「勝者、薙切えりな!!」
満場一致での圧倒的勝利が観衆の大歓声を呼び起こす。
誰もが予想した勝利でありながら、その勝利はあまりにも多くの観衆の心を打ち震わせ、感動させる。
味わうまでもなく、見るだけで満足させられる。
それだけのものがえりなの料理には備わっていた。
鳴り止まぬ大歓声の中、膝を折った敗者を尻目に悠然と背中を向けて歩き出すえりな。
束ねた金髪を解いて、その腰まで伸びた長い髪をなびかせながら立ち去る様は優雅で美しい。
料理が料理なら、作った者も作った者。
食べた者の舌を満足させるだけでなく、見ている者の目まで満たしてしまうその料理人は、正に薙切の名に相応しかった。
「ふぅっ…」
廊下に出て、誰もいない事を確認してから少し息を吐き出す。
世界的に高名な料理人として知られるえりなは学生という身分でありながらも、スケジュールは来月まで一杯になっている。
三ツ星料理店の試食会、遠月十傑評議会、編入試験の試験官、食戟…
そして自身の腕の研鑽。
束の間のゆとりさえない日々に、えりなは内心疲れ切っていた。
「えーりなっ」
ふいに後ろからかけられた声。
もったりとした重ったるい声に振り向くと、そこには遠月学園の制服を着ている太った男子生徒がいた。
「え、来てたの?」
「来てたの?って、本当は分かってた癖にぃ」
ぴりぴりと張り詰めたような緊張感を漂わせていたえりなが相好を崩して、声の主と親しげに会話を交わし出す。
周りに誰もいない事を確認すると、男の元へ歩み寄る。
「食戟の最中目が合ってたんだけどなー、何度も」
「っ!?あ、あれはっ!ちょっと、カメラのフラッシュが気になって…」
確かにあの薙切えりなの食戟ともなれば写真を撮りに来る連中もいるだろうし、どんな目的なのかはさておき、動画を撮っている者もいるだろう。
しかし、男がいたのは観客席の入り口近く、およそカメラを向けるには都合の悪い位置だったのだ。
「言い訳は良くないね、えりな…そんな君も可愛いけど」
「……うん…」
男の元へ歩み寄ったえりなが頭を撫でられて、猫のように縮こまってしまう。
こんな姿、他の生徒にでも見られようものならただ事では済まないだろう。
翌日の遠スポは一面えりなのフライデーで埋まってしまう。
でっぷりと肥えた腹がえりなのくびれた腰に当たる。
それほどまでに距離を縮めていた両者は今にも情熱的なキスを交わしてしまいそうなほど、熱っぽい視線でお互いを見つめている。
蕩けるような媚びるような目付きで煽情的に見つめてくるえりなを、がっしりと受け止めるように微動だにしない男の視線。
えりなが男の腰に回した手が引き寄せるように、男を求めているように見えた。
「…ダメだ。こんな所でそんなイケナイ事をしちゃ、大変な事になっちゃうよ」
「ぁ…」
しかし、男の太い腕がえりなの腰をぐいと半ば強引に押し離す。
確かに男の言う通り、廊下でキスでもしている所を見られようものならとんでもない騒ぎが起こるだろう。
男の理性の氷水が焼き石のように熱くなったえりなの情熱を冷ましてしまう。
「じゃあね、えりな。しばらくは二人っきりになれないだろうけど、また…」
「待って!」
何かを断ち切るように足早に立ち去りかけた男をえりなの迫るような声が止める。
切なさに濡れた瞳が想いのしめやかさを滲ませる。
「抱いて」
姿勢を少し屈めて、男の胸に顔を押し当てるようにしながら、小さく囁く。
消えるようなか細い声だったが、男にはえりなが何を言ったのか理解できた。
「どうしたの?急に…」
「もうガマンできないのっ!私、寝ても覚めても貴方の事ばかり考えてしまって…今日も食戟の最中に貴方の顔を見たら、それから貴方の事で頭が一杯になって…もう貴方無しじゃいられないのっ!!だからっ、もっと激しく、その…貴方の存在を確かめたい…貴方の存在をこの身で知りたい!」
堰を切った激流のように、熱い想いを吐露し出すえりな。
溶岩のように熱く濃厚な愛情が身に浴びせられる。
「お願いだから…今日だけっ、今日だけ…甘えさせて…」
身の疼きが抑えられないのか、僕のシャツの胸の辺りを掴みながらぶるぶると震えているえりな。
僕の胸を涙で濡らして、上目遣いで求めてくる。
そんな顔で懇願されちゃあ、反則だよ…
「…んぁっ!?」
えりなの腋を持ち上げるように抱き抱えるとびっくりしたような声を上げる。
「ごめんね、びっくりした?…でも、顔上げないと、できないよね?」
顔を上げたえりなは丁度僕と同じくらいの背の高さだ。
そのまま顔を前に突き出すと、えりなの唇が近付いてくる。
「はぁぁっ…あぁ…」
陶酔したような息遣いで愉悦の情を表現するえりな。
何をするのか悟ったように、僕の腰へ軽く手を当ててくる。
彼女は口をすぼめて、待つまでもなく僕の唇へ迫ってきた。
ハァハァ…やっと憧れのえりなの唇が僕の目の前にっ…!
ぷるぷるで、ぷにぷにで、きっと軟らかいんだろうなぁ…見るからに軟らかそうだもんなぁ…
えりなはキスとかした事ないんだろうなぁ…という事は僕とのキスがファーストキス!?
やばい、そんな事考えてたらアソコが爆発しそうになってきたよ…なんたって、あのえりなとキスでき…る?
え?そんな訳ない…なんで…?
あぁ…そうか、そうだよな…そう、だって、これは…
夢。
どうせそうだ、と思った頃には現実に引き戻される。
僕はもうこの感覚には慣れっこだった。
「むぅ…っ」
身を起こそうとすると、ねちゃっと粘ついた、嫌な感触を下半身に覚える。
この感触も慣れっこだった。
立ち上がってゆっくりとズボンと下着を引き下ろすと、精子で濡れたペニスが脱いだ物と透明な糸を引く。
えりなとキスをする夢で夢精してしまったのだ。
慣れたとは言えども、何時になっても起きてすぐに風呂場に直行させられる不快感は拭えたものではない。
射精する気持ち良ささえも夢の中に置いていかれるので余計に迷惑だ。
すぐに風呂場に入ると、下半身と衣類にこびりついた夢の残滓を温かい水で洗い流す。
粘り気の強い僕の精子はそう簡単には落ちてくれない。
しかし今日の夢はなかなか素晴らしいものだった。
僕とえりなが恋人同士という設定で食戟を終えた彼女がたまらず僕を求めてくるというもの。
今まで色んなえりなの夢を見てきたが、今日の夢は格別だった。
あんな美人で可愛らしく、高貴な女の子に求められるなど夢のまた夢ではないだろうか。
無機質に手を動かして、温水の中で衣類を揉みながら、夢の余韻に浸る。
しかし、良い所までは行っても、その最後の一歩をどうしても踏み込めないというのが夢というもの。
多分、えりなとのキスを目前にして、興奮で体が起きてしまうのだろう。
今までもえりなにペニスを挿入する直前、えりなのオッパイを吸う直前、えりなのお尻を撫でる直前、などといった場面で僕はいつも灰色の現実へと引き戻されてしまっていた。
ただそうやって夢に踊らされるのも今日で終わりだ。
寝起きで頭がぼやついていたせいで今まで忘れてしまっていた。
僕はえりなの『最も大切なもの』を握っている事を。
流石に僕の頑固な精子もそろそろ落ちてきた。
それだけ質の良い、受精させる能力の高い精子だという事だろう。
精子を洗いに来たついでに、全身も洗ってしまおう。
ちゃんと体の隅々まで洗わなきゃね。
愛しのえりなの体を汚さないように。
放課後のロマンスこと、体育館の裏。
人目に付かず、静かなここでは青春を全うする少年少女達が密かに落ち合い、想いを告げる。
今日も人知れず、密約の下に足を運ぶ男女が一組。
しかし、艶やかな長い金髪を靡かせる美少女に、でっぷりと肥えた腹を湛えた短躯の風采の上がらない男。
男の方から一方的に恋心を告げるにしても、あまりにも不釣り合いであるように見えた。
「ぶひひひひい!!約束通り来てくれたんだね、えりなたああん」
「…ッ」
いきなり自分の名前を「たん」付けで呼ばれた気色悪さに身の毛がよだつ。
本来であればこんな醜男と人目を忍んで会う約束など遠月学園総帥の孫娘である彼女が立てるはずがないのだが、そこには奇怪な事情が絡んでいた。
「…緋沙子は無事なんでしょうね?」
えりなと呼ばれた金髪の少女は、アメジスト色に煌めく瞳で射抜くような視線を醜男に向ける。
「ああ勿論だよぉ、緋沙子ちゃんには傷一つ付けてないからねぇ」
(傷物にはしちゃったけどね、ぶひひ!)
そう言って、醜い男はポケットから自身のスマホを取り出し、液晶を見せつけるようにしてえりなに突き出す。
見せつけられたスマホの液晶には両手を縛られて、目隠しと猿轡を着けられたえりなの秘書、新戸緋沙子の姿が映っていた。
「緋沙子っ!」
それは昨日、えりなが個人的に利用しているメールアドレスに送られてきた、見知らぬメールに添付されていたものとほぼ同じものであった。
薄暗い部屋に緋沙子と思しき少女が縛られて、うなだれている画像。
確かに傷が付いていないのは確認できるが、拘束された痛ましい姿にえりなの心が痛む。
さらに緋沙子の生徒手帳の画像も送られてきたので、縛られているのは緋沙子本人なのだと確認できる。
「貴方があのメールを送ってきた肝井草男ね?…なぜ緋沙子を」
「なぜって、そりゃあ今こうしてえりな様と会うためだよ」
現状を示すように両腕を広げる草男。
えりなが草男の名前を知っていたのはメールの最後に彼の名前があったから。
どうやら緋沙子を捕えて拘束したのはえりなを釣り出すためだったようだ。
「緋沙子をダシにして、私を呼び出そうって肚だったのね…そんな事のために緋沙子を…許せないわ」
いつもの余裕ある悠然とした立ち振る舞いとは打って変わって、鋭い剣幕で静かに憤るえりな。
怒りのあまりに細い肩、そしてたわわな乳房がかすかに震える。
「おおっとぉ!そんなに怒ったえりな様のお顔は初めて見たなぁ。んん~怒った顔も可愛いねぇ…写真撮っちゃおっかな?」
「ふざけないで!!」
バチンと向けられたスマホをはたき落して、憤る。
「そんな大きな声出さないでよぉ」
不敵な笑みを浮かべながら、えりなを諌めるように手を振る。
幸い声は誰にも聞かれる事はなかったようだ。
「くっくっく、安心してよ。今後も緋沙子ちゃんに危害を加える事はないからね…えりな様が僕の言う事を聞いてくれれば」
「なんですって?」
こんな見るからに下賤な男の言う事を聞くなど冗談ではない。
日頃、権柄ずくな態度を取り、人に言う事を聞かせる側のえりなにとってはこの上ない屈辱である。
しかし、緋沙子の身に危険が及ぶとなれば、えりなは生まれた時から積み上げられたプライドさえも折る事をも辞さない。
「えりな様が僕を言う事を聞かなければ、緋沙子ちゃんの身がどうなるか分からないよぉ?少しでも反抗的な態度を取ればこのスイッチ押しちゃうかもねぇ」
そう言って、ポケットから何かを取り出す草男。
「これ、な~んだ?」
「…」
見た所何かのスイッチだろうか。
簡易な作りで掌サイズに押すスイッチが一つだけ、という漫画に出てくるようなスイッチ。
「ぶひひっ!これ、緋沙子ちゃんがいる部屋の爆弾スイッチ」
「!?」
爆弾、と聞いて目を見開いて身構えるえりな。
しかし、冷静に考えれば、この手の話はただの脅しである場合が多い。
えりなもよく親族から「爆弾を仕掛けた」という脅迫状が来るという話はよく聞いていたが、実際に親族の家が爆破されたなどという話は聞いた事がない。
「ば、爆弾?ふんっ、そんな物、貴方に手配できる物なのかしら?」
ふんぞり返って余裕がある事を見せつけようとするえりな。
「まぁ信じるか信じないかは別として、急がないとまずいかもねぇ~。緋沙子ちゃん昨日から何も食べてないから」
「えっ?」
昨日から食べていない、という事は最低でも一日以上何も口にしていないという事になる。
人間、何日も物を食べていないと餓死してしまう。
そういえばスマホに撮られた緋沙子の頬は、心なしか少し頬がこけているように見えた。
「僕を警察に突き出しても緋沙子ちゃんの居場所が分かるとは限らないよ?僕が黙秘を貫いている間に、緋沙子ちゃんが死んじゃうかもしれない…」
えりなの憐憫を煽るようにわざと声をひそめるように語りかける草男。
緋沙子が死ぬなど冗談でも考えたくなかった。
幼い頃からいつだってえりなの傍にいてくれて、いつも支えてくれた親友。
彼女がいない時にはそれだけで不安に駆られる事さえある。
「大人しく僕の言う事聞いた方が賢明だね?…さ、ホテルに行こっか?」
行きたくない。
けれども、緋沙子のためには行かなければいけない。
自分の身か緋沙子の身か。
二つの葛藤の狭間で思い悩んでいる内に、草男の手配するラブホテルの前まで来てしまっていた。
「ここだったら誰にも見られる事はないからねぇ…思う存分愉しめるよぉ」
「…」
遠月学園から少し離れた所にあるラブホテル。
運良く、道中で学園の生徒に見られる事はなかったが、えりながラブホテルに入る姿など見られようものなら遠月学園の外でも話題になってしまうだろう。
(それもこんな醜い男と…)
身分の高い生まれであるえりなにとって、草男の容姿は生理的に受け入れ難いものであった。
でっぷりとだらしなく肥えた体に、ニキビでデコボコになった月面のような肌。
ただ、脂ぎった肌が光を浴びてでろりと反射する様はとても月などと言えたものではない。
そのくせ、鼻は潰れたように低く広く、骨格の凹凸の少ない顔はまるで壁のようだ。
見ているだけで腐臭が漂ってくるような容貌に、えりなは背中を向けて拒絶の意を示していた。
「今日は僕の言う事を全部聞いてもらうからねぇ」
後ろからその華奢な両肩に手を置いて、耳元に息を吐きかけるように囁く。
「きゃっ!?」
その馴れ馴れしい声と手つきが余程気に入らなかったのか、びっくりして草男の手を払いのけるえりな。
普段は威圧的なまでに威厳を漂わせて立ち振る舞うえりなが、目を大きくして驚く様が新鮮だった。
息を呑むようなか細い悲鳴も、彼女の精神的に女性らしい一面を覗けたような気がして草男の興を誘う。
「ぶひひっ!ダメじゃないかぁ、言ったそばから僕の手を払いのけるなんて…」
叩かれた手にフーフーとわざとらしく息を吹きかけながら、余裕ありげに微笑んでみせる。
豊満な両胸を持ち上げるように腕を組んだえりなは、一見いつも通りの、優雅で婉麗な雰囲気を取り留めているようで、その表情は不安と恐怖で淀んでいた。
「次からはちゃんと僕の言う事聞かなきゃダメだからね?じゃないと緋沙子ちゃんが…」
「分かってるわよ」
その先は聞きたくないと断ち切るように言い放つえりな。
目を伏せて、少し横を向くように顎を引いた顔が仄暗く影を帯びる。
生え揃った睫毛が折り重なって、黒く縁取られた目元は瀟洒な印象を与えた。
「分かってくれたかな?じゃあ僕の言う事聞いてもらうからね…」
カチャカチャ…ジー…とベルトやジッパーの音と共に、草男は次々とズボンと下着を脱いでいく。
目を細めて、斜に構えているえりなは草男が何をしているのか、気付いていないようだった。
多分、見えていたとしても、高貴な生まれであるえりなには信じられないだろう。
(しっかし、今朝夢精して下半身を洗っちゃったのはちょっと勿体なかったな…折角溜まったチンカスをえりなに舐めさせてあげようと思ってたのに)
「えーりなっ、こっち向いてよ」
いつの間にか呼称が『えりな』と呼び捨てになっている事に身の毛がよだつ。
草男の事など視界にさえ入れたくない。
えりなの全身からは痛いほどに嫌悪感が漂う。
しかし、指示に従わなければ緋沙子の身に危険が及ぶ。
プライドを折って渋々と目を開いた先には、天を衝かんとばかりに反り返ったペニスがそびえ勃っていた。
「…えぇっ!??いやっ、え?な、な、何をっ!!??」
酷く混乱した様子で、ばっと両手で顔を覆いながら部屋の隅へと逃げるえりな。
なりふり構わない様子でおどおどと後ずさると、どさっと小さな肩が壁に当たって、そのまま床にへたりこんでしまった。
(まあ無理もないか、男のペニスなんて間近で見た事ないだろうしなぁ)
それもフルボッキしたものを。
顔を覆った両手の隙間からは、熟れたリンゴのように真っ赤に染まった頬が覗いた。
「僕の言う事、なんでも聞いてくれるんだよね?」
部屋の隅に追い詰められたえりなに、しつこく確認するように問い掛ける。
普段は高慢にさえ映る態度を取っているえりなが、ペニス一つ見せられただけでここまでパニックに陥る様に男は興奮する。
えりなが普段身に纏っている上品で気高いオーラを、ペニス一つ見せてやっただけで引っ剥がして丸裸にしてやったような気分にさせられる。
「ねぇ…これ、舐めてよ、えりな」
草男が硬くなったペニスをぶらぶら揺らしながら問い詰める。
えりなは目の前で起こっている事が信じられないのか、現実から目を背けるように体育座りで顔を膝の間に埋めていた。
(へへっ、白いパンティが丸見えだぞぉ)
「舐めないと、どうなるか分かるよねぇ?」
「うぅっ…」
(あんな臭くて汚いものを…舐められる訳ないでしょう…)
体育座りで表情を隠していても、なんとなくえりなが頭の中で葛藤しているのは見て取れる。
男のモノなんて舐めたくない。
けれども、舐めなければ緋沙子の身に危険が及ぶ。
最終的には緋沙子を取って、仕方なしに舐める事を選択するのだろうと多寡をくくっていたが、草男の理性はその葛藤に答えが出る瞬間を待てるほど強くはなかった。
「いいからしゃぶってくれよおぉぉ!!」
「んぶっ!!??」
強引にえりなの髪を掴んで、顎を上げさせると軽く開いた口に草男が硬くなったペニスをぶち込む。
えりなは相当びっくりしたようで、目をひんむくように大きく見開いたまま固まってしまった。
いきなり口に突き入れたせいか、口の中にあった空気が圧されて「ぶっ!」と爆発するような音を立てるのも、無様に聞こえて情をかきたてる。
「んっ…ごっ!うっ…んぉっ…ふーっ、ふーっ…んぐ、んおぉおっ!」
やっと現実を呑み込めたのか、鼻で大きく呼吸をして、草男のペニスで一杯になった口の中で何やら呻くえりな。
草男のふとももを掴んで、離してくれと言わんばかりに脚を揺らす。
残念ながら体重100kgを超える草男の巨体は揺らぎもせず、えりなの抵抗は玉袋をぷらぷらと揺らすだけ。
「僕のフランクフルトはどう…?えりなぁ」
後頭部を掴んで、ゆるゆると動かしながら問いかける。
あの『神の舌』がペニスに触れている。
10種類の違うブランドの塩を味見しただけで利き分けると言われる人類最高の舌で味わったおちんちんはどんな味がするんだろうか。
その寸評がえりなの口から語られる瞬間を想像するだけで、草男は達してしまいそうになった。
それに、あの薙切えりながおちんちんをしゃぶっているのだ。
遠月学園総帥の孫娘である事や遠月十傑の一人である事以前に、彼女は年齢不相応なグラマラスな肢体を持った、容姿端麗な美少女。
その身分の高さから、草男の同級生達など男子生徒諸君は口には出さないものの、きっと心の内では彼女に性的欲求を燃やしているはずだ。
いわば、遠月学園のアイドル、マドンナ…
そんな皆の憧れの存在が醜く卑しい男の性器をしゃぶっている。
果たしてこれはあって良い事なのだろうか?
もしかして、またしてもこれは夢なのではないだろうか。
いや、そんなはずはない。
あったかくてぬるぬるの口の中で、ざらざらとした味蕾が敏感なペニスを刺激するこの感覚はとても夢とは思えないほど確かなものであった。
「ぐふふっ…」
「んむぅっ!」
膝をついてしゃぶらせるような姿勢から、前に体重をかけて床に寝かせる。
えりなの顔を跨ぐような姿勢でペニスをしゃぶらせると、涙を湛えた双眸が苦しげに草男の顔を見上げた。
「はぁっ、はぁっ…!かわいいよぉ…えりなぁ」
えりなの顔が見えるようになって、余計草男のペニスは膨張してしまう。
非の打ちどころが無いほどに整った美貌が口一杯にペニスを頬張っているのだ。
顔を真っ赤に染めて、苦しさと屈辱に歪んだその顔からは、いつものお高くとまった様子は微塵も見られない。
氷のように澄ましていたあの女が、勃起したペニスをしゃぶって眉をハの字にしかめている。
高貴な女の媚びるような下品な顔に、男の興奮は最高潮まで達した。
「ううーッ!!出る!出るよおおおえりなぁ!!!」
「んんっ!?むぐっ!んぐぅぅぅーーーーっ!!」
両手で後頭部を抱えて、小さな顔を股間の方へ押し付けるように引き付ける。
えりなの喉奥までペニスを挿し込んだ状態でびくびくと下半身を震わせた。
ドビューッ!!ドビュッ!!ドビュッ!!ドピュッ!
「んごぉっ!!??こっ!ごっ、うっ、ごぶ!おがっ、があぁぁぁっ!!」
喉の奥で射精したから飲み込まずにはいられないはずだ。
それに、吐き出そうとしてもペニスで口が塞がっている。
しかし、それでも飲み込みたくはない。
錯綜する思いが、可愛らしい顔には似合わない下品な音をたてる。
「うっ…あぁ…どうだった?僕のおちんちんの…僕の精子の味は?」
ふるふると腰を揺すって残り汁まで残さず飲ませる。
最後の一滴まで絞り出して、えりなの小さな喉頭がくっくっと鳴ったのを確認してから、ペニスを抜いてあげる。
溜めたチンカスを舐めさせてあげられなかった事が今でも悔やまれる。
「…不味いわ、よぉ…っ」
涙ながらに、悪態をついてみせるえりな。
そうでもしなければ己の矜持を保てないといったところか。
(あの神の舌に僕の精子を味わってもらえただなんて、光栄だなぁ…)
アメジスト色の瞳が涙に潤んで、本物の宝石のように見えていた。
「けほっ…こほっ!…うぅ…」
草男の精子が余程不味かったのか、四つん這いになってむせるえりな。
しゃくりあげて、間歇的に体をびくりびくりと震わせる様は今にも嘔吐してしまいそうに見えたが、そこはこらえるのがお嬢様としての片鱗と言ったところか。
「苦しそうだねぇ?背中でもさすってあげよっか」
卑しい思いを乗せた両手がえりなの小さな背中へ迫る。
「うぅっ!??うえっ!」
草男がえりなの背中に触れた途端、えりなの体が大きく跳ね上がるようにびくんと強張る。
喉にこみ上げてきた吐き気のボルテージが一気に頂点まで達すると、一目散にバスルームに向かって駆け出したのだ。
「おえ゛え゛え゛っ!」
気品漂う美少女にはあまりにも不相応なえずく声。
その声をかき消すようにザバァーッ!ゴボゴボ…と吐瀉物を吸い込む流水音。
酔った人の背中をさすってあげたのが逆効果になってしまった、という話を聞いた事がある。
見も知らぬ男、それも嫌悪すべき醜い男に背中をさすられて、恐怖で体が緊張してしまったのだろう。
「はぁーっ、はぁーっ…許さない…絶対に許さない…!」
ポケットからレースのハンカチを取り出して、口元を拭う仕草が時と場所を選ばず上品だった。
下品なフェラ顔晒して無様に嘔吐しようとも、その芯に焼き付いた気品や高貴さは少しも損なわれていない。
苦しそうに顔をしかめながらも、潤んだ瞳で草男を気丈に睨みつける。
だが、どれだけ睨んでも草男がえりなを支配しているという力関係は変わらない。
「まだ気持ち悪いでしょ?背中さすってあげるよぉ」
「いやぁっあぁ!」
無理やり背中にくっついて、力づくでベッドに寝かせる。
後頭部にキスをするように頬を擦り寄せて、背後からたわわなおっぱいを揉みしだく。
「いやっ!ちょっ、どこ触ってるのよ!!」
「はぁ…はぁ…!」
乳房を揉む腕にえりなが爪を立てて引き剥がそうとする。
しかし、非力な女の抵抗など痛くも痒くもなかった。
あまりにもえりなの乳房が軟らか過ぎて痛さなど感じなかったのだ。
「はぁ、はぁ…これが…これが夢にまで見たえりなのおっぱい!」
はち切れんばかりに大きく膨らんだ巨乳を掌中で弄ぶ。
草男の掌で縦横無尽に形を変える乳房は、今にもたぷたぷと何かが溢れているような音を立てそうだ。
まるで揉んだ指が軟らかな乳房に飲み込まれて、そのまま指の跡が残るような可塑性を感じさせる。
それに、制服を着たままというのが素晴らしい。
後ろからおっぱいだけ揉んでいると、その余りの重厚感にえりなが女子高生である事を忘れてしまいそうなほどだが、紺色の双丘を織り成す学園指定のセーターがえりなが女子高生である事を改めて草男に再確認させてくれる。
金髪で巨乳で女子高生でお嬢様で…
そんな男の理想を全て具現化したような女の子が見るも醜い男に抱き着かれている。
学級でも目立たず、恋愛事とは無縁の草男にとっては考えただけで涎が滴り落ちそうなシチュエーションだ。
男にとっては快感しかないが、女にとっては不快感しか生まれない。
口から垂れた草男の涎がえりなの金髪にこびり付く。
「ぶひひぃ!えりなのおっぱいは軟らかいなぁ~」
「やめなさい!この、変態っ!」
耳元で息を吐きかけるように囁きかけながら、服の上からでも形が分かるほどに大きな乳房を揉みしだく。
双つの大きな乳房を寄せ上げるように揉むと、その弾力と大きさの余りに草男の両手を反発してくるのがたまらなかった。
まるでえりなの気丈な性格が乳房にも表れているようだ。
「ぶひっ!服の上からでこの軟らかさだったら、生で揉んだらどんな感触なんだろうねぇ?」
「はぁ?何言って…ッ!やっ!」
服を脱がせようとした草男の手を必死にえりなが抑える。
しかし、男女で大きな差が出ない料理と違って、腕力では圧倒的に男の方が強い。
女の子の服を脱がすのには慣れていなかったが、力ずくで抑え込んで半ば荒っぽくえりなの服を脱がせていく。
制服と下着を脱がすと、つやつやの肌理細やかな素肌が現れた。
黒いニーソックスのみとなった裸体は爆発的な女性らしさを誇りながらも、均整が取れていてゴージャスだ。
生まれたままの姿にされてもなお、その体から高貴さが薫るように放たれる。
裸を見られる羞恥で頬を赤く染めたえりなは細い腕で豊かな乳房と大事な所を隠して、草男の方をじっと睨んだ。
「ぶひひぃ!想像通り、エッチなハダカしてるねぇ…」
「やっ…見ないで!」
仰向けになったえりなの体に馬乗りのように跨って、胸を隠す腕を引き剥がそうと掴む。
乳首は辛うじて隠せてはいるが、強引に引き剥がそうとする度に乳房がプリンのようにぷるぷると揺れて、興奮させられる。
「何を食べたらこんなエッチな体に育つのかなぁ?んん~?えりなぁ」
「ひっ…!」
頬と頬を合わせるように顔を近寄せると、草男の荒くなった鼻息がえりなの前髪を撫ぜる。
醜い顔面を押し付けられる恐怖と不快感に顔をしかめたえりなは、小さな悲鳴を上げるとぎゅっと眉根を絞って目をつむる。
草男の脂ぎった頬とえりなのすべすべの頬が擦れる度にねちゃねちゃと下品な音を立てそうだ。
皆から崇められる神聖なものを穢しているように気分になって、たまらず草男は自身の脂汗をえりなの頬に塗りたくる。
「えりなぁ、こっち向いてよ」
「…」
硬く目をつむったまま、草男の問い掛けに応じない。
無言を貫く事で反抗しようという考えなのか。
「こっち向かないなら、ちゅうしちゃうぞぉ?」
「…えっ」
薄目を開くと、えりなの視界いっぱいに草男の突き出された唇が映し出される。
あと2cmの所まで迫っていた唇は、えりなが目を開かなければとうに重ね合わされていただろう。
「いやぁああああああああっ!!!」
「ぶっ!」
いきなり頬にビンタをかましたかと思えば、草男の二重顎に腕を押し当てて顔を遠ざけようと試みる。
しかし、非力な女性の腕力では草男の巨体には歯が立たない。
頬に手形を付けた男はすぐに腕をベッドに押し付けて、重たい体で圧し掛かる。
「痛いじゃないか、えりなぁ…」
叩かれた頬がヒリヒリと痛む。
しかし、男に臆する事もなくビンタをかますような気高い女に今からキスできると考えると、その頬の痛みも快いものにさえなっていく。
「う゛っ…重ッ…」
華奢な体を押し潰されたえりなが苦しげに呻く。
草男はえりなの両腕を抑えつけたまま、再び唇を突き出す。
「ぶひひ…さっきの続き、しちゃおっか」
「…ッ!イヤッ!やめて!」
腕を磔のようにベッドに押し付けて、唇を近付ける草男。
その華奢な体に全力を込めて逃れようと試みるも、草男の体はびくともしない。
巨体に圧し掛かられて軟らかいベッドに埋め込まれるように圧迫されたまま、初めての接吻が襲い掛かった。
「んむぅっ!?」
ブチュッ!!…ヂュゥウウウウッ!チュパッ!ベチョッ、プチュウッ!
追剥が盗んだ食べ物を喰い荒すような、そんな下品な音と共にえりなの唇の純潔が奪われていった。
ぶよぶよでぬるぬるの生温かい肉塊が未だかつて誰にも触れられた事のないえりなの唇に重ねられて、貪るように漁るように乙女心を蹂躙する。
(う、そ…こんなの…信じられない…)
遠月学園総帥の孫娘として箱入り娘のように育てられてきたえりなにとって、他者から『大切なもの』を奪われるなど到底信じられる事ではなかった。
抵抗さえできないままに一方的に唇を押し付けられて、えりなのファーストキスは無残にも踏みにじられる。
(嘘…でしょ…っ?)
唇を重ね合わせたまま、目をつむってその味を堪能する草男を前に、信じ難い現実を呑み込んだえりなは大粒の涙を流す。
「ぷはッ!はぁっ、はぁっ…ははは!えりなの初キス奪っちゃったぞっ!はぁはぁ、えりなのファーストキスは僕のモノだっ!!」
「はぁっ…!はぁっ…!」
唇を離すと、息も絶え絶えに草男が誇らしげに天に向かって叫ぶ。
その叫びは心の底でえりなを想いながらも結ばれる事のなかった同級生達に告ぐ勝利の雄叫びのようにも聞こえた。
「ぶひっ、ぶひひぃ!はぁ、どうだった?僕との熱ううういキスの味は?」
「んっ…」
腕が掴まれたままなので首を捻って、ベッドのシーツで口を拭うえりな。
身も心も抵抗できないはずなのに、心の底から屈服していない様が草男の癇に障って激情を沸々と湧きあがらせる。
「どうだったって聞いてるんだよぉ!!」
「んん゛っ!」
口付けしたのが勢い余って歯と歯をぶつけてしまう。
しかし、口が痛いのもお構いなしに、草男はえりなの口腔にずるりと分厚い舌を挿し込む。
でっぷりとした肉厚の舌がえりなの『神の舌』に絡み付いていく。
ズルッ、ネパァッ…チュッ!チュクッ、チュクッ…!
(うっ…息が、苦しっ…)
口を舌一杯にされて、息苦しいえりな。
小さな舌に大蛇のような舌がのたくるように巻き付いて、ざらざらとしたその体を押し付ける。
美食の天上界で養われたえりなの舌にとって、草男の舌は次元の違った最低ランクの不快な味を覚えさせた。
えりなの口の中は酸っぱい味がした。
おそらく、先程嘔吐してしまったものがまだ口の中に残っていたのだろう。
そのカスを丁寧に取ってあげるように、草男の舌が口中を這い回った。
そして、舌先に溜まった唾液を玉にしてえりなに飲ませる。
吐き出そうとしても草男の舌で口が一杯になってしまっているので、飲み下すしかないのだ。
煮え湯を飲まされるような思いで、えりなは眉間に皺を寄せて喉を鳴らす。
「…ぶひゅっ、ぶひっ…どうだった?僕とのディープキスは?」
「はぁーっ、はぁーっ…」
唇を離すと、ねぱぁっと二つの唇を唾液のアーチが紡ぐ。
男もえりなも不慣れなディープキスに酷く疲弊したようで、ぜえぜえと息を荒げる。
えりなが肩で息をする度、鞠のような乳房が重たげに上下に揺れていた。
「舌と舌が絡み合って…溶けちゃいそうだったよ、僕の舌」
自身の口の中で舌を遊ばせ、ディープキスの余韻を堪能する。
「まるで恋人同士みたいだね、僕達」
「なっ!?」
草男の発した『恋人同士』という言葉に寒気がする。
素性も知らない豚のような醜男と恋人など、考えるだけでも気持ち悪い。
「だってそうだろ?えりなの初キスの相手は僕なんだし、それに…エッチなキスもしちゃったしね」
「ふざけないでっ!誰が貴方なんか好きに…きゃっ!」
反駁したえりなを力づくでねじ伏せる。
脚を持ち上げて股を開かせると、股間からえりなのはっとした顔が覗いた。
「一つになろうよ、えりな」
まだ誰にも侵された事のないえりなの女陰に、ガチガチに勃起したペニスを突き付ける。
本当ならもっと色んな事をして遊びたかったのだが、えりなの悶える様があまりにも可愛らしくて、草男はもう我慢できなくなっていたのだ。
「な、何を考えてるの…!?」
男性経験のほぼないえりなでも、ソレが何を意味するのかくらいは分かる。
しかし、ソレはお互い心と心で通じ合った、愛し合う者とするべきはずのもの。
ましてや、見ず知らずの醜い男とするような行為ではない。
「ひっ、嫌!離せっ、離してぇぇええ!」
何をされるのか悟ったえりなが悲鳴を上げて、じたばたともがく。
首を振ると、恐怖に浮かんだ涙がぽたぽたと飛び散った。
「ぶひひっ!離さないよぉ。えりなの初めては僕のものだからね、キスも…あっちも」
「はぁっ!やだ、やだやだやだぁ!!」
体を重ね合わせたまま、草男の腰がゆっくりと押し出されていく。
徐々に先端から挿入っていき、やがてえりなの処女膜へ突き当たる。
逃げようとしても身動き一つ取れない。
いつも助けてくれる緋沙子もいない。
世界的にその名を知られる彼女も調理台に立たなければただの少女。
「入れちゃうもんね…僕のおちんちん」
最後の砦は羽衣の如く、脆く、薄かった。
ズブッ!!グチュウウウウウウッ!!
「嫌ぁあああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」
草男が一思いに腰を押し出すと、限界までいきり立ったペニスがえりなの膣をいっぱいに満たす。
ドコッとペニスの先端がえりなの子宮を叩き、そのまま我武者羅に何度も突きたくる。
ズコッ!ズコッ!グチュッ!
ぎこちない腰つきで欲望のままにピストン運動を繰り返す草男。
えりなの未開発の膣がみちみちと音を立てて、草男のペニスをきゅうきゅう締め上げる。
「んぁあっ!あっ、あぁ…うっ、あぁ!」
欲棒に打ちひしがれて、電流を当てられた魚のように無様に口をパクパクと痙攣させるえりな。
現実から逃避するように、固くつむった瞳からは涙が滔々と流れる。
声にならない声を漏らして、突かれる度に華奢な体ががくがくと震えていた。
「ふぉおおーーっ!おぉ、おぁっ!はぁっ、はぁ…一つになれて嬉しいよ、えりなっ」
沸騰したヤカンのように顔を真っ赤にして、噴き出る水蒸気のように素っ頓狂な声を上げて腰を振る。
「はな、して…今すぐ、抜いて…ぇ」
「離してって言われてもなぁ…えりなのアソコが締め付けてくるせいで、離れられないじゃないかぁ…」
力無く懇願するえりなに、草男は無情にも腰をぶつけ続ける。
今日会ったばかりの見知らぬ男に処女を奪われてもなお、抵抗し続ける心の芯の強さに草男の興奮はいっそうかき立てられた。
「カラダだけじゃなくて心でも一つになろうよ、えりな…んうー」
「嫌…んむぅっ!」
ペニスを奥まで突き入れたまま、顔を近付けて口付けを交わす。
唇と股間だけでなく、全身をえりなに預けるように押し付けて、一体になっている事を確かめる。
合わせた胸からお互いの鼓動が聞こえてくるような気がして、草男はえりなと心まで結ばれたものだと勝手に思い込む。
「はぁ、はぁ…そろそろ一発目を出してあげるからねぇぇぇぇ…!」
唸るように草男がそう言ったかと思うと、急にピストンのペースを早める。
素早く出し入れされるペニスのカリに膣肉が引きずり出されそうだ。
「いっ、ぱつ…?え、嘘!何を考えてるの!?やめて!!」
何をされるのか悟ったえりなは草男の胸の下で必死にもがく。
しかし、四肢を封じられたえりながもがいても、ぎいぎいとベッドが虚しくきしむだけ。
「うっ…もう、ガマンできないっ!出るうううううっ!!」
「やめて!お願い中は!…やだぁあああああああああああああっ!!」
ドピュウウウウウウッ!!!ドピュッ!!ドピュッ!!ドピュッ!!
えりなの叫びも虚しく、ペニスを奥まで突っ込まれた状態から中出しされる。
今朝夢精した分とフェラで出した分で既に2発出しているはずだったが、草男のペニスは衰えを知らず、大量の精子をえりなの子宮へ注ぎ込む。
(嫌…中に、いっぱい、出てる…)
本来であれば薙切の跡継ぎとして、世界最高峰の腕を誇る料理人が生まれてくるはずの胎内。
そんな高貴な胎内に醜悪な草男の下賤な子種が植え付けられる不条理さ。
草男はその不条理のシーソーに重石として跨がれる事に悦びを噛み締めた。
「…ふんっ!」
「きゃっ!?」
一つになったまま、いきなりえりなの体を持ち上げる草男。
余韻を愉しむ暇さえ惜しんで、再び腰の律動を始める。
「まだまだ終われないよぉ…今日は僕のキンタマが空っぽになるまで種付けしてあげる」
「んあぁっ!あっ、あっ…もっ、離してぇぇっ!!」
彼女の象徴たる、金色の長い髪が突かれる度に散らばるように揺れる。
対面座位のまま相手を持ち上げるようにして立ち上がった草男は、宙に浮いたえりなの体を揺さぶるように突き上げた。
「えりなにたっぷり中出しして、赤ちゃん産ませて…それで僕は薙切草男になるんだっ!あの薙切の名を継ぐ料理人になってやる!」
「ふざけた事を…んんぁあっ!」
草男が末恐ろしい理想を叫んでぶちまける。
薙切の名はこんな卑しい、醜悪な男に相応しいものではない。
「作る人間がダサいと料理に色気がなくなる」とどこかの料理人が言っていたらしいが、料理人には料理の腕前だけでなく、その容姿まで問われる。
薙切の料理人はその腕前だけでなく、見た目の華やかさや貴さにおいても世界的な地位を確立してきたのだ。
それを、その高貴な種を草男の如く身も心も醜い男に穢されるなど絶対にあってはならない事。
薙切の名にかけて、草男の望みを絶対に成就させてはならない。
そんな健気な思いもブラックホールのように大きく、どす黒い欲情に覆い潰されてしまう。
「くぅぅぅっ…持ち上げると、一段と締め付けがキツくなって…くおぉっ!タマんないよぉ~」
「あぁん、うぐっ…くあぁっ!」
持ち上げられて緊張したえりなの体が、草男のペニスをいっそう強く締め付ける。
締め付けが気持ち良すぎるせいで、草男も激しく突いているばかりではすぐにイってしまう。
時折腰を休めては深呼吸をして、また激しく突きまくって…その連続だった。
ズッチュ!ズッチュ!
草男の精子で濡れそぼった膣が淫らな水音を奏でる。
二人の結合部分からぼたぼたと漏れた精液が垂れて、床を濡らす。
えりなの腰が落ちるのと同時に草男が腰を突き上げて、パコン!と爆ぜるような小気味の良い音が響く。
「もうすぐ2発目も出してあげるよぉぉぉ…沢山出さないと赤ちゃんできないからね」
(赤ちゃん…?冗談じゃないわ…)
草男の動きが緩慢になりつつも、その顔は脂汗を振り絞るかのように皺くちゃにしかめられている。
えりなの体を持ち上げている足腰はガクガク震え、もう絶頂が近い事を示していた。
「うおおーーーーーっ!!!」
ドピュウウウウウッ!!!ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュッ!!
裏返った声で咆哮したかと思うと、えりなの腰をがっちりと抱き締めて2発目を発射する。
流石の絶倫でも今日4発目の精子は若干薄くなりつつあった。
しかしそれでも、射精の勢いやペニスの大きさはほとんど変わらない。
「うぁああああああああ…!」
(やだ!また中に、びゅって出されて…)
熱い白濁が子宮に注がれる感触に身悶えるえりな。
下賤な種を植え付けられているのに、何も抵抗できない屈辱、無力感。
生まれながらに完全無欠の存在として知られていたえりなが、初めて敗北の苦汁を舐めさせられていた。
「3発目もすぐに出してあげるからねぇ…おらっ!」
えりなをベッドにうつ伏せで寝かせると、そのまま抜かずにバックから突き始める草男。
(こんな男に…為すがままにされて…)
パンパンとえりなの尻を草男の腰が叩く淫らな音が響く。
もはや、彼女を助ける者は誰もいない。
生来ずっと磨いてきた料理の腕さえも、ここでは何の役には立たない。
男に組伏せられて、無理やり犯されて…
美食界のエリートとして持て囃されてきた彼女も、ベッドの上では無力なただの女に過ぎないのだと、自尊心を圧し折られてしまった。