※この作品はR-18です。

教官、お布団あたためておきました   作:あなルン

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本編
始まり


 私はアルティナ・オライオン。

 リィン教官をサポートするべく派遣されました。

 士官学校で過ごすこと数週間。

 教官は私以外にも様々な人から監視されていることに気づきました。

 

「ユウナさんは教官のことをよく見ていますね」

「なぁ!」

 

 バンと席から立ち上がるユウナさん。

 直情的で嘘のつけない彼女なら容易に探りを入れられると思ったのですが、警戒されてしまった模様。

 やはりコミュニケーションは難しい……。

 

「そ、そんなことないし? あの人がタラシなのがいけないの!」

「タラシ、ですか」

 

 プリプリ怒るユウナさんから離れ、私はデータベースにアクセスして「タラシ」なるものを調べてみました。

 ふむ、これは……。

 

 

 

「どうぞ。欲望のたけを私に吐き出してください」

 

 夜、私は教官の部屋を訪れました。

 スカートを両手でたくし上げ、上目遣いで見上げます。

 「タラシ」なのはきっと無意識下で性欲が限界まで高まっているからなのです。

 サポート役として、監視役として、様々な方に粉をかけていつか刺される未来を阻止しなくてはなりません。

 ですが、無自覚ジゴロな教官は、何故かオロオロしています。

 

「な、なにを言っているんだアルティナ! いいからスカートを下ろせ」

 

 ふむ、天然ジゴロのくせに初心ですね。

 もしや童貞というやつですか。

 私はアプローチを変えるべく作戦を変更します。

 「いきなりエッチ」から「ゆっくりエッチ」です。

 少し遠回りですが、簡単なスキンシップを積み重ねて目的達成を目指します。

 私は手始めに、両手を挙げて「だっこ」を要求してみました。

 

「?」

「……だっこです」

「あ、ああ」

 

 教官の膝の上に抱き上げられました。

 そっと抱きしめられ、教官の体温に包まれます。

 頭もポンポンされました。

 とても気持ちいいです。

 

「落ち着いたか?」

「……教官、意外と手馴れてますね」

 

 初心なのに……。

 これは矛盾しています。

 

「ああ、妹が甘えっ子でな。よくこうしていたんだよ」

「そうだったんですか」

 

 たしか義理の妹さんだったはず。

 私のなかで何故か「鈍感」の2文字が浮かび上がりました。

 論理的飛躍なのですが、何故かしっくりきます。

 さて、私ばかり気持ち良くなっても申し訳ないのでお返しをしましょう。

 教官の背に手を回し、首筋に顔をうずめます。

 

 ちゅっ。

 

 少し調子に乗って首筋にキスをしちゃいます。

 

「アルティナ?!」

 

 仰け反る教官に私はまた何か間違えたのかと首を傾げます。

 その時、雲間から月が顔を出しました。

 赤くなった教官の顔がよく見えます。

 

「……」

「……? どうかしましたか教官」

「え、あ、いや」

「イヤでしたか?」

「いや、そうじゃないよ。少し驚いただけだ」

「そうですか」

 

 キスはまだ早いようです。

 私はユウナさんがぬいぐるみにしていたように、教官にぎゅっと抱きつきました。

 

「ア、アルティナ」

「もう少しこのままで……」

「あ、ああ……」

 

 教官にだっこされながら、頭をポンポンされる。

 これはなかなか気持ちが良いです。

 お尻に何か固いものが当たるのが少し気になりましたが、私はいつしかうとうとと眠ってしまうのでした。

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