木場達と別れた後、俺は修行場でドライグといつものように修行していた
修行を開始し、ドライグに頼んでいた魔力察知と敵の強さを測る技の総仕上げを行った後少し休憩を取っていた時だった
≪よし……!いいぞ、相棒。これにて魔力察知と敵の強さを測る技は会得できたな!≫
「……よし、これで魔力察知と敵の強さを測る技はものにできたな……!」
≪……相棒の体力が底上げされたから、修行場もだいぶ長時間いられるようになったな≫
「ああ、今一時間で大体三年くらいか?」
≪外の時間で一時間が約900日程だ、三年には少し足りないな≫
「二年と170日か。だいぶ増えたな……」
≪そうだな、そして今日リアス・グレモリーに封印を解除してもらったからな、より修行をしやすくなった≫
「「影」だっけ?俺のコピーを出現させれるとかなんとか……」
≪そうだ、さっそく試してみるか……≫
「ああ!どんなのか楽しみだ……!」
ブオン……
俺そっくりの赤い魔力の塊が出現する
「初めまして、だな。「俺」」
「おい!?しゃべるのかよ!?」
≪相棒の思考もコピーできると言っただろう?しゃべるくらいするだろ……≫
「何を驚いてんだ?修行するんだろ?早くやろうぜ……!」
「……おい、ドライグ。俺こんなに好戦的じゃないだろ……」
≪……少しばかり脚色がすぎたかもしれん。よし、相棒重力をかけるぞ?まずは倍からだ≫
「え、倍?いつもの900倍じゃないのか?」
≪ククク!ある意味ではこいつは俺が遊んでやるより手ごわいぞ。三日前の時点での相棒の強さだからな……!≫
「はいはい、どうせ俺じゃドライグの相手は務まりませんよ……」
「……来ないならこっちから行くぜぇっ!?」
「っ……!?」
その言葉を発した瞬間俺の影は瞬時に俺に接近し、殴り飛ばされる
「……」
※「なぁんだよ。そういうツラできるんじゃねえか……兵藤一誠……!」
「ハ……!わざわざ気合入れてくれて……ありがとよっ!」
考えろ、常に……
相手は、俺だ
俺は左下からの反応が若干だが鈍い……!
瞬時に影の左側の懐に入り込み鳩尾に拳をめり込ませる
「お返しだ、馬鹿」
「クっ!?てっめぇ……!?ぶっ殺してやる……!」
「俺の癖に言動に品がないな。おい、俺はそこまで口汚くないぞ」
「ばぁか、お前の中にある、普段は押し込めてる部分が俺だ!
もっと自分をさらけ出してみろよ!?俺はお前と何も変わらねえ!お前も俺と何も変わらねえ!」
「そうだ……、イイ事を思いついたぜ……!おい、ドライグ!?俺が勝ったらこいつの意識と俺を入れ替えろ!」
「なっ!?何言ってるんだ!?馬鹿か!?お前っ!」
「お前になれば、あんないい女どもを喰いまくれるんだろう?リアスも!朱乃も!アーシアも!小猫も……!」
≪ククク……!面白い事を言う!ああ、いいだろう!お前に相棒は勝てないと思うがな……!≫
「ハ……!言ったなァ?約束は守れよ?赤龍帝ドライグ!」
≪ククク!相棒に勝てれば、な……!≫
ニヤァ……と心底嬉しそうな顔をしながら魔力弾を掌に浮かべる
「な、……んだと、コラァ……」
リアスが……こいつに……穢される……!?
朱乃が……こいつに犯される!?
アーシアが……!
小猫ちゃんが……
「あん?聞こえなかったのか?お前に勝ってお前になりかわってリアス達を犯してやるって!そう言ったんだよ!兵藤一誠!!」
その言葉を聞いた瞬間、俺の中でプツリと何かが切れた
「……今の言葉……もう一回、言ってみろコラぁっ!!!!!!」
俺の体から赤い魔力が立ち上り天を衝く
「おーお、キレて魔力が増大しやがった。感情的になった時だけ強くなってどうすんだぁ!?タコ!」
言いながら無数の魔力弾の弾幕を放ってくる影
「……この程度の弾幕張ったくらいで……調子にのってんじゃねえぞっ!!!!」
右の掌に魔力を集中させ弾幕に魔力砲を打ち込む
「っ!?でけぇっ!くっ!?」
俺なら!あの大きさの魔力砲は斜め左下、7時の方向に避ける!
影が回避する場所を予測し、影の位置からみて斜め左下7時の位置に瞬時に移動する
「よう、ひさしぶりだなぁ?」
俺の魔力砲と影が放った魔力弾の衝突した爆炎と煙に紛れて後ろから接近してきていた
後ろから影が拳を振り下ろしてくる
────ああ、お前は俺だものな、俺の思考を読んで、裏に回りこんで来ると思ってたよ!
こいつは三日前の俺だ
三日前なら俺と今日のドライグの会話は知らないはずだ
≪敵の攻撃をはじき無力化し、攻撃をはじかれた相手は体勢を崩す、体勢が崩れた相手は無防備だ、そこに攻撃をするわけだ≫
≪この技の最大の利点は敵の攻撃を無効化しながら敵の武器破壊と防具を破壊ができるという事だ
もちろんカウンターで相手の急所を狙うきっかけにも使えるがな≫
相手が俺なら!拳打の軌道も、攻撃のリーチも!癖も!俺が一番知ってるぜ!
瞬時に振り返り影の繰り出す拳に俺の拳打をぶち当て影の拳を粉砕する
そして威力は……!三日前より今日の俺のほうが強いぜ!
さっき、こいつは「俺と自分は何も変わらない」と言った、自分と俺は同じだと……。
それは間違いだって事を教えてやる……!
「なっ!?俺の拳を……!!」
拳を砕かれた影の表情が驚愕に染まり狼狽える
これが三日間の、俺とお前の差だ!兵藤一誠!!
影がよろけた瞬間を逃さず、瞬時に間合いを詰め鳩尾にボディブローを入れる
「……!速ぇ!!」
「ごぼっ……!!!?」
「消えろ!!!!!!」
「クッソ……!!?クソがぁぁぁぁ!!!?」
拳打がめり込み切ったのと同時に全力で魔力砲を拳から放つ
怨み事めいた叫び声と共に影は消滅する
「ふぅ……」
≪ククク!ご苦労だった、相棒……≫
「おい、ドライグ!?俺が負けたら影の意識を乗っ取らせてリアスやアーシア達を犯させるって冗談じゃねえぞ!!」
≪ククク!何を言う、相棒がリアス・グレモリーやソフィア達が関わる事で負けるはずがないだろ。
それに三日前のお前に今日のお前が負けるなどあり得んさ≫
「……今度ソフィアさんの墓参り行った時に今の事墓前でチクってやろ」
≪それはやめろ!?俺が悪かったから!≫
その頃のリアス達
「ら~~らら~~……うふふっ……。ふふふふふっ!よさそうな広場を見つけたわっ、ここにしましょうか」
「……リアス?今日のあなたの顔の緩み具合は過去最高よ?どうしたの、今日……」
「うふふっ!朱乃あなたっていつも素敵ねっ……!」
「……おかしいわ、いつものリアスなら……絶対こんな事言わないのに……」
「おい、ソフィア……じゃなかった、アーシア?リアス・グレモリーはいつもこんな感じなのか……?
前に会った時はもっとシャキっとしていたと思うんだが……」
「いえ……、いつもはもう少しキリっとしてるんですけど……」
「ああ……空が青く澄んでいて気持ちいいわっ!世界ってなんて綺麗なのかしら……!あっ?お花が咲いてるっ、綺麗ねっ!ふふふふっ」
「あの、冥界の空は紫なんですけど……」
「……世界が綺麗とか言い出したわよ……」
「おい……、冥界の花を綺麗とか言ってるぞ……。美的感覚ヤバいぞ、あいつ……」
「あら?アーシア?肩に葉っぱがついてるわよ?私がとってあげるわ……うふふっ」
「え……、あ……。ど、どうも……?」
「……はい、ちょっと集合……」
朱乃、アーシア、ティアマットが円を作り小声で話し始める
「あの、これ……やっぱり何かあった感じですよね……」
「間違いないわね。昨日の夜イッセー君と一緒に寝たじゃない?きっとそこで何かあったのよ……」
「何?イッセーと一緒に寝たのか?あいつ……」
「で、でも。一緒に寝るって言っても、エッチな意味じゃなくてイッセーさんに抱っこして寝ただけですよね……?」
「いえ……あの様子はただ事じゃないわ。ただの添い寝くらいじゃあそこまで浮かれないわよ……。見て?あの締まりのない顔……」
「……緩みまくってるな。幸せ絶頂の顔だぞ、あれ……」
「顔がふやけていつものキリっとした面影が皆無ですね……」
「どうしたの?みんな円陣なんてつくって……何かの話し合いかしら?」
「部長さんっ!昨日の夜イッセーさんと何してましたかっ?」
「えっ……!?……あ……」
「え、ちょっと、リアスっ!?なんで顔真っ赤にしてうつむくのっ!?」
「部長さんっ?なんで手をもじもじさせてごまかそうとしてるんですかっ」
「……詳しく話を聞かせてもらおうか?リアス・グレモリー……」
「えと、あの……き、昨日の夜……」
「昨日の夜っ?昨日の夜なんですかっ!」
「そ、その……、イッセーと……ね……?」
「イッセー君と!?イッセー君と何!?リアスっ!」
「……あぅ……」
「リアス・グレモリー……「はぅ」とか「あぅ」とかいうのはアーシアで間に合ってる。言ってしまえ……」
「あ、あの……っ」
「……」
「……」
「……ゴクッ」
「イッセーと……、しちゃった……」
「何をっ?何をですかっ?ちゃんと言ってくださいっ」
「だ、だから……、……エッチ………」
「えっ?何っ?声が小さくって聞こえない!リアスッ!?もっとはっきり言いなさいよっ!」
「イッセーと……っ!エッチ、したのっ!昨日の夜っ!」
「そ、そんな!?嘘ですよねっ!?冗談ですよねっ!?部長さんっ!!」
「っ……!?ほ!ホント!?ホントにホントなの!?リアス!!?」
リアスが顔を真っ赤にしながらコクリと頷く
「……どうやら本当らしいな……」
「ふっ……ふふふふふふっ!!!!!!」
「うふふふふふふふっ!!!!!!!!」
「さ、さあ!も、もう話したんだからもういいでしょ!
修行しましょ!修行!ねっ?みん……な?え……あ、朱乃……?」
「ええ……。そうね……?修行しましょう……?リアス……!
来たれ……!雷光……!うふっ!うふふふふふふっ!」
「えっ!?朱乃!?雷光ってなに!?雷だけじゃなくて光もっ!?
ちょっ!そんなの悪魔が当たったら!!!」
「ううう……、イッセーさぁん……言ってくれたら私だって……」
「ふうむ……、イッセーの奴……奥手だと思ってたんだがやる時はやるな……あいつ……」
「……ティアマットさん……?」
「え……な、なんだ?アーシア……。目が据わってるぞ……?」
「リアス部長の修行がんばってくださいね……?
怪我は私が治しますからビシビシやっちゃっても大丈夫ですから……」
「え、あ……ハイ……頑張って、リアス・グレモリーを鍛えてきます……」
「えっ!?ちょっと!?朱乃!?ティアマットさん!?なんで私ににじり寄ってくるの!?」
「部長さーん?怪我したら言ってくださいねー?私治しますから~。うふふふふふっ」
「アーシアっ!?今日のあなたの笑顔今まで見た事ないくらい邪悪よっ!?」
「私悪魔ですから~そりゃあ笑顔も邪悪になりますよ~。うふふふふっ」
「違うのっ!これはそう!流れでっ!ねっ!?」
「その流れがあなたにばかり流れていってるのよ?リアス……!!」
「へえ……、流れ、ですか……そうですか、流れ、ね……。
その流れが部長さんにせき止められてこっちに流れてこないんですけどっ!!」
「アーシアはイッセーにいつも大事にされてるでしょ!」
「私より部長さんが一番大事にされてる気がしますっ」
「私もそう思うわ……リアス……!!」
「朱乃!?目を見開いて睨まないで!?いつもの笑顔はどこに行ったの!?」
「どこかに行ったわ!そんなもの!」
「今日の修行は実戦形式になりそうだな……!」
「いやあああ!?五大龍王最強格と雷の巫女が襲ってくるう!?」
「いやね、リアスったら!修行なんだからちゃんとやらないと!」
チュドーン!!!
朱乃の放つ雷光の槍が地面に直撃し巨大なクレーターを作る
「朱乃!?あなたはぐれ悪魔と戦うときよりずっと強い魔力放ってるわよ!?」
「修行ですもの!ちゃんとやらないとダメじゃない!?リアス!手加減なしでいくわよっ!!!」
「ちょっ!明らかに修行にかこつけて私を殺す気でしょー!?」
「そんなはずないでしょう!?修行なんだからっ!……なんで、あなたばっかり……!!!」
「ほらっ!?今本音漏らしたでしょ!?」
「私を忘れてもらっては困るぞ!?リアスグレモリー!!」
「いやああ!!!!!?イッセー!?助けてええええええっ!?」
「残念だったなぁ!?イッセーは今修行中なんだ……!!戦場では自分の身は自分で守れ!」
ゴアっ
ティアマットの炎がリアスを包む
「ひいいいいいいいい!?何この威力の炎!?防御結界展開してるのにいいい!服がボロボロにっ!?」
「この程度の炎イッセーは片手で払ったぞ!?なんだそのザマは!お前はイッセーの主なんだろう!?」
「イッセーは特別なの!」
「お前も十分特別な存在だ!魔王の妹!」
バリバリバリバリっ!!!!!!!
ドーン!!!ドーン!!!
「ちょっと!朱乃!?今の冗談じゃすまない威力よ!?これっ!当たったら私消滅しちゃう!」
「冗談……?冗談じゃないのはこっちよ!!!」
……ドーン!!!ドドーン……!!
チュドーン!!!
「が!頑張ったら!修行頑張ってゲームに勝ったら!イッセーがエッチしてくれるって言ってたわよ!」
ピタッ
朱乃とティアマットの動きが止まる
「ほう……?それはどういうことかな……?リアス・グレモリー?」
「……それ、本当!?リアス……!!」
「部長さんっ、今の話ホントですかっ!?」
「ええ!だからきっと朱乃とアーシアも!ねっ?
ゲームに勝って旅行に行ったら一日中エッチしてイチャイチャしてくれるって言ってたから!」
「うふふふふふふふっ……そう、そうなの……リアス……よしっ!
……あっ!?そ、そうだわっ!?それなら早急に父様と連絡取らないと……!
イッセー君真面目だから……!続きは父様に許可取ってからって言ってたし!」
「うふふっ……!イッセーさぁん……うふふふっ……そんな……
ダメですよぅ……うふふふふっ……イッセーさん……うふふふふっ!!」
「……お、お前たち……、怒りのオーラが急に収まったな……。そんなにイッセーが好きなのか?」
「「「はいっ!!」」」
「お前たちほどの器量よしなら他に男なんていくらでもいるだろ……」
「「「イッセー(君・さん)じゃなきゃ嫌(です)よ!!!」」」
「お前ら実は仲いいだろっ!?」
「じゃあ、ティアマットさんはどんな人がいいんですか?」
「私か?ふうむ、やはり男は強くなくてはな。それと周りに配慮ができる思慮深さも必要だな。
あ、あとアレの大きさはでかいほうが私は好みだ」
「「「それイッセー(君・さん)じゃない(ですか)」」」
「何?イッセーのアレは……でかいのか……?」
「ええ。とっても、ね?アーシアちゃん昨日お風呂でお口でしてあげたからわかるわよね?」
「えっと……。こ、これくらい……?いえ、もう少し大きかったかも……?」
「あら?昨日の夜のイッセーはもっと大きかったわよ?」
「えっ!?ちょっと……、昨日の夜ベッドであった事を詳しく聞かせなさいよ?リアス……!後学のために知りたいわ……!」
「わ、私も!あの、何事も予習は大事だと思うんですっ」
「え、えぇ~……、じゃ、じゃあ今日の夜にイッセーが夜の修行してる時みんなで集まって話しましょう?
修行しないとゲームに負けちゃうわ!」
「イッセーは夜も修行してるのか?今日は昼の間修行してるのだぞ?」
「はいっ、イッセーさんの日課なんです。朝と夜の修行は」
「もはや趣味だぞ、そこまでいくと……」
「がんばり屋さんなんですっ、イッセーさんはっ!」
「えっ……、じゃあ、イッセー……。昨日の夜……。ふふっ、イッセーったら……。
……よし!私達も修行頑張りましょう!ゲームに勝つわよ!」
「そ、そうね!まずは修行頑張ってゲームに勝たないと!話が始まらないわ!」
「私っ!いつでも回復できるようにしておきますからっ!
私は脇で回復の力を遠距離で回復できるように練習してきます!」
「ふうむ、興味深い話だ、その時は私も参加させてもらうとしようか……。
リアス!朱乃よ!ビシビシ行くからな!?私はイッセーからお前たちを鍛えるよう頼まれたのだ!」
「「はいっ」」
「お前達……、やる気が漲ってるな……」
「「「だってエッチしたいもん!!」」」
「動機がものすごい不純だが、まあ、やる気があるのはいい……。二人とも私にかかって来い!手始めに相手をしてやる!」
「いくわよっ!朱乃!!」
「ええ!!行きますっ!!!」
その日
冥界のとある山では滅びと雷光の魔力の柱が空へ高く高く伸び、
夕方まで爆音が止むことはなかった
その頃の木場と小猫
ちょうど一時間がすぎ幻影の動きが止まり
幻影の胸の所に5分間のタイマーが動きだす
ドッ
二人がその場に尻もちをつき座り込み、木場が近くに置いてあったスポーツドリンクをあおる
「はぁっ……はぁっ……くっ……!こんなにスポーツドリンクがおいしいと感じたの久しぶりだよ……」
「はぁっ……はぁっ結構疲れがたまりますね……!避けてるだけなのに……!み、水……水分……」
「はい、これ……。一時間ってこんなに長いものだったんだね……!」
木場が手元にあったもう一本のスポーツドリンクを小猫に渡す
「ありがとうございます……!……ドライグさんの言ってた通り、これはっ……体力不足なのがはっきりわかりますね……」
「ああ!そうだね……はぁっ……はぁっ……!でも!これを……イッセー君ならきっと難なくクリアできるはず……」
「出来るでしょうね……。イッセー先輩はもっときつい修行をしてるって言ってましたし……」
「でも、この先に、イッセーくんはいるんだ……!僕だって……!」
「はい……!イッセー先輩だって、この修行を乗り越えたんですし!私だってできるはず……!」
「ああ……。そうさ!僕たちも頑張ってイッセー君に追いつこう……!」
「はいっ……」
「ねえ、小猫ちゃん……?」
「はい……?なんですか?祐斗先輩……」
「……小猫ちゃんは、イッセー君と戦ってみてどう思った?」
「……正直、戦う前から負けてました……。なんていうか、戦闘状態はいったイッセー先輩が怖くて……」
「……やっぱり。僕もだよ……。なんていうか腰が引けちゃってた……。
あとで言うと言い訳になるけど、あの空気に萎縮しちゃって普段通り動けなかった……」
「……私もです……。あの、なんか、ピリってしませんでした?イッセー先輩が空気変わった時……」
「……したね。それ以降隙をどうしても見つけられなくて、仕方なく突っ込んだ感じさ……」
「やっぱり祐斗先輩もでしたか……」
「でもさ、この修行やってて思ったよ……。この修行を続ければそりゃ強くなるだろうなって」
「はい……。おそらくイッセー先輩はこの回避の修行の時も重力かけてやってたでしょうし……」
「……やっぱりそう思う?僕もそれ考えてた……」
「……でなければ、あんな風に動けないと思います。それに、あの傷痕……」
「うん。あの傷痕は……相当な訓練の傷痕だよ……。イッセー君はたぶんドライグ先生と手合わせしてるはずだよ」
「……赤龍帝と、伝説のドラゴンと手合わせって……考えただけで身震いしますよ、私……」
「だね……。……おっと、あと20秒だ……。よっと……。少しでも追いつかないと……!」
「はい……!足手まといにはなりたくないです……!」
「ああ!そうだね……!僕たちも頑張ろうっ!」
「はいっ……」
木場と小猫が立ち上がり自分が積み上げるべき修練を再開する