※この作品はR-18です。

赤い龍と龍の巫女   作:ローランシア

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023 ゲーム終了とノーサイド

ゲーム終了後選手控室にみんなで戻り全員がシャワーで汗を流した後

 

一息ついていると……

 

 

「ハハハハ!イッセー!私とやった時より数段強くなっているな!」

「ま、修行してるからなぁ……」

「イッセーが魔力を開放した時、正直度肝を抜かれたぞ!ハハハハハ!」

「最初から全力でやらないとな。実戦は」

「ああ、そうだとも!戦場で手を抜くなどあってはならんさ!仲間にも敵にも無礼極まりないからな!」

「そうだな。俺もそう思うよ、ティア」

≪ククク!さすがに驚いたようだな?ティアマットよ≫

「そりゃ驚くだろう。ついこないだ戦ったばかりなのに、この短期間でさらに強くなってるんだからな!」

「うふふ……、私の旦那様は日々前進していく人だわ」

「みんなだって強くなってるさ。朱乃の新しい技すごかったな。あの光の槍」

「うふふ、やっぱりみててくれたのね……。あなた……」

「木場と小猫ちゃん、大分かわせるようになったみたいだな?攻撃」

「うん、まだ拳二つ分でよけるのはちょっと怖いけどね……」

「はいっ!おかげさまで、実戦でちゃんとよけられましたっ!イッセー先輩っ……」

 

コンコン

 

「あら?誰かしら、どうぞ?」

「失礼するぞ、リアス」

「あら、ライザー、ゲームお疲れ様」

「ああ、お互いにな」

「お疲れ様でした、ライザーさん」

 

皆が口々にあいさつし頭を下げる

 

「いやぁ、負けた負けた!ハハハハッ、完膚無きまでに叩きのめされたよ、リアス!」

「ふふっ、みんなで頑張って修行したもの……」

「ああ、最後にあれだけ戦力が残っていただろう?

俺はリアス達の本陣に向かう途中、

残りの全員に囲まれて総攻撃を仕掛けられて終わると思っていたんだが……

まさかあんなに見事な連携を見せられるとは思わなかったよ!ハハハハハ!」

 

「ふふっ、私の眷属は最高でしょ?チームワーク抜群よ?」

「ああ、最高だった!最高のゲームだったよ、リアス!ハハハハハ!」

「っと、……?おい?レイヴェル?なぜ部屋に入ってこないんだ?」

「え、えと……」

ドアの隙間からレイヴェルらしい女の子がチラチラと部屋を覗いていた

 

「ほら……、リアスや兵藤君たちの活躍をお兄ちゃんと一緒に称えよう?レイヴェル」

 

言いながらライザーさんが控室のドアを開け、レイヴェルの姿が全部みえるようになる

 

「あっ……!?お、お兄様!」

 

ライザーに手を引かれて控室に連れられ、真っ赤になりながら入室するレイヴェル

 

「あ、あの、リアス様、イッセー様……、皆様……ゲームお疲れ様でしたっ……!」

「ええ、お疲れ様、レイヴェル」

「お疲れ様、レイヴェル」

「あっ、あの!イッセー様……その……、凄かったです」

「まさか、あそこまで凄いとは思わなかったよ!兵藤君!動画を見て強いのは知ってたけど、腰をぬかしたよ……ハハハハ!」

 

すげー意外だ……

あそこまでボコボコにしたら、遺恨なり溝なり生まれるかと思っていたんだけど……

 

「リ!リアス様たちの連携も素晴らしかったですわ!特に、女王のユーべルーナを打ち負かした時の姫島様と搭城様の連携はお見事でした!」

「うふふ、ありがとうございます……。レイヴェル様、イッセー君やみんなのおかげですわ……」

「……どうも、イッセー先輩につけてもらった修行の成果です」

「……?兵藤君なにやら複雑な顔をしているね……?どうしたんだい?」

「い、いえ。ライザーさんの眷属の方達の怪我大丈夫かなって……。俺今日のゲーム本気でやりましたから……」

「ハハハハ!そんな事か!君は優しいなぁ。大丈夫さ!救護室に転送されてフェニックスの涙をすぐ使って命を落とした者はいないし、全く気にしなくていいよ」

「そっ!そうですわ!こちらも本気で倒すつもりでやっていたのですし!イッセー様がお気になさる事は!

何より真剣勝負の上での事ですし!お気になさらずイッセー様!」

「仮に命を落としたとしたら、それはその者が不運だったという話さ。

我々も、そして君達も命賭けでゲームに参加していたんだからね。それが「真剣勝負」というものだろう?」

「……はい、そうですね。良かったです、ライザーさんたちが俺と似た考え方でいてくれて……」

「当然じゃないか。真剣勝負中に手を抜くなんて、これ以上ない相手への侮辱だろう?」

「ええ、その通りだと思います」

「特にうちのチームは、ほら……、女子供ばかりだろう?それでよく舐められたり手を抜いたりするのがいるんだけどさ……。

正直腹立たしいよ。こちらは真剣にやっているのに相手は適当にやろうとするんだぜ?

だから、今日のゲームで兵藤君やリアス達が真剣にうちのチームを相手をしてくれて嬉しいんだ!

結果は負けたけれど晴れた気分さ!ハハハハハ!」

「なぁ?レイヴェル?こんな気持ちいい試合は久しぶりだよな?」

「ええ、本当に清々しい気持ちですわ……。こんなに後味のいいゲームは久しぶりに体験しましたわ、私。

他のチームとやった時には、舐めてかかってこられて、結果こちらが勝ったとしても「手加減してやったんだ」なんて吐き捨てる者もいますしね……」

「あぁ、それは失礼だね……」

「ええ!まったくですわ!せっかく苦労して勝っても、どこか不完全燃焼で終わった感じがして気分が悪いですもの……」

「……ライザーさんたちとこうして試合後話せてよかったです」

「あぁ……そうか、そうだねえ……。確かにあれだけボロボロにした相手チームのメンバーと話すって抵抗あるよね……」

 

いや、本当にライザーさんって人の心情察するのすごいな

俺が思ってた事わかったのか、今ので……

こりゃ女の子にモテるはずだわ……

 

「他のチームはわからないけど、うちのチームは気にしなくても大丈夫さ。ゲームが終わればノーサイドが信条だからね」

「ノーサイド……?」

「……兵藤君は、人間界の競技でラグビーって知ってるかな?」

「名前だけは……。ルールとかは全くわかりません」

「ラグビーの試合ってね、試合が終われば「ノーサイド」、サイドが無くなる、つまり敵も味方もなくなって同じ仲間だという精神に由来するんだ。

お互いの健闘を称えあい、遺恨を残さずまた次の目標に向かって頑張る糧とする。これが「フェニックス家」の家訓なんだ」

「やられても、何度でも起き上がり何度でも挑戦をする、まさに「不死鳥」らしいだろう?」

「はい、素晴らしい家訓だと思います」

「君にそういってもらえるのは嬉しいな。俺たちもまた君という新しい目標ができた。

俺も、眷属も鍛え直してもっと強くならければと思い直させてくれてありがとう、兵藤君」

「……うちのチームはね、今までみんな修行にあまり積極的ではなかったんだ……。正直今日のゲームで負けた事はいい薬になったと思う」

「そうですわっ!お兄様!もっともっと頑張って、強くなりませんと!イッセー様のように!そうすれば作戦の幅も広がりますわ!」

「ああ、そうだな。早速来週から修行に連れて行くぞ!みんなを!」

「えっ、ら、来週!?ご……GW明けは、その……イッセー様と……」

「ん?ああ、何か約束してるんだっけか」

「あっ、はい。先日のお礼にとレイヴェルがGW明けにケーキを作ってくれるって約束をしておりまして……」

「へぇ……」

「なっ!?なんですの!?お兄様!わっ!私だってお礼くらいしますわよっ?」

「ハハハ!わかったわかった、試合終わったばかりだから、レイヴェルは羽根伸ばしてきていいよ。俺はみんなを連れて修行に行ってくるよ」

「もうっ!……あっ!そうですわっ!お兄様!リアス様たちに勝利時の景品はもうお渡しになられました?」

「おっと……、さすがはレイヴェルだ、よく思い出してくれた」

「……お兄様、それを渡しに行ってくると、控え室をお出になられたのに……」

「ほ、ほら、よくあることだろ?冷蔵庫開けたら「あれ?俺何取りにきたっけ?」ってなるの」

「冷蔵庫のプリンを取るのとゲームの景品を一緒にされては困りますわ、もうっ……。兵藤様やリアス様たちがいらっしゃるのに恥ずかしい……」

「ハハハ、俺も、たまにあるよ?欲しい物があって、コンビニに買い物行ってさ?いざ店入って色々商品見て買ってる内に目的だった物買い忘れるとか……」

「……そ、そうですわよねっ!それくらい誰だってありますわよねっ。私もありますわ!イッセー様!ふふふっ!」

「レイヴェル?お兄ちゃんの時と大分扱いが違わないか?」

「お兄様は早くリアス様達に景品をお渡しくださいなっ」

「ハハハ……はいはい、わかったよ。レイヴェル」

「……リアス?ゲームお疲れ様、いいゲームだった。

景品の「シーサイドホテル・フェニックス」の一泊二日リゾート招待券だ」

「ありがとうライザー、ふふっ、これが欲しくて頑張ったのよ?修行……」

「だろうな。あの動きは事前に示し合わせただけではできない動きだ。だいぶ修行の期間に訓練をしたようだな」

「ええ、大変だったわ……。最初は全然タイミングが合わなくて」

「見事だった。完敗だよ。リアス達がプロの世界に上がってくるのが楽しみだよ」

「ふふっ、次も負けないわよ?ライザー」

「ハハハ!次やる時は修行してもっと強くなって、今度こそうちが勝つさ!」

「ふふっ……、楽しみだわ、その時が……」

「ああ、楽しみだ」

「次は……。リアスの女王の姫島さん」

「はいっ!ライザー様!」

「ゲームお疲れ様、戦車の搭城さんと見事な連携だった。うちの女王が悔しがっていたよ。完敗だってさ、ハハハ!」

「いえ、そちらの女王が向かってきた時は肝を冷やしましたわ……」

「あの巨大な光の槍は強烈だね、食らった時正直死んだと思ったよ……」

「うふふ、あの魔法が撃てるのはみんなの協力があるからですわ……」

「ああ、そうだね。最高のチームだよ、グレモリーは。この先のゲームでの君のさらなる活躍を俺も応援しているよ」

「はいっ、ありがとうございます……!ライザー様」

「景品の「シーサイドホテル・フェニックス」の一泊二日リゾート招待券だ。いいゲームをありがとう。旅行楽しんできてくれ」

「ありがとうございます。ライザー様」

「ええと、僧侶のアルジェントさん」

「はっ、はいぃぃ!?」

「ははは……そんなに緊張しなくても……。君に飲まされた聖水は効いたよ……、

まさか聖水の原液を直飲みさせられるとは思わなかった!ハハハハハ!」

「いっ?いえ!?そんなっ!!」

「いいゲームをありがとう。これからの君の活躍に俺も期待しているよ」

「景品の「シーサイドホテル・フェニックス」の一泊二日リゾート招待券だ。旅行を楽しんできてくれ」

「あっ!ありがとうございますっ!ライザー様っ!」

「次は、騎士の木場君……」

「はいっ!ライザー様!」

「いい太刀筋だった。まさかあんなに簡単に俺の攻撃をかわされるとは予想していなかったよ」

「イッセー君と、赤龍帝の修行のおかげです。……ありがとうございます!」

「今回はあまり出番がなかったと見る人もいるだろうけど、最初から本陣から動かずリアスの護衛についていたのだろう?」

「はい、魔法職は近接職とペアになる事でより戦いの幅を広げられるそうなので……」

「ああ、やっぱり。君が本陣にいるから、王を攻めに行くことができなかったんだよ。よく役割を理解した適切な配置だったと思う」

「いっ、いえ!?作戦はティアマット先生やドライグ先生の発案ですから!今日のゲーム僕ほとんど何もしてませんしっ!」

「……作戦と言うのはね。各メンバーがきちんと作戦の意味を理解して、自分の役割を果たさなければチーム全体としての成果は出ないものなんだ。

君は役割を果たしていた、君も立派に戦っていたよ」

「はっ、はい!ありがとうございます!」

「こちらこそ、今日は良いゲームをありがとう。これは「フェニックスの涙」といって、

どんな重症でも死んでさえいなければ回復する事ができる薬だ。これからのゲームや眷属稼業に役立ててくれ」

「ありがとうございます!ライザー様!」

「次は、戦車、搭城小猫さん」

「はいっ……」

「まず、君にはうちの女王が無礼な事を言った事を謝罪させてほしい。本当に申し訳なかった」

「いえ、気にしてませんから、ライザー様もお気になさらず……」

「……ありがとう、そう言ってもらえると救われるよ」

「姫島さんとの連携、そして俺と戦うときのスムーズな動き素晴らしかった。自分の役割を理解し、鍛錬した者の動きだった」

「恐縮です……」

「君と姫島さんのペアの戦い方はいい勉強をさせてもらった。今日はいいゲームをありがとう」

「こちらこそっ!ありがとうございます……」

「これは「フェニックスの涙」といって、

どんな重症でも死んでさえいなければ回復する事ができる薬だ。これからのゲームや眷属稼業に役立ててくれ」

「ありがとうございますっ」

「最後に……、本日のMVPともいえる、兵藤君」

「はいっ」

「……「赤龍帝」の名に相応しい強さだった。君が開始してすぐに魔力を開放してからゲームフィールドが揺れっぱなしだっただろう?アレには腰を抜かしたよ」

「最初から、本気でやるつもりでしたから……。ここは「戦場」で、これは「現実」だと」

「そうだね、その通りだ。勝負は真剣にやってこそ意味があるからね」

「はいっ!」

「今日はいいゲームをさせてくれてありがとう、兵藤君」

「さて、景品だが、他の子たちにもペアチケットを渡してあるから、君にもペアチケットを渡すと、一回分多くペア旅行に行ける子ができてしまうと思ったのでね……」

「ペアではなく、4人1泊二日のチケットを用意させてもらったよ」

「ありがとうございます!」

 

ライザーさんが小声で耳打ちしてくる

 

「またリアス達が喧嘩になりそうだしね……」

「はい、本当に助かります……!ありがとうございます!」

 

「あと、これは俺とレイヴェルからの気持ちだ。さっき木場君や搭城さんにも渡したけど

「フェニックスの涙」を一つ用意させてもらった。もしもの時のお守りの代わりにでも使ってくれ」

「ありがとうございます!助かります!」

「レイヴェルも、ありがとう。大事に使わせてもらうね?」

「はっ?はい!どうぞどうぞ!イッセー様のお役に立てるならっ!」

 

ライザーさんはレイヴェルとリアス達が楽しそうに話してるのを確認すると……

ライザーさんが皆に聞こえないように小声で話しかけてくる

 

「ああ、あと……レイヴェルの事……頼むよ?兵藤君……」

「はい、承知してます……」

「……先日写真をとってもらってからさ?レイヴェルの様子がちょっとおかしいんだ……」

「えぇ……?」

「できたら、兵藤君に早めにレイヴェルを迎えに来てほしいくらいなんだよ……」

「迎えに、とは……、やっぱりそういう事ですよね?」

「うん……、一応ね?学校が2学期に入ったら兵藤君達の学校へ転校させる用意をはじめてあるんだ……」

「えっ?もうそういう話が進んでるんですか……?」

「ぶっちゃけ……、兵藤君に写真を撮ってもらってからのレイヴェルがかなりヤバいんだよ……」

「ヤバい、といいますと……」

「写真や携帯に写ってる兵藤君を見ながら、君の名を呼びながら丸めた布団に体を擦り付けて、

股を擦り付けて……布団に腰を振ってたり……。その……夜の営みのイメージトレーニングをしてるんだよ。

初夜の時に君に喜んでもらおうとかブツブツ言ってたよ……。

最近じゃAVを参考に喘ぎ声まで真似しだして、卑猥なセリフをエロ本で覚えたりしてる始末でさ……」

「……それは、ヤバいですね。ご家族からすれば心配でしょう……」

「そりゃ心配さ……。このままじゃレイヴェルがダメな子になってしまいそうでね……。

早めになんとかしたいんだ……」

「できるだけ早めに……、お気持ちに応えられるように努力します……」

「うん、頼むよ、兵藤君……」

「あ……、でも、大丈夫なんですか?」

「ん?何がだい……?」

「レイヴェルってリアスみたいに婚約者とかはいたりしないんですか?」

「ああ、それは大丈夫。俺や兄貴達がレイヴェルの政略結婚は潰したから……」

「え……?ライザーさんとお兄さん達がレイヴェルの政略結婚を潰した……?」

「……フェニックスっていう家はさ、ここ20年ほど前までは一般的な上級悪魔だったんだ。

元72柱の中でもそこまで裕福じゃなくてさ……。上級悪魔だからと言って全ての家が裕福というわけじゃないからね」

「フェニックス家は20年ほど前に「フェニックスの涙」の開発に成功し急激にその財力を伸ばした家でさ……」

「世間では「フェニックスは成り上がり」……と揶揄する声も少なくないんだ。

そんな世間の声に反発するように親父は「フェニックス家」を上流階級の家らしくあろうとした」

「その結果が、自分の子供を名家の子供と結婚させるという行動に出たんだ。俺や兄貴達のように勝手に縁談を画策してね……。

まだ子供だった俺や兄貴たちは親の言う事には逆らえなかったんだ」

「そんな時さ、レイヴェルが生まれたのは。俺や兄貴達、もちろん親父たちもだけどレイヴェルを溺愛した」

「そうして、何年か過ぎた頃に、俺と兄貴達は話し合って、ひとつの我儘を通そうと決定した」

「我儘……ですか」

「そう、我儘さ」

「俺たちは男だから、家督を継ぐ関係もあるし、フェニックスの看板として働く責任もあるから仕方ないとまだ諦めも納得もいく。しかし、レイヴェルは女だ」

「レイヴェルは女だから家督の問題から遠いし、男社会の悪魔業界ではフェニックスの看板としてもそこまで重要視はされないはずだ」

「そう思った俺と兄貴達は話し合って、親父たちに詰め寄ってさ

「レイヴェルの結婚だけは、自分の好きな男とさせてやってほしい。

レイヴェルには俺達みたいな苦しい日々を味わわせるな。でなきゃ俺らはあんたら親を捨てるし、家も潰す」ってな」

「俺たちの要求に親父たちは折れてさ。レイヴェルは政略結婚からは外すと約束させたよ」

 

すごいな、この人……

間違いなく、ライザーさんにとってレイヴェルは宝だ

この信頼に応えられるように頑張らないと……

 

「だから、兵藤君はそういうの気にしなくても大丈夫だよ」

「わかりました。フェニックス家にそのうちご挨拶に伺います……」

「……リアスからちょっと聞いたんだけどさ?兵藤君って、上級悪魔になるのが夢なんだって?」

「ええ、リアスが上級悪魔ですからね。リアスが後ろ指をさされないようにしたくて……」

「……なるほど、優しいね君は……。そしたらさ?

君が上級悪魔になった時によければ君の眷属にレイヴェルを入れてやってくれないか?」

「あいつは作戦参謀としてはかなり優秀な腕を持っているから、眷属としてもお勧めできるよ」

「……なるほど。やっぱり作戦参謀役でしたか。今日のゲームでは」

「うん、あいつは戦闘はあまり得意ではないけれど、戦略的な事をやらせると強いからね。そのあたりも含めて考えておいてくれないか?」

「それに、兵藤君の眷属になれば、リアスも目くじらをたてないだろうしね。眷属は「よその子」ではないだろうし……」

「そうですね……。わかりました。眷属の件前向きに考えさせていただきます」

「うちの親も赤龍帝が相手なら文句はないと言ってるし、前向きに関係のほうも、眷属の方も考えてくれると嬉しいな……」

「……いつか、ライザーさんを「ライザー義兄さん」と呼ぶ日が来るかもしれませんね……」

「はははっ……。嬉しいなぁ、それ……。その日を楽しみにしてるよ。兵藤君」

「はいっ」

 

「さて。そろそろ俺達はお暇しようか?レイヴェル。ゲームしたばかりで皆さん疲れてるだろう……」

「はいっ。お兄様っ」

「それじゃ、俺らはこの辺で失礼するよ、今日はありがとう、リアス、リアスの眷属達」

「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」

 

ライザーさんが軽く手を上げながらドアから出て行く

 

「それでは皆様っ!今日はありがとうございました!失礼しますっ!」

お辞儀をしながら言うレイヴェル

 

「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」

 

「またね?レイヴェル」

「はいっ、またですわ!イッセー様!」

 

最高にかわいい笑顔で返事をしながら小走りにドアから出て行くレイヴェル

 

「みんな今日は本当にお疲れ様。よく頑張ってくれたわ」

「いえ、そんな……」

「部長、勝ててよかったですね、初ゲーム」

「ええ、本当に、これもみんなのおかげよ」

「ああ、見事だったぞ、お前達」

≪よくやったぞ、お前達。……木場、小猫。これからも精進するようにな?≫

「「はいっ」」

≪相棒、あれを二人に渡してやってくれるか≫

「ああ、そうだな、忘れないうちに渡しておこうか」

「……?」

「……なんだい?」

「いいものだよ……」

 

俺はロッカーの鞄から二つの小箱を取り出し、

 

「ほら、これだ。これが小猫ちゃん、でこっちが木場の分な」

「ドライグからのプレゼントだ、受け取ってくれ」

「……開けてもいいかい?」

「開けて、いいですか?イッセー先輩」

「ああ、開けてみなよ」

 

木場と小猫ちゃんがおもむろに箱を開く

 

「これは石……だよね?黒い石だね……」

「石、ですね……。でもなんか綺麗……」

 

「黒曜石にドライグが回避の訓練で使ってる幻影を封じ込めたものでさ、

使用者の魔力で発動できるようにしてあるんだ」

 

「その石もって、魔紋発現させると、幻影が出現する。

で、幻影を発動させた後裏の紋章触りながら魔紋発動すると、何時間動き続けるのか、何分止まるのかを設定できる。

幻影を途中で消したいときは「幻影よ、消えろ」と念じるだけでいい」

 

「ちょっと動かしてみろよ、木場」

「う、うん……」

 

木場が石を持ち魔紋を発現させると

修行用の幻影が出現する

 

≪木場、小猫よ。合宿期間の修行ご苦労だった。だが、まだまだ修練が足りんだろうと思ってな、相棒に頼んだのだ≫

 

「あ……ありがとうございますっ!ドライグ先生!イッセー君!」

「ありがとうございますっ!ドライグ先生!イッセー先輩っ……!」

「俺は何もしてないさ。俺は石用意しただけだし、礼ならドライグに言ってくれ」

 

≪影の応用で幻影を作る時に俺の持つ達人達の攻撃パターンもいれておいたぞ。これからも修行に励めよ≫

 

「はいっ!これからもがんばりますっ!ドライグ先生っ……」

「はいっ……、がんばって、完全に回避出来るようになりますっ……」

「なるほど、こうやってソフィアを口説いたのか?ドライグ……」

≪何を言う、お前も知ってるだろ。ソフィアが押しかけてきた事くらい……≫

「ハハハハ!まあな!押しかけてきた勢いでそのままドライグを尻に敷いたな!」

≪ククク!懐かしいな……!あの日アルビオンとお前が信じられないような目で俺を見ていたのをよく覚えてるぞ……≫

「そりゃそうなるだろ!ドライグが人間の女に尻に敷かれて説教されてんだぞ!そりゃ信じろってほうが無理だ!ハハハハハ!!!」

≪ククク、あの時アルビオンもお前も俺の部屋の片づけを手伝わされたな……≫

「そういやそーだよ!ドライグの部屋なのに私まで手伝わされたんだぞ!懐かしいな!ハハハハハ!」

≪ククク!おい、覚えてるか?ソフィアに言われてアルビオンが俺の部屋のゴミ捨てに行かされる時……!≫

「あれか!覚えてるぞ!ソフィアが「あなた体が大きいんだから沢山乗せれるでしょ!これもこれも!」

っていいながらアルビオンの背中にゴミ山積みしたな!ハハハハハ!!」

≪アルビオンからしばらくの間愚痴られたぞ、その件で……≫

「私がアルビオンと一緒にゴミ捨てに行った時にな?私が軽い冗談のつもりで「ゴミビオン」って言ったら泣いてな、あいつ……」

≪お前のせいか!ものすごくめんどくさかったんだぞ!あの頃のあいつ!≫

 

やべぇ、ドライグの昔話楽しすぎだろ……

早く会ってみたくなるじゃねえか、アルビオン……白龍皇に……

≪相棒……そんな理由で白龍皇に会いたがる宿主はお前が初めてだぞ≫

 

 

「さって、朱乃?そろそろお父さんと話に行こうか?」

「ええ!そうねっ。見ててくれたかしら……父様」

「バラキエルさん、ちゃんと見てくれてたさ。絶対」

「……じゃあ、俺たち朱乃のお父さんと会って話してくるよ、リアス」

「ええ、行ってらっしゃい。イッセー」

「朱乃?ちゃんとよく話してくるのよ?」

「ええ、わかったわ。ありがとう、リアス」

「木場?ティア?みんなの護衛頼むな?」

「任せてよっ!イッセー君!」

「わかったぞ、イッセー」

 

「じゃあ、行ってくるよ」

「「「「「いってらっしゃーい」」」」」

 

 

俺たちはバラキエルさんと話し合いの為、部屋を出た

 

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