥
昇天を繰り返すたびに、川内の性感はどんどん
敏感になり、更にいきやすくなっていく
そして、ピストン運動も止まらない為、突かれる
たびに昇天を繰り返す様になっていった
(川内)
「‥はっ❤‥はひっ❤‥れーろくぅ~♪❤‥まら‥
いっひゃっらぁ~~♪❤‥もうゆるひてぇ~~❤」
(瑞鳳)
「(もう、許してぇぇ~~!!)」
やがて、へたれ提督の方も限界を迎えた‥‥
ズブッ! ズブッ! ズブッ!
(へたれ提督)
「‥川内!‥‥俺も‥限界だ‥‥出して良いか?」
(川内)
「‥いいよ♪❤‥このまま‥‥中に出して❤‥‥」
(へたれ提督)
「‥よし‥‥いっぱい‥流し込むからな!」
(川内)
「アタシも‥‥逃がさニャイよ‥‥❤えいっ♪❤」
ギュウウウー!
(へたれ提督)
「ぐおっ!‥締め付けがぁ!‥‥出るぅ!!」
パンッ! パンッ! パァンッ!
(川内)
「❤あっ!❤‥アタシも‥イッ‥くぅぅぅ~~❤」
(へたれ提督)
「せんだいぃぃ!愛してるぅーー!」
(川内)
「あーー!❤ていとくぅぅ大好きィィーー!❤」
(へたれ提督)
「うぐっ!! 」
(川内)
「あうっ!!❤」
プシュルルドビュルルルルーー! ピィィィーーン!
先ほどからの連続ピストン運動で行き場を失った
精液が、こちらも間欠泉の如き勢いで射精された
濃縮された白濁液が、淫乱軽巡の子宮を駆け巡る!
(川内)
「あっ❤‥あっ❤」 ビクン! ビクン!
ピュルル~~ ドクッ ドクッ
(川内)
「‥ハアッ‥ハアッ‥提督のせーし❤‥‥暖かい❤‥」
(へたれ提督)
「‥川内の‥‥中も‥‥暖かいよ‥‥」
(川内)
「ホント♪?‥提督の‥オチ○チンも‥‥せーしも‥‥
暖かい❤‥‥気持ち‥いい❤‥‥う‥‥」ガクッ
(へたれ提督)
「‥搾り‥‥取られたぁぁ‥‥う‥‥」ガクッ
(瑞鳳)
「(チーーン)」
それぞれの理由で意識を手放す三人‥‥‥
執務室の机の上には、針金とブリキで出来た小さな
バイクのオブジェが、側車(サイドカー)を追加されて
置かれていた、人が四人乗ってる様に見えた‥‥
ーーーーーーーーーーーーーーー
(利根)
「我輩も流石に疲れたぞ!もう寝る!」
(翔鶴)
「私と提督の夜戦はこれからですよ♪」
(不知火)
「勝手は不知火が許しません!」
(叢雲)
「それは榛名でしょうが!!」
(榛名)
「榛名に御用なのですか?」
(叢雲)
「それは春雨!!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ガシャアアアンーー!
執務室の窓ガラスを突き破って何者かが乱入してきた!
(プリティーウルフ)
「艦娘にエッチな事ばっかりするエロエロ魔王提督!!
この魔法美少女重巡プリティーウルフが凌辱されて‥
もとい!おしおきしてあげるわーん❤」
(へたれ提督)
「ZZZ‥‥‥‥」
(川内)
「ZZZ‥‥‥‥」
(プリティーウルフ)
「‥‥あれ?提督はどこ?何で誰も居ないの?‥‥
てっ!あんた達!何て格好で寝てんのよ!?」
プリティーウルフの目の前には、抱き合って
インサートしたまま眠ってしまった二人の姿が‥‥
(瑞鳳)
「‥‥足柄さぁ~ん、助けてぇ~」ヨロヨロ
(プリティーウルフ)
「あら瑞鳳じゃない、何でこんな所に‥‥まさか!
あんた!花田大佐という人がありながら3P夜戦でも
してたって言うの!?」
(瑞鳳)
「そんな訳無いじゃないですか!!
うわ~~ん、もういやだぁ~(泣)」
(プリティーウルフ)
「冗談よ‥‥てそんな事はどうでも良いわ!!
私は今夜ここで、提督合同の触手夜戦パーティー
があるって‥‥提督が私を呼んでるって聞いたから
ここに来たのよ!!」
(瑞鳳)
「動機が不純すぎます!!」
(プリティーウルフ)
「大きなお世話よ!‥‥起きなさい夜戦バカ!」
パパパパパーー!往復ビンタ!
(川内)
「‥‥ぐぽっ‥‥ぶひっ‥‥」鼻血ドバー
(瑞鳳)
「足柄さん!?乱暴は止めてくださーい!!」
(川内)
「‥‥はれぇ~?‥あしがらひゃん?‥‥」
(プリティーウルフ)
「‥コイツ!‥‥精子が頭に回ってボケてるわね!」
(瑞鳳)
「酷い!!」
(プリティーウルフ)
「ねえ!提督は一体何処にいるのよ!?」
(川内)
「ていとくぅぅ?‥提督ならここにいるにょーん♪❤」
(へたれ提督)
「‥もう‥出ない‥勘弁してくれ‥‥ZZZ」
(瑞鳳)
「‥‥バカ過ぎる‥‥」
(プリティーウルフ)
「それはアンタの提督でしょうが!!妙高姉さんは
確かにここに提督が居るって‥‥ん?姉さん‥‥あ!」
ーーーーーー
(謎の提督)
「‥‥足柄の奴、何処ほっつき歩いとるんや!!
せっかく触手を展開して待っとるのに!!」
(妙高)
「‥‥足柄にも一人になりたい時があるのかも
知れませんね‥‥」
(那智)
「今日は仕方ないだろう、その代わり我々にとことん
付き合って貰おう‥‥か♪」
(羽黒)
「‥‥司令官さん♪❤‥‥羽黒‥‥イキます♪❤」
(妙高)
「(足柄?あなたが悪いのよ♪魔法美少女重巡なんて
抜け駆けするから‥‥)さあっ❤‥‥提督❤‥‥」
ーーーーーー
(プリティーウルフ)
「‥‥妙高姉さん!‥‥謀ったわねぇぇぇーー!!」
(瑞鳳)
「もうっ!!何なんですか妙高型って!?」
(プリティーウルフ)
「おだまり!!!」
(川内)
「エヘヘ♪❤‥‥提督だーいしゅきぃぃ~~❤❤」
ギュウー♪
(プリティーウルフ)
「ちっくしょー!!本来なら私がああなってた筈
なのにぃぃーー!!キーー!!」
(瑞鳳)
「‥‥バカ過ぎるのがここにも居た‥‥」
再び、妙高最強説‥‥
負けるな瑞鳳!明日も元気に赤疲労だ!
そしてそんな謙遜と無関係に海辺にたたずむ女が一人
(加賀)
「‥ジョニー、貴方は今、あの星空のどの当たりに
居るのかしら?次の作戦までには戻ってこられる
かしら?‥‥会いたいわ‥‥ジョニー‥‥」
弩田舎の六本脚鎮守府の夜空は、満天の星空で
あった‥‥
ーーーーーーーーー
《名称説明》
(次元潜航艦 UXー01)
かつてガミラス帝国に所属していた、亜空間推進を
可能とする特務艦、六本脚鎮守府が保有する
唯一の波動推進艦で、艦娘と艦本体が共存する
希有な例、作戦指揮船として活用している
(天龍児童園)
六本脚鎮守府所属の艦娘、天龍が園長を勤める
六本脚鎮守府に併設されている施設
通常の保育園、親が働いている間の学童保育所、
孤児院としての性格を持つ
現在、総勢48人の子供達が登録されていて
その内、15人が孤児である
天龍の他に、ガンビア・ベイ、防空棲姫、UXー01
が主に子供達の世話をしているが、基本は全員
で子供達を見守っている
(妙高の裏拳)
謎の鎮守府所属の艦娘、妙高の打撃技
(加賀のデコピン)と並んで語られる程の伝説技
殺傷能力は無いが、どんな相手でもKOしてしまう
(地球連邦統合海軍)
地球連邦政府が、地球上に設定した各自治ブロックに
自衛の為の海軍戦力を独自に保有することを承認した
と同時に、これらの上位組織として監督管理する
目的で結成した
査察部の指揮官、花田大佐(後に少将)とその
部下である艦娘達が所属
(夜戦忍者インナーリバー=サン)
川内が変身したくのいち系ヒーローの姿
謎の提督が考案した、三式パーソナル転送システム改
の変身システムを改良小型化し、常時川内に装着
させた事で、変身忍法の発動が可能になった
夜戦忍者インナーリバー=サンはその戦闘強化モード
だが、装着への負担が大きいので、多用は出来ない
因みに、この姿でへたれ提督の事を考えると
普段より1.8倍、濡れやすくなる
(魔法美少女重巡プリティーウルフ)
足柄が変身した美少女系ヒーローの姿
単なるコスプレなのか、何らかの変身システムを
使用しているかは定かではないが
それでも戦闘力が強化されるのは流石というべきか!
彼女が言うところの、エロエロ魔王提督にお仕置き
(する?される?)を目的としている‥‥らしい
因みに、この姿でエロエロ魔王提督にお仕置きされて
心が折れると、普段より1.8倍、雌犬になる
(宇宙強制移民政策)
地球連邦政府が推進した、宇宙移民政策の暗部
俗に(棄民政策)とも言われる
連邦政府の官僚機構による特権階級意識から
(地球は一部のエリートが住むべき)という差別思想
が生まれ、(地球に不要)と判断された市民は実質
強制的に月面都市やスペースコロニーに移住させられ
た、この時市民は移住の為の莫大な費用を自己負担
させられ、(家族三代に渡っても返済仕切れない)
膨大な借金を背負う事になった
因みに、本作品に登場するトミー・ザワはこの時の
(棄民)の一人であり、彼が家族ごと移住させられた
スペースコロニーの名は‥‥
「サイド2 ハッテ アイランド・イフィシュ」
(宇宙引っ越し公社)
地球連邦政府による、地球人類移住計画が民営化
される事になり、その業務を引き継いだ民間引っ越し
会社、又は団体、この事業で宇宙引っ越し公社を
運営した者は、巨万の富を得ることになる
(ビンソン計画)
人工的、艦娘強化計画、第一次から第三次まで存在した
細かい内容は本文を見てもらうとして、これにより
強化された艦娘には、これらの特徴がある
①強化前の記憶が消去されたが、同時にそれまで獲得した
経験や練度も消去されてしまった、これは完全な誤算
であった、能力強化されながらも彼女達の多くが犠牲と
なったのはこうした背景もある
②入渠しなくても、ある程度の疲労・損傷は自己治癒力で
回復させる事ができる、休養が十分なら体力を燃料に変換
できる、これはコスト削減の為に付加された機能である
③目的意識や使命感が強く、納得出来ないと指揮官相手
にも徹底反抗する、滅多に他人に心を開かないが
いざ心を開くとその相手に一途になる事が多い
ーーーーーー
第六話、読んで頂きありがとうございます
修正と加筆の繰り返しで、気が付けは三万文字を超えて
ました、自分のまとめる能力不足がうらめしい‥‥
本文で登場するハンバーグは、自分の地元の
某ソウルフードがモデルになっています
また本文中で書きましたが、実は生きていた(神通)が
何処で登場するかは自分としても楽しみです
ハイパー足柄ネタについては、謎提さんの没ネタの要素
を使わせて頂きました、ありがとうございます
今回も、多くの提督の皆さんにご協力頂き
感謝を申し上げます
ぼのたん提督には、早速新メンバーの宇宙艦娘を、
謎提さんには、某魔法美少女重巡を拝借させて
頂きました
クロード提督は、少し三枚目に書いてしまった様で
すみません‥‥
さて、方向音痴が災いして、中々六本脚鎮守府に
辿り着けないカルド君はどうしているのか‥‥
ーーーーーーーーー
(カルド)
「‥参ったな、ここはどこだ?」
赤い二両編成の電車が走り去ったあとの夜の無人駅
そこはやけに古臭く、薄汚れた駅舎であった
わずなな照明と、電車が止まった事実がなければ
そこは完全な廃線駅にしか見えなかった
(カルド)
「一日散々道に迷った挙げ句に、このザマか!
あの車掌!何が(回送電車だから降りてくれ)だ!!
こんな土地勘もない真夜中の駅でどうしろってんだ!」
駅舎を出ると、周辺は一面の雑木林で民家はおろか
街灯も無かった、遠くに山の稜線が夜空に浮き上がって
いた‥‥
これではタクシーも拾えるかどうか‥‥その時
携帯の着信が‥‥
(カルド)ピッ
「もしもし?‥‥ああ、クロードか」
(クロード提督)
『クロードかじゃねーよ!どこで道に迷ってんだよ!』
(カルド)
「好きで迷った訳じゃねーよ!!」
(クロード提督)
『相変わらずの方向音痴だな‥‥だから迎えを頼めば
良かったんだよ!』
(カルド)
「いらねーよ!ガキじゃねーんだから!」
(クロード提督)
『あのな!こっちは心配してたんだぞ!流石に夜に
なっても着かないからな!』
(カルド)
「‥‥ああ、悪かったよ、でも俺は大丈夫だから‥‥」
(金剛)
『‥ハアッ❤‥ハアッ❤‥‥テートクー❤‥‥まだ
‥‥まだ足りニャイデース❤‥(トロ~ン)』
(カルド)
「‥‥‥誰が心配してるって!?」
(クロード提督)
『はて?ボキには何の事だかサッパリ‥‥』
(カルド)
「あー!ムカついた!!こうなりゃ意地でも一人で
辿り着いてやるー!!」
(クロード提督)
『あー!分かった分かった!じゃあ今何処にいるのか
場所ぐらい教えろよ!』
(カルド)
「場所か‥‥あーちょっと待ってくれ、駅名でいいか?
この看板‥‥えらい汚れてやがる!」
看板の汚れを拭き取ると、ようやく駅名らしち文字が
見えてきた‥‥‥
(カルド)
「あー、クロードいいか?ここの駅名だけど‥‥‥」
(カルド)
「‥‥(きさらぎ駅)だ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[出演]
へたれ提督(六本脚鎮守府)
謎の提督ヒッツカラルド(謎の鎮守府)
クロード戦艦提督(リンガ特設連邦鎮守府)
ぼのたん提督(ぼのたん呉鎮守府)
石川島 春馬(六本脚鎮守府)
トミー・ザワ(六本脚鎮守府)
カルド(リンガ特設連邦鎮守府)
川内(六本脚鎮守府)
足柄(謎の鎮守府)
金剛(リンガ特設連邦鎮守府)
榛名(国防軍 天憲隊)
叢雲(ぼのたん呉鎮守府)
霞(ぼのたん呉鎮守府)
瑞鳳(連邦統合海軍査察部)
清霜(六本脚鎮守府)
アンドロメダ(六本脚鎮守府)
不知火(リンガ特設連邦鎮守府)
サラトガ(六本脚鎮守府)
能代(六本脚鎮守府)
ペールギュント(六本脚鎮守府)
ラビアンローズ(六本脚鎮守府)
妙高(謎の鎮守府)
那智(謎の鎮守府)
利根(リンガ特設連邦鎮守府)
フェニックス(六本脚鎮守府)
カリスト(六本脚鎮守府)
シェフィールド(六本脚鎮守府)
マンジューシャカ(六本脚鎮守府)
球磨(六本脚鎮守府)
多磨(六本脚鎮守府)
白雪(六本脚鎮守府)
深雪(六本脚鎮守府)
日向(リンガ特設連邦鎮守府)
しゃんば(ぼのたん呉鎮守府)
ビスマルク(ぼのたん呉鎮守府)
ハーフビーク(ぼのたん呉鎮守府)
ヴァナディース(ぼのたん呉鎮守府)
三木乃 ジャギ(当時アジアオセアニア自治海軍)
吉坂 司(国際医療科学研究所)
白露(国際医療科学研究所)
大淀(連邦統合海軍人事局)
インナーリバー=サン
プリティーウルフ
天龍(六本脚鎮守府)
衣笠(六本脚鎮守府)
石川島 村雨(六本脚鎮守府)
翔鶴(リンガ特設連邦鎮守府)
あきつ丸(六本脚鎮守府)
デストリア(謎の鎮守府)
防空棲姫(六本脚鎮守府)
羽黒(謎の鎮守府)
加賀(国防軍 天憲隊)
ーーーーーーーーーーーー
[次回予告]
ベン!パパパパーツツツぱーーパパーー!ベン!
人類に未曾有の被害をもたらしたこの戦争は
どのような経緯で行われたのか、閑話休題
それを少し語るとしよう‥‥‥
(少し疲れたので書き貯めを利用するなんて
とても言えない!)
次回、へたれ提督と生きる為の鎮守府
『30年戦争ー前編』
(日向)
「君は、何故ここにいる?」
(デストリア)
「時には息抜きも必要‥‥デスデス♪」
(川内)
「瑞鳳さん♪‥‥夕べ‥見てたでしょ?」
(瑞鳳)
「ヒエーーー!」
本作品は二次創作及びフィクションです
登場人物及び固有名詞、設定は架空のものです
本作品には実在する特定の個人及び団体を
誹謗中傷する意図は全くありません