FATE/Walküre suko suko suki- 作:鹿島鹿
俺? 俺はパールヴァティー(背信により焼却)
今話はシリアル多めかも。すまない(牛乳風呂)
マシュマロナスビちゃんによると彼女らは今回の聖杯戦争とは別の勢力と言うか部外者で、歴史の歪み的なモノを修正するタイムトラベラー的な組織の一員らしい。この聖杯戦争自体が特異点となっているとか。巻き込まれてそんな日にちが経ってないので全くわからん。余り深く考えてもしょーもないのである。
そんな事を考えるよりかはマシュマロナスビちゃんとマスターの片側おさげちゃん。マシュ・キリエライトちゃんと藤丸立香ちゃんを眺めている方が余程有意義である。まあハイスペックな身体は会話を聴きながらの視姦というマルチタスクも余裕なので両方やるが。
一通り説明が終わったあと、燈子さんが合流して来た。マシュマロナスビちゃん達の回答によっては姿を現す気は無かったんだろう。うーんやっぱり曲者感凄いよなこの人。
「話は聴かせて貰った。ああ。そう警戒しなくていい。私はそこのランサーのマスターと同盟関係にあるものだ。蒼崎橙子と言う。君たちの言でこの聖杯戦争にあった違和感にある程度答えが出た。我々も強力するよ」
突如現れた眼鏡おねーさんに動揺していたマシュマロナスビちゃん達だったが燈子さんの話術サイドのぱぅわーにより協力関係となった。俺? 燈子さんの決定に異論なんて全くない。そりゃ長いものに巻かれますよ。セロテープの如く。
取り敢えず戦闘後で余力が無いのでその日は連絡手段と次の集合場所をあの自然公園に決めて解散と相成った。定時退社はジッサイ大事。
軽く話したがカルデアの子たちは二人共普通だけど良い娘で、なんか話しててほんわかするんだよなぁ。らぶりー。
「マスター。スルーズの件はどうしますか?」
帰り道にて可愛い女の子の事とか考え始めるとオルトリンデが俺の服の裾をちょいちょいと引っ張ってきた。脳内がカーニバルで話を適当に流して聴いてたら思わぬ役得である。
「ん? 特に何もないよ」
その発言を聴いたスルーズは僅かに罰が悪そうに応えた。
「自身を律し切れないのは重大なエラーです。これからの行動に支障が出る場合もあるかも知れません。マスターに処分される事も覚悟の上ですが……せめてあのセイバーを、シグルドを討つ為にこの身を捨石にでもしていただければと……」
エラーと言っておきながら自分の願望を混ぜるとか感情がないなんて欺瞞では? ボブは訝しんだ。
しゅんとして耳も頭も垂れているスルーズは可愛いのでゴールデンレトリバーを撫でるが如くワシャワシャと撫でまくった。「ま、マスター。何をっ?」とか言ってるが無視して撫でまくる。「あ、私の時より勢いがすごい」とかヒルドも言っているが気にしない。俺は場合により都合の良い差別主義者なのだ。きゅっぷい。
「つい飛び出す。まあ、そんな事もあるだろうさ。このワシャ撫でを罰として終了」
スルーズはポカンとした顔の後で納得いかない様な複雑な表情を浮かべた。いまの表情、イエスだね!
「心の赴くまま行動することを俺は今後も禁じないよ。スルーズに限らず、二人にもな」
俺の行動原理とか大体はそんなだしな。
困惑の中、少しおふざけを混ぜて言ったせいか、雰囲気はたちまち弛緩した。元引き籠もりは「ムードメーカー○」を手に入れた! 野球しようぜ!
脳内でスキル取得ごっこをしているとまたしても服の裾をちょいちょいオルトリンデに引っ張られる。その仕草可愛すぎない? 段々遠慮が無くなってるのは減点だが。いやそれもいい(情緒不安定)
「私も失敗をしたらマスターに撫でてもらえる。と言うことでしょうか?」
「んっんー。どうしてこうなっちゃったかなこの子は」
教育に失敗した娘を見るような気分でその晩は帰宅したのだった。
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「無事現地の協力者の方が出来て良かったですね。先輩」
「そうだねマシュ。この特異点の原因も早く見つかりそう」
二人の少女は幸先の良さに顔を綻ばせた。
カルデアにて異常な魔力数値が計測されたこの地はいつかのマンションの様に比較的現代に近い日本だった。
レイシフト早々、どうやら聖杯戦争が行われていたらしく問答無用でセイバーと交戦。あわや敗北かと言う時にあのランサーに助けられたのだった。
「今回は同行者が私だけですし……厳しい戦いになりそうですね……」
「いつも厳しい戦いだったからそんなに変わらないよ。それにマシュの事は頼りにしてるから」
そう言って笑う先輩は私にはいつもの様に少し眩しく感じた。
自分たちの人理修復の為の特異点も残り後一つという所で発生した今回の特異点。年代は2010年以降との事だがこの場所自体が不安定なのか正確な年代すらも特定する事が出来なかった。現にいつもバックアップをしてくれているドクターやダヴィンチちゃんともまるで連絡が取れない。
召喚サークルも設置はしたが何故かサーヴァントを喚ぶ事も出来ず、現地の協力者は必須と言えた。
不安だらけだがランサーとアーチャーのマスターと協力関係になれたのは幸先がいい事だ。
だが、先程から感じる違和感はなんなのだろうか?
どうにも拭う事が出来ない不安がマシュの中にいつまでも残るのだった。
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自然公園にいたフードを被った少年は、歓喜に震えながら人知れず喝采した。
ようやく物語は動き出したのだ。
力を持っているのにそれを振るえないと言うストレスから漸く開放される。俺は最強だ。僕は最強である。サーヴァントも召喚出来た。最早消化試合の様なものだが、最初から実力を魅せつけては他の脇役に群がられて面倒だ。僕は暴虐に振る舞うのだ。俺は冷静に振る舞うのだ。何故なら、そう何故なら今までクソの様な人生だったのだ。それの採算を合わせるだけの事である。
男は嗤った。行先も見えない自身を。
傍らに立つ剣士は、静かに溜息をつく。呆れでも嘲笑でも無く、悲哀を込めて。
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同刻、街の倉庫街にて――
「バーサーカー! アサシンに構うな! マスターを殺せ!」
叫ぶ魔術師は冷静かつ優秀だった。現代にそぐわない黒いローブの男は意思の疎通が敵わないバーサーカーを見事に操っていた。マスターとしても、魔術師としても一流と言っても良い腕だろう。相手が対魔力を持たないアサシンなのも自身の魔術による援護を可能として事態を良い方向へ向かわせた。
黒い甲冑に身を包んだ狂戦士は吠える。
「Arrrrrrthurrrrrr!」
理性を無くしてる筈なのに冴えわたるその武技はアサシンを忽ち弾き飛ばしてアサシンのマスターらしき隻眼の男へと突進する。
後方に吹き飛ばされたアサシンから鋭利な刃物……苦無が投擲されているが一瞬振り返るのみで手に持った剣で切り払う。
決定的となったのはその動作だった。
自身の鎧があるのだから苦無は最悪無視しても良かったのだが、仮にも相手は英霊、見た目から神秘を感じぬ攻撃であれ、油断してその身で受けるべきでは無いと言うのは通常の聖杯戦争、サーヴァントという一級の神秘の対決においては、その判断は正しいと言えるだろう。だが、此度の相手はそうではなかった。
「――正しい判断だ」
そう、例え理性を失おうとも湖の騎士が戦場の判断を違える事はまず無い。
例外は敵の、アサシンのマスターが尋常では無かったと言う事だ。
苦無の迎撃に視界を外したバーサーカーに迫ったアサシンのマスターである隻眼の男は右腕を振るう。相手が人間なら再度反転して迎撃する事などサーヴァントにとっては容易い事だったろう。
だが、その突進はおよそ人とは呼べる速度では無く、振るわれたその腕はサーヴァントだとしても一撃必殺と言って良い威力を誇った。
限界まで練り上げられた灼熱の腕が迎撃の間に合わなかったバーサーカーの横腹を鎧ごと溶かし、粉砕する。
「Arrrrrr!?」
衝撃により吹き飛んだバーサーカーは倉庫街に山と積まれたコンテナに突っ込み、膝を付く。攻撃を受けた鎧の一部は尋常でない膂力によるものだったのか、破砕し、ひしゃげていた。
「なっ!? サーヴァントだぞ!?」
バーサーカーのマスターである男は魔術により強化された五感でなんとか戦闘の成り行きを把握する事が出来たが、まさか敵のマスターがサーヴァントに匹敵するなど想定の範囲から大きく外れ過ぎてていた。歴戦とも言える彼ですら呆然と立ち尽くす事になったが、戦場にてその瞬間を見逃されるはずも無く。
「御免」
戦場に復帰した忍装束を纏う赤毛の少年……アサシンの一閃よって、その首を絶たれた。
「魑魅魍魎が彷徨うこの街においては、残念無く成仏する事が出来るかは不明だが、どちらにせよ迷わず疾く逝くといい」
アサシンのマスターである隻眼の男は腕に付いた血を拭えば、バーサーカーの方を見遣る。
「Arrrrrrthurrrrrrrrr!」
「ほう。完全に不意を突いたつもりだったが、英霊と言うだけはある」
マスターを失った為かバーサーカーの存在は希薄になりつつあるも、瓦礫から此方を見据えていた。
それに応える為、隻眼の男は再度腕を振り上げて構える。側には赤毛のアサシンも警戒態勢に移り控えていた。
だが、雌雄を決する機会は訪れはしなかった。光線の如き砲弾がバーサーカーを直撃したからだ。
避ける余力も無かったのかその一撃でバーサーカーは完全に消滅した。
「立会いの邪魔しちゃぁ悪いが生憎海賊でね。打てる時に打たなきゃならないのは性分さね。まぁ、マスターの指示があったからぶっ放した訳だが」
愉快そうな女の声が響いた。
バーサーカー消滅の原因でもある女は愉快そうにニ丁拳銃を手中で弄んで登場した。
「ライダーか」
「そして私だ。いかん。いかんぞ軋間。如何に立ち上がったとしても勝てる相手であれ全力をもって追撃しなければ。私も死因は油断からだった。それとも死なねば直らないと言うのはやはり至言だったのかね」
追撃の様に消えゆくバーサーカーのいた位置に火柱が上がる。
放っておいても消滅したバーサーカーは完全に跡形もなく消滅した。
サーヴァントの完全なる消滅を確認したライダーのマスターの赤いコートの男は叱咤する様にアサシンのマスター、軋間へと謳う様に告げる。
「冥府を彷徨う私を生へと案内する鬼に先に死なれてもつまらん。精々用心を怠らない事だ。」
「……覚えておこう」
これで残りは六騎。思惑通り聖杯戦争は加速して行くだろう。
「蒼崎ィ……今度はお前が私をつけ狙う。なんと愉快なのだろう。お前が私を追い、私は……そう私は」
赤いコートの男の言葉は続く事はなく、調子の良い鼻歌による聖歌が倉庫街に響いた。
現在脱落サーヴァント一名。さぁ、聖杯戦争を続けよう。
作者「くぅ~疲れました(ry なんかいつもの二倍くらい書いちゃったよ! 戦闘シーンってむつかしい! 是非もないよネ!」
もうひとりのボク「おい。エッチなシーンは?ズボン脱いだどころか不退転の覚悟で焼却したんだが」
作者「え……ほら好感度が足りないと既カップルかレ○プしか書けないし、迂闊なことをするとFate警察が……」
もうひとりのボク「既に型月警察が来そうなレヴェルなのに日和ってんのなんなん?」