※この作品はR-18です。

無垢なる神に黒淫を   作:砂利道

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今朝見たらお気に入りが500件達成していました!
じわじわと評価が伸びていく過程を見ていると頬が緩みますね……


絡め嬲る復讐の狐〔イズモ〕 10

「ぶぎゃら!?」

 

 社から殴り飛ばされたヤクモは山の麓の獣人族狐種(ビスト・フォックス)の集落に落下した。

 

「あっ、ぐぅぅ……」

 

 生まれて始めてとも言える激痛に殴られた頬を抑えてのたうち回る。

 

「誰だ…… 妾を殴ったのは誰だぁ!!」

 

 ヤクモの怒りに呼応するように七本の多尾の膨大な魔力が吹き荒れ周囲の家屋を軋ませていく。

 

「ボクだよ」

 

 スタリ、とヤクモの後ろから着地の音が鳴る。

 

 ヤクモは幽鬼の様にゆらりと振り向いた。

 

 随分と変わった、ヤクモの第一印象はそれだった。

 

 同じ色をしていた髪と尾は黒く染まり痩せ細っていた体は肉感を取り戻し以前よりもずっと肌艶が良くなっていた。

 

 服はヤクモのような豪奢な着物ではなく布地が少ない体のラインがハッキリと出るようなもの。

 

 一本の尾の付け根から伸びている黒い素材が二本脇腹を挟むように通り豊満な胸を覆って首に巻き付いて固定されている。

 

 また同様の素材が脇を避けるように同じく尾の付け根から背中で交差し通り肩から指先までを黒く腕を包み込んでいる。

 

 下半身はローライズの短パンがピタリと張り付く様に履かれ尻肉がはみ出していた。

 

 臍と白い肌を大きく晒し三角形を模している。

 

 脚も同じ素材で後ろから透けた黒が尾の付け根からローライズの短パンの下を通り変則的なガーターベルトの様になっており内股を晒すように覆い足元はヒールの低い膝下までの黒いブーツを履いていた。

 

「イィズゥゥモォォォ……」

 

「相変わらず派手に飾ってるね。自分が飾られる価値がある存在だと思ってるの?」

 

「当たり前だ! 妾は貴様の様な穢女(けがれめ)とは違う!

 天に選ばれた妾は全てのものよりも優先される! その妾を美しく飾るのは当然の事だ!!」

 

 本気でそう答えているヤクモにイズモは溜め息を零す。

 

 その仕草に自分よりも遥かに色気を感じてしまいヤクモは更に苛立つ。

 

「惨めだね」

 

「……なんだと?」

 

「惨めだって言ったの。自分で洗脳した人形に担がれて満足? あの時は憎くて考えられなかったけど冷静になるととんだ猿芝居だよね。まるで……」

 

 イズモは嘲る様に侮蔑の言葉を放つ。

 

「かまって欲しくて我が儘を言う子供だ」

 

「【火球】!!」

 

 ゴオッ、と巨大な【火球】がイズモに向かっていく。

 

 イズモは体を捻ることで【火球】を避けた。

 

 火球は家屋に着弾し家屋を粉々に吹き飛ばした。

 

「はっ! どう貴様が思おうと妾の言葉以上に正しいものは無い! 戯れ言を口にし妾を殴ったその大罪、死で贖うが良い! 【炎槍】!!」

 

 火属性の上位派生"炎"、触れれば消し炭になること間違い無しの殺傷能力の高い属性だ。

 

(いくら姿が変わろうと所詮奴は三本……否、今や一本のあやつにこの魔法は防ぐことなど出来やしない!)

 

 高速で飛んでいく【炎槍】は先程の【火球】とは比べ物にならない程に速い。

 

 避けれる距離でも無いため当たることは必至だ。

 

 だが、

 

「【炎槍】」

 

 全く同じ魔法がイズモから放たれ二人の中心でぶつかる。

 

「な!?」

 

 爆風がヤクモを襲いあまりの熱気に顔を庇う。

 

「ば、馬鹿な!? 妾と同威力の【炎槍】だと!? あり得ん!」

 

「同威力? よく見なよ」

 

 イズモの言葉にヤクモは注視し、気付いた。

 

(地面の煤が妾に向けて伸びている……? まさか威力で負けたというのか!?)

 

「貴様!! 妾に一体何をした!!」

 

「何って?」

 

「惚けるな!! 妾が貴様如きに競り負ける訳が無い! 貴様が卑怯な手を使い妾を妨害してるとしか考えられん!!」

 

 ヤクモの言葉にイズモは哀れなものを見る目を向ける。

 

「お馬鹿だね。五感の鋭い獣人族(ビスト)がそんな小細工見破れない訳ないじゃないか。それともボクよりも五感は劣ってるって認めるの?」

 

 クツクツとイズモは嗤う。

 

 イズモの言葉にヤクモはますます血を上らせる。

 

「ふざけるな!! 妾が貴様に遅れを取るなど天地が返ってもあり得ない!! 一尾如きが図に乗るな!!」

 

 ヤクモは更に複数の【炎槍】を生み出し更に相性の良い【旋風】を【炎槍】に加える。

 

 複数の魔法に別属性の魔法を合成するのは正式に習った魔道士ですら難しい高難度の技術だ。

 

 その難しさに見合った威力を持っており喰らえば間違いなく死ぬ。

 

 だがそんな光景を目にしてもイズモは一切動じていなかった。

 

 むしろ舌舐めずりをして嘲笑する。

 

「来なよ。君の全てを超えて否定する。それがボクの復讐だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 通じない。

 

「【灼炎旋刃(しゃくえんせんじん)】!!」

 

「【灼炎旋刃】」

 

 同じ魔法を返されて、通じない。

 

「【禍火大衝(かかたいしょう)】!!」

 

「【風弾(ふうだん)】」

 

 相性の悪い魔法をぶつけられて、通じない。

 

「【熱波粘縛(ねっぱねんばく)】!!」

 

「【鏡返(きょうへん)】」

 

 魔法をそっくり返されて、通じない。

 

「あああああっ!!【辺獄炎界(へんごくえんかい)】ぃぃぃぃぃぃっっ!!!」

 

「【炎上炎下結呀髑存(えんじょうえんげゆいがどくそん)】」

 

 ……はるか格上の魔法に呑まれて、通じない。

 

「ぎいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

 

「聞くに耐えない悲鳴、耳障りだよ」

 

 通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない通じない、通じない!!!

 

「なんで!? なんで貴様はまだ死んでいない!! 死ね! 死ね! 死ね! 死ねよ穢女ぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 妾はずっと上だった。

 

 男共に嬲られている所を笑っていた。

 

 尻尾を切り落とした時の悲鳴を愉しんでいた。

 

 父と母(グズ共)との演劇を踏み躙っていた。

 

 妾は全ての頂点で、比類する者は誰もいなくて、いずれ世界の全てを掌握する存在。

 

 その為の足掛かりとしてダキニの助言に従い不死の軍団を作ってきた。

 

 なのに、なのに、なのに!

 

「今さらポッとでの貴様が! 男共に犯されるだけの存在の貴様が! 妾の前にでしゃばるなあぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」

 

 妾は着物の上を開(はだ)けさせ胸元を晒した。

 

 そこには実体の無い半透明の杭が突き刺さっている。

 

「……"楔"か。本来なら社の最奥に刺さっているものを自分に突き刺して地脈と繋いだんだね」

 

「これがあるかぎり妾の魔力は尽きない!! どんな極大魔法を使おうが妾にとっては微々たるもの!! その魔力を一度に放ってやる!! 集落も山も社も知ったものか!! 貴様は、貴様は貴様は貴様は貴様は貴様は死ねぇぇぇぇぇ!!」

 

 地脈から魔力を一気に吸い上げていく。

 

 周囲の森が枯れ、地面から水気が失われ、空気が淀んでいく。

 

 ここら一体の命全てを魔力に変換し一つの魔法を組み立てる。

 

 しかしこれだけでは終わらせない。

 

 妾は懐から二つの珠を取り出しそれを地面に叩き付け割る。

 

 珠から飛び出した二本のくすんだ金色の尾が妾の尾に加わり正真正銘の九尾となる。

 

「この国の王都を落とすための切り札だ! 本来なら貴様如きに使うような代物ではないが特別に使ってやる!! はははは! どうだ!? 自分の尾を使われている気分は!! これで貴様を殺してやるぞ穢女ェェェェェェェェ!!」

 

 妾の頭上に白と緋色の混ざった極小の太陽が創られる。

 

 極小と言っても人一人を丸呑みするくらいには大きい。

 

 今までの魔法とは比べ物にならない程の熱量はただ存在するだけで家屋や森を焼いていく。

 

 これ以上の火属性系統の魔法は無い、相性の良い水属性だろうとこの太陽の前では無力、一瞬で蒸発する。

 

 この魔法を組み立てられた時点で妾の勝ちは確定した。

 

 どんな惨めな顔で慄いているのかと穢女を見て、妾の方が凍りついた。

 

 笑っていた。

 

 焦がれた者を待ちわびたように、子供の児戯を踏み躙るように、あやつは涼しげに嗤っていた。

 

「くひっ、きひひひひひひひひひひひひひひひひひっっっ!! それ! それだよ!! ボクはそれを待ってたんだ!! 君が勝利を確信するような一回限りの最強を使うその瞬間を!!」

 

 嘲笑が響き渡る。

 

「ひひ、ひひ…… ねぇ、魔法を撃ち合う時に言ったの覚えてる? "五感が劣ってる"ってやつ」

 

 穢女の言葉に妾はその時の事を思い出す。

 

「ごめんねぇ。あれ、気付けないの当然なんだ。だってイヴさんが掛けてくれたんだもん。本当はこんなことになってるんだぁ」

 

 穢女がパチンと指を鳴らした。

 

  グジュグジュグジュグジュグジュグジュッッ

 

「なっ!?」

 

 粘液が掻き回される様な音が妾の耳に届き、同時に頭がイカれそうになるほどの淫臭が鼻を突いた。

 

「なーんか尻尾が増えたことを自慢してたけどぉ、ボクも増えたんだよぉ?」

 

 穢女が纏っていた服が蠢き服としての姿を止め八本の半透明の黒い触手に変わる。

 

 しかも二本は女の穴と不浄の穴に入っていたのかずるりと音が聞こえるように抜かれ穢女は体を震わせ吐息を漏らしていた。

 

 纏っていた物がなくなったせいで今の穢女はブーツだけで他は粘液に濡れた裸だけになっている。

 

「貴様、それは……!?」

 

「言ったでしょ? ボクの新しい尻尾だよ」

 

「そんな物が尾の訳があるか!!」

 

「まぁヤクモがどう思おうが関係無いよ。君はこれからこの新しい尻尾でヤられるんだからさぁ」

 

 ニチャア、と穢女が嗤う。

 

 穢女が一歩踏み出した瞬間、今まで感じたことのなかった悪寒が背筋を走り抜けた。

 

「アアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!! 【緋禍落陽(ひからくよう)】ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッ!!!」

 

 無我夢中で妾は腕を振るい穢女に……否、悪魔に太陽を落とす。

 

 消し炭すら残らず蒸発させる妾の最強の魔法をぶつける。

 

 そして、悪魔の声が響いた。

 

「くひひ、ひひひ! 魔性(ませい)"シアエガ"…… 【無尽(むじん)の死欲手(しよくしゅ)】」

 

 うねる八本の黒い触手が枝分かれするように広がっていく。

 

 どこまでもどこまでも、その数と大きさを増していく。

 

 まるでそれは空に根を張る黒い血管、まだ日の高い時間だと言うのに広がり続ける触手が光を遮り影を落とす。

 

「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!!」

 

「バクン」

 

 妾の太陽を悪魔の触手が覆い、そして───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 呆気ないものだった。

 

「あ……あ……そんな……」

 

 へたりと座り込み呆然とするヤクモにボクはそう思った。

 

 ヤクモの使った【緋禍落陽】は大都市を焼き尽くせる程に強力だ。

 

 火属性系統の中でも最上位に位置する。

 

 けれどボクの【無尽の死欲手】には無意味だった。

 

 ボクの触手は【緋禍落陽】を覆い尽くすとそのまま呑み込んでいき衝撃も何も無く消し去ってしまった。

 

 【無尽の死欲手】は条件を満たせば触れた物を絞め殺す触手を無限に枝分かれさせることができ八本から百でも千でも万でも数と大きさを増やすことが出来る。

 

 そしてその条件は"復讐相手が近くにいる"こと。

 

 復讐対象と相対すればどこまでも強くなれる、ご主人様の言う通り勇者も真っ青な力だ。

 

「ねぇ、終わり?」

 

 ボクの声にヤクモはビクリと肩を跳ねさせる。

 

 カチカチと歯を鳴らして少しでもボクから離れようとしている。

 

「じゃあ次はボクの番だね」

 

 ボクは触手を下から掬い上げるようにヤクモにぶつけ跳ね上げる。

 

「ぶぎゃ!」

 

 ドパァンッ、と景気の良い音が鳴りヤクモが高く空を舞う。

 

 落ちて来たところを別の触手で粘液をし垂らせながら先の一撃で破けた着物を剥ぎ取り胴を絞め上げる。

 

「が……ぎ……」

 

「ひ、ひひ! 苦しい? ねぇ苦しい? それともさぁ……気持ち良い?」

 

 ずるずると触手をヤクモの体に這わせる。

 

 たったそれだけ、それだけで……

 

「ひああああああああっっ!! あついあついあついあついあついぃぃぃぃぃぃっ!!」

 

 ヤクモの口から甲高い悲鳴が響いた。

 

 ボクの触手から分泌される媚毒は触れるとその場所が凄く熱を持ち感度を一気に引き上げる。

 

 その内痛みの熱さですら快感と勘違いして嬲られるほど体は敏感になっていく。

 

「ほらほらほらぁ!! まだまだ行くよぉ!!」

 

 ヤクモを逆さまに吊り上げ粘液をマンコとクリトリスに擦り付ける。

 

「あぎゃああぁぁぁぁああああっっ!!」

 

 ビクンとヤクモの体が跳ね逆さまなのに頭が上を向くほど背中を反った。

 

 舌や足先なんか鉄芯でも通っているのかと思うほどにピンと伸びている。

 

「なにこれぇぇぇぇぇっ!! こんなの知らないぃぃぃぃぃ!!」

 

「それが快楽ってやつさ!! ヤクモが散々ボクに無理矢理仕込んできたじゃないか、だからお返しするよ!」

 

 ヒュン、と音が鳴り更に別の触手がヤクモの平たい胸を撫でる様に、だけど鞭のように叩いた。

 

 一瞬で媚毒粘液が胸と乳首に塗りたくられ感度を引き上げる。

 

「びゃああああああああっっ!!」

 

 ボクの触手は止まらない。

 

 胸を、股を、脚を、腕を、首を、背筋を、お尻を、耳を、尻尾を、

 

「ぼっ、がっ! ひぎぃ!!」

 

 鼻の穴を、耳の穴を、口を、喉を、アナルを、臍を、

 

「ぶぷっ! ふびっ! ごぱっ!」

 

 そしてマンコを蹂躙していく。

 

 ぶじゅうっ!!

 

「い゛っ……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっ!!!」

 

 一瞬の膜を破られた痛み、そしてそれを塗り潰す灼熱のような快楽がヤクモを襲う。

 

 ズチ……ズチ……と何度も未成熟なマンコの襞を一つ一つ丹念に撫で回し媚毒粘液を刷り込んでいく。

 

 粘性をより強くすることでどんなに激しく動いても流れないようにする。

 

「狂゛うぅぅぅぅぅぅぅ!! あ゛たま焼けるぅぅぅぅぅぅ!!」

 

「ひひ、ひひひ! だぁめ。だって……」

 

 ボクはピタリと触手の動きを止めた。

 

「……あぇ?」

 

 次の瞬間マンコの最奥、子宮と口から胃に触手を捩じ込んだ。

 

「!!?」

 

 突然の事にヤクモはえずく事も出来なかった。

 

 捩じ込んだ触手からボクは直接特濃の媚毒を注ぎ込んだ。

 

「狂うなんて生易しい事はさせないから」

 

「─────!!」

 

 最も神経の集中する性感帯と通常快感を得ることの出来ない臓器に媚毒が染み渡りまるで火に炙られたかのような快感が発生する。

 

 その威力は凄まじくヤクモは気絶と覚醒を何度も何度も繰り返す。

 

「ひ、ひひひひひっ! もっと! もっとだ!」

 

 ボクは三本の触手を引き伸ばし大きな袋にしてその中にヤクモを叩き込んだ。

 

 マンコの触手は抜いたけど口の触手は抜かないでおく。

 

「ごぼっ」

 

「ひひひひひ! それドボッとね!」

 

 ボクの声に合わせて媚毒粘液が触手から溢れだしヤクモの全身を全て漬け込む。

 

 口の触手は窒息しないようにするためのせめてもの処置だ。

 

「ごぼっ、がぼっ!」

 

 ヤクモは自由になった手足でじたばたと藻掻くけどそれは逆効果だ。

 

 動くということはそれだけ新しい媚毒に肌が触れるということ、全身を焼き尽くすような快楽は常時更新されていく。

 

「ごぼ……ごぽっ……」

 

 目にまで媚毒が染み込み瞬(まばた)きですら絶頂するようになってヤクモはようやく大人しくなった。

 

 元々大した運動もせず慣れない性的絶頂をずっと繰り返した事で体力に限界が来たのだろう。

 

「でもさぁ、それで終わらせると思う? 動かないならこっちから動かすだけ!」

 

 【無尽の死欲手】で増殖した触手達がヤクモの体を嬲る。

 

「ごぼっ! ごばぁっ!!」

 

 毛穴の一つ一つまで細い触手が入り込み更にヤクモの体を媚毒浸けにする。

 

 口に捩じ込まれている触手からは空気と共に媚毒が流し込まれているので食道から腸に至るまで内臓全てが性感帯と化している。

 

「……頃合いかな?」

 

 触手の袋を開き大量の媚毒と共にヤクモが地面に落ちる。

 

「あへ……ぁひ……」

 

 ドロリとヤクモと繋がっていたボクの切り落とされた尻尾が腐り落ちた。

 

 魔力を供給することで腐らせないでいたのだろうけど度重なる絶頂で残された魔力も発散され形を保てなくなったのだろう。

 

 もう切り落とされた尻尾に未練は無いけどそれが最後の獣人族狐種(ビスト・フォックス)だった名残だと思うと少し感慨深かった。

 

「……さて、感傷はここまでにして。どう、ヤクモ。生まれ変わったボクの力。堪能してくれた?」

 

 子宮と胃に大量に媚毒を流し込まれ妊婦の様に膨らんだヤクモはただピクピクと体を震わすばかりだ。

 

「うーん、金毛の七尾なんだしもうちょっと耐えて欲しかったなぁ」

 

 金毛多尾は総じて魔力や薬物に対する耐性が高い。

 

 まして七尾であるヤクモならまだ耐えられるかなと思ったけどとんだ期待外れだ。

 

「感覚追い付いて無いだけでまだ狂っては無いと思うけど……何かもう反応も変わらなそう。あっさり終わり過ぎだよぉ」

 

 手を縛って吊るしぶらぶらと揺らす。

 

 股からはブビュと薄紫の粘液が溢れだしている。

 

「終わりましたか」

 

「うわぁ!?」

 

 これからどうしようかと考えていたらいきなり後ろからイヴさんの声が聞こえてきた。

 

 振り返るといつもと同じ涼しい顔で楚々と佇んでいた。

 

「び、びっくりしたぁ……他の皆はどうしたんですか?」

 

「既に排除は終わり、主様へ良いお土産も手に入れました」

 

「お土産……?」

 

「それよりもあなたの復讐は終わりましたか?」

 

「あ、ええと……ヤクモがあまりにも情けなくて不完全燃焼かな? ちょっと媚毒浸けにしただけでこの様ですよ」

 

 ボクは白目を剥いてアヘ顔を晒しているヤクモをイヴさんの前に吊るした。

 

「ふむ……主様が戻るまで今しばらく時間が掛かります。主様の為にも少し処置しますか」

 

「処置?」

 

「【抽毒(ちゅうどく)】」

 

 【抽毒】……確か毒を取り除く神聖魔法だったよね?

 

 イヴさんはヤクモに【抽毒】を掛けて体の媚毒を抜いていく。

 

 ぽっこりと膨らんだお腹もみるみるうちに凹み元に戻っていく。

 

「ねぇ、どうして毒を抜くんですか? 折角浸けたのに」

 

「この女狐に意識があった方が都合が良いからです。あなたにとっても良い話に繋がります」

 

「う、うん?」

 

「さぁ手を休めない。主様が戻るまでしっかり揉み込みなさい」

 

「そんな料理の下拵えみたいな……やるけど。媚毒は?」

 

「薄く塗り込む様に」

 

「分かりました」

 

 ボクは分岐した触手を動かしてヤクモの肉を柔らかくするように丹念に揉み込む事をご主人様が戻ってくるまで続けた。




魔物

世界に満ちる魔力が地形、あるいは生物の食事等によって一ヶ所に集まり形を成したもの。
前者は自然発生型、後者は変異型と呼称される。

魔物は一般的な食事を必要としないが食物に含まれる魔力を必要とし人を襲うことがあるのも人体が有する魔力を摂取するためと考えられている。
寿命はまちまちで短期間に死ぬものから数百年数千年生きるものまでいる。

大量に魔力を獲得し生命としての格を高めた魔物は知性を有し人語を理解することが出来るようになる。
更に学習を重ね言葉を話せるようになると魔族と呼ばれるようになり単体で一国を落とせるような力を得た個体を魔王と呼称する。
なお現在までに確認されている魔王は二体のみであり現在魔王が存在しているかどうかは不明。

魔物には例外として生まれた時から人語を理解する個体がおり高位のドラゴンやグリフォン等が該当する。
そういった魔物には人類と共存、あるいは守護をする者もおり森人族(エルフ)の守護者"界樹霊ユグドセフィ"が代表として上げられる。
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