GW初日俺達は駅前に集合していた
「みんな揃ってるわね?」
リアスが俺達を見渡し全員いるか確認する
「「「「はいっ」」」」
「は、はい……」
いよいよ今日からリアスの実家のある冥界へ赴き修行の開始だ
GW中リアスの家の管理する別荘を使わせてもらう事になっているが
一週間以上滞在するため俺たちの荷物はそれなりの量になっていた
一人だけうめくような返事をする木場
木場はもともとテクニック重視の剣士だ、悪魔だから体力こそ普通の人間よりはあるものの
木場自身の荷物と小猫ちゃんと朱乃の荷物を持って出発前からヘトヘトになっていた
ちなみに俺は自分の荷物とアーシアとリアスの荷物が担当だ
「だ、大丈夫ですか?木場さん……」
「お、おい……木場。お前顔色悪いぞ?大丈夫か」
「だ、大丈夫だよ、アーシアさん、イッセー君……」
「……おい、朱乃の荷物貸せ、木場」
「あっ……」
木場から朱乃の荷物の入った旅行バッグを取り上げ持つ
「へ、平気なの?イッセー君?そんなに持って……」
「これくらいなら大丈夫だ」
「うぅ、ありがとう……」
「……イッセー君、そんなに持ったら重いでしょ?やっぱり私自分で持つわ……」
「ああ、気にしないでいいよ、朱乃。これくらいなんでもないよ」
「うふふ、私の旦那様はやっぱり頼りになるわ……」
「はいっ!イッセーさんは頼りになりますっ!」
「本当ね!アーシアちゃん!」
「はいっ!」
「祐斗先輩、やっぱり私自分の分もちますよ……」
「大丈夫だよ、小猫ちゃん……。僕にも意地があるんだ……」
「……そうですか?辛かったら言ってください。祐斗先輩……」
「座席に座るまでの辛抱だから、頑張ってね?祐斗……」
「はいっ!部長!」
木場?GW中にやる修行はきっとこの10倍はきついぞ
≪むぅ、小僧の修行は相棒と同じ10倍の重力から始めようと思っていたが……。これでは考え直さなければならんか……≫
この修行には俺とドライグには二つの目的がある
一つは木場と小猫ちゃんの修行
もう一つは俺自身の修行だ、合宿期間中はまとまった時間ができるため、今までにないパワーアップが期待できるはずだ
木場の修行に関してはドライグに任せている
これは木場自身が俺と同じ修行を自ら望んで申し出た事から来ている
小猫ちゃんが修行を申し出た理由の、
俺が匙に絡まれた時に見せた回避技術を小猫ちゃんや木場に教えるという目的もある
どちらにしても技を覚える前に基礎体力作りから始めるだろうから、木場と小猫ちゃんには間違いなく地獄が待っている
「本当はあの子も合宿に連れてきたかったんだけどね……」
「ギャスパー君は絶対に来たがらないと思いますわ……」
「ギャスパー……?誰の話?」
「ああ、イッセーにはまだ話してなかったわね。私の眷属でもう一人ビショップの子がいるのよ」
「えっ?でもこの間のライザーさんと話していた時にリアスの眷属はこの場にいるメンバーだけって……」
「……現時点で試合に出せない眷属がいると部外者に言ってもね……」
「えっ、どういう事?」
「……その子は、特殊な能力を持っていてね。
未熟な私が管理するのは危険だと判断したお兄様によってある場所へ隔離されているのよ。
だからお兄様の許可がないとそこから出せないの」
「特殊な力……?」
「まあ、その内話すわ」
ああ、なるほど。
つまり御し切れてない眷属がいるという事を外部の人に知られたくなかったって事か
≪自分の眷属を御し切れていないなど王として恥以外の何物でもないからな、隠したいという気持ちもわからないではないな≫
ああ、大げさな言い方すればあの匙って奴をソーナ会長がコントロールできていなかったのと同じだものな……。そりゃ隠したくもなるか
≪プライドの高い上級悪魔としては絶対に外部に知られたくないだろうさ≫
うん。リアスはプライド高いもんな……
≪昔からこの手の話は物笑いの種だからな≫
なるほどな……。そりゃ隠したくもなるか
それにしてもドライグは悪魔の世界に関しても詳しいな?
≪俺にも眷属はいるからな。眷属のシステムは悪魔と似ているんだ≫
ええっ!?そんな事初めて聞いたぞ!眷属なんていたのかよ!?ドライグ!
≪……逆にいないと思っていたのか?二天龍だぞ?赤龍帝だぞ?俺≫
ドライグがドラゴンの中で偉いのは知ってるけどさ……。ちなみにどんな眷属がいるんだ?
≪フッ、そのうち出てくるだろうさ。ティアマットを使い魔に引き入れたのだからな≫
え、どういう事?
≪ティアマットは俺の眷属だからな≫
ええええ!?そうなの!?
≪ククク!驚いているな!≫
ん?だったら使い魔にする必要もなかったか?もしかして……
≪そうでもないさ、「使い魔」にする事で利点もあるのだからな≫
使い魔の利点?メリットってなんかあるのか?
≪これは、悪魔の使い魔も龍の使い魔も同じだが、使い魔は主が召喚する事が出来るのだ。眷属ではそれができん≫
召喚……って、例えばこの場にティアを呼び寄せる魔法を使えるようになるって事か?
≪そうだ。相棒はもう使えるようになっている≫
……でも俺魔法の才能ないのに大丈夫か?
≪使い魔と契約するという事は、使い魔と契約者の魂を繋げる儀式だ。
この召喚は魔法力や魔力に関わらず魂で使う技なのだ。
魔法のように魔術文字で描かれた魔法陣を描き呪文を唱えるような面倒な手続きはいらん。
ただ念じるだけ、思うだけで召喚されるのだ≫
……よくわからないけど、俺が今「ティア!今すぐ来てくれ!」って思ったら来るって事か?
≪そうだ≫
ボウッ……
駅前の人通りのある真ん中で魔法陣が展開され光の柱が一瞬立ち消える
シューン……
「な、なんだ!?い、イッセー!?ど、どういう事だっこれはっ……」
ティアが牛丼山盛りのどんぶりをもって狼狽えながら出現する
GW初日の駅前のど真ん中でナイスバディの美人のお姉さんが、牛丼のどんぶりを持ちながら狼狽えるという何ともシュールな絵だ
「あっ……」
≪ククク!な?こういう感じだ≫
ホントだ……
突然出現したティアに周囲にいた人達が怪訝な目でこちらをうかがってくる
まずい……!このままじゃ大騒ぎになっちまう!
「あっ……、すっ!すみませーんっ!?テレビの撮影中なんですよー!
トリック!今のトリックでーす!危ないから下がってくださーいっ!」
「なんだ……トリックだったの」
俺たちの周囲に集まりかけていた人達が散らばりながら俺たちから離れて行く
今のいいわけで納得するあたりこの街は平和だよな……
「ご、ごめん!ティア!今ドライグに使い魔の説明受けてて召喚の話の時につい……!」
「イッセー……、一般人の前で召喚はダメよ……?」
「ホントごめん!つい……!」
「イッセー、頼むから召喚する前に連絡を一本入れてからにしてくれ……」
≪ククク!元の場所に戻すときは「ティアマットよ、戻れ」と念じるんだ≫
「本当にごめん!ティア!すぐ戻すからっ!またあっちでな!」
ティア!元の場所に戻ってくれ!
ティアの足元に再び召喚魔法陣が出現し光の柱が一瞬また立ち、ティアと共に消える
焦ったぜ……、初めて魔法って奴を使ったが……こんな感じなんだな
≪魔法とは魔力が少ない者が魔力で起こす現象を模して作りだした技術だ。そして人は魔法のような現象を起こすために科学というものを生み出した≫
ドライグと話をしているといつの間にか駅裏の寂れた雑居ビルの前へ着く
「ここは……」
「ここから冥界へ行くのよ」
これから行くのは冥界だから駅から電車で行くとは思っていなかったが目を丸くしてしまう
どこからどう見てもありふれた雑居ビルだぜ?コレ
「えっ……?だって、これ普通のビルだよ?リアス?」
「ふふっ、こういう事にはまだ慣れてないわね、イッセー」
「そりゃまあ、まだ悪魔歴二週間ちょいだからね、俺……」
「な、なんだか怖いです……」
駅裏の寂れた雑居ビルが立ち並ぶ路地裏は昼間でも日の光が当たらず少し薄暗く感じる
「イッセーさん……」
アーシアが不安に思ったのか俺の腕にしがみついてくる
まあ、不良くらいなら出てくる可能性はあるか
「大丈夫だよ、アーシア」
アーシア?俺らの方がもっと物騒な存在だから大丈夫だよ
……ってそういう事じゃないか
話ているうちにエレベーターの前に立つ
「これは……、エレベーター?」
「ここの地下から行くの。イッセーとアーシアは初めてだから私と一緒に乗りましょ。朱乃?祐斗と小猫と一緒に乗ってきてね」
「わかったわ」
「はいっ……」
「はい……」
リアスとアーシアと三人でエレベーターに入る
なんの変哲もないただのエレベーターの中だ
「……リアス?これは……」
「ふふっ……。まあ、見てなさい?」
リアスがエレベーターのボタンの下の空白部分へ掌をかざし、魔紋を出現させる
すると、上に向かうボタンの下に地下へ向かうボタンが出現する
地下10階と表示されている
エレベーターが動き出し、ものの数十秒で地下に着く
エレベーターから降りると巨大な駅のホームの前で出る
「おぉ……すげぇ……。なんだこりゃ……」
「すごい……こんな大きな駅が町の地下にあったんですね……!」
「ふふ、驚くのはまだ早いわよ?この駅のホームから汽車で冥界に行くのよ」
「汽車で、冥界に……。ハハハ……ファンタジー過ぎだろ……」
「なんていうか、今改めて人間じゃなくなったんだって自覚しました……」
「ああ、俺もだよ……」
「そろそろ来るかしら?」
「お待たせしました、部長」
「お待たせしました……」
「お待たせしましたわ、部長、イッセー君、アーシアちゃん」
「みんな揃ったわね?汽車が来るまでここで待機しましょう」
「みんなはもう冥界へ行った事あるのか?」
「あるよ、部長の眷属になった時にご挨拶にね」
「私もです……」
「ええ、あるわよ」
「上級悪魔は眷属を持つと、まず家族へ紹介を兼ねて顔合わせするのよ。今回は色々重なったから少し遅くなってしまったけどね」
「確かに色々あったものな……」
「そうね……。それにしてもイッセー?」
「ん?何?」
「あまり緊張していないのね?これから私のお父様やお母様、お兄様達と会うって言うのに」
「目上の人と会うという点では緊張してるさ。けど、緊張より楽しみだな、リアスのご家族とお会いするの」
「そう……、あなたって本当に不思議ね、普通恋人の両親に会うって緊張するものじゃないかしら」
「ははは……、それはほら……、毎日超目上にしごかれてるからさ……」
「そういえばそうね……、赤龍帝と毎日修行してるんだものね、度胸もつくはずね」
ゴゴゴゴゴ……!
シュー……!
「駒王駅~~。駒王駅~~~」
「あ、来たようね?」
「汽車だ……」
「グレモリー家が所有する魔法列車「スターライトステージ」よ
「汽車って言うより寝台特急だよ、これ……。しかも超でかい……」
「ええ、もちろん寝室もあるわよ?あとレストランと図書室と漫画喫茶とPC室とシャワールームとフィットネスルームも」
「どっかのアミューズメント施設がまるっと入ってる!?」
「冥界まで5時間もかかるのよ?これくらい揃えておいて当然よ」
「さ、座席につきましょ、搭乗手続きをしなきゃいけないの」
列車に乗り込み席に着くと冥界への入国手続き兼搭乗手続き用紙を渡される
用紙の一番上にはには、NAME、ADDRESS、AGE、SEX と書かれていた
……名前と住所と、年齢だろ……。……え!?
搭乗手続き用紙に表記されている項目に信じられない事が書かれている事に気が付き驚愕する
あ……、悪魔の世界の入国手続きってこんな事も書かなきゃいけないのかよ……!
し、仕方ない……!正直に書こう……
みんなが一通り記入が終わりリアスに用紙を渡す
リアスがみんなの搭乗手続き用紙を確認していく
「……ふふふっ!ちょっと、もう……!あなたって人はホントに……!イッセー?コレ間違えてるわよ……?ふふふっ!」
「えっ?」
「確かに各項目は英語で書かれているけれど「sex」は性行為の事じゃなくて、性別の事よ?あなた「未経験」って書いたでしょう?」
「えっ!?違うのっ!?」」
「もう、イッセー君ったら……!ふふふっ……!」
「うふふっ!イッセーさんの才能はみんなを笑顔にする事ですねっ」
「はははっ……!イッセー君……!僕はそんな君が大好きだよ……!くく……。……はははははっ」
「ふふふっ!イッセー先輩といると笑顔が絶えませんね本当に……」
「く~~っ!恥ずかしい……!勉強ももっとがんばろっと……」
「あら、お勉強なら私が教えてあげますわ……。うふふ……」
朱乃が腕を絡めながら寄り添ってくる
むにゅんっ
胸の谷間に腕を挟まれ、とても柔らかい感触に腕が包まれる
「え……、そりゃあ教えてくれるのはありがたいなぁ……」
「ええ、教えてあげますわ……うふふ……」
「あっ!?イッセーの勉強は私が教えるわよっ!朱乃!離れなさいっ!」
「あああっ?イッセーさんにそんなにくっついちゃダメですっ!」
「やーですわ、ここが私の定位置ですの、ね、イッセー君?私がいいわよね?」
「ははは……。……あの、胸が……、朱乃……」
俺の腕に朱乃の豊満な胸が押し付けられやばいくらい気持ちいい……
「うふふ……、イッセー君?お勉強する時は二人きりでお勉強しましょうね……?」
「ほらっ!?絶対違う事教えるつもりでしょ!」
「うぅぅ!イッセーさんの隣は私のですっ!」
言いながらアーシアも腕に抱きついてくる
「あああっ!?アーシアまで!もう!あなたたち!?場を弁えなさいっ!」
「「リアス(部長)こそ、いつもイッセー君(さん)とイチャイチャしてるじゃない(ですか)!!」
「私はいいのよ!」
「「またそれだー!」」
「このノリはどこでもブレませんね……」
「ハハハ!いつもの流れだね、イッセー君」
などといつもの部活の和やかな空気の中、列車の外の風景が変わっている事に気が付く
「おぉ。これが、冥界か……?」
紫色の空、見渡す限り一面の山、森、遠くには川も湖も見える。
「空が、紫だ……。すっげぇ……なんだこりゃ……。全然雰囲気が違うな……!」
「わぁ!すごい、すごーい!」
「ああ、冥界に入ったようね?という事はあと1時間くらいかしら」
「グレモリー領は広いですからね……」
「えっ?「グレモリー」領……?」
「そうよ?ここはもうグレモリーの私有地なの、ここから見渡せる範囲全てね」
「えええっ!?」
はいいいいいい!?
って事は何?この見えてる範囲リアスん家の持ち物って事!?
え、ちょ……
スケールが違い過ぎて一般人の俺にはついて行けなくなってきたぞ……
「ああ、イッセーとアーシアも私の眷属として、領地を与えるわ。好きな土地を言ってね?」
「りょ、領地?もらえるって。えぇ……?」
「部長のお家が見えてきましたわよ」
「あら、ホント、意外と早かったわね。列車のスピードを上げたのかしら?」
「え?家?ど、どこ?……見当たらないけど……」
「うふふ、あそこよ?イッセー君……」
朱乃に指さされた方角に目を向けると、まだ霧がかかるほどの遠方にうっすらと巨大な建造物を見つけた
え、ちょっ!ここから一時間の場所だろ?あれ……
それであれだけ大きく見えるって事は……
そんな事を話てるうちにぐいぐい距離をつめ、列車が目指すべき建物が次第に大きくなっていく
はっきりとその建造物が視認できる頃にはその巨大さに圧倒されていた
どこからどう見ても城。城以外の何物でもない建造物
「もうだいぶ見やすくなったわね。あれが私の家よ」
「リ、リアス?日本語間違えてるよ……」
「えっ?間違えてるって?」
「あれは「家」じゃなくて「城」って言うんだ……」
「ふふっ……、まあ、そうとも言うわね」
そうとしか言わないよ!?アレどう見てもお城だよ!?
だって俺が今まで見てきたどの建物よりもでかいよ!?アレ!
リアスがいい所のお嬢様ってのは軽く聞いてたけどさ、ここまでとは……
もうだいぶ近くになってきて、お城の庭らしき円形の広場が見えた時だった
突然花火が上がる
パーンパーン!
ヒュー!ドーーン!
整列した音楽隊のファンファーレが鳴り響き
お城の入り口の巨大な門に大きな垂れ幕がかかっていることに気が付く
「おかえりなさいませ!リアス姫様!若様ようこそグレモリー領へ!いらっしゃいませ!グレモリー眷属ご一行様!」
と書かれた垂れ幕が目に入る
「もう、出迎えはいいと言っておいたのに……、お兄様かしら……」
「ひ、姫様?」
リアスに目を向けると困ったような「仕方ないわね」という顔をしていた
ま、まあ、これだけ大きな領地の領主様の娘さんだ、お姫様扱いされててもおかしくはないのかな
きっと俺が庶民だから感覚についていけてないだけだ
で、若様……、って……
「あの、若様って……」
リアスの方を向きながら聞くと……
リアスが俺を指さし笑顔で頷く
「あ、やっぱり俺?」
「ふふっ、他に誰がいるのよ」
「リアス様ー!素敵ー!」
「リアス姫様ー!愛してますー!」
「リアス様お美しい!最高でーす!」
「若様とお幸せにー!」
「姫島さーん!好きだああ!!」
リアスはこういうときの対応に慣れたもので笑顔で手を振って返していた
リアスが実家に帰ってきただけで、このお祭り騒ぎとは予想していなかった
ドサクサに紛れてリアスや朱乃に告白してるのまでいるし、なんだこりゃ
さすがリアスだ、すごい人気だ……
「あっ!あちらの方が若様ね!結構いい男じゃない!」
「若様ー!こっち向いてー!」
「あっ!若様の奥に木場君がいるわっ!きゃああ!私に笑いかけてくれたわっ!」
「私なんて手を振ってもらったんだからっ!」
「はぁ!?あんた何言ってんの!?木場君は私に手を振ったのよ!?」
「やっぱ木場の人気はすげぇな。学校以外でもモテモテじゃんか」
「ははは……。君がそれを言うのかい?」
朱乃とアーシアに両腕にしがみつかれながら、隣のジト目を送るリアスを見やり木場が言う
いつのまにか俺たちが乗る魔法列車はだんだんと高度を下げ、駅らしいホームへ向かっている事に気が付く
「そろそろ着くわね」
「グレモリー本邸正門前~、グレモリー本邸正門前~。本日はご乗車ありがとうございます、着陸の際、強い衝撃が発生する可能性がございます。
着陸時の衝撃に供えシートベルトの着用をお願い致します」
客室の天井にあるスピーカーからアナウンスが流れる
アナウンスの指示通り俺たちは座席に着きシートベルトを着ける
少ししてから着陸態勢に入り、ゆっくりと列車が地面に着陸する
ガシュ……!シュー……!
ズーン……
「着陸成功、着陸成功。長らくのご乗車ありがとうございます、グレモリー本邸正門前に到着いたしました」
着陸の際強い揺れを感じるかと思ったが、そんなことはなく、本当に少し揺れた程度の丁寧な着陸だった
こういう細かな配慮が行き届いている事に「グレモリー」というお家の凄さを実感してしまう
列車から降りホームに出ると、群衆やマスコミが待ち構えていた
マスコミやヤジ馬を止めるために警備員たちが壁を作り道を作っていた
カシャカシャ!カシャカシャカシャ!!
パシャパシャ!!!
写真を撮る音とフラッシュの光が俺たちを包む
「リアス様!お帰りなさい!今回の帰郷はどのような目的でしょうか!?」
「リアス様!何か一言お願いします!」
「お付き合いされている男性がいるという噂は本当でしょうか!?」
「姫島さん!リアス様から何か聞いてませんか!?」
「下がって!下がってくださーい!」
「押さないで!危ないですから!」
「ほらぁ!そこの青服の男!線を超えるな!どこの記者だ!?ルールを守らんと抗議入れるぞ!?」
ホームは騒然としていた
警備員さんたちが並み居るマスコミや群衆を必死で押さえていた
おいおい、俺らはどこの芸能人だよ
アーシアがすぐさま俺の腕にしがみつき隠れる
「うぅぅ……、イッセーさぁん……」
「大丈夫だよ、アーシア。俺の腕につかまってな?」
「はいっ……」
「はぁ……、こういうの苦手です……。何度経験しても慣れないです」
小猫ちゃんが嘆息し、俯きながら呟く
「俺もだよ、小猫ちゃん……」
「さ、行きましょうか。駅の前に迎えの車が来ているはずよ」
自分の家の門から玄関までが車で移動か……
本当に何から何までスケールが違うぜ……
俺たちを待っていたのはテレビでしか見た事がないようなでかいリムジンだった
大統領とか首相が乗るアレだ
リムジンの脇には運転手らしき紳士な雰囲気のおじさん
「おかえりなさいませ、リアスお嬢様。ようこそいらっしゃいましたグレモリー眷属の皆様。お車の用意ができております、どうぞ……」
と頭を下げながらドアを開けてくれる
「ありがとう。さ、みんな乗って?」
みんなで車に乗り込み玄関へ向かう
玄関の大きな扉(すでに門)を開けると、玄関ホールらしい広場が目に入り両側に整列したメイドさんと使用人さんたちに出迎えられる
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「おかえりなさいませ!リアスお嬢様!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
このお屋敷総勢何人くらい使用人さんがいるんだ?これ……
列をざっと見渡しても100や200じゃないぞ……
「ええ、ただいま」
「リアスお姉さま!おかえりなさい!」
タタっと小走りに男の子がリアスに駆け寄り抱きつく
「ミリキャス、大きくなったわね……」
リアスがミリキャスと呼んだ男の子を抱きしめる
「リアス?その子は?」
「あっ、紹介するわ。この子はミリキャス。ミリキャス・グレモリーよ。私のお兄様の子供なの。私の甥という事になるわね。ミリキャス?ご挨拶は?」
「あっ!はい!ミリキャス・グレモリーと申します!」
「リアス様の眷属ポーンの兵藤一誠です!よろしくお願いします!ミリキャス様」
「リアス様の眷属ビショップのアーシア・アルジェントと申しますっ!よろしくお願いします!」
「はい!よろしくお願いします!イッセー兄様!アーシア姉様!」
「うわぁ、すごい!本当にイッセー兄様だ!」
「ええ?私の事ご存じなんですか?」
「はい!いつもリアス姉様がイッセー兄様のお話を……」
「ミ、ミリキャスったら!」
「え、いつも、俺の話……?」
「な、何でもないのよ、イッセー!ふふふっ……」
「おかえり、リアス。予定より早かったね?」
「あっ!父上!」
声をかけられ目を向けると赤髪の美青年が立っていた
端正な顔立ちで凄いイケメンだ
なんていうかリアスの男性バージョンっていうか……
木場よりイケメンなんじゃないか?
「ええ、思ったより列車が早く到着しまして」
「最近魔法エンジンを新しくしたらしいからそれでかな……。ああ、初めまして、僕はリアスの兄のサーゼクス・ルシファーだよ。よろしくね」
「あっはいっ!リアス様の眷属ポーンの兵藤一誠です!よろしくお願いします!」
最敬礼で挨拶する
「リアス様の眷属ビショップのアーシア・アルジェントと申します!よろしくお願いします!」
アーシアも最敬礼で挨拶する
ん、あれ……?
頭を下げながら今の流れについて、不思議に思う事があった
サーゼクス・ルシファー……今確かそう言ったはずだ
リアスはリアス・「グレモリー」だ
リアスのお兄さんなら「サーゼクス・グレモリー」なはずなのに
なんで苗字が違うんだ……?
ていうか……、ルシファー?
ルシファーって、あれ……?
確か、冥界では昔の大戦で魔王が死んで、現在は四大魔王と呼ばれる4人の最上級悪魔が冥界を統治しているはずだ
その四大魔王様達の名前が、確か……
────────「ルシファー」 「アスモデウス」 「ベルゼブブ」 「レヴィアタン」
……まさかな、ハハハ……まさか、だよ……
ほら、よくあるじゃん?同姓同名って……
苗字が同じくらいよくある事だって!
うちのクラスですら「小山」が二人もいるしな!
世の中に佐藤や鈴木って苗字のお家がどんだけあるんだって話だよ
きっとルシファーさんちも沢山あるんだよ!
でも、一応……、一応の確認をしておこう!
「あの、大変不躾な質問で恐縮ですが、ご職業をお聞きしてもよろしいですか……」
「僕の仕事は魔王だよ。この冥界の四分の一を管理するのが仕事だよ、兵藤君」
思わず吹き出しそうになった
マジモンの魔王様だったよ!
いつの間にか部員のみんなが跪いてるし!
じゃあ俺がたまに魔王様にお祈りしてるのって、リアスのお兄さんにお祈りしてたって事……?
うわぁ!?すみません!?頻繁にあれこれお願いしちゃいましたよね!?
悪魔にとって神にも等しい存在を目の当たりにして俺は目を白黒させてしまう
俺達悪魔の頂点であり代表「魔王」……
「し!失礼しましたぁっ!?」
「ハハハ!何を謝る事があるんだい?君は僕の仕事が何か聞いただけじゃないか!」
「いっ、いえ!」
「もうっ、お兄様っ?イッセーをイジメるのはやめてください。イッセーは真面目なんですから「ルシファー」の名前を出せばこうなりますわよ……」
リアスに抱きしめられ胸に顔をうずめられる
ふにょん……
リアスの柔らかい胸に包まれ気持ちが落ち着く
ああ、これだ……
俺はこの柔らかさと温かさに包まれるとすごく安心するんだ
「あっ、そうか、そうだね……。ごめんよ、兵藤君」
「ごめんなさいね?イッセー。驚かせてしまったみたいね?」
言いながらリアスが頭を撫でてくれる
「いっ、いえ!大丈夫です……!」
「兵藤君?そんなにかしこまらないでほしいな。確かに僕は四大魔王の一人だけど、今はリアスの兄のサーゼクスだからさ!」
そんなことをほがらかに言う魔王様
なんだか俺の中の魔王様のイメージがものすごい勢いで揺れてる!
魔王様ってなんて言うかこう……広い玉座の間に座して、足とか組んでさ!
片肘ついて下僕に命令するみたいな!そんなイメージじゃん!?
この人すごいフレンドリーな空気かもしだしてるよ!?
ていうかリアス!?
リアスって魔王様の妹だったの!?初耳だよ!?
ってことは……、俺は魔王様の妹君の下僕で眷属で恋人って事になるのか……?
うあー……なんか自分の置かれてる立場が複雑すぎて理解できねー……
≪ククク!驚いているな!相棒。グレモリーは悪魔の世界で名門中の名門だぞ≫
え!?ドライグ知ってたの!?
≪当前だ≫
マジかよ、俺本当にこの世界の事なんにも知らないな……。それにしても……魔王様、か……
≪なあに、こちらは「赤龍帝」だ。胸を張れ、常に≫
……おう!そうだな!俺が縮こまってたらリアスが恥ずかしい思いするもんな!
≪ああ、お前はそれでいい。リアス・グレモリーやソフィア達の為に頑張れ≫
おう!
俺はリアスの胸から顔を上げ
「イッセー……?」
「ああ……、もう大丈夫です。リアス様」
サーゼクス様に向き直る
まずは一呼吸、すぅ……、と息を吸い落ち着き、サーゼクス様をまっすぐに見据える
「サーゼクス様、改めて自己紹介させていただきます。リアス様の眷属ポーンで────今代の赤龍帝、兵藤一誠です。よろしくお願いします」
俺はサーゼクス様の目を見ながら挨拶を述べる
「ああ、いい目だね……、よろしく兵藤君。いや、イッセー君と呼ばせてもらおうか」
「ふふっ……立派よ、イッセー。それでこそ私のイッセーだわ……」
「うふふ、かっこいいですわ、あなた……」
「度胸がパないです、イッセー先輩……。私顔上げられませんよ……」
「ハハハ……僕もだよ小猫ちゃん……」
「さ、みんな立って?夕食の用意ができてるはずだわ」
「ああ、父上達も待っているはずだよ、行こうか。」
「ええ」
別室にみんなで移動する
そこでは大きなテーブルに皿が並べられすでに食事の準備ができているようだった
ドラマとかで見る上流階級の食卓そのものだ
「ああ、おかえり。リアス」
「おかえりなさい。リアス早かったのね?」
リアスにそっくりなお姉さんとダンディなおじさまが迎えてくれる
リアスに随分親しそうだけど、お姉さんとかかな?
あれ、でもグレイフィア様の事を「お姉様」って言ってたよな……
「ええ、予定より早く列車が到着しまして。みんな?適当にかけて?」
奥にグレイフィア様の姿も見える
軽く会釈をしてから各自が席に着こうと移動し始める
「イッセー?あなたは私の隣、こっちよ」
「あらあら、ふふっ。リアスったら……」
「はっはっは!本当にリアスはお前の若い頃そっくりだな?」
「あら、私こんなに強引だったかしら」
「ああ、そっくりだよ……」
「ああ、まずは自己紹介させてもらおうか。私はリアスの父のジオティクス・グレモリー。グレモリー家の現当主だ、よろしくリアスの新しい眷属のお二人。そしてリアスの眷属の皆さんようこそグレモリー家へ」
「ヴェネラナ・グレモリーと申します。リアスの母ですわ」
みんなが頭を下げ挨拶する
……母?……母ぁ!!?
こっ、このどう見ても、リアスと同い年くらいにしか見えない女の人がリアスのお母さん……!?
「イッセー?私のお母様をジロジロ見ないの……」
リアスにジト目で睨まれる
「え!?いっ、いえ!?そういうつもりじゃないですよっ!リアス様!……ただ、ずいぶんお若くて綺麗な方でしたからご姉妹の方かと……!」
「悪魔は年を取ると魔力で自分の姿を自由に変える事が出来るのよ。お母様は今の私くらいの姿で普段過ごされているの」
「あら、兵藤さんはお上手なのね?若くて綺麗だなんて、ホホホホ……!」
「ヴェネラナ……、少しは年を考えなさい……」
「もう、せっかくいい気分でしたのに、すぐに水を差すんだから……」
「すまないねえ、うちの妻は気持ちだけは若いんだ」
「もう、失礼しちゃうわ!」
「……リアス様の眷属ポーンで、今代の赤龍帝、兵藤一誠です。よろしくお願いします」
「リアス様の眷属ビショップのアーシア・アルジェントと申します!よろしくお願いします!」
「ああ、よろしく。兵藤君、アルジェントさん、リアスがいつも世話になっている、いつもありがとう……」
ジオティクス様に頭を下げられる
「いえ!私の方こそリアス様にはお世話になっております……!」
「いえっ!?とんでもないですぅぅぅっ!」
アーシアはガチガチに緊張してしまっていて俯いてしまっていた
しかたないよなぁ、俺だって緊張してるし……
「特に兵藤君はリアスとお付き合いしてもらっているようで……、これからもリアスをよろしく頼むよ」
「はいっ!この命に変えましてもリアス様はお守りします!」
「イッセー……ふふっ」
「ははは……、一誠君でいいかな?今はプライベートなのだからもっと崩してくれて構わないよ?」
「はいっ!光栄ですっ……」
崩して構わないって……、リアスの顔色をうかがうと笑顔で頷いてくれていた
あー、これは敬語ちょっとは崩していい感じかな……?
う、うーん……?俺の出会う悪魔の方々はどうしてこうフレンドリーというか、物腰が柔らかいというか……優しい方ばかりなのだろうか……
いや、ありがたいけどさ、上流階級の方ってなんて言うかもっとこう気取った感じで高圧的な感じだと思っていたから肩透かしをくらったような気分だ
事実は小説より奇なりって奴だな……
「そうだ……、一誠君に聞きたい事があるんだった。一誠君はリアスのどんな所が気に入ったんだい?」
「お、お父様!?」
「あら、それは私も興味ありますわ……。一誠さん?リアスのどこに惹かれたのか聞かせてほしいわ」
「お、お母様まで……!うぅ……」
リアスが顔を真っ赤にしながら可愛く抗議していたが、顔を真っ赤にしたまま俯いてしまった
「……リアス様に惹かれた理由ですか……」
「リアス様を見つけたのは今から一年ほど前の、俺が駒王学園に入学したての春頃です。
駒王学園の校庭には桜並木がありまして、桜が舞い散る中、満開の桜の木を見上げるリアス様に心奪われました……」
「イッセー……」
リアスが顔を真っ赤にさせながら俺の方に熱い視線を送っていた
俺はリアスの方を向き。リアスの目を見つめながら
「……君を見つけた時、誰よりも輝いて見えた」
「イッセー……愛してるわ……」
「……俺もだよ、リアス」
「うううううっ!イッセーさんっ……」
「むむむむっ!イッセー君……!」
アーシアと朱乃が頬を膨らませ涙目で抗議していた
ごめん!でもホントなんだコレ!
あとで抱っこもなでなでもするから勘弁して!
俺は二人の事も大切だよ!
「あらあらご馳走様!ふふふ!これなら心配はなさそうね?あなた」
「ああ、リアスのわがままで一誠君に迷惑をかけていないか心配だったが、大丈夫そうだ、よかった……」
「ええ、本当に。最大の心配事が無くなってよかったですわ……」
「さ、食事を始めようか。そろそろ料理を運んできてくれ」
「はい、旦那様……」
ジオティクス様がそばに控えていた執事さんに指示を出すと料理が運ばれてくる
高級料理だと一目でわかるほどの料理がテーブルに並べられていく
これ、あれだろ、テーブルマナーってやつで食べなきゃいけないやつだろ……
ナイフとフォークがお皿の両脇にずらっと並べられてる……
アーシアと小猫ちゃんを見るとオロオロしながら困惑していた
うん、普通はそうなるよね……
……よし!
「……あの、俺テーブルマナーとか知らないんで……普通に食べてもいいですか……?」
「ああ、そうだね、マナー等気にせず存分に我が家の食事を楽しんでくれたまえ」
笑顔で返される、よかった、さすがリアスのお父さんだ!話がわかる!
ジオティクス様のその言葉を聞きアーシアと小猫ちゃんがぱぁぁっと笑顔になる
よかった……、これでアーシアも小猫ちゃんも気兼ねしないで食べられる……
みんなを見渡すとリアスやミリキャス、木場や朱乃はそつなくテーブルマナーをこなし、上品に食べていた
ああ、やっぱり俺は足りないものだらけだ……
出来ている人を目の当たりにすると、いかに自分が無知で世間を知らないのか思い知らされるな……
今日はリアスのお家だから許されたけど公の場の、上級悪魔が集まるパーティとかだったらこうはいかないはずだ
パーティ会場でマナーを守らなかった俺を想像してみる
「リアス・グレモリーの眷属はマナーも知らないのか!ハハハハハ……!」
「~~~~っ」
顔を真っ赤にして俯いて恥を耐えるリアスの姿がイメージされる
……ダメだ、そんな事になったらリアスに顔向けができん!
このままじゃそのうちリアスやみんなに恥をかかせることになっちまう!
ゲームが終わって落ち着いたらテーブルマナーとか上流階級のたしなみやルールについても勉強しよう……。
≪それなら修行場を使えばいい、修行場でやれば実時間の効率は全然違うだろう?≫
えっ?いいの?勉強とかの為に使っても
≪いいさ、あの修行場は相棒のためのものだ。お前が努力をする為にならいくらでも出してやるさ、好きに使え≫
助かるぜ!ありがとう、ドライグ!
≪ああ、任せろ、相棒≫
みんなで食事を始め料理を楽しんでいると……
「そうだ、一誠君?私の事は今日から「お義父さん」と呼んでくれて構わないよ」
「お父様!?」
「えっ」
「あっ!?父上っ?抜け駆けはズルいですよっ!イッセー君?僕の事はお義兄ちゃんって呼んでね!さあ呼んでみたまえ!「お義兄ちゃん」と!」
「もう!お兄様まで!」
「まったくうちの男衆ときたら……。ごめんなさいね?一誠さん、戸惑ってしまうわね?あなたもサーゼクスもどうしてそんなにせっかちなの……」
「そ、そうですわ……!お父様!お兄様!性急すぎます……!きっとイッセーも困ってしまいますわ……!」
うーん……、まあ、どっちにしろ今回の訪問でご両親に「リアスを俺にください」って挨拶するつもりだったしな……
この反応から察するに、俺とリアスの交際を認めてくれてる感じだよな、コレ……
驚くほど好意的に迎えてくれてるし……
以前リアスは「イッセーはうちの家で人気者だから」って言ってたけど、何かした覚えがないんだけどな……
まあ、それでもちゃんと話通さないわけにいかないけどな……
「いえ……、わかりました。じゃあ、お義父さん、サーゼクス義兄さんと呼ばせていただきます」
「ふっ!はははは!……おい、今の聞いたか?サーゼクス!一誠君が私の事を「お義父さん」と呼んでくれたぞ!おーい!酒だ!酒を持ってきてくれ!一番いい奴だぞ!ハハハハハハハ!」
「父上こそ、イッセー君が僕の事を「サーゼクス義兄さん」と呼んでくれたの聞きましたか?いやあ、嬉しいなぁ!あっ、グレイフィア?僕にもワインを頼むよ!」
「ふふふ……、かしこまりました。サーゼクス様……」
「まあ、二人だけなんて不公平ですわ。じゃあ私もお義母さんと呼んでもらおうかしら?」
「お……、お母様……!」
「はい、お義母さん、これからよろしくお願いします」
「うふふっ、息子がもう一人増えたわ……」
「イ、イッセー?ごめんなさいね?気を遣わせちゃったわね……?」
リアスに小声で話しかけられる
「いいよ、どっちにしろご挨拶するつもりだったし。逆に良かったと思ってるよ」
「そ、そう……。それならいいのだけど……」
「イッセー先輩……度胸あり過ぎです……」
向かいにいる小猫ちゃんに小声で話しかけられる
「まあ、今日は覚悟決めて来たからね……」
「うーん!うまい!今日の酒は格別だ!なぁ!サーゼクス!ハハハハハ!」
「ええ、最高ですね!父上!ハハハハハ!」
「お父様がこんなに機嫌がいいの珍しいわ……」
「そ、そうなの……?」
「ええ、ここまで機嫌がいいお父様は初めて見たわ……」
「そんなの当たり前だろう、リアス。娘にいい人が見つかったんだ、嬉しいに決まっているさ」
そうだ、リアスとライザーさんとの婚約予定を破断にさせてしまった事話しておかないと
「あの、リアス様とライザー・フェニックス様の婚約予定の件ですが……」
「ああ、その件についてか、一誠君知っていたんだね……。あの縁談の話は元々私が勝手に決めた事だ。一誠君は気にしなくていいよ……」
「……その件ですか、主人がご迷惑をおかけしました、一誠さん。……1歳の娘の将来を勝手に決めるなんて、どうかしてますわよね……」
お義母さんがお義父さんをジト目で睨みながら言う
「うっ!だ、だから、何度も謝っているだろう……?」
「話をひっこめられなくなって頭を抱えるくらいなら軽はずみな事はしないでくださいな……」
「わ……、わかってるよ。もうしないよ、ヴェネラナ……」
「当たり前ですっ!リアスが一誠さんとお付き合いを始めたと聞いた時は本当にほっとしましたのよ……?」
……リアスの婚約予定の話はだいぶ揉めたっぽいな……
「とにかく、良かったわね?リアス……」
「はいっ、お母様!」
「ふふ……、一年前からあなた本当にいい笑顔で笑えるようになったわ」
「そ、そうですか?」
「そうよ、最近のあなたはとてもいい顔をしているわ……。一誠さん、リアスをよろしくお願いしますね?」
「はいっ、任せてくださいっ!」
和やかな雰囲気のまま食事が終わり各自に用意された部屋に案内される
「今日はうちに泊まって、明日から修行を始めましょう。今日はみんな長旅で疲れたでしょう?ゆっくり休んでおいてね」
「「「「「はいっ」」」」」
「あうう、今日はイッセーさんに抱っこして寝ちゃダメなんですか……?」
アーシアが枕を抱きながら寂しそうな声をだす
「アーシア?一人で寝るのは普通の事よ?イッセーと添い寝できるって事は特別な事だったのよ……?」
「うぅ……、イッセーさぁん……」
アーシアに上目遣いでお願いされると弱いな、俺……
「……じゃ、じゃあ夜にどうしても我慢できなかったらおいで?アーシア……」
アーシアの頭を撫でながらなだめる
「はいっ、えへへっ……」
「……イッセーはアーシアに甘すぎると思うのだけど……」
「ま、まあまあ……、リアス」
「む~……、あなたが優しい人なのは理解してるわ……、でも度を超してると思うのだけど……」
「私も我慢できそうにないですわ、イッセー君?今日は私も一緒に寝てもいいかしら?」
「あ、朱乃!あなたはダメよっ!あなたは寂しいとかじゃないでしょ!?煩悩が透けて見えるわよ!」
「私だって一人のベッドは寂しいわ……。主に体が……」
「ほらっ!私のイッセーにいやらしい事する気満々じゃない!」
「いやあね、リアスったら、男女の営みはやらしい事じゃないわ」
「それがいやらしいって言ってるのよ!」
「部長……?もう4人で一緒に寝たら解決するんじゃないですか……?……おやすみなさい。お風呂は自室のお風呂をいただきます……」
言いながら小猫ちゃんが自分の部屋に入っていく
「「それナイスアイデア(です)ねっ」」
「ダっ!ダメよっ!今日は私がイッセーと一緒に寝るの!」
「部長さんっ!さっきあれだけイッセーさんとイチャイチャしてたのにまだ足りませんかっ」
「そうよっ!夕食の時あんな風に愛を囁かれてた癖に!ちょっとくらい譲りなさいよっ」
「ダメよっ!ダメなんだからっ!」
夕食後、誰が俺と一緒に寝るかをめぐってこんな調子で三人とも一歩も引かずグレモリー家のロビーで揉めていた
木場は荷物持ちで疲れたのか早々に自分に与えられた部屋で休むといい出したので不在だ
夕食後から全員一歩も引かない攻防がもう30分も続いてる
あぁ。こりゃらちがあきそうにないな……
夕食後お義父さんに「一誠君、後で部屋に来てくれるかね?」と言われてるけど、このままじゃ行けないぞ
「そうだ、ほら、みんなに弁当作ってもらってるじゃん?日替わりで……」
「え?ええ……」
「あんな感じで日替わり制にしたらどうだろう?公平に」
「う、うーん。まあ譲るとしたらそこが限界だけど……」
リアスが微妙に納得いってない感じだ
あと一押し必要だ
……よし!
「リアス……?ちょっとこっちに……」
「えっ……?イッセー……」
リアスの手を引き二人から見えない廊下の陰に連れて行く
「ど、どうしたの?イッセー……?……んっ……」
みんなから死角に入ったのを確認しリアスの口をキスで塞ぐ
「リアス……愛しているよ」
言いながら舌を滑り込ませ反論させないようにする
くちゅっ……くちゃっ
「こ、こんなのじゃ……んっ!ごまかされないんだからっ……!あっ……」
「んっ……そんなつもりじゃないけど……」
「ぁっ……?」
胸を揉みしだきながら口の中を蹂躙していく
「はぁっ……はぁっ……んっ……」
「乳首硬くなってきたよ……」
「あっ!ちっ、乳首っ!ゃ……んっ……」
クリクリと乳首をもてあそびながら胸の柔らかさを楽しむ
「リアスの乳首ってさ、右と左で硬さが違うんだね……。知ってた?」
リアスの首筋にキスしながら囁くように言う
「やぁんっ……!こ、こんなところで……誰かに見られたら……んんっ……」
リアスはそう言いながら抵抗するそぶりはゼロだ
「ね……?リアス?二人の時間はちゃんと作るから、アーシア達にも譲ってあげてよ?日替わりで一緒に寝るくらいさ」
「そ、そんなぁ……んぁっ」
「俺今日お義父さんに話するからさ……、それでちゃんと認めてもらったら、今日からここもしてあげるから……、ね?」
リアスのショーツに手を伸ばし、秘部をショーツの上からなでるとじっとりとショーツは濡れていた
ぐちゃっ……ぐちゅっ……
ショーツの上から秘部をイジると卑猥な水音が廊下に響く
「んっ……!そ、そこはっ……ほ、ホント……?イッセー」
「ああ、ホントだよ。俺がリアスに嘘つくわけないだろ?」
くちゅっくちゅっ……!
リアスの秘部を指でイジリ続けると、指がしっかりと濡れて来ていることに気が付く
ショーツの中に手を入れ、割れ目に少し指を入れて、秘部内部の中心より少し上の方にある豆のような突起物を指でクリクリとイジる
「やっ……、指入れちゃ……んっ……、それっ……そこはダメっ……指でそんなに遊んじゃ……あひっ!?」
「リアスの中すごく熱くなってるよ?ほら……ドロドロになってるよ、俺の指……」
クリックリッとリアスの秘部の豆ををダブルクリックしてみる
「あぁっ……!」
ビクンビクンとリアスの体が二度跳ねる
じわぁと湿っていた下着がさらに濡れる
リアスの体がブルブルと震え、足がガクガクと揺れていた為左腕でしっかりと抱きしめ支える
「イっちゃったの?もしかして……」
「ちっ、ちがっ、あっ……?」
小さな豆を親指と人指し指でつまみコロコロところがしながら聞いてみる
「だっ、ダメっ……、今敏感だからぁっ……」
「……この続き、したくない?」
「うう、したい……してほしい……」
「じゃあ、俺のお願い聞いてくれる?」
「うぅ、わかったわ……イッセー……」
「リアスはいい子だね……。ほら、指舐めて綺麗にして?リアスのでべとべとになっちゃったよ」
リアスの秘部をいじっていた指をリアスの唇にもっていく
「あ……」
ぴちゃ・・・ぴちゃ……ちゅぱっ……
リアスが小さな舌で俺の指を舐めて綺麗にしていく
一通り舐めさせ綺麗になったのを確認すると
「リアスは可愛いな……。愛してるよリアス……」
「んっ……うん……私も……イッセー……」
軽めのキスで行為を終わり
二人のとこに戻ろうと促すリアスが腕を絡ませ寄り添ってくる
すっかりご機嫌の様子だ
顔が真っ赤になっていつも以上のニコニコ顔になっていた
アーシアと朱乃の元へもどると早速詮索を入れられる
「リアス……?顔真っ赤よ?随分幸せそうね……?貴方からいやらしい雌の匂いが漂ってるわよ?」
「そ、そんなことないわよ……ふふふっ」
「イッセーさんっ?何してたんですかっ!」
「ちょっとした話し合いだよ。な?リアス……?」
「ふふっ、そうね。とても有意義な話し合いだったわ……」
「「ジトー」」
「うふふっ。二人とも日替わりでイッセーと添い寝する事を認めるわ。
という事で今日は私の番でいいわね?私イッセーとお風呂に入ってくるから二人はお部屋で休んでてね」
「私も一緒に入りますっ!」
「私も一緒に入るわっ!リアスばっかりいい思いさせてたまるもんですか!」
「まったく、あなたたちときたら、もう……。まあいいわ……。イッセーは私のなんだから……ふふふっ」
何やらさっきの行為でリアスの心に余裕が生まれたようだ
「イッセーさん(君)っ!私にも同じことして(ください)ねっ!?リアス(部長)ばっかり不公平(です)よっ」
「わ、わかってるよ……。二人はおやすみのキスの時間にね……」
「……イッセーが、最初に選んだのは私よ。ふふふっ……イッセー……?んっ……」
言いながらリアスが俺にキスしてくる
リアスがキスした際体勢が崩れそうだったので腕でリアスの腰を持とうとしたとき、リアスが動いてお尻を鷲掴みする形になる
「やぁっ!?……ここじゃ、ヤ……。イッセー…早く行きましょ……ね……?」
「あ、ごめん、支えようと思ってちょとズレた」
「あっ……、やぁっ、離しちゃ、やぁ……。もっとぉ……」
リアスが腕を俺の首に絡め甘えてくる
「「うぅ~~~~~っ」」
「アーシアちゃん!」
「はいっ!朱乃さんっ!」
「このままじゃリアスが先にいっちゃうわ!私達も攻勢にでるわよっ!」
「はいっ!私ももっとがんばってアピールしますっ!」
「……リアス?その蕩け切った顔は何……?完全に堕とされた雌の顔してるわよ……、イッセー君?今、凄い事してきたんでしょう?」
「は、話し合いだよ、朱乃。ま、まあ、話し合いの甲斐あって日替わりで一緒に寝る事もリアスは認めたしさ……ねっ?」
「う~……、イッセー君と添い寝できるのは嬉しいけど……、リアスのその状態はすごく気になるわ……」
気が付けばリアスが熱い吐息を漏らしながら喘ぐような声で甘えて来ていた
「はぁ……んっ……好き……好き……ね、イッセー……早くぅ……?もう我慢できない……」
リアスのエロモードのスイッチ入れちゃったっぽい、俺……
「イッセーさんっ!おっぱいですか!?やっぱりおっぱいの大きさが決め手だったんですか!?」
何言ってるの!?アーシアちゃん!?
「えっ……、き、決め手……?」
「あら、それはないわよ、アーシアちゃん。だってリアスより私のほうが胸は大きいもの」
「……さっき、イッセーさんがサーゼクス様にご挨拶する時、部長さんに抱きしめられてすごく安心した顔してたんです」
見てたの!?観察眼すごくない!?アーシアちゃん!
「そ、そうなの!?アーシアちゃん!」
「そうですよっ、あの慌ててたイッセーさんがリアス部長に抱きしめられた途端に、急に落ち着いたでしょう?」
「そ、そういえば……!リアスに抱きしめられた後急に雄々しくなって挨拶してたわ……」
「ふふふっ、イッセーは私の胸が大好きだもの……」
「イッセーさんっ?おっぱいは大きいのと小さいのどっちが好きですかっ!?」
え、何このセクハラな質問
アーシアちゃん!?どうしちゃったの!?
今日の君はちょっとおかしいよ!?
「えっと、ど……」
「「どっちでも」とか「そういうこだわりはないよ」とかはダメです。そういう建前いらないんで。
あえて言うならどっちですか!大事な事なんです!ちゃんと答えてくださいっ!」
アーシアちゃん!目が据わってるよ!
アーシアが今までにない迫力で迫ってくる
「で、できれば大きいのが……」
「ほらぁ!やっぱりぃっ」
「うふふ……私、今初めて胸が大きくてよかったと思ったわ……、重いし肩はこるし、男子からいやらしい目で見られるし……正直ちょっと嫌だったのだけど……」
「ふふふっ、朱乃、私もよ……」
「胸は……、好きな男性に揉んでもらえば大きくなるとクラスのお友達が言ってました……」
アーシアが顔を伏せながら静かに都市伝説を語りだす
まるっきり根拠のない噂だからそれ!胸大きくするなら鶏肉がいいって聞くよ!
ていうか、誰だ!?アーシアにんな事吹き込んだやつは!
「イッセーさんっ!これからテレビの時間の間私のおっぱい揉んでくださいねっ!」
「ええ!?」
そ、それって要するに……
今までは
「あ~食った食った。ごちそうさまー!さって……、修行の時間までテレビみるか、今日何やってるんだっけ」
「はいっ!今日は「動物王国24時」の日ですよっ!イッセーさんっ」
「あれかぁ、アーシアが好きなやつだな、楽しみだなー」
「はいっ!お茶菓子用意しますねっ」
こうだったのが
「あ~食った食った。ごちそうさまー!さって、修行の時間までテレビ見ながらアーシアのおっぱい揉むかなぁ」
「はいっ、今日はノーブラなんですよっ!イッセーさんっ」
「ノーブラかぁ、アーシア生で触られるの好きだよな。楽しみだなー」
「はいっ、おっぱい用意しますねっ」
こうなるわけだろ?
お茶の間凍りつくよ!?
父さんと母さん絶対居心地悪いと思うよ!?
でも!アーシアがそうして欲しいなら!
「リ、リビングだと父さんも母さんもいてアレだから、俺の部屋のテレビでみながらでいい……?」
「はいっ、これからはご飯のあとに「おっぱいの時間」ですね!」
新しいスケジュールが俺の日常に誕生した瞬間だった
「……胸が大きいって、どれくらいのサイズから「大きい」に入るのかしらね?わりと曖昧よね?」
「そういえばそうね。私も人並み以上に胸はあるから気にした事ないけど。気になるわね……」
「ううう~~~っ!イッセーさんっ!?どれくらいの大きさがいいんですか!」
「……え、Fカップくらいからじゃないの?巨乳って……。たぶんだけど……」
「Fカップですねっ!わかりました私頑張ってFカップになりますっ!」
「うふふ、ちなみに私はHカップよ……」
「私はGだわ……」
二人がグラビア写真のように胸を腕を組んで持ち上げる
「はうぅ!朱乃さんHカップなんてエッチなお乳ですぅ!」
アーシアちゃん!?君ホントにどうしちゃったの!?発想がオッサンすぎるよ!?
ホント誰に教えてもらったの!?今日ちょっとレベル高すぎるよ!
君シスター時代に「聖女」とか呼ばれてたんじゃなかったっけ!
このままだと「性女」とか呼ばれちゃうよ!?
右にリアス、左に朱乃後ろをアーシアに囲まれ
そんなことをギャアギャアと言い合いながらグレモリー家の「大浴場」とかかれた扉の前に到着する
「さ、イッセー?お風呂に入りましょ」
「い、一緒に入るのっ!?あ、あの、大丈夫なの……?お義父さんとかに怒られたりしない?リアス」
「ふふっ、あの反応見たでしょ?うちの家族は私とイッセーが付き合うの大賛成よ」
「イッセーさんと一緒にお風呂楽しみですっ」
「うふふ……、一つ夢が叶いそうだわ……」
「えっ?あ、朱乃?俺と一緒に風呂入るのが夢だったの……?」
「そうよ?いつか旦那様と一緒にお風呂に入って、お背中を流したいって思ってたの、うふふ……」
「私もイッセーさんの背中流しますっ」
三人にぐいぐいと押されながら脱衣所に入る
「え、えらく広い脱衣所だな……。これって使用人さんとかも使う共用のお風呂場じゃないか?」
「あら。違うわよ?ここは家の者だけが使うお風呂よ?使用人達には専用の寮が敷地内に別にあるわ」
どこぞのスパくらいの広さの脱衣所だよ!?
俺の家の半分くらいの広さあるよ!?この脱衣所!
服を入れるためのロッカーも数えきれないくらいあるし!
使用人さん専用の寮がお家の敷地内にあるのか……!
さすが上級悪魔の家だ……、スケールが違うぜ……
リアス達もためらいなく服を脱ぎだした為、覚悟を決めて服を脱ぎ始める
全裸になり、一応エチケットとして腰にタオルを巻く
「……やっぱり、体中傷痕だらけね……。イッセー……」
裸になったリアスが背中や腕の傷痕にそっと手を当てる
「……ありゃ、気が付いてたんだ?」
「今は夏服だからたまに見えるのよ……。もう、私の為にこんなになって……」
あっちゃあ、気が付かれないようにしてたつもりなんだけどな……、リアスに心配させちまった、失敗だ……
リアスが悲しそうな目で俺の傷痕を撫でる、若干涙目になっている
「うう……、修行中も私が治せればいいんですけど……。修行場にはイッセーさん以外は入れないみたいで……」
実際には俺の体力次第で他にも人は入れるんだけど、ドライグ修行中は広範囲攻撃バンバン使うし
ドライグと俺の魔力弾やドライグの炎、魔力弾が衝突した時の衝撃波が飛び交う修行場にアーシアを居させたくないので入れないという事にしてある
だって、入れるってわかったら絶対アーシア「私も行きます!治療します!」って言うだろうし……
ドライグを相手にしてかばいきれるとも思えないしそういう事にしてある……
「……これは俺の弱さが招いた怪我だよ、リアスが悲しむことはないよ」
「でも……」
リアスが今にも泣きだしそうな目で顔を伏せる
「……俺はさ。木場みたいに色んな才能があるわけじゃない、小猫ちゃんみたいに力持ちなわけじゃない、
リアスや朱乃みたいに魔法の天才でもない、アーシアみたいに素晴らしい力もない……。それでも、俺はみんなを守るよ」
「イッセー……」
「イッセーさん……」
「イッセー君……」
ドライグの修行のおかげで俺みたいに何にもない奴でも、積み上げれば出来る事があるってわかったんだ。
俺は俺に出来る事をやるよ
「イッセー……、あなたは最高よ……」
言いながらリアスが抱きしめてくれる
「イッセー君……私の旦那様は最高の旦那様だわ……」
朱乃も抱きついてくる
「イッセーさぁんっ!大好きですっ!愛してますっ!ずっと一緒にいますぅぅっ!!うぇぇぇぇぇぇっ」
泣きながらリアスと朱乃にかぶさるようにアーシアも抱きついてくる
「ああ、ずっと一緒だ、アーシア……」
アーシアの頭を撫でる
「はいっ……」
「さ、風呂入ろうか?みんな裸だ、風邪引いちまうよ」
「ぐすっ、そうね……」
「はいっ……」
「はい、あなた……」
リアスと朱乃が俺の腕に腕を絡めたまま浴場にはいる
アーシアはぐずりながら俺の腰のタオルを握り締めながらついてくる
三人に体を流すための腰かけに座らされる
「イッセー……」
いつのまにかボディーソープを上半身に塗りまくり、泡だらけのリアスに胸を押し付けられる
「イッセー、気持ちいい?」
「う、うん。ヤバいくらい気持ちいい……」
「リアスばっかりズルいわ……」
朱乃も体中にボディーソープを塗りたくり、負けじと正面から胸で俺の体を洗おうとする
「ふふ……、イッセー君?どうかしら?私の体……」
「すげぇ、エロい……」
「うふふ……、嬉しい、イッセー……」
「はぅぅ!、お二人とも積極すぎですよぉ!イッセーさんの体は私も洗います」
アーシアが手にボディーソープを塗りたくり泡立て、俺の腰に巻いたタオルと取り払う
アーシアが朱乃の股の下に潜り込み男根に手を伸ばす
アーシア!?なにやって……あああああっ!
アーシアが泡だらけの両手で俺の男根を優しく包みこみ手洗いをしてくれる
「ふふっ、気持ちいいですか……?イッセーさん……」
「き、気持ちいい…よ、アーシア……」
「あっ、イッセーさん……硬くなってきましたよぉ……、それに大きくなってきました……」
ア、アーシア……
どこでおぼえてきたの!?そんな事!
「ア、アーシア……?なんでこんな事知ってるの……?」
「クラスのお友達の漫画に男の人はこうすれば喜ぶって……えへへ……」
漫画って、そんなエロい事書いてあるっけ……?
あ……!レディコミか!女子の連中レディコミもってきてるの見かけるわ!
レディコミの中身って、こんな過激な内容書いてあるのか!?
せいぜい男女が裸で抱き合うとかその程度じゃないのか!
「イッセーさんエッチな本全部捨てちゃったみたいだし、こうすれば嬉しいんじゃないかって……」
あっ!?アーシア!?先端をそんなグリグリいじっちゃダメっ!そこ特に敏感だからっ……!
「ほら……イッセーさん……ぴゅっぴゅっしましょうね……」
「あらあら、うふふ……。アーシアちゃんったら大胆だわ……」
「アーシアったら、なんて大胆な……!」
「イッセー君?私のお乳も舐めて可愛がって……?」
朱乃の大きな胸を顔に押し付けられる
「う、うん……、んっ」
「んっ、そんな赤ちゃんみたいに吸っちゃ……やぁっ……」
「もうっ、朱乃まで!イッセー?私の胸気持ちいいでしょ?」
リアスにそんな事を耳元でささやかれながら背中に胸を押し付けられる
「う、うん、リアスの胸もヤバいくらい気持ちいいよ……」
アーシアが要領を得たのか、リズミカルに手を動かし始める
シュシュシュシュっ
あああああっ!?
そ、そんなにしたらっ!?
「うっ……、はぁはぁっ」
リアス達と付き合うようになって、すぐエロ本を処分して、溜まっていたせいかすぐ果ててしまう
ぴゅっ
たまらず果ててしまう
アーシアの口元に白い液体飛び散らせてしまう
「はぁっ……はぁっ……、ご、ごめん、アーシア顔にかかったよな、今……」
「うふふっ、いいんです、イッセーさんが私で喜んでくれたんですから……」
いいながらアーシアは俺の男根を唇を近づけ男根を咥えこみ、その小さな口で懸命に内部に残った白い液体をチューチューと吸い出す
「さいふぉまでだしてくだひゃいね……んんっ」
「ア、アーシア……、そこまでしなくても……、気持ち悪いだろ?変な味するだろ……」
アーシアの顔が一瞬歪むのを見逃さず慌ててしまう
「いいんです、イッセーさんが喜んでくれるなら……れろっ」
アーシアが自分の手にかかった白い液体を舐めとりながら言う
「あ……、また大きくなってます……、もう一回……んっ」
今度は手じゃなく、最初から男根を咥えこみ舌で慈しむアーシア
「んっ……んっ……じゅぷっ……」
「アーシア、気持ちいいよ……」
その献身的な姿に何かしてあげたいと思い、頭を撫でる
アーシアが笑顔になり上目遣いで返事をしてくれる
「ぐぷっ……じゅぽっ……じゅるっ……ぐぽっ……ぬぽっ……」
アーシアが男根を口に含んだまま顔を上下左右前後に動かし、どうすれば気持ちよくなるのか試行錯誤していた
もうその試行錯誤の段階ですでにだいぶ気持ちいいんだけどさ……!
「うあっ……」
アーシアの舌が男根の先端を舐めた時俺の体がビクっと反応してしまう
「あ……イッセーさん、ここですね……?ここがいいんですね……」
アーシアが弱点を見つけたと言わんばかりに男根の一番太くなっている部分を舌で慈しみだす
「んっ……んっ!あっ……」
アーシアが男根を咥えながら自分の秘部をイジりだす
「私のここも熱くなってきて……、ジンジンし始めちゃいました……」
気が付けば朱乃も自分の秘部を指で広げイジリだしていた
「んあっ!はぁっ……はぁっ…はぁっ!んんっ!?」
リアスがどこか羨ましそうな寂しそうな目をしている事に気が付く
「リアス、ちょっと横に来て?」
「……う、うん……」
右側ににリアスが回り込むのを確認すると俺はリアスの胸に手を伸ばし揉みしだきだす
「んっ、あっ……イッセー……」
「……こうしてほしかったんだろう?リアス……」
「んぁっ……うん……」
「あぁ……た、足りないですぅ……」
くちゅっくちゅっぐちゃっ……
アーシアが自分の秘部をイジル指が激しくなっていた
アーシアが切なそうな喘ぎ声をあげる
「アーシア……」
アーシアのお腹から腰に掛けてなでてあげると
「あっ……!?な、何か。何かきますっ!ああああああああっ!!!」
「うぁっ!……俺、も……っ、もう限界っ!」
ビックリしたようにビクっと体を震わせ硬骨の表情を浮かべる
我慢しきれなくなり、アーシアの口の中に俺の欲望の塊ともいえる白い液体をぶちまける
「うっ、ケホッケホッ……」
「あっ?だっ!大丈夫かっ?アーシアっ!ご!ごめんっ」
「だ、大丈夫です……、ちょっと喉に入ったみたいで……」
「あ……あぁ……な、なんか……今、私の体にすごいのきちゃいましたぁ……体がブルブル震えてます……」
「……はぁあはぁ……。それが、「イク」って状態だよ、アーシア……」
「す、すごすぎですよぅ、イッセーさぁん……こ、これ……またして欲しいです……」
「俺も、気持ちよかったよ、ありがとうアーシア……」
言いながらアーシアにキスをする
「んっ……!はい……うふふっ、私幸せです……」
「はぁっはぁっ……!添い寝の日に私もしてあげますわ……、イッセー君……」
「うん、朱乃にもしてあげるね?」
「うふふ……嬉しい……イッセー……」
「い、イッセー!今夜私もするからねっ!アーシアッ?私の分残しておいてねっ?」
「リアスは今日の夜にゆっくりしてあげるから……、ね?今は二人に譲ってあげてね?」
言い聞かせながらリアスにキスをしておとなしくさせる
「う、うん……、絶対よ?イッセー……」
「合宿から帰ったら毎日お風呂一緒に入ってこれしますね、イッセーさん……」
「うん。アーシアがそうしたいなら……」
「はいっ、えへへっ、だから……、エッチな本買っちゃダメですよ?」
「わかってるよ、アーシア……」
体を洗い流し、みんなで湯船につかり温まった後各自部屋で休む事になった
俺は風呂から上がった後お義父さんの部屋に向かった
家が広すぎて迷子になりそうだったので、リアスに連れて行ってもらった
「お父様の部屋はここよ、イッセー」
「ありがとう、リアス。じゃあ、俺お義父さんと話してくるから部屋で待っててくれるかな」
「わかったわ、……早く来てね?イッセー……」
「わかったよ」
コンコン……!
「イッセーです、お義父さんいらっしゃいますか?」
「ああ、一誠君か、待っていたよ、入りなさい」
「はい、失礼します」
部屋に入りドアの入り口に立つ
書斎の中は窓から覗く青白く光る月に照らされ幻想的ともいえる雰囲気だった
「こんな夜分にすまないね?一誠君」
「いえ、こちらこそ。お待たせししてしまい申し訳ないです、お義父さん」
「君にどうしても話しておきたい事と、お礼を言いたくてこんな時間に呼びつけてしまった無礼を許してほしい」
「いえ、とんでもありません」
「ふふ……君は優しいな。その優しさが笑顔を呼ぶのかもしれないな」
一泊開けた後お義父さんは話始める
「……一誠君、私はね、一つ後悔をしていた事がある」
「後悔、ですか」
「ああ、そうだ。私はいくら悔いても取り返しのつかない愚かな事をした……」
「……」
俺は無言で話を聞く
「リアスはね、6歳の頃までよく笑う子だったんだ。笑顔の可愛い女の子だった……」
「……はい」
「私が愚かな考えでその笑顔を奪うまではね……」
「愚かな考え、ですか」
「そうだ。私がフェニックス家の三男と結婚させようと考えたばかりにリアスは笑わなくなってしまった……」
「それは……」
「私としては、名家同士の縁談が成立すればより家が繁栄し、それをリアスも幸せと考えてくれる、と思い違いをしていたんだ。愚かな事にな」
「私も親だ、娘の幸せを願っていた、何よりも優先すべきは娘の幸せだと……」
「けれど、悪魔の出生率は低くこのままでは純血の悪魔は途絶えてしまう。親としては娘の幸せを最優先で考えるべきだと思っていた、
娘が選んだ、娘が好きな男と結婚すべきだと。しかし、いち悪魔、いち純血悪魔「グレモリー家の当主」として考えればそれは否だ」
「……」
「リアスは、頭のいい子だ。家同士の関係や、これからの悪魔の未来を考えたんだろうな。そうして自分が見つけるはずの未来も幸せも諦めてしまった」
「でも……、お義父さんは、リアス様が喜ぶと思って結婚の話を提案なさったんですよね……」
「……ああ、喜ぶと思った。いや……今思い返せば私はリアスが喜ぶと思いたかったのだろうな……。自分の我を通すために、見栄を張るために……」
「悪魔の数が減って、純血の悪魔を絶やさないという事は我々悪魔達全員に課せられた使命だ。
私はその責任と自分の見栄を娘の幸せより優先してしまったんだ。
結果あの子から笑顔を奪ってしまった」
あ……確かに
俺がリアスを初めて見つけたころ。
一年前、俺が入学したてのころ、学校でリアスをみかけても笑っている所を見た事なかった気がする
その時は、美人ってそういうもんだって思ってただけど……そういう事か……
今、俺やみんなと一緒にいるリアスはよく笑うし、よく怒るし、よく拗ねるし、よく泣きそうになる
リアスと最近知り合って、そういうリアスしか見てなかったから、忘れていたけど……確かに一年前はリアスの笑った顔を見た事ないや……
あの窓から見下ろす時に見せた憂いを含んだ目の原因は、これか……
「一度リアスの気持ちがわからず、訊いてみた事があるんだ。何があったのかと」
「リアス様はなんと……」
「……「私は「グレモリー」だから仕方ないんでしょ?」とそっけなく答えられた……。
この先の未来に、明日に何の希望も持たぬ沈んだ目でな……」
「……」
「そうして関係の修復も出来ずに十一年の時が過ぎた……。去年の春頃の事だ。夕食時にリアスが話を始めた、それはそれは楽しそうにな……」
「私は心底驚いた。あのリアスが笑いながら話をしている。十一年……、十一年だ。私が十一年もの間出来なかった事を……君はしてくれたんだ」
十一年……
一口に十一年と口にするのは簡単だが、長い時間だ
十一年……、苦しかっただろうなリアス……
そして、この人も、同じ年月を苦しんだ……
二人ともどうしたらいいのかわからないまま……
相当な苦労をなさったのだろう……
お義父さんの表情から苦悩が見て取れる
「一誠君、君には感謝をしてもしたりない。本当にありがとう」
リアスは朱乃と一緒にバカな事をしていた俺を見て笑ってくれたらしい
ははは……、なんだよ、俺の今までやってきた馬鹿も意味があったって事か
高校に入ってからの一年、恥ずかしい事も、失敗も沢山あった一年だ
出来るなら、思い出したくないし、忘れてしまいたいくらい恥ずかしい事だってあった一年だ
中学からの友達の松田や元浜と一緒のクラスになって喜んだ入学式
可愛い子を見つけては松田と元浜とはしゃいで騒いだ
松田や元浜と覗きをするたびに副会長に追いかけまわされた
副会長をからかった時の反応が面白くって、つい調子に乗ってからかいまくってた
とてもじゃないが人様に「いい一年だった」とは言えない一年だと自分では思ってた
「君には何かお礼を贈りたいが……、何がいいかな?遠慮なく言ってくれ」
「……それじゃ、遠慮なく……。リアスを俺にください」
「クッ!ハハハッ!ああ、もちろんだ、うちの娘をもらってくれ。一誠君」
リアスも、この人も十一年もの間苦しんだんだ
行き違い、すれ違い、想い違い……
色々間違い続けた親子がまた笑って話できるようになったんだ
リアスとお父さんがこれからは仲良くできるといいな……
それだけでも、俺の馬鹿も去年の一年も意味があった
リアス、俺は君に出会えて良かった
これから、俺もっともっと頑張って君を笑顔にして見せるよ