幾多の性を謳歌する 作:のーる
夜の食事には、珍しく大きな肉の塊が出た。
どうやら雪の積もっている中、狩りに行ったブルザ達が大物の魔獣を仕留めたらしく、その肉が戦士達に振舞われたようだ。
木の串に刺して、直火で炙った獣肉はパチパチと溶けた脂を跳ねさせ、思った以上に美味しそうに見える。
私は肉と幾つかの焼き芋虫、そして干した果実を全て同じ皿に入れ、自分の部屋へと帰る事にした。
扉を塞ぐ毛皮を跳ね除けると、裸のアマナが寝具用の毛皮を被って蹲っている。
私が帰ってきた事に気が付くと、アマナは毛皮を除けて、こちらを見た。
「飯を持ってきたぞ、今日は肉もある」
「に、肉、ですか?」
一瞬アマナの鳶色の目が興奮に光るが、直ぐに申し訳なさ気に視線を伏せた。
「あ、いえ、別に食べたい訳では……」
「……ふん」
この部族特有のものかは分からないが、ブルザ部族の女には卑屈な態度が染み付いている。
トブの大森林の中では、集団としての強さはともかく、肉体的には脆弱なゴブリンにとって、他の動物の肉は貴重品だ。
アマナも例外ではないようで、口では遠慮がちな事を言いながら、明らかに肉を意識しているようだ。
私は皿から肉の塊を取り出し、筋に沿って半分程にちぎって分ける。
そしてその半分をアマナへと渡すと、彼女は恐縮しながらそれを受け取り、大事そうにたっぷりと時間をかけて食べ始めた。
最近では、食事は部屋に帰ってアマナと共に食べることが多い。
今でも茶色い肌の色と、下から牙の突き出た口と低い鼻を持つ醜い顔には慣れないが、アマナは少なくともこの部族では一番力を抜いて話すことの出来る存在ではある。
自分に直接仕えており、どのように扱っても他から文句を言われない存在。
部族の上層部の機嫌を損ねないように気を使い続ける生活では、安心は何よりも貴重だった。
やがて食事も終えて、僕は雑用係のゴブリンを呼んで皿を下げさせる。
メルケは狩りから戻ったばかりで今日は丸一日休んでいたし、生活魔法で塩を出して、魔法で共用妻の汚れを清める仕事はもう済ませた。
これから寝付くまで、冬の寒くて長い夜が続くが、こんな時の暇つぶしの手段となると最近は一つしかなかった。
「アマナ、尻を出せ」
「はい」
私の命令にアマナは四つん這いになり従順に尻を突き出す。
臀部の間に窄まる肛門と、その下の襞に閉ざされた雌穴が顕になった。
人差し指と中指を使って襞を広げてやると、そこには鮮やかな桃色に色づく下の口が息をするように収縮している。
今日は洗浄はしていないからか。
酸っぱさと甘さの入り混じった独特の臭いが、そこから漂っていた。
私はそこに指を差し入れ、中をえぐるように擦っていく。
アマナのくぐもったような嬌声と共に、泡立つような淫らな水音が媚肉の中から響いてくる。
指を抜くとアマナの性器と私の指の間に透明な糸が一筋引いた。
「行くぞ……」
私はそう言って、彼女の穴に自分のものを入れていく。
膣の上の方にある、ざらざらとした部分を亀頭で擦ってやると、アマナは背筋を反らせて荒い息を吐いた。
初めて一線を超えたあの日から、私はホブゴブリンであるアマナと躊躇なく交わるようになってしまった。
彼女の中に白濁を吐き出した後は、身を寄せ合って毛皮に入り、眠るまで乳房を弄ったり、互いの性器を触り合って過ごす。
浅ましく、醜い生活。
だが私の心の中には、帝国に暮らしていた頃には感じられなかった不思議な安らぎがあった。