※この作品はR-18です。

おそらくはありふれた究極的なやりかた   作:Hastnr

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「ここすき」機能(仮)のおかげで読者の需要(好み)が行単位で分かるようになりました。
どんどん「ここすき」を押してもらえると読者が求めてるものがわかりやすくなる(=どういう描写を増やしたらいいかがわかる)ので、お願いします。



14-1.週末のハーレム(全員 / ロニエ・ルクス)


 

 

 ――たまに、そ(・)う(・)い(・)う(・)日(・)が訪れる。

 たまたま《ALO》や《GGO》、《SA:O》などのVRMMOで大したイベントが行われていない日。たまたま、詩乃のバイトも休みで、木綿季の検査の予定もなく、虹架のアイドル活動のオフ日であり、(時差はあるが)七色の研究スケジュールも一段落し、アリスの外交行脚の予定も途切れる日。

 つまりはいつもの面子のほとんどに大した用事もなく、なんとなく暇を持て余しそうだなとなる日。

 そんな日が、たまに訪れる。

 

 そういう日になると、明日奈は友人の家に泊まりに行く。

 事前にきっちりと予定を立て、家族の了承を得ての外泊。当然だが和人の家ではない。二人が深い関係であることは両家共に承知しているが、それはそれ、これはこれである。

 宿泊先は、気の置けない仲である篠崎里香や、一人暮らしをしている竹宮琴音、あるいは朝田詩乃のアパートであることが多い。最近は柏坂ひよりの部屋にも泊まるようになった。

 野郎と一つ屋根の下ならいざ知らず、女性同士のお泊まり会であれば、明日奈の両親も流石にとやかく言う理由はないからだ。

 

 そういう日が訪れると、アリスは自室に引きこもる。

 六本木にあるラース支社。その最もセキュリティが厳重な区画に設けられたアリスの私室に入り、マシンボディに充電端子を刺しっぱなしにしたまま部屋から出てこなくなる。ロニエやサチ、イーディスといったライトキューブユーザーも、マシンボディこそないが概ね似たような調子になる。

 色々と事情を抱えた女同士、積もる話もあるのだろう――という優しさ半分、認識の甘さ半分のラーススタッフ達の気遣いによって、彼女らの休日は邪魔されることなく保たれる。そこら辺の事情に薄々感づいているのは神代博士くらいなものだ。

 

 そういう日の朝、他の女性陣もだいたい似たような状態になる。

 一人暮らしの者は自室のベッドを整え、そうでないものは家族に色々と話をつけて、なるべく長い時間ログインしていられるように状況を整える。

 最近発売されたアミュスフィア用顔面保護パッド――長時間ダイブしていても顔に跡が残らないようにしてくれる優れもの――を付けるのも忘れない。

 

 そういう日に限って、クラインは暇になる。

 普段は仕事で忙しい分、こういうときにクエストの攻略を進めようと知り合いに声をかけまくる――が。

 アスナも、リズも、シリカも、リーファも、シノンも、フィリアも、アリスも、レインも、セブンも、ユウキも、ストレアも、ロニエも、ルクスも、サチも、アルゴも、イーディスも、皆一様に『ごめんなさい、クラインさん。今日は用事があるの』、『先約があります』、『今日はちょっと気分じゃないのよね』、『取材があるんダ』などと理由を付けてクラインを袖にする。

 クレハとツェリスカは《GGO》へログインするなり例のアイツと共にフィールドに出かけてしまうため、声をかける間すらもなかった。

 仕方なしに馴染みの野郎共に声をかけるが、片方には「嫁に家族サービス」と言われて断られ、もう片方には「嫁(アスナ)とデート」と言われて断られる。これだから嫁のいる奴は信用できない。

 結局、孤独なサラマンダーは――ヨツンヘイムの空の下、優しき女神の足跡を追いかけながら追跡スキルを伸ばしていくのだった。

 

 

 まあ、とにもかくにも。そ(・)う(・)い(・)う(・)日(・)はたまに訪れるのだ。

 だらだらと快楽に溺れ、欲望を満たすための日が。

 

 


 

 

 長い年月をかけて砕けた珊瑚の欠片によって作られた、純白の砂浜。透明度の高い南国の海から打ち寄せる、心地よい波の音。吹き抜ける涼やかな潮風が、からりとした暑さを程よく宥め賺してくれる――そんなこの場所は、日本から遠く離れた某国の高級リゾート。

 風光明媚な地形と美しいオーシャンビューを活かし、観光業に特化したそのリゾート地帯。その一角にはいくつもの小島が点在しており、一つ一つの島がプライベートリゾートとして富裕層向けに販売されている。

 そんな島の一つを目指して進む、一台の大型クルーザー。本土とプライベートアイランドを結ぶ唯一の交通手段であるその船には、三人の男女が乗り合わせていた。

 

「――キリト様。お飲み物をお持ちしました」

「ああ。ありがとう、ルクス」

 

 クルーザー中央に設けられたメイン船室。室内のソファに腰掛けたキリトに礼を言われ、若干恐縮した様子を見せながら、ルクスは銀盆に乗せていたトロピカル・ドリンクのグラスをテーブルへと置く。

 

「チャイナ・ブルー、トロピカル風ノンアルコールカスタムです。どうぞ」

 

 円筒形の細長いグラスを満たすのは、ダイスカットされた氷と、炭酸の泡をしゅわしゅわと弾けさせる青い液体。グラスの端に飾り付けられたフルーツは、ルクスが手ずからカットしたものだ。

 ふわふわとした白銀色の長い髪を揺らしながら、ルクスはグラスにストローを差し込む。そんな彼女は、《ALO》で着用していた白いビキニタイプの水着の上に、男物のグレイカラーのパーカーを羽織っていた。

 キリトの方もまた、上はハワイの土産物屋で売られていそうなアロハシャツを羽織り、下はトランクスタイプの水着をはいているというルクスと概ね似たような出で立ちだった。

 

「他にご用がありましたら、なんなりとお申し付けください。キリト様」

「そうか? じゃあ……そうだな。隣に座ってくれないか、ルクス」

「へぁ!? え、ええと……では、失礼します……」

 

 レインの薫陶の賜物か、あるいはロニエと無意識に切磋琢磨しているせいか、最近妙にメイドっぽい振る舞いが板についてきたルクスをからかいつつ、キリトは彼女を隣へと招いた。

 遠慮がちに腰掛けるルクスの横で、キリトはドリンクに口を付けた。ストローを通って舌の上を駆け抜けていく、爽やかなトロピカル・ドリンクの味。弾ける炭酸の感触も相まって、キリトは一気に半分も飲み干してしまった。

 

「それにしても……おお、さすがルクスだ。美味しいよ、これ」

「本当ですか!? ありがとうございます、キリト様」

 

 お手製ドリンクの味にキリトが素直な感想を述べてやれば、ルクスはぱっと頬を綻ばせる。

 寄り添うルクスが向けてくる笑顔と、憧れにも似た尊敬の念。キリト自身としては自分をそれほど大した人間ではないと思っているが、ルクスのそ(・)れ(・)を敢えて止める程の理由も無かった。

 

「あ、あの……キリト様……」

「なんだ、ルクス」

「私も、その……一口いただいてもいいでしょうか?」

「ん? ああ、もちろん」

 

 おずおずと問いかけるルクスに、ストローが突き刺さったままのグラスを差し出す。それをルクスはすぐに受け取る――かと思いきや、その視線はグラスとキリトの間を交互に彷徨う。明らかな逡巡を見せる彼女の様子にキリトもまた戸惑うが、グラスの中の青色を見てなんとなくその理由を察した。

 

「……なあ、ルクス。俺の勘違いだったら謝るけど、一口って……」

「その……勘違いではないと思います……」

「そ、そうか……じゃあ、ちょっと失礼して……」

 

 頬を真っ赤に染めて俯くルクスの横で、キリトはストローに口を付けてドリンクを吸い上げる。そうして弾ける炭酸を含んだ液体を口の中に留めたまま、ルクスの顎に片手を当て、半ば強制的に顔を己の方へ向けさせる。まるで祈りを捧げる聖女のように両の瞼を閉じたルクスを引き寄せ、そのまま唇を重ねた。

 

「ひゃふっ……♥」

 

 舌先を滑り込ませて道を作り、体温でほんの少しヌルくなってしまったトロピカル・ドリンクをルクスの口内に流し込む。柔らかな体をパーカーごと抱きしめているおかげで、嚥下の感触が微かに伝わってくる。

 いつの頃からか後宮(ハーレム)内で流行り始めた、飲み物の口移し。その元凶がシノンであることはほぼ間違いない。本人は否定しているが、ハーレムセックスが一段落する度に水分補給という建前でキリトと飲み物の飲ませ合いを繰り広げた挙げ句、それを周囲の女性達に見せ付けまくっている時点でどんな言い訳も立つはずがない。

 無論、断らないキリトが悪いと言われればそれはその通りなのだが。

 

「んぅ……♥ キリトひゃまぁ……♥」

 

 キリトの口の中にあった液体が全てルクスの口の中へと流し込まれ、喉を伝って体内に流れ込んでいく。それでも、キリトは彼女を離さない。互いの口の中に舌を這わせ合い、わずかに残った甘く爽やかな後味すらも唾液の味で塗り潰していく。

 ぐにぐにと絡み合う舌。ぴちゃぴちゃと混ざり合う唾液。どろりと重く、甘ったるく、中毒性のある男女の秘め事。ぎりぎりまでお互いを引き留めて――それからやっと、唇を離す。

 

「はぁっ……♥ はあっ、はあっ……♥」

「美味しかったか、ルクス?」

「は、はいっ……♥ とっても、とっても美味しかったです……♥」

 

 表情をとろとろに蕩かしたルクスは、キリトの意地悪な問いかけに素直に頷いた。

 船室内を満たす、ルクスの濃密な雌の香り(フェロモン)。体臭云々という話ではない。この雄になら喰われてもいい、今すぐ襲われてもよい――そうした許しの念が滲み出る、独特の雰囲気。あとは彼女の体をソファに押し倒すなり、耳元で一言囁くなりすれば、ルクスは喜んで体を差し出してしまうだろうという確信が、キリトにはあった。

 

「……キリト、様……♥」

 

 ぎゅっと抱きしめ返してきたルクスの囁きが、もともとほとんど無かった理性の軛に易々と罅を入れる。彼女を抱きしめる腕に力が入る。視線は無意識のうちに、彼女の背後に柔らかなクッションがあることを確認していた。

 ルクスの背に片腕を回したキリトは、熱量を持った欲望に突き動かされるまま彼女の体を押し倒し――。

 

「おいおいキー坊。もうおっぱじめる気とは、さすがのオネーサンも呆れちゃうネェ」

「……いつから見てたんだ、アルゴ」

「『――キリト様。お飲み物をお持ちしました』あたりからだナ」

「ほとんど最初からじゃないかよ!!」

 

 若干斜度のついたルクスの体を引き起こしつつ、キリトは抗議の声を上げる。船室と外部デッキを繋ぐ扉の陰に身を潜めて、こちらをこっそりと覗いていた小柄な影――《鼠》のアルゴに向けて。

 《ALO》仕様の猫妖精族(ケット・シー)アバターでログイン中の彼女は、ニヤニヤとした小ずるい笑みを浮かべたままキリトの抗議を軽くいなす。

 

「全く……そんな所から覗いてたなら、もっと早く声をかけてくれてもいいだろ……」

「いやぁ、ルクスがあんまりにも楽しそうで声をかけられなかったんだヨ。な、ルクス?」

「あうぅ……」

 

 興奮1に羞恥心9という割合で、ルクスは熟れたトマト並に顔を真っ赤に染める。思わず俯いてしまった彼女の背中をぽんぽんと叩いてあやしてやりつつ、キリトは改めてアルゴの方を向いた。

 

「それで、どうかしたのか。アルゴ」

「いや何、そろそろ島に着きそうだから声をかけに来てやったんだヨ」

「え? もうそんな時間だったか……」

 

 キリトはコンソールウィンドウを起動し、船室正面の壁に据え付けられたモニターの電源を入れる。クルーザー船首にあるカメラの映像を呼び出せば、そこには目的地である島と、クルーザーを泊めるためのマリーナの姿が映し出されていた。

 マリーナの桟橋の上には、修剣学院の制服に身を包んだ少女――ロニエが既に待機しており、向かってくるクルーザーにぱたぱたと手を振っていた。

 

「なあキー坊。この島って、サチとストレアとリズが作ったんだっけカ?」

「ああ、そう聞いてる」

「なるほどナ。これは探検のしがいがありそうダ」

 

 いわゆるそ(・)う(・)い(・)う(・)日(・)に使われるフィールドは、女性陣の立候補による持ち回り制で製作されている。通常、『部屋』というユニット単位で各人に提供されているマシンパワーリソース。こういったフィールドは、そのリソースを複数ユニット使って作られる特殊環境(シチュエーション)だ。今回のように複数名による合作であることもあれば、誰か一人によって製作されることもある。

 

「ところであの島、名前は『キリトアイランド』でいいんだったよナ? キー坊」

「その名前なら最高管理者権限を以て却下させてもらった」

「エー。横暴ダー。職権濫用ダー」

「えーじゃない。横暴じゃない! 職権濫用でもない!」

 

 まさに間一髪。最高管理者権限を使わなければ本当にキリトアイランドという名前になるところだった。悪ノリ全開で提案したリズと、特に止めようとしなかった他の面子のおかげで。

 

「じゃあ、今の名前はなんていうんダ?」

「えーっと……『ティルナノーグ島』って言ってたかな」

「ほうほう、ティルナノーグ島ネェ……。こりゃあアーちゃんの発案カ……? いや、シノンって可能性もあるナ」

 

 島の名前を聞いた途端、アルゴは納得したような顔で頷く。キリトにしてみればあまり聞き慣れない単語――何かのアイテムのフレーバーテキストで似たようなものを見た覚えはあるが、どういう由来を持つものなのかは全く知らない。

 そうこうしている合間にクルーザーは速度を落とし、やがてマリーナへと停泊した。

 

「じゃーナ、キー坊。オレっちは一足先にキリトアイランド探検してくるから、また後デ!」

「だからキリトアイランドじゃ無いって言ってるだろ!」

 

 システム制御されたタラップが降りるのを待たず、アルゴはクルーザーの外へと飛び出していった。叫ぶキリトの声を完全無視した小さな背中が数秒遅れて正面モニターに映り、そのままロニエとすれ違って桟橋を駆け抜けていく。

 まさに《鼠》の如き速度で走り去るアルゴ。いつものようにその背中へ会釈したロニエは、そのままクルーザーの方へと向かってくる。やがて彼女の姿がカメラから消え、その数秒後にはタラップを踏みしめる微かな音が聞こえてきた。

 

「――失礼します。おはようございます、先輩」

「おはよう、ロニエ。悪いな、いつも出迎え役させちゃって」

「いえ、これは私がしたくてしていることですから。ルクスさんも、おはようございます」

「お、おはようございます。ロニエさん」

 

 焦げ茶色の髪を揺らしながら船内へと入ってきたロニエは、キリトの隣で熱っぽい表情を浮かべるルクスに動じることは無い。

 キリトに対する敬意という点では群を抜いている二人は、キリトの知らぬ所でいつの間にか仲良くなっていたようで、よく一緒にお茶をしている所を誰かしらが見かけていた。

 

「ほら、ロニエもこっちに来いよ」

「ありがとうございます、先輩。それでは……お隣、失礼します」

 

 キリトの招きに応じ、ロニエはソファに腰を下ろす。キリトからしてみれば、右手側にルクス、左手側にロニエというサンドイッチ状態になる。控えめに寄り添う二人の腰に腕を回したキリトは、そのまま彼女たちをそっと抱き寄せた。

 

「先輩……♥」

「キリト様……♥」

 

 安堵と興奮が入り交じった笑みを浮かべたまま、されるがままに従う二人。その姿に一時落ち着いた熱情を再び呼び覚まされたキリトは、その赴くままにロニエの唇を奪った。

 遠慮も何も無い、のっけからトップスピードなディープキス。侵略するキリトの舌を快く受け入れたロニエの口内で、唾液がぬちゃぬちゃと音を立てて混ざり合う。漏れる吐息が互いの肌にかかり、それが更なる興奮を呼ぶ。そうして健気な傍付きの舌と口をたっぷり堪能したあとは、間髪を入れずにルクスとキスを交わす。交互にディープキスを重ね、交互に女達を酔わせていく。

 キスに一区切りが着く頃には、二人の口内の至る所にキリトの痕跡がたっぷりと残されていた。

 

「――はあっ、はあっ……♥ 先輩……体、溶けちゃうかと思いました……♥」

 

 本日一回目のキスによって熱に浮かされたまま、ロニエは『ステイシアの窓』――もとい、コンソールウィンドウを表示する。キリトに抱きついたルクスが、その豊満な体を擦り付けるようにしながらキリトの首や鎖骨、胸に唇で触れたり、仔犬のようにぺろぺろと舐め回す様を横目で見ながら。

 

「そ、それでは先輩。改めまして……本日はキリ――失礼しました。ティルナノーグ島にご来島いただき、誠にありがとうございます。

 島での過ごし方について、私から簡単に説明させていただきますね」

「ああ。若干気になる所はあったけど……ともかくよろしく頼む、ロニエ」

 

 空中に浮かんだコンソールウィンドウ上に、島を真上から撮影した地図が映る。この地図によると、現在キリト達がいるマリーナは島の北端に位置しているらしい。島の中央には大型建築物の白い屋根が堂々と鎮座しており、そこから東西南北に道が続いていた。

 手元にオブジェクト化したメモと地図を交互に見つつ、ロニエは説明に取りかかった。

 

「中央にありますのが、主要……メイン会場となるゲストハウスです。皆様で快適に過ごすための設備をたっぷりと揃えたのはもちろん、大型プールや広いお風呂、防音室や撮影スタジオなども用意されています。

 ビーチもすぐ近くにあるので、お部屋からそのまま海に行くこともできますよ」

「おっ、そりゃいいな。あとで一緒に泳ぎに行こうか、ロニエ」

「はいっ。喜んでお供させていただきます」

 

 まだ慣れない英語――というか神聖(カタカナ)語を手元のメモを頼りに攻略しつつ、ロニエは島の説明を続けていく。そうして東西南北に分かれた島の全体を一周する形で一通りの説明を終えたあと、ロニエはウィンドウの表示を切り替えた。

 

「今回、先輩以外にこの島に滞在する方の一覧です。島内はリゾートハウス内の休憩エリアを除いた全地点がフリーセックス・フリーレイプになっていますので、先輩の好きな時に好きな女性を抱いてくださって構いません」

 

 ウィンドウ上部に『滞在申請者一覧』と表示された画面にびっしりと並べられているのは、この島を訪れる女性――つまりは後宮に属する者達16名分の写真と直筆署名がセットになった書類だ。

 中でも一番に目を惹くのは写真スペースだろう。書類面積の半分近くを占めるその場所には、裸かそれに近い格好をした女性陣が、思い思いのポーズをとった写真が表示されている。

 

「キリト様、キリト様。今回、みんな新しい方式の書類に変えてみたんです」

「どれがお好みですか、先輩?」

 

 促す二人を両腕に抱えたまま、キリトは画面をじっくりと見つめる。

 やはりというべきか、最初に目が行くのはアスナの写真だ。産まれたままの姿でベッドの上に仰向けになった彼女は、両脚を大きく開き、更に己の左手で秘所を左右に拡げていた。

 一方、口元に添えられた右手は太くて固くて大きな何かを握る時のように緩く拡げられており、握った何かの先端が来そうな位置には、ドスケベな笑みと共に唇を差し出すアスナの顔があった。

 ストレートド直球な求愛ポーズに、どうしたって興奮させられてしまう。

 

 もちろん、正妻様がこう来るとあっては、他の女性陣も負けていない。

 口の端からザーメンを零したまま、おかわりのザーメンが並々と注がれた大ジョッキを手にして微笑むアリス。差分表示アイコンがあることに気づいて写真をタップしてみれば、ジョッキを傾けてどろどろした中身を飲む姿、そしてあっというまにジョッキを空にした彼女の写真が追加で表示された。

 一滴残らず飲み干したことをアピールするように大きく開かれた口からは、精液臭に塗れたげっぷの音すら聞こえてきそうだ。

 

 他にも、レインは都会の街中で素っ裸になり、周囲を取り囲むカメラに撮影されながらI字バランスポーズを披露。

 シノンは《GGO》風の裏路地でガニ股になって自慰行為に耽りつつ、『Fuck Free』、『Please Rape Me♥』と油性ペンで書かれた左右の太股を見せ付ける。

 アスナに後ろから抱きかかえられ、カメラに向けて両脚を思いっきり開かされたストレアの写真には、『はやくパパ(キリト)の赤ちゃんほし~い♥』という禁断の手書きメッセージが添えられている。

 こうした過激さを競い合う姿ももちろん良いが、裸婦画に描かれる聖女のように自然な裸体を晒すサチや、裸で水遊びに興じるユウキの可愛らしさ、岩風呂に浸かったリズの色気に満ちた肢体、ライブ前に更衣室で着替えている所を盗撮したかのようなセブンの姿などもまた一味違った魅力を持って男を興奮させる。

 

 見ているだけで射精してしまいそうになる程にエロティックな写真の数々。その下には、島に入る人間用の署名欄が付随していた。

 署名欄に添えられた文言は――

 

『私は、この島内で行われるあらゆる性行為を拒否しません。

 性欲処理用無料奉仕便女名:              』

 

 ――というもの。性奴隷として振る舞う意志確認も兼ねたその署名欄には、当然のように全員が署名していた。

 もちろん、こんなものに署名してしまったが最後、どんな扱いを受けようと誰も文句を言うことができない。更にそこから下にある捺印欄は、もはや完全なるダメ押しだ。

 捺印エリアは計四つ。真っ赤なインクで刻まれる拇印と、唇を使ったキスマーク。そして更に、女性器と肛門に直接押し当てて取った印影まで。卑猥に盛り上がった媚肉の形と、アナル皺の一本一本まではっきりと写し取られてしまえば、もうどんな言い訳も効かない。

 卑しき雌奴隷としての確固たる身分を表す16人分の書類。そこに記された全てを捧げられた主人――キリトは、思わずごくりと喉を鳴らしていた。

 

「ふふっ、先輩……眼がギラギラしてますよ♥ そんなにじーっと見られたら……恥ずかしいです♥」

「私も、ロニエさんも、もちろんここにある方達も……みんな、キリト様のものですからね♥ 好きに召し上がってくださいませ♥」

 

 甘ったるい声と熱っぽい吐息を以て、ロニエとルクスが左右からキリトを煽る。そんな二人の痴態を描いた書類も、もちろん画面に表示されている。

 脱ぎ捨てられた修剣学院制服と下着が散らばるベッドの上で正座し、三つ指をついて微笑む裸のロニエ。見ようによってはどこか品のある姿勢だが、口に咥えた使用済みコンドームと、左右一筋ずつの髪束に結わえられた使用済みコンドームがその品格を台無しにしている。もちろん、どのコンドームの先端にも白濁した精液がどっぷりと溜め込まれていた。

 ぷっくりと可愛らしい彼女の右頬に描かれた二重丸は、女性器を簡略化した卑猥な落書き。左の太股に描かれた、男性を戯画化した青色のアイコンは当然『男子トイレ』を意味し、隣に描かれた『→』のマークが指し示す先にある彼女の秘所が、精液を排泄するための便所であることを示す。下腹部に刻まれたハートマークと子宮をダブルモチーフとする淫猥な刻印は、もはやお馴染みの光景だ。

 その肌に描かれた全てが、ロニエを貶めていく。一廉の少女剣士ではなく、オスの為に都合良く股を開くメス便器として。

 

 素っ裸のロニエと比べると、ルクスの写真はまだ布面積が多かった。彼女の二の腕半ばから先を覆うロンググローブと、太股半ばから下を包むタイツ。ラテックス製と思われるその衣装は、写真の中でなお淫らに輝きを反射する。彼女が身につけているのはそれだけだ。

 肘で曲げた両腕を左右に拡げ、正面にあるカメラに向けて豊満な肢体を晒しながら、綺麗なM字開脚を披露するルクス。その姿勢は、よく躾けられた犬に『ちんちん』と命じた時の姿を思い起こさせる。

 そして実際、ルクスはメス犬だった。可愛らしい犬耳こそついていないが、タグが付いた黒革の首輪を口に咥えて差し出し、己の首に嵌めて支配してくれる主人を待ちわびる程に良く出来たメス犬。

 アナルパールに繋がったふわふわとした犬の尻尾や、躾の際に使われるしなやかな乗馬鞭、ザーメン入りコンドームをいくつも乗せた食餌用の丸皿などの調教道具を足元に用意している辺りに、主人崇敬型被虐嗜好者(マゾヒスト)としての彼女の期待の高さが窺える。

 

 熱を帯びたキリトの視線が、女性達の書類全てに眼を通す。

 それをを確認したあと、ロニエはウィンドウを閉じてキリトの前に立つ。その動きに連動して、ルクスもまたロニエの隣へ立った。

 

「先輩。『システムチェック』の準備、整いました。いつものように、よろしくお願いいたします」

「島に入ってから何かあっては雰囲気台無しですよね?

 ですから各種動作の実験台として、どうぞ私達をお使いくださいませ。キリト様」

 

 まるで『午後のお茶でもいかがですか』と誘う時のような気軽さと期待に満ちた二人の笑み。その顔を交互に見つめながら、キリトはコンソールウィンドウを開くと、最高管理者権限を使って二人の装備情報に強制介入。『装備全解除』ボタンを躊躇わずに押す。

 聞き慣れたSEと共に二人分の装備が光の粒子となって、消える。

 

「「あっ……♥」」

 

 かすかな声が二人の口から漏れる。露わになる起伏豊かな裸体は、守ってやりたくなると同時に思うまま貪ってしまいたくなる。

 出るべき所はしっかりと出て、引っ込むべき所はすっと引っ込んでいるメスの裸体に燃えさかる欲望。矛盾する感情を抱えながら、キリトは彼女らに下すべき命令を口にする。

 

「奴隷のポーズ」

 

 命令されるが否や、二人はそれに従ってポーズを取る。両手を頭の後ろで組み、腰を落として両脚を左右に大きく開く。隠すべき場所を全て曝け出した、卑猥で惨めで滑稽なポーズ。

 自身の誇りを全て放棄し、相手へ隷従することを言外に示すそのポーズを取らされているのだ。二人はさぞかし悔しそうな顔をしているのだろう――と思いきや、実際そこにあったのは、羞恥心によって一層の興奮を煽られて喜ぶ雌犬の笑みだ。

 

「自己紹介」

「はいっ! キリト先輩専属傍付き兼性処理用肉便器、ロニエ・アラベル! いつでもご利用いただけます!」

「同じく、キリト様専用奴隷メイド兼チンポケース&ザーメンホール、ルクス! 全身全霊でご奉仕させていただきます!」

 

 キリトが一言命じるだけで、二人は大きな声で己を曝け出し、自らの存在を人間未満の性処理道具へと貶めていく。言うまでも無く奴隷のポーズは維持したままで、だ。

 

「よしよし、操作システムも命令も問題ないみたいだな。だろ、ロニエ?」

「はい。こんな格好、普通なら恥ずかしくてとてもできませんが……先輩の命令ですから、仕方ありませんよね」

「ああ、その通りだ。ちゃんと命令を聞けて偉いぞ、ロニエ。さすが俺の自慢の傍付きだ」

「ありがとうございます、先輩」

「ルクスもちゃんと言いつけを守れてるな」

「はいっ。キリト様にたっぷり躾けていただいたおかげです」

 

 あくまで『傍付きとして主であるキリトの命令に従っている』という体を崩さないようにしながら続けられる卑猥なる遊び。それは、自らをキリトの配下(ペット)という身分に置いているルクスも同様だ。

 言いつけをしっかりと守った二人をしっかりと褒めてから、キリトはゆっくりとソファから立ち上がる。

 

「先輩、お足元失礼します」

「私も失礼しますね、キリト様」

 

 キリトが立ち上がるのとは反対に自然と跪いた二人は、そのままキリトの両脚へとぎゅっと抱きつき、体を密着させる。良く育った張りのあるバストをキリトの太股に押し当てる様は、まるで太股にパイズリ奉仕をしているかのようだ。

 何かをアピールするかのように腰をへこっへこっと揺らした後、二人は顔をキリトの股座へと押し当てる。水着を下から押し上げる、太く固い肉の柱の感触。柔らかな頬でその感触を愉しんだあと、ロニエは布越しに口付けを捧げ、ルクスはすんすんと鼻を鳴らして匂いを嗅ぎ込む。

 

「んぁ……♥ 先輩、先輩……♥」

「すう、はあ……布越しなのに、なんて芳しい……♥」

 

 布一枚越しに肉棒に接し、発情期のメスの顔丸出しで興奮する二人を見下ろしながら、キリトは己の装備情報ウィンドウを表示し、『装備全解除』ボタンを押す。

 アロハシャツと水着が光の粒子となってストレージに格納されるや否や、抑圧から解放された肉棒が反動で勢いよく振り下ろされ、二人の顔面を打擲する。もちろん、ロニエもルクスもそれを期待して、自らの顔面を肉棒を受け止めるためのクッションとして差し出しているのだが。

 

「はあっ、はあっ♥ 先輩、先輩のおちんぽ♥ 何度見ても立派で、逞しくて……惚れ惚れしてしまいます……♥ 私、キリト先輩にこの身を捧げるために産まれてきたんだって、何度でも理解させられちゃいます……♥

 ああ……こんなにおちんぽ様の傍付きでありながら、修剣学院にいる間ただの一度も性処理奉仕を申し出なかった愚かな私を許してくださる先輩、優しくて大好きです……♥♥」

「んふぅっ……だめ、だめですキリト様……♥ 匂い嗅いでるだけで意識飛んじゃいそうです……♥ こんなにかっこよいおちんちんと、精子溜め込んでパンパンの金玉見せられて、キリト様に惚れ直さないメスブタなんてどこにもいません♥

 早く現実世界の身体の処女も奪っていただきたい……リアルの子宮も人生も、全てキリト様の所有物にしていただきたいです……♥♥」

 

 頬を擦り、唇を捧げ、香りを吸い込む。本心100%の言葉が口から出れば、それはそのまま雄に媚びる雌の鳴き声に変わる。後宮(ハーレム)の一員となって日が浅い方の二人ではあるが、先輩達が積み上げてきた女の振る舞い方を貪欲に吸収し、学習していることはこうした仕草を見れば誰の目にも明らかだった。

 勃起した肉棒から顔を離さず、左右から挟み込み続ける二匹の雌達を見下ろしながら、キリトは左右の手で彼女らの頭を撫でた。

 

「ロニエ、ルクス。二人とも協力してくれてありがとう。おかげでシステムに異常が無いことがよくわかったよ」

「こちらこそ、キリト様のお役に立てて光栄です……♥」

「せっかくだし、二人にお礼をしたいんだけど、何がいいかな?」

「それは……」

 

 肉棒越しに見つめ合ったロニエとルクスは、お互いが同じご褒美を望んでいる事を理解する。言葉も無く、ただ瞳を見つめるだけで十分だった。

 

「せっ、先輩さえよろしければ……先輩の勃起したおちんぽ様専用おトイレとしての役目を果たさせていただきたいです……♥

 新鮮な作りたて精子で皆様に種付けできるよう、先輩が溜め込まれた熟成精子は、私のおまんこで責任を以てお預かりいたしますので……♥」

「私も……キリト様のぶっといオスチンポ様で、はしたない雌犬の発情おまんこを躾けていただきたいです……♥」

 

 キリトの逸物に愛おしげなキスを捧げながら、二人は望みを口にする。言い回しに多少の差違はあれど、二人が望んでいるのは同じ事。それに応えない理由がどこにあるというのか。

 肯定の返事をする変わりに、二人の頭を撫でる手に力を込めて顔をより一層強く肉棒へ押し当ててやる。ふぅふぅ、はぁはぁと荒い呼吸を繰り返し、雄の性臭に塗れた空気を肺の奥底までを満たしたロニエとルクスは、興奮に満ちた瞳でキリトを見上げた。

 

「よし、じゃあ……ロニエ・アラベル初等錬士。肉便器訓練を実施する。準備しろ」

「はいっ♥ 訓練、了解いたしました!」

 

 キリトの命を受けたロニエは、肉棒へ別れのキスを三度捧げたあとでようやくキリトの身体から離れた。ソファに手を付いて尻を突き出す彼女の姿を横目に見たあと、キリトは残るもう一匹の方へ視線を向けた。

 

「ルクス。ちょっとだけ『お預け』だ。我慢できるか?」

「はい、キリト様♥ ペットに『お預け』を覚えさせるのは大事ですからね。頑張って我慢してみます。

 ですが、その……よろしければですが……」

「俺とロニエがセックスしてる間、オナニーすることを許可する」

「――っ!? あ、ありがとうございます……♥」

 

 言わんとしていたことを先取りされたルクスが、頬を真っ赤に染める。そうして、伸ばした舌を使って肉棒を舐め上げたあと、ルクスもどうにかキリトの身体を離れてソファへと移動する。背もたれに手を付いて尻を差し出すロニエの隣で、ソファへと深く腰掛けて両脚を開く。片手は豊満な胸へ、もう片方の手は既に濡れぼそった秘所へと這わせ、自慰行為の準備を整える。

 

「ロニエさん、キリト様のおちんぽのお世話、よろしくお願いいたします♥」

「任せてください、ルクスさん。私が使われ終わったら、その後は先輩をお任せしますね♥」

 

 唇と舌に残った肉棒の気配を共有するかのように、二人は唇を重ねる。そうして、同じ雄に囲われ、堕とされきった雌であることを確認する為の口付けが終わったあと、ロニエは視線を背後へと向けた。

 

「お待たせしました、先輩。肉便器訓練の準備、整いました♥」

「よし。ではロニエ初等錬士、この訓練は何を目的にした訓練なのかはわかるか?」

「はいっ。キリト先輩の猛々しきおちんぽ様にご奉仕させていただく事を通して、初等錬士ロニエ・アラベルはキリト先輩の為の雌穴である事を改めて理解するための訓練です!」

「その通り。さすがロニエだ、よくわかってるな」

 

 褒められた事に気をよくしたロニエは、ふりっ、ふりっ、と尻を左右に揺らしてキリトを誘う。生殖本能に刻まれたアピールが繰り返される度に、よく育ったバストが揺れ、たぷんたぷんと柔らかくぶつかり合う。露わになった雌華からは既に蜜が溢れ出し、キリトが触らずとも犯される準備を整えきっていた。

 

「おいおい、ロニエ。そんなに動かれたら使いづらいだろ?」

「もっ、申し訳ありませんっ! 肉便器の分際で先輩のおちんぽ様に使っていただけるのが嬉しくて、つい身体が勝手に動いてしまいました……♥

 ですので……言いつけも守れない不出来な傍付きにお仕置きをお願いできますでしょうか、先輩……♥」

「……とかいって、本当はお仕置きして欲しくてわざとやってたんじゃないのか? ルクスもそう思うだろ?」

「はい、キリト様。立場が一緒なら、私も同じ事をしていましたから。ね、ロニエさん?」

「そんな、私は――」

 

 ロニエがルクスへの返答に意識を向けた瞬間を見逃さず、キリトは開いた右手を振り上げると、そのままロニエの尻に向けて勢いよく叩きつける。

 

「――きひイィっ♥♥」

 

 スナップの利いた張り手の一撃がロニエの尻肉を強かに打つと同時に、肉と肌を打った時独特の破裂音を響かせる。

 ペイン・アブゾーバーによって痛みは軽減されるものの、ビリビリとした独特の感触に加え、敬愛する先輩に打擲された精神的興奮がロニエの心を嬲り、フラクトライトにマゾヒスティックな喜びを与えていく。

 

「あっ、はあっ……♥ あ……ありがとうございました、先輩……♥」

 

 お尻を叩いていただいたらお礼を述べる。傍付きとして当たり前の事を当たり前にこなしたロニエを褒めつつ、キリトは彼女の腰を両手でがっしりと掴み、肉棒の先端を入り口へ押し当てた。

 

「行くぞ、ロニエ」

「はい、先輩……♥」

 

 充血した亀頭が媚肉を押し開き、ロニエから湧き出る愛液をぐじゅりと溢れさせる。たっぷりと潤滑液を纏わせたあと、キリトは腰を前に進め――野太い逸物を、ロニエの中に押し込んだ。

 

「あっ――♥♥ ああっ♥ んぅ――んんぅうっっ♥♥ 先輩、せんぱいっ♥♥」

 

 快楽に身を震わせて鳴く後輩の身体をしっかりと支えながら、キリトはずぶずぶと肉棒を押し進める。張り出した亀頭はその役目を果たしながら狭い膣道を押し広げ、太い肉槍が侵入する為の道を作る。

 既に処女の身ではない上、キリトとのセックスでたっぷりと肉棒の味を覚え込まされたロニエが感じるのは、愛しい雄に身を貫かれる極上の快楽のみ。ロニエ同様に健気な蜜壺は、やっと訪れた交尾相手を離すまいと膣肉全体を収縮させて肉棒に絡みつく。

 長く太い逸物の挿入を続けるキリトと、それを受け入れるロニエ。やがて二人の腰と尻が触れあえば、膣内を我が物顔で突き進む肉棒の先端が、ロニエの最奥部にある子宮口を圧する。幸せだけを感じながら、愛すべき先輩に身体の全てを制圧されたロニエは、快楽と共に身を震わせた。

 

「せんっ、ぱい……♥ はあっ、はあっ……♥ 先輩……大好きです♥ おっきいおちんぽで、私のおまんこいっぱいにしてくれて……私を優しく犯してくださる先輩が、大好きですっ♥」

「当たり前だろ? なんたって、ロニエは俺のたった一人の傍付きなんだから。それに……俺だって、ロニエの事が大好きだからな」

「そんな風に言っていただけるなんて、嬉しいです……♥ んっ、んんっ♥ あぁっ♥」

 

 睦言を交わしつつ、キリトはロニエの腕を両手で掴み、そのまま後ろへと持ってこさせる。キリトの腕によって身体を力尽くで引き起こされたロニエは、ソファにしなだれかかるような体勢から、上半身を弓なりに反らした姿勢に移行させられてしまう。そうして腕の自由を奪われ、いわゆる『立ちバック』の体位を取られてしまえば、ロニエに最早為す術はない。

 

「あっ……♥」

 

 一回1センで使われる最下級娼婦。むくつけき兵士達の慰み者になる戦場捕虜。ただの精子捨て場。肉便器。

 今の己はそういったものと同じ肉穴であることをロニエが理解し、ゾクゾクとした背徳的な快感を得たまさにその瞬間。キリトはその一瞬を逃さず肉棒を引き抜き、再び最奥部まで叩きつける。そうしてまた引き抜き、叩きつける。

 

「――ぁあああっ♥ あっ♥ ひぃいぃいいっ♥ あっ♥あぅっ♥ああ゛あっ♥ あふっ♥んんぅううっ♥♥」

 

 どっちゅ、どっちゅと重たい音を立てて繰り返されるピストン運動。愛液に塗れ、てらてらと光る肉棒の姿が露わになる度、亀頭に膣壁を磨られたロニエが鳴き、雄々しく長い逸物が膣内深くに消える度、ロニエは子宮を殴りつけられる快楽に溺れて口をぱくぱくとさせる。

 完全にキリトにペースを握られた男性優位のセックス。ロニエにとっては、それは最早当たり前の事であり何物にも代えがたい至上の喜び。敬愛する先輩に己の身を捧げ、その肉棒を気持ちよくするための道具として使っていただけるだけでも恐悦至極だというのに、自分まで気持ちよくなれてしまうのだ。溺れずにいられるはずがない。

 

「あっ♥おっ♥ ひぅっ♥ひぃいっ♥ せんぱっ♥先輩のぉ゛っ♥ おっ♥おちんぽっ、私の気持ちいいとこ全部、ぜんぶぐりぐりってしてまひゅっ♥ あっあっああっ♥ああぁああっ♥♥」

「ロニエは本当に感度がいいからな。ヤればヤるだけ、どんどんエロくなってくし……弱点もこんなにわかりやすいし、なっ!」

「――――ぁああぁああっ♥ そこ――はあぁあんんっ♥ んひゅふ♥ひいぃいっっ♥♥ぁああぁあああああぁっっっ♥♥♥」

 

 子宮口手前にある感じやすい領域を正確に穿つ肉棒の一撃にロニエはあっさりと陥落し、そのままびくびくと身を震わせながら絶頂へと達する。蜜壺から溢れた愛液が床に落ち、飛沫がソファの布を汚す。

 絶頂と同時に精液を乞い願ってきゅうきゅうと締め付ける膣肉が落ち着いたタイミングを見計らって、キリトは一旦止めていた抽送を再開する。射精欲求に伴う激しさを備えた前後運動とは違う、女をよがらせて堕とすための余裕ある動き。『お前は俺の女だ』と、身体に直接叩き込むための動き。

 既に快楽に堕ちた身を、とうの昔に恋に堕ちた心を、改めて堕とし直される至上の幸せが、極上の快楽を伴ってロニエの全神経を駆け巡る。

 

「あ゛っ♥ひぃうぅうっ♥ あっあっああ♥ああぁああ~~~♥♥」

 

 気持ちよさに抵抗できず、締まりを失った口の端からこぼれ落ちた唾液が、隣でくちゅくちゅとした水音を立てながら自慰行為に耽るルクスの身体に降りかかる。その意趣返しというワケでもないだろうが、ルクスは片手で股間を弄りながら身体を起こすと、ばこっばこっと鳴る程に力強い抽送によって犯され続けるロニエの耳元に、そっと唇を寄せた。

 

「ふふ……♥ いけませんよ、ロニエさん。キリト様のおちんぽ様にイかせていただく時は、ちゃんとお礼申し上げないと……♥ 私達、キリト様専用ご奉仕まんこの常識じゃないですか♥」

「はひぃ、ひいっ♥♥ あっぎゅ♥あぅ♥はあぁああっ♥♥」

「ああ、なるほど。キリト様のおちんぽ様が気持ちよすぎて、まともに喋れないのですね。それでは仕方ありません。お礼の言葉は私が代わりに言ってあげますね」

 

 フラクトライトの隅から隅まで余すところなく、セックスの快楽に支配されたロニエの意識。その意識をほんの少しだけ耳元に向けるべく、ルクスは彼女の耳たぶを甘噛みし、舌先でつんつんと突く。

 そうしてロニエを刺激し、興味深そうに見つめるキリトと視線を絡ませた後、ルクスは改めて口を開いた。

 

「我らが心より敬愛するキリト様♥ そしてキリト様の雄々しく、猛々しく、野太くて立派なメス殺しデカチンポ様♥

 本日は私のおまんこ穴を性処理お便所として使ってくださり、本当にありがとうございます♥ そして、チンポコキ穴の分際でキリト様より先にアクメ決めてしまうよわよわおまんこで本当に申し訳ありません♥

 謝罪の代わりといってはなんですが、子宮も卵子もキリト様にお捧げいたしますので……どうぞ、金玉にたっぷり溜め込んだ特濃ザーメンをどぷどぷ射精(マーキング)してすっきりするための生オナホとしてご利用くださいませ♥」

 

 敬意と好意と情欲をどろどろに溶かし込んだ、蜜のように甘く重たい愛の言葉はロニエの耳へ。

 メイプルシロップカラーの瞳から放たれる、珍しく挑発的な様相を漂わせた視線はキリトの眼へ。

 ロニエの願望を代弁しつつ自らの希望を紡ぐ言葉と、雄を崇敬しつつ誘う視線がキリトの本能に火を付ける。

 

「ひっぐ――あ゛っ♥あぁああぁぁっっ♥♥ せんっ、ぱひぃ♥せんぱいっ♥ あっ♥ああっ♥はげひ、はげししゅぎで――すぅうっ♥♥ 

 あお゛っ♥お゛ほ♥ ごわ♥ごわ゛れりゅ♥ はぉっ♥んんぅうううっっ♥♥」

 

 絶頂を迎えたばかりのロニエを襲う、キリトの本気ピストン。ロニエの快感を刺激し開発する為に余裕を持たせていた今までの抽送とはギアが数段異なる動き。逸物の立派さに物を言わせたどこまでも自分本位なセックスは、ロニエの身体を暴力的なまでの快楽で支配する。

 突かれる度に雌汁を噴き、引き抜かれる度に身を捩りながら、交合の快楽に悶えるロニエ。興奮と共に脈動する膣肉はキリトの肉棒をぎちぎちと締め上げ、陰嚢の中に蓄えられた大量の精子達を呼ぶ。早くおいで、ここはあなた達の為の場所だよ――と。

 その声なき声に応え、キリトは抽送速度を更に上げる。誰の目にもはっきりとわかるほど容赦の無い、膣内への射精だけを目的にした激しい前後運動。

 後戻りできるラインをとっくに踏み越えたキリトは、最後に自らを抑えながらロニエの耳元へ囁く。

 

「ぐっ……このまま射精(だ)すぞ、ロニエっ!」

「はひ――んぅうううっ♥ せっん、ぱい♥せんぱぁいひぃいぃいっ♥♥」

 

 快楽信号に灼かれる意識の中でも、ロニエは愛する先輩の声にどうにか反応する。その頑張りへのご褒美とばかりに、キリトは最も重く深い最後の一突きをロニエの膣奥深くへ叩き込む。

 そして、亀頭が子宮口をがっちりとロックした刹那――大量の精液が、一気に解き放たれた。

 

「――――ぁああ゛ぁああ゛あぁあァァあああっっっ♥♥ イぎゅっ♥いっ――い゛ぎゅゅぅうう゛うぅうぅうぅうう♥♥♥

 あっあぅっ♥あっあぁ゛あァァアぁああっ♥♥ どくどくしゅきぃ♥♥しゅきぃっ♥♥ イっ――あっああぁあぁあぁあああっっっ♥♥♥」

 

 精子が渋滞を起こすほどにたっぷりと熟成された精液が、太い輸精管を一気に駆け上る。射精直前に一際大きく膨らんだ肉棒の働きによって易々とロニエの膣道を突破した精子は、子宮口にぴったりと張り付いた鈴口から飛び出し、ロニエの子宮内部を己の物として染め上げていく。

 

「お゛ぅっ♥ぴひぃっ♥ あ゛~~っ♥♥ あっあぁっああああぁぁぁ~~~♥♥♥」

 

 どくどくっ、どくどくっと送り込まれる精液がロニエの子宮内壁へと叩きつけられる度、ロニエは品性の欠片も無い喘ぎ声を上げながら、繰り返し繰り返し絶頂へと叩き込まれる。悦楽に痙攣する膣壁は、一滴でも多くの精液を、一匹でも多くの精子を奥へ誘わんと精液を吸い上げる。

 びくびくと震え、弓なりにぴんと反り返りながら全身で快楽に溺れるロニエ。その身体はキリトの両腕によって後ろからしっかりと掴まれている上、ロニエの尻肉とそこに突いた平手打ちの跡が歪むほど密着した腰、そして深々と突き刺さった肉棒によって支えられ、種付け射精から逃げ出すこともできないままただただ興奮と快楽に満たされていく。

 

「はあ……キリト様……♥ なんて素敵で格好いいお射精なんでしょう……♥ ロニエさんを完璧に抑え込んで、ちんぽコキ穴だってわからせながらの種付け……♥♥ 本当に、惚れ惚れとしてしまいます♥♥」

 

 陶然とした視線を向けながら、ルクスがキリトを褒めそやす。媚びる言葉はお世辞にも似て、しかしルクスの場合何から何まで本音である。雄をもてなすテクニックとしての言葉ともまた異なる、純粋な憧れと思慕の念がキリトの陰嚢を刺激し、更に精子を増産させる。

 ルクスの吐息と視線を浴び、何度も何度も登り詰めてはぷしゃぷしゃと愛液をまき散らすロニエの身体をしっかりと抱き寄せながら、キリトは射精が終わるまでの時間を愉しむ。

 そうして、最後の一滴までロニエの膣内へと注ぎ込んだあと――キリトは肉棒を挿れっぱなしにしたまま腕の力を弛め、すっかり脱力してしまったロニエの身体をソファへと寝かせた。

 

「――はあっ、はぁあっ……♥ あ゛っ♥ ぅう゛……♥ しゃぇん、ぴゃひ……♥♥」

「ロニエ……」

 

 ソファの背もたれ部分に倒れ込むように崩れ落ちたロニエは、余韻というには濃すぎる悦楽を引きずったまま、どうにかキリトの方へと振り返る。その横顔に覆い被さるようにしながら、キリトは彼女と唇を重ねた。

 

「んんっ……♥」

 

 肉便器訓練を立派にやり遂げた後輩の髪を撫で、優しく甘いキスを交わしてねぎらう。ぐったりとした彼女をソファの上で休ませながら、キリトは挿入から今までずっと挿れっぱなしになっていた肉棒をゆっくりと引き抜く。

 敏感になっている膣壁をカリ首が擦る度、ロニエはびくり、びくりと震えては快感を味わう。至福の種付けの後の、甘く心地よい一時の別離から生まれる喘ぎ声は、キリトの口の中だけに響いて消えていく。

 

 そうして、肉棒はロニエの膣内から全て引き抜かれた。

 まるでキリトのサイズに合わせて誂えられたペニスケースのように、肉棒の形に沿ってぽっかりと開きっぱなしになったロニエの女性器。性交の快感にぴくぴくと痙攣するその穴の奥から溢れ出すのは、どっぷりと濃厚な白濁汁。その残滓は、吊り橋を支えるワイヤーのように垂れ下がりながら、逸物の先端と繋がっていた。

 体の底の底までオスに征服された証を垂れ流しながら、ロニエはただ恍惚の笑みを浮かべていた。

 

「――ふうっ……」

 

 一回目の種付けを終えた肉棒をロニエの中から引き抜いて、しばらく。キリトはようやくキスを終えて身体を起こした。精液と愛液に塗れた逸物は射精一回程度で萎えるはずもなく、その勃起姿を堂々と見せ付けていた。

 そんな光景を、うっとりとした視線で見つめる従属心に満ち満ちた雌豚――否、雌犬が一匹。

 

「はあっ……♥ たった今お射精を終えたばかりだというのに、あんなにも誇らしく勃起されているなんて……♥

 そんな最高のセックスアピールで女の子をドキドキさせるなんてズルいです、犯罪ですキリト様……♥ まあ、私は女の子以下の、ただキリト様に気持ちよくなっていただくだけのおちんぽペットですからいいのですけど……♥♥」

 

 心の底から湧いてくる敬愛の感情に、過剰な程の自己卑下のテクニックを織り交ぜたルクスの言葉。雄に犯された証を股穴から垂れ流すロニエの横で、比較するように無防備に晒されたルクスの肢体。例の入島申請書に貼り付けられていた写真のように、両脚を左右に大きく広げ、たっぷり濡れぼそった秘所をキリトの視線へと捧げる。

 それはさながら、捕食者に自ら身を捧げる獲物。その露骨なまでの挑発に乗らぬ必要がどこにあろう。

 

「よしよーし、ルクス。ちゃんと『おあずけ』できたな。えらいぞ~」

 

 しっかりと言いつけを守ったルクスの頭を撫でてやれば、ルクスは「わんっ♥」と嬉しそうに一鳴きする。これに犬耳のついたカチューシャでもつけていれば完璧な雌犬だ。

 

「それにしても随分待たせちゃったな……何回も一人でイったんじゃないか?」

「い、いえ……実は、一回も……」

「え? そうなのか?」

「はい……。その……できるなら、キリト様のおちんぽ様で気持ちよくなりたくて……ずっと、ぎりぎりの所で我慢していました……♥

 いっぱいイきそうになりましたけど……いっぱい、我慢しました♥ ですから……い、いっぱい可愛がっていただけると嬉しいです……♥♥」

 

 恥ずかしそうな表情で、ルクスは両手を伸ばして抱擁をねだる。そのリクエストに応えるべく、キリトは彼女の上にそっと覆い被さる。ソファと己の身体を使ってルクスの身体を挟み込むようにしながら、ルクスと口付けを交わす。

 

「んぁっ……♥ きりとひゃま……♥♥」

 

 待ちかねていたルクスの唇は、差し込まれたキリトの舌を快く受け入れる。口内で舌を動かし、奥へ深くへ誘う。両腕もまた、舌に負けじとキリトを引き寄せる。

 ルクスの情熱と体温を感じながら、キリトはどろどろに涙を流す彼女の蜜壺、その入り口へ亀頭を押し当て――そして、一気に押し込んだ。

 

「ん――んん゛ぅっ!? ん♥ん゛っ♥んぅうう゛っ♥♥ んん゛ぅううぅん゛うぅぅうぅうううぅ♥♥♥」

 

 たった一度の挿入。それだけで、ルクスはあまりにも簡単に達した。

 無理もない。何度も何度も自ら達しそうになり、その度に自らによって抑え込まれてきたルクスの身体。そこを愛する男の巨根によって、容赦なく最奥部まで一気に貫かれたのだ。一発で完全屈服した体が、絶頂をその証に差し出すのはむしろ当然のことと言えた。

 

 身体はキリトの体によって抑え込まれ、激しく乱れる声はディープキスによってキリトの口の中へと消えていく。

 挿入されるだけであっさりと達したルクスの体は、雄への絶対的にして幸福な敗北感を、そして充実感に似た服従心を全身に刻み込みながら、ほとんど無意識にキリトの体へと抱きつく。

 

「んぅううぅっ♥♥♥ んぅぅっ、ん♥ んむぅぅうっ♥♥」

 

 両腕をキリトの背に、両脚をキリトの腰に回して密着するルクス。

 その健気な四肢と、胸板の上で押しつぶされる豊満なバストの感触を愉しみながら、キリトはルクスを襲う絶頂の波が引くのをじっくりと待つ。もちろんその間もキスを続け、口の中ではたっぷりと睦み合いながらだ。

 

「んぅ♥ふぅっ♥ んっ、んんぅっ……♥♥」

 

 痙攣するルクスの体が徐々に落ち着きを取り戻し、反射的にキツく締め付けてきた秘肉の感触がねっとりとまとわりつくものに変わっていく。それを感じ取ったキリトは、肉棒を挿れたまま唇をゆっくりと離す。ちょうど、ロニエにしたのと正反対の動きだ。

 するりと引き抜かれるキリトの舌。名残惜しげに追従したルクスの舌と別れを告げれば、ルクスは切なげな吐息を漏らした。

 

「はひゅっ――♥ はーっ、はーっ……♥ きりと、さま……♥♥

 もっ……申し訳ありません……♥ 勝手に、少し……イッてしまいました……♥」

「『少し』――には、思えなかったけどな?」

「も、もう……意地悪ですよ、キリト様……♥」

 

 からかわれて照れるルクスと、鼻先をすり合わせるような軽いキスを交わす。そうして、柔らかな彼女の肢体を抱きしめながら、耳元で『動くぞ』と囁けば、ルクスは小さく首を縦に振る。

 それを合図に、キリトはゆっくりと腰を引き、そして再び肉棒を中へと突き込んだ。

 

「あっ♥ ああっ♥ きりと、様ぁっ♥♥ んっ、んぁぅぅっ♥♥」

 

 既に一度達した事で敏感になってしまったルクスの体は、シンプルかつゆったりとしたピストン運動で簡単に嬲られてしまう。敬愛するキリトの雄々しく立派な逸物によって奥まで突かれる度に、ルクスの媚肉はびくりと震え、引き抜かれる度にぬちょぬちょと絡みつく。

 キリトがその気になれば、いつでもペースを上げてルクスを乱れ狂わせられる。失神させてしまうことも簡単だろう。キリト自身の快楽を求めるのであれば、むしろそうした方が気持ちいいはずだ。

 それでもキリトがそうしないのは、ルクスとの逢瀬を長く楽しみ、そして楽しませたいからに違いない。そうできる程度に経験値を積んだキリトに、そうわかる程度にルクスも経験値を積まされているのだ。

 全身を駆け巡る肉体的な快感はもちろんだが、それ以上に温かいモノでルクスの心の奥が満たされていく。

 

「キリト様、キリト様……♥ すき、すきです♥ キリト様のこと、だいすきです……♥」

 

 気持ちは自然と音になり、音が自然と睦言になる。それを囁く唇は、再びキリトの唇によって塞がれる。セックスの快感で蕩けてしまいそうな意識の中、ルクスはキリトの舌を懸命に迎え入れ、己の舌を絡ませる。注ぎ込まれる唾液は、無意識のうちに嚥下する。

 ソファの背もたれとキリトの体に挟まれた狭い空間の中でルクスが達し、体をひくつかせる度、キリトはピストン運動の速度を落としては、ルクスの全身に悦楽を刻み込むようにぎゅっと抱きしめてくれる。

 見ようによっては、経験値の違いに裏打ちされた一方的に弄ばれるセックス。だがルクスにとってそれは、心の底から愛する憧れの相手に抱きしめられ、その腕の中で雌としての喜びを味わいを何度も何度も味わうという至上の快感に他ならない。

 

「ん――んぅううぅっ♥♥ ぷふぁ――あっ♥ああっ♥ だめ、だめっ♥♥ ま゛っ、またいく♥イッちゃいまひゅぅっ♥♥」

「好きなだけイッていいぞ。ルクスがドスケベなのは……ちゃんとわかってるからな」

「ひゃ♥ん、ああっ♥♥ ちがっ、わたひ♥ ちが――んぅうううぅっ♥♥」

 

 唇同士の繋がりが解けてしまえば、ルクスの口からは溢れ出るのは止め処の無い嬌声。

 小さじ一杯分程度残った理性が、自分はドスケベなどではないと反論したがるが、完全に蕩けきってしまった体は再びあっさりと絶頂し、逆に自らの淫らさを証明する結果に終わる。

 ルクスが達する度、キリトは前後する動きのペースをスローに落とす、あるいは完全に止める。そうして恍惚と共に麻痺していたルクスの意識と感覚が戻ってきたと見るや、再び前後運動を再開してルクスを幾度も乱れさせる。

 容赦なく繰り返される絶頂、恍惚、回復、官能のロンドによってルクスの体は開発され続け、キリト専用の雌穴としてカスタマイズされていく。

 

「あっあっああぁあっ♥♥ きりとしゃま♥きりとひゃまああ♥♥ あっ――うう゛っ♥♥ あっあ~~♥あ゛っ~~♥~♥♥」

 

 体が昇り詰める度、心は堕ちていく。

 元々、ルクスがキリトに対して抱いていた憧憬(あこがれ)。体を重ねた今もその心は変わらないどころか、むしろオスへ屈従する喜びを増幅するためのスパイスとなってルクスを乱れさせる。

 ピストン運動の速度は徐々に早まっていき、それに比例してルクスの絶頂・恍惚・覚醒の感覚も短くなっていく。仰け反る体をソファの背もたれに抑え込まれ、ロニエとはまた異なった形で自由を奪われることにすら、ルクスは最早快感しか感じられない。

 

「ぐっ……ルクス、そろそろ……」

 

 一層早くなる腰の動き。耳元に囁かれるキリトの声。

 一突き――いや、もはやカリ首が肉襞を擦る度にイキまくる快楽の坩堝の中へ叩き込まれながら、それでもルクスは理解し、受け入れる。このままキリトの思うがままに使われ、たっぷりと膣内射精していただけるのだと。

 ほとんど崩壊した意識でそれを理解したルクスの体は、無意識のうちにキリトにしがみついてその体をロックする。持ち前の崇敬心・奉仕意識によって雄を受け入れる態勢を整えたルクスに応えるかのように、キリトは最後に一際強く腰を押し込む。

 

「――射精(で)るっ!」

 

 ルクスの子宮を押しつぶさんばかりの勢いで侵略した肉棒、その先端が子宮口を完璧に抑え込む。その衝撃と快感にルクスは身を捩り、蜜壺は戦慄くようにして肉棒を一際強く締め付ける。

 その刺激が、最後の一線を崩壊させ――直後、解き放たれた大量の精液がルクスの子宮を襲った。

 

「~~~~~~~ああぁああぁぁっああっぁあっあああぁ゛あ゛あ゛ぁああぁ♥♥♥♥

 あっぁああっ♥ああ♥ぁぁああっ♥あ゛~~~゛~っ♥♥ きり、ひぃぅぅっ♥きりとひゃまぁあっ♥ いき、いきまひゅぅうういぐぅうううううっ♥♥」

 

 一回目の射精と何ら遜色の無い濃度と質量を持った大量の子種汁が、ルクスの子宮の中へ、どくどく、どくどくと容赦なく叩き込まれていく。ルクスの雌穴から吹き出た潮が、密着するキリトの下腹部にぶつかって辺りを濡らす。

 正面から抱擁されながらの堂々とした膣内射精。全身あまねくキリトに包まれているかのような感覚を味わいながら、ルクスは壊れた玩具のように何度も何度も達し、蕩けた悲鳴を上げ続ける。

 

「ああ゛あっ♥あっ♥ああ゛あ~~っあっあ~゛っあ゛~~~っ♥♥ いっぱい、いっぱいぃ……♥♥」

 

 二度目の射精が完了するまでの間、ルクスはキリトの腕の中に抱きしめられながら、全身に奔る喜びを甘受する。

 肉棒は痙攣する膣肉に導かれ、陰嚢の中でじっくりとスタンバイさせていた精液を次々に流し込む。それは一滴残らずルクスの子宮へと注ぎ込まれ、彼女の内側をキリトのモノとしてマーキングしていく。

 

「あっ……♥ああ゛っ……♥ はあ、はああっ……♥ はひゅうっ♥ ふう、ふう……♥♥」

「お疲れ、ルクス」

 

 やがて、ぴん、と張り詰めていたルクスの四肢から力が抜け始める頃。ようやく二度目の射精を終えきったキリトは、乱れたルクスの髪を優しく撫でてやりながら彼女をねぎらう。

 

「キリトさま……♥ ふぅ、ふう……♥ わたし、上手にご奉仕、できてたでしょうか……?」

「ああ。いっぱい気持ちよくしてくれてありがとうな、ルクス」

「そう言っていただけると……光栄、です……♥」

 

 ハードなセックスに腰砕けにされ、全身に玉のような汗を浮かべながら、ルクスはほわほわとしたいつもの微笑みを浮かべた。

 ねぎらいついでにもう一度彼女とキスを交わしたあと、キリトはゆっくりと腰を引き、ルクスの蜜壺から逸物を引き抜いた。

 

「あぅ……♥」

 

 慎重に引き抜かれたとはいえ、未だ敏感な膣壁を亀頭に磨られ、ルクスが微かに嬌声を上げる。

 力の入らないルクスは、ひっくり返ったカエルのように両脚を広げっぱなしにしたまま、ソファの上にぐったりと身を投げ出している。太く固い抑えを失った股の間からは、どっぷりと重たい精液が逆流を始め、どろり、どろりとソファの座面の上へ流れ出していった。

 

「――綺麗にさせていただいてもよろしいでしょうか、先輩」

 

 キリトとルクスが交わっている間に休息を得てどうにか回復したロニエが、キリトの足元に跪き、腰へとすり寄る。見上げる視線の先にあるのは、雌二匹分の愛液と射精二回文の濃密な精液に塗れたまま、誇らしいまでに立派な勃起を見せるキリトの肉棒。そして、愛する先輩の双眸だ。

 

「頼むよ、ロニエ」

「はいっ♥」

 

 元気よく頷いたロニエは、大きく口を広げて舌を突き出すと、そのままキリトの肉棒へ舌を這わせる。感度の高い亀頭に無駄な刺激を与えないよう注意しながら、舌の表面を使って行為の残滓を丁寧に舐めとる。

 先っぽの方を綺麗にしたあと、ロニエはキリトの腰に腕を回し、腕の力で自分の体を引き寄せるようにして肉竿を口の中に収めていく。

 

「んぶ、ふぅっ……♥」

 

 ロニエによって繰り出される、アスナ直伝のディープスロート。

 キリトの逸物に対抗すべく、口内から喉奥までの全てを差し出す極上の奉仕行為を披露しながら、ロニエはゆっくりと顔を前へ前へ、肉棒を深くへ深くへと進め、やがてその根元に顔を密着させた。

 

「んっ♥」

 

 キリトの下腹部、肉棒の根元とキスを交わすかのように唇を触れさせたまま、ロニエは口内の舌をねっとりと動かし、肉棒に付着していた雄と雌の体液を丁寧に舐めとっていく。

 懸命なその奉仕の感触を愉しみながら、キリトはコンソールウィンドウを起動すると、女子二人と己を運ぶ為の『足』を呼び出すのだった。

 

 


 

 

「――そろそろ、かな」

 

 プライベートリゾートアイランド・ティルナノーグ島。

 その中央に位置し、島面積の多くを占めるゲストハウスの中。

 床の大半が柔らかなクッション状の素材で作られた『ヤリ部屋(メインルーム)』に仰向けに寝転びながら、蒼色の髪のウンディーネ――アスナは、誰にともなくぽつりと呟く。

 

「そうだね。そろそろかも」

 

 アスナの呟きに応じたのは、黒い髪をセミロングに整えた少女――サチ。

 太股を枕代わりに差し出し、アスナの頭を預かっていた彼女は、寝転ぶアスナを見下ろしながらその蒼い髪を優しく撫でる。

 アスナも、サチも、共に布きれ一枚身につけていない全裸姿。二人ともヌーディストというわけではないが、ここは裸でいることが許される場所であり、そして裸でいることが一番自然であるからそうしている。

 右目の下に泣きぼくろのあるサチの顔を見上げ、小さく頷きあったアスナは、今度は視線を己の下腹部方向へと向ける。

 

「ストレア、ユウキ。そろそろキリトくんが来る頃だから、おっぱいは一旦終わりにしよっか」

 

 アスナの優しい声に促されて顔を上げるのは、ストレア、そして、ユウキ。もちろんこの二人も、アスナやサチ同様に何も身につけていない。

 二人の口元から零れるのは、アスナの乳首から吸い上げた母乳の滴。アスナを母役とし、自分たちを娘役とした母娘プレイ――今の今まで続けられていた倒錯的な遊びの証左。

 ユウキより少し早く体を起こしたストレアは、猫のように全身を伸ばしたあと、改めてアスナを見つめた。

 

「ママ、おっぱいごちそうさまでした。アスナママのおっぱい、すっごく美味しかったよ♥」

「どういたしまして、ストレア。ユウキも楽しんでくれた?」

「もちろんだよっ、アスナ」

「ふふっ。そうだ、二人とも。あとでちゃんとキリトくんにもお礼を言ってね。

 『アスナママのおっぱい、貸してくれてありがとうございます』って。もちろん、おちんぽハメてもらうのも忘れずにね」

「「はーいっ♥」」

 

 元気よく返事をする娘達に合わせ、サチに膝枕されていたアスナもまた体を起こす。そうして、ストレアと、そしてユウキと唇を重ねる。母娘プレイの余韻を残した背徳的なキスは、どちらもミルクの味をまとっていた。

 キスを終えたユウキとストレアが、次はどこで何をしようかと無邪気に相談を始める。その姿を横目で見つつ立ち上がったアスナは、そのままエントランスへと向かう。その後を付いてくるサチも、アスナ自身も、もちろん裸のままでだ。

 途中、エステルームの前を通りかかれば、ちょうどそこから出てきたリズと鉢合わせた。彼女もまた、アスナ達同様にフルヌードを晒していた。

 

「――あれ、アスナにサチじゃない。二人でおでかけ?」

「ううん。そろそろキリトくんが来る頃だから出迎えに行こうと思って。ね、サチさん」

「うん。リズも一緒に来ない?」

「え、もうそんな時間かー。じゃあ、あたしも一緒にお邪魔させてもらおうかしら。

 ちょうどこっちの撮影も終わったところだしね」

「「撮影?」」

 

 リズの『撮影』という言葉に興味を引かれた二人は、エステルーム内を覗き込む。

 施術しやすいように高さを保った二台のエステベッド。その上で、裸のままぐったりとした様子でうつ伏せに倒れ込んでいるのは、フィリアとレインの二人。その体はぴくぴくと小刻みに痙攣しており、力なく開かれた瞳はどこにも焦点が合っていない。

 股の辺りに敷かれたタオルには薄灰色の液染みがたっぷりとついており、二人がリズに何をされて何を噴き出したのかを言外に示していた。

 彼女らが裸になって施術を受けるまでの全て、そして行われた施術の一部始終は、部屋の至る所に仕込まれた隠しカメラによってばっちりと録画されているに違いない。そしてその映像は『盗撮! 流出! 某大人気現役アイドル・レ●ン&専属マネージャー・フィ●ア、媚薬レズエステで潮吹き絶頂!』のようなタイトルを付けられて動画保存ストレージに置かれるのだ。

 そんな二人の側に置かれ、今もしゅうしゅうとミストを噴き出し続ける加湿器に、アスナは視線を向けた。

 

「――ふうん。今日は媚薬ミストで女の子を陥れたの? 悪徳エステティシャンのリズベットさん?」

「大正解。さっすが、この間あたしにオイルマッサージされて海老反りイキしてた常連様は、目の付け所が違うわね~」

 

 お互いを揶揄し合いながら、アスナとリズはくすくすと笑う。最近、AV監督めいた才能を発揮し始めたリズは、自身を含めた後宮内のメンバーを女優として起用し、様々なAVを撮影していた。

 アスナもよく主演女優として起用されており、たとえば今メインルームにある大型スクリーン上で垂れ流されている『夜這い村に引っ越した美人姉妹 ~美しき肢体は村中に晒される~』はアスナとリーファのダブル主演作である。

 他にも『海外ヤリモク逆ナンヌーディストビーチ デカチン探してハメてもらうまで帰れません!』や、『退魔剣姫アスナ 人間卒業公開人格排泄ショー&人格ゼリー精液漬け・隷属婚姻洗脳の罠』などもリズの監督作品の一つである。

 

「次は大量精飲モノにチャレンジしてみようと思うんだけど……アスナは、まあ確定として」

「ちょっとリズ。なんで私が確定なのかしら?」

「またまたー、出る気まんまんのクセに。で、サチもよかったらどう?」

「うーん、そうだね……実は、ちょっと興味あるんだよね」

「ほんと? じゃあ、次の主演女優はこれで決まりね」

 

 サチも交えて次の作品の構想について話し合いながら歩いている内、三人はエントランスへ辿り着いていた。

 強化クリアガラスで作られた自動ドアの向こうに視線を向ければ、ちょうどマリーナからやってきた黒い大型ベンツが入り口へと乗り付けてくる。

 自動運転システムに制御されたベンツは扉の前で停車し、後部座席の扉を自動で開ける。裸の女二人に手を引かれて降りてくるのは、トランクスタイプの海パンだけを一応身につけた男が一人。

 

「――楽しくなりそうだね、アスナ」

 

 サチがぽつりともらした声に、アスナは『そうだね』と返答し、頷く。

 ここは十六人の雌(オンナ)と、一人の雄(オトコ)が気ままに交わる為に作られた快楽の園(ティルナノーグ)。誰の邪魔も入ることのない、交尾の為に作られた縄張り。

 開いた自動ドアの向こう側から流れ込んでくる夏の風の香りと、そこに入り交じる交合の残滓の匂い。

 毎度の事ながら、出迎える女性陣の裸身に若干驚いた顔をする夫の様子に頬を綻ばせながら、アスナは期待に胸を躍らせるのだった。

 

 





続く。


全員分の本番エロシーン書き上げるまで頑張ります。

最も好きな(または最もエロシーンが見たい)ヒロインは誰ですか? (複数投票可方式のはまたいずれやります)

  • アスナ
  • リズベット
  • シリカ
  • リーファ
  • シノン
  • フィリア
  • ストレア
  • ユウキ
  • レイン
  • セブン
  • アリス
  • イーディス
  • ルクス
  • ロニエ
  • アルゴ
  • サチ
  • プレミア・ティア
  • ソルティリーナ
  • メディナ
  • リネル・フィゼル
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