※この作品はR-18です。

おそらくはありふれた究極的なやりかた   作:Hastnr

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短くてすまぬ




14-7.閑話休題

 とある南国の、とある小島をまるごと使って作られたプライベートリゾート。その中心部に堂々と鎮座するのが、三階建てのゲストハウスだ。

 一階はビーチや各種青姦スポットへのアクセス面が考えられた、プール付のヤリ部屋。

 二階は全員が集まって夜通し乱交する為に作られたヤリ部屋。ただしこちらは夕食後まで立ち入り禁止という制約付。

 そして地下一階は、仮想空間を照らすお天道様の下では堂々としづらいような、少しばかりアブノーマルなプレイをするためのヤリ部屋。

 そんな地下空間の一角に用意された大浴場の中では、当然のように痴態が繰り広げられていた。

 

「――んっ、ぁあっ……♥ やぁっ、やだよぉっ、アスナぁ……♥」

「ふふっ……。『やだ』じゃなくて、『もっとして』でしょ? ユウキ」

 

 浴槽の底から静かに噴き出すナノバブルによって白く染まった湯の中で、淫らに絡み合う二つの女体。

 大型バスタブに背中を寄りかからせたウンディーネの少女・アスナの指先が撫で回すのは、アスナより少しだけ小柄なインプの少女・ユウキの肢体。ユウキの身体を背中から抱きしめたアスナは、片手でユウキの乳首を弄び、もう片方の手で秘所を弄くり回してはユウキに淫らな悲鳴を上げさせ続ける。

 その巧みな手さばきとそこから生み出される切なげな声は、まるでプロのバイオリニストがアンティーク・バイオリンを奏でているかのようだ。

 

「すっごい……♥ ユウキの膣内、さっきからきゅんきゅんしっぱなしだよ?」

「やっ、やだよっ♥ んぁっ♥ そんなこと言わない、でぇっ……♥♥」

「私は何も言ってないよ? ユウキのおまんこが勝手に言ってるんだもん。

 『女の子の指でこしょこしょされるだけじゃ物足りないよ~♥ もっともっとぶっとくてかた~い男の子おちんぽで、おまんこバコバコハメハメして欲しいよ~♥♥』……って♥」

「言ってない、ひぁっ♥ 言ってないよおっ♥♥」

 

 思わず顔を真っ赤にしたユウキが、恥ずかしげに身を捩らせながら両手で顔を隠す。その光景を微笑ましげに見つめながら、アスナは彼女の膣内に入れた二本の指をゆったりと前後させつつ、指の腹で内側をなぞり上げる。

 元々敏感な体質に加えて様々な調教を施されたことで、娼婦もかくやという程に開発されてしまったユウキの身体は、その僅かな刺激にもびくりと震えて反応してしまう。その反応が、アスナの嗜虐心をたまらない程に煽り立てる。

 

「なるほどね……。つまりユウキは、おちんぽをいれてほしくない。つまりはキリトくんとセックスしたくないんだね」

「えっ……ち、ちが――」

「残念だなあ……せっかくこの後の『奴隷婚式』で、キリトくんと一緒にユウキの『二穴責めバージン』を奪ってあげようと思ってたのに」

 

 その囁きへの返答は、息を呑むかすかな音。それを肯定、そして期待と受け取ったアスナは、アスナが指を挿れやすいように少しだけ開かれていたユウキの脚の間に自らの両膝をゆっくりと滑り込ませ、自らの脚を使って左右に大きく開かせた。

 アスナによって下から支えられると共に湯の浮力も利用して浮かされ、秘所を曝け出させられたユウキ。そんなユウキ共々股を開きながら、アスナはユウキの蜜壺を指で弄び続ける。

 

「ほら。今までの『奴隷婚式』って、私の体とか人生とかをキリトくんに捧げる代わりに、ちんぽコキ穴としてご奉仕する権利をもらうのが定番だったじゃない?」

「うっ、うんっ……♥ アスナ、もう10回は奴隷婚してるもんね……んんっ♥ぁうっ♥」

「うんうん♥ だからね、今日はいつもと少し趣向を変えてみようと思って……ね♥」

 

 そう囁きながら、アスナは指を前後させる速度をほんの少しだけ上げ、ユウキに送り込む快楽の量を増やす。夫が手を付けた女達と睦み合ってきたその指先は、アクセルとブレーキを同時に踏んだような焦らし具合を保ったまま、ユウキを徐々に絶頂へと近づけていく。

 

「奴隷婚式の余興として、大事で大好きな私の親友をね……旦那様の極太ちんぽと、旦那様のちんぽそっくりに作ったディルドで二穴責めしちゃおうかなーって♥

 よくあるじゃない。『夫婦の初めての共同作業』っていうやつ♥ ユウキもせっかくアナルセックスできるようになったんだし、ちょうどいいじゃない?」

「でっでも……♥ そっ、そんなことされたら……ボク……♥♥」

「もちろん、ぶっ壊れちゃうよ。

 だって一本ずつだって気持ちいいのに、それを同時にいれられちゃうんだよ? キリトくんのでかチンポでおまんこごりごりされて、私のディルド……というか、ペニバンかな。それでお尻の穴を虐められまくるんだから。

 頭の中真っ白になって、あへあへ~って顔で舌を伸ばしっぱなしにして、『ちんぽイぐっ♥ イぐぅうっ♥♥』って下品に鳴きながら何回も何回もアクメしまくるの――楽しみでしょ?」

 

 アスナの言葉が届く度、ユウキの呼吸が浅く、速く、そして熱くなっていく。無意識に動く彼女の腰は、自らが感じる場所にアスナの指先を導くように秘所をすりつけている。

 完全に被調教モードに入った親友の頬に口づけようと顔を近づけると、それを感じ取ってかユウキもアスナの方を向く。視線が絡み合って数秒後、二人は自然と唇を重ね、舌を絡めていた。

 ねちねちと音がするまで互いの口内で唾液を混ぜ合わせ、舌と舌で睦み合う。暫しの間キスを愉しんだあと、ユウキは唇を離してアスナを見つめた。

 

「ねえ、アスナ。アスナは……二穴責めって、されたことあるの?」

「うん。あるよ」

「誰に?」

 

 ユウキの顔に覗く、ほんの僅かな嫉妬心。親友のハジメテを奪う男はともかく、奪う女は己であろうというユウキ自身も気付いていないだろう自負心。その心の揺れに、アスナはユウキとの深い友情を感じた。

 

「もちろん、キリトくんにだよ。といっても、お尻にディルドを挿れっぱなしにしたままセックスしただけだから……ユウキのいう二穴責めとはちょっとだけ違うかも」

「……気持ちよかった?」

「うん♥ と~~~っても、気持ちよかったよ……♥ お腹の一番深いところを、キリトくんのおちんぽがごりごり~っ、ぐりぐり~って、ダブルで責め立ててくれるんだもん……♥♥

 ……でも、もし誰かがディルドを動かして、キリトくんみたいにピストンしてくれたらもっともっと気持ちよかっただろうな~……♥♥」

 

 含みのある声音でアスナが囁いた瞬間、ユウキの紅い瞳に妖しい輝きが灯る。好敵手を見つけた時のような、あるいはアスナお手製のお菓子をつまみ食いする寸前のような笑顔と共に。

 

「じゃあ……アスナもほんとの意味では、二穴責めバージンってことになるんだよね?」

「……確かに。そうなるかもしれないね」

「じゃあさ、じゃあさ! ボクと交換、しない!?」

「交換? 何と何を?」

「ボクの二穴責めバージン、アスナとキリトにあげる! ううん、もらってほしい!

 だからその代わり、ボク……ボクに、アスナの初めての二穴責め、させて!」

 

 望む答えを親友の口から引き出したアスナは、返答までの時間を少しだけ溜めて、焦らす。答えはユウキが問いかけるより以前に決まっていたが、それでもたっぷりと時間を使い――そして、改めて口を開いた。

 

「――いいよ。

 私の()()()()、ユウキにあげる。だからユウキの()()()()は、私がもらうね」

「うんっ! 約束だよっ、アスナ!」

 

 朗らかに笑うユウキに頷き返しつつ、アスナは親友の膣内に挿れたままにしていた指をそっと引き抜き――。

 

「それじゃ……イっちゃえ♥」

 

 油断していたユウキのクリトリスを、指先で()()()と弾いた。

 

「ひぁ――ぁっ、ああっ♥やぁあっぁああああっ♥♥」

 

 アスナの指で丁寧に膣内をほぐされ、じわじわと性感を高められていたユウキに襲いかかるクリトリスへの容赦無い一撃。予想だにしていなかった悪戯に、ユウキは身体をびくん、びくんと引き攣らせながら、一気に絶頂を迎えた。

 弓なりに反り返るユウキの背中をそっと支え、浴場内に響くユウキの嬌声を聞きながら、アスナはユウキの意識が絶頂の段階から降りてくるのをゆったりと待つ。

 

「――はっ♥ はあっ、はあっ……♥」

「気持ちよかった? ユウキ」

 

 やがて、張り詰めていたユウキの身体から力が抜ける。まだ少し荒い息のまま体重を預けてくるユウキの身体を、アスナは背後からそっと抱きしめる。同時に、彼女の股を開かせるために使っていた両脚の位置を変え、今度はユウキの下半身を外側から包み込むようにして絡ませる。

 

「もう……♥ いきなりアレはずるいよ、アスナ……♥♥」

「ごめんごめん。ユウキが可愛くって、イカせてあげたくなっちゃって……♥」

「まったく、しょうがないなあ……♥」

 

 他愛も無い事を話しながら、温かい湯の中で互いの肌に指を滑らせ、唇を交わしあう。淫らな言の葉で互いを褒めそやし、女同士の密やかな睦み合いに興じていると、大浴場と脱衣場を隔てる扉が開く音が響く。

 ユウキを抱いたまま、アスナが扉の方に視線を向けると、そこにいたのは紅い長髪が特徴的なレプラコーンの少女。同じタイミングで向こうもアスナ達の存在に気付いたらしく、その顔に僅かばかりの驚きを浮かべた。

 

「アスナちゃんにユウキちゃん。二人とも、ここにいたんだ」

「こんにちわ、レインさん。レインさんもお風呂?」

「うん。キリトくんの所に戻る前にちょっとね。……あれ、もしかして私、お邪魔だった?」

「全然。むしろ、ご一緒してもらえると嬉しいくらいよ」

「よかったー……。そういう事なら、よろこんで」

 

 紅髪の少女――レインは、ほんの少し恥ずかしそうにはにかんだあと、アスナ達が入っているバスタブへ入る。

 風呂場にいる以上当然といえば当然だが、レインもアスナ達同様生まれたままの姿。温泉特集番組にでるゲストのようにバスタオルを体に巻くような事もせず、アイドルとしてのレインを知っているファンなら血涙を流して喜びそうな裸体を惜しげも無く晒しながら、レインはアスナの隣に腰を下ろした。

 

「ん~~~っ……撮影明けのお風呂、最高~……」

 

 細かな泡が立ち上る湯の中に肩まで浸かり、レインが大きく伸びをする。その一般的な動きですらどこか独特な高級感を伴っているのは、レインが持つアイドルとしてのオーラの影響だろうか。

 

「レインさんは今日もPV撮影?」

「今日はドキュメンタリーとかリアリティショー……っていうのかな。そういう感じの撮影。セブンと一緒にね」

「へー、どんなの撮ったの?」

「んーとね、『Hunt Me, Please♥』っていう海外の番組で……私とセブンのどっちが先にナンパされるか、ってテーマで勝負したんだよ」

「それで……結果は?」

 

 アスナの問いかけにレインは小さく頷くと、ホログラフィックウィンドウを空中に展開し、そこに一枚の画像を表示させた。

 

「これが、その結果」

 

 その画像に映っているのは、レインとセブン――仲睦まじいアイドル姉妹の姿。秘所だけをギリギリで隠す程度の布面積しかない色違いのマイクロビキニに身を包み、笑顔で寄り添う二人の顔の間には、その可憐さとは真逆の物体が堂々と鎮座している。

 餌を探す象の鼻のようにだらりと垂れ下がった、太い肉の柱。雌達の淫水によってすっかり灼けたそれは、アイドルの近くにあってはいけないもの――即ち、男性の陰茎に他ならなかった。

 半勃起したグロテスクな肉棒に、レインとセブンは両側から頬を擦り付けている。その仕草にも、浮かべた笑顔にも、肉棒を嫌がっている素振りは微塵も無く、むしろオスのモノとして自らを再定義されることを心の底から歓迎しているようにしか見えなかった。

 

「予定だと、プールサイドでセブンと一緒にオナニーしながらナンパ待ちする予定だったんだけどね。

 その途中で上の階(リビング)覗いたら、キリトくんと目があっちゃって……しかもちょうど、そこにいた子達はみんなハメ終わっちゃった所で……」

「ふーん……それで、ナンパされちゃったんだ?」

「ナンパっていうか、捕獲(テイム)された感じ。おちんぽと写真撮らせて欲しいって言ったのも、私達だし。

 おかげで撮影中断しちゃったよ~……♥」

 

 秘密の関係を共有する友人と猥談に耽るという、禁じられた喜びと楽しさに浸りながら、レインは画面を見つめた。

 

「……やっぱり、小顔効果でるよね……。……キリトくんの、おっきいから……」

「確かに……」

 

 元々、レインの容姿はアイドルとして申し分ない程に整っている。それでも、いや、だからこそ、顔のすぐ側に大型でグロテスクな物体が堂々と存在していると強烈な小顔効果を発揮するのだ。もちろん、それはセブンも例外ではない。

 

「ねーねー、レイン」

「……? どうかしたの、ユウキちゃん?」

「そういえば、セブンは?」

 

 アスナとレインの会話を横で静かに聞いていたユウキが、セブンの不在に気付いて声を上げる。

 

「セブンなら、キリトくんに預けてきちゃった。だから、まだキリトくんと一緒だと思うよ」

「キリトに?」

「そうそう。このあと、この階でリーファちゃん達のショーがあるでしょ? その会場になる部屋まで、キリトくんを案内してもらおうと思って。

 セブンってそういうお仕事、すっごく得意だからね」

「……? セブンがすごい研究者なのは知ってるけど、そんなに地理とかに強かったっけ……?」

 

 怪訝な顔をするユウキに対し、レインは静かに首を横に振る。

 

「ほら、セブンって私達の中だと一番小さいじゃない? だから、一番適任なんだよ――キリトくんが()()()()にはね」

「持ち運び…………って、もしかして」

「ふふっ。やっとわかったみたいだね、ユウキちゃん♥」

 

 ようやく得心がいった様子のユウキに、レインは両腕を差し伸ばし、その身体を抱き寄せる。アスナに抱かれていた時とは逆に、正面から向かい合う形で抱きしめられ、ユウキとレインの距離が一気に縮まる。

 レインの抱擁を受け入れたユウキは、平泳ぎをする時のように両脚を広げつつ、自らの両腕をレインの首に回す。それは、今この場にいないセブンがキリトにどんな事をされたかを理解した証でもあった。

 

「――そう、正解。セブンもね、キリトくんにぎゅーって抱っこしてもらいながら……キリトくんのぶっとい勃起ちんぽ様を挿れてもらったまま道案内したの♥

 こうすれば、道案内しながら移動中におちんぽ様のお世話もできて一石二鳥♥ あ、セブンも気持ちよくなれるから一石三鳥だね♥」

 

 セブンの小柄な身体をまるごと抱え上げ、自由を完全に奪った状態で貫く。『駅弁』とも称される特殊な体位。正常位や後背位以上に何もできない姿勢のまま、ただひたすらにオスの交尾道具として使用されたいメスの為の体位。

 もちろん、レインもアスナもユウキも駅弁セックスを経験済みである。であるが故に理解している。あの体位は体格差があればあるほど気持ちよい体位であり、最も小柄なセブンがどれだけ興奮と快楽を刻み込まれているのかも。

 

「キリトくんが一歩進む度に、下からずんっ、ずんって突き上げられて……♥ リビングから会場の部屋に着くまで、セブンったら何回も潮吹きしちゃって、廊下のあちこちをびしょびしょにしちゃったんだ♥」

「あー……廊下にあった染みって、セブンのだったんだ……♥ 助けてあげなくてよかったのー? レイン?」

「もちろん助けてあげたよ? お部屋についたあと、『セブン、最近忙しくて色々溜まってるみたいだから、失神するまでハメ潰してあげてね』ってキリトくんにお願いしたんだから。

 キリトくん、『任せろ』って言って、ちんぽ挿れたままセブンを部屋の壁に押しつけて……その後は見てないけど、きっといつも通りだよ♥」

 

 セブンは現在海外に在住し、更には研究者として第一線で活躍している。そのため『時差』と『仕事の状況』という面倒な事情を二つも抱えており、他のメンバーと予定が合わない事も少なくない。こうして皆で集まれる休日は貴重な機会なのだ。

 そんなセブンにただでさえ身動き取れない体位を取らせ、力の差と体格差によって支配し、更には部屋の壁まで使って抑え込む。もはや完全に精液を吐き出すための穴扱いされてしまったセブンの末路を想い、ユウキは溜息を吐いた。もちろんそれは憐憫や悲嘆ではなく、恍惚と羨望だけが入り交じったメスの熱い溜息だったが。

 

「――お風呂から上がったら、皆で楽しいことしようね……♥」

 

 レインの、とろけるような甘い囁きに魅せられたユウキが、彼女と唇を重ねる。それを隣で見ていたアスナも巻き込み、女三人の絡み合いは湯の中で長々と続いた。

 

 


 

 

 湯上がりの肌を綺麗に拭き終えたアスナ、ユウキ、レインは、連れ立って脱衣所を出た。どうせすぐに脱がされるのだから、という理由で、皆が皆素っ裸のままで廊下に出る。

 そのまま揃って向かう先は、同じ地下階の一角に用意されたステージ付の部屋だ。案内板代わりになるのは、廊下に敷かれた絨毯の上に残る灰色の染み――つまりは、セブンが漏らした体液の痕。それを頼りに進んだ三人は、迷うことも無く目的の部屋へと辿り着いた。

 

 扉を開けてまず目に入るのが、演目を披露するためのステージ。奥側は部屋の壁と一体化し、左右の袖から裏へアクセスできるようになっているそのステージは、中央部が大きく前へとせり出した半円形の大型サイズ。ただ、ステージの上にはマイクの一本も無ければ書き割りの背景も無く、当然ながら演者の姿も無かった。

 そんなステージの正面に用意されているのが、たった一つの客席だ。

 いや、正確に言うなら『席』ではなく、キングサイズのベッドだ。この部屋を訪れて演目を鑑賞する人間の数と、その後に――あるいは鑑賞中に――行われることを考えれば、椅子などよりもベッドの方がよほど都合が良いのは言うまでもない。

 

 客席(ベッド)の上には、裸で寝転ぶ先客が三人。

 股の間から白濁液を溢れさせたまま、ぐったりとした様子でうつ伏せに突っ伏しているのはセブン。レインが言っていた通りにすっかりハメ潰されてしまったらしく、意識すらまともに無いのかアスナ達に反応することもできない。

 

 そんなセブンの頭を片手で撫でているのが、彼女をハメ潰した張本人である。彼はアスナ達に気付いているようだったが、上体を起こすことも叶わず、もう片方の腕を上げて手を振るに留めざるを得なかった。

 なにせ、彼の上体はセブンの枕代わりになっている。加えて、最後の一人――オレンジ色の髪をした少女・フィリアが肉棒を舐め回しているからだ。

 フィリアもアスナ達の存在に気付いてはいるようだったが、『そんな事よりちんぽを舐める事の方が大事に決まってるでしょ』とでも言わんばかりの態度で、肉棒への奉仕を止めようとしない。セブンの頭を避けるため、斜めにずれたシックスナインのような体勢を取りつつ、フィリアはゆったりとした速度で顔を上下させていた。

 

「キリトくん、お待たせ」

「キリト、ほんとにセブンのことハメ潰しちゃったんだ……♥」

 

 いつもながらの光景に苦笑するアスナと、それに続いたユウキは、キリトの左右の脚を跨ぐようにして寝転びながら彼の股座に顔を近づけた。太股にパイズリしながら二人が位置を整え終えると、フィリアはようやく肉棒から口を離した。

 

「――ぶぱっ……♥♥ あっ……やっと来たんだ、みんな……♥」

 

 フィリアの唾液によるコーティングと、柔らかな頬と舌によって丹念に舐めしゃぶり尽くされた肉棒は、ほんのりと熱気を帯びながらアスナ達の前に屹立している。雌の体液が染みついた雄の象徴、それ自体はいつもと変わらぬ光景だが、今日はそこに違う『色』が存在している。

 派手で強烈、そして濃いドメスティック・ピンク。それは、フィリアの唇に塗られた口紅(ルージュ)から移った色彩(いろ)だった。

 

「いいでしょ、これ……。海外だとこういうの、『Slut's Stamp』っていうんだって」

「スタンプ?」

「うん♥ おちんぽとか金玉とか、あとは男の人の下半身とかにつけてあげるのが流行ってるんだって♥ 

 『このでかチンポは、セックス好きの淫乱女(スラット)を何匹も飼いならして好きにハメまくってる激つよチンポです♥』ってわかりやすくするためのスタンプ♥」

 

 裏筋方向に顔を寄せたアスナ達と勃起した肉棒越しに会話しながら、フィリアはどこぞから仕入れてきた知識を披露する。そうしてどこか自慢げに微笑むと、キリトの下腹部に唇を押し当て、新たなキスマークを一つ増やした。アスナ達が来る前から何度も何度もマーキングをしたのだろう、同様のキスマークはキリトの下腹部をはじめとして、腰や太股にも及んでいる。

 また、肉棒の軸には同じ色をしたリング状の痕跡が残っていた。おそらくはキスではなく、フェラチオでペニスを咥え込んだ際、思い切り吸い付いた事でできた痕跡だろう。亀頭の先を起点としたその痕跡――フェラチオリングは、軸から根元に至るまでの間に計四つ確認できており、フィリアが肉棒のどこに重点的な口腔奉仕を行ったかが一目で分かるようになっていた。

 

「ね、ねえ、アスナ……ボク達もさ……♥」

「そうだね、ユウキ……♥ 私達もつけていいかな、フィリア?」

「そういうと思ってたよ。はい、どうぞ」

 

 そう言って、フィリアは一本のルージュをアスナへと差し出す。キスマークやフェラチオリングと同じ色をしたそのルージュを受け取ったアスナが、自らの唇、そして隣でうずうずとしているユウキの唇に塗っていく。

 

「アスナ達は()()みたいだけど、レインはどうす――って……うわー……」

 

 二人のメイクが終わるのを待つ間、レインの動向を確かめようとしたフィリアが見たのは、キリトに覆い被さりながらディープキスを交わすレインの姿だった。ベッドスペースに余裕があるのをいいことに、レインはセブンを挟み込むようにして後ろから抱きしめながら、その頭の上でキリトと舌を絡ませていた。

 強かな女友達のテクニックに負けてはいられないと、フィリアはアスナ達から返却されたルージュを改めて自らの唇に塗り直す。そうして、ストレージからスマホをオブジェクト化した。

 

「それじゃ、アスナもユウキも準備いい?」

「はーいっ♥」

「オッケーだよっ♥」

 

 スマホのカメラを自撮りモードに設定し、三人の顔が良く写るように位置を整える。もちろん、肉棒もちゃんと映えるように意識して。

 そして――。

 

「それじゃあ……せーのっ♥」

 

 フィリアの声を合図に、三人は息を合わせて口付けを捧げた。

 アスナとユウキは、キリトの脚の間に顔を埋めるようにしながら左右の陰嚢に。フィリアは先端にできたフェラチオリングの間に。シャッター音を模した効果音がスマホから数回響き、醜悪な肉の柱を愛おしむ三人のキス顔を撮影していく。

 

「んーっ……♥」「はぁっ……♥」「……んぁっ……♥♥」

 

 キスマークがしっかりと残るまで、たっぷりと時間をかけて唇を押しつけたら、キスする場所を変える。端正な顔ごと唇を軸に押し当てるアスナを、亀頭のすぐ下に口づけるユウキを、下腹部と肉棒の境目にある根元にキスするフィリアを、カメラレンズが余すところなく記録していく。そしてもちろん、ルージュの痕それ自体が記録であることは言うまでも無い。

 生殖に適したメスを数多く従えることがオスとしてのヒエラルキーを上げるなら、自らを飼いならすオスが生殖に優れていることを記録し、他のメス達にアピールし続けることは、孕まされるメスとしてのヒエラルキーを上げる。違うオスと番うメス同士の間で交わされれば、それはただの下品なマウント合戦に過ぎないが――同じオスに飼われるメス達の間で交わされれば、淫猥ながらもそこにはどこか気品を伴う。さながら、サロンで貴婦人達が繰り広げるような、上品な色香を飾った密談となるのだ。

 

「んっ、んっ……♥ キリトくんのちんぽの臭い、最高……♥♥」

「あっ、ここ空いてる……キスしちゃえ♥」

「アスナもユウキもちんぽキス好きすぎでしょ……♥ ほーら、次撮るよー♥」

 

 一般的に頬へのキスは『親愛』を、手へのキスは『敬愛』を、足へのキスは『忠誠』を意味すると言われている。ならば、肉棒やその周辺へのキスは何を意味するのだろうか。

 少なくともアスナ達にとって、その行為には『情欲』、『屈服』、『隷属』、『性愛』、『奉仕』、『興奮』、『崇敬』、『友誼』、『歓喜』――それら全てを混ぜ合わせ、精液と同じくらいドロドロになるまで濃縮したような意味が含まれていた。

 

「んぷっ……♥ はーい、二人ともぴーすっ♥」

「「ぴーひゅっ♥♥」」

 

 肉棒にむしゃぶりついたまま、アスナとユウキが片手でピースサインを作って顔の側に掲げる。同じポーズをとったフィリアは、己の顔共々その光景をスマホのカメラで撮影していく。喜び勇んで肉の柱を舐め回すメスブタの笑顔を記録したら、今度は広げた掌で目を隠し、淫靡な娼婦の如く振る舞う姿を撮影する。

 そうして、雄の下腹部に吸い付く雌達の音と、スマホのシャッターの音はその後も延々と響き続けた。

 レインとのディープキスに一区切りを付けたキリトが、セブンをレインの膝枕へと預けて上体を起こす頃には、キリトの下腹部はすっかり唾液とルージュの痕まみれにされ尽くしていた。

 

「おいおい……。さすがにちょっとやりすぎじゃないかね、君たち……」

 

 いつの間にか三人の配置は、アスナを中央に、左脚の上にユウキ、右脚の上にフィリアという状態に変わっていた。そして未だに肉棒から唇を離そうとしない三人を見下ろしながら、キリトは苦笑する。

 その意見に反旗を翻したのは、やっとこさ肉棒から唇を離したアスナだった。

 

「――キリトくんが手を付けた女の子の数から考えると、これくらいでちょうどいいと思う人ー」

「「「はーいっ」」」

 

 その場にいたセブン以外の女性全員がアスナに同意する。

 

「…………はい……そうですね……」

 

 女性陣からの圧力と、これまで己が手を出してきた女性の数としてきた行状の数々を思い出させられたキリトも、遅ればせながら同意する。いや、同意せざるを得なかった。

 そんなキリトの様子に、女性陣がくすくすと笑い声を零していると、今まで部屋を照らしていた天井の照明がゆっくりと薄暗くなっていく。それと同時に天井の隅で起動した二台のスポットライトが、円形の光を左右から重ねてステージ中央部を照らし出した。

 

「――そろそろ始まるみたいだよ。リーファちゃんとストレアちゃんの、スペシャルショータイムがね」

 

 セブンを膝枕したレインが、キリトの耳元にそっと囁く。

 雄を楽しませるためにリーファとストレアが考えて創り上げたショーが、今まさにその幕を上げようとしていた。

最も好きな(または最もエロシーンが見たい)ヒロインは誰ですか? (複数投票可方式のはまたいずれやります)

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