※この作品はR-18です。

FATE/Walküre suko suko suki-   作:鹿島鹿

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おまたせしました~。
え……待ってない? いや少しくらいは待ってる人がry(希望的観測)


体の節々が痛んでだるい……
つまりは体調を崩した(´・ω・`)
確認はしたけど誤字とか多かったらごめんなさい。皆さんもお大事に~


在庫処分

古い、古い獣の話。

 太古より生きたソレは力があった。神秘と言うテクスチャが生まれるより更に古いソレは強靭で、尚且強者だった。若い頃は様々なものと争い、蹂躙し、時に敗れ、だが決して死ぬ事は無かった。

 災害の化身とも言うべきソレは強くなり過ぎた自らが既に自死を選ぶ以外に死ねない事をやがて理解する。

 自らを殺しうる同胞とも言える鎬を削った者たちは既に世界の裏側へと去ってしまった。

 そんな星の瞬きの如く流れた年月の、とある時、星にとっての大事や月の王の来訪。様々な情勢の確かにあった激動の時代。

 ある生物が誕生する。

 それは後に人間と呼ばれるモノだった。

 弱く醜く、けれども愛嬌のある彼らは神との交流を持つ。神と人、果たしてどちらが先に存在したかは最早定かでは無いが神々は人間に夢中になったし、人間は増える事に余念が無かった。

 愚かで弱い人間は神に様々なモノを貰い発展した。

 獣としか言えなかった彼らを次第に古い古い獣も注視する様になった。

 神々の様に人の営みを美しいとは感じなかった。

 良い目を持っていた獣は総量として人の大半は弱く、醜いと知っていたからだ。

 だが、時に閃光の様な地上の綺羅星の如く存在がいた。

 英雄である。

 彼らは全知全能ではないが懸命で、時に人らしく、時に人外であった。

 神々を魅せる人間に古い獣は漸くその種をまともに見る様になった。

 だから、ほんの気まぐれを起こすのだ。かつて人に火を与えた神の様に、古い獣は長い付き合いになる人類との初めての接触を行った。

 ――そう、それはきっと遥かなる刻まで続く盟約。例え大地が鋼の如く乾こうとも、人がいる限り続くのだ。

 

 

「あなたはなんですか?」

 

 

/

 

 さて、日中はのんびりふらふら当て所無く街を彷徨う。霊体化した三人は相変わらず姦しい。いいぞもっとやれ。

 

『確かに戦闘能力はスルーズの方が僅かに上です。しかしマスターに一番頼りにされているのはどう考えても私であるというのは明らかです。これ迄の護衛回数から一目瞭然かと思っていたのですが……』

 

 オルトリンデは「え? これ言わなきゃ判らん事だったの? 低スペ乙」と言わんばかりの態度を醸し出しながらおずおずと、確かに火花を散らしているのは霊体化していても明白だった。んー遠慮がちなのか好戦的なのか良くワカラン。

 

『戦闘能力こそがサーヴァントの本懐であるのは論ずるまでのない事でしょう。つまりは消去法です。それに私はマスターから罰と許しを受けた身、最早切っても切れぬ契約として我らが消滅した後も残り続ける縁。これは最早私とヴァルハラに直行すべき案件かもしれません』

 

 対するスルーズも「簡単な四則演算すら出来ないとかエラーでは? 初期化してヴァルハラにメンテ出す必要を感じるわー」てな感じの雰囲気で徹底抗戦の構えだ。ワルキューレの皆の自己主張が増えて僕ぁ嬉しいね。(放任)

 

『二人共っ、変な事言ってないでちゃんと護衛しなよー』

 

 おっピンクなのに相変わらずまともな事言ってるな。流石ヒルド。略してさすヒル。沼地に棲息して血を吸いそうだからこの略は辞めとくか。

 

『でも私が一番マスターに優しく撫でて貰ったんだよね? 頼りにしてるかはともかくやっぱりマスターは私に一番愛着を持ってるんじゃないかな? えへへっ、困っちゃうね!』

 

 霊体化してるが可愛い事言いながらヒルドはチラチラ見てる感じがする。霊体化しているのでいまいちよくわからんが可愛い。

 いや、前言撤回。やっぱピンクは淫乱だわ。

 実際ラブコメの様な状況になったら困るとかメタ的な作品で良くあるが……俺は一向に構わん! 何も起きないよりかはマシである。聖杯戦争のアドバンテージとか面倒になって来たから皆実体化させればおっぱいとかに接触出来る可能性が増えるのでは? オルトリンデ一体を実体化させるだけでも至近距離に二つのおっぱいだ。ヒルドとスルーズも実体化させればおっぱいは六つ。単純な計算だが三倍のおっぱいだ。確率で言えば三倍はかなりでかい。財布の中身を三倍にしてくれる魔法があれば全国の皆さんは即実行するレベル。いやまて、今は三人共霊体化しているから実体化すれば無限倍おっぱいなのでは? ここにおっぱい郷を建設する!

 

 ……などと悪魔的発想がプカプカ浮かんでくるがなんとか誘惑を振り切った。自制が出来ないと人間社会では駆逐されちゃうのだ。世知辛れー。

 

「あ、貴方は……」

 

 街の散策の途中でマシュマロなすびちゃんと片側おさげちゃんに会う。まあ、空気を打ち破るためにワザと向かって行ったのだけれど。演出はジッサイダイジ。

 周りで言い争っていたワルキューレ達も瞬時に警戒するかの様な空気を出した。

 

「こんにちはマシュマロなすびちゃんと藤丸立花ちゃん」

 

「えっ? あの、私はマシュ・キリエライトです。こんにちは」

 

「あはは……何となく紫がイメージカラーぽいもんね。マシュは」

 

 女子率が上がるとフィールドのキャピキャピ度が比例して上がった気がする。男たちよ。街に繰り出せ。世はまさに大美少女時代である(誤報)

 脳内で盛り上がりつつ立花ちゃんの頭に葉っぱが付着しているのに気付く。ピ○ミンやりたくなってきた。立花ちゃんになら付いていっても良いぜ。

 

「立花ちゃん。マシュマロなすびちゃん。昨日はどこで夜を明かしたの?」

 

「あ……えっと、公園のベンチで……カルデアの魔術礼装は性能が凄くて」

 

「わ、私はもう名称は変わらないのでしょうか?」

 

 わたわたと馴れてるし心配無いですよーとジェスチャーも踏まえて伝えようとしてる立花ちゃんに、しょんぼりしたマシュマロなすびちゃん。なんだこの群れ可愛すぎかよ。

 

「馴れてても昨日話してくれた君の良く行く所と違って文明がある所なんだから、女の子はちゃんとした所で寝ないと良くないよ」

 

「はい……」

 

「私はデミ・サーヴァントなので……いえ、すいません」

 

 二人共しょんぼりさせてしまった。

 もしや雄として終わってるのでは?

 

「とりあえずウチにくる? ご飯位はご馳走するよ」

 

 このままではイカンと思ったので提案すると二人共通貨を持ってなかったのかやや嬉しそうにホイホイ我が家に付いてきた。この二人警戒心無さ過ぎて不安になって来るんだが大丈夫か?

 その事を尋ねるとしっかりしたサーヴァントが付いてきてくれたり、現地で会った人が今回みたいに良い人だったとか言う。凡人かと思ったが激戦を潜り抜けてきたようだ。世の中やはり運……運命力次第でどうとでもなるんだろうな。俺? 俺は当然正位置。

 

 /

 

  マシュちゃんと立花ちゃんに昼飯を振る舞った。しかし二人の顔は芳しくない。

 

「あの……これカップ麺じゃないですかー!」

 出された瞬間から微妙な顔をしていたが立花ちゃん。辛味担々麺を三分の一程食した時点で吠える。

 

「実は箱で買ったカップ麺が賞味期限ギリギリだったからな。ちょうど良かった」

 

「料理上手の男性サーヴァントと接してきたせいか普通に期待してたよ……」

 

「世の中Win-Winな関係が普通なんだよ。立花ちゃんは今までは運が良かったんじゃないかな?」

 

 うだーっとした感じでテーブルに顎と両手を載せて脱力する立花ちゃん。「言われて見れば人や縁に恵まれた旅だったかも」とブツブツ言ってる。アゲアゲで良いのよ?

 

「マスター。彼女たちと私達とでは待遇……いえ、言葉の柔らかさが違いませんか?」

 

 後ろからずずいと現れたのはオルトリンデだ。

 気配遮断スキルをそろそろ覚えそうな雰囲気である。

 

「そんな事はないぞ。立花ちゃん達はちゃんと寝れてないようだから客間に布団を引いて上げてくれ」

 

 微妙に不満そうなオルトリンデはすごすごと命令に従って布団を引きに客間へと向かった。

 

「あの……ああいう状態のを放っておくと拗れちゃいますよ?」

 

「ああいう状態?」

 

 サーヴァントもちゃんと人格があるのは知っているが立花ちゃん曰く力を持った存在が癇癪を起こすと常人よりかなり面倒な事態になるらしい。

 様々なサーヴァントと過ごして来た彼女の言葉はかなり説得力があり、やはりもう凡人などでは無いのだろうと言う様子が伺えた。

 飯と宿代の代わりにサーヴァントとの付き合い方でも学ぶかね。

 

/

 

「痛い。痛……いよ……ぉ……くん」

 

 廃屋で少女は泣く。自分が誰かも解らず、なんの為にここにいるのかすら解らない。

 横にいる男が説明はしてくれたがまるでよく分からないのだ。

 なので助けを求め続ける。

 喉が渇くと暴れたくなるがその度に隣の男が奏でる音色で一旦落ち着いてまた泣き続ける。

 何故、自分はこんな事をし続けなければならないのか。

 

「そりゃあ、聖杯戦争だからだろう? 君の王子様はいるかも知れないが現れない。君は自分ばかり不幸の様な顔をしているけれど、現時点で僕もかなり不幸だ。何せ、人生を彩るどころか、君を慰める音色ばかり奏でている」

 

 肩を落とした男はそれでも演奏はやめない。やめたい理由は述べたがやめる理由は述べていない。ならばこの曲は未だ続行されていく。

 

「――ぁ、キャスターさん。ごめんなさぃ……」

 

 弱々しく、漸く人としての言葉を聴くことが出来た。

 それだけでキャスターのサーヴァントは小さく苦笑を洩らした。

 

「おはよう。さて我がマスター。今日はどうするんだい?」

 

 どうするとはどういう事だろう?

 そうだ。助けが来ないならもっと窮地に陥らないと。彼ならきっと見つけてくれる筈だ。

 少女はキャスターには応えず、身体を引きずる様に廃屋を出ていれば慣れ親しんだ陽の当たらぬ裏路地を彷徨い始めた。

 

 

 さぁ――聖杯戦争を続けよう。

 

 




作者「やっと全組出せたぜ」

もうひとりのボク「じゃああとは暴力とセックスだな!」

作者「ん~慎二がいればワンチャン?」

もうひとりのボク「慎二はレイプの救世主だった?」

作者「でも慎二ってそういうのにたどり着けないからこその慎二でもあるような」
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