あのあと、取り調べが行われた。
結果は勇者が悪いということになり、勇者は銀貨5枚の賠償金を支払うことになった。
勇者の情報はなにも掴めなかったが、その仲間、タミィの情報は手に入った。
どうやら、猫獣人の村長が暗殺されたらしい。
暗殺者は死体すらも消していき、タミィはその暗殺者を狐獣人だと考えているんだとか。
ついでとにと警兵隊に話しているのを聞いた。
それで、解放された俺たちはと言うと。
「ねぇシェイ、家があるって本当?」
「あぁ、本当だ。知り合いが譲ってくれると言ってくれた」
ラプターにまたがり、また道を走っていた。
最近こんなのばかりだな。
いい加減慣れたもので、俺が乗っているラプターはアクロバットや無指示操縦が出来るようになってきた。
乗っているのは俺とフレイヤ、後ろについてくるラプターにチヨと荷物が乗っている。
「おい、見えたぞ」
「主様。ご報告いたします。近くに同じ速度のラプター、我々に隠れるように走行しています」
「わかってる、後でしばくか」
俺を探ろうとしている者だ、許せるわけがない。
男なら即抹殺、女なら…ぐへへ。
そうこうしている内についたのが、エルフォードという名の国。
ここは設備がしっかりしており、どんな職業の人間でも働けるようになっている。
早々に門を通り、記憶にある地図から家の在処を探す。
少し地形が変わっていて苦労したが、無事に家を見つけることができた。
できたのだが…
「でけぇな」
「ボクの家とさほど変わらないんじゃない?」
「……」
家ではなかった。屋敷だった。
圧倒されつつも、ポストの中から合鍵をとりだし、玄関の鍵をあける。
蜘蛛の巣がまだ残る屋敷を進み、大広間へと出る。
「とりあえず、掃除をしなきゃな【
死体を影から取りだし、淫紋を発動させる。
淫紋は本来はヤるためにあるのだが、設定をいじればゾンビ…もとい、操り人形として利用することができる。
獣人の操り人形を見たチヨが、顔をしかめる。
「…なんか嫌なイメージ」
「逆に考えろ。コイツらはずっと下働きするんだぞ?」
「…なるほど」
無表情のまま蜘蛛の巣やら煤やらを取っていく死体達。
その間、俺たちは家の探索をすることにした───
◇
シェイ達が屋敷についたその近く。
「むむ、あそこは…手付かずなのにずっと置いてある謎のお屋敷。これは…」
したなめずりをする少女が短いツインテールにしている髪を揺らす。
手にはこの時代では高価な物である【
「面白くなってきたぞぉ♪」
糸目の少女は自らが狙われていることに気づかず、屋敷に入っていったシェイを追ってホイホイ潜入するのだった。