※この作品はR-18です。

奢侈淫逸のジュリエット   作: 提 督

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今回はHシーンありません。
ただ、最後の蓮季のセリフは個人的に言われたいセリフ10位ぐらいです。


第1幕 露壬雄×蓮季 前編

☆蓮季

 

 

「蓮季は犬塚のことが大好きだから」

 

言っちゃった。

寝不足気味の顔で

雰囲気も何もない談話室で、

……いつものような鏡の前じゃない、他でもないあなたの前で。

頬が火照り、ニヤける顔を隠そうと手が勝手に動いてしまう。

少し耳鳴りもする。このまま倒れたらあなたは私を支えてくれるだろうか。

そしてあなたは答えた。

 

「蓮季、

全部話すから聞いて欲しい。

オレとペルシアのことを――」

 

何かが――

外れた音がした。

 

 

 

 

******

 

☆露壬雄

 

 

「オレとペルシアは付き合ってるんだ――

だから…お前の気持ちは嬉しいけど応えられねえ…」

 

「ウ…ウソだよな?

弱みを握られて…」

 

「違う、オレの意思だ…!!」

 

「……違う。

…それは違うゾ」

 

蓮季は力なく首を振った。

 

「そんなことは違う。絶対に違う!

なんで……?

どうしてそんな誰も幸せにならないことするんだゾ?」

 

「だからこのことは内密にしていたんだ。

でも、親友として蓮季、お前だけには…」

 

「蓮季は親友じゃない!!!」

 

蓮季は怯えていた。

そう、ちょうど在りし日のペルシアのように

その目からはとめどない感情があふれ出していた。

 

「蓮季にとっては犬塚が親友だったことなんてない!

最初は知らない人。

次にやたら質問してくる怖い人。

そこからは、ずーっと片思いのあいてだゾ!!

それが、

実は敵国の女とデキてたから付き合えない?

このことは誰にも言うな?

フラれたから友達になれ?

そんな都合のいいこと言われても従えるわけないゾ…」

 

「ま、待ってくれ。

ホント、これは全部俺が悪いんだ。

ペルシアにも俺から告白した。

頼む。俺はなんでもする。

浮気は無理だがそのほかのことならなんでもお前の言うことを聞く!

だから、ペルシアには危害を加えないで欲しい…!!」

 

気付くとオレは土下座をして頼んでいた。

 

「………わかったゾ」

 

「本当か!?」

 

一縷の望みに希望を託した俺が頭をあげた時。

蓮季の目に見たものは炎だった。

それもこれからの道を照らすものではない、

自らを焼いて、全てを焼き尽くすような炎。

 

「ついてこい、犬塚。」

 

「お、おう。」

 

その声の優しさがいつもの優しさと違うことに気が付けば

こんなことにはならなかったのかもしれない。

 

 

 

******

 

 

 

沈黙の中、オレ達が着いたのはとても見慣れた場所、俺の部屋だった。

 

「(なにか他ではできない話をするつもりなのか?)」

 

蓮季は意を決したように唾を呑み込むと小さな声で

それでもさっきの告白とは比べものにならない決意を込めて言った。

 

「蓮季の服…脱がせて。」

 

「え、いや、蓮季何言って…

あ、あれか。身の回りの世話をすべてやれっていう…」

 

「とぼけるな!

……犬塚もわかってるだろ?

もう蓮季は蓮季が愛した人の心を手にできないゾ。

どんなに足掻いて、勉強して、いい子ぶって、犬塚のために働いても。

いくら黒犬を楽しくしても。

どれだけ分かり易く勉強を教えても。

死ぬまで犬塚と付いて行ったとしても。

 

……だから、口止め料として愛した人の体ぐらいは貰っていくゾ。」

 

蓮季は泣いていた。




今回短くてすみません。
頑張って書いていきます。
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