FATE/Walküre suko suko suki- 作:鹿島鹿
自由更新勢力に鞍替えだぜ。
適当な文体を許してくれるよなぁ!?
案外マシュちゃんには好評だった辛味担々麺ではあったが、昨晩は二人共熟睡出来ていなかったのか、客間の布団にダイヴして寝てしまった。
間もなく夜も過ぎてくるのでそろそろ起こさねばと思い客間をノックすると返事の後、やや寝ぼけ眼の立花ちゃんと普段着風のマシュちゃんが出てきた。やわっこそう。今晩帰ったらお風呂を貸してあげよう。決して水気を帯びた二人がみたいとか不純な動機は存在しない。古事記にもそう書かれている。
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橙子さんと合流した俺達はまたしても深夜の散歩の如く街を徘徊する。
ちなみにワルキューレはオルトリンデのみが実体化している。
立花ちゃん達には別側面に変身するサーヴァントだと思われているようだ。なんかそういう納得の仕方が馴れてるなぁ。フムフムって感じで頷くマシュちゃん可愛い。おっぱいが現代の知恵の結晶であるブラジャーに包まれて尚、僅かにユさる(ユッサユッサ揺れるの略。今後出番は無い)のは眼福だ。だが直視したらバレるので気配で感じる。気配福だ。そんな単語は無いから辞書で引かなくていいぞ。
「橙子さん。宛はあるんですか?」
オレンジ色の旅行鞄が新たにトレードマークになったちょっち怖めなお姉さんと会話を試みる。後ろで立花ちゃんは「大人の女性って感じだー」とまじまじ見ている。あの子も大概可愛い生き物である。
「宛はあるよ。路地裏に不審な魔力の流れが幾つか散見された。このトランクは……まぁちょっとした用心と、力量の確認かな」
「……」
トランクについても視線から先読みされたがまた俺には理解の及ばない発言だ。カッコいい雰囲気なので深くツッコむのはやめた。
女には秘密がつきものらしいしな。創作でしか知らんけど。
兎にも角にも、路地裏目指して我々一行は行くのだった。
しかし夜の街は本当に人気がない。
まあ都会や、地方の中心都市でもないこの街ならば当然か。
静寂とした街を歩く中、密かに金属音や破砕音が混じるのを感知する。
人間はともかく、サーヴァントが知覚するにもまだ遠い。
もう少し黙っていよう。
って思ってたら皆違う方向に行くし。もー。
しゃーない。自己申告でいこう。経験則だが、面倒を解ってて見逃したら更に面倒な事になるのだ。
「ちょっと待ってください。いま、あちら側から僅かに金属音がしましたよ」
「……ほう。良く気付いたな少年。アーチャー、解るか?」
「申し訳ありません。確かに神経を集中させれば、戦場の余波を感じます」
しゅんとするアチャフェルノさん。なんだか悪い事した気分になるね。脇撫でたい。
「流石です。マスター」
オルトリンデが嬉しそうに上目遣いで誉めてくる。アニメや漫画のよいしょ役みたいなセリフをあまり言い過ぎると弱くなりそうだから自重させたい。可愛い。
「向かいましょう!」
謎の指揮力を発揮した立花ちゃんの号令と共に俺たちは現場に向かった。
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どうしてこんな事をしているんだろう。
襲ってくる人達の方が数は多いし、逃げようと思ったのだけれど赤毛の忍者っぽい子の妨害や単純に向こうの手数が多いせいで身を守るのに精一杯だ。
キャスターさんの援護がなければ即座にやられていただろう。
「来ないでェっー!」
地面をがむしゃらに叩いて起こした振動と衝撃波で近づかれるのを防ぐ。普通の人ならこれで粉々になってしまうけれど、幸運なのか不幸なのか、今私達の前にいるのはそんな事を全く気にしない。いや、気にする必要のない怪物だけだった。
留まれば炎の柱が立ち、移動した先には私より力が強い男の人の右腕を振りかざされる。
それもなんとか避けるけれども直ぐに赤毛の子の苦無が飛んできて私に何個か刺さる。あの子、なんだか遠野君に似てる。どうしてこんなことするんだろう。
「あはは……マスター。残念ながらこれは無理だ。地力が違い過ぎる。それこそ、福音でも無い限りね」
ふざけた振りをしているけれどキャスターさんからは常に音楽が流れ続けている。無理を押して相手の妨害を続けているのだろう。飄々としているけれどとても辛そうだ。
「諦めちゃ……だめ!」
キャスターさんを掴んで引っ張り、一緒に転がるように白いコートの男の人の腕を躱した。ただ腕を振るうだけのその行為が明確な死であると普段は鈍い私でも解る。
キャスターさんが言わずとも状況は絶望的だ。
けれどきっと助けが来る。だって約束したんだから。誰との約束だったかなど良く覚えて――
「マスター! 跳ぶんだ!」
キャスターの良く通る声でまた正気に戻る。反応が遅れて背中が炎で焼かれた。まったく私は鈍い。本当、嫌になるなぁ。このまま追撃されて死んじゃうのかな?
けれどいつまで経っても追撃は来なかった。
「久しぶりだな。アルバ」
気が付けば今の今迄狩人の様に私を追い詰めていた人達は私をまるで最
初から居なかったように新たに現れた人達、正確には赤毛の女性を見ていた。
「ああ、私としては時間は曖昧なんだ蒼崎。貴様は死んだ筈だ。とは聞かないのか?」
「それは私が聞かれる側の言葉だよ。なに、ブチ殺す、と宣言した言葉に
例外はないよ。蘇生する奴も経験がない訳じゃあ無いからね」
キャスターさんは逃げる機会だとテレパシーみたいなので囁いてくれるけれど、動いたら確実に注意を引き、死んでしまう直感がある。
緊張感に支配されたかの様な雰囲気がそこにはあった。
ピンチの時の助けは、まだ来ない。いつまで待てば――
「橙子さん。知り合い?」
ひょっこりカッコいい女の人の影からから出てきたのは黒髪の少年だった。
「あ―――」
息が苦しい。私にとってそれは憧れでもあり今の私にとっては恐怖の象徴でもある。
とおの――くん?
違うチガうちがう。
そんな筈はない。よく見なくても顔立ちも雰囲気もまるで違うはずなのに彼を思い出して直視出来ない程心が苦しい。目が焼けてしまいそうだ。けれども目が離せない。この場に一秒でも居たくないと言う気持ちは強くなっていく。
殺されるより恐ろしい事は確かにあるのだ。
でも、なんで私は遠野くんが恐ろしいなんて思ってしまったんだろう。彼は至って普通の学生で、平凡だけど凄い人なだけなのに……
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「いやああああああああぁあああ!!」
「マスター!?」
先程まで袋叩きにされていた女子高生?見た事ない制服の子が這うように、人外じみたスピードで逃げ去っていった。
付き添っていた指揮棒を持った派手な服装のサーヴァントも霊体化し慌てて追い掛けて行った。
どうにも俺を見て逃げたようでとても心外だったので誤解を解きに行くべきかな?
行くべきだろう。女性を泣かせたままなのはやはり格好も気持ちも悪い。
駆け出そうとした瞬間、気づいていたのか橙子さんが命令の様に言う。
「まて、少年。こいつらの相手をしてくれなきゃ、私はぶっちゃけ困る。女の子を引っ掛けたい気持ちは解るが残ってくれ」
余りにも心外な勘違いである。
確かに男と言うのは大体ハーレム願望を持っているが、緊急時に節操を無くす程ではない。その筈だ。
「なら二人を置いていきますから! それなら戦力は足りるでしょう!」
念話でオルトリンデ以外は残る様に指示すると、二人から不満の声があがるも、無視し、橙子さんの返事も聴かずに俺は路地裏に駆け少女を追った。
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「ランサーのマスターさんは戦線を離脱した様です」
私の最も信頼するサーヴァントにして大事な後輩であるマシュが確認する様に告げる。
流石に場数を踏んでる成果なのか、呆けて残った敵マスターの人達から目を離すのは自分達も含めてこの場には1人とて居ないようだ。
「フフ。折角の味方が離脱とは笑えるな蒼崎。やはり凡俗ではお前には恐怖しか抱かない。普段から周りに目を向けないお前では陣営など作りようがない!」
「言えた立場か。アルバ。ここからお前のお友達自慢を聴く気はないよ。私に例外なくブチ殺されろ」
ガンっと地面に置いたトランクを蹴る橙子さん。普段なら話し方がカッコいいので聴き逃していたかも知れないけどチョコレート工場の工場長みたいな人と容赦無く戦闘に入るみたいだ。聖杯戦争ってこう言うものなんだろうけど、もう少し会話して目的とか聞きたかったな。
相手側は喋るけど余り会話する気も無いみたいだししょうがないのだろうけど。
一般人の自分が思いの外遠くへ来てしまった事を再確認しながら私は声を上げる。
「マシュ! 戦闘準備!」
さあ、聖杯戦争を続けよう。
作者「マイネ~ミ~オジマディ~ア~」
もうひとりの僕「お前は何を言ってるんだ?」
作者「のんびり再開する希ガス」
もうひとりの僕「毎秒更新あくしろよ」