探索を始めてから約20分。
暖炉の裏に地下室を発見し、俺たちはそこに集まった。
目の前にあるのは、8代目が作ったらしい魔道具の数々。
魔力を込めると相手を拘束する縄や鎖、用途がわからない魔力を込めると振動するピンク色の丸いなにか…。
赤と白のストライプの模型もあった。これはただの置物だろう。
「音も外に通さず、容易に破壊も出来ない、か。素晴らしい材質で出来ているなぁ」
8代目の部屋から見つけた日記から、地下室の壁や床はコンクリートと呼ばれる物で作られていることがわかった。
そんなことより、道具の説明を書いて欲しかったものだが…。
「鍛錬場かな?」
「いえ、鍛錬場ならばかかしや的があるはずです。ここは他の用途のために用意されたのではないかと」
影法術士を継ぐ儀式をする部屋は個別に見つけたので、ここがなんのために作られているのか全くわからない。
…っと、暖炉を降りた通路に生命反応。
曲がり角からこちらを見ている。
目配せをして、フレイヤに捕まえてもらうことにする。
さて、何が出てくるかな。
◇
少女の目線の先に、一人の男と二人の女がならんでいる。
まさか暖炉に通路が隠してあるとは思わなかった少女は、無用心にも好奇心から通路を通ってしまったのだ。
「これはこれは…。悪巧みをする場所ってことかな?男は影法術士。他は…剣士とビーストファイターかな?鑑定するのめんどくさいけど」
カメラを構え、資料を録ろうとする少女は、首をかしげる。
先程まで男の隣にいた、腰に剣を挿した女が見当たらないのだ。
「あっるえ、どこに『動くな』…ひえっ」
少女の視界の端に写るのは、今にも首を切らんとばかりに突きだされた鋭い剣。
油の切れた機械のように少女が後ろを振り向くと…
「汝に問う。迷いによる偶然の立ち入りか、悪意のある潜入か」
「…すみません。好奇心で入っちゃいまして」
少女はとっさにうそぶくが、何人も罪人を裁いてきた【天使】、否、【堕天使】にはお見通しである。
「故意、悪意のある潜入だと判断」
「そんな…」
視界の端の剣がブレたことをかろうじて見えたレベルの少女に、剣の腹で頭を叩かれるなど避けられるはずもなく、抵抗する余地もなく意識をおとしたのだった────
────じゃらりという音で目が覚める。
朦朧とする意識を保とうとしていると、頭に殴られたようね痛みが走る。否、実際に殴られたのだろう。
咄嗟に手で抑えようとするも、なぜか手の自由が利かない。
未だ暗い視界の中で左手に目をやると、手首に
感覚からして、両手両足に枷がつけられているのだろう。
「起きたか?」
男の声で意識がしゃっきりとする。
視界が晴れ、自分の状態がよく見えた。
自分は大の字になる形で、鎖に拘束されていたのだ。
しかも全裸で。
「あんたが俺らをつけていることは前から気付いていた」
声の方に首を動かせば、全身が黒い装備につつまれた男が、優雅にイスに腰掛けている。
影法術士、と本能が警鐘を鳴らす。
あの剣士と獣人は側にいないが、影法術士は影法術士で実力が謎だ。なめてはいけない。
「…何を、するつもりかな?」
「まずはお前の計画をばらしてもらおうか」
「言うと思う?」
「いや、思わない。だから…」
男が立ち上がる。
手足の拘束をはずそうともがくが、鎖は虚しくじゃらしゃらと音を鳴らすだけ。
いつの間にか至近距離まで近づいていた男は、自分の頬に触れて獰猛な笑みを浮かべるのだった。
「お前の
次の回でエッチ回かなぁ。
このキャラはずっと温めてたキャラだから、もしかしたら2000字、もしかしたらエッチ回が2話に渡るかも知れないね。
ん?ワタシの性格?Sって良く言われるよ。