※この作品はR-18です。

おそらくはありふれた究極的なやりかた   作:Hastnr

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気がつくともう15話目。いつも読んでくれてありがとうございます。
感想や高評価をいただけると執筆のモチベーションアップに直結するので気楽に投げてもらえると本当に嬉しいです。


08-1.せいおうのおしごと!(アリス・アスナ)


 

 

 娼館『黒夜館』といえば、知らぬ者とて居ない夜と退廃の象徴だ。

 中世の王城を思わせる豪奢な外観と充実した内部設備、そしてなにより、館に属する見目麗しき娼姫達の存在が、その淫猥なる名声を世に轟かせている。

 そんな黒夜館の最上階の一角に、とあるVIPゲスト限定の特別寝室が存在している事を知る者は少ない。ましてや、そこに宿泊する者達の高貴なる素性を知る者となれば、もっと。

 娼館にはあまりに似つかわしく無い程に立派な金色の鎧をまとい、赤い絨毯が敷かれた最上階の廊下を歩む彼女もまた、それらの事情を把握している数少ない者の一人だった。

 

「――星王陛下。王妃陛下。『整合騎士』アリス・シンセシス・サーティ、夜警の任にあたるべく参上いたしました」

 

 そう言って、彼女――アリス・シンセシス・サーティは、身の丈の倍はあろうかという巨大な扉の前で立ち止まった。きびきびとした動作で両脚をぴしりと揃え、「気をつけ」の姿勢を取って返答を待つ。その間も、アリスは周囲に警戒の意識を飛ばすことを欠かさない。もし曲者が飛びかかってこようものなら、腰の鞘に差した『金木犀の剣』を引き抜き、一閃の下になます切りにする用意が出来ている。

 そうして待つこと約十秒ほど。厳重なロックが解除され、巨大な扉がひとりでに開いていく。

 

「失礼いたします」

 

 開いた扉の前でかっちりと一礼した後、アリスは部屋の中へと足を踏み入れた。

 円形のドーム型構造をとる特別寝室内にはこれといって灯りは点けられていなかったが、総ガラス張りの天井から降り注ぐ星々の瞬きと、包み込むような月光の輝きに照らされているおかげで活動するに不便は無い。

 部屋の全体的な装飾は、ゲストの品格を損ねない程度に抑えられており、華美すぎない上品さを醸し出している。

 そんな特別寝室の中央に鎮座するのは、キングサイズより更に二回りは大きいであろう分厚いベッド。四方を薄衣に囲まれたそのベッドは、一見すると天蓋付きのように思われるが、実際は天井部分にのみ覆いが無いことをアリスは既に知っていた。

 

「夜分にご寝所への立ち入りをお許しいただき、感謝の言葉もございません。

 アリス・シンセシス・サーティ。本日の夜警の任を務めるべく、ここに参上いたしました。どうか、お目通りを願いたく」

 

 片膝を寝室の床に付けた姿勢で、アリスはベッドの前へと跪いた。その背後で、今し方入ってきたばかりの扉が勝手に閉まる音が聞こえると同時に、アリスの正面にある薄衣が音も無く開かれた。

 

「――よう、アリス」

「こんばんは、アリスさん」

 

 星王キリト。王妃ステイシア――その真なる名を、アスナ。

 ベッドの上に寝転び、分厚いクッションに背中を預けて上体を起こしている二人に名を呼ばれ、アリスは静かに頭を垂れた。

 おそらくは先程まで肌を重ねていたのだろう。キリト、そしてキリトの腕に体を預けて身を寄せるアスナの上半身は、共に何も身につけていない。腰から下はシーツで隠されていたが、その薄布一枚下は上半身と同じ事になっているだろうと想像できないほどアリスは愚鈍ではなかった。

 

「星王陛下、王妃陛下におかれましては、ご機嫌麗しく。

 今宵は、このアリス・シンセシス・サーティが、お二人の警護にあたらさせていただきます」

「よろしく頼むよ、アリス。それじゃあ、早速警護を始めてもらおうかな」

「承知いたしました」

 

 王たるキリトの許しを得て、アリスはすっと立ち上がる。

 今のアリスが使用している――という言い方が適切かどうかは微妙だが――アバターは、アンダーワールドの整合騎士アリス・シンセシス・サーティのビジュアルデータと寸分違わぬものだ。《ALO》で使用しているケットシーのものではないのはもちろんのこと、以前に彼女が《SA:O》や《GGO》に迷い込んできた際に、システム側が自動生成したアカウントコンバート用アバターとも違う。

 これらのデータの出所は、誰あろう神代博士その人。『私からの迷惑料代わり』というなんとも殊勝な言葉と共に、博士はアリス本来の身体データを提供してくれていた。それは、キリト達に現実世界での肉体が存在するように、アリスにも本来の肉体に(限りなく近い体へ)戻れるチャンスがあってもよいだろうという、神代博士なりの親心のようなものかもしれない。

 とはいえ、アリスの肉体以外にもいくつかのビジュアルデータ――たとえば『金木犀の剣』や装備一式、今のアスナが使っているステイシアのアバターなど――諸々がまとめて送付されてきたのには若干意図を図りかねる部分もあるが、キリトは迷惑料の上乗せと解釈するに留めた。

 

「まずは、私が悪意持つアサシンならざることをお確かめください。両陛下」

 

 あくまでも騎士として振る舞いながら、アリスは装備アイテムウィンドウを起動し、身に纏っていた装備全てをストレージへ格納した。

 愛刀である『金木犀の剣』を手始めに、金色の鎧や籠手、蒼いバトルスカート、更には下着に至るまでの全てが消え去り、必然的にアリスは一糸まとわぬ姿となる。

 

「……綺麗だね、アリスさん」

「ああ、本当だ」

 

 月光の中に浮かび上がるアリスの裸身を見つめながら、アスナとキリトは惚れ惚れとした様子で呟く。

 ほのかな輝きの中でなお、自ら発光するかのように白く眩しい肌と、艶やかで嫋やかな金色の髪。日頃の鍛錬で整えられた見事なプロポーション。日々の鍛錬によって無駄な肉が一切ついていないおかげで、形の良いバストのボリュームや、小ぶりなヒップラインの美しさがよりはっきりと強調されている。機能美、造形美、自然美――その全てを内包した一種の理想存在。

 『極上の美』というものがあるとすれば、少なくともそのうち二つは今この室内にある。黒き王の隣と、その視線の先に。

 柔らかな月の光と二人の視線を浴びたまま、アリスはその場でくるりと一回転し、その身に寸鉄帯びていない事を示す。これは、夜警を勤める者の装備が何かの弾みで王や王妃の体を傷つけることや、夜警役に扮した暗殺者が凶器を持ち込むことを防ぐために必要な措置だった。

 

「それでは、明日の朝まで警護の任を勤めさせていただきます。どうかごゆるりとお休みくださいませ」

 

 優雅に一礼した後、アリスはいそいそとベッドの上へと上る。こうして、夜の間ずっと星王夫妻と閨を共にし、不測の事態に備える――それが、夜警たるアリスの任務だった。

 アリスの為に開けられた正面の薄布が無音の内に閉じる。そんな中、キリトの足下方向、ベッドの端にちょこんと腰を下ろしたアリスを見かねて声をかけたのは、星王姫ことアスナだった。

 

「ふふっ。アリスさん、そんなに端っこの方にいないで、こっちに来たらどう?」

「王妃様……ですが……」

「はーい、『王妃様』禁止。ベッドの上では、私もアリスさんも平等にこの人の『オンナ』で、キリトくんは『旦那様』なんだから。

 いつも通り『アスナ』って呼んで。ね?」

「……わかりました、アスナ」

 

 立場の差を慮ってか、どこか遠慮がちに頷いたあと、アリスは四つん這いの姿勢でおずおずとキリトの方へ身を寄せた。

 すると、おもむろに体を起こしたアスナが、近づいてくるアリスをぎゅっと抱きしめた。シーツからするりと抜けた体は、アリスが予想した通り、生まれたままのフルヌード。ちゃんとキリトの手が届く距離の内であることを見極めつつ、裸の女二人は絡み合うようにしながら、ベッドシーツの上にぺたりと腰を下ろした。

 

「ふふっ、見て見て。キリトくん、すっごく羨ましそうな顔しながらこっちみてる」

「確かに、そのようです。そんなにアスナと抱き合いたかったのですか、キリト? だとしたら、可哀想な事をしてしまいましたね」

「えー? アリスさんをぎゅーってハグし損ねたのが残念なんだよね? キリトくん?」

 

 くすくすという密やかな笑い声を零すアスナと、すっかりいつもの調子を取り戻したアリスは、抱き合いつつねっとりと睦み合う様をキリトに見せ付ける。なんとはなしに始まった王族と騎士プレイだったが、二人ともキリトが思っている以上に楽しんでいるようだった。

 密着させた肌と肌を擦り合わせるように体をくねらせながら、互いの首筋や胸元へ唇を触れさせ合う。啄み合うような口づけはキスマークが残るほど強烈ではないが、回数が増える度に二人の体へ熱を帯びさせていく。

 アリスの裸身が放つ、アスリートめいた健康的な美しさ。アスナの裸身が顕す、モデルめいた芸術的な美しさ。どちらも甲乙付けがたく、そして至上の美の持ち主と言っても過言では無いだけに、そんな二人の絡み合いは否が応にも雄の興奮を駆り立てる。

 

「まったく、アスナもアリスも……。いつの間にそんなに仲良しになったんだよ、お二人さん」

「うーん……それはほら、『昨日の敵は今日の友』っていう言葉があるじゃない。ね、アリスさん?」

「ええ。ど(・)こ(・)ぞ(・)の(・)朴(・)念(・)仁(・)を巡って争い合う必要さえ無ければ、アスナほど頼もしい味方はそういませんから」

 

 キリトの軽口を揃って受け流したあと、アスナとアリスはおもむろに唇を重ねた。それは、肌に触れたのとは真逆の、深く情熱的なディープキス。唇の端から漏れる唾液の音が、二人の間で行き来する舌の激しさを物語っている。

 その唾液音とは別の水音につられて視線を下へ下へと向けていけば、お互いの股座に向けて伸ばされた片腕の姿が見える。太ももに隠れて見えない手首の先では、アスナの細い指がアリスの蜜壺を、アリスの白い指がアスナの雌華を弄くり、くちゅりくちゅりという発情の音を奏でているのだろう。

 キリトの脚の間へと伸びた二人のもう片方の腕が、その嫋やかな指を使った優しい手つきで以て、天に向けて屹立するキリトの立派な逸物を白い薄布越しに扱いていなければ、そういう性的嗜好の持ち主と誤解されてもおかしくなかっただろう。

 

「んっ……♥」

「ふぅ……♥」

 

 やがて、どちらからともなく舌を解き、二人はキスを終えた。唇と唇の間にかかった唾液の橋が崩れ落ちていく様を視界の端に収めながら、アスナはしっとりと微笑んだ。

 

「実はね、アリスさんが来るまでの間……ずーっとフェラチオさせてもらってたの。

 どうだった? キリトくんのちんぽとの間接キス」

「そうだったのですか……。とてもよかったです。キリトの……ええと……」

「ふふっ。相変わらず恥ずかしがり屋さんだね、アリスさんは。

 ……そういうギャップが、キリトくんを惹きつけちゃうのかな?」

 

 男性器の直接的な名称を言い淀んでしまったアリスが、頬を赤らめて顔を伏せる。その一方、揶揄するようなアスナの視線に射貫かれたキリトは降参とばかりに両手を上げた。

 諦めの早いキリトに苦笑しつつ、アスナは再びアリスの方を向き、なんとか顔を上げたアリスと視線を重ねた。

 

「アリスさん。せっかくキリトくんもいるんだし、レッスンしてみない?」

「レッスン……つまりは、練習ですか? アスナ」

「そうそう。こういうお下品な言葉を上手に言えるようになれば、その分もっと上手にお(・)ね(・)だ(・)り(・)できるようになって……もっといっぱい、キリトくんに可愛がってもらえるよ?」

「なるほど……わかりました。鍛錬を重ね、己を鍛えるのは騎士の本分。どうか、私に貴女の技を学ばせてください。アスナ」

「よーしっ、そうこなくっちゃ」

 

 相変わらずキリトの肉棒に手を添えたまま、吐いた息すらかかってしまいそうな程の短い距離を挟んで、二人はまっすぐに見つめ合う。アリスの股座を弄んでいたアスナの手が向上心逞しい女騎士の頬へ添えられると、アリスもまたもう一方の手をアスナの腰へと回した。指先に付着していた粘液が、二人の肌の上に妖しい光沢を生み出した。

 

「それじゃあ、レッスン1。私がお手本をやってみせるから、アリスさんはそれを復唱してね」

「わかりました、アスナ」

「じゃあまずは、基本的な所から。

 ――『お・ち・ん・ぽ』」

「お……お、ちんっ……ぽ……」

 

 一音一音をしっかりと区切り、聞き取りやすいようはっきりと響かせるアスナの発音は、子供に言葉を教える母親のように丁寧かつ明瞭。一方、アリスの発音はたどたどしく、たった四音の中にもひっかかりが簡単に聞き取れてしまう。それでもアスナは呆れた顔をすることも無く、慈母めいた笑みを向けながらアリスを見つめていた。

 

「うんうん、いい感じだよアリスさん。この調子で、もう一回挑戦してみよっか。

 はい、『お・ち・ん・ぽ』」

「お、ち……お、ち、ん、ぽ……」

「その調子! じゃあ、次は続けて――『おちんぽ』!」

「――おちんぽ!」

 

 引っかかること無く言うことに成功した喜びと、言っている内容による羞恥に、アリスの頬が真っ赤に染まる。そんなアリスの後頭部に手を回し、金色の髪をよしよしと撫でてやりながら、アスナは上手に発音できたことをたっぷりと褒めた。

 

「さすがアリスさん! もうマスターしちゃうなんて、やっぱりセンスがいいわね……。

 この調子でどんどんいくわよ。はい、『ちんぽ』」

「ちんぽ!」

「『おまんこ』」

「おまんこ!」

「『まんこ』」

「まんこ!」

「『けつあな』」

「けつあな!」

「すごいすごい! とってもいい感じだよ、アリスさん。それじゃあ次は――」

 

 アスナが教える淫語を、アリスは次々に吸収していく。身体のセクシャルな部位の名前を手始めに、性行為に関するプレイの名称や、自らの淫らさを顕す侮蔑的な言葉の使い方まで――時折、『キリトのちんぽとの間接キス』を交わして互いの唇を湿らせながら、アスナは様々な言葉をアリスへ伝授した。

 

「――よし、これくらい覚えれば大丈夫かな……アリスさん、とってもよくできました」

「ありがとうございます、アスナ。アスナの教え方もとても上手でしたよ」

「そう? どうもありがとう。それじゃあ、次は応用編ね」

 

 飲み込みの早いアリスを褒めそやしつつ、アスナは彼女共々両手を空にすると、アリスをキリトの両脚の間へうつ伏せに倒れ込ませる。アリスの眼前にあるのは、先程まで握っていた、ワンポールテント状に押し上げられたシーツの一部分。その下にある物が何か察せられないほどアリスは愚かではなかったし、その味を知らぬほど初心でもなかった。

 布に包まれた雄柱をじっと見つめつつ、アリスはおとなしく次の指示を待つ。アスナがその腰をぽんぽんと軽く叩けば、アリスは心得た動作で尻を上げ、代わりに上体を伏せた。その様はまるで、獲物に喰らいかかる直前の女豹の如し。

 

「それじゃあ、アリスさん。今からアリスさんの大好きなモノを見せてあげる。だけど……レッスンが終わるまでは、触るのも舐めるのもダメ。ニオイだけで我慢してね」

 

 アスナはくすくすと笑いながら、アリスの上から覆い被さるようにして体を倒す。じゃれ合う、あるいは疑似交尾(マウンティング)を行う獣のようにアスナとアリスは肌と肌、そして腰と腰を触れあわせる。そして、アスナはシーツをさっと引き、その下に隠れていたモノを月光の下に引きずり出した。

 

「――はあっ……♥」

 

 淡い光を貫いてそそり立つ、雄々しく凶暴な逸物。薄布によってどうにか遮られていた精臭と唾液の混合臭気に嗅覚を蹂躙され、アリスは我知らず恍惚の媚声を漏らしていた。

 アスナが残した唾液の痕跡をまとい、天へと向けて堂々と反り返った肉の柱。それを目の前にしてゴクリと喉を鳴らしたのは、果たしてアスナだったか、あるいはアリスだったか。

 

「レッスン2よ、アリスさん。キリトくんのおちんぽを見ながら、私の言うことを復唱してね。

 今度はちょっと長めにいくから、頑張ってついてきてね」

「はい……わかりました、アスナ」

「じゃあ、早速始めるわね」

 

 アリスの耳にかかった金色の髪をそっと掻き上げながら、アスナは彼女の耳元に唇を寄せた。

 恍惚に蕩けたアリスの瞳と、情欲に燃えるアスナの瞳が、太い肉の柱越しにキリトと視線を絡ませる。もし、今ここでキリトが無理矢理襲いかかっても二人は拒もうとはしないだろう。いや、むしろ大いに悦んで受け入れてくれるに違いない。それでも、今目の前で二匹の雌が繰り広げる誘惑のショータイムを中断させるのはあまりに惜しいと言わざるを得ない。

 夫より静止の声がかからないことを確認したかったのだろう。アスナはほんの少しだけ間を置いてから、ようやくレッスンを次の段階へと進めた。

 

「『私は、キリトくんの立派なちんぽが大好きな淫乱女です♥』」

「わっ……私は、キリトの立派なちんぽが大好きな、いっ、淫乱女です……」

 

 キリトの耳にどうにか届くか、という程に微かな声で、アスナは己の下に組み敷いた金色の雌の耳元へそっと囁く。その囁きの言の葉がアリスの喉と舌を経由し、若干の躊躇いと多分の興奮を含んだ明瞭なる声音となって響く。

 

「『キリトくんの勃起おちんぽ様を見ているだけで、おまんこが濡れてしまいます♥』」

「キリトの、勃起おちんぽ様を間近で見ているだけで……おまんこが濡れてしまいます……♥」

「『私のお口まんこも、けつまんこも、おまんこも、全部キリトくん専用の精液便所です♥』」

「私のお口まんこも、けつまんこも、おまんこも……全部、キリト専用の精液便所です♥」

「『おちんちんがイライラしたり、金玉をすっきりさせたくなったら、いつでもどこでも股を開かせていただきます♥』」

「おちんちんがイライラしたり、金玉をすっきりさせたくなったら、いつでもどこでも股を開かせていただきます♥」

「『キリトくんが満足するまでらぶらぶレイプして、安いオナホールみたいに使い捨ててください♥』」

「キリトが満足するまでらぶらぶレイプして、安いオナホールみたいに使い捨ててください♥」

 

 言葉を紡いだ吐息が肉棒の茎にかかるほどの至近距離で、アスナとアリスは淫らな口上を述べる。

 上気した頬を赤く染め、自己暗示めいた行為に興奮を覚えさせられながら、自らの言葉で自らを堕としていく。ステイシア神の化身として、そして整合騎士として、それはあまりにふさわしからざる行為。だがそれ故に、二人は己の内にある”雌”の本質をより深く感じさせられてしまう。

 携えた剣、纏う鎧、捨てられぬ立場、抱えた事情――その何もかもが、閨の内ではただ只管に無為。この場に於いては、ただ愛しい者と肌を重ね、原始的で本能的な快感を貪りながら交わり合う事だけが全て。

 愛情に裏打ちされた肉欲と、肉欲によって高められる愛情を下半身に感じながら、キリトはそっと両手を伸ばし、可愛らしい二人の雌嫁の頭をそっと撫でた。

 

「よかったね、アリスさん。『じょうずにおちんぽ媚び媚びできて、えらいえらい』って、キリトくんが褒めてくれてるよ

 レッスン2、よくできました」

「ありがとうございます、アスナ、キリト……。ですが、このような行為で褒められるのは……それこそ褒められたモノでは無い気がしますが……」

「それじゃあ、もうやめる?」

「……いえ、もう少しだけ教えてもらえませんか。アスナ」

 

 艶めく金色の髪を男の掌に委ねたまま、アリスはしっとりと微笑む。眼前にそびえ立つ雄の象徴をじっと見つめ、放たれる劣情の香りをたっぷりと吸い込んで言の葉へと変えながら。

 

「不思議です……。猛々しい程に大きく、おぞましさすら覚える程に凶悪な外見をしているのに……これがキリトの一部分だというだけで、目を離せなくなってしまいます……。

 こうしていると、騎士として……いえ、一介の子女としても相応しくない程に淫らではしたない情動が……。キリトの思うさまに我が身を弄ばれ、内に滾る劣情を余すところなくぶつけられたいという欲求が何処かよりふつふつと湧き出でてくるのです……。

 ……本当に。私は、どうにかなってしまったのでしょうか……」

 

 ほんの少しの不安と戸惑いが入り交じったまま紡がれる淫らな睦言が、雄の本能を凶悪な程に駆り立てていることをアリスは知るまい。そのすぐ隣にいるアスナが、何もかも心得たような妖艶な笑みを浮かべているのは、やはり経験の差というものだろう。

 

「ふふ、確かに。アリスさんの言うとおり、キリトくんのおちんぽを見てると……頭の中、えっちなことでいっぱいになっちゃうよね」

「アスナも、そうなのですか?」

「ええ。私はもちろん、ここにいる女の子達はみんなそうだよ、アリスさん。

 自由で、淫らで、遠慮も我慢も必要ない。清らかな淑女のようにも、乱れた雌豚のようにもなっていい……だって、ここはそういう場所なんだから」

 

 アリスの耳たぶを甘く噛みながら、アスナは小型のウィンドウを呼び出してキリトの肉棒の真横の空間に配置すると、そのまま一つの画像ファイルを表示する。

 直後、眼前に映し出されたモノを見て、アリスは驚愕に目を見開いた。

 

「アスナ……こ、この姿は……」

「驚いた? キリトくん以外の人にこの画像を見せるのは、これが初めてなんだけど……アリスさんが期待通りの反応をしてくれて嬉しいわ」

 

 素焼きのレンガとモルタルを積み重ねて作ったと思しき素朴な壁。それを背景に従えて写っているのは、淡いミルクティー色をした長い髪の少女――アスナ。ただ、その佇まいは、アリスの知るアスナの性格や気性からは大きくかけ離れていた。

 閨に侍る時は別として、普段のアスナは露出の多い衣服を好んでいない事はアリスも知っている。しかし、画像の中に写るアスナの姿はその正反対。

 上半身に纏う布地は、首の後ろから胸へとかけて布地がX字に交差するホルターネック型のトップスのみ。それは、バストトップ部分を隠すという役目はおざなりにこなし、むしろ豊かな白い双丘が形作る谷間をより一層強調するという目的を果たす事だけを重視して作られた扇情的な衣だ。

 言わずもがな、腰から下の露出具合も上半身に負けてはいない。非常に丈の短いスカートと見間違えてしまうほどに大胆にカットされたホットパンツによって、どうにかこうにか隠された腰回り。見えていないのはそれこそ股座から太ももの付け根を通る細いラインくらいなもので、眩しい両脚はもちろんのこと、普段のアスナなら水着姿であっても秘しているであろう下腹部の縁エリアや、ぷりんとした尻の割れ目が思い切り露わにされていた。

 

「綺麗でしょう、ここのタトゥー。これね、私が自分でデザインして……キリトくんに刻んでもらったの」

「アスナが、自分で……」

 

 ホットパンツの直上から、へその下に至るまでの領域に堂々と刻み込まれた黒いタトゥーを指さすアスナの声音はどこまでも甘い。

 曲線状にデフォルメされた子宮の図に、二重のハートマークを組み合わせて描かれた大ぶりなメイン絵柄。その左右に刻み込まれた天使の羽の図柄と共に、タトゥーはアスナの下腹部を横断するように刻まれている。更にハートと羽の後ろには、黒いツタに絡め取られた剣の鞘が二つ描かれ、意味深なシンメトリーを形成していた。

 

「アリスさん、この羽の所。ちょっと小さいんだけど……何か書いてあるの、見える?」

「はい。これは……神聖文字(アルファベット)……ですか?」

「ええ、そう。これを向かって左から一文字ずつ拾っていくとね……『旦那様(キリトくん)専用まんこ穴』っていう意味の文になるの」

 

 くすくすと笑いながら、アスナは羽の各所に隠すように彫り込まれたアルファベットを一文字ずつ指さしていく。

 

「最初はね、『24時間365日いつでも使用大歓迎なキリトくん専用ザーメン吐き捨て無料便女♥』にしようと思ったんだけど、さすがに長すぎて収まらなかったから……色々削って今の形に落ち着いたの」

 

 次々と放たれる予想外の言葉に、アリスが碧い瞳を白黒とさせる。その合間に、アスナはウィンドウを操作して次の画像を表示させた。

 

「こっちも見てみて。これ、さっきの『私』を後ろから見たときの画像だよ」

「これはっ……」

 

 映し出された画像に、アリスは思わず息を呑む。

 上半身の衣服を脱ぎ捨て、両腕と長い髪を体の前に持ってくることではっきりと見えるようになったアスナの背中。きめの細かい白さと清らかさを誇っていたそこは、背中一面を覆い尽くすように描かれたタトゥーを際立たせるためのキャンバスと化していた。

 中央に鎮座するのは、ほとんど裸に近い格好で両脚を揃えて座り込む女神の姿。黒薔薇、蓮、百合の花、そして細い蔦が女神の胸や股座を飾り、全てが晒されることをかろうじて防いでいた。

 どこかアミュスフィアに似たアクセサリで両目を覆い隠し、微笑む口元だけを露わにした女神は、体の前で両手を組んで何者かの為に祈りを捧げている。女神の背中から生えた一対の白い翼はアスナの肩甲骨を覆うように大きく描かれており、その片翼の内には両刃の剣を一振りずつ抱いていた。

 抜き身の姿を晒す剣の柄には鎖が巻かれ、その鎖が、祈り捧ぐ女神の両手に絡みつきながら、女神と二振りの剣を繋いでいた。

 見ようによっては、剣が女神を拘束しているようにも、あるいは女神が剣を縛り付けているようにも見える変わった図柄だ。

 

「すごいでしょ? この女神様は、リズにデザインしてもらったの。

 そして、こっちの下の方にあるのは、私とシノのんの共同考案作だよ」

 

 すす、と指先を動かしたアスナが示す先にあるのは、ホットパンツの少し上に刻まれたタトゥー。尻と腰の境目に配置されたそのタトゥーに描かれているのは、交差する二本の鍵と錠前。尻肉のボリュームを強調するように左右へ広げられたリボン状の図柄には、『私を犯して、旦那様(Fuck me Please, My darling)♥』という意味の英文が白抜き文字ではっきりと描かれていた。

 

「時々、この姿でね……キリトくんにお尻を揉み拉かれながら、ここでデートしてるんだよ。

 『私はちんぽをまんこにハメてもらう事だけ考えて生きてる、キリトくん専用クソビッチです』って、すれ違う人みんなにアピールする妄想をしながら歩くのがすっごく愉しくて……ほんと、クセになっちゃう……♥」

 

 ゾクゾクとするほどに官能的な声音が、アスナがその行為を心底楽しんでいる事をはっきりと示していた。普段なら絶対にしないセクシャルなコーディネートで、多くの人が眉を顰めるような卑猥なタトゥーを見せ付けながら歩むという、下品な行為を。

 自らの知るアスナのイメージとはかけ離れたその行為に困惑したアリスは、思わずキリトの方へ視線を向けてしまった。

 

「ほ、本当に……アスナにこのような格好をさせて……逢瀬を楽しんでいるのですか、キリト?」

「ああ。……といっても、アスナがすぐに俺を物陰に引っ張り込むもんだから、まともにデートできた試しが無いんだけどな。

 なあ、アスナ?」

「そうだけど……それは、私のせいじゃなくて、キリトくんに責任があるよ」

「え、なんでだ?」

「だって、あんな風に私のお尻をぐにぐにって揉み拉きながら、『早くヤラせろよ、この精液便女』って視線で命令されちゃったら……きゅんきゅんって子宮が疼いて、我慢できなくなっちゃうんだもん……♥」

 

 わざとらしくしなを作りながら甘えてみせるアスナの指先が、ウィンドウの片隅に偶然触れ、表示モードがスライドショーに切り替わる。そこに映し出されていくのは、アスナの痴態を収めた画像の数々だ。

 いつ誰が通るともわからない路地裏で素っ裸になるアスナ。下腹部のタトゥーをアピールするように両脚を大きく広げた蹲踞の姿勢で、キリトの肉棒をしゃぶるアスナ。ねっとりとした口淫奉仕によって吐き出された精液を顔面にぶちまけられ、顔中を白く汚されながらも、恍惚の表情でピースサインを作るアスナ。壁に手をつかされ、バックから遠慮無しのピストン運動を叩き込まれる乱暴な快楽に溺れるアスナ。膣内射精(ナカダシ)された精液を拭き取る事も許されぬまま、射精直後のペニスへ丹念なお掃除フェラを捧げるアスナ。

 そのどれもが、現実世界や《ALO》等で見せる、清楚にして清廉、そして凜としたアスナの姿とはかけ離れている事にアリスは困惑する。

 そのどれもが、愛しい男の閨に傅く時に見せる、淫猥にして好色、そして娼婦じみたアスナの姿としっかり重なる事にアリスは納得する。

 

「驚きました……。まるで、アスナが、新しいアスナに変わってしまったかのようで……」

「うーん……『新しい自分に変わった』というよりは、『ここでだけ見せられる、新しい一面を見つけた』っていう方が正しいかな。

 さすがに、現実世界(リアルワールド)でこいう感じの……痕が残りそうなこととかをしようとは思わないし、実際してないでしょ?」

「……確かに。それもそうですね。

 もし、現実世界のアスナがこんな刻印や格好をしていたら……おそらく今頃、キリトが袋叩きにされているでしょうから」

「おいおい、なんでそこで俺にとばっちりがくるんだよ、アリス……」

「当然でしょう。アスナをあそこまで変えてしまう原因など、お前以外に何があるというのですか。問題を根本から排除するのは基本中の基本です」

 

 金木犀の剣でばっさりやられる想像でもしたのかだろうか、キリトは『勘弁してくれ』とでも言いたげな様子で頬を引きつらせる。

 そんなキリトにアリスが悪戯猫めいた笑みを向ける光景をすぐ隣で楽しみながら、アスナは再び口を開いた。

 

「アリスさんだって、《ALO》では羽を使って空を飛ぶし、《GGO》では銃を使って敵を撃つけど……でも、それでアリスさんがアリスさんじゃなくなるわけではないでしょう?」

 

 アスナの問いかけに、アリスはこくりと首を縦に振る。

 

「それと一緒よ。

 ここで何をして、どんな風に振る舞ったって、私が私であることは変わらない。そして、アリスさんが立派な騎士であることは変わらないんだから、変に遠慮するだけ損よ。

 ……ね、キリトくん?」

 

 アスナに水を向けられたキリトは、アリスの瞳を見つめながら力強く頷いた。

 

「教えてくれよ、アリス。アリスがここでしてみたいことや、ほしいものをさ。そういうのを叶えていくのが、最高権限管理者(オレ)の仕事なんだから。

 できることなら、ここがなるべく『良い場所』になるようにしていきたいんだ。アリスやアスナ、ユイ、そしてそれにここに来てくれるみんなにとってのさ」

「キリト……」

 

 碧い瞳の視線と、黒い瞳の視線が静かに絡み合う。端から見れば酒池肉林の極致のようなこの空間も、元を辿れば愛娘の為の遊び場にして、キリト自身が腕を磨くための場。そしてこの空間を、皆が心軽く安らげる場としても使えるように整備していくのが、今のキリトの大事な仕事だ。

 たとえそれが肉の脳を持つ人間であっても、超高度演算システムに支えられたAIであっても、フラクトライトの魂を宿した人間であっても、もしくはそれ以外の何者かであっても――分け隔てなく、暖かで穏やかな日々を過ごせる場として。

 

「……お前が私を皆を気遣ってくれているのはわかります。

 ですが……逸物をこんなに大きく張り詰めさせながら言われては、さすがに説得力に欠けるというものですよ。キリト」

「うっ……し、仕方ないだろ……。状況が状況なんだから……」

 

 細い指先で裏筋に這わせ、つつ、としなやかな手つきでなで回しながら、アリスは最高権限管理者の男を揶揄する。そのままアリスが両腕を前へと伸ばせば、キリトは心得た仕草でその腕を掴み、アリスの体をぐいと引き寄せた。

 アスナの体の下から引き抜かれたアリスは、キリトの胸板の上に頭を預けたまま肌と肌を密着させる。とくん、とくん、と鳴るキリトの鼓動の音がアリスの耳に響き、彼が今ここに生きている事を感じさせた。

 

「――とっくに良い場所となっていますよ、ここは」

 

 ぽつり、と。どこか感慨深げに呟くアリスの背に腕を回し、キリトは彼女の体をそっと抱き寄せる。

 

「ここにいるのは、私を暖かく迎えてくれる者ばかりです。

 奇異なる怪物であるかのように恐れる者も、壊れた機械だと蔑んだ眼差しを向ける者もいません」

「アリス……」

「それに何より、現実世界のように動きに不自由を感じる事もなければ、アルヴヘイムのように熟練度なるものに左右されることもありません。

 思う存分、私の剣を振るえます」

 

 どこか冗談めかした明るい口ぶりの中に、キリトは彼女が抱える苦難を感じ取ってしまう。

 アンダーワールドと現実世界を繋ぐ希望の架け橋として、様々な立場の人間と会合を重ねる日々。聡いアリスのことだ。出会う相手が表向きには友好的な態度を取っていても、その裏に悪意や敵意が存在すれば、やはりそれとなく察してしまうのだろう。たとえそれが、不自由な鉄の体からフィードバックされる各種情報とカメラセンサー越しにだとしてもだ。

 多くの者が愛し、守り抜いたあの世界に大手を振って帰る事が出来るようになる日まで、アリスの戦いは続く。その戦いの合間、この場所で過ごす時間が一時の癒やしとなるのであれば、キリトにとってこんなに嬉しい事はなかった。

 

「ですが、お前がこの世界をもっと良くしていくというのであれば……この世界に集う者の一人として、もう少しワガママを言ってみることにしましょう」

「おう、どんと来い」

「さしあたっては……金木犀の剣の武装完全支配術を使えるようにしてもらえますか? 近々本気で手合わせがしたいと、リーファに頼まれていますので」

「…………あー。この間、スグのやつが『お兄ちゃん、今度エンペラーソード貸して!』って急に言ってきた理由がやっとわかった……」

 

 抜群の斬れ味を誇る大業物である上に破壊不能属性まで帯びた金木犀の剣に、真正面からぶつかって対抗できる剣は限られる。たとえ与えるダメージ量が互角でも、耐久値の差で剣をへし折られて敗北する可能性があまりに大きいからだ。

 苛烈なる剣客同士の斬り合いを完遂したければ、レジェンダリーウェポンであるエクスキャリバーや、それと同格の剣であるエンペラーソードあたりでなければ難しいと言わざるを得ない。

 都合のいいことに、金木犀の剣を使用可能にする練習がてら、どちらもこの空間で使用するための『写し』を作成済みだった。

 あとは武装完全支配術だが、ザ・シード規格の根幹部分にデフォルトで組み込まれているソードスキルやその発展系であるオリジナルソードスキルとは違って、術や技そのものをそっくりそのまま移植してくる事は難しい。とはいえ、こちらはパーティクル系の制御と当たり判定、ダメージ量を調整すれば限りなく近い物を構築可能だろう――というような具合にざっくりとしたプランを立て、キリトは頷いた。

 

「わかった。なんとかしてみるよ、アリス。武装完全支配術に関しては、近い感じに再現するって形になると思うから……あとでテストに協力してくれ」

「それぐらいお安いご用です。期待していますよ、キリト。

 ……それと、ワガママついでにもうひとつ、お前に聞きたいことがあるのですが……」

「ん?」

「その……お前と褥を共にするときは、いつもお前に可愛がってもらって、腰砕けにされてばかりです。

 今夜は、わ、私がお前の上に跨がり、淫売のように浅ましく腰を振りながら、お、おっ……おちんぽを気持ちよくしてあげたいと思うのですが……いかがでしょうか」

「――是非、頼む」

 

 習ったばかりの淫語を織り交ぜながらのおずおずとした誘いに、キリトは一も二も無く頷く。若干食い気味のその勢いに目を丸くしつつも、アリスは『承知しました』と返答し、ゆっくりと体を起こした。

 

「レッスンの続きをお願いできますか? アスナ」

「よろこんで。レッスン内容は『キリトくんを喜ばせる体の使い方』でいい?」

「ええ。ちょうど、その技を学びたいと思っていたところです」

 

 同様に体を起こしたアスナは、そのままアリスの背後へ回り、恥ずかしげに頬を染めた女騎士の体を後ろから抱きしめた。

 

「はーい。アリスさん、まずはそのままゆっくり腰を下ろして。キリトくんのおちんちんが、アリスさんのお腹のすぐ前に来るようにね」

「このあたり、ですか……?」

 

 キリトの体を挟み込むように脚を広げたアリスは、ゆっくりと腰を下ろし、そしてほんの少しだけ体を前に出した。そびえる太い肉棒がアリスの下腹部に触れる中、アリスの背後にするりと陣取ったアスナもベッドの上へと座り直す。ちょうど、キリトの肉棒とアスナの体で、アリスを前後から挟み込むような体勢だった。

 

「そうそう、上手よアリスさん。さあて、次は――」

 

 アリスの背中側から抱きつくようにしながら、アスナは彼女の耳元に唇を寄せ、微かな声で何事かを囁く。その声はキリトには聞き取れないほどに微かではあったが、アスナの顔に浮かぶ魔女めいた妖しい笑みから察するに、同じ雄に身を捧げた雌へ淫靡な振る舞い方を伝授している事は間違いないだろう。

 

「――どう? できそう?」

「ええ、アスナ。やってみます。アスナが教えてくれたことを……私自身の、言葉で」

「その意気よ、アリスさん。ここで応援しててあげるから、頑張ってね」

 

 そういって、アスナはアリスのうなじに顔を埋めるようにして口づける。それと同時に、アリスは指先でキリトの逸物を捉える。肉竿を下から上へとゆっくりと撫で上げながら、アリスの指はやがて亀頭のてっぺんへ。やがて、一番先っぽ、一番高い所へ辿り着いた指先が、その高さを維持したままアリスの腹部へと触れた。

 その仕草は、アスナが教えた『ここまで挿入る』というアピールに他ならない。

 

「――見えますか、キリト。私は今から、こんなに奥深くまで貫かれてしまうのですよ。

 お前の雄々しい逸物……太くて、大きくて、私もアスナも容赦なく狂わせてしまう魔性のおちんぽの誘惑に負けて……おまんこを自ら差し出してしまうのです……♥

 いずれお前の子を孕む為の場所へ、お前のザーメンをたっぷりと叩きつけて、雄のニオイと子種の感触をたっぷりと覚え込ませてくださいと……浅ましく乞い願わされてしまうのですよ……♥」

 

 習ったばかりの卑猥な言葉と共にアリスは僅かに腰を上下させ、柔らかな下腹部をキリトの肉棒に擦り当てる。VR空間の仕様上、陰毛も何も存在しない恥丘のつるりとした感触でキリトの獣欲を静かに搔き立てながら。

 その背後から絡みつくアスナがゆっくりと顔を上げ、淑女とはほど遠い情欲を瞳に宿しながら、アリスの側で妖艶に囁く。

 

「アリスさん、いいの? 騎乗位って、自分の気持ちいい所へ好きなように当てられちゃうから……淫乱整合騎士さんのおまんこ弱点(ウィークポイント)、女の子攻略組のトップおちんぽ様にぜーんぶバレちゃうよ?」

「そして最終的に、ちんぽで言うことを聞かされるような女に――アスナのような最低(さいこう)の淫蕩妻へ堕とされてしまうのでしょう? ……であれば、なんの問題もありません」

 

 アスナと絡み合い、揶揄し合いながら、アリスはゆっくりと腰を上げる。開いた膝をベッドにつけ、キリトの胸板に両手を当てて支えとしながら、開きっぱなしの股の間を肉棒の先へと持っていく。アスナの愛撫と言葉、そして今までのお預けでたっぷりと興奮させられていた蜜壺から愛液がこぼれ落ち、張り詰めた亀頭の先へ、たちり、たちりと滴っていく。

 

「どんどん溢れてくるぞ、アリス……」

「未来の夫を想って股穴を濡らす、はしたない女は嫌いですか? キリト」

「……大好きです」

 

 自分で口にした挑発の言葉によって頬を真っ赤に染めたまま、アリスは満足げに頷く。

 そんな彼女の下半身に向けて両手を伸ばしたキリトは、そのままアリスの腰を掴んでしっかりと支える。あくまで支えるだけで、こちらから無理に引き寄せるような事はしない。逸物は早くアリスの柔肉に包まれたいと逸るが、今はアリスが責めるターンである。それを遮るような事はしたくなかった。

 快楽の涙を流す蜜壺の入り口へ固い亀頭をしっかりと宛がい――アリスはゆっくりと腰を落とした。

 

「――んぅっ、あ、くぅうぁっ……♥」

 

 みちり、みちりと粘着質な水音を奏でながら、アリスの体が肉棒を飲み込んでいく。とうの昔に処女(ハジメテ)の身ではなくなっているとは言え、みっちりと張り出した立派な亀頭を受け入れるのはいつだって容易な事では無い。

 腰を掴んでサポートするキリト同様に、アリスの背中をそっと支えながら、アスナは蕩々と囁く。

 

「とっても上手よ、アリスさん。すこーしずつ、すこーしずつ、体重をかけていって……キリトくんのおっきいの、おまんこでゆっくり包み込んであげて……♥」

「は、いっ……♥ んっ、んんっ、あふぃぅ……♥♥ んんんっ♥」

「その調子、その調子。キリトくんがしっかり支えてくれてるから……焦らなくても大丈夫だよ」

 

 蜜壺を押し拡げられる感触が快楽の信号となってアリスの脳を支配し、女王然とした甘やかな囁きがアリスを導く。その導きに従うように、アリスはゆっくりと腰を下ろし――やがて、屹立する肉の柱を根元まで飲み込んだ。

 腰と腰が触れあうのと同時に、キリトの肉剣の切っ先がアリスの肚の最も深い部分をどちゅりと穿った。

 

「ひゅ――――くひぃぃいっ♥♥」

 

 自分自身の体重によって、自分自身の子宮の入り口を押しつぶされる感触。すっかりキリトに開発されきった蜜壺は、亀頭とのハードなキスに酔い痴れる。

 目の前で淫らな言葉を捧げ、指先でその大きさを改めて確認してからの挿入。どれだけ逞しい剛直を受け入れているのか、否が応にも理解させられながらの交合に締まりの無い嬌声を上げながら、アリスのフラクトライトは改めて自覚する。自分はもうどうしようもないほどに――この男のオンナにされてしまったのだと。

 

「はあっ、はあっ……♥ ん、んぅっ……♥ なんと凶悪なのでしょう、キリト……お前の、おちんぽさま、はぁ……♥

 挿入れただけ、で……あっ、ふぅ、ふぅっ……私のナカを拡し広げて、お前の形を覚え込ませてしまいます……♥♥」

「そういうアリスのナカだって、すごいぞ。さっきから、俺のをぎちぎちと締め付けてきて……」

「いっ、言わないで、ください……♥」

 

 キリトの胸の上に掌を置いて支えとしながら、アリスは荒くなった呼吸を整えようと試みる。そうでもしなければ、今すぐにでも腰が抜け、体が倒れ込んでしまいそうだ。

 ぴんと張り詰めたアリスの背に指を這わせながら、アスナはアリスにしか聞き取れない程の小さな声で囁く。

 

「アリスさん、動けそう? 無理そうなら、キリトくんにお願いしてもいいんだよ?」

「ありがとうございます、アスナ……ですが、んっ♥ 今日は、私が……キリトを、気持ちよくすると決めたのです……♥」

 

 両腕と膝に力を込め、アリスはどうにか己の腰を持ち上げ、上下に動作させる。亀の歩みのようなそのストロークは、別段キリトを焦らしているわけではなく、単にアリスがこれ以上早く動けないというだけだ。

 雄を求めてうねる肉襞が太いカリ首に擦られ、愛液の滴を溢れさせる。その滴でコーティングされた肉竿は、アリスの膣道を征服したことをアピールするかのように、彼女の股の間から悠々と姿を現し――そして、再びアリスの胎内へと消えていく。

 

「あぅっ♥ あ――んんっ♥ はふ、ふゅぅううっ♥♥ 

 キリト、キリトぉ……♥♥ おまっ、えのぉ……♥ あっ、おっきいのが、奥、奥にぃっ♥♥ あっ、あっ――くぅうぅううう♥」

 

 アリスが腰を振る度に、肉棒を突き込まれた蜜壺から響く、どちゅっ、どちゅっという重たい水音。その音に昂ぶらぬ雄がどこにいよう。もっとも、その音を聞ける雄はこの世に一人しかいないのだが。

 己の上で健気に腰を振る女を両手で支えるキリトの代わりに、アスナは両手を後ろから回し、アリスの乳房を揉み拉く。掌にしっかりとボリュームを感じ、薄ピンク色の乳首を指先でつまみ、夫の手に代わって苛め弄ぶ。

 

「はっ♥はあんんっ♥♥ いひ、いまぁ、だ――っめえぇっ♥♥ 今、おっぱいダメ、だめぇっ♥♥ アスナぁ♥アスナぁあ♥ あ、んぅうう♥」

「ふふ、おっぱいも敏感なんだね、アリスさん。本当、キリトくんにぴったりの『ちんぽケース』……ううん、『ちんぽ鞘』って言った方がアリスさんっぽいかな?」

「ちっ♥ちんぽ、ざや……♥ あぅ、ぅんんっ♥ わ、私が♥ はひゅっ、くひぃ♥ キリトの、ちんぽ鞘ぁ……♥♥」

「そうそう。アリスさんはキリトくんのちんぽ鞘♥ 太くてつよ~い立派なちんぽをおさめて、鎮めてあげるためだけに生まれてきた――綺麗な綺麗なちんぽ鞘だよ♥」

 

 自らの体を『肉棒(ちんぽ)を入れる為の鞘』などと称されれば、大抵の人間は怒るだろう。ただ、この爛れきった巣の中に於いては、それは最大級の賛辞に等しい。

 徐々に焦点の合わなくなってきた瞳でなんとかキリトを見つめながら、アリスは淫らに舞い踊る。半ば無意識に上下する腰の動きが、蜜壺の中に迎え入れた肉棒に、アリスの感じる場所(ウィークポイント)を丁寧に教え込んでいく。もはや目をつぶっていても、キリトは容易にアリスを堕とせてしまうだろう。

 

「本当に綺麗だよ、アリス。いつまでだって眺めてたいくらいだ」

「んく♥あっ♥ そう、言われては……ぁあっ♥ がっ、頑張るほかにぃ♥なっいでは♥ありませっ――んかぁああ♥♥」

 

 乱れた金色の髪が幻想的に揺れ、白い肌から玉のような汗が飛ぶ。口の端から零れる唾液が首を伝い落ちていけば、その滴をアスナがぺろりと舐めとり、そのまま首筋に口づける。

 雄の象徴たる立派な肉棒に貫かれて鳴く雌と、それを支え煽る雌。二匹の雌が放つ欲情の香気が四方を薄布に包まれた寝台の中に充満し、雄が隠し持つ凶暴な獣性(ほんのう)を昂ぶらせていく。

 普段は理性という鎖で縛られ、抑え込まれた内なる獣。数多の雌を喰らい雄々しく成長したその獣が固い鎖を引きちぎらんとする中、先に限界を迎えたのは、淫らに腰を振るアリスの方だった。

 

「――ぇぅっ、だっ、だめぇ♥ まだ……だめ、なの、にぃひいいぃいっ♥ あっ♥あっ♥ああ゛っ♥ んっぅうう♥ ひぃ、ひいぃいっ♥♥ おっきいの、おっきぃのが――はぅ、ひいぃい♥♥」

「……っと。無理に我慢しなくていいんだぞ、アリス……もうイキそうなんだろ?」

「ですが、ですが……♥ ああっ♥ おまっ――おまえが、まだぁ♥ あっ♥ひぃ、ひいぃいんっ♥♥」

 

 ここで達してしまったら、こんな風に腰を振ってはいられない。それを本能的に理解しながら、アリスは腰の動きを止められない。愛しい相手を気持ちよくさせたいというのが本能ならば、愛しい相手から得られる快楽を貪りたいというのもまた本能だからだ。

 自分の奉仕でキリトをイかせると決意した以上、自分だけが達するわけにはいかない。アリスが頑なに耐えようとする理由はそれだけだ。たとえ、アリス自身がいつ限界を迎えてもおかしくない状態だとしてもだ。

 キリトもアスナも、アリスの頑ななまでの真面目さを愛おしく思い――そう思うが故に、アリスをこれ以上我慢させるつもりは無かった。

 

「アリスさん、いっぱい頑張ったね。とってもえらいよ……♥」

「あ、すな……♥」

「だから、あげるね――キリトくんからの、ご褒美」

 

 長く連れ添った手練れ同士ともなれば、かけ声も、アイコンタクトすらも必要なく、ただ心のみを以て連携を為す。

 アスナの囁きが、ほんの一瞬、アリスの意識を『上』へと集中させ、彼女の動きを鈍らせる。上がりきった腰が降りるか降りまいかという絶妙なタイミングで作られた隙は、無言の連携を通してキリトへと受け渡され――キリトはこの時初めて、アリスの腰をぐいと引き寄せ、彼女の弱点を思い切り突き上げた

 

「あ――――――あ♥あっ♥ぁっ♥――いっ、いきゅ……ぅううぅううぅぅぅううううううぅうぅっううう♥♥♥」

 

 タイミングも何もかも自分で制御していた所に突如襲い来る、キリトの遠慮も何も無い一撃。

 許容量をオーバーフローした快楽の信号はアリスの意識を二、三度吹っ飛ばし、そして無理矢理覚醒させる。絶頂という水面に幾度となく叩きつけられ、力尽くで引き上げられるような感覚の錯綜の中、アリスは張り詰めた弓のように背中を伸ばし、びくりびくりと体を震わせる。

 責める相手を誘導し、隙を見いだし、強烈なカウンターを見舞う。夫婦共同で行われた女殺しの『パリィ』はアリスの弱点を見事に貫き、必死の守りを一気に崩壊させた。

 

「――ぴっ♥いっ♥ あっ♥あひゅぅっ……♥ ……ああっ♥……あふっ♥ だ、めって……だめってぇ……言っ……♥♥」

「悪い悪い、アリス。頑張ってるアリスがあまりにも可愛らしくてさ……我慢できなかった」

「ひどい、人……♥ ほんとうに、おまえは……♥ あっ……♥」

 

 たった一突きで女の悦楽を味わわされたアリスは、悔しさをにじませながらキリトを睨む。もっともその顔はだらしなく緩みきっており、威圧感も何も無かったのだが。

 あふれ出る愛の滴がキリトの下腹部へ伝い落ちる。キリトの逸物を深々と咥え込んだ膣肉は、ぐちゅぐちゅに濡れ乱れながら肉棒にまとわりついては精液を乞い願うが、キリトは堪えきる事に成功した。

 予想外のタイミングで与えられた快楽に、アリスは碧い瞳を虚ろに蕩けさせ、やがてぐったりと脱力する。鍛錬の時とは趣の異なる荒い息をこぼすアリスの体を、アスナは背後からそっと抱き寄せた。

 

「おいで、アリスさん。今ので自分から動くの、大変になっちゃったでしょ? 私も同じ女の子だから、わかっちゃうもん。

 だから……キリトくんに、可愛がってもらお?」

「っ……♥ はい……♥」

 

 アスナに導かれるようにして、アリスは体を後ろへ倒す。股座から陰茎を引き抜くとき、ほんの少しだけ寂しげな表情をしたのがまた愛おしい。そのままベッドに仰向けに倒れ込んだアリスは、どうにかこうにか両脚を開いた。

 

「きて、ください……キリト……♥ もう一度、私の中に……♥」

「ああ、アリス」

 

 鎧も何もかも剥ぎ取ってしまったアリスの裸身にどこか華奢な印象を覚えてしまうのは、その体を抱く時の感触を覚えているからだろうか。

 アリスが広げた脚の間に体を滑り込ませるようにしながら、キリトは白い肌の上にそっと覆い被さる。ほんの少し前まで自分の上で腰を振り、精を搾り取ろうと健気に頑張っていた可愛らしい恋人を、今度は己の下へ組み敷く。

 

「……キスしていいか、アリス」

「ええ……お前がしたいというのなら、喜んで……♥」

 

 アリスの瞼が、碧い瞳を覆い隠す。無防備に差し出された唇に、キリトは己の唇を重ねた。

 アリスの体を両腕で抱き寄せながら、ぷるんと艶めく彼女の唇を味わう。啄み合うような浅い口づけの雨を降らせ、舌先で突き、引き出したアリスの舌を吸い上げ、代わりに自分の唾液を送り込む。

 ディープキスに溺れ、流し込まれる男の唾をこくこくと飲み込みながら、アリスはキリトの体を抱きしめ返す。もう離さないという意思が透けて見えるほどに、強く。

 互いの唇を互いの唇で塞いで睦み合う。恋人だけに許された時間を堪能しながら、キリトは肉棒の先端をアリスの蜜壺へと宛てがい――彼女の望むとおり、もう一度深々と貫いた。

 

「んっ――――んぅうっ!! んうっ、んううぅうう♥♥」

 

 塞がれた唇の隙間から、アリスの歓喜の声が漏れる。つい先程達したばかりの肉穴は、たっぷりの熱と汁を以てキリトの逸物を迎え入れる。遠慮無しに締め付ける肉襞を力尽くで押しのけながら、キリトは腰を前へ前へと突き出し、やがて己の逸物を根元まで押し込んだ。

 ぴくり、ぴくりと小さく震えるアリスの体。太く固い肉の杭で拘束され、子を宿す場所の入り口を愛しい男の亀頭に征服されながらのディープキスに、アリスは己の存在そのものが蕩けていきそうな程に深い快感を覚える。

 それから唇と唇が離れるまで、時計の秒針が三度は回っただろうか。その間、キリトは一度たりとも腰を動かさなかったというのに、アリスは既に体の奥底から湧き出る歓びと快楽に溺れかけていた。

 

「――――ぷは、はあっ……♥ はあっ、はぁっ……♥♥」

 

 垂直に伸びた唾液の細い柱の群れが、あっという間に千切れていく。長いキスから解放された口の中に新鮮な空気がたっぷりと滑り込むのと同時に、アリスは一抹の寂しさを覚えずにいられない。肌を重ね、肉の穴と柱で繋がり合っているというのに、唇一つが離れただけでこの体たらくとは――己の弱さを、アリスは自覚せざるを得ない。

 ただ、かつての己なら整合騎士には不要な物として唾棄していたであろうその弱さを、今のアリスはどこか心地よく感じていた。

 

「……動くぞ、アリス」

「はい……♥」

 

 己の体をキツく抱きしめる男を見上げながら、アリスはこくりと頷く。彼の黒い瞳に映る、金髪碧眼の娘。誇り高き整合騎士でも、アンダーワールドとリアルワールドを結ぶ使者でもなく、ただ一人の女として愛しい男との交わりを求めるごく普通の娘の姿がそこにはあった。

 劣情に満ち満ちた眼差しを捧げてくる愛しき女を組み敷いたまま、キリトはゆっくりと腰を引き――そして再び、蜜壺の最奥目掛けて突き込んだ。

 

「ふぉっ――あ゛っ♥んっ♥ あぁ♥っぁあ♥くひぃいい♥ おっ♥お゛くぅ゛っ♥ きりとのぉ♥すき、しゅひぃっ♥♥」

 

 最初の騎乗位とキスハメで、慣(・)ら(・)し(・)は十分。そう判断できるほどに濡れぼそった雌穴へ、キリトは容赦の無い連続ピストンを叩き込んでいく。アリスが無意識に組んだ両手が首の後ろに回っているおかげで体を離すことが出来ず、その動きは腰だけのものになってしまうが、今のアリスを狂わせ堕とすにはそれだけできれば余裕だった。

 なにせ、どこを責めれば鳴き、どこを擦れば身を震わすか、先程アリス自身が教えてくれている。あとはそれをなぞるようにして、たっぷりと可愛がってやればいいだけのことだ。

 

「あぁっ♥そこ、そこはぁっ♥♥ はひゅ――だっ、めえぇ♥♥ おほ、ほひぃいっ♥♥

 ――あっ、んんぅうう♥ また、またきちゃ゛う゛♥ まらおっきい゛の、ぎちゃぅうぅぅうう♥♥」

「そんなとこだろうと……思ったよ、っと!」

 

 一度は引いた絶頂の波が、最初以上の威力を伴ってアリスを襲う。そのタイミングを狙い、キリトは彼女の子宮口少し手前にある敏感な部分を集中的に刺激するように、ぐっと腰を押し込んだ。それが彼女の限界を容易に飛び越える一撃だったのは言うまでも無いだろう。

 

「あっ――♥あっ♥あっ♥あっあああぁぁ~~~~あ゛ぁあ゛ーっ゛っ♥♥ いひ、やぁ゛、んんいいぃいぃいっっ♥♥♥」

 

 呂律の回らぬ口から紡がれる、意味を成さない喘ぎ声の群れ。貪欲に収縮する膣肉の感触を味わうかのように、腰をぴったりとくっつけたまま動きを止めたキリトとは対照的に、アリスは男の腕の中でびくびくと身もだえながら股座より愛液をまき散らす。

 乱れた髪を指で梳き、耳元で睦言を囁きながら、キリトはじっくりと待つ。絶頂に至って朦朧となったアリスの意識が、こちら側に帰ってくるのを。

 

「はひゅっ、はひゅっ……♥ きひ……きりとぉ……♥ たひゅ、たすけへ、くださ、い……♥

 わたっ、ひぃ♥ あふっ♥ わたし……壊れて、しまいそう……♥♥ おまえに、こわされてしまい、ます……♥♥」

 

 問。体の下で喘ぐ愛しい雌に、普段の凜々しい姿からは想像も出来ぬ蕩けきった表情で、男を狂わすようなこと言われてしまった際に耐えきれる雄がいるか。

 答。いるわけがない。

 

「……ふぇっ、キリ――ひゃあああああっ!!」

 

 キリトの内なる軛が千切れたことを察することが出来たのは、騎士の直感か、あるいは女の本能か。しかして察せられたところでどうすることもできはしない。

 

「きゅひ♥あっう♥んひ♥ あっあっああっ♥♥ おぐっ、おぶっ♥♥ だめ、れす♥♥だめです、きりっ、キリトぉぉっ♥♥」

 

 更に激しさを増しながら、アリスの弱点を幾度となく穿つキリトの肉棒。触れあう肉が伝えてくるたっぷりの愛情と狂おしいほどの快楽に灼かれた頭で、アリスは理解する。

 いままでは、味わわれていた。

 これからは、貪られるのだと。

 

「~~~~あぁぁ゛ああ゛っ♥♥ あっああっ♥ あぅっあぉぅっ♥♥♥ きり、きり゛どぉっ♥♥ だめぇ♥だめで――ひゅっ、ひゅひぃいぃいいい♥♥♥」

 

 深く繋がったまま繰り返される、射精を目的とした早いピストン運動。裏筋の根元と陰嚢がアリスの蜜壺の縁に触れて、愛液の架け橋を引き連れていく。

 王侯貴族が使うために作られたベッドは、激しい突き込みを受けても軋み音一つ立てはしない。だがそれ故に、アリスは自らが上げる下品な喘ぎ声と、ぶつかり合う肉と肉の音をより正確に聞き取ってしまう。どこまでも浅ましく雄を求めてしまう、雌の本性。自らの内に眠っていたその本性を、無理矢理表に引きずり出してしまう運命の相手と一つになっているのだと自覚させられてしまう。

 

「お゛ぅっ♥ひぃっ♥はひぃぃっ♥♥♥ あっあっあっ♥♥――あっ、あ゛ああぁぁ~~~~っ♥♥ まっ、へえ♥ まっ、まりゃいっへ♥ いってっ、しまいま゛ぁあっ……♥♥」

「何回でもイッてくれ、アリス。何回でも……アリスの可愛い顔を、見せてくれよ……!」

「~~~~~あぁあっ♥ あっ、そこ、だ――めえぇえぇえええ♥♥ あっああぁ゛あぁ゛ああ゛ぁあ♥♥♥」

 

 アリスを狂わせる、男の欲望を隠そうとしない激しい抽送。アリスが絶頂を迎える瞬間だけ動きを止め、その波が引き切るのをまたずに動き出す雄の象徴が、アリスの胎内に悦楽を次々に叩き込む。

 組み敷かれる雌(オンナ)。組み敷く雄(オトコ)。性別という自分ではどうにもならぬ要素で、文字通り雌雄を決される閨という戦場。その只中で、アリスは無意識の内にキリトの体へ四肢を絡める。

 幾度となくアリスを昇り詰めさせてきた肉棒が、陰嚢に滾る精汁を解き放たんとして更にサイズを増す。奇しくもその兆候と同時に、首筋に回した両手同様、細くしなやかな脚をキリトの腰に回してぎゅっと抱きついたその仕草が意味するところはたった一つ。

 

「――キリト♥はあっ♥キリト♥ わたしの……あぅう♥ なっ、ナカに、いっぱいください♥ お前の、ちんぽで♥あっ♥んんぅうう♥ おまえの、濃くてぇっ、だいすきな精液で……私を――孕ませてくださいぃいっ♥♥♥」

 

 覚えたばかりのおねだりを、アリスは必死に言葉として紡ぐ。それが、最後の呼び水となった。

 

「……っ! アリ、ス……! アリス!!」

 

 愛しい女の名を呼びながら、キリトは最後の一突きをアリスの最も深い場所に叩きつける。限界まで張り詰めた亀頭が、きゅうきゅうと絡みつく肉壺をかき分けて子宮口に密着し――そして、噴き出した精液の奔流が、アリスの子宮へ襲いかかった。

 

「あ――あっ゛♥♥あ゛あっぁぁあ゛あっぁぁ♥♥♥ あちゅ、ぃひぃい♥♥♥ きへ、おくに来てぇ――あっあっあぁあぁ゛ああああ゛あぁあ♥♥♥ おにゃか、に、せーえきぃいひい♥♥♥ あっあ゛ぁっあ゛あぁああ♥♥♥♥」

 

 どぷっ、どぷっ、という輸液音すら聞こえてきそうな程に重い、大量の射精。狭い膣を太い肉棒でこじ開け、小さな子宮口までを征服した者にだけ与えられる生殖の特権。雌の卵を、雄の精で、犯し喰らいて抱き尽くす。

 手足の全てでキリトにしがみついたまま、アリスは叩きつけるような射精の感覚に酔う。だらしなく開きっぱなしになった口からは涎が零れ、抱きしめ返された体がびくびくと震える。

 正常位という密着度の高い体位。繋がったまま見つめ合い、注ぎ込む。見つめ合ったまま、注ぎ込まれる。ゾクゾクとする程の征服感に包まれながら、オンナの胎内にオトコの遺伝子を流し込む。

 やがて、収まりきらなかった精液が膣壁と肉棒の僅かな合間から吹き出して逆流し、ベッドシーツにこぼれ落ちていく頃――キリトはようやく腰を動かし、肉棒をアリスの股穴から引き抜いた。

 

「……んぁ、ああっ……♥ はあっ、はあ……♥♥ キリト……あふ、う……キリト……♥」

「……おつかれ、アリス。すごく気持ちよかった……それに、すごく可愛らしかった」

 

 頭を撫でつつ労るキリトの声が、朦朧としたアリスの耳には聞こえているのかいないのか。

 体を起こしたキリトとは対照的に、どっぷりとした膣内射精に深い絶頂を味わわされたアリスは、四肢をぐったりと伸ばして横たわったままだ。開きっぱなしになった脚の間から精液を溢れ出させる姿はとてもエロティックで、射精したばかりの陰茎に更なる興奮の血を呼び集める。正直、今すぐにでも襲いかかってセカンドレイドを始めたいというのが本音だが――ほとんど初めての騎乗位に挑戦し、ここまで消耗した状態のアリスに覆い被さるのは無理を強いるようで若干気が引ける。

 

「さて、どうしたもんか……」

 

 腕を組んだキリトが、どうしたものかとわ(・)ざ(・)と(・)ら(・)し(・)く(・)思い悩んでみせれば、求める声はすぐ側から聞こえてきた。

 

「――あら、キリトくん。もしかして『ちんぽ鞘』の代わりを探してたりするのかな?」

 

 美の女神の化身と評しても過言では無い裸身を惜しげも無く晒しながら、一人の乙女がアリスの隣に身を横たえる。

 

「ああ、アスナ。アリスに休憩時間をあげたくてな。その間、相手をしてくれる子を探してるんだ」

「そうなんだ……それじゃあ……」

 

 半身をベッドに預けたまま、アスナは片足を垂直に上げて膝裏に自らの腕を回した。目の前で行われていた交合の熱に当てられてどろどろに濡れたその場所は、夫以外には秘すべき場所。つまりはキリトが見るにも、あるいは使うにも何の問題の無い場所。

 一匹目の雌を喰らったばかりだというのに、もう新たな雌を求める獰猛な雄に微笑みを捧げながら、アスナは誘惑する。

 

「私とか……どうかな?

 深窓のお嬢様から一夜妻、キリトくん専用の最高級アファシスから『使い捨てちんぽケース』まで……よりどりみどりの遊びたい放題だよ?」

 

 どこまでも甘く、なによりも妖しい、愛妻の囁き。薬指にはまった結婚指輪にそっと口づけると、アスナはその左手をキリトへ差しのばす。

 キリトがその手を取らない理由など――どこを探しても見つけられるはずがなかった。

 

 


 

 




『08-2.この素晴らしいネトゲの嫁は本当に祝福を!?』へ続く。

この作品シリーズ内のどれかのエピソードで抜いた回数(性的欲求充足行為の補助として使用した回数)を合計するとどれくらいになりますか?

  • 10回以上
  • 5〜9回くらい
  • 1〜4回くらい
  • 0回
  • そもそも小説じゃ抜けない
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