ビーーーーーーーーッ
ゲーム開始のベルが鳴り響きグレイフィアさんのアナウンスが流れる
ただいまより「リアス・グレモリー眷属対ライザー・フェニックス眷属の模擬戦をスタートします。
選手の皆様はゲームフィールド転送魔法陣へ速やかにお入りください」
「みんな!行くわよっ!この先は戦場よ!覚悟してこの魔法陣に入って!」
「「「「はいっ」」」」
「うむ!」
皆で転送魔法陣に入ると紫色の光に包まれ転送が始まる
一瞬紫色の光が強く光った次の瞬間、俺たちはいつものオカ研の部室にいた
「……っ?ここは……!?……部室?部室ですわよね?ここ……」
「……あれ?ここって、部室……だよな?転送失敗かな?」
「いえ……。ここはゲームフィールド内よ。イッセー、朱乃」
「魔力で学校そっくりのレプリカを作ったんですね……。話には聞いてましたが本当にそっくりですね……」
「あうぅ、少しだけ、安心しましたぁ……」
「勝手がわかってる学校の校舎なら、こちらがだいぶ地の利の面で有利ですね……」
「ほう、ここがイッセー達の学校か。興味深いな……」
ゲームフィールド内にアナウンスが入る
「それでは、これよりライザー・フェニックス眷属対リアス・グレモリー眷属のレーティングゲーム模擬戦を開始いたします!」
「さって、じゃ、作戦通り行きますか!前衛組、朱乃と小猫ちゃんは二人一組で、俺は単騎で中央突破ね」
「わかったわ!イッセー君気を付けて!」
「了解です!イッセー先輩っ!
「後衛組はここ本陣で敵を迎え撃つわ、祐斗?アーシア?わかってるわね?」
「はいっ!部長!部長はお守りします!」
「はいっ!木場さんが怪我したら治しますねっ!」
「……ははは、僕怪我するの前提なんだ……?」
「えっ?い、いえっ。そういうつもりじゃ!?」
「ま、本陣に攻め込んできたとしても少数だろう。
前衛をイッセー、朱乃、小猫で攻めてるんだほったらかしにはしないだろう」
「木場?リアスとアーシアの事、頼んだぜ?」
「ああ!任せてよ!イッセー君!」
「作戦通り俺はせいぜい前線で暴れて敵を引き付けるよ」
「あぅぅ、イッセーさぁん。怪我しないようにしてください……」
アーシアが俺の服の袖をひっぱりながら泣きそうな顔になる
アーシアの頭を撫でながらティアに顔を向ける
「大丈夫だって、アーシア。そのために、みんなでがんばって修行してきたんだしさ」
「……ティア?アーシア達頼むな?」
「ああ、任せろ。その代わりイッセー達の戦いを特等席で見させてもらうぞ!」
「ああ、期待しててくれ」
「ああ、楽しみだ!」
「じゃ、行くか!朱乃、小猫ちゃん!」
「「はいっ!」」
校舎を出てすぐ朱乃と小猫ちゃんと別れる
二人は空から進軍予定の為に、別行動だ
さって、どこにいるかな……
魔力探知の技を使い、探知フィールドを広げる
一番近い場所には
体育館に、複数……1、2……3、4
グラウンドに……1……、グラウンドの端に4
……残りは本校舎から動きがないな……
一番でかい魔力がライザーさんで……、それに寄り添う魔力が複数あるな……
他にも複数の魔力があるが、近すぎてよくわからんな
固まっている事には違いないけど
……よし、近場の体育館から片っ端から片していくか
「ドライグ!始めるぜ!」
≪応!任せろ!相棒!≫
禁手化・・・・ッ
『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!』
実戦だ!最初から全力で行くぜ!
いつもかけてる負荷も押さえてる魔力も解除しておいてくれ
≪応!≫
アニメや漫画でよくあるパターンの危なくなったら、変身して強くなって逆転勝利するだの……
都合よく仲間が駆け付けて助けてくれて、形勢が逆転するだの……
実はこんな奥の手を残してた!なんてのは現実にはない
現実はご都合主義の奇跡なんて起こらない
「不慮の事故は当然発生します。それにつきましてはペナルティなどはございませんし、罪にも問われません。
人間の世界で言う格闘技の試合で相手を殺してしまっても「事故」として処理されるのと同じだと考えていただいて結構です」
先ほどのグレイフィアさんの言葉を思い出しながら気を引き締める
ここは一歩間違えれば死ぬ事もある戦場で、これは現実だ……!!!!
最初から全力以外の手なんてあるわけがない……!
ゴアっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドライグが俺にかけていた負荷と魔力制御を解除し、鎧から魔力の柱が立ち上がる
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!!!!!!
空が赤く染まり、大気が俺から発せられる魔力で振動をはじめ
ゲームフィールド全体が激しく揺れだす
俺から発せられる魔力が空間に力場を発生させ俺の頭上に大きく赤黒い巨大な穴を作り出し、
穴からバチバチと赤と黒の電撃にも似た力が無差別に放出される
俺の足元に魔力放出によりクレーターが出来上がる
放出され続ける魔力により地面の土塊が浮かび上がり道の形を変える
「さあ、行くか。戦場に」
≪ああ、行こう相棒……!!≫
俺は体育館へ走り出した
体育館に入ると4人のライザー眷属が待ち構えていた
体育館に入りながら魔力で体育館の造形を大きく歪め、
俺が完全に体育館に入る事には俺の頭上と足元は魔力の影響で歪にに消滅していた
「お。おぇぇぇぇっ!?何っ!?何ぃぃぃこれぇっ!???いや……いやぁっぁぁぁっ!!!!」
「うっ!うぷっ!何っ……このバカげた魔力っ!?顔が上げられないっ……!息が‥‥…できないっ!?何この息苦しさっ!?」
俺の魔力に恐慌状態になり髪を振り乱しながら狼狽え泣きじゃくる少女二人、年の頃は12~3歳といったところか
恐らく自身の武器であろうチェーンソーを取り落とし四つん這いで耐える双子の少女
「……」
俺が無言で少女たちに向かって歩き出すと……
「ひっ!?い、いやっ!?こっ、こないで……!?」
気丈に手に持つ棍を杖替わりにし、なんとか体制を保つのが精いっぱいの棍使い
「くっ!?赤龍帝って……ここまでレベルが違うものなの!?!
でも……!なにもしないでやられるなんてごめんよ!!!!」
そう叫びながら俺へまっすぐ突進してくる体術使いらしきチャイナ服の女性悪魔
大きく踏み込み殴りかかられるが……
遅い……
相手が繰り出してくる拳打に合わし、こちらも拳打を打ち込む
相手の拳に直撃させ拳を砕く
「ガッっ!?こ、拳がっ!?」
「……」
「っ!?ごっ」
間髪入れずにボディーブローを入れ体が浮き上がったところを蹴り飛ばす、
体術使いの女性悪魔が体育館の壁を突き破り
蹴り飛ばされた勢いは止まらず遠方へ吹き飛ばされゲームフィールドを構成する異空間の壁に激突する
「雪蘭っ!!!!?」
「シュエラーーンっ!?」
「ライザー・フェニックス眷属・雪蘭様リタイア……」
数秒遅れてグレイフィアさんのアナウンスが流れる
「……。生きてたか。運がいいな。あの人」
まあ、いいか、起き上がって向かって来たら今度こそ殺すだけだ
「さて……、次は……」
いいながら双子に向かって歩き出す
「ほ、本当にあの優しい赤い龍のお兄ちゃんなの!?」
「……俺は兵藤一誠だよ」
「前とぜんぜん違うじゃない!?」
「私達を殺す気なの!?」
「……それはお互い様じゃないか?君たちも俺や俺の仲間を殺す気でそのチェーンソーを握っていたんだろ。
でなきゃそんな危ない物持たないものな?」
「……っ!」
「……!ネル!?やるよ!もう覚悟決めるしかないよ!」
覚悟は、戦場に入る前に決めとこうよ……
「……っ!」
後ろから殴りかかろうとしていた棒術の少女が殴りかかって来たので、
即時にかわし、裏拳を顔面に入れ吹き飛ばし、体育館の壁をぶち破り飛んでいく
「っ……!ライザー・フェニックス眷属・ミラ様リタイア……」
「ミラぁ!?」
「……チッ!浅かったか、ライザーさんの眷属の人たちは運がいい人が多いな……」
「うっ!?うわあああああああっ!!!!?」
ネルと呼ばれた少女が足元のチェーンソーを取り振りかぶりながら俺に走り込んでくる
「ネル!?っ!ボクもっ!うあああああああっ!!」
一瞬遅れてもう一人の双子も襲い掛かってくる
ネルと呼ばれた少女が攻撃射程範囲に入った瞬間、彼女のもつチェーンソーを光速の拳打で破壊する
ガァンッ!
少女が手に持っていた得物が瞬時に粉々に粉砕され一瞬呆ける
「え……」
その瞬間彼女の体に俺の拳がめり込みそのまま光速の拳打を叩き込む
「っ……!?」
体育館の壁に激突し、血まみれで大量の血を吐き崩れ落ちる少女
「ネルぅっ!?」
俺に走り込んで来ていたネルがやられたのに動転したのか、一瞬ネルの方に目を向ける片割れ
あ、ラッキー
「……ごっ!?」
そのよそ見している顔を殴り飛ばす
殴り飛ばされた少女が体育館の会談に衝突し崩れ落ちる
「……ラっ……!ライザー・フェニックス眷属・イル様、ネル様……リタイア……!」
「……どいつもこいつも運良すぎだろ」
ちょっとショックだな、頭くらいもげると思ったんだが、さすが悪魔だけあって、頑丈だ
「ん……」
グラウンドの中央に一人動きがないのがいるな
……待ってるみたいだし行くか
朱乃視点
ゲーム開始直後に、イッセー君の魔力が放出され
ゲームフィールド全体が赤い魔力で染め上げられた空間を飛びながら私たちは移動していた
「……イッセー先輩、教会の時より……。ていうか、もうわけがわからないくらい強くなってません……!?」
「うふふ……、私の旦那様は日々前進していく人なのよ」
「……私イッセー先輩が味方でよかったって心底思いました……」
「イッセー君はいつも私達の味方よ、うふふ……」
「……ホント、朱乃さんも部長もイッセー先輩が来てから明るくなりましたよね……」
「うふふ……、毎日が楽しくて嬉しいの……。恋っていいものよ?小猫ちゃん」
「ごちそうさまです……」
「あら……、おしゃべりの時間は終わりみたいね?」
「……来ましたね。……あれは、ライザー・フェニックス眷属・女王……!」
「あらあら、じきじきにお出ましとは、痛み入りますわ。ボムクイーンさん……」
「……とんでもない隠し玉をもっていたものですね……。グレモリー眷属は……」
「あら?隠してなんていないわよ?イッセー君の事よね?先日部室に来た時にいたじゃない……」
「……あの時の彼の様子から、誰が想像できますか……あんなの……」
「うふふ、イッセー君は普段は誰よりも優しいけれど、いざ戦うとなれば勇ましくてかっこいいでしょう?」
「……二人相手ですが、赤龍帝がこの場にいないのをこの場は好機とみるべきでしょう!取らせていただきますよ!雷の巫女とそのお付きの人!」
「お付きって……失礼ですねっ……!?お付きじゃなくて「搭城小猫」ですっ……!
ドライグ先生と、イッセー先輩に修行してもらったんだから……負けられません……!」
「うふふ、小猫ちゃんも明るくなったわ……」
「~~~っ。い、行きますねっ?私先制仕掛けます!」
「ええ!行きましょう!小猫ちゃん?最初は6番ね!」
「……わかりました」
「来たれ雷光……!」
全力で物事に取り組む、自分に出来る事を全部やって事に当たる
真剣勝負においてこんな当たり前の事を覚悟できなかった私
イッセー君に出会わなければ、きっとこの先の生でも「真剣」になれなかったと思う
弱くて、弱い自分が嫌で、それを認めるのも怖くて、
痛い現実を認めるのも嫌で、それさえ誰かのせいにして……
この女王との闘い……きっとイッセー君に勇気を、希望をもらわなかったら
私の持つ全ての力を使わないまま戦っていただろう
そして、恐らく負けただろう……
負けた事も誰かの、何かのせいにしてまた逃げて……
そんな卑怯で惨めな生き方をしていたに違いない
彼の体中に残る修行の傷痕……
彼は進み続ける、到底かなわない相手に、どう考えても無謀としか思えない相手に向かっていく
全力でやって負けて、工夫して試して……それでも負けて、何度も負け続けて……、
自分の無力に絶望して「もう自分はダメだ」って思うような悔しい思いを何度もしたはず……
血反吐を吐きながら、どんなに痛くて辛くても宝の為に……彼は進み続ける
私はそんな彼の姿に憧れた、分不相応にも憧れた……
だから、私は……
彼に見合う女になりたい
……見ていてね?イッセー君!
私、頑張るから
瞬時に女王との間合いを詰め小猫ちゃんが拳打を繰り出す
ガッ
小猫ちゃんの拳打が女王ユーべルーナの腹へめり込む
「っ!はやいっ!ごふっ……!?……っ!?詠唱が……!」
「……簡単には唱えさせませんよ……!」
「……っ!このっ……!」
「……さすがクイーン動きも早いですね……」
「軽くかわしておいてよく言うわ!」
ユーべルーナの攻撃を難なく回避する小猫ちゃん
ちゃんと、修行の成果が出てるのね……私だって……!
4……3……2……1……!
詠唱完了!
「……ッ……!」
小猫ちゃんが高速で水平に左に移動し、ブラインドとなっていた女王の姿が見えた瞬間砲撃を発動する
「なっ!?ブラインドにしていたのっ!?」
「っ!天雷砲!」
放った雷光の砲撃がユーべルーナに直撃したように見えたが……
寸前でかわしたようで腕を火傷する程度で済んだようだ
「くぅっ、やりますね……!さすがはグレモリー眷属」
「……今の避けられるとは思わなかったわ……タイミングバッチリだと思ったのに」
「フフフっ!おもしろイッグぅっ!??ぶっ!?ばッッ!?」
ドスッゴリッガッ!
ユーべルーナが話終わる前に小猫ちゃんが素早く接近し側面から顔を殴打していた
「小猫ちゃん!次4番ね!」
「はいっ、でもできたら殴り倒したいですっ、がっ!」
小猫ちゃんがユーべルーナの髪をつかみ、校舎の屋上の床につけ、追い打ちに腹に膝を入れる
「ごッ!?……ぐふっ!?」
小猫ちゃんはそのままユーべルーナに馬乗りになり顔面を両腕で殴り続ける
ガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッ!!!
「ちょ、まっ!?ぐっ!ぶっ!?か、顔は……っ!」
「……」
ユーべルーナが顔を護るように手で伏せると今度はみぞおちへ拳打を入れ始める
暴れながら無理やり起き上がり四つん這いになるユーべルーナ
「もうゆる……ごふっ!?おっおぉぉっ……おえぇぇっ!!?」
ユーべルーナが嘔吐して床に吐しゃ物をまき散らす
「ちょうどいい位置に頭がきました……」
今度はサッカーボールのようにユーべルーナの頭部を蹴飛ばしまた仰向けにさせ
「も、もう、やめてぇ……」
「……やめてと言う前にリタイアしたらいいじゃないですか?」
言いながらまたユーべルーナの腹に飛び乗り顔を殴り続ける
「……っ!」
ガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッ!
「……0!」
小猫ちゃんが頭の中で詠唱時間を数え終わったらしく、
後ろに飛び魔法の巻き添えにならないようにユーべルーナから距離を取る
数秒の誤差はあるもののほぼ正確みたいね
「ナイスタイミングよ!小猫ちゃん!これで終わりっ!」
「スターライトぺネトレイター!」
光の槍をボロボロになっているユーべルーナに直撃させる
「ライザー・フェニックス眷属・ユーべルーナ様リタイア……」
小猫ちゃんが頭の中で魔法詠唱の時間をかぞえながら相手を近接で止める、
小猫ちゃんが前衛で止めてくれている間に私が魔法を詠唱をして大ダメージを与える
実にシンプルな作戦だけど。うまくはまってくれたみたいね
「スターライトペネトレイター」
空間中のあらゆる「光」を集めて何百倍にも増幅させ巨大な光の槍を作り出し放つ魔法
私の持つ「雷光」の魔力もこの魔法を強くする要素にできるため、
半分堕天使で、悪魔……そんな中途半端な私だから実現できる最強の魔法
60秒詠唱という超長時間の詠唱の上、詠唱している時間は無防備になるため、そうそう使える場面はないと考えていた魔法の一つ
最上級魔法の一つで超高威力魔法。私がティアマット先生に受けた修行期間で唯一習得できた魔法
イッセー君?見ててくれた?
ダメな私でもやれたよ!頑張ったら勝てたよ!
父様……、見てくれていましたか?
今まで、堕天使が嫌だって、嫌いって拒絶してきた私が
彼のおかげで自分と向き合えた姿を、見てくれていましたか?
「雷光」の力を使って戦って少しだけ……、父様がどんな気持ちで、何を感じながら戦っていたのか……感じられた気がします
私が今まで知ろうともわかろうともしなかった父様の気持ちを見る事が出来るようになったのは彼のおかげです
どうか私達の関係を認めてください
朱乃視点終了
一誠視点開始
グランドに着くと一人の剣士が剣を地に突き刺し待ち構えていた
「我こそはライザー眷属が騎士!カーラマイン!赤龍帝!貴殿に一騎討を申し込む!」
「ああ、よろしく。……向こうにいる四人、よんでこなくていいんですか」
「……、聞こえなかったのか?一騎討だと言っただろう!」
「……そうですか、じゃ、手早くやりましょう、そろそろ本校舎に向かいたいんで……」
「……君は、本当に先日学校で話していた兵藤一誠か……?」
「俺は俺ですよ」
「……むぅ」
「……やらないんだったら通らせてもらいますよ?」
「随分気が短いな。少しくらい話に付き合ってもいいだろう?」
「……カーラマインさんって友達いないんですか?」
「なっ!?とっ、友達くらいいるわ!何言い出すんだ!君は!」
「だって、自分の話し相手になれって……相手チームの俺に言うって……」
「違う!私は戦う前に君と話がしたかったんだ!」
「……すみません……」
「待て!?なんで今謝った!?「俺言っちゃいけない事言ったかなぁ……」みたいな顔するなよ!?
いっ、いるからな!?私ちゃんと友達いるからな!?」
「あ、はい。じゃあいるって事でいいですよ」
「いや、いるんだって!マジで!」
「ハハハ……、冗談ですって……」
「本当だな!?信じるぞ!?」
「ええ、もちろん。信じてください、俺を。……さ、そろそろやりましょうか」
ゴアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔力を開放させ戦闘準備が整う
「……っ!ぐっ!?先ほども感じたが、至近距離で感じるのとではまるで違うな……!
魔力の圧で吹き飛びそうだ……!だが!面白い!」
カーラマインが剣を携え一直線に俺に突進してくる
「おおおおおおおお!」
剣の間合いに入り大きく剣を振りかぶった瞬間、俺は側面に回り込み剣の腹をめがけて拳打を打ち込み粉砕する
「なっ!?」
強く握り締めていた剣に俺の拳打の衝撃が加わり大きくよろける
よろけたカーラマインの一瞬の隙を見逃さず瞬時に光速の拳打を叩き込む
「……っ!?」
カーラマインが血まみれで吹っ飛びグラウンドに叩きつけられる
ドサァっ!
数秒後カーラマインがリタイアの光に包まれ消える
「ライザー・フェニックス眷属・カーラマイン様リタイア……」
さて、あそこの4人はなぜ向かってこないんだろうか
……
大きな魔力が本陣に向かって動き始めたな……
本校舎にいた魔力が一つ……近くにいる4人に向かって移動してるな
連絡用魔法陣を展開する
「朱乃?聞こえる?」
「あっイッセー君っ!?うんっ、聞こえるわ!」
「今大きな魔力が本陣に向かってる。たぶんライザーさんだ、小猫ちゃんと本陣に戻ってリアス達のフォローお願い」
「わかったわ、すぐ小猫ちゃんと本陣に戻るわ!」
「うん、お願い。……あ、朱乃?女王撃破おめでとう。小猫ちゃんにも伝えといて」
「……っ!見ててくれたのね!嬉しい……!」
「俺はいつも朱乃の事見てるさ……」
「うふふっ、大好きよ、あなた……」
「俺もだよ、朱乃。ちょっと足止めくらうかもしれないから遅くなるかもだけど、なんとか耐えて?」
「わかったわ!じゃあまた後で!」
「うん、また後でね。朱乃」
連絡用魔法陣を終了させると先ほどの本校舎から移動してきた魔力が合流し終わっていた
本校舎に小さい魔力が残ってるな……この魔力は……レイヴェルだな
あまり戦闘は得意そうにはみえなかったし、作戦参謀とかで参加なのかな……
ま、向かって来たらやるだけだけど……
「……そこの5人、やるなら早くやりましょうよ……!!!」
ゴアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔力を放出し隠れて潜んでいる5人を威嚇する
「っ!?バレてるって!やっぱり!」
「なんでわかんの!?私達の位置!?奇襲とかしかけらんないじゃん!?」
「もう、出ていきましょ……、痺れきらされて魔力砲打ち込まれるよりいいわ……」
「そうだね」
俺に隠れていた5人が近寄ってくる
「くっ……なんですかあれ、バチバチ放電してますよ……!近づくだけで辛い……!」
「……魔力で空間が歪んで穴が……!?」
「足止め……、すらできないね、これ……絶対……」
「っ!魔力の力場に引っ張られて土塊が浮き上がってる……」
「さっきのカーラマイン見たよね……?みんな……」
「うん、一瞬でボロボロにされたね……」
「私、今日死ぬのかも……」
「不吉な事言わないでよ!?生きて帰るよ!絶対!」
「あんたは楽観的でいいねー……」
「うっさい!」
「……腕は2本しかないわ!5人で同時にかかれば……!」
うん、いい判断だ、さすがライザーさん所の眷属さんだ、わかってるなぁ
いくら強くても腕は2本、可動域は決まってるからどうしたって、限界はある
戦力差がある場合数で押し切るのは一番いい作戦だと思う
ジリジリと距離を詰めてくるが5人とも一定の距離から入ってこない
「はぁ……、時間もったいないし、こっちから行きますよ」
「……っ!?」
瞬時に真ん中の眷属の前に移動しボディーに拳打を叩き込み薙ぎ払い隣ににいた眷属も巻き込み吹き飛ばす
1、2……
「えっ!?ちょっ!あんなところから一瞬で!?」
バックステップしながら距離を取ろうとした眷属に瞬時に追いつき、顔面をつかみ地面に叩きつける
「ガァ……!?」
3……
「このっ!いい加減にっ!?」
剣を振りかぶりながら後ろから襲ってくる相手に即反応し、武器を狙い拳打を叩き込み破壊する
「あっ!?」
ひるんだ相手にアッパーを叩き込み上空に飛ばした眷属に向け魔力砲を打ち込む
ドウっ!!!!!!!!!!
4
「くっ!!!!!!!何よこのバカでかい魔力砲はっ!?」
言いながら眷属の一人が魔力砲を俺に打ち込んでくる
……わかってるだろうけど、魔力砲の速度って遅いからな?
光の魔法ははそのまま光の速度だから防ぐの難しいけど……
だから、こんなものは……
ガっ!
「えっ!?受け止めた!?」
ググ……バシュンっ!!!!!!
受け止めた魔力砲を握りつぶし四散させる
「残念、狙いは良かったですよ」
「ばっ!化け物!?」
「悪魔ですよ?」
いいながら瞬時に距離を詰め横っ面を殴り
「ガッ……」
ゴガァッ
地面に叩きつけた衝撃でグラウンド全体にクレーターが広がる
……5
「ライザー・フェニックス眷属・シュリヤー様、マリオン様、ビュレント様、二ィ様、リィ様リタイア……!」
……全然死なないな?おかしいな……本気で殴ってるんだが……
≪いまさらだがな?相棒?こいつらは魔法で身体能力向上と防御結界張ってるぞ≫
あ、そうなの?だから頭潰れなかったのか
≪……相棒が全力で殴って首がとばないわけないだろ……≫
だよな!あーよかった!無意識に手加減とかしちゃってたのかと思ったぜ!
≪いや、お前は全力で殴っていた。ただ、何重も防御系魔法をかけて筋肉増強の魔法までかけてあったはずだ。
おそらくスタート時点でかけてあったのだろう≫
なるほど、今度からスタートする前に俺もリアスと朱乃にそういうのかけてもらおっと
……ライザーさんが本陣到着したな
急いで本陣に戻ろう
三人称視点
遠方にライザーの影が見える
「……っ!きたわよっ!」
「いよいよ、最終局面ね!頑張りましょう!」
「はいっ!」
「……来ましたね……」
「うぅ……イッセーさぁん……!」
「イッセーは今大活躍中だアーシア。今度は本陣にいる我々の番だぞ!」
「そっ、そうですねっ!イッセーさんがんばってるんですよねっ!私もがんばりますっ!」
「ああ、がんばれ、アーシア!朱乃もリアスも頑張れよ!」
「「「はいっ」」」
「木場さん!どんどん怪我してくださいねっ!私治しますからっ!」
「アーシアさん!?最近僕への当りがきつくないかな!?」
「うう、でも怪我してくれないと、私の出番が……うう……。でも誰も怪我しないのが一番いい事ですし……。うう……ぐすっ……」
「あっ!?だ!大丈夫!?僕イッセー君みたいに強くないからきっといっぱい怪我するからっ!ねっ!?」
「はいっ、えへへっ……」
「祐斗先輩……身削ってますねー」
「おい、木場とやら?これだけの戦力があって怪我するようなら、私がお前を本格的に鍛えなおしてやるからな……?」
「怖い!?あれっ、僕近接職なのになんでティアマット先生に睨まれてるんだろう!?」
ライザーが窓の外に現れる
「やれやれ、これだけの戦力を残して俺の眷属をほぼ全滅させたか……末恐ろしいなリアス」
「こちらも、この日の為に必死に修行してきたからね……!まけられないわよ!」
「……屋根の上で待つ、来いリアス!そしてリアスの眷属達!」
言いながらライザーが屋根の上に上る
「いくわよっ、みんな!イッセーにばかり負担をかけちゃダメ!私達もやれる事をやりましょう!」
「「「「はいっ」」」」
リアス 朱乃 木場 小猫 アーシアの五人が飛び上がる
「……初手は僕が行きます!」
「ええ」
「木場君気を付けてね!」
「じゃ、私は予定通り二番手で……」
木場がライザーに切りかかる
「っ!いい太刀筋だ……!だがっ!」
「っ!」
拳二つ分の距離でライザーの繰り出す拳をかわし即座に次の剣戟の体勢に移り切りつける
ズシャッ!!
「くっ!?やるもんだ……!」
ライザーが木場の攻撃でひるんだところに小猫が側面から横っ面を殴りつけ、回し蹴りで屋根の上に叩きつける
「ぶっ!?かはっ!?な、なん……の……」
起き上がろうとするライザーに即座にアーシアが駆け寄り……
「はーい、お口あーんしてくださいねー?」
ライザーの顎を持ち上げ口の中に聖水のビンの先を突っ込みライザーの体内に聖水を流し込む
「お、おごっ!?あびゃあああああああああ!!!!???????体が!?体が灼けるぅぅぅぁぁぁぁ!?オグアァァアァァ!!?」
体内に入り込んだ聖水で内側から灼かれ、のたうちまわるライザー
その隙を逃さず即座に小猫がライザーにまたがり両腕でライザーの顔面を殴り続ける
ガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッ!
「おごっ!?ちょっぶへっ!ぶっ!おほっぉ!?」
小猫が殴っている間に木場が剣を大量に作り出し、ライザーの体に無数に突き刺しを剣で校舎の屋根に縫い付ける
「グォォォォォ!!!!!!?」
「……0!朱乃さん!」
「みんな離れて!」
「「「はいっ!!!」」」
作戦通りその声で即座にその場を全員で退避する
「スターライトぺネトレイター!!」
木場の刺した剣が避雷針の代わりとなり雷光交じりのスターライトペネトレイターはライザーに直撃する
「オオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!?し、死ぬぅ……!?」
一誠が本陣に到着し、譲渡の準備を始める
≪BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBoost!!≫
「よし!リアス!譲渡可能だ!」
「ええ!こちらも準備出来てるわ!」
≪≪transfer!!≫
「消し飛びなさい!ライザー!」
ドッ………ガァァァアァァァアァァァン!!!!!!!!!!!!!!!!
「……王・ライザー様リタイア……。リアス・グレモリー眷属チームの勝利です!」
一誠視点に変更
やったぜ!綿密に作戦を練って、練習をしておいてよかった!
「やったわ!勝ったわよ!」
「何度も練習した甲斐ありましたね……。スムーズに順番通り行動できました」
「こわかったですぅ……うぅ、イッセーさぁん……」
「よしよし、怖かったろう?アーシア……」
「実戦は緊張しますね……」
「イッセー君ナイスタイミングだったよ!」
「ああ!まさに、友情、努力、勝利だな!!」
こうしてリアスの初のレーティングゲーム「ライザーフェニックス対グレモリー眷属模擬戦」は死傷者0で無事終了した