これから先もこんなんが続くわ。
すまん(´・ω・`)
あれから、外でレベルを上げ、戻って来た。
チヨはまだそこに座っており、同様にフレイヤもそこで佇んでいた。
「決まったか、キツネ」
これは試練…というか覚悟の確認である。
あんな甘ったれた思考じゃ生きていけない。
「…うん。よくわかったよ」
チヨはそう言って、俺の顔を見てきた。
「ボクは、あなたについていく」
「…ほう?」
「それで、お願いがあるんだ。ボクの目的の為に、ボクの故郷まで連れていって」
俺はニヤリと笑みを浮かべる。
なるほど、奴隷として主にお願いしてきたか。
「いいだろう、その願い、受けてやる」
「…!ありがとう!」
「そうと決まれば出発するぞ?まずは俺の泊まってるホテルに行かないとな」
チヨの首に所有者がいることを示す首輪をつける。
ホテルまで行き、一度食事をとって別行動をする。
俺はもう一匹、チヨと荷物分のラプターを買いに。
フレイヤとチヨはチヨの武器を探しに行った。
用事が終わった頃には夕方になっていたので、出発は明日の朝にすることにした。
「なんだ、お前武器はどうした」
ベッドの上でぴょんぴょん跳ねているチヨに、武器は見当たらない。
するとチヨは跳ねるのをやめ、ふふふと不敵に笑い出した。
「武器が無いと思った?ていっ!じゃーん!」
「おおっ」
チヨが腕を縦に振ると、ジャキッと音がしてチヨの両袖から三本ずつ鋼鉄の刃が飛び出てきた。
「なるほど、手甲爪を袖に隠していたか」
「そうだよ!かっこいいでしょ!」
チヨが袖をまくると、その腕には鉄の手甲が装着されており、刃は収納式だった。
チヨは三本の刃を掴むと、するすると手甲の中に押し込んで行く。
これなら、袖の中で刃に傷をつけられる心配もないし、武器を日常的に持ち運べる。
フレイヤの剣のように腰につけたりはしないため、旅の邪魔になることもないだろう。
「そうだな。よくそんな物手に入れたな。銀貨三枚で足りたのか?」
「フレイヤさんとボクでねぎった!」
「凶器を値切る少女とか聞きたくなかった」
とにかく、武器を手に入れたのだからよしと割りきることにして、地図にルートを刻み始める。
明日向かうのは【獣の里】と言われる場所で、数ある獣人の村の中心に出来ているため、たくさんの獣人が集まる場所だ。
確かタミィを仲間にしたのもそこだったか。
職業【ビーストファイター】。
素早さと力でごり押しする職業。
タミィはそれを暗殺に使ったので、だいぶ冒険がはかどったんだな。
そんなことを考えていると、ふと頭に疑問がよぎった。
「なあチヨ、お前の職業ってなんだ?」
「【
意外に強そうな職業であった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
二匹のラプターが川沿いに走り去る。
俺達は起きて早々にラプターを走らせ、獣の里へと向かっていた。
チヨはいるのがバレるとやばいので、箱に詰めて荷物と一緒にラプターにくくりつけている。
「ラプター、もう少しだ。頑張ってくれ」
「「グギャっ!」」
ラプターはもう兄弟的な関係が出来上がっており、新入りは最初のラプターに忠実に働いている。
ふと周りを見渡せば、木々が赤く染まっている。
モミジ、とかいう木だったか。
本来なら秋じゃないと赤く染まらないらしいが、妖術で無理矢理赤く染めているらしい。
そっちの方がキレイだからいいじゃん、と箱詰めチヨは言っていたが、どうとも言えない。
「あれだ、あれが獣の里だ」
視界に飛び込んで来たのは、ローレルと同じくらいの大きさの里────国だ、あれは。
そこからいくつも道が伸びている。
きっとあの先が獣達の村なのだろう。
「獣人の里に興味があってやってきた。目的をつけるなら食糧の補給だ」
「そうか。入ってよし」
熊獣人の門番から許しを得て、里に入っ────国だ、これは。門番のある里があってたまるか。
とまぁ、こんなことがありつつ、
「ついた?」
「あぁ。お前の仕事場だ」
ついに復讐劇の始まりである。