FATE/Walküre suko suko suki- 作:鹿島鹿
ぐふふ(´・ω・`)
誤字一部修正しました。報告してくれたよもぎもちさんありがとうございますm(_ _)m
さてはて、夜の街と言うのは怖いものだ。なんだかよくわからないものを人間は恐ろしく感じる。
つまりは未知である。人間は理解の及ばないものを恐れるのだ。
そういった恐怖を紛らわす為に人間は二次元の嫁の事を考えたり、今日放送予定の深夜アニメに思いを馳せたりするのである。
「マスター。難しい顔してどうしたの?」
「いや、ピンク髪の女の子はやっぱりエッチなのかなって言う事に想いを馳せてた」
「なにそれっ。別に私はエッチじゃないよー!」
「別にお前の事を言った訳じゃあないぞ。やはり心当たりが有るんだろう」
「むー。オル……クソカワユスと警護を交換なんて言い出したのは私を辱める為だったのかなマスターは」
「全てじゃないがそれも含まれてはいる。クソカワユスはなんか依存度高めだったから今回は偵察組だ。ヒ……ランサー・エッチッチピンク」
「えっ!? もしかして私の呼称それになるの!?」
夜の街をランサー・エッチッチピンクことヒルドと歩く。
燈子さんとの待ち合わせポイントまでスタコラサッサである。
他二人は街の偵察だ。霊体化しつつ異常があれば連絡という流れである。何処かで闘っていれば横槍も入れやすいし。
「マスターはさ。あの蒼崎って魔術師の事信用してるの?私には人間の感情を本質的には理解出来ないけど、信頼関係と時間は比例する事位は察せられるよ」
ヒルドは常にエッチな事を考えているかと思ってたが以外とまともな意見だ。やっぱりピンク髪だけで人を判断しちゃいけませんよ。
「直感だけど後ろからズドンとかはしないよ。彼女、身内になれば優しいタイプだ。寿退社するまで助手と行動してたらしいし、信頼関係を気付いておくとお互いWin-Winだと思うんだよな」
「根拠が薄いよ……もっと自分を大事にしてよね。マスターはヴァルハラに連れて行くんだから」
「直接エスコートが必要な死後の世界に行くって事はこの戦争中に俺は死ぬ予定なのかな」
「ちゃんと私達が守るよっ。でもいつかお爺さんになったら立派な勇士になってそうだし迎えに行けると良いなぁって」
「遅咲きなのか生涯現役なのか……現代の戦いで活躍とか悲惨な人生しかないだろうなぁ」
オルトリンデより明るい雰囲気のせいか会話は弾む。内容がある会話が多くてやっぱりエッチッチランサーの称号はオルトリンデと交換するべきだろうか。目的地まで10分程度だが表情がコロコロ変わるヒルドは飽きない。週刊誌の様な女の子である。月刊誌だったかな?
「今晩はどのサーヴァントと戦うんだろうな」
「マスターは不安? 大丈夫だよっ。私達三人がいれば手数でもスペックでも圧倒できるし!」
「そういう不安だけじゃないんだが……」
無垢そうな顔で元気よく言われるとなんだか居心地が悪いのでヒルドの頭をワシャワシャ撫でる。「わきゃっ」とか面白い驚きの声が出たので更に撫でた。ついでに頭の羽だか耳だかも捏ねくり回す。
「ちょっもうっ! マスター! 悪戯しないの! 人間は皆こんな事するの?」
「ああ、人間は皆お前の頭のソレをワシャワシャしたいのだ! 人類の欲望には流石の俺でも抗えない」
「そうなの!? 人間って変なの。でも、マスター以外にはあまりされたくないから注意しないとなぁ」
少し膨れた顔のヒルド。なんだよこのカワイイ生き物。保護するわ。俺が環境保全庁だわ。そんなこんなでイチャイチャしながら燈子さんとのランデブーポイントへ向かうのだった。
「来たか。少年」
人気のない自然公園の寂れたベンチに腰掛けていた燈子さんを見つける。公園のベンチをここまで偉そうに座れる人間は中々いないだろう。隣には実体化したアーチャー・インフェルノさんが此方に対してぺこりと擬音がなりそうな雰囲気で頭を下げた。清楚!
「どうも。で、どこに行くとか目星はついてるんです?」
「ああ。新市街の方であからさまに戦闘を誘う程、挑発的に魔力を放出してるサーヴァントが居るらしい。この手合は一度相対した事がある経験から恐らくはセイバーだろう」
「ならセイバーと戦うんですか?」
「いや、釣られた奴に標的がいないか探る。まぁ、セイバーと戦り合う事になるならそれもそれで構わん。っと、使い魔に
了解的な返事をして駆け出した燈子さんに続く。ランナウェイ。
燈子さんの後ろを走りつつも念話でオルトリンデとスルーズに合流するよう伝えると、流石サーヴァント。霊体化した二人も直ぐに合流出来そうだ。
「おっ。二つの人影が戦ってますね。セイバーが押してるみたいですけど、どうします?」
「眼が良いな少年。取り敢えずどちらも目標とは違うし、様子見だな。隠形の魔術でも使ってやり過ごそう」
「りょーかい」
ビル街の広場では魔術的な効果なのか何故か灯りが乏しくサーヴァントらしき超常の存在が剣と鈍器を合わせ火花を散らして争っている輪郭しかわからない。キンキンと金属音がひたすらに鳴っている。子供の頃の夢とか色褪せない落書きは関係ないぞ。
『マスター! スルーズが!?』
急にオルトリンデから念話が入る。かなり慌てた様子だ。かわいい。ではなく今度はなんだろう。
「どうした。スルーズに何かあったのか?」
「制止を振り切って戦闘に介入しました! 指示を!」
マジか。何事も楽に行かないとはやはり世の中ってクソだな。
「燈子さん。すみません。内のサーヴァントがあそこのパーティに混じったそうで」
「そうか……貸一つとしよう。アーチャー。ランサーを援護しろ」
頷いたアチャフェルノさんが弓を番える瞬間にチラ見できた腋に目を奪われつつも踏み倒したい貸しができたので俺はサーヴァント達の戦闘の近場へ移動を開始する。霊体化したオルトリンデが側に来たのを感じ、事の仔細を訪ねた。オルトリンデさん。霊体だからって距離近くない? 背中にぴっとり張り付くような気配である。背後霊とかこんな感じなのかね。
『で、なにがあったんだ?』
『すみませんマスター。セイバーが我々と因縁……と言って良いのかは断言出来かねますが、そういう手合でして……スルーズは我慢できなかった様で』
なるほど。サーヴァントが歴史上の存在ならばそういった事もあるか。人の縁とはそう言うものだ。SNSとかではっちゃけてる昔の友人とか見るともにょる感じみたいなものだろう(適当)
だがあのアメコミのヒーローみたいな仮面をつけた奴とワルキューレ達に縁があるとは、あのセイバーはちょっとサイバーパンク過ぎない? ま、まさか元カレ!? お父さんの知らない所で娘が付き合ってて別れたりしてたらかなりショック受けそうだよね。世のお父さん頑張れ。
「やっぱり……シグルド!」
ヒルドも冷静では居られないのか声を荒げる。普段よりかなり凄みがある雰囲気になってるな。茶化せん。神話とか英雄譚とか詳しく無いのでさっぱりだ。
しかし相手のシグルドとか言うセイバーは凄いな。スルーズに最初セイバーと交戦してた鈍器使いのサーヴァントも共闘してて、アチャフェルノさんからも火の矢の援護があり実質3対1なのに互角である。あ、やはり数の不利もあるから逃げたな。撤退の思い切りも良い。
となると相手をしていたサーヴァントと、後ろの路地に避難していたそのマスターが残る訳だが。どうなるやら。取り敢えずスルーズを拾いに行く為に顔だけ出すか。
現れた俺に対して残った鈍器使いのサーヴァントは慌てた様子だ。どうにも英雄らしくない。女の子である。得物は鉄塊の如く大きいのだが。小さい女の子に巨大な武器はロマン。
「助けていただいてありがとうございます。あの……」
お礼半分。警戒半分と言った所か。やっぱり甘々な感じ。なんだかなー。
「いや。こっちは予期せぬ感じの参戦でね。礼を言われる事じゃないよ。それで、俺達とも戦う?」
「いえ! 待ってください! 私達に交戦の意思はありません!」
確かに駆けつけた時は防戦一方だったが攻める気がなかったのね。 新市街に張られていた魔術的な結界が解けたのか月の灯りと電灯がタイミング良く光を取り戻した。相対するサーヴァントの紫色の髪と黒い鎧、そして巨大な盾が映える。
「私達はカルデアの者です。どうかお話を聴いていただけませんか?」
面倒事の様だ。なんにしても俺の社会復帰への道はまだ遠い。
作者「マシュマロ」
もうひとりのボク「風呂敷広げ過ぎるとイチャラブが遠くなるのでは?(正論)」
作者「FGOエアプかおめー。カルデアが来ると案外すぐ終わることもあるんだよ(暴論)」
もうひとりのボク「う、うぜえ」