※この作品はR-18です。

おそらくはありふれた究極的なやりかた   作:Hastnr

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08-2.この素晴らしいネトゲの嫁は本当に祝福を!?


 

 

「――キーリートーくーんー♥」

 

 もし、性愛と愛欲と夫婦愛を司る女神がいるとしたら、きっとこんな声をしているのだろう。ベッドの上に裸身を横たえ、片足を大きく上げた卑猥な姿勢で誘ってくるアスナの声に、キリトはそんな感慨を抱いていた。

 

「お待たせ、アスナ」

「もう……待たせすぎだよ、キリトくん」

 

 目の前で別のオンナへの種付けを終えたばかりの男を甘やかになじりながら、アスナは背中をベッドにつけるようにして体を倒し、両脚を左右へ大きく開く。

 股と両脚が描く『M』字のライン。その中央で露わになる蕩けきった秘裂。キリトの逸物がアリスの胎内を好き放題蹂躙している間、ずっとお預けを食らっていたアスナの蜜壺は、待ちきれないと言わんばかりにたっぷりと愛液を分泌しながら、薄ピンク色の媚肉をひくつかせていた。

 

「悪かったよ、アスナ。その分、今からしっかり可愛がってやるからな」

 

 そう嘯きながら、キリトはアスナの背中へ寄り添うように体を倒す。片方の腕はアスナの首の下へ。もう片方の腕はアスナの背の裏へ。愛妻の姿勢が崩れないようしっかりと支え――あるいは逃げられないようがっちりと固定し――てやれば、アスナは満足げな笑みを浮かべた。

 男の腕の中に絡め取られた、清廉にして淫猥なる女神の体。アンダーワールド中の信仰を集めるステイシア神の体(アバター)で、アスナは愛しい男の体を抱きしめる。

 

「キリトくん……ねえ、キス、キスしよ……♥」

 

 顔と顔の距離が縮まった絶妙のタイミングで放たれる、アスナのおねだり。頷いたキリトは、体ごと覆い被さったままアスナの唇を奪った。

 ぷるぷるとした唇がキリトを出迎えたのも刹那、おずおずと差し出されたアスナの舌先がキリトの唇を突く。可愛らしいノックに応じて唇を開ければ、アスナの舌が貪欲にその隙間へ滑り込み、キリトの舌へ絡みつく。

 

「ん、ンふぅっ……♥」

 

 助走や雰囲気作りの為のバードキスを必要としない、いきなりのディープキス。待たされた雌と、挑発された雄。内に滾る劣情をぶつけ合うかのように激しく舌を絡めあう。

 アスナの舌がくみ上げた唾液は、キリトの口の中でミックスされ、重力に従って再びアスナの口内へと戻る。その混合液を嬉しそうに飲み干しながら、アスナはキスの感触に酔い痴れる。

 同様に口づけを愉しみむ一方で、キリトは腰をゆっくりと動かし、屹立した肉槍の先端をアスナの雌華の入り口へと宛がう。つい先程、アリスへの種付けを為したばかりとは思えないほどに固く揺るがない肉棒は、いつでもアスナの膣内を犯せるだけの準備が整っていた。

 そんな己の分身を『挿入する』という事を自分の口から宣言するため、キリトが一旦キスを終えようとしたその時だった。

 

「……っ!? んっ! んーんっ……♥ ら~……むぇっ♥♥」

 

 舌と舌の繋がりが解かれることを本能的に察したアスナは、そうはさせまいとキリトの首に両手を回して抵抗しつつ、代わりに自分からキリトの逸物を受け入れるように腰を動かす。みちり、という独特の感触と共に亀頭の上半分がアスナの蜜壺へと沈む。

 どうやら、アスナもキスハメがご所望らしい――そう判断したキリトは、舌を貪り合ったまま腰をぐいと進め、アスナの中に逸物を挿入した。先端から根元までを、一気に。

 

「――んっ! んっ、んぅっ……んンぅうぅうううううぅううう♥♥」

 

 もう幾度となく繰り返されてきた行為であるというのに、キリトの肉棒も、アスナの雌穴も、相手に飽きるということを知らない。

 すっかりキリトのモノの形を覚え込まされた蜜壺は、無遠慮な挿入に怯えるようなことはせず、むしろきゅうきゅうと健気にまとわりついては愛しい男の挿入を歓迎する。ぎっちりと押し込まれた逸物の質量に負けて淵から溢れ出した愛液が、キリトが密着させた腰に付着し、陰茎の根元にべたりと張り付いた。

 

「んっ♥んっ♥ ん……んん、んぃぅうぅうっ♥♥」

 

 切なげに身動ぎするアスナの体を、キリトは全身でしっかりと押さえ込む。一番深いところでしっかりと繋がったまま動きを止め、互いの体を密着させる。

 挿入自体は苛烈に行いつつ、その後はしっかりと時間を取り、アスナの体に己の分身のサイズを改めて記憶させる。無論、アスナも、他の女性達も、挿入直後にいきなり動き始めても何の問題も無い程度には使(・)い(・)込(・)ん(・)で(・)いるが、それはそれ、これはこれだ。

 若さに任せて激しく貪り合う前の、ゆったりとした交歓。キリトも女性陣も、こうした睦み合いの時間を気に入っていた。

 アスナの内に滾る熱が、肉棒を包み込むようにして伝わってくる。その感覚に心地よさを覚えながら、キリトは改めてキスを解く。さすがに満足したのか、今度ばかりはアスナもそれを止めようとはしなかった。

 

「ぷっ、はぁっ……はあっ……。なあ、アスナ」

「はぁっ、はあ……♥ な、なに、キリトくん……?」

「さっき……というか、挿れた時……ちょっとイッただろ」

 

 抱擁を解きながら、キリトは上体を起こす。見下ろす視線の先では、慌てた様子のアスナが、羞恥で真っ赤に染まった顔を両手で覆い隠す所だった。

 

「……い、イッてない……から」

「本当か? その割には、ずいぶん――」

「ほ、本当だよ! 私、挿れられただけで簡単にイクような、えっちな女の子じゃないんだからね!」

「ほう、ほう……」

 

 恥ずかしがるアスナの体に手を這わせたキリトは、彼女の下腹部をそっと撫でる。自分の逸物が深々と突き刺さる場所、その最奥の更に少し奥の辺りを。いずれキリトの精を受けて子を育む場所、その直上に指先を触れさせてやれば、アスナの吐息が俄然荒くなる。まるで今すぐにでも排卵して、いずれやってくるキリトの精子達への捧げ物にしたいと言わんばかりに。

 

「今日のアスナは素直じゃないな。挿れただけであんなに体をびくびくさせて……しかもこ(・)こ(・)は必死に絡みついてきたってのにさ」

「違うもん、違うもん……♥」

「違わない違わない。アリスみたいに気持ちよくなりたかったって、完全にバレてるんだよ。

 だから……いつもみたいに、アスナの感じてる顔を見せてくれよ」

 

 女神の顔を覆い隠す両手の上にキリトが己の両手を重ねれば、アスナはおずおずと両手を動かす。体の左右へ広げるように引かれていった手は、掌と掌を重ねて指先を絡め合う繋ぎ方――所謂「恋人つなぎ」の状態へ。

 覆い隠すモノを奪われたアスナの顔は、やはり羞恥と興奮で熟れたリンゴのように真っ赤に染まっており、だらしなく緩んだ口元と共により一層キリトの興奮を煽る。

 

「やっぱり……すごく綺麗だよ。アスナ」

「やぁん……♥ そ、そんなにまじまじと見られると、恥ずかしいよ……」

「そう言われると、余計に見たくなってくるんだよな……」

「そんなぁ……♥ キリトくんの意地悪……♥」

 

 拗ねたような素振りをしていても、その声と顔が蕩けていては何の意味も無い。それを理解させてやるため、キリトは徐に腰を引いた。

 いかにもこれからピストン運動でアスナを快楽の坩堝に叩き落としてやるという雰囲気で肉棒を引き抜き、亀頭とその少し手前までが埋まった状態で腰を止める。

 

「あっ♥んんっ♥ …………あ、あれ? キリトくん? どっ、どうかした?」

「アスナ。素直に『アスナは挿れただけでイくえっちな女の子です』って認めたら、続きをしてやる。それができなきゃ……今日はこれで終わりだ」

「そっ、そんなぁ……♥ ここで終わりだなんて、ずるい、ずるいよキリトくん……♥♥」

 

 大好物の焦らしプレイに興奮の度合いを増しながら、アスナはどうにか繋がったままの恋人へ怒ってみせる。こうした場合、いつものアスナなら即座に陥落し、卑猥な言葉をたっぷり増量したおねだり宣言でキリトとの交尾を乞い願うのだが――今日のアスナは、存外に我慢強かった。

 一瞬、視線をちらりと横に向けたアスナは、どうにかこうにか真剣な表情を作ってキリトの瞳を見つめ返した。

 

「い、いいもん! そんなこと、絶対に言わないんだから! ここで止めたら辛いのはキリトくんも一緒でしょ!」

「なるほど、そう来たか……」

 

 苦し紛れの抗弁だが、実際アスナの言うとおりである。こんな中途半端な所で止めたくないのはキリトも同じであるし、そもそも本気で止めるつもりもない。これもあくまで、愉しむためのスパイスなのだ。

 次の一手を模索し、キリトが視線を横に向ければ――目が、合った。ようやく回復し、体を起こそうとしていた金色の女騎士と。

 視線を向けるだけで『混ざるか?』と問うには十分だったし、『ええ』という彼女の答えを得るにも、碧い瞳を見つめるだけで十分だった。

 

「――おや。そういうことでしたら、私がキリトの相手を勤めましょう」

 

 塔に繁茂する蔦の様に、眩しいほどに白い裸身がキリトの体へまとわりつく。しっとりと汗に濡れた金色の髪、その幾筋かを肌に張り付かせた少女――アリスは、キリトの首筋に両手を回して抱きつくと、そのままキリトの頬へ口づける。

 本来なら親愛の情を示すその行為が、アスナへの挑発であることは疑いようが無かった。

 

「アスナがどうしても自らの非……いえ、非ではありませんね。自らの淫らさを認められないというのであれば仕方ありません。

 キリトの情欲は『ちんぽ鞘』である私が責任を持って鎮めますので、アスナはどうぞご心配なく」

「なっ……そんなぁっ、アリスさんまで……!」

「さ、キリト。男の腕の中に抱かれる歓びすらも素直に言い表せない女など放っておいて、私の体をもっと味わってくださいな。

 まさか先の交わり程度で、満足できるような男ではないでしょう? お前は」

 

 言うだけ言ったアリスは、そのままキリトの両頬へ手を当てて顔を横に向かせ、躊躇いなく唇と唇を重ねた。鼻先で軽く触れあったあと、唇同士を啄み合うようなバードキス。舌先で唇をなめ合い、時折くすぐったそうな笑い声も零しながら続けられるキスの最中、キリトは更に腰を引いた。

 愛しい男の一部分が己の中から永久に失われようとしている感覚に、アスナの背筋にぞくりとした怖気と被虐的な快感が走る。そしてコンマ数秒の逡巡の後、アスナは決断した。このままアリスの思うままにされるのもそれはそれで愉しいだろうという誘惑を振り切って。

 

「――ま、待って、キリトくん! 言う、言うから! 本当のこと、ちゃんと言うから!!」

「何を言うって? アスナ」

「ほ、本当のこと……さっき、恥ずかしくて言えなかったこと、ちゃんというから……。ごめんなさいもするからぁ……♥

 だから、おちんちん抜かないで……♥ 抜いちゃ、やだよぉ……♥♥」 

「……しょうがないな。これが最後のチャンスだぞ、アスナ」

 

 アスナの必死の叫びに、キリトとアリスはキスの睦み合いを止めて視線を下に向ける。碧と黒の瞳が見つめる先には、涙をうるうると湛えた榛色の瞳があった。

 呆れたようなキリトの声音とアリスの鋭い視線が、アスナのマゾヒズムを大いに刺激する。二、三度、深呼吸をして己を落ち着かせたあと、アスナは改めて口を開いた。

 

「わっ、私は……キリトくんの男らしくてカッコいい勃起おちんぽを挿れられただけで、あっさりガチイキしてしまいました……♥

 で、でも、キリトくんに一発で子宮屈服させられたのを知られるのが恥ずかしくて……キリトくんおちんぽ様第一主義の雌豚オナホールのくせに、咄嗟にウソをついてしまいました。本当に……本当に、ごめんなさい。

 どんなオシオキでも、どんな罰でも受けますから……どうかキリトくんのちんぽを気持ちよくするための穴として、これからも私のお手軽即墜ちまんこを使ってくださいっ♥♥♥」

「……よく、できましたっ!」

 

 必死の懇願、渾身の宣言。自らの言葉そのものに発情するアスナの顔を見下ろしながら、キリトは腰をぐいと前へと進め、抜きかけた肉棒を再びアスナの中へ侵入させた。おねだりへの返答として、きっとこれ以上のものはないだろう。

 

「ぁっ――――んひいぃいいいいいっっっ♥」

 

 たっぷり焦らされてからの再挿入に、アスナは歓喜の悲鳴を上げる。あっさりと絶頂したことを隠すことも出来ず、本能的な刺激に身を痙攣させる姿がたまらなく美しい。

 最初の挿入同様に締め付けてくる媚肉の感触を味わいながら、キリトはじっくりとしたピストン運動を開始した。

 

「あっ♥ んんっ♥ あぅっ♥ きゃうぅっ♥ 

 あっ、ああっ……キリトくんの、奥まで、いっぱいぃぃっ……♥」

 

 太い肉茎と大きな亀頭で狭い膣道をこじ開け、張り出したカリ首で膣肉をぞりぞりと擦る。アスナが交合の歓びを感じやすくなるように一定のペースを保ちながら、深く長いストロークでピストン運動を繰り返す。

 キリトが慣れた調子でアスナを責め立てる隣で、アリスはどこか挑発的に微笑みながら、ゆっくりと体を倒してベッドに横たわると、そのままアスナの耳元に唇を寄せた。

 

「――本当に、淫らな女なのですね……アスナは。ちんぽ一つで、キリトの意のままにされてしまうとは」

 

 刃の如き鋭さと、女の肉欲の熱さを備えたアリスの揶揄が、アスナの鼓膜へと侵入し、更なる快楽の深みへと溺れさせていく。被虐的な快楽の深みへと。

 

「手足の自由を奪われ、浅ましい姿を隠す事もせずに……しかも、あんなはしたない言葉まで使ってキリトを求めるような女だったとは……驚きですよ、アスナ」

「それはっ♥ んっ♥ぁああっ♥ それはぁっ♥だって、だってぇ、キリトくんがぁっ♥♥」

「おや。責任転嫁は感心しませんね、アスナ……とはいえ、キリトのちんぽが女殺しの名物であるのは、私も認めるにやぶさかではありませんが」

 

 アスナの肌の上を滑るように進んだアリスの指先が、アスナの下腹部――子宮の真上にあたる位置に触れる。さわさわ、さわさわと動く指先によって、アスナはそこの存在をより一層意識させられてしまう。

 

「雄の体の下に組み敷かれ、太く熱い肉の杭で貫かれる度に……雌の本能がこ(・)こ(・)を疼かせてしまうのでしょう? キリトの子種が欲しい、キリトの子を孕みたいと、乞い願わずにはいられなくなってしまうのでしょう?」

「そう♥ くひぃ、あっ――あぁああっ♥ そう、そうなのぉ♥♥ キリトくんの赤ちゃん欲しいって、あっ、子宮が、おねだりしちゃうのぉおぉおおっ♥♥」

「ええ、ええ、わかりますとも。私も……同じ体験をして、同じ想いを抱いてしまった同類(メス)なのですから」

 

 キリトを挑発するように、アリスは脚を開く。露わになった股穴からは、先程たっぷりと送り込んだ精液が白い塊となってどろりと溢れ出していた。雌の一番深い部分を、雄の色に染められてしまった――それを無言の内にアピールするアリスのテクニックは、おそらくはアスナによって仕込まれたものだろう。

 

「自分自身の存在が溶けてしまいそうなほどの心地よさと、ちんぽに全てを支配された屈辱感。そしてなにより、キリトと一つに繋がった安心感……。

 そうして、こじ開けられた肚の中を満たす、どっぷりと重い精液の感触……それを、お前は今から味わうのですから。身体が期待に打ち震えるのも仕方の無いことです」

「あっ♥ひぃっ♥あっあぁっあ゛っあ゛――っ♥ あぅううっ♥」

「わかるでしょう? アスナ。キリトの動きが、少しずつ、少しずつ早くなってきているのが。

 早くお前の中を己の精で満たして、アスナがキリトの女であることを改めて覚え込ませようとしていると……♥」

「あひぃ♥ わかるっ♥わかるよぉ♥♥ キリトくんのちんぽ、ぱんぱんってきてるもんっ♥♥ あんっあっあぁっ♥ 絶対、ぜったいナカダシされちゃうって、わか、りゅっ――――にょぉおお゛おぉおお゛ぉおっ♥♥」

 

 Gスポットを抉るような肉棒の突き込みが、アスナを激しく狂わせる。本日何度目かになる絶頂の中でも、一際大きな絶頂を迎えたアスナの顔が後ろへ大きく仰け反る。そのおかげで、焦点を失いつつある瞳、だらしなく開かれた口と伸びきった舌という清楚さの欠片も無いアクメ顔をキリトに見られることは無かったが、股座からスプリンクラーのように噴き出す愛液までは隠しきれるものではない。

 それに何より、隣に寝転ぶアリスからは、好色に染まりきったアスナの相貌がはっきりと見て取れてしまう。

 

「ふふ……♥ とてもひどくて、とてもイヤらしい顔をしていますよ、アスナ……♥

 運命の相手に愛される歓びに満ちた、淫らで美しいオンナの表情(カオ)……♥ どうして、キリトに見せてやらないのです?」

「お゛っ♥はひっ♥ だめ、だっめぇ……♥ こんな、カオ……見せられにゃひぃ……♥♥」

「そうなのですか。では私は諦めましょう……もっとも、キリトはそう思ってはいないようですが」

「……ふぇっ?」

 

 アスナの視線が明後日の方向に向いている間に、キリトは抽送を一旦止め、アスナの手に絡めていた両手を解く。そうして、無防備なアスナの両脚を持ち上げて腰を曲げさせると、そのままアスナの膝裏に両脚を差し込むようにしてがっちりとホールドする。

 真上に向けさせられたアスナの蜜壺は、キリトの雄々しい肉柱によって真上から貫かれたまま。そこと両脚だけでもロックは十分に完成しているが、更にキリトは上体を倒し、アスナの上へと覆い被さる。

 

「アスナ」

 

 己の名を呼ぶ愛しい声と、後頭部にそっと回された右手に導かれ、アスナはようやく顔を前へと向けた。互いの息がかかるほどの至近距離に、キリトの姿を視認すると同時に、アスナは今自分がどういう体勢にさせられているのかを理解する。

 いわゆる『種付けプレス』――重力すらも雄の味方につけ、確実に雌を犯し孕ませ己の物とする体位。抵抗しようにも最早どうにもならぬ体位に持ち込まれたアスナは、気づけばキリトの背に両腕を回し、愛しい雄の体にしっかりと抱きついていた。

 その無言の敗北宣言、声なき愛情表現が、キリトを突き動かさぬはずもなかった。

 

「キリ――――とぅふっ♥だっだめえっ♥ いま、いま゛っそんにゃ本気ぴしゅとんされたらぁああぁああっあっっ♥ あ゛――――あ゛ぴぃっ♥ひっひっひいぃいい゛ぃいいぃいんんぅっ♥♥♥」

 

 真下から真上へ引き抜き、真上から真下へ穿つ。肉竿のサイズに物を言わせるシンプルにして強力なストロークでアスナが喜悦を感じる部分の悉くを擦りながら、張り出した亀頭で子宮口を襲う。

 許容量をあっさりオーバーフローさせる快感の渦に抗おうとも、頭も体も既にキリトに抑え込まれている。故に、反射的な身動ぎで快感を分散させることも出来ず、その全てを純度100%で受け取らざるを得ない。

 

「ダメダメだめだめえぇえええ♥♥ いぐ、またイっぢゃ――ぁああああぁ゛あぁあ゛ああぁっっっ♥♥」

 

 もはや何度目なのかわからない程の絶頂を迎えたアスナは、キリトの腕の中でアクメ顔を晒す。

 あまりに一方的な趨勢とは言え、アスナを責めるのは酷というものだろう。なにせ今のアスナは、『マザーズ・ロザリオ』並、いやそれ以上の速度と威力で放たれる連続攻撃をウィークポイントに容赦なく叩き込まれているようなものなのだ。どうにか意識を保っているだけマシと言えよう。

 ぱんぱんと音を立て、激しくぶつかり合う腰と腰。泡立つ本気汁が肉槍にまとわりついてぶちゅぶちゅと下品な音を立て、流れ落ちた滴の一部がひくひくと収縮するアナルに流れ込む。その淫らな音と共に、アリスの囁き声がアスナの耳朶を打った。

 

「ほら、アスナ。早くおねだりしないと、キリトがどこに射精していいのかわからなくなってしまいますよ? 子宮の奥の奥まで、キリトの濃くて重たい精液でいっぱいにして欲しいのでしょう?」

 

 ほんの少し前、アリスに手ずから仕込んだばかりの、サディスティックでセクシャルな誘惑の言葉。それをすっかり会得したアリスに弄ばれながら、アスナは快感にスパークする脳髄を必死に動かし、キリトを求める言葉を紡ぎ出す。

 

「はひゅっ♥♥んぃいいっ♥ きりっ♥きりとく♥んんっ♥ わた、わたしのっ♥おまんこっ♥♥ おまんこにぃひぃっ♥ きへっ、きへえぇっ♥♥ いぎっぱなじのおまん゛ごにぃひぃいい♥♥ せーえき、びゅーって♥びゅーびゅーっていっぱいくだしゃひぃいぃいいっ♥♥♥」

「ふふっ……よく言えました、アスナ」

 

 まるで剣の腕を上げた弟子を褒めるような、慈愛に満ちた笑みを浮かべたアリスは、そのままキリトの耳元に唇を寄せた。

 

「アスナがこんなに頑張ったのですから……いっぱい射精してあげるのですよ、キリト。

 私の膣内を満たした時と同じように……♥ たっぷりのザーメンで子宮を満たして、そこはお前だけの場所だと理解(わか)らせてあげるのです……♥」

「言われなくても、そのつもりだっての……! 全部、アスナの膣内にぶちまけてやる……!」

「ふふ……そう答えてくれると思っていました♥ 我が愛しき星王陛下……私の大好きな、大好きなキリトなら……♥♥」

 

 アリスの甘く蕩けた声を耳元で聞きながら、キリトはアスナをより一層強く抱きしめると共に、腰の動きを一気に加速させる。弄ぶためでも、貪るためでも無い、ただただ己の射精の為だけの動き。

 その激しさがアスナの雌穴をイキ狂わせ、搾り取ろうと蠢く媚肉がキリトの雄柱を締め付け――そして、その時は訪れた。

 

「――アスナっ!!」

 

 愛しい女の名を叫び、愛しい女の息を耳元に感じながら。

 キリトは最後の一突きを押し込み、アスナを押しつぶすかのように亀頭をぴったりと密着させて、陰嚢の中で煮えたぎる精汁を一気に解き放った。

 

「き――――っぅううぅううう♥♥♥ いぐ、いぎゅぅっ♥ まりゃいっぢゃうぅううのぉおぉおおぉ♥♥♥ キリトくん゛のせーえ、きっ、いいひいぃい♥♥ 奥、おぐぅううっ――あっ♥あーっあぁっあ゛ぁあ゛ぁあー♥ あ゛ーっ♥ あっあっぁああああぁああああ♥♥♥♥」

 

 ダムが決壊したかのような勢いで放たれる大量の白濁液が、アスナの子宮を瞬く間に満たしていく。無意識下に行われた阿吽の呼吸によって、子宮口と鈴口は少しのずれも無く密着し、雄の遺伝子情報を雌の胎内へ導き招く。

 

「おふっ、おひぃい゛っ♥♥ いぎゅっ――いぐっうっいぐいぐのぉおおぉお♥♥♥ あっああっあ――あ゛ーっ♥あ゛っ♥ああ~~~~~っ♥♥♥」

 

 どくん、どくん、と。心臓の拍動を思わせるビートと共に、輸精管を駆け上る何億という精子の群れ。雌のニオイに餓えて奥へ奥へと進む精子達を、アスナは本能的な心地よさと共に全て受け入れる。

 剣士としてのプライドも、普段のお嬢様然とした気品も何もかも捨てて、ただ一匹の雌としてキリトの子種を飲み干す。どんな姿を晒したとしても、彼が愛してくれると知っているから。

 

「アスナっ……アスナぁっ……!」

「きりひょくゅんっ……♥♥ あっ♥ ああっ……♥♥ きりと、くんっ……♥♥」

 

 愛しい相手の名を呼ぶ。組み敷いた雌を、己の伴侶としたオンナの名を呼びながら、迸る熱情のままに精液を叩きつける。

 愛しい相手の名を呼ぶ。抱きしめる雄を、己を番いとしたオトコの名を呼びながら、浴びせられる濃厚な精の奔流に酔う。

 一分の隙も無く密着した肌を通し、言葉では伝えきれない感情を交歓しあう。もう何度と無く繰り返した、原始的でロマンチックな行為。愛し合う者同士だから許される行為に、今宵もまた溺れていく。

 

「いっぱい射精しましたね、キリト……♥ いっぱい射精してもらいましたね、アスナ……♥」

 

 繋がりっぱなしのまま快楽を味わう夫婦の横で、騎士が浮かべる笑みは、どこまでも慈愛に満ちていた。

 アスナの膣内を満たしきってもなお続く射精の奔流が、肉棒と蜜壺の間に隙間とも呼べぬ隙間をこじ開け、逆流しながら噴き出し終わった頃――キリトはようやく抱擁を解き、アスナの膣内から逸物を引き抜いた。

 

「ふぅっ……っと……」

 

 二度の射精を経てなお、頑強。全く萎えていない雄の象徴は、アスナとキリトの体液をどっぷりと纏いながら、久方ぶりに外気に触れる。蜜壺より抜ききられた直後、反動でぶるんと振れた肉棒から残滓が飛び散り、アスナの下腹部を汚す。

 もっともその飛沫も、抑えを失ってアスナの脚の間から溢れ出した白濁液の量と比べれば、微々たる量、些細な染みでしかなかったが。

 

「おつかれさまです、キリト」

「アリス……悪いな、アスナの当て馬みたいに使っちゃって」

「ふふ。その程度、気にしなくても良いのですよ」

 

 交合に汗を浮かべたキリトの肌を撫でるように、アリスがそっと体を寄せる。愛しい相手の汗ともなれば、そのニオイすらも心地よく感じられるのだから不思議なものだ。

 

「今日は一番最初に抱いてもらいましたし、それに……あの時アスナが折れなければ、本気でアスナとの行為を中断して、私を抱くつもりだったのでしょう?」

「まあ、それはそうだけど」

「であればよいのです。たとえアスナへのオシオキだとしても……お前が、愛していない女を戯れに抱くような男で無いことは、私も承知していますから」

 

 予想外の賞賛に、キリトは思わず言葉を詰まらせる。隙を晒した首筋に、二、三度と口づけをしたあと、アリスはベッドの上でだらしない姿を晒しながら余韻に浸る同胞の隣へうつ伏せに寝転んだ。

 

「アスナ。そろそろ落ち着きましたか?」

「なん、とか……」

「では、早速続きと参りましょう。どうやら……キリトはまだまだ満足していないようですから」

 

 まだ余韻引き切らぬままで顔を上げたアスナと、蠱惑的な笑みを浮かべて振り返ったアリスの視線が、猛々しく屹立するキリトの逸物を睨め付ける。

 左手側には仰向けの星王妃。右手側にはうつ伏せの整合騎士。隣あった極上の女体は、示し合わせたかのように脚を開き、そこから溢れ出す白濁の証を見せ付ける。

 

「さあ、キリト。いらしてくださいな♥」

「キリトくん、また……一緒に、しよ♥」

 

 その誘いを断る理由も、理性も――今のキリトが持ち合わせているはずも無かった。

 

 


 

 

 それからの顛末は至極単純である。

 男は思うままに貪り、女達は願うままに貪られた。ただそれだけだ。

 何時間にも及ぶ欲望の発露の果て、キリトがどうにか理性を取り戻した時には、ベッドの上には全身――脚の間の穴は特に――を白濁に塗れさせた二匹の雌豚が、快楽に負けて堕ちきった無様な姿を晒していた。 

 

「さすがに……やり過ぎた、気がする……」

 

 仮にも王妃、仮にも騎士である二人。力が抜けきった全身を隠すこともできず、蛙のように両脚を広げたままうつ伏せに寝転ぶのが精一杯といった様子の二人。乱れに乱れた後とはいえ、その見た目の美しさと内に秘めた気高さだけは損なわれない二人。

 そんな二人――つまりはアスナとアリスの後頭部を左右の手で無造作に掴み、端正な顔をグロテスクな肉棒にこすりつけるようにしてお掃除をさ(・)せ(・)て(・)や(・)り(・)ながら、キリトは誰にともなく呟いた。

 

「はひゅ……ぶふぇっ……♥ きり……と……くんっ……♥」

「きっ、りとぉ……んぶ……ぇろ、んちゅぅ……♥」

 

 反射的というか、本能的というか。意識はほとんど飛んでいるような状態でも、二人は健気に肉棒へ奉仕する。柔らかな頬をこすりつけ、唇で吸い付き、どうにか伸ばした舌で肉棒にまとわりつく残滓を舐め取る。

 もはや無意識の領域にまで雄の象徴への奉仕精神が染みついた二人にとっては、この屈辱的な行為すらもご褒美にしかならない。

 よくよく考えてみれば今までに繰り広げてきた行為も、思い返してみればなかなかに屈辱的かつ非道な行為といえるだろう。

 たとえば――アスナとアリスを上下に並べ、気まぐれにアリスの方へ挿入してやった時もそう。

 

「――あっぁああああっ♥♥ キリト、キリトぉっ♥♥ んっ、ぅうううっ♥♥ おっ、お前の、固いちんぽぉ♥ わひゅ♥わた、しの奥に、ぐりっ♥ぐりっ♥って、来ていますぅう♥♥ あっ、あぁ♥ああ――んんっんぅうぅううっ♥♥」

 

 M字に広げられたアリスの脚を掴みながら腰を打ち付けてやる度、金色の鎧を剥ぎ取られた騎士がか弱い鳴き声を上げる。

 交合の汗によって肌に張り付いた幾筋かの金色の髪がエロティックな光景を作り出し、キリトを更に興奮させる。その興奮を燃料にして、キリトは腰を前後させてはアリスの胎内を蹂躙し続ける。

 

「もー、アリスさんばっかりずる~い♥ キリトくん、キリトくん♥ 旦那様好みに完全調教済みの新妻まんこ、早く味わってよ~……♥」

 

 当然、それを上にいる王妃が見過ごそうはずもなく、脚の間から股座に腕を伸ばしたアスナは、指先を使って秘裂を左右に割り開く。ぼたり、ぼたりと重たく溢れ出すのは、アスナの本気汁と混ざり合った精液の残滓。淫靡な姿を見せ付け、雄の情欲を煽る。

 その健気な挑発(アピール)に、キリトは応えた。アリスから逸物を引き抜き、アスナの中へ挿入することで。

 

「あっ――きた、きたぁ♥うう、んっ♥あっあっ、んぅううぅっ♥ お腹、こじあけられるの……最高ぉ……♥♥」

 

 待ちわびていたアスナの蜜壺に、お目当てのものを押し込む。アリスの愛液に塗れていた肉棒は、たちまちアスナの愛液に再コーティングされていく。

 張り出したカリ首が、既に射精された分の精液をかき出しながらアスナの膣道を前後する。溢れ出した残滓を肌に浴びながら、その光景をアリスが恨めしげな目で見つめていた。

 

「はあっ、はあっ……キリト、ひどいです……。私をこんなに、こんなにまで昂ぶらせておいて……♥

 もう少しでお前の子種を注いでもらえると、期た――んむぅっ!?」

 

 潤んだ碧い瞳に母性本能を刺激されたのか、あるいは抗議の手段を奪うつもりだったのか。覆い被さった体勢のまま、アスナはアリスの唇を奪い、そのまま舌を差し込む。

 アスナの奇襲に驚きはしたものの、アリスは口付けを拒まなかった。おかげで、唾液を纏った舌と舌がぬめぬめと絡み合いながらの激しいディープキスが続く。

 

「んっ♥んっ♥ んう゛っ♥んぅうううっ♥♥ んっううぅうっ♥」

「んはぁっ……ちゅっ、はぅ……♥ ぢゅっ、んっ♥」

 

 肉棒をぶち込まれるアスナの喘ぎ声が、アリスの口の中で響く。アスナの舌へと吸い付き絡むアリスの舌の音が、アスナの口の中で響く。密着する二人の体によって、互いのバストがぐにゅぐにゅと形を変え、興奮に固くなった乳首達がこすれあっては二人に快感をもたらす。

 遠慮無しに睦み合うアスナとアリス。その二人の体へ覆い被さりながら、キリトは雌穴を思うままに愉しむ。アスナの蜜壺をひとしきり堪能したあと、再びアリスの膣内を貫き――何度となく激しい抽送を重ね、そのままたっぷりと膣内射精をきめる。

 

「――んぅうぅうう♥ んっ♥ むうっ♥ っふう、うふぅっ――んにゅうぅうううううぅうう♥♥♥」

 

 お預けの後のハードなピストン、そして叩き込まれる精液の感触に快楽中枢を灼かれたアリスが再び達する。蕩けた喘ぎ声は、キスをしっぱなしのアスナの口の中へと消えていく。

 精液を少しでも搾り取ろうと、イキながらキツく締め付けるアリスの膣内で射精の余韻を愉しんだあと、キリトは肉棒を引き抜き、すぐさまアスナの蜜壺の内へと押し込む。

 

「アスナ。アリス。……満足するまで、付き合ってもらうからな」

 

 余談だが、発情期の虎は2~3日の間に100回以上の交尾を行うと言う。

 あとからそんな事を連想してしまう程度には、三人の交尾は激しく、そして濃密だった。

 たとえば――。

 

「――こうした奉仕行為は経験が無いのですが……ぱ(・)い(・)ず(・)り(・)というのは、こういうやり方で良いのでしょうか。アスナ」

「ええ、とっても上手よ。アリスさん。……ふふっ♥ 乳首がすれて、なんだか変な感じ……♥」

 

 精液と愛液と唾液に塗れた肉棒を、左右から挟み込むダブルパイズリでたっぷりとズリあげてもらい、そのまま二人の顔面に思いっきりマーキング顔射させてもらったり。顔中に飛び散った精液をなめ合う二人に興奮している事を気づかれ、今度はダブルフェラチオで抜いてもらったり。

 

「そっ、そんな! 整合騎士たるあなたが、どうして私を裏切ったの! アリスさんっ!?」

「ごめんなさい……ごめんなさい、アスナ……♥ ですが、私はもう、キリトの『ちんぽ鞘』として生きると決めたのです……♥

 アスナの居場所を教えれば、このように――あっ、ああっ♥んうっ♥ あふっ♥ キリトの、こんなにりっぱなちんぽでぇっ♥ 好きなだけ犯してやると言われてしまって、はぁっ♥ あっあっあぁんぅっ♥♥」

 

 裏切りの騎士と非業の王妃ごっこをしながら、アリスを背面座位でしっぽりと犯し、肉欲に負けて身内を売ってキリトの『ちんぽ鞘』へと堕ちた事を自覚させてやったり。王妃様の解放か、自分がたっぷり種付けプレスしてもらうかを選択肢として提示し、アリスが即座に後者を選ぶ様を愉しんだり。

 

「――しょっ、初等練士アスナ。本日より、騎士アリス様、ならびに上級剣士キリト様の共用側付きとして、誠心誠意お仕えさせていただきます!」

「ふむ。なかなかよい挨拶でしたよ、アスナ。それでは……側付きとして、最初に何をすべきかはわかっていますね?」

「はいっ! キリト様に処女(ハジメテ)を奪っていただき、携帯型肉便器としてお仕えすることを誓わせていただきます!」

 

 側付きとなったアスナを、ただの肉穴扱いしながら力尽くで犯してやったり。かつてキリトの側付きだったアリスが、ハジメテを奪われた時はどう鳴いたかや、何週間にもわたる遠征中、戦場随伴型性処理穴として馬上でひたすら犯してもらった話を自らの口から語らせたり。

 

 それ以外にも、互いの蜜壺から溢れ出す膣内射精の残滓をシックスナインの体勢で舐め合うアスナとアリスの姿を眺めたり。目隠しをして四つん這いにさせ、ちんぽがどこにあるかを音とニオイだけで探させ、先に見つけたアスナをたっぷり可愛がってやったり。一方が犯されている姿をオカズに、もう一方にオナニーをさせたり。落ちぶれた貴族娘二人を犯す権利や、孕ませる権利を端金で買い取って弄んだり。耳元で睦言を囁きながら、ただ只管に抱いて愛し合ったり。

 

 手を変え品を変えながら続いた閨での饗艶。キリトがと(・)り(・)あ(・)え(・)ず(・)満足するまでの間、アスナとアリスがどれだけ絶頂を迎えたのか数えていたわけでは無いが、ベッドシーツの上にまき散らされた染みの数と、糸の切れた操り人形のようにぐったりとした二人の姿を見れば、それが相当な回数であることは察しがつく。

 キリト自身を省みても、二人の顔や口に少なくとも3発ずつ、アリスの手で1回、アスナの髪で1回、膣内には最低10発ずつ注いだことはどうにか覚えている。それ以上は面倒なので数えていない。

 管理者権限で『サキュバス・ストレージ』システムに介入し、今回回収される予定の数をカウントすれば正確な回数はわかるだろうが――面倒かつ無粋もいいところなのでやめておいた。

 

「……おっと。そろそろ離すぞ、アスナ」

「ふぁーい……♥」

「アリスもな」

「はひぃ……♥」

 

 髪を掴んでいた手をキリトが離し、乱れた髪型を軽く整えてやったあとになっても、二人はお掃除を止めようとはしなかった。むしろ徐々にペースを上げていく、顔と舌を使った奉仕のダブルアタックが、キリトの逸物に新たな興奮の血を滾らせていく。

 

「ふふ……おっふぃくなっへるよ♥ キリトくゅん……♥」

「まっらく……♥ しょうのないおとこでひゅね、おまえは……♥♥」

 

 美女という概念をそのまま具現化したような顔(かんばせ)と長く伸ばした舌で、野太く雄々しい肉棒を左右から挟み込みながら、アスナとアリスの艶めく声音がキリトを誘う。

 ――どうやら、この宴をそろそろ終わらせようなどと考えている者は、まだ誰一人としていないようだった。

 

 


 

 

「――アスナ。お前に聞きたいことがあります」

 

 静かな薄闇の中に月と星の光が降り注ぐ、豪勢な寝室。右腕にアリスを、左腕にアスナを抱き、二人の乳房を左右の掌で揉みつつ事後の心地よい気怠さを味わう。そんなキリトの耳に届いたのは、アリスの若干緩んだ声だった。

 声の主たるアリスは、薄いシーツ一枚のみを被っただけの姿。キリトに裸身を預けるように体を密着させたまま、碧い瞳へ真剣な光を湛えている。

 

「なあに? アリスさん」

 

 問いかけを受けたアスナもまた、アリス同様に素っ裸にシーツ一枚の状態でキリトに抱きしめられつつ、反対側から事の成り行きを興味深げに見守っている。

 全身にまとっていた性交の証左をすっかり拭き取り、身綺麗に整えた二人の姿は、柔らかな光の中にあってはまるで教会に飾られる宗教画のように美しかった。ほんの少し前まで男の腕の中で淫らで下品な嬌声を響かせ、売女の方がよほど高貴に思える声音と仕草で子種を乞い願っていたのだと、一体誰に信じられようか。

 

「お前は私に、たくさんの淫らな言葉やその使い方を教えてくれました……。ですが、お前の気性や身の上からすると、そういった言葉を多く使いこなすような者には到底思えません……。

 いったい、いつ、どのようにして……あのような言葉達を覚えたのですか?」

「『あのような言葉達』って、いったいどれのことかしら? アリスさん」

「ですから、その……お、おちんぽ、ですとか……お、まん……こ、ですとか……」

 

 言葉尻の音量を小さくしながら、アリスはどうにか問いかける。肌を重ねている間はともかく、こうして落ち着いてしまうとやはり恥ずかしさの方が勝るらしい。

 その様子を見てひとしきりくすくすと笑ったあと、アスナはおもむろに返答した。

 

「覚えるようになったのは、《SAO》がクリアされて、現実に帰れるようになって……ちょっとしたあとあたりからかな。自分で色々調べたりしたの」

「じ、自分で……ですか!?」

「ええ、そう。

 アリスさん、私がキリトくんと現実世界(リアルワールド)でもセックスしてる事は……当然知ってるわよね?」

 

 念のため、というニュアンスが多分に含まれたアスナの確認に、アリスはこくりと首を縦に振って答える。

 キリトもアスナも若さに溢れたカップルであるため、キリトの両親も、アスナの両親も、二人が既に肉体関係にあることはそれとなく察している。それを急に止めてしまったら逆に怪しまれるという事情もあり、《SWORD協定》参加者の中でアスナのみが、現実世界でキリトとハラスメント防止コードに触れまくる行為に及ぶ事を容認されていた。

 そもそも最初にキリトの恋人となったのはアスナであり、そのアスナが少しだけ自分の居場所を譲ったからこそ今の人間関係が成立しているのだ。それを考えれば、正妻様が少しばかり優遇されている事に文句を言う権利は誰にも無かった。

 

「キリトくんはね、仮想世界でも、現実世界でも……私のことをお姫様みたいにすっごく大事にしてくれるの。

 デートしてるときも、セックスしている時も……いつだって自分より、私のことを優先して考えてくれて……。こっちでは当たり前にしてることだって、『アスナに何かあったら大変だから』って我慢しちゃうくらいに。

 そうだよね、キリトくん?」

「そりゃあ、大切な人を大事にするのは当たり前だろ? アスナ。

 それに……いや、あれを『我慢』の範疇に入れてはいけないんじゃないか……? 結局ヤることはヤってるんだからさ……」

 

 なんとも言えない曖昧な顔で頷くキリトの横で、抱き寄せられたままのアスナはほわほわと笑う。

 現実世界でのセックスは、仮想世界のそれと比べると非常にハイリスクだ。だからこそキリトは、仮想世界で交わる時よりも遙かに気を使うよう心がけている。何かの間違いがあった時に、より過大な負荷がかかるのは自分ではなくアスナなのだから当然だ。

 アスナの体調に少しでも不安があるときには抱かないし、抱くときは必ず避妊具をつけている。コンドームを使わずに行為に及んだのは、アスナの現実世界でのバージンを奪った時だけ。流出リスクや痕が残ること等を考えれば、ハメ撮り、顔射、露出、緊縛、スパンキング、ピアッシングにタトゥーやドラッグ(そもそもプラシーボだが)その他諸々の過激なプレイは以ての外だ。

 

「キリトくんのそういう優しいところ、私、大好き。でもその分……キリトくんに我慢させちゃってるのがすっごく申し訳なくって……。

 それでね、アリスさん。私、ある日思いついたのよ」

「何をですか、アスナ」

「現実世界だとできないことがあるのは仕方ない。ならその分、現実世界でもできることで、キリトくんにいーっぱいお返しすればいいんだ――って」

「……なるほど。それでアスナは、淫らな言葉の使い方を身につけ、実践したのですね」

「ええ、その通り。ちょっと恥ずかしかったけど、キリトくんにも相談して……『こういうのなら、私もキリトくんも楽しいんじゃないのかな』っていうのを一緒に探してもらったのよ。

 えっちな言葉もそうだけど……他にも色々、実践しちゃったなあ……♥」

「色々……!? ……い、いったい、どんなことを……!?」

 

 思わずゴクリと生唾を飲みながら、アリスが問いかける。

 興奮する騎士の様子を横目に、ちらりと動いたアスナの視線がキリトの瞳を見つめる。夫婦の間にだけ伝わる『言っちゃっていい?』という無言のアイコンタクトに、キリトもまた『アスナが言いたいなら』と返す。ほんの数秒間見つめ合うだけで、意思の疎通は完了した。

 

「最初に覚えたのは、《裸土下座》。キリトくんとキスしながら、一枚一枚着ている物を脱がせてもらって……フルヌードになったら、土下座するの。

 キリトくんのお部屋の床に額をぴたーっとくっつけて、『バッキバキの旦那様チンポで種付けしてください♥ 私のおまんこをキリトくんの精子ちゃんたちの遊び場にしてください♥』って言いながら土下座するのがもう楽しくて楽しくて……。

 えっちする前におねだり土下座して、えっちした後にありがとう土下座してたんだけど……最近は《裸踊り》を混ぜることも多いかな」

「裸踊り……とは?」

「言葉の通りよ。裸のまま頭の後ろで手を組んで、脚はお下品ながに股に広げて……セックスしてるみたいに腰をかくかく、へこっへこってさせて踊るの。すっごくエロティックに、無様に、みじめに見えるようにね……♥♥

 『アスナのつるつるおまんこは、弱点だらけの雑魚雑魚まんこでーす♥ キリトくんおちんぽの一突きで即負けして、オナホ嫁入りしちゃいましたー♥ 今日はゴム付きお遊びセックスのお相手をさせていただけるそうなので、精一杯おまんこご奉仕したいと想いまーす♥♥』っていう感じで、変態さんみたいなこと言いながら……ね♥」

 

 とろとろに蕩けた恍惚の声音と共に、アスナの口から次々に繰り出されるアスナ自身の痴態。その内容に、アリスは目を丸くし――同時に、下腹部に疼きを覚える。否定しようのない興奮と、未だ自分が体験したことのない行為をキリトとアスナが楽しんでいる事への軽い嫉妬を含んだ疼きを。

 もし、自分がキリトに同じ事を求められたら。いや、『アスナと同じ事をさせてほしい』と願い出たら、キリトはどんな顔をするだろうか――そんな想像をしてしまう。

 

「他にも色々……官能小説を音読したり、海外のハードなポルノ動画を見ながら同じように犯してもらったり……キリトくんのベッドの中でずーっと繋がりっぱなしになって、たっぷりニオイ付けさせてもらったこともあったなあ……。

 そうそう。キリトくん、いっぱいゴム使っちゃうから……その使用済みコンドームを繋げて作ったスカートでファッションショーしたのも楽しかった……♥♥

 またさせてね、キリトくん……♥」

 

 陶然とした表情で語り終えたアスナは、そのままキリトの胸板へ頬を寄せ、浅い口づけを繰り返し繰り返し与える。

 番う男がどうしたら興奮してくれるのかをそれとなく察し、的確に掴む――そんな天性のセンスが、アスナには備わっていた。キリトの奥底に潜む『ちょいS』とでもいうべき緩い嗜虐嗜好を引き出し、楽しむ度量の深さも。

 

「……私が思っていた以上に、とても奥深いものなのですね。男女の仲というものは……」

 

 大切に守りながら、辱める。心の深いところで繋がったまま、欲望のままに振る舞う。そして、お互いの好みを理解し、過度に危険な行為にならないように注意しながら、愛と信頼を育む。

 真っ直ぐに捻れ、美しく爛れたような絆の深め方を二人の間に見た気がして、アリスは感嘆のため息をついた。

 そうしてしばしの間、アスナの唇がキリトの肌の上で奏でる愛欲の音を聞いたあと。アリスはゆっくりと顔を上げ、碧い瞳でキリトの顔を見つめた。

 

「キリト」

「ん? どうした、アリス」

「考えたのですが……現実世界(リアルワールド)における私は、現実世界(リアルワールド)におけるアスナ以上に不自由なことだらけの存在です。あの鋼鉄の体ではお前と交わることも難しいでしょうし、当然、子を成す事もできないでしょう。

 ……ということは、つまり。私はアスナ以上に淫らな振る舞いを身につける必要があるのでは?」

「いや そのりくつは おかしい」

「そうなのですか……いえ、冗談ですよ」

 

 眉一つ動かさぬほどの真顔で放たれた整合騎士ジョークに頬を引きつらせつつ、キリトは彼女の柔らかな体をそっと抱き寄せる。交わりの汗にしっとりと濡れた肌から伝わるほのかな熱が、アリスが今ここに生きていることを伝えてくる。

 

「ですが……アスナのように、お前を夢中にしてしまうような淫靡な手練手管を会得したいという気持ちは本当ですよ。キリト。

 私とて、お前と肌を重ね……お前と共に生きる事を望んだ女なのですから」

「アリス……」

 

 そう遠くない未来、人間(ヒト)とAI(ヒト)が今以上に寄り添い、結ばれ、子を育む日が訪れるのだろう。もしかするとその第一号は、こうしてキリトの腕の中に抱かれているアリスその人なのかもしれない。

 それが現実世界(リアルワールド)でのことなのか、あるいは仮想世界(ヴァーチャルワールド)でのことなのかはわからないにせよ――キリトも彼女らもその未来を望み、いつか来るその日を見据えているのだから。

 

「もっと私に学ばせてください、キリト。お前と愛し合い、みなと歓びを分かち合う術を。

 そして、お前と共に見つけてみたいのです。きっと……この世界でしか見せられない、私の新しい一面を」

「それがアリスのしたいことだっていうんなら――よろこんで」

 

 そうして、数多の重荷を背負い、誇り高い道を行く騎士は――のどかな田舎村で生まれ育ったごく普通の少女の様に破顔し、愛しい男と唇を重ねた。

 かつて粉々に砕け散った男と、それを支えた二人の女。無関係の人間には決して理解できない玄妙にして複雑な関係を結ぶ事を選んだ三人の男女を、仮想世界の夜を照らす月の光が、揺り籠のように優しく包み込んでいた。

 

 

 

 なお、このあとアスナとキリトが、

 

「むっ、無理だけはしなくていいからね、アリスさん! 私、キリトくんに躾けてもらうのが自分でもびっくりするぐらい楽しすぎて、わりとやり過ぎてる自覚あるからね!」

「あ……あったんだな……。自覚……」

「あ・た・り・ま・え・で・す!! 

 ……だから、その……自覚はちゃんとあるので……これからも、手加減とか遠慮はナシでお願いします……♥」

 

 という色ボケ夫婦漫才を繰り広げたり、アリスが某所地下にある『妖精牧場』について、

 

「なるほど……今はウンディーネ、レプラコーン、プーカ、ノーム、シルフ、スプリガンが捕らわれ、楽し……いえ、強制的な労役を課されているのですね……。

 そして、ケットシーはまだ誰一人として牧場に捕らわれていない、と……。なるほど、なるほど……それは好都合です。いえ、アルヴヘイムにおける私がケットシーであることとは何の関係もありませんよ、キリト」

 

 という妙に含みのあるコメントを、もの凄くよい笑顔で残したりするのだが――それはまた、別のお話。

 




 
 

この作品シリーズ内のどれかのエピソードで抜いた回数(性的欲求充足行為の補助として使用した回数)を合計するとどれくらいになりますか?

  • 10回以上
  • 5〜9回くらい
  • 1〜4回くらい
  • 0回
  • そもそも小説じゃ抜けない
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