FATE/Walküre suko suko suki- 作:鹿島鹿
気が付けばやたらキラキラした部屋にいた。建物の各所が武具で構築された現代アートの様な不思議な部屋だ。
窓から黄昏の光が射し込むそんな部屋の高そうな、と言うよりやたら幅広いベットの上で目が覚める。知らない天井である。
ノルマは達成したのでもう一眠りしようかと思えば部屋の扉が空いており、廊下をやたら立派な鶏が通り過ぎた気がする。コーコケコ。隣のグリンカムビ。はて?
「おはようございます」
横にはいつものフードや武具を脱いだ、と言うより産まれたままの姿のオルトリンデがいた。つまりは全裸。駅のホームですっぽんぽん。
いつもの服装からは細く見えた躰は白磁の様に白く、要所は女性的な膨らみで満ちていた。ん? つまり肌が白くてマジ綺麗で身体は細そうなのにおっぱいとお尻はでっかいって事だよ。きのこ的エロシーンは常人にはちと辛いのだ。何回脳が灼けそうになるのか。
「昨晩は確か……アチャフェルノさんを撃退して帰って寝た様な。いつの間にTo LOVEる次元に移動したんだっけ?」
「ええ。見事な勇姿でした。だから此処にいるのも必然で、何もおかしな事はありません」
オルトリンデは全裸のまま、俺の身体に撓垂れ掛かってきた。普段の機械的な感じからは考えられない程、女性的な仕草でだ。
俺も何故か裸だし。オルトリンデの身体と触れ合う箇所がおっぱいだけでなく全てが柔らかいし、男女の関係ってこうまで急展開だっただろうか?
性的に興奮はする。するが、何か自身の肉体は違和感を訴える。
けれど――
「考え事をしないで下さい。勇士は此処で宴に耽り、また戦う。私達はそれを饗す。ね?」
向かい合う姿勢から首の後ろを抱え込まれオルトリンデが自分から後ろに倒れる。自分も回された手に牽かれてオルトリンデを押し倒す様に倒れ込む。
発情した女と言うのも男と同じ捕食者の様な目をするのだなと至近にある女神の顔を見て思った。静かに興奮した様な呼吸に合わせて上下する彼女の胸を貪りたくて堪らなくなる。
自身をコントロール出来ている自覚は常にあったが、こんな獣性が自身にあったとは。取り敢えず荒い息になり掛けているオルトリンデの唇を貪ってから細かい事を考えようと思い、行動は開始されたのだった。
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『必要な分は見せたということだ これ以上は見せぬ』
なんか途中からえらく見た目は野蛮なのに理性的なロン毛のおっさんが夢の場面のコマ割りに差し込まれた気がする。
目覚めた先は、寝慣れたシングルベッドの上であった。
「おはようございます。マスター」
「おはようオルトリンデ。他の二人は?」
全裸では無く、いつもの彼女がいた。安心やら勿体ないやら。人間は持ち得ないものが欲しくなるというが隣の芝生は青いと言う奴だろう。
「ヒルドとスルーズは周囲の警戒と探索を行っています。どうにも召喚時から上手く同期が出来なくて……申し訳ありませんが仔細はまだ解りません。念話で聞いてみましょうか?」
いつも通り感情を表に出さず赤い宝石のような眼がこちら見ながら淡々と報告される。先程の夢のせいか、どうにも性的に見てしまいそうでなんとなしに視線を外す。
「いや、念話はいいよ。何かあったら言ってくるだろうし。オルトリンデと二人きりも落ち着くしな」
家の周囲で知覚出来るヒルドとスルーズの気配は確認出来たし、異常は無い様だ。無理に念話をする程じゃないと判断した。
3人揃ってこちらをじっと見られても落ち着かないしな。
「……私といると落ち着きますか?」
「ん? ああ。なんだかんだ実体を見てる時間も長いだろうし、馴れたのかもな。もう日常に融け込んでるよ」
「マスターの日常に……」
考え込む様に赤い眼が少し下を見たのか視線が外れ、ちょいと緊張感が解れる。ずっと見られているのは引き籠もりにはちとキツい。表情は見えないがオルトリンデの口角がほんの僅かに上がっている事から嬉しがっているのだろうか?
小動物みたいで可愛らしいのでつい頭をポンポンと撫でてみた。撫で方ナデナデタイプは難易度が高いの次回に見送ろう。断じてヘタレでは無い。ナデポ習得したらやるから。恐らく。きっと、メイビー。
「? マスター。今の行為は一体……」
「ん。つい可愛くてやってしまった。反省はしている。だが後悔はしていない」
ダブルでブリットな返答にオルトリンデはいつも通り小首を傾げている。許せサスケ。
「つまりマスターは私を愛玩動物の様に扱いたいと思っている……と言うことでしょうか?」
「違う。なにがどうなってそうなったんだ?」
人生で最も早い会話の返答スピード記録更新したぞオイ。なんでこのマジ天使(女神)は真顔なのに若干頬染めてるんだよ。我ながらやばい扉を開けちゃうかな?
「違いますか……」
無表情なオルトリンデの声音に僅かに寂しさが混ざってるのは気の所為に違いない。
「ああ、もう全然違う。純粋な人間的愛情表現だ。あ、自分女神だけど? みたいなツッコミは無しな」
発言に対してしっかり定義を示した。意思疎通って大事。ラブコメ作品にも精通しているオタクが変な誤解を生む事は有り得ない。ついでに手札事故とかも有り得ない。
「解りました。マスターに今のまま愛してもらえるよう今まで以上に励みます」
うん? なんか妙にニュアンスとか違う気がするけどどうしよ。説明面倒臭くなってきた。オルトリンデ可愛し多分大丈夫だろ。
ワルキューレは女神らしいし、自分の様な凡才には聖杯戦争のみの奇縁だろうし。
適度にワルキューレ達を愛でつつ引き籠もりを脱出出来ればそれで良いやスタンスだしな。おっぱいや尻を揉めたらこの戦いは敗北ではないだろう。
『マスター。よろしいですか?』
なんて毒電波と黄昏れてたらスルーズの声が頭に響く。「いや。よろしくないぞ」とかこう言う場面で言ったらどうなるんだろうか? という誘惑に抗いつつ優雅に冷蔵庫から冷えた麦茶を取り出しつつコップに入れ一口飲む。雰囲気から緊急事態でないみたいだしね。空気を読む能力は現代人ならデフォルト装備なのだ。とりあえず「どうした?」と返答する。横にいるオルトリンデにも聴こえているのかジッと此方を見て念話の邪魔をしないように黙っている。
『マスターに会いたいと言う。他のマスター……魔術師からの要請です。』
『ふーん。霊体化してても解る人には解るんだなぁ。何者なんだろ』
『交戦の意思は無い様です。昨日のアーチャーのマスターで魔術師の蒼崎橙子と名乗っています』
『ブフォッ!? オロロロロロロ』
口から飛散する麦茶。精神が耐え切れず俺は昨日まで胃袋に入っていた物は全部リバースしましたとさ。
作者「エロエロエッサイムエロエロ……」
もうひとりのボク「うわぁ……エロシーンを書きたくなったけど出し方がわからないって状態だな」
作者「エロエロそうです」
もうひとりのボク「偉大なる原作を思い出すんだ!」
作者「!? そうか! 淫夢で無理やりシーンを挟めばいいんだ!」
もうひとりのボク「昔のエロゲって不自然でも定期的にエロ挟むシーンあるよね」
作者「エロ無いエロゲとかアレだしね。PC版Fateのストーリーにのめり込んでた時に魔力供給は当時でもちょっとどうかと思ったぞ」
もうひとりのボク「時代だねぇ」