ローレルは俺の村から結構遠い。
なので、乗り物を確保し、徒歩よりも時間を短縮することにした。
「ラプターって言うんだが、二足歩行のドラゴンみたいなのだ」
「ラプター…。あれですか?」
「そうそう、あんな感じの…っていたああああ!」
木の実を爪でほじくって食事をしているラプターを見つけた(フレイヤが)
すぐさま追い、ラプターを捕まえる(フレイヤが)
「よぉしナイスだフレイヤ!乗り方だが…。見ててくれ。手懐ける」
ラプターに跨がり、首筋の鱗を撫でる。
ラプターは爪が鋭いかわり、手が短くあまり伸びないので、首筋まで届かないのだ。
痒いところを掻いてやると、ラプターが目を細める。
「どうどう、どうどう…っと、良い子だ」
ラプターは長い首を回してこちらに向き、背中に跨がる俺に頬擦りをしてきた。
「まぁ、こんなもんだ。ラプターは結構頑丈だから、フレイヤは俺の後ろに乗ってくれ」
「はい、主様。ラプター、よろしくお願いします」
「グギャっ!」
フレイヤがラプターに挨拶し、俺の後ろに跨がる。
ふにんと押し付けられる感覚を楽しみながら、俺はラプターに頼み、走り出してもらった。
ローレルでも訓練されたラプターが売っているので、その時に馬具…いや、ラプターは竜種だから竜具か。竜具を購入しよう。
そして、森を抜け、道なき道をひた走った。
夕方や夜になればしっかりとラプターに休息をとらせ、同時に俺達も夜の休息をとった。
テントなどは影から作り出す。
焚き火で影をつくり、俺の外套を影に布を作り出して木の枝で骨組みを作れば簡易テントの出来上がりだ。
やがて朝が来て、またラプターは走り出す。
川にそって走り、やがて夜に差し掛かり、荒廃した土地が見え始めた頃…
「見えたぞ、ローレルだ」
「あれが、ローレルですか」
「グギャっ!」
強固な壁で国を包み、それでも壁の中からは賑やかな光が漏れ出ている。
夜は門がしまってしまい国には入れないのだが、夜に来た客を狙って壁の近くに多くの宿が建つ。
ラプターで来る客も多いので、馬舎や竜舎のある宿も少なくない。
今日はそこに泊まることにしよう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
さすがに二部屋も取れないので、ダブルベッドの部屋を一部屋借りる。
「ふぅ。中々長かったな」
「途中に魔物も出ましたからね」
兎やら亀やら馬やら羊やら蛇やら…
しばらくはここに滞在しよう。当分戦いたくない。
それでも一応戦闘の効果はあったようで、俺もフレイヤもレベルが30代を切った。
フレイヤは【堕天使】になっても光属性の魔法やスキルが使えるようだった。影の能力はまだ開花していない。
「腹が減った。下に食事に行こう」
「はい、主様」
携帯食料には飽きたので、そろそろちゃんとした飯が食べたい。