※この作品はR-18です。

赤い龍と龍の巫女   作:ローランシア

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06 発覚と決意

アーシアが眷属になった数日後、アーシアが学校に転校してきた

今日からアーシアはうちでホームステイすることになっている

 

「本日からこの学校に編入してきたアーシアさんです、アーシアさん?自己紹介を」

 

「はっ、はい!アーシア・アルジェントと申します、皆さん仲良くしてもらえると嬉しいです!」

 

金髪碧目の美少女の編入にクラス中……、いや学年中だ

廊下に他のクラスのやつまで見に来てるくらいのお祭り騒ぎになっていた

 

「うおおおおおおおお、きたああああああ!!!!!!!正統派金髪美少女!かわいい!!!!」

 

「すごーい!綺麗!」

「かわいい!お人形さんみたい!」

「ちょっと!男子!?アーシアさん驚いてるでしょ!」

 

等など好き勝手な事をクラスの男子連中がアーシアに投げかける

 

まあ、これくらいなら平和なものなので放っておく事にした。アーシア自身も困ってる風じゃないし……

しかし、爆弾は突然投下される

 

「アーシアさん外国から一人できたの!?」

「アーシアさん日本ではどこに住んでるの!?」

「えっと、イギリスから日本へやってきました、あっ。あそこにいる兵藤一誠さんのお家でホームステイする事になってます」

「……おう、よろしくな!アーシア!」

「はいっ!」

 

数秒の間の後

「えええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!???」

「おいいいいい兵藤おおおおおおおおおおお!!!!」

「イッセーええ!ふざけんなよえええええええ!?やっぱりお前俺たちを裏切ってやがったのか!」

「イッセー!どういう事だ!昼休みしっかり事情聴取するからな!?」

「なんでお前ばっかりこういうフラグが建つんだよ!?一級フラグ建築士かお前は!?」

「おい!兵藤!?またお前のところにイベント発生とかふざけるのもたいがいにしろ!こないだオカ研入部したばっかだろ!?」

「兵藤おおおおおおおおおおおおおおお!?お前後で便所にツラ貸せやあああああああああ!!!」

「待て待て!制裁は後だ!今はアーシアさんに質問させてくれ!」

「アーシアさん!好きな男性のタイプは!?」

「好きな男性のタイプは……、イッセーさんです……!。イッセーさんとずっと一緒に居たくてこの国に来たので……」

 

「「「「「「「「「「「「「「「「えええええええええええええええええええええ!!????」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

 

顔を真っ赤にしながら上目遣いでこちらを見ていた……

「いや~、照れますな!ははは……」

≪相棒≫

なんだ?ドライグ

≪どうだ。ソフィアはいい女だろう?≫

ああ!最高だね!大事にしまくるぜ!

≪相棒も気に入ったようでよかった、俺も安心できる≫

おう!俺とドライグでアーシアを守っていこうぜ!

≪ふふ……、もちろんだ≫

 

「どうなってんだ!!世界の因果律でもいじったのかよ!兵藤!!」

「こんな事が起こるものなのか!?こんな奇跡が!クッソ!!兵藤ォォォ!!!」

「こんなの、こんなのってないよ……、なんで兵藤なんだよぉ……」

「うわぁ……のっけからいいパンチ打って来るねぇ、この子。頑張れ、沙百合……」

「う、うああ……まじかよ、こんな屈託のない笑顔でド直球に……。ガチだ……」

「こんな現実認めねぇぞ!!兵藤!!ふざけんな!!!」

「や、やめてください!イッセーさんは悪い人じゃないんです!」

「アーシア……、ありがとう……、俺の味方はアーシアだけだよ……」

「いいんです、私はずっとイッセーさんを信じて行きますから!」

「イッセーええええええええ!?ふざけんなよおまええええええええええ!!」

「イッセー!俺らの友情はそんなものだったのか!?お前、俺たちの事を影で笑ってたのか!?」

「……お前らな?女子はアーシアだけじゃないだろ?周りを見てみろよ。アーシアに負けないくらい可愛い子と美人揃いだぞ」

「そうよ!周りに目を向けなさいっての!アンタらに見られても困るけど!」

「兵藤君いいこと言うじゃない!周りを見なさいよ!女子の比率のほうが多いんだからね、この学校!」

「そうよ!どうして、前を向かないのか不思議だわ!」

「それとこれとは話が別だ!何でイッセーばかりいい目にあうんだよ!」

「そうだ!なんで俺らにはそういうイベントが起こらないんだよ!納得がいかん!」

「松田、元浜?普段セクハラとか覗きとかして女子の嫌がる事しておいて、イベント期待するのはおかしいでしょ!」

「そーよ!あんたらも兵藤みたいに心入れ替えなさい!」

「兵藤……、私も可愛いって事だよね……?ふふ……、へへへ……やだもぉ!」

「さ、沙百合?あー、そっか、こないだ兵藤に助けられたんだっけ?」

「そう!すっごいかっこよかったんだから!不良に絡まれて困ってたら助けてくれたんだよ!それでお姫様だっこまでしてくれて!」

「沙百合、あんた最近兵藤の事話す時ヤバいくらい顔緩んでるの気付いてる……?」

「えっ?……そんなことないし……!」

「あっ!そうだ!斎藤~?」

「そんでその後ねっ……!えっ!?ひょっ?なっ、何っ?兵藤っ……?」

「アーシアのさ、フォローってか話し相手になってくれよ」

「えっ?あ……、わ、私が……?」

「うん、ほら?女子同士のほうが話やすいとかもあるだろうしさ、クラスに早くなじむ為にも頼むよ」

「あ……う……、うん、まぁ……あんたが、そう言うなら……いいけど」

「マジか!助かるよ!俺女子でこういう事頼めるの斎藤だけだからさ、ありがとな!」

「わ、私だけ……?……ふふふ!そ……そう!じゃあ仕方ないわね!任せなさいよ兵藤!アーシアさん!よろしくね!なんでも聞いてね!」

「はいっ!よろしくお願いしますっ!」

「兵藤……、あんたいつか刺されるよ……?」

「いきなり物騒だな!?」

「私もー!アーシアさん仲良くしよ!歓迎会やったげるよ!女子だけで!」

「いいねー、クラス女子だけでアーシアさんの歓迎会やろうよ!」

「オケ行こ!オケ!後ボーリング!それとゲーセン行こゲーセン!!」

「私もアーシアさんと友達になりたい!わかんない事とかあったらどんどん聞いてね!」

「あたしもいいよー!兵藤?あたしら女子に任しときなよ!アーシアさんのフォローはきっちりやったげるよ!」

「マジで?助かる!頼むよみんな!うちのクラスの女子は優しいなぁ……」

「「「「任せて!」」」」

 

さすがアーシアだな!4つある女子グループのボス格全員が友達になってくれると言ってくれた

アーシアが上手くやっていけそうで良かった

 

「兵藤がんばんなよ!アーシアさんとお幸せに!」

「兵藤頑張れよ!俺は応援するぜ!」

「アーシアさん泣かすんじゃないよ!」

「わかってるよ!サンキューみんな!」

 

まったくこのクラスは本当にお祭り好きだな!

≪その祭りの中心にいるのが相棒だと思うがな≫

そうか?

≪ククク、自覚がないのがまた面白い……」

 

昼休み

 

立候補してくれた女子たちのおかげで、アーシアは休み時間の間、入れ替わり立ち代わり、女子のグループから囲まれ楽しそうに話していた

アーシアも俺以外にも話せる友達が出来たようで楽しく学校生活を送れそうだ

いい感じだな、このまま何事もなく日々過ごせたらいいのに

なんて考えている時に限って爆弾は投下される……

 

「イッセー今日弁当か?」

「ああ、学食で食べると高いからなぁ」

「お前最近運動部並みに食うよな。どうしたんだ?」

「筋トレとかしてるからな」

「へー、お前がねえ……、そういえば体つきががっしりしたか?」

「なんだ?イッセー夏に海でも行くつもりか?」

「そんなんじゃねーよ、残念ながらな」

「アーシアー?一緒に昼飯食うか?」

「はいっ!」

「アーシアちゃんとどうやって知り合ったのか、どういう関係なのか、しっかり聞かせてもらうぞ……」

「別に、普通だよ」

「私が困っていた時助けてもらったんです!それからすごく優しくしてもらって……えへへ……」

「うぅ、いい子だなぁ、アーシアちゃん!なんでイッセーなんかを……」

「だから、他にも女子はいるだろって……。言っとくけどアーシアに変な事教えたりすんなよな」

「っと、紹介するよアーシア。前に言ってた俺の友達の松田と元浜だ」

「はいっ!よろしくおねがいします!アーシアと呼んでください!」

「うう、笑顔が……まぶしい……!心が洗われるようだっ……」

「松田です!よろしく!アーシアちゃん!」

「元浜です!よろしくおねがいします!アーシアさん!」

「と、ところでアーシアさん?」

「はいっ?」

「イッセーのどこが気に入ったの?べ、別にイッセーはイケメンってわけじゃないと思うんだ……」

「イッセーさんは、私をいつも助けてくれて、いつも一緒にいてくれて、何があっても守ってくれて、あと、私が転ばないようにいつも手を繋いでくれたりして私にすごく優しくしてくれるんです!」

「ぐふっ……!惚気のダメージが半端なく重たい……。やめろよ元浜、生きる希望を失くすだろ、俺が……!」

「すまん、惚気のダメージやばいわ、これ……」

「ううっ!でも、イッセーのおかげでこうして女子と昼飯を食べられる時がくるとは……!」

「言うな、元浜!今はこの幸せをかみしめよう!イッセーのダチやっててホントに良かった……!」

「お前らな……」

 

机を移動させて昼飯の準備をする

そんなことを話しながら教室の入り口に見知った顔が現れる

 

リアスと朱乃だ

珍しいな、学校ではあまり接触しないと思っていたのに

 

「イッセー!」

「イッセー君!」

「……あれ?」

 

二人が俺の顔を見つけると教室の入り口から手を振っていた

立ち上がり二人のいる教室入口付近に向かう

 

「部長に、副部長?どうしたんですか?二人とも……」

 

ぷくっ

リアスが若干涙目で訴えかけてきているよ!

朱乃はやけに迫力のあるニコニコ顔で圧をかけてきてるんですけど!

いやいや、公的な場では敬語使わせてくださいよ!公私混同ダメ!混ぜるな危険!

 

「二大お姉さまそろい踏みで兵藤を迎えにきたぞ!」

「ありゃ?お姉さま方兵藤に何か用なのかな?部活の関係かな……」

「あれ……まさか……」

「お、おい?あれ……。お姉さま方が持ってるのって!イッセー……!あいつまさか……」

「バカ!元浜!……、いくらなんでもそんなに奇跡がポンポン起こってたまるか!」

「お二人が……なぜかお弁当を二つお持ちになっているわ……!あれはまさか……」

「ば……、馬鹿ね!そんなはずないじゃない……!」

 

 

二人に俺の言葉に返事を返さず訴えかけ続けられる

 

あっ?リアスが涙タメ始めた!

待って待って?俺にも平穏な日々を享受する資格くらい……

あっ!ダメだ!?リアスがプルプル震えだした!

 

≪ククク、相棒?もう観念したほうがいいのではないか?相棒はリアス・グレモリーの涙に一度も勝った事ないだろう?≫

だなぁ……、もう色々吹っ切らなきゃいけないんだなって今理解したわ……

 

「もしかして昼飯に誘いにきてくれたのか?リアス、朱乃」

 

二人の顔がパァ!と明るくなりニコニコ顔に瞬時に変わる、単純と言うかなんというか。

この人達にとって学校は公的な場所ではなく、プライベート扱いなのだろうな

 

「「「「「「な、なにぃぃぃぃ!??」」」」」」

 

「なぁ、悪い冗談やめろよ!なぁ…イッセー…!」

「嘘……だろ……?なぁ……、イッセー……?冗談……なんだよな……?」

「ちょ……兵藤!?あんた何言ってるの!?お姉さま方にタメ口って……」

「うそ!?お姉さま達を呼び捨て!?何事なの!?」

「兵藤が……遠くに行っちゃう……」

「ま、まさか!恩人が出来たからその人のために今までの素行を改めるって言ってたのって!」

「だとしたら話の筋が……通るな」

「あら?イッセー君ったらそんな事言ってたの?いやあね、うふふ」

「朱乃?勘違いしているようだけど、その人って私の事よ?ね?イッセー?」

 

俺に振らないで!?リアス!?それ燃えるから!余計に燃え広がっちゃうから!

覚悟を決めよう……

 

「うん、恩人ってのがリアスなんだわ」

「どういうことだ!!!イッセー!」

「納得いく説明をしてもらおうか!」

「えっと……」

 

ちらっとリアスのほうに目をやり、どうやったら堕天使の件を伏せれるか。顔色をうかがう

 

「先日イッセーが交通事故に巻き込まれてね?その時通りかかった私が病院に連れて行ってあげたの」

 

ナイス!リアス!その手があったか!さすが成績優秀!

 

「マジか!怪我は!?大丈夫だったのか!?イッセー!」

「ああ、大丈夫。そんで俺倒れてさ、道路にそのまま寝てたら、後続の車に轢かれて死ぬかもしれなかったんだ」

「あぁ……そりゃあぶないな、確かに」

「怪我はないよ、ちょっと頭打った程度だから平気平気。で、そこを通りかかったリアスに助けてもらったんだ。だから、命の恩人ていうかさ……」

 

まぁ、実際あの堕天使の一件は事故だよなあ……

 

「お前言えよ!そういう事は……でも納得した、そりゃ命の恩人だわ」

「でも、先輩達を呼び捨ての上にタメ口ってのはどういう事なんだ?」

 

そうきたかぁ……

でも、教室で呼び捨てにする以上いつかはされる質問だよな……

 

「それなら簡単よ?私イッセーと付き合ってるもの、将来の約束もしたし」

「うふふ。私もイッセー君とお付き合いしてますわ、私も将来の約束をしましたわ」

「……っ!!うぅ……!……よし!」

「私もイッセーさんが大好きですよ!私もイッセーさんとお付き合いしたいです!」

「……俺を好きになってくれてありがとう。……よろしくアーシア。大切にするよ」

「はいっ!よろしくお願いします!イッセーさん!」

 

数秒教室と廊下の時間が止まったように静まり返る

 

「「「「「「「「「「「「「「はいいいいいいいいい!?!?!?!?」」」」」」」」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「「「「「「「ふざけんな兵藤おおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」

 

みんなの心が二つに!

 

あれ!?何この超展開!今の「……よし!」ってそういう意味!?決意するの早いな!

流れでオーケーしちゃったけどさ!超嬉しいし、ありがたいんだけど、アーシアは大好きだからウェルカムだけど……

でもさ?も、もうちょいムードというかさ……そういうのあるじゃん!?

アーシアちゃん!?どうしちゃったの!?君はそんな大それた事をする子じゃないはずだ!

 

≪そうか?ソフィアはこんなもんだぞ?≫

え、そうなの?こんなに積極的な子だったの?ソフィアさんって

≪人間にしておくのがもったいないくらいの根性の据わった娘だったぞ≫

ドライグがそこまで言うのか……

≪根性なら相棒も大概だが、ソフィアのほうがすごいと思うぞ≫

≪俺とアルビオンを正座させて説教できる存在はソフィアくらいだろう……≫

アルビオンって二天龍の片割れか。すげぇなソフィアさん……。二天龍に正座させて説教する人間とか想像できんぞ……

≪それくらいしっかりしてないと、俺は面倒みきれないと言っていたな≫

あ、なるほど。すぐ喧嘩してたんだっけ?アルビオンってのと

≪ククク!まあな≫

 

「ええと、すみません……お姉さま方……?アーシアちゃん?兵藤のどこがそんなに気に入ったんですか」

「うふふ、優しい所よ?私を大切にしてくれる所かしら。誠実な所もいいわね。あ、あと私をいつも可愛がってくれる所も素敵だわ。結局彼の全てが愛しいから全部かしら」

「イッセーは私の為にすごく尽くしてくれて、私の為に努力を惜しまずしてくれるの、そして何よりも私を大切にしてくれるわ。好きにならないわけがないわね」

「イッセーさんは、私をいつも助けてくれて、いつも一緒にいてくれて、何があっても守ってくれて、私にすごく優しくしてくれるんです!」

「ク八ッ!?」

「き、聞くんじゃなかった……、なんか辛いわ……」

「羨ましいなぁ、お姉さま方、アーシアちゃん!」

「やばい!惚気のダメージが半端ない……俺もう今日帰るわ……」

「俺も保健室行ってくるわ……」

「俺は病院行ってくるわ……」

「そんな……そんな……!」

「あ……あはは……どうしよう、俺どんな顔して明日から兵藤と接したらいいんだ……」

「なんで兵藤が……くそう、涙が出てきやがった……なんなんだよ……!」

「俺には理解不能だ……、この状況……」

「納得いかねー……。なんなんだこの気持ち」

「なんで兵藤がこんなにモテるんだ……?わけわかんねぇ……」

「えー?でもさ?私お姉様方とアーシアちゃんが兵藤に惚れるのわかるけどなぁ」

「なんでだよ?木村?兵藤だぞ?」

「だってリアス先輩に助けてもらった恩を返す為に、先輩に恥かかせたくないからって、

 それまでの素行改める為に女子全員の前で土下座までして謝ったんだよ?兵藤は。あんたはそこまで出来るの?」

「う、それは……」

「出来ないでしょ?そんな覚悟持てないでしょ?女子に迷惑かけた分償うために当番でもないのに教材運ぶの手伝ったり、ゴミ捨て率先してやったり、

 掃除当番でもないのに手伝ったり本当に先輩に恥かかせたくない、って思ってなかったらそこまで出来ないと思うよ。そこまで尽くしてくれて大事にしてくれる男ならそりゃ惚れるわ」

「そうだね、尽くしたからって見返りがあるって確証もないのに、あそこまでするってなると、ガチ以外考えられないね……」

「周りから見ててもいいなって思うのに、尽くされるリアス先輩はすごく幸せだと思うよ。いいなぁ先輩が羨ましいです……」

「ま、今の兵藤はかっこいいしね。あんたらのは可愛い女子連れて街歩きたいとか、そんなしょーもない理由でしょ?」

「いいなぁ、私もこんな風に尽くされてみたい……!ずっと幸せでいられそう」

「うふふ、とても幸せよ?彼を知ってから私達はずっと春の日が続いてるわ」

「うわぁ、先輩幸せそうですね……後ろにお花が見えますよ……。羨ましいです」

「……イッセー?さっき土下座したって言ってたようだけど……?」

「えっ?入部の時にみんなにはもう謝ったって言ったとおもうけど……」

「知ってるけど……、そこまでしたの……?イッセー」

「うん」

「まったく、あなたは最高だわ……」

「リアスが羨ましいったらないわ……!」

「リアス部長!羨ましすぎです!」

「これで私が、いえ、私達が何故彼に惹かれたのか、わかってくれたかしら。女子ならわかるとおもうけど」

 

「「「「「「「「「「「「「「「「「はい」」」」」」」」」」」」」」

 

女子全員の返事が重なる

このクラスはチームワーク抜群だな!

 

「なぁ、コレドッキリか?ドッキリだよな?そうなんだろ?どっかにカメラ仕掛けてるんだろ?」

「おかしいだろ、このモテ方、テレビの企画でもあり得ないよ……」

「おい、夢だと言えよ兵藤……、嘘でしたでもいいぞ?冗談でしたでも可だ……」

「コレ現実か……?夢だよな?グレモリー先輩が……」

「夢だ……なんだ……なんだこれ……何が起こってるんだ……リアルな夢だぜ……」

「なぁ……。これは夢だよな……?姫島先輩が……そんな……」

「あぁ……俺の姫島先輩が……!」

「あら?私がいつからあなたの物になりました?私はイッセー君の物ですわ。やめてくださいます?そういうの不快だわ……」

容赦ないな!嫌悪感丸出しで言い放ったよ

 

「うあぁぁぁぁっ……!」

あら、泣きながら出て行っちゃったよ、大丈夫か?あいつ……

 

「はぁ……朱乃、大人気ないわよ……?」

「あら?リアスも同じ事を言われたの想像してみなさいよ?」

「……あっ、無理だわ……。私も似たような事言うと思うわ」

「ほら?ごらんなさい。私の気持ちわかってくれたでしょう?」

「うん、私が間違ってたわ……、ごめん朱乃」

「うふふ、わかってくれればいいのよ。リアス……」

「ううっ……、すみませんでした……うぁぁっ!」

 

似たような事を考えていたのか、男子生徒がさらにもう一人出て行ってしまった

威力あるなぁ、憧れの先輩に嫌悪の目を向けられるって……

 

「まぁ、そうですよね。彼氏いるのに、勝手に「俺の物」みたいに言われたら気持ち悪いし」

「でしょう?」

「ええ、姫島先輩の気持ちわかりますよ」

「うふふ、ありがとう」

「やるじゃねえか、兵藤!お前も頑張れよ!」

「おう、サンキュな。狭山もな!」

「おう!俺も彼女大事にするぜ!」

「でも……、まさかここでアーシアちゃんのイッセー君争奪戦参戦決定とは予想外だったわ、思わぬ伏兵ね……」

「やるわね、アーシア……。これはうかうかしてられないわ……」

「お二人には後れを取ってますから!今から追いつきます!そして追い抜きます!イッセーさんの一番近くにいるのは私です!」

「ふふ……。面白い事言うじゃないアーシア。イッセーの一番は渡さないわよ……!アーシア……!」

「あらあら、うふふ。ここで宣戦布告なんて……アーシアちゃんったら顔に似合わず大胆ね?でも……私も彼だけは譲れないわ……!」

 

教室のど真ん中で火花を散らす三人……

 

「すごいわ……!アーシアちゃん……。今日転校してきたばかりなのにお姉さま達に立ち向かって、張り合ってる……!」

「凄すぎるよ、私には到底真似出来ないわ……」

「うわぁ、ガチな修羅場だ……テレビで見る奴だ……」

 

≪な?いい根性してるだろう?ソフィアは……≫

ホントな……、見上げた根性だわ……転校初日に男の取り合いで上級生と睨み合いかますって

≪そりゃそうだ、元ドラゴンの妻だからな≫

芯は強いよな、アーシア

≪芯という一点だけなら相棒以上だ≫

俺もそう思うよドライグ……

 

けど、これは教室にいるみんなに迷惑になる、いつもみたいに激化する前に止めないとダメだ。

これをほっとくとリアスや朱乃、アーシアの評価が下がってしまう

 

「朱乃?――――――」

リアスが言い返そうとするのを遮るように口を挟む

「……リアス?朱乃?アーシア?ここは教室だよ?みんなの迷惑になるから、俺の取り合いで揉めるのは人のいない所でやろうな?」

「「「っ!はいっ……」」」

「……リアスに朱乃?三年生なのに何やってるの?」

「「ご、ごめんなさい……」」

「……ごめん、みんな……。三人が騒いで迷惑かけた……」

みんなに軽く頭を下げる

「あ……、い、いいよぉ兵藤!気にしないで!」

「……大変だね、兵藤も……」

「まぁ、なんつーか……頑張れよ?兵藤……」

「そう言ってもらえると助かるよ、みんなありがとう」

「あの、兵藤が三人の女の子の手綱を握ってる……!」

「信じられない……、兵藤女の子に気が弱いから注意するなんてできないと思ってたのに……」

「三人にモテるってうらやましいけど、気苦労も三倍か……いい事ばっかじゃないって今わかったわ……」

「で、でも兵藤?リアスお姉様に尽くすっていってたのに、あんな事言っていいの……?」

「もちろんリアスも朱乃もアーシアも大事だ。俺は三人とも人生かけて守るつもりだよ。でも、尽くすと服従するって違う物だろ?

リアスと朱乃は恋人として、アーシアは対等な友達として約束してる事があるんだよ

 恋人や友達ならお互いに尊重すべき所は尊重して、ダメな所は指摘して正してあげるべきだと思うんだ。

逆に俺もダメな所は指摘して正してもらう事になってる。それは本人達も納得済みだ。な?」

「「「うんっ!」」」

「ほら?納得してるだろ?」

「本当だ……」

「うわ、お姉さま方とアーシアちゃんがデレデレな表情に!」

「あ……、朱乃お姉さま?なぜに顔が赤いのですか……」

「うふふ……、たまにこうやってダメな所を躾けてくれるから逆らえないのよ、ね?リアス?」

「見えない首輪をつけられてる感じがするの……、でもそれに安心感を感じてて……」

「あら、リアスもなの?私もよ?すごく幸せなの……」

「イッセーさんが私の事考えて注意してくれた……えへへっ」

「全員が完全に手中に納められている!?」

「注意されたのにむしろ三人ともすごく幸せそうよっ!?」

 

「ひょ……兵藤……兵藤が……」

「うわぁ!?沙百合!?ちょ!泡吹いてる!?ちょっと!誰か保健室連れて行くの手伝って!?」

「あ、じゃあ、俺が……」

「兵藤はダメ!沙百合を殺す気!?」

「えぇ……?」

「いいから!兵藤はお姉様たちとご飯食べて来なさい!」

「お、おう。斎藤?早く良くなれよ?」

「兵藤……兵藤ぉ……やだ……兵藤……いっちゃやだ……ううぅ……!」

「おい、俺の名前うわごとで呼んでるぞ、……泣いてるぞ斎藤……」

「大丈夫だから!あんたは早く行きな!今の沙百合に近寄っちゃダメ!」

「お、おう。そうか、なんかごめんな?」

「ほれ!早くいってきな」

「兵藤ぉ……兵藤ぉ……ぐすっ……」

 

「さて、お昼にしましょ?イッセーのお弁当作って来たわ。お昼一緒に食べましょう?」

「うふふ、今日はイッセー君のお弁当を作ってきたの、お昼ご飯中庭で食べましょう?」

「おぉ、弁当作ってくれたの?ありがとう。じゃ、すぐ準備してくるよ」

「ごめん、元浜、松田。飯誘われた。行ってくるわ」

「そ、そんな……、イッセーが……あの二大お姉さま二人とアーシアちゃんと付き合ってるって……それに三人のあの執着の仕方……」

「嘘だ……、こんな事……あり得ないだろ……、何が起こってるんだ、これ……」

「……これは、夢だよな……?違うよな?イッセーがそんな事……」

「ごめんな、また今度一緒に食おうぜ」

「あっ!私も行きます!」

「あぁぁぁっ!なんでだぁぁぁ!?」

 

俺たちは広げかけていた弁当を片付け、リアスたちの元へ向かう

 

「おまたせしましたっ」

「おまたせ」

「ええ、行きましょう」

リアスはニコニコ顔に戻ってくれていた

 

「でも朱乃まで、イッセーにお弁当を作ってくるとは思わなかったわ……」

「まぁ、男をつかむならまず胃袋をつかめと言うし……それに私の手料理をイッセー君に食べてほしかったし」

「朱乃?忘れてないかしら?初めに私が彼を見つけたのよ?」

「知り合ったのはほぼ同時期なのだから同じスタートラインよ?」

「ふっ、それはそうね、でも今日のお弁当の評価で一気に差がつくわ!」

「ふふ、結果がたのしみね?どちらがよりイッセー君の好みの味が出せているか……」

「私だってイッセーの好みの味付けは研究してるわよ」

「わ、私も明日からイッセーさんのお弁当作ります!」

「あらあら、明日からはお弁当合戦もアーシアちゃんも参戦なのね?ふふふ……」

「……さすがに三人前になってくると食べきれないから、日替わりとかにしてもらえると嬉しいな」

「なるほど、それもそうね。あとでじゃんけんで順番を決めましょう」

「そうね、そうしましょう」

「うん、今日は有難くいただくよ」

「そういえばイッセー君の好きな物って何かしら?」

「んー、ぱっと思いつくのは鶏の唐揚げとか家庭料理全般かなぁ」

「あらあら……、私の得意料理じゃない。やっぱりイッセー君と私は相性がいいのね。うふふ……」

「朱乃?鶏の唐揚げなら私だって作れるわよ?」

「私も作り方覚えます!」

「それじゃあ最初のお弁当のお題は鶏のから揚げにしましょうか。うふふ、腕が鳴るわね……」

「わかりました!頑張って作ります!」

 

なんて話をしながら廊下を歩く二大お姉様二人と美少女転校生アーシア……ものすごく周囲から注目受けてる

そんな事を話ながら中庭への廊下を歩く俺たち

 

周囲のおぞましいほどの殺気が怖い

歴代赤龍帝の憎悪よりすごいんじゃ……?憎悪の量……

≪ククク、いい憎悪の波動だ、心地いいぞ、相棒!≫

 

俺……、昼休み終わったら、全男子生徒と鬼ごっこするんだ……

≪いいじゃないか、乱戦の訓練になるぞ≫

1対200だぞ!400本の腕からの攻撃全てかわしきれってか!

 

≪乗り越えて見せろ!今代の赤龍帝―――兵藤一誠!≫

わけがわからない上に無駄にかっこいい激励やめてくれる!?

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