参考にしている方のは書いてないんですけど、"!"とか"!?"や、"っ"を重ねるだけだとただの悲鳴と区別がつかなくなりそうな気がして……
ガッツリ戦闘とか入れる予定ありなもんで。
ボクが助けられてから五日が経過した。
二人にはお願いとしてボクの故郷があるウェトスと北の大都市スノーの間にある山岳地帯に連れていって欲しいと頼んだ。
大都市の周辺は騎士や冒険者が常日頃から魔物を狩っているから比較的安全だけど辺境とも言われる場所になると途端に危険度が跳ね上がる。
尾が一本しかないボクじゃ途中で魔物に襲われて死んでしまうかもしれないから護衛のような形になる。
実際二人との旅はとても安全だった。
魔物が現れればイヴさんが【源母の言霊】を使って足止めしアダムさんかボクが止めを差せば良いのでもはや作業だし、寝床や食料に関してはアダムさんが次元魔法で大量にしまってある上に魔避けの結界も張れるので夜に襲われる心配も無い。
万が一があったとしてもイヴさんは眠らないのでずっと見張りをしてくれている。
そこらの高位冒険者に依頼するよりも遥かに快適で安全だ。
ただ一つ問題は……
「あっ!あっ!あっ!ひぐっ!ひぃぃぃぃぃっ!!」
「まだまだいくぞ!」
「ひあぁぁぁああああっ!!」
「うぅ……」
時間が出来ると昼夜問わず二人がこうして交わる事だ。
それも必ず、ボクが逃げられないすぐ傍で。
「あああああ!!イきますっ!イきますぅぅぅぅぅぅ!」
「ぐ、出すぞ!!」
ボグンッとボクの腕よりもずっと太いアレから白濁した体液が吐き出されてイヴさんのお尻の穴に注ぎ込まれる。
「ああああぁぁあああぁぁぁああああっっ!!!」
イヴさんの体が折れるんじゃないかと思う程に仰け反り身体中の鎖やピアスが跳ね回る。
あのピアスや鎖は快感を増幅する以外にも魔力を強化する役割があるようで常に着けておく事でいつでも感じながら魔力を強化状態にしてあるらしい。
異常に長い射精が終わりかけた時、アダムさんがイヴさんからアレを引き抜いてボクに向けてくる。
「うひぃっ!!」
終わりかけだというのに噴水のように飛び出る体液はボクの顔と体をベッタリと汚す。
テントが狭いせいで避けることも出来ない。
「おっとすまない、勢いが良すぎたか」
「な、何度も言うけどなんでボクにこ、こここコレを掛けるんだよ!お陰で匂いが染み付いて取れなくなってきてるんだけど!?」
この体液ぶっかけはあの日の夜からずっと行われている。
最初はちょっと跳ねてくる程度だったけどたまたまそれがボクの口に入って味と匂いだけでイってしまった事からこの男は面白がってボクにコレを浴びせるようになった。
現に今も体がどうしようもなく疼いてイきそうになっているのを耐えている。
「大丈夫、そのうち慣れるから!」
「慣れたくないよこんなもの!」
そうだ、何となくこの匂いが無いと落ち着かない、とか口に含んでたい、とかこれっぽっちも思ってないからな!
「……もったいない」
「へ?イヴさん?ち、ちょっと待って!今舐められたら……」
レロォ
「あひぃぃぃぃぃっ!!?」
イヴさんがボクの首筋に垂れた体液を舐めたせいで我慢していたものが決壊してしまった。
目の前がチカチカして尻尾や耳の毛が一斉に逆立つ。
そのまま脱力してイヴさんの体液とアダムさんの体液が混ざった水溜まりに沈んでしまう。
「ひぐぅ!」
その匂いで更にイってしまった。
ボクはピクピクと体を震わせながら再びヤり始めた二人を見ることしか出来ない。
しかもその行為を見て腹の奥底が熱くなっているのを感じる。
確かに手は出されてないけど、ボクの体は着々と彼らに調教されてしまっているようだ。
「うぅ……体から匂いが……」
「【浄化】を掛けましたので汚れ等にはなりません。とてももったいないですが」
「コレをもったいないなんて言えるのはイヴさんだけだよ……」
あのあと追加で三回ぶっかけられボクは気絶するように寝てしまった。
二人はちゃっかり体に【浄化】という汚れを取り除く魔法を掛けていたので匂いも何も残っていない(イヴさんはとても不服そう、アダムさんが嫌がったみたい)が私は一晩あのドロドロの体液の水溜まりの中に沈んでいたせいで髪の毛や尻尾、果ては肺の奥まで匂いがこびりついてしまい【浄化】では取りきれなかった。
実際は取れているのかもしれないけど
(お陰で体がずっと疼く……)
もとから奴隷商の所で感じやすくされた体に"相性の良い"男の濃い性臭は害の無い毒そのものだった。
「それにしても神聖魔法の【浄化】が使えるなんて……イヴさんって本当に"大聖女"だったんだね」
「……何回目ですか、その話は」
ボクも噂でしか聞いたことが無かったけど三年前聖教会の最大戦力である大聖女が失踪した、というのは本当だったらしい。
聖教会自体は魔王討伐の為に秘密裏の修行に出ているって主張しているけどあんなによがっている行為が修行なわけ無い。
「だってアダムさんのアレをお尻に入れられてよがってるんだもん、伝え聞く清純で慈悲深い姿とは結び付かないよ」
「あれは偽りです。聖教会が押し付ける都合の良い虚像でしかありません」
「この数日でよーく理解したよ」
普段の佇まいは聖女と言われてもなんら違和感無いけどね。
「うーし、片し終わったぞー」
「ありがとうございます、主様。私が至らないばかりにご迷惑をお掛けして申し訳ありません」
「役割分担だっての。気にすんな」
アダムさんは黒い本を片手で弄びながら朗らかに笑っていた。
「さてさて、大体道のり的には半分になった頃かな?」
遠出となると一月を覚悟するけど今回は故郷がそこまで遠くないため予定としては十日から二週間を予定としていた。
「うん、ここは奴隷商の馬車の中で見たことがあるから大体そのくらいだと思う」
あの馬車の中は媚香が焚かれていて朦朧としていた所もあったけど道順は覚えてる、それを遡ればいいだけだ。
「すごいな、良く覚えているもんだ」
「?普通じゃない?」
一回見れば覚えられるでしょ。
(出たよ無自覚天才)
(旅の途中いくらか魔法を教えましたが一日と掛からず使えるようになっていましたね)
(想像以上の天才っぷりで怖いくらいだわ)
(堕転した時の魔性が期待できます)
「ねぇ、何を話してるの?」
「「何でもない」です」
「そ、そう……」
のけ者にされるとそれはそれでなんか不安になるなぁ……
「あー、それよりもだ。イズモ、そろそろ教えてもらってもいいか?」
「なにを?」
「お前が奴隷になった経緯だよ」
ついに来た。
いつか聞かれるとは思ってたけどいざ聞かれるととても気分が悪くなる。
「……話す必要ある?」
「内容によって今の内にどれくらい仕込むのか変わるからな。ただの望郷の念ならこのままで良いし復讐を望んでいるならもっと鍛えないと」
鍛えるっていうのは教えて貰った魔法の事?それとも昼夜問わず行われる情事の事?
「魔法の手札は多いに越したことはないからな」
「ああ、良かった」
「何が?」
「何でもない。……で、聞きたいの?」
「聞かなきゃいけない」
真っ直ぐな赤い目でアダムさんはボクを見つめた。
その目に吸い込まれるようにボクは口を開いた。
「……簡単で良い?」
「話しやすい方でどうぞ」
ボクは何回か深呼吸をすると話始めた。
大昔にこの大陸に渡っていくつもの氏族に別れて暮らしてきてた。
当然場所によって価値観とかも変わってくるんだけど一つだけ変わらない信仰があったんだ。
太陽の化身にして
金毛多尾で生まれた子供はその玉藻の前の生まれ変わりとして神格化されとても大切に育てられる。
そんな文化の中、ボクは三本の尾を持って生まれてきた。
ボクのいた集落の中では300年ぶりの金毛らしくてとても大切にして貰ったよ。
毎日のように貢ぎ物が持ち込まれて我が儘を言えば誰もが叶えてくれる、もしかしたら下手な貴族よりも贅沢してたかもね。
でもそれはボクに妹が出来たことで一変した。
妹はボクと同じ金毛で、ボクよりも多い七本の尾を持っていたんだ。
最初の数年はそこまで変わらなかったよ、でも妹が三つの歳になった時、大切にされてたのがボクと妹の二人から妹だけになった。
妹は今まで以上に大切に……ううん、信仰された。
それも異常なくらいに。
反対にボクは誰よりも粗雑に扱われるようになった。
日の差さない地下牢に閉じ込められて誰かの食べ残しだけを与えられた。
僅かな蝋燭の明かりの中、腐りかけのご飯を食べながら泣き喚いたよ。
ボクに優しかった女中は汚物を見るような目で見るし勉強を教えてくれていた世話役は下卑た目で見てきた。
そんな生活が数年続いた頃、ボクに生理が来た。
そして尾を二本、切り落とされた。
地獄が始まったよ。
集落中の男達が毎日犯しに来たんだ。
来る日も来る日もボクは男達の慰み者にされた。
痛くて、苦しくて、なのに薬で無理矢理感じさせられて欲望の捌け口にされた。
そんな地獄から逃げ出したくてボクは一つ芝居を打ったんだ。
心が壊れて廃人になった振りをして何にも反応しないようにした。
今までは嫌がったり喘いだりして反応してたからこいつらは面白がっていたと思って、何の反応も示さなければその内山にでも捨ててくれると思ったんだ。
目論みは成功、半年後ぐらいにボクは山の中に捨てられた。
衰弱しきってよろよろだったけど何とか山を降りて自由になれたと思っていたとき、人間に見つかって奴隷落ちした。
「復讐はほとんど諦めてたんだけど二人がボクを助けてくれてちょっと余裕が出来たのか段々と許せなくなったんだ。だからボクはこうしてお願い事としてあそこまでの護衛を……」
そこではたと気付いた。
なんでボクは思い出すのもおぞましい記憶をこうもスラスラとこの人たちに話せてるんだろう?
ボクは顔を上げてアダムさんを見た。
「ありゃ、バレちったか」
「……ボクに何をしたの?」
「んー?話しやすくなるように精神にプロテクト掛けといた。どうよ、効果抜群だろ?」
「いつの間に……」
魔法を掛けるような仕草なんてどこにも……いや、
「もしかしてボクの目を見たときに……?」
「お、正解。敏いね」
彼はパチパチと手を叩いて称賛した。
「さて、大まかな話は分かった。その上で質問するんだけど……どうして"復讐を手伝ってくれ"じゃなくて"連れてってくれ"なんだ?」
「……会いたい人がいるんだ。あの二人はいつもボクの味方になってくれてたからその人達の前では復讐に駆られていたくない」
「その二人っていうのは……」
「ボクのお父さんとお母さん」
ドロドロに汚れたボクをいつも洗ってくれたのはお母さんで、残飯にこっそり美味しいものを混ぜてくれたのはお父さんだった。
「二人はボクを助けられないことをいつも謝ってた、だから二人だけは集落から逃がして復讐から遠ざけたい。それが力の無い今のボクに出来る唯一の恩返しだから」
「…………そうか」
アダムさんは少し長い溜めのあと一言だけ呟いた。
「よーし、方針は決まったぞ!イズモ、お前さんにはこれから更に便利な魔法を教えてやる!主にイヴがな!」
「イヴさんがなんだ……」
「主様が言うのであれば異論ありません」
「しかも文句無いんだ……」
復讐心は薄れないけど大事な誰かがいたという思いは失いたくない。
だから待ってて、お父さん、お母さん。
今からボクがその地獄から助け出すから。
イヴと一緒にイズモの前を歩き主従の間にのみ通る念話でイヴが話し掛けてきた。
『いかがでしたか?』
『アウトだ。なんで扱いが変わったのか、異常には思っても違和感を感じてない……いや、感じられてない。無理矢理上書きされてる。かなり上位の洗脳だ』
あれじゃあ感情が滅茶苦茶だろう、復讐だのなんだの言っているがどこか深みに嵌り切れていない。
『解除なされないので?』
『今解除すると精神崩壊を起こす。やれやれ、精液ぶっ掛けられてもニュートラルな反応だからおかしいとは思ったけど案の定だ。この様子じゃその親御さんのことも怪しいな』
最初に助け出した時、イヴの診察で処女でないことは知っていた。
膣は何年も凌辱されていた名残か傷が残っていて痛々しくどう考えても入れられて感じる筈が無い状態だったのだ。
今はイヴの神聖魔法で治癒しているが酷いものだった。
つまりイズモは性的な事に関してどんな事をされても受け入れられるよう洗脳を受け体が誤認を起こしている。
『洗脳を施したのは十中八九その妹だろう、んで裏に誰かいる』
『なぜそう思われるので?』
『どんなに天才でも一番最初は先達に学ばないといけないからだよ。
だがそれはこちらもだ。
『イズモはもう俺の物だ、そして俺の物に手を出した以上責任は取って貰わないとなぁ』
俺はニィィと口角を上げて笑う。
『イヴ、
さぁ、狐の里に大輪の淫花を咲かそうか。
魔法
火水風土の四属性と聖女のみが使える神聖属性、世界でその人しか使えない固有、それらに属さない無属性がある。
四種の属性魔法は細かく派生や混合といった変化を加えることが可能。
人によって得意な属性魔法は異なるが特定の属性が使えないということは無く誰でも全属性を使える。
神聖魔法は神に選ばれ聖女となった女性のみが処女である間使える魔法で攻撃や支援、治癒と全ての事が扱える。
全属性に優位性を持ち同練度同魔力でぶつかり合うと確実に神聖魔法が勝つ。
固有魔法は他に同じ魔法を扱える者がいない唯一の魔法である。
使える者が非常に少なく、一つの事に特化している為習熟すれば他の追随を許さない領域に立つことが出来る。
無属性魔法は上記のどれにも属さない純粋な魔力そのものを加工する魔法。
身体強化や探知といった支援、強化の魔法が多く実は繊細な操作を必要とする魔法でもある。
元来魔法とは使用者の願いを具現化するものであり今のように属性などで分かれてはいなかった。
火が欲しければ指先に火が灯り、水を飲みたければ口元に水が集まってくる。
誰でも願えば使えた魔法はいつしか人の欲望に染まりカテゴリーに分けられ得手不得手が生まれてしまい差が出来てしまった。
魔法は人の扱う物の中でもっとも発展し、同時に衰退した技術とも言える。