※があるキャラが平行世界のセリフです
平行世界キャラ達より先にイッセーたちが使い魔の森へ行ってきたという設定で進行しています
イッセーが転生した時に心を入れ替えずスケベで問題児なままオカ研に入部した という設定のイッセーが登場します
ある日の部活中……部室にグレモリーの魔法陣が出現する
「え……?この文様……、この魔力っ!?」
「っ!?どういう事っ!?」
「ん?あれっ?この文様って――――――」
※「っ!?どういうことなの!?これっ!」
※「えっ!?ここは――――――」
※「え!?部室!?転移失敗ですか?ぶちょ……って……ええええええ!?俺がもう一人いる!?そんであっちにも部長がもう一人!?あっちにもみんながいる!?」
※「……これは……一体……もう一組私たちが……!」
※「これは、どうやら、異世界にきてしまったようですね、平行世界と呼ばれる世界のようです……」
※「へへへ……、あっちの部長と朱乃さんも素敵なおっぱいだ」
※「イッセー先輩はどこでもブレませんね……」
「平行世界の俺達か、もう何でもありだな。さすが魔法がある世界だ、ファンタジーすぎだろ」
「本当にイッセー君といるといろいろと起こるね」
「俺は関係ないだろ。その言い方だと俺が平行世界から呼び寄せたみたいじゃん」
「私はそうだとしても驚きませんよ。イッセー先輩」
「小猫ちゃんのイメージの中の俺凄すぎない?」
「ふふっ。イッセー先輩?羊羹食べます?」
「いるいる」
「はいっ……」
「あ~。……ん?ん~……?……んっ。これ、いつもの羊羹じゃないね?」
「あ、わかります?今日はいつものよりちょっと高いのなんです」
「いつものより味がさっぱりしてて上品だと思った」
「ふふっ、でしょ?こっちのも好きなんです」
「うん、こっちのもおいしいね」
「イッセー君?お茶入れたわ、飲むでしょ?」
「飲む飲む。ありがとう」
「いえいえ、うふふ……」
※「随分こっちと雰囲気が違うような……」
※「あっちの俺小猫ちゃんにお菓子食べさせてもらってる!?」
※「衝撃映像ですね、これは……」
※「あっちのイッセー君の体つき……、こっちとまるで違いますね」
※「あらあら、仲良さそうでいいわね、ほほえましいわ」
「おい、見ろよ木場?お前はもう一つの世界でも冷静な奴らしいぜ」
「みたいだね……、でもイッセー君のほうはずいぶん違うみたいだよ」
「どうやらそうらしいな。去年の俺が心を入れ替えずにいたらあんな感じなんだろうな、たぶん」
「冗談でも笑えないよ、ソレ……。まず想像がつかないよ……イッセー君……」
「イッセーさんがもう一人!?どうなってるんですか!?これっ」
「やめてくださいよっ、イッセー先輩っ。考えただけでゾっとしますよ、それ」
「ははっ、ごめんごめん、小猫ちゃん」
「あっちのイッセー先輩がさっきから私たちの胸ばかりいやらしい目つきで見てきて……居心地が半端なく悪いです……」
「あらあら、欲望むき出しのイッセー君もいいけれど、私はいつものイッセー君のほうが好きだわ……」
「私もよ、朱乃。というか、私のイッセーをあんなのと比べないで。
さっきからじろじろ人の胸ばかりみて気持ち悪いったらないわ。顔が似てるだけに無性に腹が立つわ」
「あら、でも雰囲気も全然違うわよ?」
「そうね、立ち居振る舞いから雰囲気から全部違うわね……。本当に顔が似てるだけっていう感じね?すごい違和感を感じるわ……」
「全然違いますよぉ!イッセーさんはあんなエッチな目で私を見たりしませんよっ!ベッドの上でだって優しい目ですしっ」
「イッセー?今のどういう事?「ベッドの上」と言うのがどういう事かあとで詳しく聞かせてもらうわよ」
「ハハハ……、えーと、ひとまず今はお客さんに集中しませんか?部長」
「とりあえず話かけてみましょうよ?リアス」
「あなたに敬語使われるのすごく久々だから緊張するわ……」
「今はお客様も来られていますし、少し我慢なさってください。部長」
「もう、むず痒いったらないわ……!」
「イッセー先輩の敬語久々に聞くと新鮮ですね……」
「完全にいつもの話方に慣れちゃったよね……」
※「ありゃ……向こうの部長達にはずいぶん不評みたいっすね……俺」
※「はぁ、ええと、あなたは……私よね?グレモリーさん?ここはどこなのか教えてくださる?」
「ここは駒王学園の旧校舎でオカルト研究部の部室よ、……知っているでしょう?」
※「やっぱり、転移の魔法の失敗か何かで別の世界線に飛ばされたのね……」
「ねえ、あなたたちはどこに転移をしようとしてこっちの世界へ来たの?」
※「使い魔の森へ使い魔を捕まえに行こうとしていたところよ」
「へえ、時間軸的には大体同じなのか、未来から来たとかだったらちょっと喜んだんだけどな……」
「みたいね。ねえ?そっちのリアスさん?
そちらの兵藤一誠君が私と私のかわいい下僕にいやらしい目を向けてるのだけど、なんとかしてくださらない?とても不快だわ」
※「……ごめんなさい、いつも言っているのだけど……。イッセー?
いつも言ってるでしょう?女性にそういう目を向けるのはおやめなさい。私達とは言え違う存在なのだから……」
※「はっ、はいっ!部長!気をつけます……!すみませんでした!」
※「うちのイッセー先輩がごめんなさい……」
※「うちのイッセー君が申し訳ありません……グレモリー先輩」
※「申し訳ありません、リアス……いえ、グレモリーさん」
※「おい、木場。向こうの俺雰囲気違いすぎじゃね?」
※「イッセー君はだいぶ違うみたいだね……」
※「イッセー先輩は自重してくださいっ……」
「ねえ?そっちの小猫ちゃん?そっちの俺、兵藤君っていつもこんな感じで怒られて、みんなに頭下げさせてるの……?」
※「うっ……いや、まあ……」
※「大体そうですよ、こっちのイッセー先輩は。覗きとか盗撮しますし」
「そ、そうなんだ……。大変だね、そっちの世界。ヤバい……、結構ショックでかい……」
※「なんだよっ、俺の癖に俺の気持ちわかるだろ!?」
「悪いがさっぱりわからん……。俺も去年はバカやってたが、堕天使に殺されかけて心入れ替えたからさ」
※「……心入れ替えたって……ええ……?」
「私のイッセーが私が知ってるイッセーでよかったと、今心底感じてるわ。私……」
「そうね、リアス。全然違うわね……。他のメンバーは変わらないみたいだけど……」
「イッセー先輩はあんな風に私を見ません……。いつものイッセー先輩が私の先輩です……」
※「本当にごめんなさい……そっちの私……」
「僕もイッセー君がうちのイッセー君でよかったと思うよ……」
※≪いるのか?そっちの俺≫
≪……俺もいるのか≫
※≪ああ、そっちの相棒はどんな感じだ?≫
≪そうだな、歴代最低の能力の赤龍帝だった、が、今は歴代最高の赤龍帝だ≫
※≪ほう、面白い事を言う。こちらも歴代最低の能力の赤龍帝だが……どういう事だ≫
≪ふっ、さあな。相棒の事を語りだすと夜が明けるさ。こいつはそれだけのもの超えてきたという話だ≫
「赤龍帝にそこまで言わせるなんて、さすが私のイッセーだわ」
「ハハハ……、リアス部長の為ならなんでもないですよ……」
※≪ククク!面白い!おい!相棒!手合わせをしてみろ!≫
※「えっ?俺が、俺と!?」
≪ククク!そっちの俺よ?やめておけ。時間軸が同じなら相手にならんぞ?そんなにボロボロにされる相棒がみたいのか?≫
「おい、ドライグ……」
※「なっ!?そっちのドライグ!?」
※「最高の赤龍帝ね……、ふふっ、面白いじゃない!やりなさい!イッセー!」
※「はいっ!部長!」
「どうしましょう?部長」
「いいわ、手合わせしてあげなさい、手加減は不要よ。怪我させても問題ないわ違う世界の住人だもの。それと話方いつも通りにしていいわよ?イッセー」
あらら、あっちの俺がリアスやみんなにいやらしい目向けてたのがだいぶご立腹みたいだ……
「わかったよ、リアス。これでいい?」
「ええ、やっぱりあなたはそうでなくちゃ」
リアスがいつものニコニコ顔に戻ったよ!
えっ!?俺の敬語がそんなに気に入らなかったの!?
「いつものイッセー先輩の話し方の方がいいです……」
※「なっ!?部長になんて口の聞き方だ!しかも呼び捨てっておい!それになんだよ、その話し方!俺じゃないみたいじゃねえか!」
「お前は俺じゃないだろ、俺は俺だ。さ、やるなら外出ようぜ」
全員で旧校舎前に立つ
じゃ、軽くやりますか、ちょっと楽しくなってきたな
≪ククク!面白くなってきたな!≫
「朱乃?一応人払いの結界頼めるか?」
「はい、あなた。行ってらっしゃい」
※「なっ!?朱乃さんにまで!?おい!お前いい加減にしろよ!?」
「あぁ……、そうか、知らないんだっけ。俺、リアスと朱乃とアーシアと付き合ってんだよ。将来も約束してる」
※「「「「「「ええええええええええええっ!!??!?」」」」」」
平行世界の一同が両方のリアスと朱乃とアーシアを見る
こっちの部員全員ががうんうん、と頷く
「ど!どういう事だ!?それっ!将来を約束ってつまり婚約って事か?」
「そうだけど……、どうかしたか?」
※「な、なぁ?もしかしてそっちの俺も俺と同じでハーレムを目標に、上級悪魔を目指してたりする……?」
「……は?ハーレム?何それ……?確かに上級悪魔を目指してはいるけど……」
※「えっ……?上級悪魔になって眷属を女の子だらけにしてハーレムを作るのが目的じゃない……?。じゃあ何の為に目指してるんだ?」
「ハハハ……、うちのイッセー君がイッセー君でよかったね……?小猫ちゃん」
「私今心底そう感じてますよ、祐斗先輩……。比較対象が酷過ぎるって問題もありますが……」
「……リアス」
リアスの肩を抱きよせ
「あっ……イッセー……」
※「あっ!?部長に!」
「……俺が上級悪魔を目指す理由は、リアスが堂々と俺と付き合えるようにする為にだよ、俺はまだ下級悪魔だからな。
リアスが将来「この人が私の夫よ」って誰に対しても胸張って言えるように、俺もリアスと対等の立場の上級悪魔になる。それが俺の夢だ」
「イ……イッセーったら……みんな、見てる……から……もぉっ……」
リアスが恥ずかしがりながら俺の胸に手を添え寄り添ってくる
「……イッセー君……?」
「むぅ……イッセーさんっ……?」
「それにしても……、上級悪魔を目指す理由がハーレムって……。女の子を性欲処理の道具とでも思ってるのかしら?あの男……」
「許せませんね、朱乃さん……」
「全く、女をなんだと思ってるのかしら……!」
「イッセーさんの顔で「ハーレム」なんて言わないでほしいです……」
「本当にそう思うわ……。アーシアちゃん」
「……心中お察しします」
※「あっちの私がものすごく羨ましいんだけど……。何?この差」
※「もう……!あっちのリアスの事だけど羨ましいわ!」
※「別人みたいに見えてきました……、見た目はイッセーさんなのに」
※「むこうのイッセー先輩。試合開始前からいいパンチ打ってきますねー」
※「ホント、こっちと全然違うね……、向こうのイッセー君はモテそうだ」
※「ちょっ!?みんな!?」
「先輩はモテますよ?普通に……何度か女子の話題にも上がった事ありますよ?「最近いいよね」って……」
「へー、そうなんだ?初耳だ」
「へーって、先輩って部長達以外に全く興味ないですよね」
「リアスと朱乃とアーシアと付き合えてるだけで幸せだし。モテたいとも思ってないし」
「……だからイッセー先輩は安心できるんですよ……」
「そう?」
「ふふっ、そうなんです」
「さって……、アーシア?俺の上着もっててくれるか」
上着を脱ぎアーシアに渡す
「はいっ!イッセーさん気を付けてくださいねっ!」
「木場?小猫ちゃん?大丈夫だとは思うけど、みんなの護衛頼むな?」
「任せてよ、イッセー君!」
「いつもの事ですが、お任せください!イッセー先輩!」
「いつも言う事だけど、小猫ちゃんは無理しないでね?」
「はいっ……」
※「あれは本当に俺か?なんかまるで違うぞ……、なんだあのデキる感じ……」
※「ホントだね……、なんかイッセー君の中に違う人が入ってるみたいに見えるよ……」
「先にそっちのグレモリー先輩にお願いがあります」
「?何かしら」
「そちらから申し込まれた手合わせなので、仮に怪我させても我々を非難しないでいただきたいです。こちらもできるだけ怪我はさせないようにしますが……」
※「かまわないわ、私もあなたの実力が見たいもの、がんばりなさい!イッセー!」
※「はいっ!部長!」
※「イッセー先輩負けたら承知しないです……」
※「イッセーさん、ケガしないように気を付けてくださいねっ!」
※「頑張ってね?イッセー君……」
※「頑張ってね!イッセー君」
「ハハハ……、今まで未知の相手と戦う時は不安が少しはあったのに、不安が一切ないんですけど」
「ふふっ、イッセーだもの、今イッセーが居なかったらこんなに安心していられないと思うわ……」
「うふふ、私の旦那様は頼もしいわ。本当に……」
「本当に安心できますよね……」
ふむ、あっちの俺もなんだかんだで愛されてはいるみたいだな……こりゃ怪我させないほうがいいな、余計な怨み買いたくないし
じゃ、匙の時と同じでまずはかわしながら様子見すっか
「じゃ、ルールは神器の使用もありにしましょう。ルールはダウン時10カウント、あるいは参ったを言うまでで……、ドクターストップもありで」
「ええ、そうしましょう、いいわね?そっちの兵藤君も」
※「はいっ、部長!」
「イッセーに部長って言われるのすごく違和感があるわ……」
「じゃあ、はじめっ!」
※「ふふっ、「最高の赤龍帝」がどれ程のものなのか、楽しみだわ!」
※「うおおおおおっ!!」
もう一人の俺が走りこんでくる、
「…………」
もう一人の俺とその場で近接戦闘になり大ぶりの拳打や蹴りを放つが全てかわす
10何発はなったところで息があがってくる
もう一人の俺は修行とかはしないのかな?
まるで先日の匙を思い出す動きだ
※「はぁっはぁっ……!なんだ……これ……!?当たらねえぞ!?」
※「ちょっと……、これは……何……イッセーが一発も当てられない……。いくらなんでも……」
※「一発も当たらない……、どういう事……!?ねえ、リアス……!?」
※「えっ……、私に聞かないでよ……朱乃……。私だってわからないわよ……こんなの……」
※「……これは、力の差が歴然としてますね……。あれは何万何十万という反復訓練を積んだ動きですよ……!」
※「何ですか……これ。勝負になってませんよ……」
※「これは一体……どういうことなの……」
※「これが、赤龍帝ドライグが最高とまで言う赤龍帝……!イッセー君!無理しないでね!?」
※「っせぇ!木場!今勝つから黙って見とけよ!」
※「……ダメだ、火に油だった……」
※「これは心配にもなりますって……」
※「うん……。まずいね……これは……」
※「はい……」
※≪はははっ!これは面白い!おい!そっちの俺!当たりを引いたな!そっちの相棒は素晴らしい才能だ≫
≪……才能だと!?ふざけるな!!こいつが超えてきたものを才能等と言う言葉で片付けるな!!!
さっきも言ったが、こいつには戦闘に関する才能など何一つない歴代最低の赤龍帝「だった」男だ!!今は歴代最高の赤龍帝だがな!!!≫
※≪何!?才能が無かっただと!?俺の所と同じか!?≫」
≪そうだ!俺の宿主も戦いの才能なんて皆無だったぞ!!何度も瀕死になりながら地の底から這い上がってきたんだこいつは……!!それを、才能だと……!!!?≫
「っ!?イッセーが、才能が無い……?……そんな……それじゃ」
「……イッセー君ががそういう事言わないの知ってるでしょ?」
「……そうね。どれだけのものを超えてあの日部室に来たのよ!もう、涙出てきたじゃない……!」
「イッセー先輩は私の誇りです……」
「そうだね、小猫ちゃん。僕の親友は本当に尊いよ……」
※「っ!彼は……、努力だけであそこまで高めたと!?」
※「……そんな……」
※「才能が皆無って……!?そんな……、そんな事って……!」
※「性根の部分が違ったのね、きっと……」
※「そんな、才能があったんじゃないのか!?才能があるからそこまでの高みへ行けたんじゃないのか!?……それではあまりに違うではないか……うちのと……≫
≪ふざけるな……!!!うちの相棒はな!どれだけ力が足りなかろうが!!自分に才能がないとわかっていようが!!こいつはどんな時も「リアス先輩を守るんだ!」と言って立ち上がってきた!!
この俺に向かって来た!これはどこまでも自分を高めようと積み上げ続けた結果だ!!貴様の宿主と一緒にするな!!不快だ!!!≫
「おいおいおい!?ドライグさん!?褒めてくれるのは嬉しいけど、リアス今いるからね!?俺今めっちゃ恥ずかしいからね!?それ以上バラさないでね!?」
「もう、イッセー……あなたって本当に最高だわっ……。……うぅっ……ぐすっ……」
「あぁっ……!リアス部長ばっかりズルいですっ!」
「本当だわ!リアスばっかり!」
「これはドライグが怒るのも無理ないね……」
「……今、正直気分悪いですよ……私かなりムっとしてます。
苦労してやっと上手く出来るようになって、人前で努力してない人より上手にできたら「才能があったんだね」って言われる気持ちをあっちのドライグに知ってほしいです」
※≪ぐぬぅ、相棒!何をやっている!一発くらい当てろ!≫
※「何話してるんだよっ!?このっ!!」
※「あらあら、あっちのイッセー君はだいぶ積極的なのね……?」
※「あっちの私が羨ましいわ……。それにしてもあっちの私はずいぶんオープンなのね……」
※「ライバルが多いからアピール頑張ってるんじゃ?」
※「なるほど、そういう事かもね……。確かに他に二人もいたんじゃうかうかできないしね……」
※「ホントにお前俺かよっ!?全然違うじゃねえか!戦い方も女の子の好感度も!どんだけ積極的なんだよ!」
「だから、俺は俺だって……。」
「イッセー先輩が女の子に積極的?まず想像つかないんですが。うちのイッセー先輩は基本受け身ですよ?フォロー的に構う事はありますけど……」
「うふふ。言っておきますけど、私達全員自分からイッセー君に告白したから、彼はそれに答えただけよ?勘違いしないでね?」
※「マジっすか!?そっちのみんな……!」
こっちの部員全員がうんうんと頷く
「少なくとも教会では部長達から押し寄せて行ったように見えましたよね?」
「そうだねえ、イッセー君はおもいっきり流されていったね……」
「はい、思いっきり波に攫われましたよね。部長と朱乃さんという波に」
「本当にリアス第一よねぇ、うちのイッセー君は……」
「イッセーさん……ぐすっ……」
「ちょっ!朱乃にアーシア!?俺は二人の事も大事だからね!?いつも言ってるよね!?」
「うふふ、結界のごほうび後でお願いね……?」
「私もっ!えっと……。制服持つのがんばりますからっ!」
「わかったよ!あとでギュっとして頭なでなでな!」
「「キスもー!」」
「わかったよー」
「イッセー?私は……?」
「わかってるよ、リアスにもするよ」
「ふふっ、わかってるわね!さすがだわ!」
※「くっ!はぁはぁっ……!!みんなと話ながら避けるって!ギュっとしてなでなでってなんだよそれ!?ご褒美でキスってなんだよそれぇ!!!」
「あ、すまん。ちゃんと見ながら構えて避けるわ、つい気がそれて話ながらになっちまった……」
※「すごい……本当にイッセーなの……何から何まで全然ちがうじゃない……」
※「開始から今まで全てかわしてるわ、カスってもいないわね……どうなってるの……あっちのイッセー君は……」
※「すごい、あれだけ動いて息一つみだしてませんよ……あっちのイッセー先輩……」
※「……開始前に彼が言った「怪我をさせないように気をつけます」ってこういう事だったんだね……」
※「はぁはぁっ……!な、なんだこれ……、一発も当てられない……おかしいだろ……くっ」
※「おい!一発くらい殴り返せよ!」
「殴り返したら怪我するだろうし、お前が怪我したらお前の所のみんなが悲しむだろ?」
※「舐めんな!」
※≪相棒!残りの体力をつぎ込んで一発勝負をかけるぞ!灰にしてやれ!≫
※「おう!」
平行世界の俺が掌を突き出し魔力を集中させる
魔力を集中させビー玉ほどの玉を作り出す
※「今だ!放て!相棒!!」
※「くらえっ!!!」
「っ!あれは……!?まずい!」
「っ……!」
※「あの魔力量はっ!!やりすぎよっ!?イッセー!!」
俺より一回りほどの大きさの魔力砲が放出される、ドライグの赤い一撃だ
「へぇ……」
腕を前にだし、掌を広げ魔力砲を受け止める
※「なっ!?片手で受け止めた!?」
※「うそでしょ!?山を消し飛ばす威力よ!?あれっ!!」
グググ……!バシュンッ!!!!!!!
魔力砲を握り潰し、魔力の奔流が眼前で四散し消滅する
※「「「「あれを素手で受け止めて握り潰した!?」」」」
※≪馬鹿な!?何者だ!?貴様!!≫
※「なんだそりゃ……」
※「……規格外すぎでしょ。向こうのイッセー先輩」
「……一瞬焦りましたが、そういえばイッセー君でしたね……」
「素手で止められるものなのね……想像もしなかったわ……」
「誰だって想像しないと思いますよ、部長……」
「うふふ、私の旦那様は強いわ……」
「……まぁ、イッセー先輩ですから」
「イッセーさんっ!お怪我はありませんかっ!?」
「あー,大丈夫大丈夫。ほら?この通り無傷だよ。アーシア」
受け止めた掌をひらひらとアーシアに見せる
「よかったぁ……」
「ハハハ……、これだからなぁ……」
「最近慣れてきた感じあります……」
※「……あの、あれを素手で受け止めて無傷って言ってますよ……」
※「言わないで小猫……、今必死に聞かなかった事にしようとしてるんだから……」
※「イッセー君は何を相手にしているの……」
※「……イッセー君が無事に帰ってきてくれるのを願うしかないですね……」
「今のはいい一撃だったぜ?」
※「舐めんな!無傷のくせによ……!!はぁはぁっ……!」
※「そうよ、舐めないで!」
※「はぁっ!はぁっ!」
※「部長っ!?……それはまずいです!今の見たでしょう!?」
※「はぁっ……はぁっ……!いいからやり返せよ!」
「……じゃ、お言葉に甘えて……」
トン…… ゆっくりと胸を押すと尻もちをつき
そのまま大の字になり起き上がず、その場で大の字になる
「な……」
「おい、大丈夫か?兵藤君。顔色悪いぞ」
「っ!っせえええ!一発くらい当ててやらぁ!」
その咆哮と共に立ち上がろうとするが、ガクガクと脚が震えていて、足をもつれさせよろけて倒れる
「いっ!?ぐっ!っく~~~~~~っ!体がうごかねぇ……クッソ……体力使い果たした……」
こないだの匙とまったく同じ絵面だな、顔からいったぞ
「そっちのグレモリー先輩?カウントお願いします」
「……ええ、わかったわ……」
「――――――10、そっちの兵藤君の勝ちよ……」
「はぁっはぁっ……!くっ!もう体がうごかねえ……」
≪そっちの兵藤一誠よ?負けて悔しいか?≫
「当たり前だ!ドライグ!」
≪実力がないのは堕天使に殺されかけて悪魔になった時点で解っていたはずだ。悪魔になった時点でなぜ自らを高めようとしなかった?≫
「くっ……!!」
「いいよ、ドライグ、言わなくて。言っても仕方ないさ」
≪むぅ、しかし、相棒と同じ姿でこうも無様を晒されるとな……≫
「無様なら俺もドライグの前でさんざん晒してるさ」
≪それは修行中の話だろ……、これは実戦だ≫
「ま、なんにせよ終わりだ。そっちのアーシアさん?怪我はさせてないが介抱してやってくれ」
※はっ、はいっ!イッセーさんっ!」
「ただいまー」
「おかえりなさい、あなた……」
「おつかれさまでしたっ!イッセーさんっ」
「お疲れ様、さすがね。イッセー、」
「お疲れ様でした、さすがですっイッセー先輩っ」
※「お疲れ様、イッセー君。ナイスファイトだったよ」
※「お疲れ様、イッセー君。全力を出し切ってよく戦ったわ。相手が強すぎたのよ……」
※「正直、ここまで差があるとは思わなかったわ……。同じイッセーなのに……。とにかくお疲れ様イッセー」
※「本当ね……、もし彼が本気で攻撃してきていたら……」
※「お疲れ様でした、怪我しなくてよかったです。部長……。舐めないでと言った時冷や汗がでましたよ……」
※「そうね……ついカッとして……冷静じゃなかったわ……」
※「でもイッセーさんに怪我がなくて良かったです!向こうのイッセーさんも優しいですっ」
※「そうだね。彼が温情をかけてくれたから、イッセー君は今生きてる。これが実戦なら殺されてるよ」
※「くっそぉぉぉぉ!!!!」
「……イッセー君の姿であの姿は見たくないな、ホントに同じイッセー君なのかな……」
「イッセー先輩は負けてもあんな風に無様に吠えたりしませんよ。祐斗先輩……」
「祐斗?同じなわけないでしょ……?私のイッセーがあんなのであるわけがないでしょう?私のイッセーはもっとかっこいいわよ……!!」
「木場君?あの人は別物よ?同じじゃないわよ?私の旦那様はあんな風に女の子の胸ばかり見て鼻の下伸ばしてばかりで自分を高めない人じゃないわ……!」
「木場さんっ!?どこが同じですか!?イッセーさんはあんなに情けなくないですっ!!全然違いますよっ!」
「す、すみません……」
死体蹴りすごいね君たち!みんな俺を買いかぶり過ぎだって!俺ドライグとの修行中吠えまくりだからね?
≪ククク!修行中は別だろ。そもそも相棒は900倍の重力をかけた状態で神器なしで俺を相手にしてるんだぞ……?≫
いつか勝ってやるからな!
≪ククク!その時が楽しみでならんよ、俺は……≫
しかし……、あっちの俺は修行とか全然しないっぽいよな
≪そのようだな。あれは人間が悪魔に転生して赤龍帝の籠手を宿しているだけだ。相棒とは30年以上の修行の差がある≫
※「くっ!余りにも酷過ぎて納得いかないわ……っ!今度は私たち全員でやりましょう!?」
※「リアス!?」
「……それは、どういう事かしら?」
※「団体戦よ……!イッセーの弔い合戦をしましょう!」
※「えっ!?部長!?」
※「えっ!?ちょっと!?何言い出すの!?リアス!?」
※「部長……!無謀です……!今の見たでしょう……!?」
「……そちらも全員でこちらも全員で、ということですか?グレモリー先輩……」
※「ええ、そうよ!あなたに負けたままじゃいられないわっ」
「それはつまり……リアスや朱乃、アーシアや小猫ちゃん、木場も含めた全員を傷つけると受け取ってよろしいですか……」
※「そうよ!勝負なんだから当たり前じゃない!?」
禁手化……!
『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!』
「え……!?」
「今……、俺の宝を傷つけると、そう言ったんだよなぁ……!!?」
体から赤い魔力を放出させる
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!
空が赤く赤く染まり、大気がビリビリと振動を始める……、魔力によって突風が吹き荒れ
木々がざわめきだし、魔力の波動を受け木々がメキメキと派手な音を出しながら折れる
旧校舎脇の小さな用具入れがグシャグシャにへしゃげながら崩壊していく
頭上が魔力により発生する力場で空間が若干歪み、赤黒い穴を作り出す
自分を中心に発生する力場に引かれ地面の土が塊で浮かび上がり、体の周りに赤い雷を纏い激しい放電を纏う
赤い魔力の柱が高く高く天を衝く
バシッバシッ……バチチッ!!
赤い魔力の柱を纏い、激しい赤い放電をまき散らしながら歩き出す
その場にいた全ての者が尻もちをつく
「まずい!?イッセー君がキレた……!?」
「みんな?下がっててくれ、巻き込みたくない。校舎に入っててくれ……校舎とみんなに結界を張るから
……校舎に入ったら目をつぶって俺を見ないようにしておいてくれ。これから起こる事を見せたくない」
「どうしてあっちのリアスは地雷を踏み抜くような事するの!?」
「本気でまずいわ!ちょっと!そっちの私!?あなた何言ってるの!?勝負は終わったのよ!?諦めなさい!」
「まずいですっ……イッセー先輩が!」
「イッセーさんっ!」
「大丈夫だ、アーシア達は俺が守るからな?さ、危ないからみんなと一緒に校舎に入っておくんだ……」
アーシアの頭を撫でながら退避を促す
「はいっ」
「ちょっと!そっちの私!?死にたくなかったら早く謝りなさい!!本当に虐殺が始まるわよっ!?」
みんながいいながら校舎に入るのを確認し結界を張る
残る平行世界のリアス達の前まで歩いて行き向き合いを見据える
「……できればリアスたちと同じ顔をしてるあんたらを殴りたくない……。だが、俺の敵になるなら――――――」
――――――≪「魂まで滅ぼし尽くすぞ……!!!」≫
ゴアっ!!!!!!!!!!!!
その言葉と同時に俺を中心とした大きな赤い波動が波打ち威嚇する
這いつくばり必死に耐えながら膝まづく平行世界一同
※「何、これ……!?間違いなくお兄様の本気よりずっと強い……!?」
※「……世界の、終わり……」
※「……ダメ…ホントだめっ……これ……!」
※「っ……ダメッ!?リアス!?撤回して!謝って!本当に皆殺しにされるわよっ」
※「見えない力で押さえつけられて動けねぇ……!!!なんだよっこれ……!!?」
※≪相棒!?これはまずい……!これほどとは……!こいつとは絶対にやるな……!!
本当に最底辺から……ここまで鍛えあげたのか!?こいつは……!!俺と、天龍と同等の力の持ち主だぞ!!!≫
※「ドライグと同レベルって!!くっ!!なんだよこれ!!魔力の圧が凄過ぎて前がまともに見えねえ!!」
※「大型台風の風を耐えてるみたいだ……!!魔力の圧だけで吹き飛びそうだ……!!」
※「怖い怖い怖い怖いっ!?…………何これ何これ何これ何これ!?いやぁっ……無理無理無理無理ぃぃぃっ!!!?ううえええぇぇぇっ!!!?」
平行世界の小猫ちゃんが髪の毛を振り乱し、恐慌状態でその場に突っ伏し嘔吐する、
全身を激しくガクガクと震わせている
※「小猫ちゃんっ!?」
※「……あぁ……もう、ダメ……!!!」
※「部長っ!このままだと確実に僕たち全滅します!謝罪しましょう!」
※「ご!ごめんなさいっ!撤回しますっ!!謝りますからっ」
「本当だな……!?次に妙な真似を少しでもしたら、即座に俺の敵として殺すぞ……!?」
※「ええっ!もちろんっ!ごめんなさいっ」
禁手化を解き、平行世界の面々を上から見据える
「……リアス達と同じ顔でよかったな?でなければ確実に殺してた」
その言葉を聞き。魔力の放出が終わる
自分たちを押さえつけていた魔力の圧が止み、その場にへたり込む平行世界の面々……
鎧化をとき平行世界のリアス達と向かい合う
※「ほ、本当にイッセー先輩ですか……あの冷たい目……」
※「こ、怖かった……、まだ歯がガチガチ言ってます……」
※「……冗談じゃないわ……、顔すらあげられ無かった……何だったの、今の……」
※「リアス……?本当に自重してね?今本当に私たち殺されかけたんだから……、ゲームじゃないから本当に死ぬところだったのよ……?
あなたに命は預けてあるけど……今のは別よ……?完全に今のはリアスが悪いわ……」
※「うぅ……、ごめん……みんな……まさか、あんなのが出てくるとは思ってなくって……」
※「あんなの誰も想像しないですよ!……くそっ、動けなかった……!」
※「はぁっはぁっ……ダメ…………うぅ、凄まじい魔力の圧でした……うぅ……まだ気分が悪いです……」
※「全員がそうですよ……、押しつぶされるかと思いました……」
※「くっ……!くそ……!!!何もできなかった!!」
※「はぁっ……はぁっ……!あっちの……私達が安心してた意味がわかりました……」
※「……彼が、守護者なんだわ。きっと……」
※「僕も今理解できました……、未知の敵と戦う時ってどんな相手でもほんの僅かに不安が残るものなのに……安心しきった表情なんですから……」
※「……でしょうね、私も不思議だったの。でも今その意味が理解できたわ……」
※「アーシアは、早々に気絶して逆に助かったか、よかった……」
※「本当に怖かった……。全然体の震えが止まらないの……。何者なの向こうのイッセーは……」
「……俺たちから仕掛けた喧嘩じゃないのを理解しておいてください、それは冷静な判断ができるそっちの朱乃さんと木場と小猫ちゃんあたりに任せます」
※「わかりました、本当にごめんなさい。うちのリアスが……」
※「すみませんでした。イッセー先輩……」
※「本当にごめんよ、イッセー君……」
※「本当にすまなかった、そっちの俺……」
※「本当にごめんなさい……、頭に血が上っていたの……」
「……俺に謝らなくていいですよ。みんなに謝ってくれますか?さっきの団体戦って発言に不安になったと思いますから……」
全員みんなの所へ連れていき頭を下げさせる
「「「「「「もうしわけありませんでした!!!」」」」」」
「あぁ……いいわよ?そんな気にしないし。というか全部イッセーがやってくれたし……」
「私もですわ。お気になさらず……安心してますので大丈夫です」
「気にしないでください、一切不安なんて感じなかったので……」
「僕もです。……そっちの僕は大変だったね……?」
※「そっちの僕は……余り気苦労とかしなさそうだね、なんか……」
「……こっちのイッセー君はすごく優良だからね……。気遣いする事がほとんどないんだ」
※「うう、こんな事言っちゃダメなんだろうけど……こっちのイッセー君と交換してほしい……、
女子たちからのクレームがすごいんだ。……こっちのイッセー君は覗きとか盗撮とかするから」
「「「「「絶対嫌!そんな犯罪者押し付けないで!」」」」」
「よかった。もう落ち着いたみたいね?イッセー……」
「ついカッとなってやっちまった……、リアス達を傷つけるとか言うから……」
「ふふっ、もうイッセーったら!」
「いつものイッセー先輩に戻ってますね、良かった……」
「冷や汗かいたよ……イッセー君……」
「もう!リアスばっかりっ!イッセー君っ?今日のおやすみのキスの時にいつもより多めに可愛がってねっ?」
「あっ!?朱乃副部長ズルいですっ!?イッセーさんっ!?私もしてくれなきゃ嫌ですよっ……?今日寝る前いっぱいちゅっちゅしますからねっ」
「わかってるよ……後でね?みんな。アーシアはベッドでね?」
「「「うんっ」」」
※「……向こうの私すごく幸せそうね……今おやすみのキスとか言ってたわよ?むこうの朱乃……」
※「そうね、私もむこうのイッセー君の事あなたとか呼んでたし、それに……可愛がってねって、つまりアレよね……?夜の……」
※「わ、私……イッセーさんに。お、おやすみのキスをねだってる……、ちゅっちゅって……それにベッドって…………あわわ……」
※「完全敗北した感じがしてたまらねえ……なんだよ、おやすみのキスって何!?ちゅっちゅって何!俺まだキス自体一回もしたことねえぞ!!」
「言葉通りだけど……。大丈夫、俺のリアスと朱乃とアーシアだから。そっちの三人の事じゃないよ、気にするな」
「こっちの部長と朱乃さんは、「おやすみのキスの時間」と言うのがありまして、部活が終わると倉庫の片隅でイッセー先輩とイチャイチャするのが日課なんです……」
※「くっぅぅぅぅ!なんだよっそれぇっ!!?「おやすみのキスの時間」て何っ!?そんなのこっちの世界で欠片も見当たらないんだけど!!」
「あ、私はお家で寝る前にベッドでしてもらってます!」
「ちなみに、倉庫の隅に、恐らく部長が設置したと思われる「おやすみのキスの時間用」の豪華なピンクのベッドが配置されてます……」
※「ベッドまで!?どうなってんだ!性が乱れすぎだろ!そっちのオカ研!!」
※「……ずいぶん大胆なのね、あっちの私は……」
※「あらあら。「おやすみのキスの時間」なんてものがあるのね……?うふふ……、羨ましいわ」
「おやすみのキスだから大丈夫。セーフセーフ……」
※「全然セーフじゃないと思うだけど!おもいっきりアウトだと思うんだけど!?迷惑とか考えないんですか!」
「常識的に考えるとアウトっぽいけど、そもそもこの学校自体グレモリーの出資が主体だし、それに旧校舎はオカ研部員と生徒会しか入れないからセーフよ?」
※「あ……そういえばそうか、って!あれ!?俺がおかしいのかな!?一瞬納得しかけたけど、違いますよね!なんですか、その「私が法よ」みたいな感じ!」
「じゃあ、一体どういうのがセーフなのよ?どういう状態があなたにとってのセーフなの?」
※「こ、高校生しく……そういう不純なのはどうかと」
「あなたのやっている覗きや盗撮のほうが、余程不純で高校生らしくないと思いますけどね?仮に不純だとしても、私たちはあなたみたいに他人に迷惑かけてないもの」
「まったく自分の事を棚に上げてよく言うわ。もしあなたが逆の立場で学校でしか自分の恋人と会えないとしたらどうするのよ?
学校卒業まで、そうね……、大学卒業まで一切触れないのね?学生が不純な事をするのはダメなんですものね?」
※「イッセー先輩の考えてるような不純なものじゃなさそうですよ?見てくださいよ、あの三人の幸せそうな顔……」
「うふふ、あの時間は私達に絶対必要な時間よ?あの時間があるから私たちは学校を頑張れているの……」
「ベッドくらいないと倉庫の汚い床に腰を下ろしたら服や下着が汚れちゃうじゃない?それに防音と不可視と無菌の結界は必要よ?プライバシーの保護って知ってるかしら?」
「倉庫は埃っぽいですから、せめて無菌の結界内でしてくださいと、言ったらこうなったんです!責めるなら私を責めてください!」
※「そ、そうだよな、アーシアさん、埃っぽいもんな倉庫って……、……なんか根本的な考え方違いません!?そうだ!常識的な木場とか小猫ちゃんはどう思ってんの!」
「僕は部長達が笑顔で過ごせるのなら異論はないし、その方が僕も楽しいし問題ないよ。こっちの部活はイッセー君が入部してからすごく部室の雰囲気がいいんだ」
「私は部長の眷属なので部長が幸せなら構いませんよ?部長達が笑顔でいてくれるなら私も居心地がいいですし、それにそもそも部活中の事ではないですしね……」
「小猫ちゃんも大分イッセー君に似てきたよね」
「そ、そうですか?」
「だって、その考え方って、主の事を第一に考えるイッセー君みたいだよ?」
「ふふっ、そうかもしれません。……ちょっと嬉しいです」
※「あっちの私楽しそうです……」
※「……あっちの僕が羨ましい……本当に交換してくれないかな……」
「疑問なんだけどさ?こっちの俺含む4人の事なのになんでそんなに必死なの?お前関係ないじゃん?転送魔法陣でたぶん今日中には帰るだろ?」
※「それはお前のやってる事がおかしいからだよ!問題だろ!学校にベッドとか!」
「俺からしてみりゃお前のやってる覗きと盗撮のが余程おかしいし、問題だよ。リアスに、主に恥かかせて悪いとか思わないの?オカ研のみんなにも頭さげさせてるんだろ?」
※「うっ、それは……」
「それに俺らがエロい事してたとしてもさ、それは合意の上でやってる事だからな?それに学園の家主にベッドの配置も許可取ってあるし何も問題ないぞ」
※「や、家主?」
「サーゼクス様だよ。この学校の出資は8割グレモリーだからな。実質グレモリーの物みたいな感じなんだ。な?リアス?」
「ええ、お兄様に許可とったわ。許可どころか「頑張ってイッセー君争奪戦を勝ち抜け」と応援までされたわ。だからあなたにとやかく言われるいわれはないわよ?」
「本当になんでここまでムキになるのか不思議だわ……。こっちの世界の事なのに……」
「そっちのイッセー君?こちらは満場一致であの時間の事もあのベッドの事も認めてるから問題はないよ」
「完全に嫉妬にしか見えません、そっちのイッセー先輩……」
※「返す言葉がないわ……、頭痛くなってきた……」
「……そっちのグレモリー先輩とみんなも大変ですね?」
※「わかってくれて助かるわ、本当に」
※「くうううううっ!!!!」
※「本当にあっちの兵藤君は常識的だなぁ……」
※「木場!?もうちょっと仲間をかばってくれよ!?」
※「うう、だって、そっちのイッセー君は盗撮とか覗きとかしないんでしょ……?」
「当たり前だろ……」
「こっちのイッセーは転生した日に、私に恥をかかせたくないと言って、クラスの女子全員に土下座までしてそれまでの事を謝ったのよ?そんな事するわけないでしょ」
「覗きと盗撮するイッセー先輩なんて想像もつかないです……」
※「素晴らしい忠義だね、彼……」
※「あらあら、潔いわね。好感がもてるわ……」
※「イッセー先輩?見習ってください……」
※「ええ!?土下座までしたんですか!?そっちの俺!?なんで!?」
※「土下座って!な、何それ!?流石に違い過ぎよ!どうしちゃったの……!?」
「どうしちゃったのって……。別にどうもしてませんよ。最初から説明しますね?そっちの世界はどうか知りませんけど、俺、先日堕天使に殺されそうになったんですよ」
※「ええ、そうね。それで私がイッセーを悪魔へ転生させて……」
「あぁ、やっぱり起こる事は同じなんですね。それで悪魔になって最初に俺の部屋でリアスに状況説明受けた時、俺が最初に思った事はリアスは命の恩人だと思ったんですよ」
※「えっ……?あの時のこっちのイッセーは私の裸を見てデレデレしてたけど……」
「私のイッセーはそんな事はなかったわ。私の目を見ながら話を真剣に聞いて、その後ひたすらお礼言われたわよ?裸を見るどころか逆に目のやり場に困ってそうだったわね」
※「そこからしてすでに違い過ぎるわ……」
「そりゃ、殺されかけて目覚めたら「憧れのリアス先輩」が裸で横に寝てたら、挙動不審にもなるよ。あの時はマジで動揺してたんだから、俺」
「ふふっ。もっとじっくり見てもよかったのに……」
「説明受けた時点で俺はリアスを命の恩人だと思ったし、そんなの失礼だって思ったんだよ。
そんな浮ついた感情なんて入る余地ないよ。どうやって恩を返したらいいかってそれしか頭になかったし」
「そうね、ひたすらお礼言いながら頭さげてたわね、あの時……」
※「お前すごいな……、部長の裸が目の前にあったのに……」
「俺からすればあの状況でそういう事を考えられるお前のほうがすごいよ……」
「……話戻しますね?次に思ったのが命の恩人に恩を返すため、強くなってリアスを守りたいって思ったのが強くなる動機です」
※「……ええ……その考え方ならそういう考えになっても不思議じゃないわね……」
「ね?自然な思考の流れでしょ?」
※「ええ」
「で、リアスに眷属として尽くすなら、「命の恩人である主に恥をかかせたくない」って思うのも普通の考えだと思いません?」
※「そ、そうね……。こっちと考え方が違い過ぎて動揺を隠せないわ……。でも、その考えに至るのも理解できるわ」
「まあ、そこでしょうね。俺とそっちの兵藤君の間に違いがあるとしたら。根の部分の考え方じゃないですかね……」
※「今どういう部分で違いがあるのか、理解できたわ……」
「で、最後に土下座についてですが。主に恥をかかせないためには、それまでの行動を謝罪して、償いもしなきゃいけない。
誠心誠意謝るために土下座して謝罪する。ほら?自然な経緯でしょ?どうもしてませんよ」
「イッセー君がうちのイッセー君で本当に良かった……」
「今私もそう思いました……祐斗先輩」
※「なるほど、理解できたわ。どうしてそこまで違うのかしら、本当に……」
※「最初から全て違うわね。リアス……」
※「やっぱり、ずいぶん違いますね、姿勢から強さまで、全てと言っていいくらい」
※「理想の先輩です。うらやましい……そっちの私……」
※「私、本気であなたが欲しくなったわ……。ねえ?交換しない?そっちのイッセーとこっちのイッセー」
※「部長!?冗談でしょ!?」
※「是非しましょう……!部長!」
※「小猫ちゃん!?俺本当に人間不信になるよ!?」
「「「「「絶対交換なんかしません!!!」」」」」」
「俺の力はうちのリアスとうちのオカルト研究部の為に使うって決めてるんでお断りです」
※「本当に残念だわ……」
※「本当に残念そうにしないでくださいよ!?部長!!」
※「本当に残念です……」
※「小猫ちゃん!?もしかして俺の事嫌いなの!?」
「何を言い出すのかしらむこうの私は!!私のイッセーをあげるわけないじゃない……!!」
「あの……?それは勘弁していただけると……」
「あっちのリアスは何を言い出すのかしら、本当に……!!」
「イッセー先輩は渡しませんよ……!!」
「絶対にダメです!!あなたは何を言ってるんですか!?」
※「本当に別人ね……羨ましいわ……。ねえ?そっちの私?今幸せ?」
「ええ、とても幸せよ?毎日が春の日差しに包まれているわ」
※「うふふ、本当にいい笑顔で笑えるのね?そっちの私は」
※「ねえ?そっちのイッセー君はあなたにとってどんな人なの?」
「いつも優しく私を守ってくれる旦那様よ?彼は私のいい所もダメな所も全部認めてくれるの。後、毎晩可愛がってくれるわ。それと私の料理をおいしいって食べてくれるわ」
※「あらあら、うふふ。ご馳走様……。不安なんてないでしょ?今」
「不安なんて何もないわ、彼が全部取り払ってくれるもの。うふふ、私の旦那様は強くて優しい最高の旦那様だわ」
※「おっふ……、あっちの朱乃さんの惚気のダメージ半端ねえ……、幸せオーラが全開だあ……」
※「……ねえ、そっちの私……?イッセーはどんな風にあなたに接してくれているの?」
「とても誠実に私に尽くしてくれて、私を第一に考えて大切にしてくれるわ。そして私の為に努力を絶えず惜しまずしてくれるわ。プライベートでは毎日愛してくれているわね」
※「大げさじゃなく本当にそうみたいね、その幸せそうな顔見てると……、顔の赤みとにやけがすごいわ……何を思い出してるのかしら……」
「事実だもの、今列挙した事全部。まだ言い足りないけど、まとめるとこんな感じね……ふふっ」
※「部長って幸せな状態になるとああいう笑顔になるんだ……。見た事ないぞ、部長のあんな幸せそうな顔」
※「すごい、別人だ……、部長があんなに幸せそうに。僕も見た事ないよ、部長のあんな顔……。いいなぁ、あっちは……」
「ははは……、そっちはそっちで楽しそうに見えるよ?」
※「じゃあ、僕と変わってみるかい……?楽しそうに見えるんでしょ?」
「遠慮しておくよ、僕はここが好きなんだ」
※「そうだろうね、何も困った事が起こらなさそうだもの……!ううっ」
「木場……、あっちの木場がそろそろ泣きそうだぞ、そっとしておいてやろうぜ」
「あ、ごめんよ……木場君。……思ったよりメンタル弱くなってるね、向こうの僕」
※「ううっ……、なんで、僕にみんな……ううっ僕……くっ……ぐすっなんで……そっちは……!ううっ……!」
※「祐斗先輩大丈夫ですか……」
※「ううっ、ごめん、ごめんよ……小猫ちゃん……ううっ……僕……」
「お、おい、泣いちゃったぞ。よっぽど辛いんだろうな……、向こうの俺の後始末」
「みたいだね。……ちょっと気の毒な気がするね」
「だなぁ……。俺が心を入れ替えてなかったら、こっちの木場もこうなってたのか……」
「イッセー君っ?笑えない冗談やめてよっ!?今ゾっとしたよ!?」
「すまん。冗談のつもりはなかったんだ……」
「真面目に言ったなら尚更怖いよ!?」
※「……そっちの私……、イッセー先輩はあなたにとってどんな人?」
「こっちのイッセー先輩は私の誇りです、私をいつも気にかけてくれる私の敬愛する先輩です」
※「そう……、本当に羨ましい……イッセー先輩?ホント見習ってください」
※「ううぅ……小猫ちゃ~ん」
※「あの……、そっちの私。アーシアさん?あなたにとって、そっちのイッセーさんはどんな人ですか……?」
「えと、いつも私を大切にしてくれて、いつも私の幸せを考えてくれて、どんな時も守ってくれて、私がしてほしい事を言う前にほぼ全部察してくれて、それを全部叶えてくれて
夜寝る前に優しく抱きしめながら私の話を聞いてくれて、そのまま抱っこしてちゅっちゅしながら寝させてくれて、夜寝てる間は私をギュっと抱きしめて寝てくれて
毎日おやすみとおはようのキスも必ずしてくれて、一緒に道路歩くときは車道側をさりげなく歩いてくれたりして、時には私のダメな所を注意してくれるすごく優しい人ですよ?」
※「うわぁ、幸せいっぱいな笑顔ですっ……」
アーシアちゃん!?惚気がヤバいくらい長いよ!?
※「うああああああ!アーシアがぁああ!!俺のアーシアがあああああ!!!ちゅっちゅってなにぃ!?ギュってなにぃぃ!?」
「私、あなたのじゃありません!こっちのイッセーさんのですっ!!やめてくださいっ!気持ち悪いですっ!!」」
※「うああああっ、アーシアに辛辣な言葉を投げかけられる日が来るなんて……!思ったよりずっと辛い……!」
※「い、イッセーさんの世界の私は私ですよっ……こっちですよ~……」
※「うふふ。そうだわ。ねえ?そっちのイッセー君?私とそっちの私……並んでどっちがあなたの彼女の朱乃かわかるかしら?愛してるならわかるわよね?」
「面白そうね?やってみなさいよ、朱乃」
朱乃が二人並ぶ
「イッセー君?わかるわよね?」
※「うふふ。さあ、どっちかしら?」
「ははっ、いいよ?じゃ、あっちむいてるから好きなだけシャッフルしてみてよ」
……
「もう振り向いても大丈夫よ、イッセー君」
「……こんなの、考えるまでもないような」
二人の朱乃が並んで立つ、同じ容姿と声、同じ笑顔だ、制服も全く同じ
「イッセー君……」
※「じゃあ、どっち?」
人差し指を立て
「先にこの指にとまった方の朱乃と次の土曜デートする」
がばっ!!
言い終わった瞬間右の朱乃が指に飛びついてきた
「ホント!?ホントに次の土曜日にデート!?ねっ?イッセー君っ!」
「ホントだよ。この間朱乃が行きたがってた水族館に行こうか?ペンギン見たいんだろ?」
朱乃の頭を撫でながらデートのプランを提案し始めると、そっと朱乃が抱きついてくる
「うんっ!ペンギン見たいっ!!」
「夕飯さ、朱乃の家行っていい?また朱乃の作った鶏のから揚げが食べたい」
「うんっ!がんばって作るわっ」
「楽しみだ、朱乃の作るごはんはおいしいからな!じゃ、水族館の帰りに食材買って帰ろうな?」
「うんっ!」
「はい、わかったよ?こっちが俺の朱乃だ。これは演技じゃできない反応だろ」
※「あらあら……、負けたわ……。ご馳走様……うふふ」
※「うわぁ、朱乃さんが年頃の娘さんモードになってる‥…」
「イッセー……?私は……?」
「リアスは日曜にしよっか。見たい映画があるって言ってたよな?その後ショッピングモールに買い物行こうか?夜にサーゼクスホテルのいつものレストランで食事にしよっか」
「ふふっ、さすがだわ!わかってるわねイッセー!朱乃?今夜デートにむけて服考えるわよっ!」
「わかったわ!今日夜電話する!夜9時ね!」
「「ふふふふふふふっ……!よしっ!気合入れて選ぶわっ」」
※「なんですか?このやる気に満ち溢れた部長と朱乃さん……。二人のこんな顔初めて見ましたよ」
※「むこうの小猫ちゃんも、イッセー君を見る目が柔らかいよね……」
「あぅぅ……、イッセーさん……」
「わかってるよ。アーシアは来週の土曜にこの間行きたがってた隣町の動物園行こうか?帰りにアーシアの好きな七つ星のドーナツ買って家で一緒に食べような?」
「はいっ!イッセーさんはやっぱり私のしてほしい事当てるの得意過ぎですよぅ!イッセーさん大好きですっ」
言いながらアーシアも抱きついてくる
「えへへ……、イッセーさん、イッセーさん……」
アーシアが俺の胸に顔をうずめゴロゴロと甘えてくる
「よしよし……、動物園楽しみだなー?アーシア」
アーシアの頭を撫でながら甘やかす
「はいっ、すっごく楽しみですっ」
※「くうううう!羨ましい……!!さらっと部長と朱乃さんとアーシアとのデート取りつけやがった!!なんだこのデキる感じ!俺じゃないだろ!」
「だから俺はお前じゃないって。俺は俺だって……」
※「ハハハ。ホント顔が似てるからすごい違和感を感じるよ……」
※「あっちのイッセー先輩の別人加減がすごいんですけど……」
「「「「「別人です!!」」」」」
「そうだ。なぁ、兵藤君?俺と並んでみてくれよ」
※「え?お、俺?」
「そ、今の当てあいっこを俺もやってみたくってさ」
「ちょっと向こう向いててくれるかな?リアス。朱乃。アーシア」
「「「はーい」」」
……
「もういいよ、こっち向いても」
※「……どっちかわかる?」
ぱっとみてすぐさま三人共俺に抱きついてくる
※「なんで!?顔同じじゃん!?なんでわかんの!?」
「「「全然違います!!」」」
「やっぱわかるか」
「こんなの私が間違うわけないでしょ、イッセー……」
「うふふ、旦那様を間違う妻はいないわよ?あなた……」
「こっちです!こっちが私のイッセーさんですっ」
※「うう、俺と何がちがうんだ……」
「何から何まで違うでしょ、むこうも同じ理由で言い当てるわよ?恐らく……」
「全部だけど。まず雰囲気が全然違うし、体つきだって全然ちがうし、体中に修行の傷痕が残ってるし……」
「イッセーさんの体なら一緒にお風呂入ってるからすぐわかりますっ」
※「イッセーさんと一緒にお風呂……きゅう……」
※「おい!アーシア!?しっかりしろ!?」
※≪おい、そっちの俺……≫
≪なんだ?≫
※≪なんだ、何者だ?この男は……≫
≪兵藤一誠だが?修行する前はこちらもそちらの兵藤一誠と全く同じ能力値だぞ。違うのは性根と積み上げた物の高さだけだ≫
※≪そっちの相棒が羨ましいぞ……。どうしてここまで違うんだ……≫
≪ククク……!おい、自分の相棒の前で言ってやるなよ。さすがに気の毒だぞ……≫
※「ド、ドライグ」
※≪どうせ禁手化にも至るのも早かったんだろう?≫
≪ああ、神器に目覚めて三日目で至った≫
※≪おい!?三日だと!?≫
≪ククク!驚いているな!≫
※≪前代未聞だ!覚醒から三日で禁手化に至った赤龍帝など……!何がきっかけだったんだ!?≫
≪きっかけはアーシア・アルジェントの死だったな、うちは≫
※≪うう、うちなんて、予兆すらないぞ、まだ……!おい、変わってくれ!≫
≪冗談言うな。これ程楽しい宿主がいるか≫
※≪そうだろうよ、それだけ、性格よくて優秀なら満足だろうよ……ううう……!俺の所なんて……!うぅぅっ……!
この間なんて相棒が覗きで女に追いかけられてる時に、便所の汚水ぶっかけられて俺の宿る腕にかかって……ダメだ情けなくて泣けてきた!うぉぉぉん!!なんだこの差!!≫
≪ククク!そっちはそっちで楽しそうじゃないか!頑張れ!そっちの俺!ハハハハハハハ!!!!!≫
「優秀ねぇ……。俺いつもドライグに「お前は戦いの才能がない」って言われてるぞ?全然優秀じゃないぞ」
≪……な?うちの相棒はこれだから面白いんだ……≫
※≪本当に変わってくれよぉ!≫
≪だめだ、お前はその宿主で頑張れ!!≫
※≪うおおおおおぉぉぉんっ!!!≫
≪修行場の事を忘れているのだろうか?あっちの俺は≫
忘れないだろ、あんなすごい技の事……。あっちのドライグ自身がこいつには修行を超えられないって思ってるんじゃないか?
≪……その可能性はあるな、俺が奴の立場なら俺なら絶対に出さん。やる気のない者を鍛える時間ほど無駄なものはないからな≫
うーん。今のこいつには誰かの為に体張って頑張るって覚悟がないからなぁ、そこが何とかなればな……
≪そうだな。修行とはどこまで行っても本人の姿勢次第だからな。相棒がそれを証明している≫
……それに、たぶんだけどドライグ的に修行の目的が「ハーレム作る為に頑張る」なんて論外だろ?
≪フッ……!「ハーレム作るために強くなるから、修行場出して修行に付き合え」なんて言われたら、俺ならブチ切れるぞ≫
うん、だと思った
≪そういえば、そっちの俺よ?そっちのアーシアはやはりソフィアなのか?≫
※≪何!?ソフィアだと!?≫
≪……その様子だとソフィアではないみたいだな≫
※≪そっちのアーシア・アルジェントは……ソフィアなのか!?おい!≫
≪ククク!そうだ!≫
※≪んだよそれぇぇぇぇ!!???」
≪どうだ?俺の相棒は面白いだろう?ハハハハハ!!≫
※≪面白過ぎるっていうか……、それより、おい!ちょっと俺にもソフィアを確認させてくれよ!≫
≪相棒?頼めるか?≫
「いいけど、平行世界だからなぁ、同じなのかわからんぞ?」
「……あー、ごめん、そっちのアーシアさん、ちょっとみんなの所にいっててくれるかな?今から男同士の非常にデリケートな話はじまるから……。ほんとごめんね?」
※「は、はい……?わかりました……」
※「お、おい……」
「……ま、いいから。これから先の話は聞かない方があの子の為だ」
※「そ、そうなのか?ソフィアってなんだ?」
「ああ、間違いなくな、後で説明するよ」
≪相棒?どうした≫
「こっちのアーシアの魂があっちのドライグにとってもソフィアさんだった場合……「私ソフィアさんの魂じゃなくてごめんなさい……」って思うだろ?アーシアは……」
≪ああ……ものすごくあり得そうだ、それは……≫
※「何のことかわからんけど、アーシアには教えないほうがいいんだな?」
「そうだな、知らせないほうがアーシアは悲しまないで済む」
※「わかった、そうするよ……」
「アーシアー?ちょっとおいで」
アーシアが小走りで走ってくる
「えっ!?アーシアっ?急がなくていいからなっ?ゆっくり歩いてくればいいからなっ!?」
「ふふっ!大丈夫ですよ~!」
あああっ!?走るのをやめない!?走らなくていいよ!本当に歩いて来ればいいからね!?
アーシアが転びませんように!アーシアが転びませんように……!
魔王様!?どっかにいますよね!?お願いします!!アーシアがここに来るまでに転ばない魔法か何かかけてやってください!
アーシアに怪我させたくないんです!!
「はいっ?イッセーさんどうかしましたか?」
ふぅ……、アーシア無事到着……。さすが魔王様だぜ!
「うん、ちょっとアーシアの魂みせてってあっちのドライグがいうんだ」
「え。はい……?」
※≪これは……!ソフィアだ!マジでソフィアだよ!おい!そっちの俺!≫
「ククク!世界線がちがっても魂は同じなのか!これは面白い!!ハハハハハ!!≫
※≪く~~~~っ!!!羨まし過ぎる……!!なんなんだ、この世界!!≫
≪しかもだ!この相棒は俺の事を「父さん」と呼んでくれるのだ、しかも俺を尊敬して気遣ってくれるのだぞ!!≫
※≪んだよそれぇ!!?こんなにいい相棒が「父さん」と呼んでくれるって!?その上尊敬して気遣ってくれる!?その上相棒の嫁がソフィアの転生体!?どんな奇跡だよ!
ふざけんな!!お前ばっかりいい思いして不公平だろ!こんな奇跡ばかり集めやがって!魂管理してる奴いい加減にしろよ!!なんだよこの差!!ちょっとそこ俺と変われ!!≫
≪ハハハハハ!お前はお前の相棒と頑張れ!ハハハハハハハ!≫
※≪もうやだあああああ!!俺が何をしたって言うんだ!!世界が俺に辛辣すぎるぅ!!!うおおおおおぉぉぉんっ!!!≫
ド、ドライグがさっきの報復してる……
才能があったんだろ?って言われて余程腹が立ったんだろうな……
俺は気にしてないんだけどな……
※「な、なぁ、本当に一体どういう事なんだ?ソフィアさんって?本気でわけがわからないんだけど」
俺は小声で話し始める
「……いいか?今からかなり驚く事を話すが大声出すなよ?」
※「わ。わかった……」
「ドライグが神器に封印される前、現役ドラゴンの時代に嫁がいたんだよ。
その人の名前がソフィアさん。そのソフィアさんの魂が転生した姿が俺たちの世界のアーシアなんだよ」
※「ええええええええ!?」
「ばっ!?お前静かにしろって!大声出すなつったろ!?お前の所のアーシアが不安になるだろっ」
小声で止めながら急いで口をふさぐ
※「お、おう、ご、ごめん……!」
「……でな?今俺のところのアーシアがそっちのドライグにとってもソフィアさんだってわかっただろ?」
※「う、うん、そうだな、そう言ってたな……」
「じゃあ、お前の所のアーシアは、それを聞いたらどう思うかな?」
※「……あ……だからか……」
「そ。たぶん、アーシアは申し訳なく思って「ソフィアさんの魂じゃなくてごめんなさい」とか思っちゃうだろ?アーシアの事だから……」
※「あぁ……、絶対思うだろうなソレ。簡単に想像つくぞ……」
「やっぱりイッセーさんは優しいですっ!大好きですっ!」
アーシアが抱きついてくる
「ははっ、よしよし」
アーシアの頭をなでながら
「だからお前はこの事を「あっちのイッセーがなんかわけのわからない事を口走ってたよ」って感じで流しておけばいい。それで時間が経てば忘れてくれるだろ……」
※「わかった!助かるよ!マジでありがとうな!こっちの心配までしてくれてよ!」
「こんなどうしようもない事で落ち込む必要なんてないからな。ソフィアさんの魂じゃなくてもアーシアはアーシアなんだし……」
「そっちのドライグはソフィアさん関係の話はみんなの前では今後しないでおいてやってくれ、
こっちのドライグも平行世界の面子が帰るまではソフィアさんの話題は控えてくれ」
≪おう、わかったぞ、相棒≫
※≪わかったぞ、そっちの相棒……そっちの相棒は出来る奴でいいな≫
≪フッ、俺の自慢の息子だからな!≫
※「く~~~~っ!!おい!相棒!こっちの相棒にいい赤龍帝について教えてもらえ!≫
※「ええっ!?俺らもうじき帰るだろ!帰れるのか知らないけど!」
≪ククク、そっちの俺よ、頑張れよ≫
振り返ると、両方のオカ研みんなが談笑していた
よかった、仲良くなれたみたいだな
「戻るかぁ、みんなの所へ」
「はいっ」
アーシアが腕を組んできた
※「くううう!な、なあ?そっちの俺……?聞きたい事があるんだけど……」
「ん?なんだ?」
※「どうやったらそんなにモテるようになったんだ?教えてくれよ!」
「……別に、特に何も?……アーシア?俺普段通りにしてただけだよな?」
「はいっ!イッセーさんはいつも通りにしてただけですよっ」
※「えぇ……」
「……まずは覗きやら盗撮をやめてみたらどうだ?それで覗きやら盗撮やらしてたクラスの女子全員に誠心誠意謝っとけ」
※「う、しかし、元浜や松田との付き合いもあるし……」
「俺らの世界は元浜や松田と今でも友達だし、きっとそっちも大丈夫だ」
「そうですねっ、松田さんも元浜さんもお友達ですっ」
「それと誰かと付き合うようになったら、エロ本とかは全部捨てたほうがいいぞ?」
※「ええっ!?俺に死ねと!?」
「悪魔はそんな事で死なないから……。彼女に悪いだろ?そんなの持ってたら」
※「……そっちのアーシアさんごめんよ?今から変態じみた事いうけど……」
「……アーシア?耳塞いでおきな?」
「はいっ」
アーシアが耳を閉じて目をつぶる。……目まで閉じなくていいけどさ
※「じ、自家発電どうしてんだよ……?」
「……彼女がいるのに必要か?それ」
※「そ、それってまさか……!?」
「したり、してもらったり」
※「ああああああっ!!!ヤバい!!聞くんじゃなかった!!トラウマになりそうだ!部長が!朱乃さんが!アーシアが!」
「お前の所の三人じゃないからセーフセーフ……」
※「それでもショックでかいぞ!?俺のあこがれの先輩達だったんだぞ!二大お姉様」達なんだぞ!?アーシアは守るべき存在だし!」
「それは俺にとっても同じだよ。付き合ってみると「二大お姉さま」なんて忘れるくらい普通の女の子してるぞ?あの二人。
それにアーシアだって女の子なんだからちゃんと女の子として見てあげないと可哀想だろ」
※「恐れ多いような気がして、もし嫌われたらと思うと」
「自分を下に見過ぎだって。嫌われるとしたら覗きや盗撮を続ける方がよっぽど嫌われる可能性高いと思うぜ?
それに二大お姉さまって言ってもただ一個上の女子だぞ?まぁ、リアスは主だけどさ……」
※「……「二大お姉様」を「ただ一個上の女子」って言えるのがすげえよ」
「別にすごくないって、意識の違いだけだよ。お前も頑張ったら大丈夫だって」
アーシアの耳をふさいでる手をそっとどかしてあげる
「あ……もう、いいですか?イッセーさん……?」
「うん、大丈夫だよ、お疲れ様」
※「……そ、そうかな!?俺も彼女できるかな!?」
「できるさ、絶対。結局の所俺らの違う所って、どういう姿勢でいたかだけだからさ。まず姿勢から直していけばいいんじゃないか」
※「そ、そうかな……、お前みてるとスゲー落ち込むけど……。俺に、できるかな……。お前みたいになれるかな……」
俯いてしまい、ブツブツと返事をするもう一人の俺
ダメだ、今日の事で完全に自信を無くしちまってる……
あれだけボロボロに負けて、みんなから総スカン喰らえば仕方ないけどさ……
あっちの木場も苦労してそうだし、少し世話やいてやるか
ドライグ?こいつの為にちょっと言葉借りるぜ……
≪なんだ?相棒。言葉……?別に構わないが……≫
ありがとう、ドライグ
「……こっちのドライグが修行中に俺に言ってくれた言葉をお前に贈るよ。この言葉は俺の生き様そのものだ」
※「お前の、生き様……?」
「ああ、そうだ。今の俺の生き方の指針となった言葉だ。言うぞ?」
「龍も人も生きる物全てに宝を持つ時がやって来る。その宝を守れる力を身につけろ」
※「……っ!ああ!!俺も頑張って宝を守れるくらい強くなってみせるよ!!部長を、みんなを守れるくらい強くなってみせる!!ありがとな!!そっちの俺!!」
……やっぱドライグはすげえな、ドライグの言葉でやる気出したよ、こいつ
≪ククク……!!本当にお前は面白いよ、相棒≫
※≪ううう……、そっちの相棒!そっちの俺よ!感謝するぞ!!宿主に助言までしてもらうなんてありがたい!!」
「俺もこっちの世界でドライグには世話になりっぱなしだ。気にしないでくれ。それより、こいつが修行やる気になったら修行見てやれよ?ドライグの修行場でさ?」
※≪ああ!!もちろんだ!!うちの相棒がお前のようになってくれれば何も言う事はないんだ!そのためなら力を惜しまんさ!修行場なんていくらでも出すさ!!≫
≪ククク、そっちの相棒も頑張れよ!強くなれ!そして大事なものを守れ!それで穏やかしていれば女なぞ勝手に寄って来るぞ!≫
※「そっちのドライグもそっちの兵藤もマジでありがとな!俺やってみるよ!頑張ってみる!」
※≪おい、そっちの俺?≫
≪なんだ?≫
※≪お前の言う通りだった!お前の所の宿主は最高だな!歴代最高の赤龍帝だ!≫
≪ククク!そうだろう?≫
※≪ああ!間違いない!だが、うちの相棒も最高の赤龍帝と呼ばれるようにしてみせるぞ!≫
≪ククク!お前も相棒と仲良くやれよ?≫
※≪ハハハ!!それだけはお前の所に負けそうだ!ハハハハハ!!≫
≪ククク!そうか!≫
※「イッセー!もうそろそろ転送魔法陣で帰るわよー!戻ってきなさい!」
「お、そろそろ帰るのか、またな!どっかの俺!」
※「おう!ありがとな!そっちの俺!そっちのドライグ!」
握手をするため手を出す
※「ははっ……、そっちの俺はどんだけイケメンなんだよ。木場みてぇじゃん……」
二人の兵藤一誠が握手を交わす
「俺も頑張るから、お前も頑張れよ!そっちの世界の「兵藤一誠!」」
※「ああ!俺もお前に負けないように頑張って強くなる!絶対強くなってみんなを守る!それで部長に告白する!」
≪「頑張れ!お前ならできる!!」≫
「さって、今度こそもどるかぁ」
「はいっ」
アーシアが腕を組んでくる
※「んじゃ、マジでありがとうな!俺もみんなのところ戻るよ!」
「おう!またな!」
※「またなー!」
※≪ああ相棒!早速帰ってこれからの打ち合わせだ!≫
※「おう!頼むぜドライグ!」
※≪応っ!任せろ相棒!≫
もう一人の兵藤一誠が歩き出す
さあて、俺らも帰って頑張るか!今日も修行頼むぜ!ドライグ!
≪応っ!任せろ相棒!≫
二人の赤龍帝が歩き始める、自分の宝の元へ帰るために―――――