淫欲に上書きされるファントム・ワールド 作:ノテス
「現れたわね、ファントム!」
学校帰り、舞は途中から自分を付け狙う不自然な視線を感じた。
そこで、彼女は戦いやすい場所を探してそのまま歩き、人のいない裏路地まで追跡者を誘い出してから、後ろを振り向いて戦闘の構えを取った。
舞の前に姿を現した追跡者は、宙に浮いたノートパソコンのような姿をしている。
そのパソコンには、データの通信に使うケーブルらしき物が何本も接続されていて、ファントムはケーブルを触手みたいにスルスルと舞へ伸ばした。
「甘いわ!」
舞の戦い方は、体術で敵を打ちのめすという単純明快なものだ。
敵に触手を伸ばされても、それを手で掴めれば、ハンマー投げの要領で敵を振り回し、投げ飛ばせる。
そして、吹き飛ばした敵が障害物に激突し、ダメージを負って一時的に動きが止まったところでトドメを刺す。
これで勝利できると舞は考えていたが、甘かったのは彼女の方だった。
「あぐっ!?」
ケーブルの先端にある端子部が、舞の体に触れた。
その瞬間、舞はファントムのパソコンに接続され、彼女のデータがパソコンの画面に表示される。
表示されたデータの内容は、名前・年齢・身長と体重・スリーサイズといったプロフィールの他、「属性」と書かれた広い表記欄があった。
属性欄には、
美少女・女子高生・処女・クォーター・金髪・サイドテール・泣きボクロ・巨乳・姉御肌系・戦うヒロイン
という、舞がエロゲーヒロインであったらどのような属性を持つのかが簡素に纏められている。
「な、何よ、これ、は……。」
パソコンと繋がった舞は、ファントムの力により、全く身動きが出来なくなっていた。
そんな危機的な状況下で、彼女とファントムがいるこの場所に、フラリと1人の男が歩いてきた。
男の風貌は、不細工で冴えない初老の清掃員という、ごくありふれたものだ。
しかし、舞の方を見た彼の顔には、欲望の色が溢れ出ていた。
「グヒヒヒヒッ!」
「な、何なのよ、あの男?」
服の上からでも分かるほどに抜群のスタイルを誇る舞は、男の視線を集めやすい。
校内のみならず、ただ普通に道を歩いたり電車に乗るだけでも、好奇と欲望の目に晒されるのが常なのだ。
今現れたこの男も、以前から何度も舞を見かけ、特殊で歪んだ欲望を心の奥に秘めていた人物であった。
彼の欲望は、舞が交戦中であるパソコン型ファントムの一部となっている。
舞への復讐心を核として与えられているファントムは、自身が集めた欲望の持ち主の中でも、一際おぞましい結果を舞にもたらす嗜好の持ち主である彼に目を付け、ここへ呼び寄せたのだ。
「ワシは前から思っていたんだ。お嬢ちゃんなら、ワシの理想の妻になれる素質があるとな。」
「馬鹿言わないで! あんた、どう見てもあたしと何十歳も年が違うでしょ! こんな年下の女の子に欲情して、恥ずかしくないの!?」
「別に、今のお嬢ちゃんにはそこまで欲情しておらんよ。お嬢ちゃんの将来を想像して欲情した事はあるがね。でも、これがあれば、その将来を待つ必要もなさそうじゃな!」
初老の清掃員の男は、パソコン型ファントムのキーボードを叩く。
画面に列挙されていた、舞がエロゲーヒロインだったら持ち合わせているであろう属性を、彼は自分好みに書き換え始めたのだ。
「これはこうして、ここは、あれだな!」
舞が持っていた、美少女・女子高生・処女・クォーター・金髪・サイドテール・泣きボクロ・巨乳・姉御肌系・戦うヒロインという属性は、
美少女 ⇒ 熟女
女子高生 ⇒ 人妻
処女 ⇒ 出産経験有り
クォーター ⇒ 純日本人
金髪 ⇒ 黒髪
サイドテール ⇒ ツインドリル
泣きボクロ ⇒ 泣きボクロ
巨乳 ⇒ 爆乳
姉御肌系 ⇒ おっとり癒し系
戦うヒロイン ⇒ 孕ませヒロイン
に変更されてしまった。
男がキーボードのエンターキーを押すと、設定は直ちに反映され、舞の容姿に変化が起こる。
「えっ、やだっ、何!? いっ、いやあああああ!」
舞の服が光になって消え去っていく。
全裸にされた肢体は、万遍なく脂肪が追加されてムッチリ体型に変わった。
特に胸の増量は目覚しく、元の90センチ台から2回り以上も膨れている。
パソコンの画面に出ている舞のスリーサイズも更新され、バストは105センチのKカップ相当と新たに表記された。
また、クォーター設定が純日本人になった事で、顔立ちから外人っぽさは抜け、髪色は艶やかな黒一色に染まる。
おっとり癒し系の属性は、舞の目を垂れ目に変え、髪形はその顔に似つかないツインドリルに纏め直された。
ここまでの時点で、既に原型を留めないレベルの設定変更を加えられた舞だが、残念な事に、設定の反映は未だ完了していない。
「もうやめてっ! 年なんて取りたくない!」
美少女属性が熟女に書き換えられたために、17歳の舞は急速に老けていく。
鼻筋や眉間には皺が刻まれ、肌の質感もカサカサして荒れた状態になった。
重過ぎるKカップの爆乳は老化で垂れ下がり、出産経験有りの設定により乳首はプックリ膨らんで真っ黒に変わる。
「良い感じに仕上がってきたじゃないか! 思った通り、いやそれ以上にワシ好みになったな! やはり、女はこのくらいの年齢が一番熟れて食べ頃なんじゃよ!」
肉体の変異が終わると、舞の身体は黒い光に覆われた。
光はやがて鮮やかな着物になり、豊満過ぎる舞の肢体を覆い隠す。
これでようやく設定の反映が完了したらしく、舞に触れていたパソコンのケーブルが離れていった。
「どうじゃ? 今の気分は?」
「最低、です……。わたしをこんな姿にして、どういうつもりなんですか!?」
「ハハッ! 見た目だけじゃなく、言葉遣いまで設定に沿って変わっておるじゃないか!」
「何を言っているんですか!? わたしは別に……あれ? えっ、どういう事ですか、これは!」
姉御肌系の属性がおっとり癒し系に変化した事により、舞の顔は穏やかな印象を相手に与える造りになっているが、それだけでなく、性格や言葉遣いまでもがこの新たな設定の影響を受けていた。
だが、この事を自覚しても、舞は自分の意志で言葉遣いを直せない。
無意識のうちに、舞が発しようとした台詞は設定に沿ったものへ変わってしまうのだ。
「いい加減にしてください! わたしを、元に戻して!」
パソコンのファントムが設定を書き換えた事が原因でこの姿になったのなら、もう一度パソコンで設定を書き直せば、元に戻れるはず。
そう考えた舞はファントムの方へ向き直るが、そこで思わぬ光景を目にする事となる。
「嘘!? ファントムが、自力で自分を……!?」
パソコンはショートし、バチバチと火花を散らして、ボディに亀裂が入っていく。
唯一設定を書き換えられる存在が消失すれば、舞は二度と元に戻れなくなるのだ。
そのため、パソコンのファントムには、目的を達した後に自己崩壊を起こすプログラムが仕込まれていた。
「待ってください! あなたが壊れたら、わたしは……!」
慌ててパソコンに駆け寄ろうとする舞だが、既に手遅れだった。
手を伸ばす彼女の眼前で、パソコンのボディや液晶が割れて、バラバラに砕けていく。
本体が崩壊した事に伴い、ファントムとしての力も失われ、その場には壊れたパソコンのパーツだけが無残に散らばった。
「そ、そんな! わたしは、これから一体どうしたら良いのですか!?」
「決まっておるだろ? 最初に言った通り、ワシの妻になれ! さあ、この場で夫婦の契りを交わそうじゃないか!」
愕然とする舞に、初老の清掃員の男は抱き付き、唇を奪う。
初めてのキスを好きでもない男にされてしまった舞は、嫌悪感と共に、不思議な感覚を味わっていた。
「んんっ……何だか、頭がボーッとしてきました……。」
「当たり前じゃ。お前の設定を女子高生から人妻に書き換えたのを忘れたか? 人妻という事は、当然夫がいる身だろう。肉体や人格までもが設定に抗えなかったのなら、夫として設定された男に逆らえないのも分かりきった事ではないかね?」
「あなたが、わたしの、夫?」
「うむ、そうじゃ。ほれ、そろそろこのデカチチを見せてみろ。」
黒い着物の胸元に、男の手が入り込み、布を左右に引っ張った。
すると、着物に押さえ付けられていた爆乳が大きく弾みながら飛び出してくる。
形こそ完全に垂れてしまっているとはいえ、105センチのKカップの量感は伊達ではなく、男が乳房の下に手を差し入れて持ち上げると、ズッシリした重みが手の平に圧し掛かるのだ。
その状態で手を軽く跳ね上げてやれば、爆乳はボールのようにたゆんたゆんと弾み、乳首からは白い母乳が噴き出した。
「出産経験有りの設定のお陰で、設定を書き換えた後の年齢が49歳になっておったというのにミルクが出ているな。味はどうかね?」
初老の清掃員の口が、真っ黒になった舞の乳首に吸い付く。
乳輪ごとチュウチュウと乳首は吸われ、舌で唾液がたっぷりと塗り付けられていった。
乳首から噴射される母乳は、塗り付けられた男の唾液と混ざり、彼の喉奥に注がれる。
「おおっ、旨いな! 安易な甘さではなく、少し渋味がある。歳が歳だからかね? この歳の女の母乳など飲める機会はまずないから、新鮮だな!」
「あ、味を実況しないでください!」
「なら、ここらで母乳を飲むのは一旦止めてやる。その代わり、子種を仕込むか!」
「えっ!? あっ、きゃあっ!」
舞は押し倒され、着物の隙間に初老の清掃員の手が入って、パンツを奪われてしまった。
ファントムによる改造で感度の上がっていた舞の体は、既に充分に火照っており、股間の割れ目はじっとりと湿っている。
前戯などせずとも、いつでも準備万端だと主張しているかのように。
「挿れるぞ!」
「いやだっ、やめてっ! いやああああああーっ!」
泣き叫ぶ舞の割れ目に、初老の清掃員の極太肉棒が遠慮なくブチ込まれた。
本来は処女であるにも関わらず、設定により歳相応に緩くなった膣は彼の侵入をあっさりと許し、舞の意思とは裏腹に肉棒を締め付けながら精液を搾り取っていく。
「これは凄い名器だ! うおおっ、ワシがこんなにも早く限界まで連れて行かれるとは! もう、我慢できん!」
「ぎゃあああああああああ!」
孕ませヒロインの設定を与えられた事で、舞は中出しされれば絶対に妊娠する特殊な体質に変えられている。
そんな彼女の膣を大量の精液が満たし、パンパンに膨らませてしまった。
「ふぅ……ハハハハッ! これで、お前はワシの子を孕んだな! 正真正銘、ワシの妻にふさわしい体となった訳だ! さあ、うちに一緒に帰ろうか。」
「い、いや、です……。」
力なく答える舞は、初老の清掃員に抱き抱えられ、すぐ近くに停められていた彼の車に乗せられた。
妊娠確定した彼女の苦難は、ここからが本番なのだ。
車で男の自宅に運ばれていく彼女は、次なるファントムに目を付けられ、追跡されていたのだった。