厳しいスカイリムの地には要塞と村々が点在している。
主だった要塞はスカイリムの首都であるソリチュード
伝統あるノルド達の街ウィンドヘルム
古のドワーフが建てたという石造りの街マルカルス
蜂蜜酒の名産地であり盗賊ギルドの本拠地であるリフテン
これらの中間に位置し内乱の争点となる豊かな穀倉地帯に囲まれたホワイトラン
プレイヤー達がまず最初に行くだろう街がホワイトランだろう、
偉大なる首長と栄光ある同胞団、
市場は賑わい気候も穏やか暮らすならば穏やかな暮らしが出来るのではないだろうか、
そう俺たち二人も一路ホワイトランへということもなくリフテンへ着ていた。
馬車で揺られて数日尻と腰を痛めて着いたのは盗賊ギルドの本拠地薄汚い街ランキング首位をマルカルスと争うやべぇトコだ。
なぜホワイトランへ行かないのかって?あの要塞で用があるのは首長だけだし会ったらまず墓地探索を命じられるからな、
墓地の道中はなんとかなるかもしれないが最奥のゾンビーはシャウトを扱う古代の戦士なのでまず負けると思われる。
墓地からなんとか戻ってもドラゴンとの強制戦闘、生き残れる気がしない。
まずは装備を整えてからだ装備を整えるには金が必ずいる手っ取り早くお金を稼ぎたい…ならばここしかない。
サトウは思った
確かに盗みや殺人で金を得るのはどうかと思われるだろうが少し考えてほしい剣と魔法と矢が飛び交う中で戦うなんてどうかしてると
サトウはテレビゲームをしアニメを見て楽しく暮らしていた、そしてサトウは道徳的精神を知ってるが人一倍自身の生死に敏感だった。
恒例行事である門番の脅しを避けて通ると紅葉彩る素敵な街並み湖からの風が穏やかな気持ちにさせてくれる。なんて風に通りを眺めていたからか随分と目つきの悪い男の目と合った。
「おい、あんたリフテンに何の用だ」
いかつい顔に重装備の鎧を着た巨漢のノルドが半ば脅すように話しかけてきている。
お分かりだろう無視するとならず者とかいう正攻法じゃ勝てない様な奴らを送ってくるオッサンである
「盗賊ギルドがあると聞いて」
「ほう?盗賊?お前がか?お前が下水道でネズミの糞になろうが知ったこっちゃないが情報が欲しいなら金をだせ」
「勿論すよ親分!」
「卑屈な野郎だなオイ、金を払ったんなら教えてやる、それがここの流儀だ」
親分の情報によってブリニョンの居場所が分かった、サンキュー!モーなんとか!
ゲームと違って人相が違う気がするし色々と規模が大きくなっているので聞けて良かった。こんな差異は他にもありそうだ
「やぁご機嫌いかがでしょうかブリニョリフさん」
「なんだ小僧、お前とは初対面だと思うが?」赤毛の長髪を揺らす小綺麗な身なりの男ブリニョリフは店の椅子に座りながら此方を観察している
「いえなに少々懐が寂しくて何か仕事がないものかなと」
「成る程新入りか…まぁ試してやろう、なに簡単な仕事だ」
ブリニョンによるとお仕事とはブリニョンが気を引いてる間に宝石店の金庫から指輪を盗み、それを商売敵のポケットにスリいれるというものだ。
もしバレたらと考えるがゲームの数十倍、市場は物で溢れかえっている余裕だろう。
ファエンダルさんに見張りと壁を頼んで金庫が入った戸を開け、開け…鍵がかかってる!!なんで鍵かかってんだよ!!なんて事だチクショウ!どうしよう!どうしよう!
……仕方ないサトウ秘伝最終奥義を使わざるを得ない。
「ファエンダル頼みがある…」
「勿論だ任せろ」
「そう言ってくれるかファエンダル…ならばこれを」
「こ、これは‼︎どうしてお前が」
「これを使って騒ぎを、衛兵がくるくらいの騒ぎを…頼めるか?」
「勿論だとも友よ。しばしの別れだが、必ずまた会おう」
「ファエンダル…また必ず」
ファエンダルは騒いだ泣き叫び騒いだ
仮初めである狩人の服を脱ぎ去り我が家のタンスの奥底に眠っていた女児の服をミチミチと服が食い込むのも気にせず市場のど真ん中で
子供の人形を両手に子供の様に泣き叫び母を呼びながら手足を振り回すファエンダル
ファエンダルは今この時市場の注目を一身に受け誰もが目を離さないでいた。
ファエンダルありがとう…
ファエンダルの勇姿を焼き付け俺は鋼鉄のダガーを金庫を阻む戸の隙間に差し入れて秘技鍵開け!(物理)を使い開く。盛大な音が鳴ったが問題ない、幸い金庫に鍵はなく指輪を盗むことに成功した。
俺は衛兵に引き摺られていくファエンダルを尻目に指輪をスリいれ初仕事を果たしたのだった。
ありがとうファエンダル
さようならファエンダル
また会おうファエンダル